JPH0660765U - エアクリーナの支持装置 - Google Patents

エアクリーナの支持装置

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JPH0660765U
JPH0660765U JP270093U JP270093U JPH0660765U JP H0660765 U JPH0660765 U JP H0660765U JP 270093 U JP270093 U JP 270093U JP 270093 U JP270093 U JP 270093U JP H0660765 U JPH0660765 U JP H0660765U
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日本電装株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元的な振動に対する高い防振性能と十分
な耐久性とを共に確保し、また、低コストで、良好な組
付け性、搭載性を得る。 【構成】 エンジン22が発してエアクリーナ10に伝
達される振動のうち、弾性体40、42の軸方向(Z方
向)に作用する振動は、上流側分割ケーシングの底壁2
4の開孔32周縁から凸部46へ伝達され、凸部46
は、円筒部44への接続部を中心に、第1空間50内
で、弾性体40、42の軸方向に片持ち的に撓んで弾性
変形して、弾性体40、42は剪断力を受ける。また、
弾性体40、42の放射方向に作用する振動(例えば、
X方向の振動)は、底壁24の開孔32周縁から舌片5
4へ伝達され、舌片54は、円筒部44への接続部を中
心にして、第2空間52内で、弾性体40、42の放射
方向に撓んで弾性変形して、弾性体40、42は剪断力
を受ける。従って、3次元的に、剪断型の防振が可能と
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用のエアクリーナの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エアクリーナ106は、例えば、図10に示すように、弾性体118 を備えた支持装置102によって車両ボディに支持され、エンジン128の発す る振動がボディ側に伝わりにくいように防振が施されている。
【0003】 具体的には、支持装置102は、濾材104を内部に収容したエアクリーナ1 06のケーシング108の底壁110と、これに対向する車両ボディ側のブラケ ット112との間に設けられる。この支持装置102では、図11に示すように 、一端にフランジ114を有するカラー116の外周面に、円筒状の弾性体11 8が嵌合している。そして、弾性体118の軸方向が、ケーシング底壁110と ブラケット112との対向方向である一方向(Z方向)とされて、ボルト120 が、フランジ114側の一端からカラー116内を通ってブラケット112を貫 通し、この貫通先端がナット122へ締め付けられる。弾性体118の外周面に は、弾性体118の軸方向中間部に、受入周溝124が形成され、受入周溝12 4内に、ケーシング底壁110に形成した開孔126の周縁が嵌め込まれる。
【0004】 一方、他の公知例として、図12に示すように、上記受入周溝124と弾性体 132の軸方向各端部との間に、中空周溝134を形成した支持装置136(実 開昭57−42159号公報を参照)や、図13に示すように、弾性体140の 軸方向両端面に凸状突起142を設け、ボルトナットでの締め付け時に、凸状突 起142を弾性変形させる支持装置144(実開昭59−86356号公報を参 照)がある。
【0005】 また、図14に示すように、垂直片150と水平片152とよりなる一対の板 状のL部材154が、各水平片152をエアフィルタ側と、ボディ側とに、それ ぞれ個々にボルト120A、ナット122Aで固着して対向配置されるとともに 、垂直片150間に、弾性体156が接着された支持装置158(実公平4−1 376号公報を参照)もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のエアクリーナの支持装置にあって、弾性体118に受入 周溝124のみを形成した支持装置102では、弾性体118の軸方向に作用す る振動、及び弾性体118の放射方向、ないしその軸方向と直交する方向に作用 する振動が弾性体118に圧縮力を及ぼし、いわゆる圧縮型の防振が行なわれる 。この支持装置102は、コストが廉価なため、最も一般的に用いられるが、防 振性能を高めるために弾性体118のばね定数を小さくすると、弾性体118の 変形量が大きくなり耐久性の低下する問題が生ずる。
