JP2003340121A - パチンコ遊技機、遊技サーバ及びプログラム - Google Patents

パチンコ遊技機、遊技サーバ及びプログラム

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JP2003340121A
JP2003340121A JP2002156222A JP2002156222A JP2003340121A JP 2003340121 A JP2003340121 A JP 2003340121A JP 2002156222 A JP2002156222 A JP 2002156222A JP 2002156222 A JP2002156222 A JP 2002156222A JP 2003340121 A JP2003340121 A JP 2003340121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入賞による賞球を実球で払い出す封入式パチ
ンコ遊技機であって、払い出される遊技球を横流しする
不正を行う遊技者を取り締まることができるような封入
式パチンコ遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に
対して払い出すか、若しくは、当該遊技者を介すること
なく自動的に発射可能な状態に移行するか、を選択でき
る「PAY」スイッチ105及び「CREDIT」スイ
ッチ106を備えた封入式パチンコ遊技機10は、遊技
球計測装置168により、当該封入式パチンコ遊技機で
用いることが定められた所定の遊技球とは異なる他の遊
技球が用いられたことを検知した場合には、そのことを
外部に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
遊技サーバ及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のパチンコ遊技機では、遊技者は、
遊技球がなくなると遊技を続行することはできず、他の
遊技者との遊技球の受け渡しは認められていないため、
遊技を続行したければ、相当の代金を貸し球と交換する
ことにより、遊技球を得ることが必要である。また、あ
る遊技機において当選等することにより獲得した遊技球
を所持して他の遊技機に移動し、その遊技球を継続使用
して遊技を行なうことは認められていないため、新たに
他の遊技機において遊技を行なう場合には、それまでに
獲得した遊技球を一旦精算し、再度、相当の代金を貸し
球と交換することにより、遊技球を得ることが必要であ
る。
【0003】しかし、多くの遊技者は、少ない資金で多
くの益を得ようとするのが一般的である。
【0004】また、遊技者が多くの益を得ることができ
るか否かは、運に左右される部分が多く、友人同士で来
店する遊技者等の間では、多くの益を得る者もいれば、
益を得ることのできない者もいる。このような遊技者間
では、多くの益を得ている者から益を得ることができて
いない者への遊技球の分け与えが、遊技場の管理者の目
を盗んで頻繁に行なわれている。
【0005】また、ある遊技機において多くの益を得た
者で、その多くの益を得た遊技機に見切りをつけ、改め
て他の遊技機で、再度益を得ようと試みる者も多く、こ
の場合には、既に獲得した遊技球の継続使用が、遊技場
の管理者の目を盗んで行なわれている。
【0006】このように、遊技場において、最も頻繁に
かつ容易に行なわれる不正行為として、遊技球の横流し
や遊技球を所持しての遊技機台の移動等が挙げられる。
【0007】しかし、このような遊技者間での横流し等
の行為が頻繁に行なわれると、遊技球を貸し出すことに
より得られるはずの遊技場の利益が損なわれる。また、
このような不正行為を行なった遊技者が多くの益を得る
こととなった場合には、元手となる貸し球を得るために
代価を払っていないため、遊技場の不利益は大きい。
【0008】このような遊技球の横流し、獲得した遊技
球を所持しての遊技機台の移動等の不正行為を防止する
ための技術として、封入式のパチンコ遊技機が挙げられ
る。
【0009】この封入式のパチンコ遊技機は、一般に、
所定個数分の遊技球と同等の価値を有する専用のカード
を購入して、その金額のうちから必要な金額を持ち球と
交換し、遊技機内に封入された一定個数の遊技球を循環
させて遊技を行なうものである。また、この封入式のパ
チンコ遊技機は、入賞に基づく賞球を払い出すことなく
積算記憶し、その積算記憶した値から遊技球を発射する
毎に、一ずつ減算して遊技を行なうものである。さらに
また、このような封入式のパチンコ遊技機においては、
遊技球の入賞時に賞球に相当する所定数の値が積算され
て記憶され、その記憶された値が数値表示機に表示され
るようになっている。
【0010】このような構成からなる封入式のパチンコ
遊技機においては、入賞しても賞球は実球で払い出され
ることがないため、遊技者間の遊技球の横流し等の不正
行為を行なうことは不可能となった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような封
入式のパチンコ遊技機は、上述した如く、入賞しても賞
球は実球で払い出されることがないため、賞球を獲得し
たという実感が湧かず、遊技の醍醐味や面白みが半減
し、遊技者の射幸心を十分に煽ることができないという
問題がある。
【0012】本発明の目的は、入賞による賞球を実球で
払い出す封入式パチンコ遊技機であって、払い出される
遊技球を横流しする不正を行う遊技者を取り締まること
ができるような封入式パチンコ遊技機を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技者が獲得
した遊技球を当該遊技者に対して払い出すか、若しく
は、当該遊技者を介することなく自動的に発射可能な状
態に移行するか、を選択し得る払出方式選択手段を有す
る封入式パチンコ遊技機に、当該封入式パチンコ遊技機
で用いることが定められた所定の遊技球の重量を記憶す
る重量記憶手段と、当該封入式パチンコ遊技機で用いら
れた遊技球の重量を計測する重量計測手段と、前記重量
計測手段により計測された計測結果と、前記重量記憶手
段に記憶された記憶内容と、を比較する比較手段と、前
記比較手段から得られた比較結果から、前記所定の遊技
球とは異なる他の遊技球が用いられたことを検知する検
知手段と、当該パチンコ遊技機の外部と通信可能な通信
手段と、を設け、封入式パチンコ遊技機において使用さ
れる遊技球とは異なる他の遊技球が用いられたことを検
知した場合には、そのことを外部に伝達できるような封
入式パチンコ遊技機を提供するものである。
【0014】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。
【0015】(1) 遊技者が獲得した遊技球が、当該
遊技者を介されることなく自動的に発射可能な状態に移
行され得る遊技球循環手段を備え、前記遊技者が獲得し
た遊技球を当該遊技者に対して払い出すか、若しくは、
当該遊技者を介することなく自動的に発射可能な状態に
移行するか、を選択し得る払出方式選択手段を有する封
入式パチンコ遊技機において、当該封入式パチンコ遊技
機で用いることが定められた所定の遊技球の重量を記憶
する重量記憶手段と、当該封入式パチンコ遊技機で用い
られた遊技球の重量を計測する重量計測手段と、前記重
量計測手段により計測された計測結果と、前記重量記憶
手段に記憶された記憶内容と、を比較する比較手段と、
前記比較手段から得られた比較結果から、前記所定の遊
技球とは異なる他の遊技球が用いられたことを検知する
検知手段と、当該パチンコ遊技機の外部と通信可能な通
信手段と、を備え、前記通信手段は、前記検知手段によ
り前記他の遊技球が用いられたことを検知したことを受
けて、前記外部に通信する機能を有することを特徴とす
る封入式パチンコ遊技機。
【0016】(1)の発明によると、「遊技者が獲得し
た遊技球が、当該遊技者を介されることなく自動的に発
射可能な状態に移行され得る遊技球循環手段を備え、前
記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い出
すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的に
発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式選
択手段を有する」封入式パチンコ遊技機に、「当該封入
式パチンコ遊技機で用いることが定められた所定の遊技
球の重量を記憶する重量記憶手段と、当該封入式パチン
コ遊技機で用いられた遊技球の重量を計測する重量計測
手段と、前記重量計測手段により計測された計測結果
と、前記重量記憶手段に記憶された記憶内容と、を比較
する比較手段と、前記比較手段から得られた比較結果か
ら、前記所定の遊技球とは異なる他の遊技球が用いられ
たことを検知する検知手段と、当該パチンコ遊技機の外
部と通信可能な通信手段と」を設けることにより、「前
記検知手段により前記他の遊技球が用いられたことを検
知したことを受けて、前記外部に通信する」ことが可能
となる。
【0017】この発明のパチンコ遊技機を用いれば、遊
技者は、獲得した遊技球を遊技者に対して払いだすか、
若しくは、遊技者に払い出すことなく自動的に発射可能
な状態に移行するか、を自由に選択することが可能とな
る。
【0018】また、遊技機毎に重さの異なる遊技球を個
別に使用し、この個別に使用することが定められた所定
の遊技球の重さと、遊技が行なわれている遊技球の重さ
と、の比較から他の遊技機から持ちこまれた遊技球が存
在するか否かを判定するように構成しているため、遊技
者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用され
るべき遊技球を使用して遊技を行なっていることを検知
することが可能となる。
【0019】さらにまた、他の遊技球が用いられたこと
を検知したことを受けて、外部に通信する機能を有する
ように構成しているため、不正を行なった遊技者に気付
かれることなく不正行為を取り締まることが可能とな
る。
【0020】(2) 前記重量計測手段は、所定時間内
に前記封入式パチンコ遊技機において用いられた遊技球
の重量を当該所定時間内に用いられた前記遊技球の数で
割ることにより、当該封入式パチンコ遊技機において用
いられた遊技球の重量を計測するものであることを特徴
とする(1)記載の封入式パチンコ遊技機。
【0021】(2)の発明によれば、上述した請求項1
の効果に加え、上記請求項1の「前記重量計測手段は、
所定時間内に前記封入式パチンコ遊技機において用いら
れた遊技球の重量を当該所定時間内に用いられた前記遊
技球の数で割ることにより、当該封入式パチンコ遊技機
において用いられた遊技球の重量を計測する」ので、当
該封入式パチンコ遊技機において用いられた複数の遊技
球を一括して計測することが可能となるため、当該封入
式パチンコ遊技機において用いられた遊技球の重量を個
々に計測し、その都度、当該封入式パチンコ遊技機で用
いることが定められた所定の遊技球の重量と比較するよ
りも、遊技者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機
で使用されるべき遊技球を使用して遊技を行なっている
ことを容易にかつ効率よく検知することが可能となる。
【0022】(3) 遊技者が獲得した遊技球が、当該
遊技者を介されることなく自動的に発射可能な状態に移
行され得る遊技球循環手段を備え、前記遊技者が獲得し
た遊技球を当該遊技者に対して払い出すか、若しくは、
当該遊技者を介することなく自動的に発射可能な状態に
移行するか、を選択し得る払出方式選択手段を有する封
入式パチンコ遊技機を管理する遊技サーバであって、前
記パチンコ遊技機に於いて、他の遊技球が用いられたこ
とを検知した旨の信号を受信する通信手段を有すること
を特徴とする遊技サーバ。
【0023】(3)の発明によれば、「遊技者が獲得し
た遊技球が、当該遊技者を介されることなく自動的に発
射可能な状態に移行され得る遊技球循環手段を備え、前
記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い出
すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的に
発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式選
択手段を有する封入式パチンコ遊技機を管理する」遊技
サーバに「前記パチンコ遊技機に於いて、他の遊技球が
用いられたことを検知した旨の信号を受信する通信手
段」を設けることにより、この遊技サーバが管理する前
記パチンコ遊技機における検知手段が、所定の遊技球と
は異なる他の遊技球が用いられたことを検知したときに
は遊技サーバにその事実を通知することが可能となり、
遊技場の管理者が、不正を行なった遊技者に気付かれる
ことなく横流し等の不正行為を取り締まることが可能と
なる。
【0024】更にまた、遊技機を、遠隔から集中管理す
る可能性を生じ、遊技機の各々に対して設定等の煩雑な
作業を行うことなく、上述した効果が得られる。
【0025】(4) 遊技者が獲得した遊技球が、当該
遊技者を介されることなく自動的に発射可能な状態に移
行され得る遊技球循環手段を備え、前記遊技者が獲得し
た遊技球を当該遊技者に対して払い出すか、若しくは、
当該遊技者を介することなく自動的に発射可能な状態に
移行するか、を選択し得る払出方式選択手段を有する封
入式パチンコ遊技機に対して、当該封入式パチンコ遊技
機で用いることが定められた所定の遊技球の重量の記憶
を行なわしめる重量記憶ステップと、当該封入式パチン
コ遊技機で用いられた遊技球の重量の計測を行なわしめ
る重量計測ステップと、前記重量計測ステップにより計
測された計測結果と、前記重量記憶ステップに記憶され
た記憶内容と、の比較を行なわしめる比較ステップと、
前記比較ステップから得られた比較結果から、前記所定
の遊技球とは異なる他の遊技球が用いられたことの検知
を行なわしめる検知ステップと、前記検知ステップによ
り前記他の遊技球が用いられたことを検知したことを受
