JPH0660549A - バッファリング方法 - Google Patents

バッファリング方法

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JPH0660549A
JPH0660549A JP21048792A JP21048792A JPH0660549A JP H0660549 A JPH0660549 A JP H0660549A JP 21048792 A JP21048792 A JP 21048792A JP 21048792 A JP21048792 A JP 21048792A JP H0660549 A JPH0660549 A JP H0660549A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの転送すべき基本データ領域内のセ
クタに欠陥セクタが存在していても短時間でデータ転送
を完了する。 【構成】 ディスクの交代領域から読み取った交代情報
に基づいて複数の互いに異なる所定のバッファリング方
式のうちの1のバッファリング方式を選択し、その選択
したバッファリング方式でデータを読み取って外部装置
に転送する。 【効果】 ディスクの転送すべき基本データ領域内のセ
クタに欠陥セクタが存在している場合にその欠陥セクタ
の数や位置等の交代情報に応じて適切なバッファリング
方式を用いるようにしたので、短時間でデータ転送を完
了することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクから読み取っ
たデータを外部装置に転送するためのバッファリング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクドライブ装置においてディスク
に記録されたデータの読取はセクタ単位で行なわれ、読
み取ったデータはバッファメモリを介して外部装置に転
送される。このバッファメモリを用いたデータ転送のた
めのバッファリング方式としてシングルバッファリング
方式、ダブルバッファリング方式及びリングバッファリ
ング方式が知られている。
【0003】これらのバッファリング方式について説明
するためにディスクドライブ装置の概略的構成について
先ず説明する。ディスクドライブ装置においては、図1
に示すようにディスク1がターンテーブル2に装着さ
れ、スピンドルモータ3によって回転駆動される。ディ
スク1には記録時には光ピックアップ4によってデータ
が書き込まれ、再生時にはディスク1に記録されたデー
タが光ピックアップ4によって読み取られる。ピックア
ップ4はディスク1の半径方向に移動するスライダー
(図示せず)に搭載されている。ピックアップ4には変
調・復調回路5、エラー訂正回路6及びバッファRAM
7が順に接続されている。記録時にはバッファRAM7
に保持されたデータがエラー訂正回路6においてエラー
訂正された後、変調・復調回路5によって記録のために
データ変換され、記録データとしてピックアップ4に供
給される。一方、再生時にはピックアップ4からの読取
データは変調・復調回路5によって復調され、エラー訂
正回路6において更にエラー訂正された後、バッファR
AM7に供給される。変調・復調回路5、エラー訂正回
路6及びバッファRAM7の各動作は制御回路8によっ
て制御される。制御回路8は例えば、マイクロコンピュ
ータによって構成され、ROM9に予め記憶されたプロ
グラムに従って制御動作を行なう。また、制御回路8は
フォーカスサーボ、トラッキングサーボ等のディスク及
びピックアップ駆動系(図示せず)の制御動作も行な
う。バッファメモリであるバッファRAM7は64Kbyt
e(キロバイト)の容量を有し、入出力ポート10に接続
され、外部装置であるホストコンピュータ11とのデー
タ転送のめたのバッファリング動作を行なう。なお、図
1において一点破線で囲んだ部分がディスクドライブ装
置である。
【0004】ディスク1は1トラック当り32セクタに
区分され、1セクタ当り512byte(バイト)のデータ
が記録される。また、ディスク1には図2に示すうよに
基本データ領域、交代領域及びマップ領域が設けられて
いる。基本データ領域は記録すべきデータが書き込まれ
る領域であり、交代領域は基本データ領域において欠陥
セクタが生じた場合にそこに記録すべきデータが書き込
まれる交代セクタを有する。記録時に基本データ領域に
欠陥セクタ(セクタ0〜31のうちのいずれか)が生じ
た場合に基本データ領域のトラック0〜Nとは別トラッ