【0007】 また、弾性体132に中空周溝134を形成した支持装置136(図12に示 す)も、弾性体140の軸方向端面に凸状突起142を設けた支持装置144( 図13に示す)も共に、圧縮型の防振を意図したものであり、弾性体の形状を工 夫することによって軸方向(Z方向)の低ばね定数化を狙ったものである。これ らによれば、軸方向に関しては、低ばね定数化の効果が見受けられるが、軸方向 と直交する方向(X、Y方向)ないし弾性体の放射方向の振動に関しては前述の 支持装置102と同様に、弾性体の耐久性を劣化させることなく防振性能を高め ることは困難であった。
【0008】 一方、L部材154を備えた支持装置158では、水平片152の対向方向( Z方向)と垂直片150の対向方向(X方向)との互いに直交する2方向にそれ ぞれ作用する振動が、弾性体156に剪断力を及ぼす。振動がそれら方向に作用 する場合には、いわゆる剪断型の防振が行われ、圧縮型の防振と比較すれば、素 材の変更なく大幅な低ばね定数化が可能となっている。
【0009】 しかし、振動がそれら方向とは異なる方向に作用する場合には、すなわち、振 動が、水平片152の対向方向(Z方向)と垂直片154の対向方向(X方向) とのいずれにも直交する方向(紙面表裏方向)に作用する場合、弾性体156に 圧縮力が及ぶ。従って、その方向の振動に対しては圧縮型の防振作用が行われ、 その方向における大幅な低ばね定数化は望めず、十分な防振性能を得ることは困 難である。
【0010】 そこで、3次元的な振動に対しても耐久性を低下させることなく十分な防振性 能を得るための改善が待たれる。
【0011】 また、L部材154を備えた支持装置158では、各L部材154をエアクリ ーナ側とボディ側にそれぞれボルトナットで固着する必要があり、部品点数が多 く組付けが面倒となっている。
【0012】 上記改善にあたっては、そのような組付け性の悪化が招来しないように、また 、搭載性の悪化が招来しないように、更には、コストアップが招来しないように 配慮する必要がある。
【0013】 本考案は上記事実を考慮し、3次元的な振動に対する高い防振性能と十分な耐 久性とを共に確保し、また、低コストで、良好な組付け性、搭載性を得るエアク リーナの支持装置を提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、弾性体を介してエアクリーナを支持す る支持装置において、 前記弾性体の筒状本体中間部の外周面には周方向外側に向かって突出する2つ の環状凸部もしくは環状に並ぶ2群の凸部群が互いに離隔して設けられてエアク リーナの被支持部を受け入れる受入凹部が形成され、 前記筒状本体において、前記2つの環状凸部もしくは2群の凸部群に挟まれて 前記受入凹部の底部を形成する部位の内径は他の部位の内径より大きくされ、 前記筒状本体のその内径の大きくされた部位は自由端面もしくは環状の溝を有 することを特徴とするエアクリーナの支持装置を提案するものである。
【0015】
【作用】
本考案に係るエアクリーナの支持装置によれば、支持装置の軸方向に作用する 振動は、エアクリーナの被支持部から弾性体に設けられた凸部もしくは凸部群に 及び、これによって凸部もしくは凸部群は支持装置の軸方向に沿って方持ち的に 弾性変形して、弾性体は剪断力を受ける。また、支持装置の軸方向と直交する方 向、ないし、支持装置の軸線に対して放射方向に作用する振動は、エアクリーナ の被支持部を介して受入凹部の底部に及び、この受入凹部の底部、すなわち、筒 状本体のその内径の大きくされた部位が、支持装置の軸方向と直交する方向に方 持ち的に弾性変形するために、弾性体は剪断力を受ける。
【0016】 従って、支持装置の軸方向と、この軸方向と直交する方向及びこれらの両方向 に直交する方向、すなわち、3次元的な方向において剪断型の防振作用が可能と なるために、3次元的な方向に発生する振動に対して高い防振性能を得ることが できる。防振性能に優れた剪断型の防振作用を利用するため、高い防振性能を得 るのに、弾性体の素材としてばね定数の小さい柔らかい素材を用いなくてもよく 、これにより、弾性体の変形量が抑制されて、弾性体そして支持装置の十分な耐 久性が確保される。
【0017】 また、支持装置全体として、構成部品の点数が少なくなり、構造が簡単となり 、低コストで、しかも良好な組付性、搭載性を得ることができる。
【0018】
【実施例】