けて、当該パチンコ遊技機の外部との通信を行なわしめ
る通信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【0026】(4)の発明によれば、「遊技者が獲得し
た遊技球が、当該遊技者を介されることなく自動的に発
射可能な状態に移行され得る遊技球循環手段を備え、前
記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い出
すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的に
発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式選
択手段を有する」封入式パチンコ遊技機に対して、「当
該封入式パチンコ遊技機で用いることが定められた所定
の遊技球の重量の記憶を行なわしめる重量記憶ステップ
と、当該封入式パチンコ遊技機で用いられた遊技球の重
量の計測を行なわしめる重量計測ステップと、前記重量
計測ステップにより計測された計測結果と、前記重量記
憶ステップに記憶された記憶内容と、の比較を行なわし
める比較ステップと、前記比較ステップから得られた比
較結果から、前記所定の遊技球とは異なる他の遊技球が
用いられたことの検知を行なわしめる検知ステップと、
前記検知ステップにより前記他の遊技球が用いられたこ
とを検知したことを受けて、当該パチンコ遊技機の外部
との通信を行なわしめる通信ステップと、を実行させ
る」ことが可能となる。
【0027】この発明のパチンコ遊技機を用いれば、遊
技者は、獲得した遊技球を遊技者に対して払いだすか、
若しくは、遊技者に払い出すことなく自動的に発射可能
な状態に移行するか、を自由に選択することが可能とな
る。
【0028】また、遊技機毎に重さの異なる遊技球を個
別に使用し、この個別に使用することが定められた所定
の遊技球の重さと、遊技が行なわれている遊技球の重さ
と、の比較から他の遊技機から持ちこまれた遊技球が存
在するか否かを判定するように構成しているため、遊技
者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用され
るべき遊技球を使用して遊技を行なっていることを検知
することが可能となる。
【0029】さらにまた、他の遊技球が用いられたこと
を検知したことを受けて、外部に通信する機能を有する
ように構成しているため、不正を行なった遊技者に気付
かれることなく不正行為を取り締まることが可能とな
る。
【0030】尚、上述のプログラムは、ROM、ハード
ディスク、CD−ROM、DVD等の記録媒体に記憶さ
れるものであるが、必ずしも一の記録媒体に集中して記
憶されるものでなくともよく、複数の記憶媒体に分散し
て記憶されるものであってもよい。また、上述のプログ
ラムは、遊技機内部の記緑媒体に記憶されるものであっ
ても、遊技機を管理する遊技サーバ内部の記録媒体に記
憶されるものであってもよい。
【0031】[用語の定義等]本発明に係る「外部」と
は、パチンコ遊技機の筐体を構成する外郭及びその内部
を除く空間のことを指すものである。
【0032】また、本発明に係る「所定の遊技球」と
は、例えば、ある封入式パチンコ遊技機では5.5グラ
ムの遊技球を使用し、また、ある封入式パチンコ遊技機
では5.8グラムの遊技球を使用するというように、各
封入式パチンコ遊技機において使用されることが定めら
れたそれぞれ重さの異なる遊技球を指す。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について図面に基づいて説明する。
【0034】[パチンコ遊技機の構成]本発明による遊
技機の外観を示す正面図を図1に示す。尚、以下におい
て説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に
好適な実施形態として本発明をパチンコ遊技機に適用し
た場合を示す。
【0035】図1に示す10は封入式パチンコ遊技機の
本体であり、これに隣接させてCRサンド100を設け
ている。CRサンド100は、プリペイドカード等の磁
気カードを挿入するカード挿入口101、カードの残度
数が表示される度数表示部102、遊技球を貸し出す貸
出スイッチ103、挿入したカードを返却する返却スイ
ッチ104が設けられている。
【0036】後述する如く、遊技者によって、カード挿
入口101にカードが挿入されると、度数表示部102
にカードの残度数が表示される。また、遊技者により貸
出スイッチ103が操作される毎に、500円分に相当
する個数の遊技球が封入式パチンコ遊技機10にクレジ
ットされ、封入式パチンコ遊技機10に設けられたクレ
ジット表示部108に表示される。遊技球の貸し出しが
行われると、これに応じて残度数が減算され、磁気カー
ドの残度数が度数表示部102に表示される。遊技者は
残度数が0になるまで遊技球の貸出を受けることができ
る。また、遊技者によって返却スイッチ104が押され
ると、挿入された磁気カードが返却される。
【0037】尚、本実施形態では、封入式パチンコ遊技
機10にCRサンド100を隣接させるものとしたが、
本発明はこれに限らず、現金を投入する現金サンドを隣
接させるものとしてもよい。
【0038】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、遊技に使用する遊技球の貸し出しは、封
入式パチンコ遊技機10にクレジットされることにより
行われるとしたが、本発明はこれに限らず、実際に遊技
球を受皿に払い出すことにより行われることとしてもよ
い。
【0039】封入式パチンコ遊技機10には、本体枠1
2と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤
14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠
16の下側で本体枠12の前面に設けられた受皿22
と、受皿22の右側に設けられた発射ハンドル26と、
前面から見て本体枠12の四隅に設けられたスピーカ4
6(46a〜46d)と、が配置されている。
【0040】受皿22は、球抜きレバー(図示せず)が
設けられており、この球抜きレバーがスライド操作され
ると底部が開口するように構成されている。従って、受
皿22に蓄えられた遊技球は、上述した操作に応じて、
受皿22の下方に設けられた球箱等に排出される。
【0041】また、遊技盤14の前面には複数の障害釘
(図示せず)が打ちこまれている。尚、釘を打ち込むよ
うな構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この
樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の
前方向に突出するように植設する構成としてもよく、上
述した如き構成したパチンコ遊技機10(パチコン機)
にも本発明を適用することができ、更には、遊技メダル
が入力されるメダル遊技機にも適用することができる。
尚、本明細書においては、パチンコ遊技機とは、パチコ
ン機をも含む概念である。
【0042】更には、発射ハンドル26は本体枠12に
対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンド
ル26を操作することによりパチンコ遊技を進めること
ができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射
モータ28が設けられている。
【0043】更にまた、発射ハンドル26の周縁部に
は、タッチセンサ29が設けられている。遊技者の手が
タッチセンサ29に触れたときには、タッチセンサ29
から触接検出信号が発せられ、この信号が発せられたこ
とにより遊技者が発射ハンドル26を握持したとされる
のである。発射ハンドル26が遊技者によって握持さ
れ、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、そ
の回動角度に応じて発射モータ28に電力が供給され、
封入式パチンコ遊技機10内に封入された封入遊技球が
遊技盤14に順次発射される。
【0044】発射された封入遊技球は、遊技盤14上に
設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の
上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突
によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向
かって落下する。
【0045】受皿22の上方には、クレジット数に応じ
た個数の遊技球を受皿22に払い出す「PAY」スイッ
チ105、受皿22に貯留された遊技球数に応じてクレ
ジットに換算する「CREDIT」スイッチ106、遊
技終了後、遊技者が獲得したすべての遊技球をクレジッ
トに換算し総獲得数を計数する精算スイッチ107、ク
レジット数を表示させるクレジット表示部108が設け
られている。これにより、遊技者は自由に払出方式を選
択することができる。
【0046】遊技者によって「PAY」スイッチ105
が操作されると、払出方式が「PAY」状態に選択さ
れ、賞球は、実球によって行なわれることとなり、遊技
球が受皿22に払い出される。また、遊技者によって
「CREDIT」スイッチ106が押されると、払出方
式が「CREDIT」状態に選択され、賞球は実球によ
って行なわれることなく、賞球数に相当するクレジット
数が封入式パチンコ遊技機10内にクレジットされ、積
算されたクレジット数がクレジット表示部108に表示
される。
【0047】また、受皿22に払い出される遊技球に
は、他の遊技機で使用される遊技球が封入式パチンコ遊
技機10において使用されたことを判別すべく、遊技機
毎に特有の重さを有する遊技球を使用するものとする。
【0048】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、遊技者側に「CREDIT」スイッチ1
06及び「PAY」スイッチ105を設けることによ
り、払出方式は、遊技者によって自由に選択される構成
としたが、本発明はこれに限らず、上述したスイッチを
遊技者側に設けることなく、遊技場管理者によって選択
されることとしてもよい。
【0049】遊技盤14を拡大した拡大正面図を図2に
示す。尚、上述した図1に示した構成要素と対応する構
成要素には同一の符号を付した。また、図2は、上述し
た障害釘について省略したものを示した。
【0050】遊技盤14の前面の略中央には、後述する
如き表示部である表示装置32が設けられている。表示
装置32の上部の中央には、表示装置52が設けられて
いる。この表示装置52は、例えば7セグメント表示器
で構成されており、表示情報である普通図柄が、変動と
停止とを繰り返すように可変表示される。
【0051】表示装置32の左右の側部には、球通過検
出器55(55a及び55b)が設けられている。この
球通過検出器55(55a及び55b)は、その近傍を
遊技球が通過したことを検出したときには、上述した表
示装置52において、普通図柄の変動表示が開始され、
所定の時間経過した後、普通図柄の変動表示が停止す
る。この普通図柄は、数字や記号等からなる情報であ
り、例えば「0」から「9」までの数字や「☆」等の記
号である。
【0052】この普通図柄が所定の図柄、例えば「7」
となって停止して表示されたときには、後述する始動口
44の左右の両側に設けられている可動片58(58a
及び58b)を駆動するためのソレノイド48aに電流
を供給し、始動口44に遊技球が入りやすくなるように
可動片58(58a及び58b)を駆動し、始動口44
を開放状態となるようにする。尚、始動口44を開放状
態とした後、所定の時間が経過したときには、可動片を
駆動し始動口44を閉鎖状態として、遊技球が入りにく
くなるようにするのである。
【0053】上述した表示装置52の左右の両側には4
つの保留ランプ34(34a〜34d)が設けられてい
る。これらの保留ランプ34(34a〜34d)は、遊
技者の操作により遊技球が始動口44に入球されたこと
により、遊技球が始動口44に入球したことがストック
された場合には、そのストックされている内部抽選デー
タの数に基づいて点灯されることとなるのである。
【0054】また、遊技盤14の下部には、遊技球の大
入賞口38が設けられている。この大入賞口38の近傍
には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャ
ッタ40は後述する大当たり状態になったときには開放
状態となるようにソレノイド48bにより駆動される。
尚、シャッタ40は、後述する如く、大当たり状態に移
行した場合には、所定のタイミングで開閉を行う。ま
た、この大入賞口38は、その左右両側面に開口が設け
られており、それらの開口の各々には、後述する球検知
センサ42aが備えられている。
【0055】上述した表示装置52の上部には一般入賞
口50が設けられており、表示装置32の左右の両側に
は一般入賞口54a及び54bが設けられている。更
に、表示装置32の下部の左右の両側には一般入賞口5
4c及び54dが設けられている。また、遊技盤14の
左右の端部には、特別入賞口56a及び56bが設けら
れ、大入賞口38の左右の両側には、特別入賞口56c
及び56dが設けられている。
【0056】また、遊技球を入球させることにより、後
述する可変表示ゲームが開始されて表示装置32に表示
される複数の図柄、例えば3つの識別情報である図柄を
変動表示状態に移行する始動口44が設けられている。
【0057】更に、シャッタ40の下方には排出口53
が設けられており、上述した大入賞口38、始動口4
4、一般入賞口54a〜54d及び特別入賞口56a〜
56dに遊技球が入賞しなかった遊技球がこの排出口5
3から排出される。
【0058】また、上述した大入賞口38、始動口4
4、一般入賞口54a〜54d、特別入賞口56a〜5
6d及び排出口53には、それぞれ入球された遊技球を
算出するべく、球検知センサ42aが設けられている。
