JPH0661821A - リークパス回路 - Google Patents

リークパス回路

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JPH0661821A
JPH0661821A JP20891892A JP20891892A JPH0661821A JP H0661821 A JPH0661821 A JP H0661821A JP 20891892 A JP20891892 A JP 20891892A JP 20891892 A JP20891892 A JP 20891892A JP H0661821 A JPH0661821 A JP H0661821A
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node
potential
transistor
power supply
electrode
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JP20891892A
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Yasuhiko Tsukikawa
靖彦 月川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リーク能力が大きく、かつ消費電力の少ない
リークパス回路を提供する。 【構成】 節点N12と接地60との間のリークする経
路に抵抗R21とPチャネルMOSトランジスタT22
を直列に接続する。一方端を電源50に接続したキャパ
シタC21の他方端に節点N22でトランジスタT22
のゲートを接続している。また、ゲート及びドレインを
接地したPチャネルMOSトランジスタT21のソース
に節点N22でトランジスタT22のゲートを接続して
いる。 【効果】 通常状態では節点N22がトランジスタT2
1の閾値電圧であるため、トランジスタT22のインピ
ーダンスが高く、リーク電流は少ない。そして、電源5
0の電位が降下すると節点N22の電位が降下してトラ
ンジスタT22がオン状態となり、トランジスタT22
のインピーダンスが低くなりリーク電流が多くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電源がゼロ電位に向
かって降下したとき半導体集積回路の特定の節点を放電
するのに用いられるリークパス回路に関し、特にリーク
パス回路の低消費電力化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリークパス回路について図7乃至
図11を用いて説明する。図7はリークパス回路が用い
られるパワーオンリセット回路を示す回路図である。図
8は図7に示したパワーオンリセット回路が動作する時
のパワーオンリセット回路の各節点の電位の変化を示す
タイムチャートである。
【0003】図7において、50は電源、60は接地を
示し、C11は電源50に一方端を接続したキャパシ
タ、11は節点N11でキャパシタC11の他方端に入
力端を接続したインバータ、12は節点N11でキャパ
シタC11の他方端に入力端を接続し、インバータ11
の出力端に入力端を接続したインバータ、C12は節点
N12で一方端をインバータ11の出力端に接続し、他
方端を接地60に接続したキャパシタ、13は節点N1
2でキャパシタC12の一方端に入力端を接続したイン
バータ、14は節点N13でインバータ13の出力端に
入力端を接続し、出力信号/PORを出力するインバー
タ、D11は節点N13でインバータ13の出力端にゲ
ートおよびソースを接続したNチャネルMOSトランジ
スタでダイオードとして用いられており、T11はゲー
トに出力信号/PORを入力し、接地60にソースを接
続し、NチャネルMOSトランジスタD11のドレイン
にドレインを接続したNチャネルMOSトランジスタ、
C13は節点N14でNチャネルMOSトランジスタD
11,T11のドレインに一方端を接続し、接地60に
他方端を接続したキャパシタ、T12は節点N12でキ
ャパシタC13の一方端にゲートを接続し、接地60に
ソースを接続し、節点N11でキャパシタC11の他方
端にドレインを接続したNチャネルMOSトランジスタ
である。なお、インバータ11,12はラッチ70を構
成している。
【0004】図7において、電源50がゼロ電位から所
定電位Vccに立ち上がると、節点N11はキャパシタ
C11の容量結合で“H”になり、節点N12はキャパ
シタC12の容量結合で“L”である。また、節点N1
4はキャパシタC13の容量結合で“L”であるため、
トランジスタT12はオフ状態である。ラッチ70によ
って、電源50がゼロ電位から立ち上がった直後、節点
N11は“H”、節点N12は“L”状態が保持され