クN+1〜N+Pの交代領域に書き込まれる。マップ領
域は欠陥セクタとその交代セクタとの間のアドレスにつ
いての対応関係を示す交代情報が記録されるアドレス対
応テーブルを有している。データ記録時にディスク1に
データを書き込むと直ちに読み出して正しく再生されな
いことにより欠陥セクタであることが検出されると、そ
の欠陥セクタに記録されるべきデータが交代セクタに記
録され、欠陥セクタのセクタアドレスと交代セクタのセ
クタアドレスとが対にされてアドレス対応テーブルに記
録される。再生時にアドレス対応テーブルの交代情報が
最初に読み出され、基本データ領域のいずれのセクタが
欠陥セクタであってそれの交代セクタのアドレスを知る
ことができる。
【0005】なお、ディスクによっては交代領域として
第1及び第2交代領域が設けられ、記録時に基本データ
領域に欠陥セクタが生じた場合にそのトラックと同一ト
ラック上の第1交代領域に記録され、その第1交代領域
が既に使用されている場合或いは第1交代領域に欠陥が
ある場合には基本データ領域のトラックとは別トラック
の第2交代領域に書き込まれるものもある。
【0006】更に、ディスク1の回転速度は2400rp
m であり、1回転当り25msecである。また、装置とし
てのホストコンピュータ11へのデータ転送速度は20
00Kbyte /sec であり、ディスク1からのデータ読取
と同時にデータ転送する場合の転送速度は1000Kbyt
e /sec である。次に、かかる構成のディスクドライブ
装置における各方式のバッファリング動作について説明
する。この説明のためにディスク1から第1セクタから
第256セクタまでの128Kbyte 分のデータを転送す
る場合を例にし、ディスク1の欠陥セクタがない基本デ
ータ領域から読み出すとする。制御回路8には読取開始
セクタ及びその読取開始セクタからの指定セクタ数がデ
ータとして供給されているとする。
【0007】シングルバッファリング方式の動作におい
て、図3に示すように制御回路8はピックアップ4の情
報読取点を読取開始セクタ(第1セクタ)の始点へ移動
するシーク動作をさせた後、バッファRAM7の容量
分、すなわち64Kbyte のデータ読取動作を開始させる
(ステップS1)。そして、指定セクタ数の読取が終了
したか否かを判別する(ステップS2)。読取開始セク
タから実際に読み取った現セクタまでの数が指定セクタ
数に達していないならば、バッファRAM7が読み取っ
たデータで埋まったか否かを判別する(ステップS
3)。バッファRAM7の容量一杯のデータは4トラッ
ク分のデータに相当するので、100msecの時間を要す
る。
【0008】ディスク1から64Kbyte 分のデータを読
み取っていない場合にはステップS2に戻り、ディスク
1から64Kbyte 分のデータを読み取った場合にはバッ
ファRAM7の容量一杯となるので、読み取ったセクタ
に欠陥セクタがあったか否かを判別する(ステップS
4)。欠陥セクタがない領域から読み出しているので、
バッファRAM7に保持されたデータのホストコンピュ
ータ11への転送を指令する(ステップS5)。64Kb
yte 分のデータをホストコンピュータ11へ転送するた
めに必要な時間は32msecである。
【0009】ステップS5によるホストコンピュータ1
1への転送後、指定セクタ数だけのデータがホストコン
ピュータ11へ転送されたか否かを判別する(ステップ
S6)。指定セクタ数だけのデータがホストコンピュー
タ11へ転送されていない場合には所定時間の待機後、
次の64Kbyte のデータ読取動作を開始させ(ステップ
S7)、ステップS2に戻る。指定セクタ数だけのデー
タがホストコンピュータ11へ転送された場合に本ルー
チンを終了する。
【0010】この動作のためシングルバッファリング方
式においては、図4に示すように、制御回路8のステッ
プS1の実行によりディスク1から64Kbyte 分のデー
タを読み取ってバッファRAM7に保持させる動作時間
が100msecである。バッファRAM7にデータ保持
後、直ちにステップS5の実行によりバッファRAM7
に保持された64Kbyte 分のデータをホストコンピュー
タ11に転送する動作時間が32msecである。この転送
の期間においてディスク1が回転している読取停止して
いる待機状態であるので、転送動作に32msecならば、
ディスク1は2回転しなければならない。よって、最初
の64Kbyte のデータを読み取ってから次の64Kbyte
のデータ読取のための頭出しまでに待機状態を含め50