【0059】上述した大入賞口38、始動口44、一般
入賞口54a〜54d及び特別入賞口56a〜56dに
遊技球が入賞したときには、入賞口の種類に応じて、賞
球処理が行なわれる。払い出し方式が「PAY」状態で
ある場合には、実際に遊技球が受皿22に払い出され
る。また、払い出し方式が「CREDIT」状態である
場合には、賞球数に応じたクレジット数が積算される。
また、後述する如く、大入賞口38に遊技球が入球した
場合では、遊技状況に応じて払い出される遊技球の数が
変化する。
【0060】更にまた、表示装置32の左右の両側に
は、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘
導部材59a及び59bも設けられている。また、遊技
盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36
(36a及び36b)が設けられている。
【0061】尚、上述した表示装置32において後述す
る演出画像を表示する部分は、液晶ディスプレイパネル
からなるものであってもブラウン管からなるものであっ
てもよい。また、上述した実施形態においては、表示装
置32は、遊技機であるパチンコ遊技機10の遊技盤1
4の前面の略中央に設けられている場合を示したが、遊
技者が見得るような位置であれば遊技機の何処の位置に
表示装置32を設けることとしてもよい。
【0062】図3は、封入式パチンコ遊技機10の背面
図である。背面中央には入賞球集合桶150が設けられ
ており、始動口を含む各入賞口に入賞した封入遊技球
は、この入賞球集合桶150によって集められる。集合
桶150の下方には、球通路151が設けられており、
集合桶150に集められた封入遊技球はこの球通路15
1に導かれる。また、排出口53には、始動口を含む各
入賞口に入賞しなかった封入遊技球が集められ、この排
出口53に集められた遊技球も球通路151に導かれ
る。
【0063】球通路151に導かれた封入遊技球は球磨
き装置160によって清掃され、球送り装置162に導
かれる。球送り装置162は導かれた封入遊技球を球発
射位置に送る。球発射位置に送られた封入遊技球は、発
射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計
回り方向へ回動操作されたことにより、遊技盤14に順
次発射される。
【0064】発射ハンドル26によって発射された封入
遊技球は、球検知センサ42bを通過し、ガイドレール
30に導かれて遊技盤14に発射される。球検知センサ
42bは発射ハンドル26から発射された封入遊技球を
検知し、その数を計数する。
【0065】この際、払出方式が「PAY」状態である
場合には、球検知センサ42bが発射された封入遊技球
を検知する毎に、受皿22に払い出されている遊技球か
ら1個の遊技球を球排出口164に排出する。また、払
出方式が「CREDIT」状態である場合には、球検知
センサ42bが発射された封入遊技球を検知する毎に、
封入式パチンコ遊技機10にクレジットされているクレ
ジット数から1を減算する。減算されたクレジット数は
クレジット表示部108に表示される。
【0066】また、遊技盤14にまで到達しないで球発
射位置に戻ってくる、いわゆるファール球は、ファール
球検知センサ(図示せず)によって計数される。
【0067】このとき、払出方式が「PAY」状態であ
る場合には、ファール球検知センサがファール球を検知
する毎に、球払出口158から1個の遊技球を払出す。
また、払出方式が「CREDIT」である場合には、フ
ァール球検知センサがファール球を検知する毎に、封入
式パチンコ遊技機10にクレジットされているクレジッ
ト数に1を加算する。加算されたクレジット数はクレジ
ット表示部108に表示される。
【0068】更にまた、封入式パチンコ遊技機10の背
面上部には球タンク152が設けられている。球タンク
152に貯留されている遊技球は、球通路154を通っ
て球払出装置156に送られる。球払出装置156に送
られた遊技球は、球払出口158を介して受皿22に払
い出される。球払出装置156から球払出口158に至
る球通路154の途中には球検知センサ42cが設けら
れている。この球検知センサ42cにより、球払出装置
156から受皿22に払出される遊技球が検知され、そ
の個数が計数される。
【0069】本発明に係る封入式パチンコ遊技機10で
は、封入式パチンコ遊技機10内で使用される遊技球
と、他の遊技機から持ち込まれた遊技球と、を判別すべ
く、所定の重さを有する遊技球が使用されている。
【0070】また、本発明に係る封入式パチンコ遊技機
10では、遊技盤14に打ち出される封入遊技球と、遊
技者に対して受皿22に払い出される遊技球と、は、上
述した如く、それぞれ異なる循環経路により、封入式パ
チンコ遊技機内を循環している。
【0071】上述した如く、封入式パチンコ遊技機10
における払出方式が「PAY」状態に選択されている場
合に、始動口を含む各入賞口に封入遊技球が入賞する
と、球払出装置156は、賞球として所定個数の遊技球
を受皿22へ払い出す処理を行う。
【0072】また、受皿22は封入式パチンコ遊技機1
0の背面にある球排出口164を介して球回収桶(図示
せず)に通じている。そして、この球回収桶から上述し
た球タンク152に遊技球が供給される。
【0073】受皿22に貯留された遊技球を取り込む球
排出口164には、シャッタが設けられており、このシ
ャッタは、ソレノイド48cに電力が供給されることに
よって開閉制御される。シャッタが閉じている場合に
は、受皿22に貯留された遊技球は排出されず、シャッ
タが開いている場合には、受皿22に貯留された遊技球
を球回収桶へと通じる球排出路166に排出される。
【0074】シャッタが開かれ受皿22から遊技球が排
出される場合としては、払出方式が「PAY」状態にお
いて封入遊技球が遊技盤14に発射された場合と、遊技
者によって払出方式が「PAY」状態から「CREDI
T」状態に切り換えられた場合と、遊技者によって精算
スイッチ107が操作された場合と、がある。
【0075】球排出口164の近傍の球排出路166に
は、球検知センサ42dが設けられている。この球検知
センサ42dにより、球排出口164から排出された遊
技球が検知され、排出された遊技球の個数が計数され
る。
【0076】受皿22から球回収桶に至る球排出路16
6にあって、上述した球検知センサ42dの下方には、
遊技球計測装置168が設けられている。遊技球計測装
置168の取込口には、シャッタが設けられており、こ
のシャッタは、所定時間経過毎に、ソレノイド48dに
電力が供給されることによって開閉制御される。
【0077】また、この遊技球計測装置168は、所定
時間内に遊技球計測装置168に取り込まれた遊技球の
個数を計測する球検知センサ42eと、所定時間内に遊
技球計測装置168に取り込まれた遊技球の総重量を計
測する計量装置39と、から構成される。
【0078】上述したシャッタが開かれることにより、
受皿22の球排出口164から排出された遊技球は、遊
技球計測装置168に取り込まれる。また、取り込まれ
た遊技球は、上述した球検知センサ42eを通過して、
計量装置39に貯留される。所定時間が経過すると、上
述したシャッタは閉じられ、受皿22の球排出口164
から排出された遊技球は、遊技球計測装置168に取り
込まれることなく、球排出路166に排出される。一
方、計量装置39は、貯留された遊技球の重量を計量す
る。この計量が終了すると、計量装置39に貯留された
遊技球は球排出路166に排出される。この処理は、後
述する如く、計量した重量を計測した遊技球数で除算し
1個当たりの重量を算出することにより、他の遊技機で
使用されるために用意された遊技球が使用されているか
否かを判断するために行なわれる。
【0079】[パチンコ遊技機の制御部の構成]本発明
の実施形態であるパチンコ遊技機の制御回路を示すブロ
ック図を図4に示す。
【0080】上述した発射ハンドル26は、主制御回路
60のインターフェイス回路群62に接続され、インタ
ーフェイス回路群62は、入出力バス64に接続されて
いる。発射ハンドル26の回動角度を示す角度信号は、
インターフェイス回路群62により所定の信号に変換さ
れた後、入出力バス64に供給される。入出力バス64
は、中央処理回路(以下、CPUと称する)66にデー
タ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされて
いる。また、CPU66の内部には、後述するタイマ
(図示せず)が備えられている。
【0081】この「CPU66」は、請求項に記載され
た、「遊技球循環手段」、「払出方式選択手段」、「重
量記憶手段」、「重量計測手段」、「比較手段」、「検
知手段」、「通信手段」、の一部を構成する。
【0082】また、発射ハンドル26に備えられたタッ
チセンサ29も、主制御回路60のインターフェイス回
路群62に接続されている。タッチセンサ29は、遊技
者の手が触れたことを検出する触接検出信号をインター
フェイス回路群62に発した後、入出力バス64に供給
される。
【0083】また、上述したインターフェイス回路群6
2には、入賞口の各々に対して設置された球検知センサ
42aも接続されており、封入遊技球が上述した大入賞
口38、始動口44、一般入賞口54a〜54d、特別
入賞口56a〜56d及び排出口53に入球したときに
は、球検知センサ42aは、検出信号をインターフェイ
ス回路群62に供給する。
【0084】更に、インターフェイス回路群62には、
上述した如く、発射ハンドル26により封入球が発射さ
れる発射通路に設置された球検知センサ42bも接続さ
れており、発射ハンドル26が遊技者によって握持さ
れ、かつ、時計回り方向へ回動操作されたことにより、
封入遊技球が発射されたときには、球検知センサ42b
は、検出信号をインターフェイス回路群62に供給す
る。
【0085】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、球払出装置156から球払出口15
8に至る球通路154の途中に設置された球検知センサ
42cも接続されており、遊技球が、球払出装置156
から球払出口158を介して受皿22に払出されたとき
には、球検知センサ42cは、検出信号をインターフェ
イス回路群62に供給する。
【0086】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、球排出口164の近傍の球排出路1
66に設置された球検知センサ42dも接続されてお
り、受皿22に貯留された遊技球が球排出口164から
球排出路166に排出されたときには、球検知センサ4
2dは、検出信号をインターフェイス回路群62に供給
する。
【0087】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、所定時間内に遊技球計測装置168
に取り込まれた遊技球の個数を計測する球検知センサ4
2eも接続されており、受皿22から排出された遊技球
が遊技球計測装置168に取り込まれたときには、球検
知センサ42eは、検出信号をインターフェイス回路群
62に供給する。
【0088】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、球通過検出器55も接続されており、球通過検出器
55は遊技球がその近傍を通過したことを検出したとき
には、検出信号をインターフェイス回路群62に供給す
る。
【0089】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、計量装置39(重量計測手段の一部
を構成する)も接続されており、計量装置39は、所定
時間内に遊技球計測装置168に取り込まれた遊技球の
重量を計測したときには、計測結果を示す信号をインタ
ーフェイス回路群62に供給する。
【0090】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、「PAY」スイッチ105(払出方
式選択手段の一部を構成する)も接続されており、「P
AY」スイッチ105は、遊技者によって操作されたと
きには、払出方式を「PAY」状態に移行させる旨の信
号をインターフェイス回路群62に供給する。
【0091】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、「CREDIT」スイッチ106
(払出方式選択手段の一部を構成する)も接続されてお
り、「CREDIT」スイッチ106は、遊技者によっ
て操作されたときには、払出方式を「CREDIT」状
態に移行させる旨の信号をインターフェイス回路群62
に供給する。
【0092】この払出方式は、遊技中において、遊技者
が「PAY」スイッチ105、若しくは、「CREDI
T」スイッチ106を操作することにより、自由に選択
することができる。
【0093】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、精算スイッチ107も接続されてお
り、精算スイッチ107は、遊技者によって操作された
ときには、遊技を終了し、受皿22に貯留された遊技球
をその個数に応じたクレジット数に換算する旨の信号を
インターフェイス回路群62に供給する。
【0094】更にまた、インターフェイス回路群62に
は、上述した如く、CRサンド100も接続されてお
り、CRサンド100は、遊技者によって、カード挿入
口101に磁気カードが挿入され、貸し出しスイッチ1
03が操作されたときには、遊技許可信号をインターフ
ェイス回路群62に供給する。
【0095】上述した入出力バス64には、ROM(リ
ード・オンリー・メモリ)68、EPROM69及びR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)70も接続されて
いる。ROM68は、パチンコ遊技機の遊技全体の流れ
を制御する制御プログラムを記録する。更に、ROM6
8は、制御プログラムを実行するための初期データや、
装飾ランプ36の点滅動作パターンを制御するプログラ