本考案に係る第1実施例のエアクリーナの支持装置について、図1乃至図3に 基づき説明する。
【0019】 本実施例に係るエアクリーナ10では、ケーシング12が、2分割構成され、 各分割ケーシング14、16は、空気流れ方向の下流側及び上流側にそれぞれ配 置され、対向端接続部間には、濾材18が挟持される。
【0020】 上流側分割ケーシング16は、大気に開放され、下流側分割ケーシング14は 、吸気ダクト20を介して自動車のエンジン22と接続される。
【0021】 上流側分割ケーシング16の底壁24(被支持部を構成する)と対向して車両 ボディにはブラケット26が設けられ、このブラケット26と、上流側分割ケー シング16の底壁24との間に、例えば、3箇所に、本実施例に係る支持装置2 8が設けられる。
【0022】 図2及び図3に示すように、支持装置28は、円筒形状のカラー30を備え、 カラー30は、上流側分割ケーシング16とブラケット26との接離方向を軸方 向(Z方向)として、上流側分割ケーシング16の底壁24に形成された開孔3 2へ挿通配置され、上流側分割ケーシング16内にあるカラー30の一端には、 フランジ34が一体に形成されている。上流側分割ケーシング16外へ突出した 他端は、ブラケット26に当接している。カラー30内にはフランジ34側の一 端からボルト36が挿通され、ボルト36の先端は、ブラケット26を貫通し、 ボルト36の貫通先端部位には、ナット38が螺合締め付けられる(図1を参照 )。
【0023】 カラー30には、この軸方向に対向する2個の弾性体40、42が設けられる 。各弾性体40、42は、カラー30の軸方向中間部を境に対称形状とされて、 カラー30の外周面に嵌合する内周面を有し、筒状本体を構成する円筒部44を それぞれ備え、これら円筒部44の対向端部には、外周面の外側へ環状の凸部4 6が突出形成されている。両凸部46は、弾性体40、42の軸方向に離間して おり、両凸部46間には、カラー30と同軸的に環状の受入凹部47が形成され 、受入凹部47内には、上流側分割ケーシング16の底壁24の開孔32周縁が 介在される。
【0024】 また、弾性体40から(カラー30と同軸的に)突出形成された凸部46の先 端部フランジ34側(図2の上方側)及び弾性体42から(カラー30と同軸的 に)突出形成された凸部46の先端部ブラケット26側(図2の下方側)は、そ れぞれフランジ34及びブラケット26に向かって膨出しており、それぞれの凸 部46の先端部一面側にカラー30と同軸的に環状ストッパ48が形成されてい る。これにより、一方のストッパ48とフランジ34との間、及び他方のストッ パ48とブラケット26との間には環状の第1空間50が形成されている。
【0025】 また、一対の円筒部44の対向端部は、上流側分割ケーシング16の底壁24 の開孔32内に入り込んでおり、この対向端部の内径は円筒部44のうちカラー 30の外周面と接している部分の内径よりも大きく形成されている。このため、 カラー30の外周面と、円筒部44の対向端部の内周面との間には、カラー30 と同軸的に環状の第2空間52が形成されている。一対の円筒部44の対向端部 先端は、互いに軸方向に離間して隙間L3を形成して、対向端部先端間にはカラ ー30と同軸的に環状のスリットが形成される態様となって、円筒部44の対向 端部は、カラー30と同軸的にしかも軸方向に沿って延出する舌片54とされ、 これらの舌片54は、受入凹部48の底を形成するようになっている。
【0026】 舌片54と凸部46との間の隅部には、円弧断面の切り欠き56がカラー30 と同軸的に環状に凹設されている。
【0027】 なお、弾性体40における円筒部44のフランジ34側端部では、この端面が カラー30のフランジ34に当接し、他方の弾性体42における円筒部44のブ ラケット26側端部では、この端面がブラケット26に当接した状態で、弾性体 40、42の軸方向において、ストッパ48とフランジ34との間及びストッパ 48とブラケット26との間の隙間L1、上流側分割ケーシング16の底壁24 の開孔32周縁と凸部46との間の隙間L2、舌片54間の隙間L3、そして、 弾性体40、42の軸方向と直交する方向において、上流側分割ケーシング16 の底壁24の開孔32周縁と舌片54との間の隙間L4は、所望の防振性能に応 じてそれぞれ適宜設定される。
【0028】 次に、本実施例の作用を説明する。 まず、エンジン22の発する振動は、吸気ダクト20を介してエアクリーナ1 0に伝達される。
