JPH0661528U - 自動車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインド・サッシュを窓開口に外れ止めさせ
てウェザ・ストリップのシール性能を向上する。 【構成】 平行な２つのレール溝１９，２０を有して周
囲にウェザ・ストリップ２１を組み付け、そして、窓開
口１３に突き出されるオープニング・フランジ１６にそ
のウェザ・ストリップ２１のリップ２２を引っ掛けてそ
の窓開口１３にシール下で取り付けられるウインド・サ
ッシュ１８と、所定の位置において、そのレール溝２０
にはめ込まれるスライド・ウインド・ガラス・ストッパ
２５と、そのウェザ・ストリップ２１およびウインド・
サッシュ１８を通してそのスライド・ウインド・ガラス
・ストッパ２５に先端をねじ込んでそのウインド・サッ
シュ１８をそのオープニング・フランジ１６に固定的に
止めるねじ２８とを備えるところである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、少なくとも１枚のスライド・ウインド・ガラスを使用する窓が改 良されるところの自動車に関する。

【０００２】

【背景技術】

トラックやピック・アップでは、バック・パネルに窓が開口され、その窓開口 には、ウインド・サッシュが取り付けられ、そして、複数のスライド・ウインド ・ガラスがそのウインド・サッシュにはめ込まれるのが一般で、そのウインド・ サッシュが、また、周囲に組み付けられるウェザ・ストリップでその窓開口のオ ープニング・フランジに引っ掛けられてその窓開口にシール下で取り付けられる ので、組付け作業が不十分であると、そのウェザ・ストリップのシール・リップ のスプリング・バックでシール不良が生じ、その結果、その組付け作業には、綿 密な注意が払われた。

【０００３】

【考案の課題】

この考案の課題は、ウインド・サッシュを窓開口に外れ止めさせてウェザ・ス トリップのシール性能を向上するところの自動車の提供にある。

【０００４】

【課題に相応する手段およびそれの作用】

この考案は、平行な２つのレール溝を有して周囲にウェザ・ストリップを組み 付け、窓開口に突き出されるオープニング・フランジにそのウェザ・ストリップ のリップを引っ掛けてその窓開口にシール下で取り付けられ、そして、少なくと も１枚のスライド・ウインド・ガラスをそのレール溝に案内可能にはめ込んで支 持するウインド・サッシュと、所定の位置において、そのウインド・サッシュの レール溝にはめ込まれるスライド・ウインド・ガラス・ストッパと、そのウェザ ・ストリップおよびウインド・サッシュを通してそのスライド・ウインド・ガラ ス・ストッパに先端をねじ込んでそのウインド・サッシュをそのオープニング・ フランジに固定的に止めるねじとを備え、そのスライド・ウインド・ガラス・ス トッパおよびねじでそのウインド・サッシュをその窓開口に外れ止めするに、加 えて、そのウェザ・ストリップのシール・リップのスプリング・バックを抑制し てシール不良を回避するところである。

【０００５】

【具体例の説明】

以下、この考案の自動車の特定された具体例について、図面を参照して説明す る。図１ないし図５は、ピック・アップに具体化されたこの考案の自動車の具体 例１０を示している。このピック・アップ１０では、キャブ１１のバック・パネ ル１２に窓開口１３が形成され、ウインド・サッシュ１８が平行な２つのレール 溝１９，２０を備えてその窓開口１３にシール下で取り付けられ、２枚の固定ウ インド・ガラス２９，２９がそのウインド・サッシュ１８の両側において、その ２つのレール溝１９，２０の一方１９にはめ込まれ、そして、２枚のスライド・ ウインド・ガラス３０，３０がそのウインド・サッシュ１８の中央において、そ の２つのレール溝１９，２０の他方２０に摺動的に案内可能にはめ込まれ、そし てさらに、そのウインド・サッシュ１８が所定の位置において、その他方のレー ル溝２０にはめ込まれるスライド・ウインド・ガラス・ストッパ２５，２５を活 用してねじ２８，２８でその窓開口１３のオープニング・フランジ１６に固定的 に止められるところである。

【０００６】 そのウインド・サッシュ１８は、図３および図４から理解されるように、その バック・パネル１２がアウタ・パネル１４とインナ・パネル１５とからなり、そ して、そのオープニング・フランジ１６がその窓開口１３に突き出されるそのア ウタおよびインナ・パネル１４，１５の開口縁を重ね合わせてスポット溶接で形 成されるので、周囲にウェザ・ストリップ２１を組み付け、そのオープニング・ フランジ１６にそのウェザ・ストリップ２１のリップ２２を引っ掛けてその窓開 口１３にシール下で取り付けられ、そして、その固定ウインド・ガラス２９，２ ９をそのレール溝１９にはめ込んで支持し、そしてさらに、そのスライド・ウイ ンド・ガラス３０，３０をそのレール溝２０に摺動的に案内可能にはめ込んで支 持している。

【０００７】 そのスライド・ウインド・ガラス・ストッパ２５，２５は、図４および図５か ら理解されるように、ブロック２６にねじ穴２７を明けて形成され、そして、左 右の所定の位置において、そのウインド・サッシュ１８のレール溝２０に落し込 まれる。勿論、そのスライド・ウインド・ガラス・ストッパ２５，２５は、その オープニング・フランジ１６の左右に所定の間隔を置いて明けられている左右の ばか穴１７，１７に対向される位置でそのウインド・サッシュ１８のレール溝２ ０にはめ込まれる。