ムや、表示装置32における表示制御をするプログラム
等を記憶する。
【0096】また、本実施形態におけるプログラムは、
具体的には、下記のようなものを含む。
【0097】(A) 「当該封入式パチンコ遊技機で用
いることが定められた所定の遊技球の重量の記憶を行な
わしめる」重量記憶プログラム。
【0098】(B) 「当該封入式パチンコ遊技機で用
いられた遊技球の重量の計測を行なわしめる」重量計測
プログラム。
【0099】(C) 「前記重量計測ステップにより計
測された計測結果と、前記重量記憶ステップに記憶され
た記憶内容と、の比較を行なわしめる」比較プログラ
ム。
【0100】(D) 「前記比較ステップから得られた
比較結果から、前記所定の遊技球とは異なる他の遊技球
が用いられたことの検知を行なわしめる」検知プログラ
ム。
【0101】(E) 「前記検知ステップにより前記他
の遊技球が用いられたことを検知したことを受けて、当
該パチンコ遊技機の外部との通信を行なわしめる」通信
プログラム。
【0102】「ROM68」に記録されたプログラム
は、請求項に記載された、「遊技球循環手段」、「払出
方式選択手段」、「重量記憶手段」、「重量計測手
段」、「比較手段」、「検知手段」、「通信手段」、の
一部を構成する。
【0103】このようなプログラムを実行させることに
よって、遊技者は、獲得した遊技球を遊技者に対して払
いだすか、若しくは、遊技者に払い出すことなく自動的
に発射可能な状態に移行するか、を自由に選択すること
が可能となる。
【0104】また、遊技機毎に重さの異なる遊技球を個
別に使用し、この個別に使用することが定められた所定
の遊技球の重さと、遊技が行なわれている遊技球の重さ
と、の比較から他の遊技機から持ちこまれた遊技球が存
在するか否かを判定するように構成しているため、遊技
者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用され
るべき遊技球を使用して遊技を行なっていることを検知
することが可能となる。
【0105】さらにまた、他の遊技球が用いられたこと
を検知したことを受けて、外部に通信する機能を有する
ように構成しているため、不正を行なった遊技者に気付
かれることなく不正行為を取り締まることが可能とな
る。
【0106】尚、上述のプログラムは、ROM、ハード
ディスク、CD−ROM、DVD等の記録媒体に記憶さ
れるものであるが、必ずしも一の記録媒体に集中して記
憶されるものでなくともよく、複数の記憶媒体に分散し
て記憶されるものであってもよい。また、上述のプログ
ラムは、遊技機内部の記緑媒体に記憶されるものであっ
ても、遊技機を管理する遊技サーバ内部の記録媒体に記
憶されるものであってもよい。
【0107】また、EPROM69は、フラッシュRO
M、EEPROM等、電気的に書き込み、消去可能なR
OMであり、通電状態でなくともそのデータを保存した
状態に保持することができる。このEPROM69は、
上述したプログラムにより、他の遊技機で使用される遊
技球が本封入式パチンコ遊技機10内で使用されている
ことを検知した場合には、その検知した旨の不正球検出
履歴データを記憶する。
【0108】この不正球検出履歴データは、図5に示す
如く、不正検出日時データと、検出内容コードと、を有
し、EPROM69に記録されることとなる。
【0109】また、RAM70は、上述したプログラム
で使用するフラグや変数の値を記憶する。具体的には、
後述する、内部抽選データ、バックアップ用の内部抽選
データ、テーブル変数、異常変数等、各種データ、変
数、フラグもRAM70に記録されている。
【0110】更にまた、「RAM70」は、請求項に記
載された、「払出方式選択手段」、「重量計測手段」、
「比較手段」、「検知手段」、「通信手段」、の一部を
構成する。
【0111】更に、入出力バス64には、インターフェ
イス回路群72も接続されている。インターフェイス回
路群72には、スピーカ46(46a〜46d)、発射
モータ28、ソレノイド48(48a〜48e)、保留
ランプ34(34a〜34d)及び装飾ランプ36が接
続されており、インターフェイス回路群72は、CPU
66における演算処理の結果に応じて上述した装置の各
々を制御すべく駆動信号や駆動電力を供給する。
【0112】また、ソレノイド48aは、上述した如き
上述した如き可動片58a及び58bを駆動するための
ものであり、ソレノイド48bは、シャッタ40を開閉
駆動するためのものである。ソレノイド48cは、上述
した如く、受皿22に貯留された遊技球を取り込む球排
出口164に設けられたシャッタを開閉駆動するための
ものであり、ソレノイド48dは、遊技球計測装置16
8の取込口に設けられたシャッタを開閉駆動するための
ものである。更にまた、ソレノイド48eは、遊技球計
測装置168の排出口に設けられたシャッタを開閉駆動
するためのものである。
【0113】更に、保留ランプ34(34a〜34d)
は、表示装置32に表示する図柄の組合せが有効となっ
た回数を示すものである。更にまた、装飾ランプ36
は、遊技が大当たりとなったときやリーチとなったとき
に遊技者にその旨を示すべく点滅又は点灯するものであ
る。
【0114】更にまた、入出力バス64には、乱数を発
生されるための乱数発生部65が接続されている。乱数
を発生させるための命令がCPU66から乱数発生部6
5へ発せられたときには、乱数発生部65は所定の範囲
の乱数を発生させ、その乱数の値を示す信号を入出力バ
ス64に発するのである。CPU66は、この発生され
た乱数により遊技の進行状況を決定する。これにより、
後述するステップS44で行われる内部抽選処理が行わ
れるのである。
【0115】また、乱数発生部65から発せられた乱数
は、抽選結果を示すデータとしてRAM70に記録され
る。例えば、図6に示す如きデータマップを用いて抽選
結果を示すデータの記録処理について説明する。図6
は、抽選結果を示すデータであり、それらデータの各々
の記憶領域を、小さい四角で示す。
【0116】抽選結果を示すデータは、図6(A)に示
す如く、RAM70には、図の符号A0の位置から抽選
された順に符号A1、符号A2、符号A3、符号A4と
記録される。その際には、符号A0の位置に記録されて
いる内部抽選データを読み出し、その内部抽選データに
基づいて現在の行程における図柄の変動表示が開始され
る。尚、内部抽選データが記録されていない場所には、
空きデータとして「FFFFFFFF」が記録されてい
る。
【0117】また、図柄が停止表示されるまでに抽選が
行われた場合には、図6(B)に示す如く、符号A0の
位置から順に空きデータを検索し、空きデータがあると
判別した場合には、その場所(図6(A)の場合では、
符号A1の位置に該当する)に内部抽選データが記録さ
れる。
【0118】また、順次記録され、図6(C)に示す如
く、符号A0の位置から符号A4の位置、つまり、最大
5つの抽選結果データが記録された場合には、抽選が行
われても記録されない。
【0119】更にまた、抽選結果に基づいて、変動表示
されていた図柄が停止表示されることにより、その図柄
の変動表示が停止表示となった際には、図6(D)に示
す如く、符号A0の位置を空きデータとして「FFFF
FFFF」が記録される。
【0120】そして、図6(E)に示す如く、符号A1
の位置に記録されている内部抽選データを符号A0の位
置に記録させる。尚、符号A1の位置以降の内部抽選デ
ータも同様に記録され、最後のデータが記録されていた
位置(図6(E)の符号A1の位置に該当する)に空き
データ「FFFFFFFF」を記録する。
【0121】これによって、符号A0の位置に内部抽選
データが記録されることとなる。尚、図6(D)に示す
如く、符号A0の位置を空きデータとして記録する処理
は、通常状態では変動表示されていた識別情報画像が全
て停止表示されたとき、即ち、現在の行程が終了したタ
イミングで行われ、大当たり状態では、その大当たり状
態が終了し、若しくは、その大当たり状態が中止され、
通常状態への移行のタイミングで行われる。
【0122】また、図6(A)に示す状態であった場合
には、現在の行程における遊技が終了した場合、即ち、
変動表示されていた図柄が停止表示されることにより、
図6(F)に示す如く、符号A0の位置に「FFFFF
FFF」が記録されることとなり、再び遊技球が始動口
44に入球した場合には、内部抽選処理が行われ、図6
(A)の如く、符号A0の位置には、現在の行程におけ
る内部抽選データが記録されるのである。また、符号A
1の位置には、次の行程における内部抽選データが記録
される、つまり1個の保留球がストックされ、また、符
号A2〜A4の位置に内部抽選データが記録された場合
には、2〜4個の保留球がストックされることとなる。
【0123】これにより、上述した保留ランプ34(3
4a〜34d)は、後述する如く、内部抽選処理により
記録された内部抽選データが2つ記録されている場合に
は、1つ目が点灯し、内部抽選データが3つ記録されて
いる場合には、2つ目が点灯し、内部抽選データが4つ
記録されている場合には、3つ目が点灯し、内部抽選デ
ータが5つ記録されている場合には、4つ目が点灯する
こととなる。
【0124】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、乱数を発生させる乱数発生部65を備え
たものであったが、本発明はこれに限らず、ROM68
に格納されたプログラムに基づいて、CPU66が乱数
を発生させ、乱数発生部65を備えない構成としてもよ
い。更には、上述した如く、CPU66から発せられる
命令により乱数を発生させる乱数発生部65を備えた構
成とし、発生されたその乱数と、ROM68に格納され
たプログラムと、に基づいて、CPU66が乱数を発生
させるものであってもよい。
【0125】図7は、上述した内部抽選データに基づい
て遊技内容を決定する内部抽選テーブルを示すものであ
り、この図7を用いて、抽選結果を示す内部抽選データ
に基づいて遊技内容の決定処理について説明する。尚、
図7では、同じ遊技状態を示す領域を明確に示すため
に、同じ遊技状態を示す領域を四角で表している。
【0126】遊技内容は、図7の符号A0から読み出し
た内部抽選データに対応する内部抽選テーブルに記録さ
れた遊技内容コードに基づいて決定される。これらの遊
技内容コードの各々は、大きく分けて「大当たり態様」
領域と、「リーチ態様」領域と、「はずれ態様」領域
と、「予備」領域と、から構成されている。
【0127】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、「遊技者に有利な遊技状態」、即ち、
「大当たり状態」に移行する遊技態様を、「大当たり態
様」といい、複数の図柄の一が変動表示され、その複数
の図柄の一を除いた全ての図柄が一致した状態、即ち、
「リーチ状態」に移行した後に、変動表示された図柄が
停止表示され、複数の図柄全てが一致し、「大当たり状
態」に移行することが一般的であり、具体的には、
「7」−「7」−「7」等が相当する。
【0128】また、「リーチ態様」とは、上述した「大
当たり態様」と似てはいるが、上述した「リーチ状態」
に移行した後に、「大当たり状態」に移行しないもので
あり、変動表示された図柄が停止表示され、その停止表
示された図柄が、一の図柄を除く全ての図柄と一致せ
ず、「大当たり状態」に移行しないものが一般的であ
り、具体的には、「7」−「7」−「7」等が相当す
る。
【0129】また、「はずれ態様」とは、上述した「リ
ーチ状態」にも移行することなく、「大当たり状態」に
移行しないものであり、具体的には、「1」−「2」−
「3」等が相当する。
【0130】CPU66は、電源投入された後には、R
OM68に複数記録された内部抽選テーブルデータを読
み出し、図7に示す如く、RAM70に記録する。
【0131】内部抽選テーブルの1つは、図7(A)に
示す如く、符号A10に示す「大当たり態様領域」と、
符号A11に示す「リーチ態様領域」と、符号A12に
示す「はずれ態様領域」と、符号A13に示す「予備領
域」と、からなるものである。
【0132】一方、内部抽選テーブルの1つは、図7
(B)に示す如く、符号A20に示す「大当たり態様領
域」と、符号A21に示す「リーチ態様領域」と、符号
A22に示す「はずれ態様領域」と、符号A23に示す
「予備領域」と、からなるものである。
【0133】これらの内部抽選テーブルを比較すると、
図7(A)に示すテーブルは、図7(B)に示すテーブ
ルよりも、「大当たり態様領域」、「リーチ態様領域」
が狭い範囲であり、「はずれ態様領域」が広い範囲とな
っている。このため、図7(B)に示すテーブルは、図
7(A)に示すテーブルよりも「大当たり状態」に移行
する確率が高く設定されることとなり、遊技者に期待感
を生じさせ、遊技者を楽しませる可能性が高まるのであ
る。
【0134】CPU66は、これらの内部抽選テーブル
を選択すべく、RAM70に位置付けられた「テーブル
変数」にテーブルデータを記録する。
【0135】そして、CPU66は、図6に示す如く、
内部抽選データがRAM70に記録された後には、その
符号A0の位置に記録されている内部抽選データを読み
出すとともに、RAM70に位置付けられた「テーブル
変数」に記録されたテーブルデータを読み出すことによ
り、後述する如く、図7(A)若しくは図7(B)を選
択する。
【0136】具体的には、CPU66は、このような
「テーブル変数」に、「00」が記録されていると判別
した場合には、図7(A)の内部抽選テーブルを用いて
遊技内容を決定し、「01」が記録されていると判別し
た場合には、図7(B)の内部抽選テーブルを用いて遊
技内容を決定するのである。
【0137】このように、内部抽選テーブルを決定した
CPU66は、図6の符号A0から読み出した内部抽選
データが、図7に示す如く、「大当たり態様」領域に含
まれると判別した場合には、後述する如く、「7」−
「7」−「7」等、3つの図柄が一致する大当たり態様
して停止表示させる。
【0138】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、図7に示す如く、2つの内部抽選テーブ
