JPH0661622U - トラックのリヤコンビネーションランプ清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、トラックにおいて、荷台の最後部
の下面に取り付けられたリヤコンビネーションランプの
表面を清掃する前照燈清掃装置に関し、リヤゲートの開
閉に連動して自動的に清掃することを目的とする。 【構成】 リヤゲートの下部に設けたブラケットに矩形
状の支持枠の上端部を軸着し、その支持枠の下端部にリ
ヤゲートの回動によりリヤコンビネーションランプに弾
力的に接して払拭する払拭ロールを設けると共に、前記
支持枠の上端部に払拭ロールを常にリヤコンビネーショ
ンランプ側に押圧するスプリングを介在させて構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、トラックにおいて、荷台の最後部の下面に取り付けられたリヤコン ビネーションランプの表面を清掃する清掃装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

トラックの荷台の左右の最後部の下面には、同一車線や隣接車線上に位置する 後続車に対して減速中である旨を通知する制動燈（後方から照射された光を反射 して存在を通知する反射器を含む。）、右折あるいは左折しようとしている旨を 通知する方向指示器、後進中であることを示す後退灯その他の燈火類が一括して 配置されたコンビネーションランプが備えられる。

【０００３】 なお、このようなコンビネーションランプと荷台との構成については、例えば 、実開昭５９−１６７２号公報に示されるように、トラックの運用形態に適応し て鮮明度や機能の確保をはかる種々のものが提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このようなトラックでは、一般に、乗用車に比べて洗車の頻度が少な く、清掃は、キャビンについては行われても荷台については広過ぎるためにあま り頻繁には実施されない。

【０００５】 したがって、上述したコンビネーションランプは、一般に、表面が汚れた状態 で長時間放置される場合が多く、その汚れによって点灯しているか否か判別しに くくなる。

【０００６】 本考案は、荷台後方に設けられたリヤゲートの開閉に連動してリヤコンビネー ションランプの表面を自動的に清掃するトラックのリヤコンビネーションランプ 清掃装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、リヤゲートの下部に設けたブラケットに矩形状の支持枠の上端部を 軸着し、その支持枠の下端部にリヤゲートの回動によりリヤコンビネーションラ ンプに弾力的に接して払拭する払拭ロールを設けると共に、前記支持枠の上端部 に払拭ロールを常にリヤコンビネーションランプ側に押圧するスプリングを介在 させたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案にかかわるリヤコンビネーションランプ清掃装置では、リヤゲートが閉 じている時に払拭ロールをリヤコンビネーションランプの上部の位置に接触させ ておくことにより、リヤゲートの開閉に伴って払拭ロールがリヤコンビネーショ ンランプの上から下へ、下から上へ接触して清掃が行われる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の実施例について詳細に説明する。 図１は、本考案の一実施例を示す図である。

【００１０】 図１および図２において、荷台の後方に蝶番１０を介して回動自在に取り付け られたリヤゲート１１の側面の内、その荷台の下方に設けられたリヤコンビネー ションランプ１２の中央部に対応する位置にはブラケット１３が敷設される。ブ ラケット１３には、図２に示すように、矩形状の支持枠１４がその一辺（上端部 ）の中央部で回動可能に設けられ、その左右にはスプリング１５₁ 、１５₂ がそ れぞれ設けられる。支持枠１４の辺の内、ブラケット１３と対向する辺（下端部 ）には、シリンダー状に成形されたスポンジからなる払拭ロール１６が遊嵌して リヤコンビネーションランプ１２の上端部近傍に支持される。

【００１１】 図３は、本実施例の動作を説明する図である。 以下、図１〜図３を参照して本実施例の動作を説明する。 荷積みや荷下ろしが完了してリヤゲート１１が閉じられた状態では、そのリヤ ゲート１１に対する支持枠１４の角度は、スプリング１５₁ 、１５₂ によってほ ぼ一定に保たれる。したがって、払拭ロール１６は、支持枠１４を介してリヤコ ンビネーションランプ１２の上端部に接した状態となる。

【００１２】 しかし、荷積みや荷下ろしの開始に際してリヤゲート１１が開けられると、図 ３に矢印および点線で示すように、そのリヤゲートは蝶番１０を中心として荷台 の下側に回動する。払拭ロール１６は、このような回動に連動して、スプリング １５₁ 、１５₂ により支持枠１４を介してリヤコンビネーションランプ１２に押 し付けられながらそのランプの表面上を下側に移動する。

【００１３】 また、荷積みや荷下ろしが終了して再びリヤゲート１１が閉じられるときには 、払拭ロール１６は、リヤゲート１１が開けられるときと反対にリヤコンビネー ションランプ１２の表面上に押し付けられながらその表面の下側から上側に移動 する。

【００１４】 このように本実施例によれば、払拭ロール１６がリヤゲート１１の開閉操作に 連動してリヤコンビネーションランプ１２の表面上を上下に移動してその表面を 拭くので、運転手その他の者が意識しなくてもリヤコンビネーションランプ１２ の表面の清掃が自動的に行われ、このような清掃の作業を人手に頼って行ってい た従来例に比べて、清掃作業の確実な実施が可能となる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では、リヤゲートを開閉する操作に連動して自動 的にリヤコンビネーションランプの表面を払拭するので、その表面の汚れが荷積 みや荷下ろしの開始および終了の度に確実に除かれる。

【００１６】 したがって、走行中および停車中に後続の車両その他に対して運行状況を通知 するために不可欠なリヤコンビネーションランプの鮮明度が一定に保たれて運行 の安全性が高められ、かつ車両の美観が保たれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す図である。

【図２】払拭ロールの可動機構を示す図である。

【図３】本実施例の動作を説明する図である。

【符号の説明】

１１ リヤゲート １２ リヤコンビネーションランプ １３ ブラケット １４ 支持枠 １５ スプリング １６ 払拭ロール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リヤゲートの下部に設けたブラケットに
   矩形状の支持枠の上端部を軸着し、その支持枠の下端部
   にリヤゲートの回動によりリヤコンビネーションランプ
   に弾力的に接して払拭する払拭ロールを設けると共に、
   前記支持枠の上端部に払拭ロールを常にリヤコンビネー
   ションランプ側に押圧するスプリングを介在させたこと
   を特徴とするトラックのリヤコンビネーションランプの
   清掃装置。