る。従って、インバータ13の出力により節点N13は
“H”となり、インバータ14の出力信号/PORは
“L”となる。
【0005】時間が経過すると、節点N13が“H”で
あり、またNチャネルMOSトランジスタT11がオフ
しているため、NチャネルMOSトランジスタD11を
通してキャパシタC13が充電され節点N14は(Vc
c−Vth)まで電位が上昇する。ここでVthはNチ
ャネルMOSトランジスタD11のしきい値電圧であ
る。節点N14の電位がNチャネルMOSトランジスタ
T12のしきい値電圧より大きくなるとNチャネルMO
SトランジスタT12はオン状態になり、節点N11に
蓄積されている電荷を接地60に放電する。節点N11
は“L”となり、ラッチ70が反転し、節点N12は
“H”となる。従ってインバータ13の出力により節点
N13は“L”となり、インバータ14の出力信号/P
ORは“H”となるとともに、トランジスタT11がオ
ンし、節点N14を接地60に接続してキャパシタC1
3に蓄積された電荷を放電する。このようにして電源5
0がゼロ電位から所定電位Vccに立ち上がると、出力
信号/PORは“L”から所定時間後に“H”に反転す
ることになる。
【0006】しかし、電源50が急激にゼロ電位に降下
してからすぐに所定電位Vccに回復した場合には図7
のパワーオンリセット回路では出力信号/PORは
“L”を所定時間出力しなくなるという問題がある。こ
の様子を図8に示す。図8において、(a)は電源50
の電位を変化を示すタイムチャート、(b)は節点N1
1の電位の変化を示すタイムチャート、(c)は節点N
12の電位の変化を示すタイムチャート、(d)は節点
N14の電位の変化を示すタイムチャート、(e)は出
力信号/PORの変化を示すタイムチャートである。電
源50が急激にゼロ電位に降下してからすぐに所定電位
Vccに回復した場合に出力信号/PORが“L”を所
定時間出力しなくなる理由は、電源50の電位が降下す
る時にキャパシタC12により節点N12に正の電荷が
残留してしまい、再度電源50が所定電位Vccに立ち
上がったときにラッチ101の状態は節点N11が
“L”、節点N12が“H”のままで変わらないためで
ある。
【0007】この問題を解決するために従来から用いら
れてきたリークパス回路を備えたパワーオンリセット回
路を図9及び図10に示す。図9において、R11はキ
ャパシタC12の一方端に一方端を接続し、接地60に
他方端を接続した抵抗であり、この抵抗R11はリーク
パス回路80を構成しており、その他の図7と同一符号
は図7と同一もしくは相当する部分を示す。また図10
において、T13はキャパシタC12の一方端にソース
を接続し、接地60にドレイン及びゲートを接続したオ
ン状態におけるリーク電流が非常に小さいPチャネルM
OSトランジスタであり、このPチャネルMOSトラン
ジスタリークパス回路81を構成しており、その他の図
7と同一符号は図7と同一もしくは相当する部分を示
す。
【0008】図9及び図10に示すようにリークパス回
路80,81を設けると、電源50がゼロ電位に降下し
たときには抵抗R11またはPチャネルMOSトランジ
スタT13を通じて節点N12の電荷が放電され、再度
電源50が立ち上がると節点N11は“H”、節点N1
2は“L”という状態になるため、図7に示したパワー
オンリセット回路の電源投入時と同様の動作を経て出力
信号/PORは所定時間後に“L”から“H”になり、
所望の出力をするようになる。この様子を図11に示
す。図11において、(a)は電源50の電位を変化を
示すタイムチャート、(b)は節点N11の電位の変化
を示すタイムチャート、(c)は節点N12の電位の変
化を示すタイムチャート、(d)は節点N14の電位の
変化を示すタイムチャート、(e)は出力信号/POR
の変化を示すタイムチャートである。図11(c)のよ
うに電源50がゼロ電位に降下したときには節点N12
の電位もリークパス回路80,81の働きでほぼゼロ電
位になり、その電位がインバータのしきい値電圧以下で
あれば再度電源50が立ち上がるときラッチ70の節点
N12の側が“L”になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9、図10
に示すリークパス回路80,81では、通常動作時、節
点N12の電位が“H”のときに、リークパス回路8
0,81を通じて節点N12から接地に貫通電流が流れ
続けることになる。リークパス回路80,81のリーク
能力を大きくするためにリークパス回路80,81のイ
ンピーダンスを小さくすれば貫通電流も増大し、逆に貫
通電流を小さくするためにリークパス回路80,81の
インピーダンスを大きくすればリーク能力が小さくなる
という問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、通常動作時の貫通電流を大幅に