msecを要する。制御回路8のステップS7の実行により
ディスク1から次の64Kbyte 分のデータを読み取って
バッファRAM7に保持させる動作時間が100msecで
あり、再びステップS5の実行によりバッファRAM7
に保持された64Kbyte 分のデータをホストコンピュー
タ11に転送する動作時間が32msecである。従って、
シングルバッファリング方式でディスク1の欠陥セクタ
がない領域から128Kbyte 分のデータを読み取ってホ
ストコンピュータ11に転送するために必要な時間は合
計282msecである。なお、図4においてはbyteの単位
は省略しており、以下に説明する他のタイミングチャー
トにおいても同様である。
【0011】ダブルバッファリング方式の動作におい
て、図5に示すように制御回路8はピックアップ4の情
報読取点を読取開始セクタの始点へ移動させた後、指定
セクタ数、すなわち128Kbyte のデータ読取動作を開
始させる(ステップS21)。そして、指定セクタ数の
読取が終了したか否かを判別する(ステップS22)。
読取開始セクタから実際に読み取った現セクタまでの数
が指定セクタ数に達していないならば、バッファRAM
7の半分の容量(32Kbyte)のデータが読み取られたか
否かを判別する(ステップS23)。バッファRAM7
の半分の容量のデータは2トラック分のデータに相当す
るので、50msecの時間を要する。
【0012】ディスク1から32Kbyte 分のデータを読
み取っていない場合にはステップS22に戻り、ディス
ク1から32Kbyte 分のデータを読み取った場合には読
み取ったセクタに欠陥セクタがあったか否かを判別する
(ステップS24)。欠陥セクタがない領域から読み出
しているので、バッファRAM7に保持されたデータの
ホストコンピュータ11への転送を指令する(ステップ
S25)。32Kbyte分のデータをホストコンピュータ
11へ転送するために必要な時間は16msecである。
【0013】ステップS25によるホストコンピュータ
11への転送後、指定セクタ数だけのデータがホストコ
ンピュータ11へ転送されたか否かを判別する(ステッ
プS26)。指定セクタ数だけのデータがホストコンピ
ュータ11へ転送されていない場合には直ちにステップ
S22に戻る。指定セクタ数だけのデータがホストコン
ピュータ11へ転送された場合に本ルーチンを終了す
る。
【0014】よって、ダブルバッファリング方式におい
ては、図6に示すように、制御回路8のステップS21
の実行によりディスク1から128Kbyte 分のデータを
連続的に読み取ってバッファRAM7に保持させるの
で、その動作時間は200msecである。バッファRAM
7に32Kbyte 分のデータが保持される毎に、直ちにス
テップS25の実行によりバッファRAM7に保持され
た32Kbyte 分のデータがホストコンピュータ11に転
送され、その動作時間が16msecである。よって、最後
の32Kbyte 分のデータのホストコンピュータ11への
転送だけがディスク1からのデータ読取後に行なわれる
ので、ダブルバッファリング方式でディスク1の欠陥セ
クタがない領域から128Kbyte 分のデータを読み取っ
てホストコンピュータ11に転送するために必要な時間
は合計216msecである。
【0015】次に、リングバッファリング方式の動作に
おいて、図7に示すように制御回路8はピックアップ4
の情報読取点を読取開始セクタの始点へ移動させた後、
指定セクタ数、すなわち128Kbyte のデータ読取動作
を開始させる(ステップS41)。そして、次のセクタ
は欠陥セクタであるか否かを判別する(ステップS4
2)。欠陥セクタがない領域から読み出しているので、
ステップS43に進んでバッファRAM7に1セクタ分
以上のデータが新たに保持されたか否かを判別する(ス
テップS43)。ディスク1から1セクタ分のデータを
読み取っていない場合にはステップS42に戻り、ディ
スク1から1セクタ分のデータを読み取った場合にはバ
ッファRAM7に保持された1セクタ分のデータのホス
トコンピュータ11への転送を指令する(ステップS4
4)。ステップS44によるホストコンピュータ11へ
の転送後、指定セクタ数だけのデータがホストコンピュ
ータ11へ転送されたか否かを判別する(ステップS4
5)。指定セクタ数だけのデータがホストコンピュータ
11へ転送されていない場合には直ちにステップS42
に戻る。指定セクタ数だけのデータがホストコンピュー
タ11へ転送された場合に本ルーチンを終了する。