ルを有するものであったが、本発明はこれに限らず、2
個以上の内部抽選テーブルを有するものであってもよ
く、更には、1個の内部抽選テーブルのみを有するもの
であってもよい。
【0139】更にまた、インターフェイス回路群72に
は、表示制御装置200も接続されており、表示制御装
置200は、主制御回路60から発せられる画像表示命
令に基づいて表示制御装置200に接続されている表示
装置32を駆動するための駆動信号を発する。
【0140】[サーバの構成]封入式パチンコ遊技機1
0が通信端末器としてサーバに接続されている例を図8
に示す。
【0141】封入式パチンコ遊技機10は、通信回線を
介してサーバ80に接続されている。この通信回線は、
公衆電話回線網や、携帯電話回線網等からなる通信回線
である。
【0142】サーバ80は、後述する如く、通信回線を
介して封入式パチンコ遊技機10から発せられた不正球
検出履歴データを受信し、そのデータに基づいて不正を
行っているか否かを判断することとなる。
【0143】尚、この場合には、上述した如く、通信端
末機としての封入式パチンコ遊技機10の主制御回路6
0の入出力バス64に、通信用インターフェイス回路7
4が接続される構成とし、この通信用インターフェイス
回路74を介して、パチンコ遊技機10とサーバ80と
が接続されるのである。上述した如く、パチンコ遊技機
10とサーバ80との間において制御情報等の情報の入
出力をすることができるのである。
【0144】尚、本実施形態におけるサーバ80は、遊
技場に設置されることとしたが、本発明はこれに限ら
ず、遊技場の外部であって、警察、不正を取り締まる機
関等に設置されることとしてもよい。
【0145】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、公衆電話回線網や、携帯電話回線網等か
らなる通信回線を介してサーバ80に接続される構成と
したが、本発明はこれに限らず、ブルートゥースや、I
EEE802.11b等の無線LANを介してサーバ8
0に接続される構成としてもよい。
【0146】また、上述の如く構成する場合には、長い
配線は不要となり、遊技機の入換や配置変更が頻繁に行
なわれる遊技場において、配線作業にかかる負担を軽減
し、ネットワーク構築を容易に行なうことができる。
【0147】[サーバの制御部の構成]上述したサーバ
80の構成を示すブロック図を図9に示す。
【0148】サーバ80は、CPU82と、ROM84
と、RAM86と、ハードディスクドライブ88と、通
信用インターフェイス回路90と、から構成されてい
る。ハードディスクドライブ88には、後述するプログ
ラム等が記録される。また、通信用インターフェイス回
路90は、図8に示した如く、公衆電話回線網や、携帯
電話回線網等からなる通信回線を介して、複数の封入式
パチンコ遊技機10と通信可能に接続され、不正球検出
履歴データを受け取ることとなる。
【0149】また、封入式パチンコ遊技機10及びサー
バ80間の送信データは、ヘッダ部とパケット部から構
成されており、ヘッダ部には送信元を示す送信先デー
タ、送信先を示すデータ等が含まれている。一方、パケ
ット部には命令コードと、その命令コードに基づいたデ
ータ等が含まれている。
【0150】[サーバの制御プログラム及び画面]上述
したハードディスクドライブ88に記録されているプロ
グラムには、パチンコ遊技用端末装置との通信をするた
めのプログラムや、封入式パチンコ遊技機10から発せ
られた情報を受信するためのプログラムや、その他のサ
ーバ等に情報を送信するためのプログラム等がある。
【0151】また、上述したハードディスクドライブ8
8には、各種データベースが記録されている。
【0152】図10に示すデータベースは、通信可能に
接続されているパチンコ遊技機等の各々における不正球
検出履歴データを集中管理可能としたものであり、その
データベースの項目としては、識別情報、通知先メール
アドレス、不正球検出履歴データがある。また、この不
正球検出履歴データには、不正検出日時データ、検出内
容コード、検出位置データが含まれている。
【0153】この不正球検出日時データ、検出内容コー
ドは、上述した如く、パチンコ遊技機10から供給され
るものであり、その都度、累積的に記録される。また、
検出位置データは、予め登録された遊技機コードが記録
され、パチンコ遊技機の配置を変化させる度、再度登録
が行われる。
【0154】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、検出位置データを、予め登録された遊技
機コードとしたが、本発明はこれに限らず、パチンコ遊
技機10にGPS(Global Positioning System)
等、位置検出装置を備えてもよい。
【0155】[パチンコ遊技機の動作]上述した主制御
回路60において実行される封入式パチンコ遊技機10
を制御するサブルーチンを図11から図17に示す。
尚、図12から図16に示すサブルーチンは、予め実行
されている封入式パチンコ遊技機10のメインプログラ
ムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるもの
である。
【0156】以下においては、封入式パチンコ遊技機1
0は予め起動されており、上述したCPU66において
用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作して
いるものとする。
【0157】図11は、封入式パチンコ遊技機10にお
ける、通常遊技実行処理ルーチンを示すものである。
【0158】最初に、封入式パチンコ遊技機10では、
図11に示す如く、遊技球貸出処理を実行する(ステッ
プS11)。この処理において、CPU66は、後述す
る如く、遊技者によって、CRサンド100に設けられ
たカード挿入口101に磁気カードが挿入され、貸出ス
イッチ103が操作されたことにより、CRサンド10
0から発せられた貸出信号に基づいて、封入式パチンコ
遊技機10において使用することができる封入遊技球の
個数に相当するクレジット数を、RAM70に記録し、
クレジット表示部108に表示させる。この処理が終了
した場合には、ステップS12に処理を移す。
【0159】次に、遊技球発射処理が実行される(ステ
ップS12)。この処理において、CPU66は、発射
ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回
り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じ
て発射モータ28に電力を供給し、封入式パチンコ遊技
機10内に封入された封入遊技球を遊技盤14に順次発
射させる。また、発射された封入遊技球は、球検知セン
サ42bにより検知され、検知信号がCPU66に発せ
られる。CPU66は、後述する如く、この検知信号を
受け取った場合には、払出方式が「CREDIT」状態
に選択されていれば、RAM70に記録されたクレジッ
ト数データから「1」を減算する処理を行なう。一方、
払出方式が「PAY」状態に選択されていれば、受皿2
2に貯留された遊技球のうち1個の遊技球を排出する処
理を行なう。この処理が終了した場合には、ステップS
13に処理を移す。
【0160】次に、遊技球検出処理を実行する(ステッ
プS13)。この処理において、CPU66は、大入賞
口38、入賞口50及び54、始動口44、球通過検出
器55、排出口53等を封入遊技球が通過又は入賞した
か否かが各センサにより検出され、後述する如く、その
検出結果に応じた処理が行われる。また、CPU66
は、後述する如く、封入遊技球の入賞に応じて賞球を行
わせ、又は、内部抽選を行わせることとなるのである。
この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を
移す。
【0161】次に、パチンコ遊技機10では、画像表示
処理が行われる(ステップS14)。この処理では、C
PU66は、表示制御装置200において画像データを
選択し、又は生成し、その画像データを表示装置32上
に表示させる。この処理が終了した場合には、ステップ
S15に処理を移す。
【0162】次に、音声再生処理が実行される(ステッ
プS15)。この処理では、CPU66は、音声データ
を選択し、又は生成し、インターフェイス回路群72に
その音声データをスピーカに供給することにより、音声
を発せさせる。この処理が終了した場合には、ステップ
S16に処理を移す。
【0163】次に、パチンコ遊技機10では、電飾制御
処理が行われる(ステップS16)。この処理では、C
PU66は、保留ランプ34及び装飾ランプ36等の電
飾を制御する。この処理が終了した場合には、直ちに本
サブルーチンを終了させる。
【0164】[遊技球貸出処理ルーチン]上述した如
く、ステップS11で呼びだされる遊技球貸出処理で
は、図12に示す如く、遊技球貸出処理ルーチンが呼び
出される。
【0165】最初に、カードが有効か否かを判断する
(ステップS21)。この処理において、CRサンド1
00は、遊技者によって、カード挿入口101に磁気カ
ードが挿入された場合には、磁気カードに記録された磁
気データを読出し、読み出したデータを、インターフェ
イス回路群62を介して、CPU66に発信する。CP
U66は、CRサンド100から発せられた磁気データ
に基づき、挿入された磁気カードが有効であるか否かを
判断する。具体的には、磁気カードに残度数があるか、
違法改造カードであるか否かを判断するのである。CP
U66は、挿入された磁気カードが有効であると判別し
た場合には、ステップS22に処理を移し、挿入された
磁気カードが有効でないと判別した場合には、CRサン
ド100にカードを排出する旨の信号を発し、直ちに本
サブルーチンを終了させる。
【0166】次に、貸出スイッチ103が操作されたか
否かを判断する(ステップS22)。この処理におい
て、CRサンド100は、遊技者によって、貸出スイッ
チ103が操作された場合には、貸出信号を、インター
フェイス回路群62を介して、CPU66に発信する。
CPU66は、CRサンド100から貸出信号が発せら
れたか否かを判断し、貸出信号が発せられたと判別した
場合には、ステップS23に処理を移し、貸出信号が発
せられていないと判別した場合には、直ちに本サブルー
チンを終了させる。
【0167】次に、クレジット加算処理を行う(ステッ
プS23)。この処理において、CPU66は、上述し
た如く、CRサンド100から発せられた貸出信号に基
づいて、封入式パチンコ遊技機10において使用するこ
とができる封入遊技球の個数に相当するクレジット数
を、クレジット数データとしてRAM70に記録する。
例えば、遊技者により上述した貸出スイッチ103が一
回押される毎に、500円分125球の封入遊技球の貸
し出しがなされる場合には、CPU66は、「125」
のクレジットをクレジット数データとしてRAM70に
記録する。これにより、遊技者は、125球の封入遊技
球を封入式パチンコ遊技機10において使用することが
できる。この処理が終了した場合には、ステップS24
に処理を移す。
【0168】次に、クレジット表示処理を行う(ステッ
プS24)。この処理において、CPU66は、上述し
たステップS23において、RAM70に記録したクレ
ジット数データを読み出し、その読み出したクレジット
数データに基づいて、クレジット表示部108にクレジ
ット数を表示させる。例えば、クレジット数データが
「125」を示す場合には、クレジット表示部108に
は、「125」と表示されることになる。これにより、
遊技者は、封入式パチンコ遊技機10において、自分が
使用できる封入遊技球の数を把握することが可能にな
る。この処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチ
ンを終了させる。
【0169】尚、本実施形態における封入式パチンコ遊
技機10では、上述した如く、遊技球の貸し出しをクレ
ジットにより行うこととしたが、本発明はこれに限ら
ず、遊技球の貸し出しは、クレジットされることなく、
遊技球を実際に受皿22に払出すことにより行うことと
しても良い。
【0170】[遊技球発射処理ルーチン]上述した如
く、ステップS12で呼びだされる遊技球発射処理で
は、図13に示す如く、遊技球発射処理ルーチンが呼び
出される。
【0171】この処理において、CPU66は、発射ハ
ンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り
方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて
発射モータ28に電力を供給し、封入式パチンコ遊技機
10内に封入された封入遊技球を遊技盤14に順次発射
させる。また、発射された封入遊技球は、球検知センサ
42bにより検知され、検知信号がCPU66に発せら
れる。CPU66は、この検知信号を受け取った場合に
は、以下の処理を行う。
【0172】最初に、払出方式が「CREDIT」状態
に選択されているか否かを判断する(ステップS3
1)。この処理において、CPU66は、RAM70に
記録されている払出選択フラグを読み出し、払出方式が
「CREDIT」状態に選択されているか否かを判断す
る。
【0173】上述した如く、遊技球の貸し出しが行われ
た状態では、払出方式は「CREDIT」状態に選択さ
れることとなるため、CPU66は、RAM70に記録
されている払出選択フラグに、「CREDIT」状態で
あることを示す「0」を記録している。
【0174】また、この払出方式は、遊技者が「PA
Y」スイッチ105、若しくは、「CREDIT」スイ
ッチ106を操作することにより、自由に選択すること
ができる。
【0175】CPU66は、遊技者によって上述した
「CREDIT」スイッチ106が操作された場合に
は、「CREDIT」スイッチ106から発せられた、
払出方式を「CREDIT」状態に移行させる旨の信号
を受け取り、RAM70に記録されている払出方式フラ
グを、「CREDIT」状態を示す「0」に書き換える
処理を行なっている。