【０００８】 そのねじ２８，２８は、タッピング・スクリュが使用され、そのタッピング・ スクリュ２８，２８は、そのばか穴１７，１７からそのウェザ・ストリップ２１ およびウインド・サッシュ１８に穴を明けながらそのウェザ・ストリップ２１お よびウインド・サッシュ１８を通してそのスライド・ウインド・ガラス・ストッ パ２５，２５のねじ穴２７，２７に先端をねじ込んでそのウインド・サッシュ１ ８をそのオープニング・フランジ１６に固定的に止めている。勿論、そのウイン ド・サッシュ１８には、そのタッピング・スクリュ２８，２８のためにそのばか 穴１７，１７に合わせられる他のばか穴が予め穴明けされてもよい。

【０００９】 また、このウインド・サッシュ１８では、図３および図４から理解されるよう に、その固定ウインド・ガラス２９，２９およびスライド・ウインド・ガラス３ ０，３０のために、固定ガラス・ウェザ・ストリップ３１およびガラスラン３２ が使用されている。さらに、その固定ウインド・ガラス２９，２９とそのスライ ド・ウインド・ガラス３０，３０との間に形成される隙間はその固定ウインド・ ガラス２９，２９に取り付けられるウェザ・ストリップ（図示せず）でシールさ れている。

【００１０】 そのように、そのスライド・ウインド・ガラス・ストッパ２５，２５が、予め 、その左右の所定の位置において、そのレール溝２０に落し込まれ、そして、そ のタッピング・スクリュ２８，２８が、そのばか穴１７，１７からそのウェザ・ ストリップ２１およびウインド・サッシュ１８を通してそのスライド・ウインド ・ガラス・ストッパ２５，２５にねじ込まれてそのウインド・サッシュ１８がそ のオープニング・フランジ１６にねじ止めされるので、そのウインド・サッシュ １８は、その窓開口１３に外れ止めされ、加えて、そのウェザ・ストリップ２１ のシール・リップ２３，２４のスプリング・バックが抑制されてそのウェザ・ス トリップ２１のシール不良が、所謂、その窓開口１３とそのウインド・サッシュ １８との間のシール不良が回避される。

【００１１】 先に図面を参照して説明されたところのこの考案の特定された具体例から明ら かであるように、この考案の属する技術の分野における通常の知識を有する者に とって、この考案の内容は、その考案の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕ ｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる その他の態様に容易に具体化される。勿論、この考案の内容は、その考案の課題 に相応してその考案の成立に必須である。

【００１２】

【考案の便益】

上述から理解されるように、この考案の自動車は、平行な２つのレール溝を有 して周囲にウェザ・ストリップを組み付け、窓開口に突き出されるオープニング ・フランジにそのウェザ・ストリップのリップを引っ掛けてその窓開口にシール 下で取り付けられ、そして、少なくとも１枚のスライド・ウインド・ガラスをそ のレール溝に案内可能にはめ込んで支持するウインド・サッシュと、所定の位置 において、そのウインド・サッシュのレール溝にはめ込まれるスライド・ウイン ド・ガラス・ストッパと、そのウェザ・ストリップおよびウインド・サッシュを 通してそのスライド・ウインド・ガラス・ストッパに先端をねじ込んでそのウイ ンド・サッシュをそのオープニング・フランジに固定的に止めるねじとを備える ので、この考案の自動車では、そのウインド・サッシュがそのスライド・ウイン ド・ガラス・ストッパおよびねじによってそのウェザ・ストリップをそのオープ ニング・フランジに挟み付ける状態でそのオープニング・フランジに固定的に止 められてそのウインド・サッシュがその窓開口に外れ止めされ、そして、ウェザ ・ストリップのシール・リップのスプリング・バックが抑制されてそのウェザ・ ストリップによるシール性能が向上され、その結果、自動車がより有用で実用的 になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の自動車の具体例であるピック・アッ
プを後方から見た部分斜視図である。

【図２】図１に示されるピック・アップにおいて、キャ
ブのバック・パネルに形成されている窓の正面図であ
る。

【図３】図１の３−３線に沿って示した部分断面図であ
る。

【図４】図１の４−４線に沿って示した部分断面図であ
る。

【図５】スライド・ウインド・ガラス・ストッパの斜視
図である。

【符号の説明】

１１ キャブ １２ バック・パネル １３ 窓開口 １６ オープニング・フランジ １８ ウインド・サッシュ １９ レール溝 ２０ レール溝 ２１ ウェザ・ストリップ ２２ リップ ２３ シール・リップ ２４ シール・リップ ２５ スライド・ウインド・ガラス・ストッパ ２８ ねじ／タッピング・スクリュ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平行な２つのレール溝を有して周囲にウ
   ェザ・ストリップを組み付け、窓開口に突き出されるオ
   ープニング・フランジにそのウェザ・ストリップのリッ
   プを引っ掛けてその窓開口にシール下で取り付けられ、
   そして、少なくとも１枚のスライド・ウインド・ガラス
   をそのレール溝に案内可能にはめ込んで支持するウイン
   ド・サッシュと、所定の位置において、そのウインド・
   サッシュのレール溝にはめ込まれるスライド・ウインド
   ・ガラス・ストッパと、そのウェザ・ストリップおよび
   ウインド・サッシュを通してそのスライド・ウインド・
   ガラス・ストッパに先端をねじ込んでそのウインド・サ
   ッシュをそのオープニング・フランジに固定的に止める
   ねじとを備える自動車。