【0016】リングバッファリング方式においては、図
8に示すように、制御回路8のステップS41の実行に
よりディスク1から128Kbyte 分のデータを連続的に
読み取ってバッファRAM7に保持させるので、その動
作時間は200msecである。バッファRAM7に1セク
タ分のデータが新たに保持される毎に、直ちにステップ
S44の実行によりバッファRAM7に保持された1セ
クタ分のデータがホストコンピュータ11に転送され、
その1セクタ分の転送動作時間が0.5msecである。よ
って、最後の1セクタ分のデータのホストコンピュータ
11への転送だけがディスク1からのデータ読取後に行
なわれるので、リングバッファリング方式でディスク1
の欠陥セクタがない領域から128Kbyte 分のデータを
読み取ってホストコンピュータ11に転送するために必
要な時間は合計200.5msecである。
【0017】なお、実際には各バッファリング方式にお
いてもエラー訂正のために1セクタ分の転送時間が更に
必要であるが、省略している。このように、ディスク1
から読み取るべき基本データ領域内のセクタに欠陥セク
タが含まれない場合には上記の如くリングバッファリン
グ方式、ダブルバッファリング方式、そしてシングルバ
ッファリング方式の順番でデータ転送が速い。しかしな
がら、ディスク1から読み取るべきセクタに欠陥セクタ
が含まれる場合には必ずしもこの順番で速いとは限らな
い。
【0018】例えば、ディスク1に傷があるために、半
径方向に各トラックに欠陥セクタが存在する場合に16
Kbyte 毎に欠陥セクタが生ずる。すなわち、欠陥セクタ
に記録されるべきデータが交代セクタに記録される。上
記と同様にホストコンピュータ11に転送する128Kb
yte 分のデータを読み取る基本データ領域に図9に示す
ように4つの欠陥セクタA〜Dが16Kbyte毎に1つず
つ存在する場合に各バッファリング方式の動作について
説明する。なお、交代領域は欠陥セクタA〜Dに対応す
る交代セクタA´〜D´が形成され、またマップ領域の
アドレス対応テーブルのデータは予め読み取られて制御
回路8内のRAM(図示せず)に記憶されているので、
読み取ったセクタが欠陥セクタであることはアドレス対
応テーブルのデータから判別されるものとする。
【0019】シングルバッファリング方式の動作におい
ては、図3に示すように制御回路8はステップS3にて
ディスク1から64Kbyte 分のデータを読み取ったと判
別した後、ステップS4にて読み取ったセクタに欠陥セ
クタがあったか否かを判別する。欠陥セクタがある場合
にはピックアップ4の情報読取点を交代領域へ移動する
シーク動作をさせた後、欠陥セクタに対応する交代セク
タのデータを読み取らせバッファRAM7に保持させる
(ステップS8)。このバッファRAM7のデータ保持
は欠陥セクタに対応するバッファ保持位置について行な
われる。ステップS8の実行後、指定セクタ数だけのデ
ータが読み取られたか否かを判別する(ステップS
9)。指定セクタ数だけのデータが読み取られていない
場合にはバッファRAM7に保持されたデータのホスト
コンピュータ11への転送を指令すると共にピックアッ
プ4の情報読取点を次に読み取るべきセクタの始点へ移
動させる(ステップS10)。次いで、バッファRAM
7の容量分、すなわち64Kbyte のデータ読取動作を開
始させ(ステップS11)、ステップS2に戻る。
【0020】ステップS2において指定セクタ数だけの
データが読み取られているとき、すなわち、ディスク1
から256セクタ分のデータを読み取ったと判別された
ときにステップS4からステップS8に進んだ場合には
ピックアップ4の情報読取点が交代領域へ移動され、欠
陥セクタに対応する交代セクタの各データが読み取られ
る。ステップS8の実行後、ステップS9からステップ
S5に移行する。
【0021】よって、シングルバッファリング方式にお
いては、図10に示すように、制御回路8のステップS
1の実行によりディスク1から64Kbyte 分のデータを
読み取ってバッファRAM7に保持させる動作時間が1
00msecである。それに続いてステップS8の実行によ
りピックアップ4の情報読取点が交代領域に移動するシ
ーク時間が50msecであり、欠陥セクタAに対応する交
代セクタA´のデータを読み取る時間が0.8msecであ
る。その後、交代領域から基本データ領域の次の64Kb
yte のデータ読取のための始点までに移動するシーク時
間が50msecである。このシーク時間においてステップ