【0176】また、遊技者によって上述した「PAY」
スイッチ105が操作された場合には、「PAY」スイ
ッチ105から発せられた、払出方式を「PAY」状態
に移行させる旨の信号を受け取り、RAM70に記録さ
れている払出方式フラグを、「PAY」状態を示す
「1」に書き換える処理を行なっている。
【0177】CPU66は、このRAM70に記録され
ている払出方式フラグを読出すことにより、払出方式
が、「CREDIT」状態であるか、「PAY」状態で
あるか、を判断するのである。
【0178】CPU66は、払出方式が「CREDI
T」状態であると判別した場合には、ステップS32に
処理を移し、払出方式が「CREDIT」状態ではな
い、即ち、「PAY」状態であると判別した場合には、
ステップS34に処理を移す。
【0179】次に、クレジット減算処理を行う(ステッ
プS32)。この処理において、CPU66は、RAM
70に記録された、クレジット数データを読み出し、読
み出したデータから、「1」を減算し、減算した値をR
AM70に記録する。例えば、読み出したクレジット数
データが「150」であれば、この「150」から
「1」を減算した値である「149」をRAM70に記
録する。この処理が終了した場合には、ステップS33
に処理を移す。
【0180】次に、クレジット表示処理を行う(ステッ
プS33)。この処理において、CPU66は、上述し
たステップS32において、RAM70に記録したクレ
ジット数データを読み出し、読み出したデータに基づい
て、クレジット数をクレジット表示部108に表示する
処理を行う。例えば、読み出したクレジット数データが
「149」であれば、表示部108には、クレジット数
「149」が表示される。この処理が終了した場合に
は、直ちに、本サブルーチンを終了させる。
【0181】一方、ステップS34においては、遊技球
排出処理を行う(ステップS34)。上述したステップ
S31において判別したように、払出方式が「PAY」
状態であれば、貸出球や賞球は、クレジットされること
なく、実際に受皿22に払出され、受皿22には払出さ
れた遊技球が貯留されている。
【0182】この処理において、CPU66は、受皿2
2に貯留されている遊技球を球排出口164から排出す
る処理を行う。CPU66は、球排出口164に設けら
れたシャッタを開放すべく、ソレノイド48cに電力を
供給する。これにより、受皿22に貯留された遊技球が
排出される。排出された遊技球は、球検知センサ42d
により検知され、球検知センサ42dは、検知信号をイ
ンターフェイス回路群62に発する。CPU66は、こ
の検知信号を受け取ると、上述したシャッタを閉鎖すべ
く、ソレノイド48cに電力を供給する。この処理が終
了した場合には、ステップS35に処理を移す。
【0183】次に、遊技球計測処理を行う(ステップS
35)。この処理において、CPU66は、後述する如
く、排出された遊技球を遊技球計測装置168に取り込
む処理を行う。CPU66は、取り込み口に設けられた
シャッタを開放すべく、ソレノイド48dに電力を供給
する。CPU66は、内在するタイマにより、シャッタ
を開放してからの時間を計測しており、所定時間が経過
すると、シャッタを閉鎖すべく、ソレノイド48dに電
力を供給する。この処理が終了した場合には、直ちに、
本サブルーチンを終了させる。
【0184】[遊技球検出処理ルーチン]上述した如
く、ステップS13で呼びだされる遊技球検出処理で
は、図14に示す如く、遊技球検出処理ルーチンが呼び
出される。
【0185】最初に、CPU66は、入賞口50、5
4、56、始動口44、大入賞口38、排出口53等に
封入遊技球が入賞したか否かを判断する(ステップS4
1)。ステップS41において、CPU66は、入賞口
に封入遊技球が入ったと判別したときには、後述する如
く、遊技者によって選択された払出方式に応じて、賞球
処理を実行する(ステップS42)。ステップS41に
おいて、入賞口に遊技球が入らなかったと判別したとき
には、直ちにステップS43に処理を移す。
【0186】次に、始動口に封入遊技球が入ったか否か
を判断する(ステップS43)。この始動口は、例え
ば、上述した図2に示した例においては、始動口44で
ある。このステップS43において、始動口44に封入
遊技球が入ったと判別したときには、内部抽選処理を実
行する(ステップS44)。
【0187】上述した内部抽選処理では、CPU66が
乱数発生部65に乱数を発生させる。発生した乱数は、
図6に示す如く、抽選結果を示す内部抽選データとして
RAM70に記録される。尚、上述した如く、RAM7
0に5つの抽選結果を示す内部抽選データが記録されて
いる場合には、抽選が行われても記録されない。
【0188】また、ステップS44の処理において、遊
技者の操作により遊技球を始動口44に入球させた場合
には、CPU66は、内部抽選処理を行うが、その処理
に基づいて内部抽選データをRAM70の符号A1〜A
4の位置に記録させた場合には、上述した如く、保留ラ
ンプ34a〜34dの各々が点灯する。具体的には、C
PU66は、上述したステップS16の電飾制御処理に
より、内部抽選データがRAM70の符号A0〜A1に
記録されていると判別した場合には、保留ランプ34a
のみが点灯し、内部抽選データがRAM70の符号A0
〜A2に記録されていると判別した場合には、保留ラン
プ34a、34bの2つが点灯し、内部抽選データがR
AM70の符号A0〜A3に記録されていると判別した
場合には、保留ランプ34a〜34cが点灯し、また、
内部抽選データがRAM70の符号A0〜A4に記録さ
れていると判別した場合には、保留ランプ34a〜34
dが点灯する。これにより、遊技球が始動口44に入球
したことがストックされる場合には、保留ランプ34a
〜34dの各々が点灯することとなるのである。
【0189】更に、球通過検出器を遊技球が通過したか
否かを判断する(ステップS45)。この球通過検出器
は、例えば上述した図2に示した例においては、球通過
検出器55a及び55bである。このステップS45に
おいて、球通過検出器を封入遊技球が通過したと判別し
たときには、上述した如く、表示装置52において普通
図柄を変動表示させる処理を実行し(ステップS4
6)、この処理が終了した場合には、ステップS47に
処理を移す。
【0190】尚、上述した如く、変動表示された普通図
柄が停止したときに所定の図柄となったときには、可動
片58a及び58bを駆動して始動口44を開放状態と
なるようにして、始動口44に遊技球が入りやすくなる
ようにするのである。
【0191】次に、大当たり状態であるか否かを判断す
る(ステップS47)。このステップS47において、
CPU66は、大当たり状態であると判別した場合に
は、シャッタ駆動処理を行い(ステップS48)、大当
たり状態でないと判別した場合には、直ちに本サブルー
チンを終了させる。このステップS48では、シャッタ
40を開閉駆動させるべく、ソレノイド48aへの駆動
電流を制御するのである。この処理が終了した場合に
は、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0192】[賞球処理ルーチン]上述した如く、ステ
ップS42で呼びだされる賞球処理では、図15に示す
如く、賞球処理ルーチンが呼び出される。
【0193】最初に、払出方式が「CREDIT」状態
であるか否かを判断する(ステップS51)。この処理
において、CPU66は、遊技者によって上述した「C
REDIT」スイッチ106が操作されることにより、
払出方式が「CREDIT」状態に選択されているか否
かを判断する。
【0194】具体的には、CPU66は、遊技者によっ
て上述した「CREDIT」スイッチ106が操作され
た場合には、「CREDIT」スイッチ106から発せ
られた、払出方式を「CREDIT」状態に移行させる
旨の信号を受け取り、RAM70に記録されている払出
方式フラグを、「CREDIT」状態を示す「0」に書
き換える処理を行なっている。
【0195】また、CPU66は、遊技者によって上述
した「PAY」スイッチ105が操作された場合には、
「PAY」スイッチ105から発せられた、払出方式を
「PAY」状態に移行させる旨の信号を受け取り、RA
M70に記録されている払出方式フラグを、「PAY」
状態を示す「1」に書き換える処理を行なっている。
【0196】CPU66は、このRAM70に記録され
ている払出方式フラグを読出すことにより、払出方式
が、「CREDIT」状態であるか、「PAY」状態で
あるか、を判断するのである。CPU66は、払出方式
が「CREDIT」状態であると判別した場合には、ス
テップS52に処理を移し、払出方式が「CREDI
T」状態ではない、即ち、「PAY」状態であると判別
した場合には、ステップS58に処理を移す。
【0197】また、後述する如く、払出方式が「PA
Y」状態であれば、賞球は、所定数の遊技球が、実際
に、受皿22に払い出されることにより行なわれる。一
方、払出方式が「CREDIT」状態であれば、賞球
は、所定のクレジット数が封入式パチンコ遊技機10内
にクレジットされることにより行なわれる。
【0198】次に、クレジット加算処理を行う(ステッ
プS52)。この処理において、CPU66は、クレジ
ット数データを読み出し、その読み出したデータに、賞
球数に応じたクレジット数を加算し、加算した値をクレ
ジット数データとしてRAM70に記録する。例えば、
読み出したクレジット数データが「149」であり、賞
球数が「10」球であれば、読み出したクレジット数デ
ータ「149」に、賞球クレジット数「10」を、加算
したことにより得られる値である「159」がクレジッ
ト数データとして、RAM70に記録される。この処理
が終了した場合には、ステップS53に処理を移す。
【0199】次に、クレジット表示処理を行う(ステッ
プS53)。この処理において、CPU66は、上述し
たステップS52において、RAM70に記録したクレ
ジット数データを読み出し、読み出したデータに基づい
て、クレジット数をクレジット表示部108に表示する
処理を行う。例えば、読み出したクレジット数データが
「159」であれば、表示部108には、クレジット数
「159」が表示される。この処理が終了した場合に
は、ステップS54に処理を移す。
【0200】次に、払出方式が「PAY」状態に選択さ
れているか否かを判断する(ステップS54)。この処
理において、CPU66は、遊技者によって上述した
「PAY」スイッチ105が操作されることにより、
「PAY」スイッチ105から発せられた、払出方式を
「PAY」状態に移行させる旨の信号を受け取ったか否
かを判断する。CPU66は、「PAY」スイッチ10
5から発せられた、払出方式を「PAY」状態に移行さ
せる旨の信号を受け取ったと判別した場合には、RAM
70に記録されている払出方式フラグを、「PAY」状
態を示す「1」に書き換える処理を行ない、ステップS
55に処理を移す。また、CPU66は、「PAY」ス
イッチ105から発せられた、払出方式を「PAY」状
態に移行させる旨の信号を受け取っていないと判別した
場合には、払出選択フラグを書き換えることなく、直ち
に、本サブルーチンを終了させる。
【0201】次に、遊技球払出処理を行なう(ステップ
S55)。この処理において、CPU66は、RAM7
0に記録されているクレジット数データに応じて、受皿
22に遊技球を払い出す処理を行なう。具体的には、C
PU66は、RAM70に記録されているクレジット数
データを読み出し、その読み出したデータに応じて、イ
ンターフェイス回路群72を介して、球払出装置156
(図3参照)に、クレジット数に相当する遊技球を払い
出す旨の信号を発する。信号を受け取った球払出装置1
56は、球タンク152に貯留されている遊技球を、球
通路154を介して受皿22に払い出す。
【0202】また、上述した処理において、遊技者によ
って、「PAY」スイッチ105が、再度操作された場
合には、CPU66は、遊技球払出処理を中止すべく、
インターフェイス回路群72を介して、球払出装置15
6(図3参照)に、払い出しを中止する旨の信号を発す
る。信号を受け取った球払出装置156は、遊技球の払
い出しを中止する。
【0203】更にまた、上述した処理において、受皿2
2に払い出された遊技球は、球払出装置156から球払
出口158に至る球通路154の途中に設置された球検
知センサ42cによって検知される。球検知センサ42
cは、払出球検知信号をインターフェイス回路群62に
供給する。
【0204】この処理が終了した場合には、ステップS
56に処理を移す。
【0205】次に、クレジット減算処理を行なう(ステ
ップS56)。この処理において、CPU66は、CP
U66は、球検知センサ42cから発せられた払出球検
知信号を読み取ると、RAM70に記録されているクレ
ジット数データを読み出し、その読み出したデータから
「1」を減ずることにより算出した値を、RAM70に
記録する。例えば、読み出したクレジット数データが
「159」であれば、「159」から「1」を減じるこ
とにより、「158」が算出される。CPU66は、算
出された値をクレジット数データとして、RAM70に
記録する。また、全てのクレジットが払い出された場合
には、上述したクレジット数データには、「0」が記録
される。この処理が終了した場合には、ステップS57
に処理を移す。
【0206】次に、クレジット表示処理を行なう(ステ
ップS57)。この処理において、CPU66は、上述
したステップS56において、RAM70に記録したク
レジット数データを読み出し、読み出したデータに基づ
いて、クレジット数をクレジット表示部108に表示す
る処理を行う。例えば、読み出したクレジット数データ
が「158」であれば、表示部108には、クレジット
数「158」が表示される。この処理が終了した場合に
は、直ちに、本サブルーチンを終了させる。
【0207】一方、上述したステップS51において、
払出方式が「CREDIT」状態ではない、即ち、「P
AY」状態であると判別した場合には、ステップS58
に処理が移す。このステップS58においては、遊技球