【0029】 エアクリーナ10に伝達される振動のうち、弾性体40、42の軸方向(Z方 向)に作用する振動は、上流側分割ケーシング16の底壁24の開孔32周縁か ら凸部46へ伝達され、凸部46は、円筒部44への接続部を中心に、第1空間 50内で、弾性体40、42の軸方向に片持ち的に撓んで弾性変形して、弾性体 40、42は剪断力を受ける。
【0030】 また、弾性体40、42の筒長さ方向と直交する方向、ないし弾性体40、4 2の放射方向(半径方向)に作用する振動(例えば、X方向の振動)は、上流側 分割ケーシング16の底壁24の開孔32周縁から舌片54へ伝達され、舌片5 4は、円筒部44への接続部を中心にして、第2空間52内で、弾性体40、4 2の放射方向に撓んで弾性変形して、弾性体40、42は剪断力を受ける。
【0031】 従って、弾性体40、42の軸方向、この軸方向と直交する方向及び両方向と 直交する方向に、すなわち3次元的に、剪断型の防振が可能となり、優れた防振 性能を発揮する。このため圧縮型では得られない低ばね定数化(耐久性を犠牲に することなく)が達成され、高い防振性能と十分な耐久性とが共に確保される。
【0032】 また、弾性体40、42の軸方向の大振幅入力時には、凸部46の撓み変形に 伴いストッパ48がカラー30のフランジ34、又はブラケット26に当接して 、過度の変形が阻止される。一方、切り欠き56によって、応力集中が抑制され る。更に、弾性体40、42が2分割構成されているので、弾性体40、42に 、許容値を越える応力が加わることがない。これらによって、耐久性の向上が一 層果たされる。
【0033】 更に、本実施例の支持装置28は、弾性体40、42の形状が、その外周面で 、従来の圧縮型の弾性体118(図11を参照)と異なるものの、それを除いて は、従来の圧縮型の支持装置102(同じく図11を参照)と略同等であり、す なわち、カラーの外周面に弾性体を嵌合しカラー内を挿通したボルトをナットで 螺合締め付ければ組付けが完了し、一対のL部材154を備えた従来の支持装置 158(図14を参照)のように各L部材154を別個にエアクリーナ側とボデ ィ側とにそれぞれボルトナットで固着するような煩雑な手間がいらず、構成部品 の点数が少なくなり、構造が簡単となり、低コストで、しかも良好な組付性、搭 載性を得ることができる。
【0034】 図4には、ボディへの振動伝達率τを測定した結果が示されている。実線で示 す本実施例の支持装置28が、点線で示す従来の支持装置136(図12を参照 )、144(図13を参照)、一点鎖線で示す従来の支持装置102(図11を 参照)に比べて、優れた防振性能を発揮するのがわかる。
【0035】 また、エアクリーナからボディへの振動伝達において、ある周波数域を狙って 振動吸収するためにダイナミックダンパと称される動吸振器160(図10に2 点鎖線で示す)を、エアクリーナのケーシングに装着する場合がある。本考案の 支持装置28によれば、その優れた防振性能により、高価なダイナミックダンパ を設けずとも、従来の支持装置102にダイナミックダンパを装着したときに得 られるのと同等あるいは同等以上の効果が発揮される。
【0036】 図5には、その効果を確認すべく、振動伝達率τを測定した結果が示されてい る。
【0037】 実線で示す本実施例の支持装置28が、従来の支持装置(点線で示す、ダイナ ミックダンパをエアクリーナに設けてある従来の支持装置102、一点鎖線で示 す、ダイナミックダンパをエアクリーナに設けない従来の支持装置102)に比 して、良好な防振性能を発揮するのがわかる。
【0038】 なお、間隙L1については、凸部46を撓み変形させるために必要であるが、 他の間隙L2、L3、L4については、必ずしも必要ない。
【0039】 また、支持装置28の各構成部品(カラー30、弾性体40、42等)は、個 々に独立に移動可能な部品(図3を参照)とせずに、図6に示すように、一対の 弾性体40、42のうちの一方をカラー30に接着し、あるいは、図7に示すよ うに、いずれの弾性体40、42も、カラー30の外周面に接着し、また、図示 を省略するが、ブラケット26側に弾性体42を接着してもよい。
【0040】 次に、第2実施例について図8に基づき説明する。 前記実施例の支持体28では、一対の弾性体40、42が、対称形状となって いるが、本実施例の支持体66では、一対の弾性体60、62は、非対称形状と なっている。
【0041】 すなわち、カラー30のフランジ側に位置する一方の弾性体60には、舌片が なく、ブラケット26側に位置する他方の弾性体62に、円筒部40を中心とし た環状の舌片64が、第1実施例と同様な第2空間66を円筒部40との間に有 して形成されている。