S10の実行によりバッファRAM7に保持された64
Kbyte 分のデータがホストコンピュータ11に転送され
るが、動作時間が32msecであり、シーク時間より短
い。基本データ領域へのシーク動作の終了後、制御回路
8のステップS11の実行によりディスク1から次の6
4Kbyte 分のデータを読み取ってバッファRAM7に保
持させる動作時間が100msecであり、再びステップS
8の実行により交代領域をシークする時間が50msecで
あり、3つの欠陥セクタB〜Dに対応する交代セクタB
´〜D´のデータを読み取る時間が2.3msecである。
バッファRAM7に保持された64Kbyte 分のデータを
ホストコンピュータ11に転送する動作時間が32msec
である。従って、シングルバッファリング方式でディス
ク1の4つの欠陥セクタがある領域から128Kbyte 分
のデータを読み取ってホストコンピュータ11に転送す
るために必要な時間は合計385.1msecである。
【0022】ダブルバッファリング方式の動作におい
て、図5に示すように制御回路8はステップS23にて
バッファRAM7の半分の容量のデータが読み取られた
と判別した後、ステップS24にて読み取ったセクタに
欠陥セクタがあったか否かを判別する。欠陥セクタがあ
る場合にはディスク1からのデータ読取動作を停止させ
(ステップS27)、ピックアップ4の情報読取点を交
代領域に移動させた後、欠陥セクタに対応する交代セク
タのデータを読み取らせてバッファRAM7に保持させ
る(ステップS28)。ステップS28の実行後、指定
セクタ数だけのデータが読み取られたか否かを判別する
(ステップS29)。指定セクタ数だけのデータが読み
取られていない場合にはバッファRAM7に保持された
データのホストコンピュータ11への転送を指令すると
共にピックアップ4の情報読取点を次に読み取るべきセ
クタの始点へ移動させる(ステップS30)。次いで、
ディスク1からの残りのデータ読取動作を開始させ(ス
テップS31)、ステップS22に戻る。
【0023】ステップS22において指定セクタ数だけ
のデータが読み取られているとき、すなわち、ディスク
1から256セクタ分のデータを読み取ったと判別され
たときにステップS24からステップS27に進んだ場
合にはピックアップ4の情報読取点は交代領域に移動さ
れ、欠陥セクタに対応する交代セクタの各データが読み
取られる。ステップS28の実行後、ステップS29か
らステップS25に移行されてバッファRAM7に保持
されたデータがホストコンピュータ11へ転送される。
【0024】よって、ダブルバッファリング方式におい
ては、図11に示すように、制御回路8のステップS2
1の実行によりディスク1から64Kbyte 分のデータが
連続的に読み取られてバッファRAM7に保持させるの
で、その動作時間は100msecである。バッファRAM
7に第1の32Kbyte 分のデータが保持されると、その
中には欠陥セクタが含まれないので直ちにステップS2
5の実行によりバッファRAM7に保持された第1の3
2Kbyte 分のデータがホストコンピュータ11に転送さ
れる。その転送動作時間は16msecであるので、ディス
ク1からの第2の32Kbyte 分のデータの読取期間中に
含まれる。欠陥セクタAを含む第2の32Kbyte 分のデ
ータの読取後、ディスク1からのデータ読取が停止さ
れ、ステップS28の実行により交代領域へのシーク時
間が50msecであり、欠陥セクタAに対応する交代セク
タA´のデータを読み取る時間が0.8msecである。
【0025】その後、交代領域から基本データ領域の第
3の32Kbyte のデータ読取のための始点までに移動す
るシーク時間が50msecである。このシーク時間におい
てステップS30の実行によりバッファRAM7に保持
された第2の32Kbyte 分のデータがホストコンピュー
タ11に転送されるが、動作時間が16msecであり、シ
ーク時間より短い。基本データ領域へのシーク動作の終
了後、制御回路8のステップS31の実行によりディス
ク1から欠陥セクタB,Cを含む第3の32Kbyte 分の
データを読み取ってバッファRAM7に保持させる動作
時間が50msecであり、再びステップS8の実行により
交代領域へのシーク時間が50msecであり、2つの欠陥
セクタB,Cに対応する交代セクタB´,C´のデータ
を読み取る時間が1.6msecである。また、欠陥セクタ
Dを含む第4の32Kbyte 分のデータについても同様の