払出処理を行なう。この処理において、CPU66は、
賞球を実球で行なうべく、受皿22に遊技球を払い出す
処理を行なう。具体的には、CPU66は、インターフ
ェイス回路群72を介して、球払出装置156(図3参
照)に遊技球を払い出す旨の信号を送り、信号を受け取
った球払出装置156は、球タンク152に貯留されて
いる遊技球を、球通路154を介して受皿22に払い出
す。この処理が終了した場合には、ステップS59に処
理を移す。
【0208】次に、遊技者が払出方式を「CREDI
T」状態に選択したか否かを判断する(ステップS5
9)。この処理において、CPU66は、遊技者によっ
て、「CREDIT」スイッチ106が操作されたこと
により、「CREDIT」スイッチ106から発せられ
た、払出方式を「CREDIT」状態に移行させる旨の
信号を受け取ったか否かを判断する。CPU66は、
「CREDIT」スイッチ106から発せられた、払出
方式を「CREDIT」状態に移行させる旨の信号を受
け取ったと判別した場合には、RAM70に記録されて
いる払出方式フラグを読出し、読み出したフラグを、
「PAY」状態を示す「1」から「CREDIT」状態
を示す「0」に書き換え、ステップS60に処理を移
す。一方で、CPU66は、「CREDIT」スイッチ
106から発せられた、払出方式を「CREDIT」状
態に移行させる旨の信号を受け取らなかったと判別した
場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0209】次に、遊技球排出処理を行なう(ステップ
S60)。この処理において、CPU66は、受皿22
に貯留されている遊技球を球排出口164から排出する
処理を行う。CPU66は、球排出口164に設けられ
たシャッタを開放すべく、ソレノイド48cに電力を供
給する。これにより、受皿22に貯留された遊技球が排
出される。排出された遊技球は、球検知センサ42dに
より検知され、球検知センサ42dは、検知信号をイン
ターフェイス回路群62に発する。この処理が終了した
場合には、ステップS61に処理を移す。
【0210】また、上述した処理において、遊技者によ
って、「CREDIT」スイッチ106が、再度操作さ
れた場合には、CPU66は、上述した球排出口164
に設けられたシャッタを閉鎖すべく、インターフェイス
回路群72を介して、ソレノイド48cに電力を供給す
る。これにより、受皿22に貯留された遊技球の排出が
中止される。
【0211】次に、クレジット加算処理を行なう(ステ
ップS61)。この処理において、CPU66は、上述
したステップS60において、球検知センサ42dから
発せられた排出球検知信号を読み取ると、RAM70に
記録されているクレジット数データを読出し、その読み
出したデータ「1」を加えることにより算出した値を、
RAM70に記録する。例えば、クレジット数データが
「10」であれば、「1」を加えることにより算出した
値である「11」をRAM70に記録する。この処理が
終了した場合には、ステップS62に処理を移す。
【0212】次に、クレジット表示処理を行なう(ステ
ップS62)。この処理において、CPU66は、上述
したステップS61において、RAM70に記録したク
レジット数データを読み出し、読み出したデータに基づ
いて、クレジット数をクレジット表示部108に表示す
る処理を行う。例えば、読み出したクレジット数データ
が「11」であれば、表示部108には、クレジット数
「11」が表示される。この処理が終了した場合には、
ステップS63に処理を移す。
【0213】次に、遊技球計測処理を行なう(ステップ
S63)。この処理において、CPU66は、後述する
如く、排出された遊技球を遊技球計測装置168に取り
込む処理を行う。CPU66は、取り込み口に設けられ
たシャッタを開放すべく、ソレノイド48dに電力を供
給する。CPU66は、内在するタイマにより、シャッ
タを開放してからの時間を計測しており、所定時間が経
過すると、シャッタを閉鎖すべく、ソレノイド48dに
電力を供給する。この処理が終了した場合には、直ち
に、本サブルーチンを終了させる。
【0214】尚、遊技が終了し、遊技者によって精算ス
イッチ107が操作された場合には、上述したステップ
S60〜ステップS62の処理が呼び出され、受皿22
に貯留された遊技球の個数は、クレジット表示部108
に表示されるので、封入式パチンコ遊技機10はジェッ
トカウンターとして機能することが可能である。
【0215】[遊技球計測処理ルーチン]上述した如
く、ステップS35、ステップS61で呼びだされる遊
技球計測処理では、図16に示す如く、遊技球計測処理
ルーチンが呼び出される。
【0216】最初に、シャッタ駆動処理を行なう(ステ
ップS71)。この処理において、CPU66は、取り
込み口に設けられたシャッタを開放すべく、インターフ
ェイス回路群72を介して、ソレノイド48dに電力を
供給する。これにより、受皿22から排出された遊技球
が遊技球計測装置168に取り込まれる。この処理が終
了した場合には、ステップS72に処理を移す。
【0217】次に、所定時間内か否かを判断する(ステ
ップS72)。この処理において、CPU66は、内在
するタイマにより、シャッタを開放してからの時間を計
測しており、計測した時間を経過時間データとして、一
定のタイミングでRAM70に記録している。CPU6
6は、この経過時間データを読出し、所定時間内か否か
を判断する。CPU66は、所定時間内であると判別し
た場合には、ステップS73に処理を移し、所定時間内
でないと判別した場合には、ステップS74に処理を移
す。
【0218】次に、取込球カウント処理を行う(ステッ
プS73)。この処理において、CPU66は、遊技球
計測装置168に取り込まれた遊技球を、球検知センサ
42eによって、計数する。CPU66は、球検知セン
サ42eから発せられた取込球検知信号を受け取ると、
RAM70に記録されている取込球数データを読み出
し、その読み出したデータに「1」を加えることにより
算出したデータを、RAM70に記録する。例えば、取
込球数データが「9」であれば、この「9」に「1」を
加えることにより算出した値である「10」がRAM7
0に記録される。この処理が終了した場合には、ステッ
プS72に処理を移し、所定時間が経過するまで、取込
球のカウントを行う。
【0219】一方、上述したステップS72において、
所定時間内でないと判別された場合には、ステップS7
4に処理を移し、シャッタ駆動処理が行われる。この処
理において、CPU66は、取り込み口に設けられたシ
ャッタを閉鎖すべく、インターフェイス回路群72を介
して、ソレノイド48dに電力を供給する。これによ
り、受皿22から排出された遊技球が遊技球計測装置1
68に取り込まれなくなる。この処理が終了した場合に
は、ステップS75に処理を移す。
【0220】次に、取込球計量処理を行う(ステップS
75)。取り込まれた遊技球は、遊技球計測装置168
内に一時貯留され、計量装置39によって計量が行われ
る。この処理において、CPU66は、計量装置39か
ら発せられた計量結果を示す信号を受け取り、計量デー
タとして、RAM70に記録する。この処理が終了した
場合には、ステップS76に処理を移す。
【0221】次に、単位重量算出処理を行う(ステップ
S76)。この処理において、CPU66は、上述した
ステップS75においてRAM70に記録した計量デー
タと、上述したステップS73において、RAM70に
記録した取込球数データと、を読み出し、計量データが
示す値を、取込球数データが示す値で除算する。これに
より、取り込まれた遊技球1個当たりの重量が算出され
る。CPU66は、算出した単位重量値を、単位重量デ
ータとしてRAM70に記録する。この処理が終了した
場合には、ステップS77に処理を移す。
【0222】次に、比較処理を行う(ステップS7
7)。上述した如く、封入式パチンコ遊技機10では、
遊技球の横流し等を防止すべく、他の遊技機で使用され
ている遊技球とは異なる重さの遊技球が使用されてい
る。この封入式パチンコ遊技機10特有の遊技球の重量
は、遊技球重量データとして、予めROM68に記憶さ
れている。この処理において、CPU66は、上述した
如く、ROM68に記憶されている遊技球重量データ
と、ステップS76においてRAM70に記録されてい
る単位重量データと、を読出し、その読み出した両デー
タを比較する。この処理が終了した場合には、ステップ
S78に処理を移す。
【0223】次に、比較結果が異なるか否かを判断する
(ステップS78)。この処理において、CPU66
は、上述したステップS77において比較した両データ
が異なると判別した場合には、本封入式パチンコ遊技機
10において、他の遊技機で使用されている遊技球が使
用されている旨のデータをRAM70に記録し、ステッ
プS79に処理を移し、比較した両データが同じである
と判別した場合には、ステップS81に処理を移す。ま
た、他の遊技機で使用されている遊技球が使用されてい
る旨のデータは、上述した、遊技球重量データと、単位
重量データを含むものである。これにより、遊技球の横
流し等が行われ、封入式パチンコ遊技機10において他
の遊技機で使用されている遊技球が使用されていること
を検知することができる。
【0224】次に、不正球検出履歴データの記録処理を
行う(ステップS79)。この処理において、CPU6
6は、他の遊技機で使用されている遊技球が使用されて
いる旨のデータをRAM70から読出し、そのデータに
基づいて、図5に示す如く、不正球検出履歴データを生
成する。尚、この不正球検出履歴データは、上述した如
く、不正球検出日時データと、検出内容コードと、から
なる。CPU66は、CPU66内部のタイマから日時
データを読み出し、不正球検出日時データを生成する。
また、CPU66は、上述した如く、RAM70から読
み出した他の遊技機で使用されている遊技球が使用され
ている旨のデータに基づいて検出内容データを生成す
る。CPU66は、生成した不正球検出履歴データを、
入出力バス64を介してEPROM69に記録する。こ
の処理が終了した場合には、ステップS80に処理を移
す。
【0225】次に、外部通信処理を行う(ステップS8
0)。この処理において、CPU66は、上述して生成
された検出内容コード、不正球検出履歴データの他に、
ROM68に記録されたパチンコ遊技機10固有の識別
情報データを読み出し、更には、ROM68に記録され
たサーバ80の送信先データを読み出し、これら4つの
データを含む送信用の不正球検出履歴データを生成す
る。そして、CPU66は、生成した不正球検出履歴デ
ータを、入出力バス64、通信用インターフェイス回路
74を介して、サーバ80に供給することとなる。尚、
この送信用の不正球検出履歴データを受け取ったサーバ
80は、そのデータを不正球検出履歴データベースとし
てハードディスクドライブ88に記録する。この処理が
終了した場合には、ステップS81に処理を移す。
【0226】次に、取込球排出処理を行う(ステップS
81)。この処理において、CPU66は、遊技球計測
装置168の排出口に設けられたシャッタを開放すべ
く、インターフェイス回路72を介して、ソレノイド4
8eに電力を供給する。これにより、遊技球計測装置1
68に一時的に貯留された遊技球は、排出口から球排出
路166に排出される。この処理が終了した場合には、
直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0227】上述した遊技球計測処理ルーチンは、受皿
22に貯留された遊技球が排出口164から排出された
ことを契機として行われるものである。受皿22から遊
技球が排出される場合としては、払出方式が「PAY」
状態において封入遊技球が遊技盤14に発射された場合
と、遊技者によって払出方式が「PAY」状態から「C
REDIT」状態に切り換えられた場合と、遊技者によ
って精算スイッチ107が操作された場合と、がある。
【0228】[サーバ処理]サーバ80を制御するサブ
ルーチンを図17に示す。
【0229】本実施形態におけるサーバ80では、図1
7に示す如く、サーバ処理を行うサブルーチンが呼びだ
される。
【0230】最初に、サーバ80では、受信処理が行わ
れる(ステップS101)。この処理において、サーバ
80のCPU82は、上述した如く、封入式パチンコ遊
技機10の各々から送信された、不正球検出履歴データ
(図5)を、通信用インターフェイス回路90を介して
受信する。この処理が終了した場合には、ステップS1
02に処理を移す。
【0231】次に、サーバ80では、データ記録処理を
行う(ステップS102)。この処理では、サーバ80
のCPU82は、パチンコ遊技機の各々から発せられ
た、不正球検出履歴データ(図5)を受け取り、このデ
ータを不正球検出履歴データベース(図10)としてハ
ードディスクドライブ88に記録する。この処理が終了
した場合には、ステップS103に処理を移す。
【0232】ついで、サーバ80では、報知処理を行う
(ステップS103)。この処理では、サーバ80のC
PU82は、ステップS102において、ハードディス
クドライブ88に記録した、不正球検出履歴データベー
ス(図10)を、遊技場の管理者、従業員等が携帯する
各種の携帯通信端末装置(図1参照)に、通信用インタ
ーフェイス回路90を介して、送信を行うこととなる。
【0233】更にまた、同様に、上述した磁力検出履歴
データ及び電波検出履歴データを電話回線を介して、遊
技場外の不正を取り締まる第三機関に通信することとな
る。
【0234】この端末装置は、全国の警察が所持するも
のであってもよく、このサーバ80のCPU66がパチ
ンコ遊技機固有の識別情報データから最寄りの警察を選
択し、不正な電波が発生された旨の通知を行ってもよ
い。この処理を終了させた後には、直ちに本サブルーチ
ンを終了させる。
【0235】上述した本実施形態では、パチンコ遊技機
10は、サーバ80と通信可能に接続された構成とした
が、本発明はこれに限らず、遊技場における複数のパチ
ンコ遊技機が相互に通信可能に接続されていれば、パチ
ンコ遊技機10のみからなる構成としてもよい。