低下し、かつ電源降下時には大きなリーク能力をもつリ
ークパス回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るリーク
パス回路は、電源に作動的に連結され該電源の電位がゼ
ロ電位へ向かって変化するのに伴って電位変化が生じる
第1の節点に制御電極を接続し、一方電極を接地し、第
2の節点に他方電極を接続し、前記第1の節点の前記電
位変化に応答して高インピーダンス状態から低インピー
ダンス状態になることにより前記第2の節点を放電する
トランジスタを備えて構成されている。
【0012】第2の発明に係るリークパス回路は、電源
に作動的に連結され該電源の電位がゼロ電位へ向かって
変化するのに伴って電位変化が生じる第1の節点に制御
電極を接続し、前記電源に一方電極を接続し、第2の節
点に他方電極を接続し、前記第1の節点の前記電位変化
に応答して高インピーダンス状態から低インピーダンス
状態になることにより前記第2の節点を放電するトラン
ジスタを備えて構成されている。
【0013】第3の発明に係るリークパス回路は、所定
節点に一方電極を接続し、他方電極を接地したトランジ
スタと、前記電源と前記トランジスタの制御電極との間
に設けられ、前記電源の電位がゼロ電位に向かって変化
するのに伴って前記トランジスタを高インピーダンス状
態から低インピーダンス状態にすることにより前記所定
節点を放電させる出力電圧を前記トランジスタの前記制
御電極に出力する制御手段とを備えて構成されている。
【0014】第4の発明に係るリークパス回路は、所定
節点に一方電極を接続し、他方電極を前記電源に接続し
たトランジスタと、前記電源と前記トランジスタの制御
電極との間に設けられ、前記電源の電位がゼロ電位に向
って変化するのに伴って前記トランジスタを高インピー
ダンス状態から低インピーダンス状態にすることにより
前記所定節定を放電させる出力電圧をトランジスタの前
記制御電極に出力する制御手段とを備えて構成されてい
る。
【0015】
【作用】第1の発明におけるトランジスタは、電源の電
位がゼロ電位へ向かって変化するのに伴って第1の節点
に電位変化が生じると、この第1の節点の電位変化に応
答して高インピーダンス状態から低インピーダンス状態
になり、第2の節点を低インピーダンスで接地して第2
の節点の電荷を放電することができ、また電源の電位が
ゼロ電位へ向かって変化していない通常の状態ではトラ
ンジスタを高インピーダンスに保って貫通電流を抑制す
ることができる。
【0016】第2の発明におけるトランジスタは、電源
の電位がゼロ電位へ向かって変化するのに伴って第1の
節点に電位変化が生じると、この第1の節点の電位変化
に応答して高インピーダンス状態から低インピーダンス
状態になり、第2の節点を低インピーダンスで電源に接
続して第2の節点の電荷を放電することができ、また電
源の電位がゼロ電位へ向かって変化していない通常の状
態ではトランジスタを高インピーダンスに保って貫通電
流を抑制するかまたは電源の電位が高いので貫通電流が
流れないようにすることができる。
【0017】第3の発明における制御手段は、電源の電
位がゼロ電位に向かって変化するときに、その変化に伴
ってトランジスタを高インピーダンス状態から低インピ
ーダンス状態にする出力電圧をトランジスタの制御電極
に出力する。そして、トランジスタが低インピーダンス
になり、一方電極を接続した節点から接地へと電荷を放
電することができ、また電源の電位がゼロ電位へ向かっ
て変化していない通常の状態では制御手段によりトラン
ジスタを高インピーダンスに保って貫通電流を抑制する
ことができる。
【0018】第4の発明における制御手段は、電源の電
位がゼロ電位に向かって変化するときに、その変化に伴
なって、トランジスタを高インピーダンス状態から低イ
ンピーダンス状態にする出力電圧をトランジスタの制御
電極に出力する。そして、トランジスタが低インピーダ
ンスになり、一方電極を接続した節点から電源へと電荷
を放電することができ、また電源の電位がゼロ電位へ向
かって変化していない通常の状態では制御手段によりト
ランジスタを高インピーダンスに保って貫通電流を抑制
するかまたは電源の電位が高いので貫通電流が流れない
ようにすることができる。
【0019】
【実施例】この発明の第1実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の第1実施例によるリークパス回路
を示す回路図である。図1において、50は電源、60
は接地を示し、C21は電源50に一方端を接続したキ
ャパシタ、T21は節点N22でキャパシタC21の他
方端にソースを接続し、ドレイン及びゲートを接地60
に接続したPチャネルMOSトランジスタ、T22は節
点N22でキャパシタC21の他方端にゲートを接続
し、接地60にドレインを接続したPチャネルMOSト
