JPH0661545A - ホール素子の製造方法 - Google Patents

ホール素子の製造方法

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JPH0661545A
JPH0661545A JP4208866A JP20886692A JPH0661545A JP H0661545 A JPH0661545 A JP H0661545A JP 4208866 A JP4208866 A JP 4208866A JP 20886692 A JP20886692 A JP 20886692A JP H0661545 A JPH0661545 A JP H0661545A
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ferrite
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film
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forming
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Manabu Okada
学 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAsホール素子の高感度化を図る。 【構成】 活性層等が形成されたGaAs基板(1)に
対して、磁性材料であるフェライトを溶媒により液状に
して回転塗布及びエッチングを行うことにより、基板表
面の活性層に近接した位置にフェライト膜(4)を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高感度型のホール素子の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs基板を備えたn型注入タイプ高
感度ホール素子のウェハプロセスについて述べる。
【0003】第一に半絶縁性GaAs基板にイオン注入
法によりSi+ を選択的に注入し、アニールを行うこと
で活性層を形成する。次に、AuGe系からなるメタル
によりオーミック性電極を形成した後、SiNx膜によ
るカバー膜をP−CVD法により形成する。これが図2
(a)に示されるGaAs基板1である。
【0004】次にチップ化プロセスとして上記約400
μmのGaAs基板1を、裏面ラッピングにより約10
0μmにした後(図2(b))、磁性材料であるフェラ
イト2を樹脂を用いて基板裏面の全体にはり付ける(図
2(c))。次に、ダイシング3により基板1及びフェ
ライト2をカットしてチップ化することにより完成する
(図2(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ホール素子の性能に要
求されるものは、一般的に、高感度・温度依存性が小さ
い・出力の直線性が良い等があげられる。
【0006】ところで、GaAsを材料とするホール素
子では、特徴として、禁制帯幅(バンドギャップ)が大
きいために温度特性が良く、又出力の直線性が良い長所
と、感度が比較的小さいという短所を有する。そこでG
aAsホール素子の高感度化が必要とされる。
【0007】ホール電圧は、VH=RHIB/d
(RH=1/qn) Iはバイアス電流、Bは磁速密度、dは活性層厚さ、q
は電子電荷、nはキャリア濃度と表わされ、該式に示す
ように、ホール電圧を有効に増加させる手法の一つとし
て、磁束密度Bの増加がある。
【0008】上述した様に従来、GaAsホール素子の
高感度化のため、磁束密度を向上させることを目的とし
て、磁束材料フェライト2をGaAs基板1の裏面には
り付けている。
【0009】しかしながら、従来の技術では次のような
問題点がある。
【0010】1) GaAs基板1を100μm程度と
薄くするため、作業性が悪いことと、ウェハの大広径化
にともないウェハ割れ等の発生。
【0011】2) 裏面はり付けでGaAs基板裏面の
活性層とフェライト2が100μm程度はなれているた
め磁束密度の増加率が小さいことと、基板厚のばらつき
により特性がばらつく。(100μm以下では量産性が
ない)。
【0012】3) 従来技術の構造では、フェライト2
は厚さ300μmを使用しており、実装後のパッケージ
の薄型化が困難。
【0013】本発明は、上記点に鑑みてなされ、容易か
つ安定して高感度化が図れるホール素子の製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性体材料の
フェライトを溶媒を用いて液状にして、ウェハの表面に
スピンコートすることにより、磁性材料のフェライト膜
をホール素子の活性層直上に形成することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】このように本発明では、スピンコートによりフ
ェライト膜が基板表面の活性層上に近接して形成でき
る。
【0016】
【実施例】従来技術と同様に、GaAs基板を備えたn
型注入タイプの高感度ホール素子について述べる。
【0017】半絶縁性GaAs基板に、イオン注入によ
り活性層を形成、オーミック性電極を形成、カバー膜を
形成するところまでは従来技術とまったく同じプロセス
である。図1(a)のGaAs基板1はこのプロセスの
完了した基板を示している。
【0018】次に、磁性材料を有機系の溶媒により液状
にしたものを50μm±5μm程度にスピンコートした
後、熱処理により溶媒の除去と密着性の強化を行いフェ
ライト膜4を形成する(図1(b))。その後、レジス
トパターン5を施しフォトリソグラフィにより、ボンデ
ィングパッド及びスクライブライン等を形成する(図1
(c))。そして、塩酸系の薬液を用いて、上記レジス
トパターン5をマスクに選択的にフェライト膜4をエッ
チングする(図1(d))。その後、レジストパターン
5をはくりし、ラップにより基板厚を400μmから3
00μmにする(同図1(d))。
【0019】最後にダイシング3によりチップ化を行う
(図1(e))。
【0020】このように、磁性材料のフェライト膜4を
ホール素子の活性層の直上に形成することにより、以下
の様な利点が得られる。
【0021】1) ホール素子の活性層とフェライトが
近接して形成されるため、磁束密度の大幅な向上が期待
できる。(フェライトの薄膜化も可能になる)。
【0022】2) 活性層とフェライト間は、P−CV
D法によるSiNx膜厚さ約4000Åにより絶縁され
ているため、従来に比べ活性層とフェライト間距離のば
らつきが小さい。従来、±20μm程度であったが、本
例では±400Å程度にできる。
【0023】3) GaAs基板1のラップは必要以上
に薄くする必要はなく、300μm程度で可能により、
さらに薄くすることで、実装後のパッケージサイズも薄
型化できる。
【0024】なお、実施例では、フェライト膜4を約5
0μmとしたが、感度アップのため、フェライト液の粘
度及び回転数の最適化によりフェライト膜を厚膜化する
こともできる。
【0025】
【発明の効果】磁気センサーとしてのホール素子は、特
性的には高感度化が要求される一方、生産コストの低減
のためウェハの大広径化φ3”・φ4”と、作業性向上
による量産性のアップが必要になる。
【0026】本発明によれば、GaAsホール素子の弱
点である低感度をフェライト膜を簡単な安定したプロセ
スで形成することにより、高性能・低コストのデバイス
が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部プロセス図であ
る。
【図2】従来例を示す要部プロセス図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 4 フェライト膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板の表面に活性層を形成して
    なるホール素子の製造方法において、磁性材料であるフ
    ェライトを溶媒により液状にして回転塗布及びエッチン
    グを行うことにより、GaAs基板表面の活性層に近接
    した位置にフェライト膜を形成することを特徴とするホ
    ール素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033435A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Hioki Ee Corp 電流センサの製造方法
JP2013197386A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Asahi Kasei Electronics Co Ltd ホール素子
JP2017166927A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社 磁気センサおよびその製造方法

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