【0236】上述したステップS31、ステップS5
1、ステップS54、ステップS59、及び、ステップ
S35、ステップS63、ステップS73、ステップS
75、ステップS77〜ステップS80の処理を行うこ
とによって、「遊技者が獲得した遊技球が、当該遊技者
を介されることなく自動的に発射可能な状態に移行され
得る遊技球循環手段を備え、前記遊技者が獲得した遊技
球を当該遊技者に対して払い出すか、若しくは、当該遊
技者を介することなく自動的に発射可能な状態に移行す
るか、を選択し得る払出方式選択手段を有する」封入式
パチンコ遊技機に、「当該封入式パチンコ遊技機で用い
ることが定められた所定の遊技球の重量を記憶する重量
記憶手段と、当該封入式パチンコ遊技機で用いられた遊
技球の重量を計測する重量計測手段と、前記重量計測手
段により計測された計測結果と、前記重量記憶手段に記
憶された記憶内容と、を比較する比較手段と、前記比較
手段から得られた比較結果から、前記所定の遊技球とは
異なる他の遊技球が用いられたことを検知する検知手段
と、当該パチンコ遊技機の外部と通信可能な通信手段
と」を設けることにより、「前記検知手段により前記他
の遊技球が用いられたことを検知したことを受けて、前
記外部に通信する」ことが可能となる。
【0237】この発明のパチンコ遊技機を用いれば、遊
技者は、獲得した遊技球を遊技者に対して払いだすか、
若しくは、遊技者に払い出すことなく自動的に発射可能
な状態に移行するか、を自由に選択することができる。
【0238】また、遊技機毎に重さの異なる遊技球を個
別に使用し、この個別に使用することが定められた所定
の遊技球の重さと、遊技が行なわれている遊技球の重さ
と、の比較から他の遊技機から持ちこまれた遊技球が存
在するか否かを判定するように構成しているため、遊技
者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用され
るべき遊技球を使用して遊技を行なっていることを検知
することが可能となる。
【0239】更にまた、他の遊技球が用いられたことを
検知したことを受けて、外部に通信する機能を有するよ
うに構成しているため、不正を行なった遊技者に気付か
れることなく不正行為を取り締まることが可能となる。
【0240】上述したステップS72、ステップS76
の処理を行うことによって、前記封入式パチンコ遊技機
における「前記重量計測手段は、所定時間内に前記封入
式パチンコ遊技機において用いられた遊技球の重量を当
該所定時間内に用いられた前記遊技球の数で割ることに
より、当該封入式パチンコ遊技機において用いられた遊
技球の重量を計測する」ので、当該封入式パチンコ遊技
機において用いられた複数の遊技球を一括して計測する
ことが可能となるため、当該封入式パチンコ遊技機にお
いて用いられた遊技球の重量を個々に計測し、その都
度、当該封入式パチンコ遊技機で用いることが定められ
た所定の遊技球の重量と比較するよりも、遊技者が横流
し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用されるべき遊
技球を使用して遊技を行なっていることを容易にかつ効
率よく検知することが可能となる。
【0241】上述したステップS101からステップS
102の処理を行うことによって、「遊技者が獲得した
遊技球が、当該遊技者を介されることなく自動的に発射
可能な状態に移行され得る遊技球循環手段を備え、前記
遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い出す
か、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的に発
射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式選択
手段を有する封入式パチンコ遊技機を管理する」遊技サ
ーバに「前記パチンコ遊技機に於いて、他の遊技球が用
いられたことを検知した旨の信号を受信する通信手段」
を設けることにより、この遊技サーバが管理する前記パ
チンコ遊技機における検知手段が、所定の遊技球とは異
なる他の遊技球が用いられたことを検知したときには遊
技サーバにその事実を通知することが可能となり、遊技
場の管理者が、不正を行なった遊技者に気付かれること
なく横流し等の不正行為を取り締まることが可能とな
る。
【0242】更にまた、遊技機を、遠隔から集中管理す
る可能性を生じ、遊技機の各々に対して設定等の煩雑な
作業を行うことなく、上述した効果が得られる。
【0243】
【発明の効果】本発明によれば、「遊技者が獲得した遊
技球が、当該遊技者を介されることなく自動的に発射可
能な状態に移行され得る遊技球循環手段を備え、前記遊
技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い出す
か、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的に発
射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式選択
手段を有する」封入式パチンコ遊技機に、「当該封入式
パチンコ遊技機で用いることが定められた所定の遊技球
の重量を記憶する重量記憶手段と、当該封入式パチンコ
遊技機で用いられた遊技球の重量を計測する重量計測手
段と、前記重量計測手段により計測された計測結果と、
前記重量記憶手段に記憶された記憶内容と、を比較する
比較手段と、前記比較手段から得られた比較結果から、
前記所定の遊技球とは異なる他の遊技球が用いられたこ
とを検知する検知手段と、当該パチンコ遊技機の外部と
通信可能な通信手段と」を設けることにより、「前記検
知手段により前記他の遊技球が用いられたことを検知し
たことを受けて、前記外部に通信する」ことが可能とな
るので、遊技者は、獲得した遊技球を遊技者に対して払
いだすか、若しくは、遊技者に払い出すことなく自動的
に発射可能な状態に移行するか、を自由に選択すること
ができる。
【0244】また、遊技機毎に重さの異なる遊技球を個
別に使用し、この個別に使用することが定められた所定
の遊技球の重さと、遊技が行なわれている遊技球の重さ
と、の比較から他の遊技機から持ちこまれた遊技球が存
在するか否かを判定するように構成しているため、遊技
者が横流し等の不正行為を行い、他の遊技機で使用され
るべき遊技球を使用して遊技を行なっていることを検知
することが可能となる。
【0245】更にまた、他の遊技球が用いられたことを
検知したことを受けて、外部に通信する機能を有するよ
うに構成しているため、不正を行なった遊技者に気付か
れることなく不正行為を取り締まることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の外観を示す正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の遊技盤面の拡大正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の内部の構造を示す背面図である。
【図4】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の主制御回路を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機に記憶されているデータを示す概略図である。
【図6】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の抽選結果の記録方法を示す概略図である。
【図7】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ遊
技機の遊技内容の決定方法を示す概略図である。
【図8】 ネットワークを介してサーバと封入式パチン
コ遊技機とが接続された構成とした場合における概略を
示す図である。
【図9】 本発明の一実施形態であるサーバを示すブロ
ック図である。
【図10】 本発明の一実施形態であるサーバのデータ
ベースを示す概略図である。
【図11】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図12】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図13】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図14】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図15】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図16】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【図17】 本発明の一実施形態である封入式パチンコ
遊技機において実行される制御処理のフローチャートを
示す図である。
【符号の説明】
10 封入式パチンコ遊技機 14 遊技盤 22 受皿 39 計量装置 42 球検知センサ 44 始動口 48 ソレノイド 50、54 一般入賞口 50 入賞口 53 排出口 60 主制御回路 62、72 インターフェイス回路群 64 入出力バス 66、82 CPU 68、84 ROM 69 EPROM 70、86 RAM 100 CRサンド 101 カード挿入口 102 度数表示部 103 貸出スイッチ 104 返却スイッチ 105 「PAY」スイッチ 106 「CREDIT」スイッチ 107 精算スイッチ 108 クレジット表示部 150 入賞球集合桶 151、154 球通路 152 球タンク 156 球払出装置 158 球払出口 160 球磨き装置 162 球送り装置 164 球排出口 166 球排出路 168 遊技球計測装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が獲得した遊技球が、当該遊技者
    を介されることなく自動的に発射可能な状態に移行され
    得る遊技球循環手段を備え、 前記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い
    出すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的
    に発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式
    選択手段を有する封入式パチンコ遊技機において、 当該封入式パチンコ遊技機で用いることが定められた所
    定の遊技球の重量を記憶する重量記憶手段と、 当該封入式パチンコ遊技機で用いられた遊技球の重量を
    計測する重量計測手段と、 前記重量計測手段により計測された計測結果と、前記重
    量記憶手段に記憶された記憶内容と、を比較する比較手
    段と、 前記比較手段から得られた比較結果から、前記所定の遊
    技球とは異なる他の遊技球が用いられたことを検知する
    検知手段と、 当該パチンコ遊技機の外部と通信可能な通信手段と、を
    備え、 前記通信手段は、前記検知手段により前記他の遊技球が
    用いられたことを検知したことを受けて、前記外部に通
    信する機能を有することを特徴とする封入式パチンコ遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記重量計測手段は、所定時間内に前記
    封入式パチンコ遊技機において用いられた遊技球の重量
    を当該所定時間内に用いられた前記遊技球の数で割るこ
    とにより、当該封入式パチンコ遊技機において用いられ
    た遊技球の重量を計測するものであることを特徴とする
    請求項1記載の封入式パチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技者が獲得した遊技球が、当該遊技者
    を介されることなく自動的に発射可能な状態に移行され
    得る遊技球循環手段を備え、 前記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い
    出すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的
    に発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式
    選択手段を有する封入式パチンコ遊技機を管理する遊技
    サーバであって、 前記パチンコ遊技機に於いて、他の遊技球が用いられた
    ことを検知した旨の信号を受信する通信手段を有するこ
    とを特徴とする遊技サーバ。
  4. 【請求項4】 遊技者が獲得した遊技球が、当該遊技者
    を介されることなく自動的に発射可能な状態に移行され
    得る遊技球循環手段を備え、 前記遊技者が獲得した遊技球を当該遊技者に対して払い
    出すか、若しくは、当該遊技者を介することなく自動的
    に発射可能な状態に移行するか、を選択し得る払出方式
    選択手段を有する封入式パチンコ遊技機に対して、 当該封入式パチンコ遊技機で用いることが定められた所
    定の遊技球の重量の記憶を行なわしめる重量記憶ステッ
    プと、 当該封入式パチンコ遊技機で用いられた遊技球の重量の
    計測を行なわしめる重量計測ステップと、 前記重量計測ステップにより計測された計測結果と、前
    記重量記憶ステップに記憶された記憶内容と、の比較を
    行なわしめる比較ステップと、 前記比較ステップから得られた比較結果から、前記所定
    の遊技球とは異なる他の遊技球が用いられたことの検知
    を行なわしめる検知ステップと、 前記検知ステップにより前記他の遊技球が用いられたこ
    とを検知したことを受けて、当該パチンコ遊技機の外部
    との通信を行なわしめる通信ステップと、を実行させる
    ためのプログラム。
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