ランジスタ、R21はPチャネルMOSトランジスタT
22のソースに一方端を接続し、節点N12に他方端を
接続した抵抗である。節点N12は電源50が所定電位
Vccに立ち上がったとき、当初は“L”であるが所定
時間経過後に“H”になる節点である。そして、電源5
0の電位が降下する時に節点N12の電荷を放電しなけ
ればならないものとする。
【0020】電源50が立ち上がると、キャパシタC2
1の容量結合により節点N22は“H”になるが、Pチ
ャネルMOSトランジスタT21がオンするために節点
N22の電位は|Vtp|まで降下する。ここで|Vt
p|はトランジスタT21のしきい値の絶対値である。
【0021】所定時間経過後、節点N12は“H”にな
るために、トランジスタT22のゲート電位は|Vtp
|、ドレイン電位は接地電位、ソース電位は“H”とな
り、PチャネルMOSトランジスタT22は弱くオンし
た状態になる。従って、節点N12と接地60との間に
はPチャネルMOSトランジスタT22と抵抗R21の
直列抵抗があることになる。PチャネルMOSトランジ
スタT22は高インピーダンス状態にあるので、節点N
12から接地60に流れる貫通電流は、抵抗R21のみ
のときと比べて大幅に低下する。
【0022】次に、電源50が降下した場合について考
える。電源50が降下すると、キャパシタC21の容量
結合により、また、トランジスタR21がオフしている
ために、節点N22の電位は|Vtp|から負電位(|
Vtp|−Vcc)まで低下する。節点N22にはPチ
ャネルMOSトランジスタT22のゲートが接続してい
るので、PチャネルMOSトランジスタT22は高イン
ピーダンスから低インピーダンスに移行する。従って、
節点N12と接地60との間の抵抗は電源電位降下前よ
りも大幅に減少し、リーク能力が増大することになる。
【0023】この発明の第2実施例を図2に基づいて説
明する。図2はこの発明の第2実施例によるリークパス
回路を示す回路図である。図2において、50は電源、
60は接地を示し、C21は電源50に一方端を接続し
たキャパシタ、21は節点N23でキャパシタC22の
他方端に入力端を接続したインバータ、22は節点N2
3でキャパシタC22の他方端に入力端を接続し、イン
バータ21の出力端に入力端を接続したインバータ、C
23は節点N24で一方端をインバータ11の出力端に
接続し、他方端を接地60に接続したキャパシタ、T2
3は接地60にソースを接続し、節点N23でキャパシ
タC22の他方端にドレインを接続し、節点N14にゲ
ートを接続したNチャネルMOSトランジスタ、T24
は節点N23でキャパシタC22の他方端にゲートを接
続し、電源50にドレインを接続し、節点N12にソー
スを接続したPチャネルMOSトランジスタである。な
お、インバータ21,22はラッチ71を構成してい
る。節点N12は電源50が所定電位Vccに立ち上が
ったとき、当初は“L”であるが所定時間経過後に
“H”になる節点である。そして、電源降下時に節点N
12の電荷を放電しなければならないものとする。節点
N14は電源50が所定電位Vccに立ち上がったとき
当初は“L”であるが、節点N12が“H”になると同
時に一旦“H”になり、その後“L”になるものとす
る。
【0024】電源50が立ち上がると、キャパシタC2
1の容量結合により、また、NチャネルMOSトランジ
スタT23がオフしているために、節点N23は“H”
に、キャパシタC22の容量結合により節点N24は
“L”になる。ラッチ71により、節点N23は
“H”、節点N24は“L”という状態で安定する。こ
のとき、PチャネルMOSトランジスタT24はゲート
が“H”であるためオフしている。
【0025】所定時間が経過すると、節点N14が一旦
“H”になるため、節点N23はNチャネルMOSトラ
ンジスタT23により放電され“L”になる。このとき
節点N12は“H”となっている。このときPチャネル
MOSトランジスタT24はゲートが“L”、ソース及
びドレインがともに“H”となっており、節点N12か
ら電源50に貫通電流は流れない。
【0026】次に、電源50の電位が降下したときを考
える。節点N23はキャパシタC21の容量結合により
“L”からマイナス電位まで電位が降下する。このとき
PチャネルMOSトランジスタT24のゲートはマイナ
ス電位、ソースは節点N12で“H”、ドレインは電源
50に接続してほぼゼロ電位になっており、Pチャネル
MOSトランジスタT24はオンして、節点N12の電
荷は電源50(ゼロ電位)に放電されることになる。
【0027】従って、PチャネルMOSトランジスタT
24は通常動作時には貫通電流はなく、電源降下時にの
み節点N12の電荷を電源50(ゼロ電位)に放電す
る。
【0028】次に、図1、図2に示したリークパス回路
をパワーオンリセット回路に用いた例について図3乃至
