JPH0661812U - 搬送容器の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】収集ステーションに収集された搬送容器を確実
に固定する。 【構成】搬送容器Ｂの収集ステーションに錠１３によっ
て固定可能なロック金具１２を備えた支柱部材１０を設
置し、この支柱部材１０のロック金具１２で搬送容器Ｂ
のストップバー８を連結し、キーを介してロック金具１
２を施錠する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、塵芥などを収容して搬送可能な搬送容器の固定装置に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、塵芥収集車は、塵芥収容箱の後方開口部に適宜の塵芥積込装置を備え た塵芥投入箱を傾動自在に連設して構成されている。そして、このような塵芥収 集車において、図３に示すように、塵芥投入箱１の投入口１ａの下方に臨んで搬 送容器Ｂを持ち上げて反転させることのできる反転装置３を設けたものが知られ ており、この反転装置３によって搬送容器Ｂを持ち上げつつ反転させることで搬 送容器Ｂ内に収容された塵芥などを投入口１ａを通して塵芥投入箱１に投棄し、 塵芥積込装置を介して塵芥収容箱に積み込むようにしている（例えば、米国特許 第３８０４２７７号明細書参照）。

【０００３】 この反転装置３によって反転可能な搬送容器Ｂは、図２に示すように、上面を 開口したプラスチック製の容器本体５と、この容器本体５の上面開口を覆う蓋体 ６と、容器本体５に回転自在に軸支された一対の走行輪７と、容器本体５に取り 付けられたストップバー８から構成されている。

【０００４】 一方、容器本体５は、その一周壁５１に、反転装置３を構成する上係止片３１ が係脱可能な係止部５１ａ（図３参照）が形成されるとともに、一対の補強リブ ５１ｘ，５１ｘが間隔をおいて上下方向にわたって外方に膨出するように形成さ れている。そして、この補強リブ５１ｘ，５１ｘ間に反転装置３を構成する下係 止片３２が係脱可能なストップバー８を取り付けている。

【０００５】 すなわち、図２に示すように、一対の補強リブ５１ｘの対向する側壁部には、 ストップバー８を挿入可能な差し込み孔５１ｂが形成されており、この差し込み 孔５１ｂにストップバー８の両端を挿入した後、その両端部にリベット９を嵌め 込むことにより、ストップバー８が差し込み孔５１ｂから脱落しないように保持 している。

【０００６】 このように構成された搬送容器Ｂに塵芥などを収容した後、押し引きして塵芥 収集車や次の収集位置まで移動している。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような搬送容器Ｂは、走行輪７によって自由に移動させること ができることから、盗難のおそれがある他、相対的に高さが大きく、風などによ って転倒して予期せぬ事態を引き起こすことも考えられる。

【０００８】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、搬送容器を収集ステー ションに確実に固定することのできる搬送容器の固定装置を提供するものである 。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、錠によって固定可能なロック金具を備えた支柱部材を搬送容器の収 集ステーションに設置し、この支柱部材のロック金具によって搬送容器のストッ プバーを連結し、キーを介してロック金具を施錠できるように構成したことを特 徴とするものである。

【００１０】

【作用】

搬送容器の収集ステーションには、錠によって固定可能なロック金具を備えた 支柱部材が設置されている。そして、搬送容器のストップバーをロック金具に差 し込んで錠にキーを掛けることにより、搬送容器を動かないように固定する。

【００１１】 この結果、収集ステーションに収集された搬送容器は、その不使用時、転倒す ることがなく、また、盗難されることもない。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１３】 図１には、前述した搬送容器Ｂとともに、その収集ステーションに設置された 一対の支柱部材１０が示されている。この支柱部材１０は、収集ステーションに 下部が埋設された支柱本体１１と、この支柱本体１１の上部に水平な軸線回りに 回動自在に軸支されたロック金具１２から構成されている。そして、支柱本体１ １とロック金具１２との接合面は、搬送容器Ｂのストップバー８の取り付け高さ に設定されており、それらの接合面には、ストップバー８を係止可能な嵌合凹部 １１ａおよび１２ａがそれぞれ形成されている。また、支柱本体１１とロック金 具１２との間には、両者を固定可能な錠１３が設けられている。このため、図示 しないキーを錠１３の鍵孔に挿入して解錠操作することにより、支柱本体１１に 対しロック金具１２を回動することができる。

【００１４】 このような支柱部材１０は、収集ステーションに配置される搬送容器Ｂの個数 に対応してその設置本数を決定すればよい。

【００１５】 したがって、搬送容器Ｂの不使用時には、搬送容器Ｂをその収集ステーション まで移動させ、支柱部材１０に固定する。すなわち、キーを介して錠１３を解錠 してロック金具１２を上方に回動させた後、搬送容器Ｂを支柱部材１０に対向さ せた状態で移動させ、そのストップバー８を支柱本体１１の嵌合凹部１１ａに差 し込む。そして、ロック金具１２を下方に回動させてその嵌合凹部１２ａをスト ップバー８に被せた後、キーを介して錠１３を施錠することにより、支柱本体１ １に対しロック金具１２を固定することができる。

【００１６】 この結果、収集ステーションに収集された搬送容器Ｂを移動することなく、さ らには、転倒することなく固定することができ、また、盗難のおそれもない。

【００１７】 なお、反転装置を塵芥収集車に設けたものを例示したが、コンテナあるいは塵 芥圧縮装置に取り付けることもできる。

【００１８】 さらに、本実施例においては、搬送容器Ｂを塵芥を収集して搬送する場合につ いて例示したが、果物や野菜、飼料などの農産物や魚介類などの海産物、あるい は、原材料や仕掛品などの工業用品などの搬送にも使用することができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、搬送容器の収集ステーションに錠によって固定 可能なロック金具を備えた支柱部材を設置し、この支柱部材のロック金具に搬送 容器のストップバーを連結し、キーを介してロック金具を施錠できるように構成 したことにより、搬送容器を移動や転倒を防止して収集ステーションに確実に固 定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の搬送容器の固定装置を示す斜視図であ
る。

【図２】搬送容器を示す斜視図である。

【図３】塵芥収集車の反転装置と搬送容器との関係を示
す側面図である。

【符号の説明】

３ 反転装置 ５ 容器本体 ７ 走行輪 ８ ストップバー １０ 支柱部材 １１ 支柱本体 １２ ロック金具 １３ 錠 Ｂ 搬送容器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 錠によって固定可能なロック金具を備え
   た支柱部材を搬送容器の収集ステーションに設置し、こ
   の支柱部材のロック金具によって搬送容器のストップバ
   ーを連結し、キーを介してロック金具を施錠できるよう
   に構成したことを特徴とする搬送容器の固定装置。