【0042】 他の構成は、上記第1実施例と同様であり、凸部46、舌片64がそれぞれ撓 み変形して、3次元的な方向で、振動が弾性体に剪断力を及ぼして、第1実施例 と同様な作用効果が奏せられる。
【0043】 次に、第3実施例について図9に基づき説明する。 本実施例の支持装置70では、舌片54間が、円筒部44と同軸的に環状に形 成された接続片72で接続されて、一対の弾性体40、42が、単一の弾性体7 4として一体に形成されている。
【0044】 他の構成は、上記第1実施例と同様であり、凸部46、舌片54がそれぞれ撓 み変形して、3次元的な方向で、振動が弾性体74に剪断力を及ぼし、第1実施 例と同様な作用効果が奏せられるのに加えて、弾性体74の誤組付け等が防止さ れる。
【0045】 なお、接続片72は、舌片54の撓み変形に影響を与えない範囲で、舌片54 を簡易的に結合するのがよい。
【0046】 また、上記実施例においては、凸部並びに舌片は環状を呈しているが、これら に放射状のスリットを1つまたは複数形成し、凸部並びに舌片を周方向に分断し てもよいし、また、複数の小突起もしくは小舌片を円筒部に環状に配列形成して もよい。
【0047】 この場合は、スリットの数もしくは突起・舌片の数に応じて変形時のばね定数 を調整することが可能であり、目的とする防振性能を容易に得ることができる。
【0048】 また、舌片は、第1及び第2実施例のように、自由端面を有し、あるいは、第 3実施例のように、接続片72の部位で環状の溝を有して、方持ち的に弾性変形 が可能であればよい。
【0049】 上記実施例では、自動車用のエンジンに用いられるエアクリーナの支持装置に ついて説明したが、自動車用のエンジンに限定されるものではない。
【0050】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るエアクリーナの支持装置では、3次元的な 振動に対する高い防振性能と十分な耐久性とが共に確保され、また、低コストで 、良好な組付け性、搭載性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る支持装置でエアクリ
ーナを支持した状態の、空気流れ方向に沿って切断して
示す断面図である。
【図2】図1の支持装置の要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】図2の支持装置の要部を分解して示す断面図で
ある。
【図4】ボディ側への振動伝達率を示すグラフである。
【図5】ボディ側への振動伝達率を示す他のグラフであ
る。
【図6】変形例の要部を示す、図3に相当する図であ
る。
【図7】他の変形例の要部を示す、図3に相当する図で
ある。
【図8】第2実施例に係る支持装置の図2に相当する断
面図である。
【図9】第3実施例に係る支持装置の図3に相当する断
面図である。
【図10】従来の支持装置でエアクリーナを支持した状
態の、空気流れ方向に沿って切断して示す断面図であ
る。
【図11】図10の従来の支持装置の要部を拡大して示
す断面図である。
【図12】従来の他の支持装置の要部を拡大して示す図
11に相当する断面図である。
【図13】従来の更に他の支持装置の要部を示す斜視図
である。
【図14】従来のまた更に他の支持装置の要部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 エアクリーナ 24 上流側分割ケーシングの底壁(被支持部) 28 支持装置 40、42 弾性体 46 凸部 47 受入凹部 50 第1空間 52 第2空間 54 舌片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体を介してエアクリーナを支持する
    支持装置において、 前記弾性体の筒状本体中間部の外周面には周方向外側に
    向かって突出する2つの環状凸部もしくは環状に並ぶ2
    群の凸部群が互いに離隔して設けられてエアクリーナの
    被支持部を受け入れる受入凹部が形成され、 前記筒状本体において、前記2つの環状凸部もしくは2
    群の凸部群に挟まれて前記受入凹部の底部を形成する部
    位の内径は他の部位の内径より大きくされ、 前記筒状本体のその内径の大きくされた部位は自由端面
    もしくは環状の溝を有することを特徴とするエアクリー
    ナの支持装置。
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