図6を用いて説明する。図3、図5はそれぞれ図1、図
2に示したリークパス回路を含むパワーオンリセット回
路である。図4、図5はそれぞれ図3、図5に示したパ
ワーオンリセット回路の各節点の電位変化を示すタイミ
ングチャートである。図3において82がリークパス回
路であり、図5において83がリークパス回路であり、
その他の図7と同一符号は図7と同一もしくは相当する
部分を示す。
【0029】節点N12は電源50が立ち上がった当初
は“L”であるが、所定時間経過後に“H”となる。こ
れにともない、出力信号/PORは“L”から“H”に
なる。電源50の電位が降下すると、節点N12は図
1、図2で説明したようにリークパス回路82,83に
より放電され、ゼロ電位に向かって降下して短時間でイ
ンバータの閾値電圧以下になる。従って電源50が再び
所定電位に回復したときには、出力信号/PORが所定
時間後に“L”から“H”になるという所望の出力にな
る。
【0030】電源50が所定電位Vccのときのリーク
パス回路82,83の貫通電流についてみてみると、図
3ではPチャネルMOSトランジスタT22と抵抗R2
1の直列抵抗であり、抵抗R21のみのときと比較して
貫通電流は大幅に小さく、また図5では貫通状態はな
い。
【0031】なお、リークパス回路の構成は上記各実施
例の構成に限らず、電源電位が降下するに伴ってリーク
パス回路を構成しているトランジスタのインピーダンス
が低下し、効率よく特定の節点の電荷を放電し、通常動
作時には前記トランジスタが高インピーダンスになって
貫通電流を低下させるような構成であれば良く、上記各
実施例と同様の効果を奏する。
【0032】また、上記各実施例において、トランジス
タはMOSトランジスタを用いて説明したが、電源電位
が降下するに伴ってリークパス回路を構成しているトラ
ンジスタのインピーダンスが低下し、効率よく特定の節
点の電荷を放電し、通常動作時には前記トランジスタが
高インピーダンスになって貫通電流を低下させるような
トランジスタであれば、他のトランジスタであってもよ
く、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のリークパ
ス回路によれば、電源に作動的に連結され該電源の電位
がゼロ電位へ向かって変化するのに伴って電位変化が生
じる第1の節点に制御電極を接続し、一方電極を接地
し、第2の節点に他方電極を接続し、前記第1の節点の
前記電位変化に応答して高インピーダンス状態から低イ
ンピーダンス状態になることにより前記第2の節点を放
電するトランジスタを備えて構成されているので、通常
動作時には第2の節点からトランジスタを通してリーク
パス回路を流れる貫通電流を大幅に抑制することがで
き、かつ電源の電位がゼロ電位に向かって降下するとき
には貫通電流を多くしてリーク能力を向上させることが
できるという効果がある。
【0034】請求項2記載のリークパス回路によれば、
電源に作動的に連結され該電源の電位がゼロ電位へ向か
って変化するのに伴って電位変化が生じる第1の節点に
制御電極を接続し、前記電源に一方電極を接続し、第2
の節点に他方電極を接続し、前記第1の節点の前記電位
変化に応答して高インピーダンス状態から低インピーダ
ンス状態になることにより前記第2の節点を放電するト
ランジスタを備えて構成されているので、通常動作時に
は第2の節点からトランジスタを通してリークパス回路
を流れる貫通電流を流さない様にすることができ、かつ
電源の電位がゼロ電位に向かって降下するときにはこの
貫通電流を多くしてリーク能力を向上させることができ
るという効果がある。
【0035】請求項3記載のリークパス回路によれば、
所定節点に一方電極を接続し、他方電極を接地したトラ
ンジスタと、前記電源と前記トランジスタの制御電極と
の間に設けられ、前記電源の電位がゼロ電位に向って変
化するのに伴って前記トランジスタを高インピーダンス
状態から低インピーダンス状態にすることにより前記所
定節点を放電させる出力電圧を前記トランジスタの前記
制御電極に出力する制御手段とを備えて構成されている
ので、通常動作時には前記所定節点からトランジスタを
通してリークパス回路を流れる貫通電流を大幅に抑制す
ることができ、かつ電源の電位がゼロ電位に向かって降
下するときには、貫通電流を多くしてリーク能力を向上
させることができるという効果がある。
【0036】請求項4記載のリークパス回路によれば、
所定節点に一方電極を接続し、他方電極を前記電源に接
続したトランジスタと、前記電源と前記トランジスタの
制御電極との間に設けられ、前記電源の電位がゼロ電位
に向って変化するのに伴って前記トランジスタを高イン
ピーダンス状態から低インピーダンス状態にすることに
より前記所定節点を放電させる出力電圧を前記トランジ
スタの前記制御電極に出力する制御手段とを備えて構成
されているので、通常動作時には所定節点からトランジ
スタを通してリークパス回路を流れる貫通電流を流さな
い様にすることができ、かつ電源の電位がゼロ電位に向
かって降下するときにはこの貫通電流を多くしてリーク
能力を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるリークパス回路の
構成を示す回路図である。
【図2】この発明の第2実施例によるリークパス回路の
構成を示す回路図である。
【図3】図1に示したリークパス回路を備えたパワーオ
ンリセット回路の構成を示す回路図である。
【図4】図3に示したパワーオンリセット回路の動作時
の各部の電位を示すタイムチャートである。
【図5】図2に示したリークパス回路を備えたパワーオ
ンリセット回路の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示したパワーオンリセット回路の動作時
の各部の電位を示すタイムチャートである。
【図7】従来のパワーオンリセット回路の構成を示す回
路図である。
【図8】図7に示したパワーオンリセット回路の動作時
の各部の電位を示すタイムチャートである。
【図9】従来のリークパス回路を備えたパワーオンリセ
ット回路の構成を示す回路図である。
【図10】従来のリークパス回路を備えたパワーオンリ
セット回路の構成を示す回路図である。
【図11】図9及び図10に示したパワーオンリセット
回路の動作時の各部の電位を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
C11,C12,C13,C21,C22,C23 キ
ャパシタ T11,T12,T23 NチャネルMOSトランジス
タ T13,T21,T22,T24 PチャネルMOSト
ランジスタ 11,12,21,22 インバータ 50 電源 60 接地 R11,R21 抵抗 70,71 ラッチ 80〜83 リークパス回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図7において、50は電源、60は接地を
示し、C11は電源50に一方端を接続したキャパシ
タ、11は節点N11でキャパシタC11の他方端に入
力端を接続したインバータ、12は節点N11でキャパ
シタC11の他方端に出力端を接続し、インバータ11
の出力端に入力端を接続したインバータ、C12は節点
N12で一方端をインバータ11の出力端に接続し、他
方端を接地60に接続したキャパシタ、13は節点N1
2でキャパシタC12の一方端に入力端を接続したイン
バータ、14は節点N13でインバータ13の出力端に
入力端を接続し、出力信号/PORを出力するインバー
タ、D11は節点N13でインバータ13の出力端にゲ
ートおよびソースを接続したNチャネルMOSトランジ
スタでダイオードとして用いられており、T11はゲー
トに出力信号/PORを入力し、接地60にソースを接
続し、NチャネルMOSトランジスタD11のドレイン
にドレインを接続したNチャネルMOSトランジスタ、
C13は節点N14でNチャネルMOSトランジスタD
11,T11のドレインに一方端を接続し、接地60に
他方端を接続したキャパシタ、T12は節点N14でキ
ャパシタC13の一方端にゲートを接続し、接地60に
ソースを接続し、節点N11でキャパシタC11の他方
端にドレインを接続したNチャネルMOSトランジスタ
である。なお、インバータ11,12はラッチ70を構
成している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に、電源50が降下した場合について考
える。電源50が降下すると、キャパシタC21の容量
結合により、また、トランジスタT21がオフしている
ために、節点N22の電位は|Vtp|から負電位(|
Vtp|−Vcc)まで低下する。節点N22にはPチ
ャネルMOSトランジスタT22のゲートが接続してい
るので、PチャネルMOSトランジスタT22は高イン
ピーダンスから低インピーダンスに移行する。従って、
節点N12と接地60との間の抵抗は電源電位降下前よ
りも大幅に減少し、リーク能力が増大することになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この発明の第2実施例を図2に基づいて説
明する。図2はこの発明の第2実施例によるリークパス
回路を示す回路図である。図2において、50は電源、
60は接地を示し、C22は電源50に一方端を接続し
たキャパシタ、21は節点N23でキャパシタC22の
他方端に入力端を接続したインバータ、22は節点N2
3でキャパシタC22の他方端に出力端を接続し、イン
バータ21の出力端に入力端を接続したインバータ、C
23は節点N24で一方端をインバータ21の出力端に
接続し、他方端を接地60に接続したキャパシタ、T2
3は接地60にソースを接続し、節点N23でキャパシ
タC22の他方端にドレインを接続し、節点N14にゲ
ートを接続したNチャネルMOSトランジスタ、T24
は節点N23でキャパシタC22の他方端にゲートを接
続し、電源50にドレインを接続し、節点N12にソー
スを接続したPチャネルMOSトランジスタである。な
お、インバータ21,22はラッチ71を構成してい
る。節点N12は電源50が所定電位Vccに立ち上が
ったとき、当初は“L”であるが所定時間経過後に
“H”になる節点である。そして、電源降下時に節点N
12の電荷を放電しなければならないものとする。節点
N14は電源50が所定電位Vccに立ち上がったとき
当初は“L”であるが、節点N12が“H”になると同
時に一旦“H”になり、その後“L”になるものとす
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】電源50が立ち上がると、キャパシタC2
の容量結合により、また、NチャネルMOSトランジ
スタT23がオフしているために、節点N23は“H”
に、キャパシタC23の容量結合により節点N24は
“L”になる。ラッチ71により、節点N23は
“H”、節点N24は“L”という状態で安定する。こ
のとき、PチャネルMOSトランジスタT24はゲート
が“H”であるためオフしている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】次に、電源50の電位が降下したときを考
える。節点N23はキャパシタC22の容量結合により
“L”からマイナス電位まで電位が降下する。このとき
PチャネルMOSトランジスタT24のゲートはマイナ
ス電位、ソースは節点N12で“H”、ドレインは電源
50に接続してほぼゼロ電位になっており、Pチャネル
MOSトランジスタT24はオンして、節点N12の電
荷は電源50(ゼロ電位)に放電されることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に作動的に連結され該電源の電位が
    ゼロ電位へ向かって変化するのに伴って電位変化が生じ
    る第1の節点に制御電極を接続し、一方電極を接地し、
    第2の節点に他方電極を接続し、前記第1の節点の前記
    電位変化に応答して高インピーダンス状態から低インピ
    ーダンス状態になることにより前記第2の節点を放電す
    るトランジスタを備えたリークパス回路。
  2. 【請求項2】 電源に作動的に連結され該電源の電位が
    ゼロ電位へ向かって変化するのに伴って電位変化が生じ
    る第1の節点に制御電極を接続し、前記電源に一方電極
    を接続し、第2の節点に他方電極を接続し、前記第1の
    節点の前記電位変化に応答して高インピーダンス状態か
    ら低インピーダンス状態になることにより前記第2の節
    点を放電するトランジスタを備えたリークパス回路。
  3. 【請求項3】 所定節点に一方電極を接続し、他方電極
    を接地したトランジスタと、 前記電源と前記トランジスタの制御電極との間に設けら
    れ、前記電源の電位がゼロ電位に向かって変化するのに
    伴って前記トランジスタを高インピーダンス状態から低
    インピーダンス状態にすることにより前記所定節点を放
    電させる出力電圧を前記トランジスタの前記制御電極に
    出力する制御手段と、 を備えたリークパス回路。
  4. 【請求項4】 所定節点に一方電極を接続し、他方電極
    を前記電源に接続したトランジスタと、 前記電源と前記トランジスタの制御電極との間に設けら
    れ、前記電源の電位がゼロ電位に向かって変化するのに
    伴って前記トランジスタを高インピーダンス状態から低
    インピーダンス状態にすることにより前記所定節点を放
    電させる出力電圧を前記トランジスタの前記制御電極に
    出力する制御手段と、 を備えたリークパス回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190469A (ja) * 1997-05-30 2006-07-20 Micron Technology Inc 256Megダイナミックランダムアクセスメモリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190469A (ja) * 1997-05-30 2006-07-20 Micron Technology Inc 256Megダイナミックランダムアクセスメモリ
JP4495096B2 (ja) * 1997-05-30 2010-06-30 ミクロン テクノロジー,インコーポレイテッド 256Megダイナミックランダムアクセスメモリ

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