シーク動作がされ、第4の32Kbyte 分のデータのホス
トコンピュータ11への転送だけがディスク1からのデ
ータ読取後に行なわれるので、ダブルバッファリング方
式でディスク1の欠陥セクタがある領域から128Kbyt
e 分のデータを読み取ってホストコンピュータ11に転
送するために必要な時間は合計469.2msecである。
【0026】次に、リングバッファリング方式の動作に
おいて、図7に示すように制御回路8はステップS42
にて読み取ったセクタに欠陥セクタがあったか否かを判
別する。欠陥セクタがある場合には読取動作を停止させ
(ステップS46)、バッファRAM7に保持された1
セクタ分のデータのホストコンピュータ11への転送を
指令し(ステップS47)、ピックアップ4の情報読取
点を交代領域に移動させた後、欠陥セクタに対応する交
代セクタのデータを読み取らせてバッファRAM7に保
持させる(ステップS48)。ステップS48の実行
後、指定セクタ数だけのデータが読み取られたか否かを
判別する(ステップS49)。指定セクタ数だけのデー
タが読み取られていない場合にはバッファRAM7に新
たに保持されたデータのホストコンピュータ11への転
送を指令すると共に次に読み取るべきセクタの始点へ移
動させる(ステップS50)。次いで、ディスク1から
の残りのデータ読取動作を開始させ(ステップS5
1)、ステップS42に戻る。
【0027】ステップS49において指定セクタ数だけ
のデータが読み取られているとき、すなわち、ディスク
1から256セクタ分のデータを読み取ったと判別され
たときにはステップS43に移行する。よって、リング
バッファリング方式においては、図12に示すように制
御回路8のステップS41の実行により先ず、ディスク
1から欠陥セクタがない領域の56Kbyte 分のデータを
連続的に読み取ってバッファRAM7に保持させるの
で、その動作時間は87.5msecである。次のセクタは
欠陥セクタAであるので、ステップS46により読取が
停止される。バッファRAM7に1セクタ分のデータが
新たに保持される毎に、直ちにステップS44の実行に
よりバッファRAM7に保持された1セクタ分のデータ
がホストコンピュータ11に転送され、その1セクタ分
の転送動作時間が0.5msecである。読取の停止後はス
テップS47において欠陥セクタAより1セクタ前のセ
クタのデータがホストコンピュータ11に転送され、そ
の1セクタ分の転送動作時間が0.5msecである。
【0028】次いで、ステップS48の実行により交代
領域へのシーク時間が50msecであり、欠陥セクタAに
対応する交代セクタA´のデータを読み取る時間が0.
8msecである。その後、ステップS50の実行により交
代領域から基本データ領域の欠陥セクタAの次のセクタ
の始点まで移動するシーク時間が50msecである。基本
データ領域の欠陥セクタAの次のセクタの始点に戻る
と、ステップS51の実行により欠陥セクタB直前のセ
クタまでの15.5Kbyte 分のデータを連続的に読み取
ってバッファRAM7に保持させるので、その動作時間
は24.2msecである。そして、ステップS47,S4
8,S50の動作により欠陥セクタBに対する交代セク
タB´の読取に101.3msecが掛かる。
【0029】欠陥セクタC,Dに対しても上記と同様の
動作をするので、リングバッファリング方式でディスク
1の欠陥セクタがある領域から128Kbyte 分のデータ
を読み取ってホストコンピュータ11に転送するために
必要な時間は合計603msecである。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このように、ディスク
の転送すべき基本データ領域内のセクタに欠陥セクタが
存在すると、リングバッファリング方式では1欠陥セク
タ毎にそれに対応する交代セクタにピックアップ4の情
報読取点を移動させるシーク動作を行なうので、反って
シングルバッファリング方式やダブルバッファリング方
式よりもデータ転送のために多く時間が必要となるとい
う欠点がある。
【0031】そこで、本発明の目的は、ディスクの転送
すべき基本データ領域内のセクタに欠陥セクタが存在し
ていても短時間でデータ転送を完了するバッファリング
方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明のバッファリング
方法は、データがセクタ単位で記録された基本データ領
域と、基本データ領域の欠陥セクタに記録すべきデータ
が記録された交代領域と、基本データ領域及び交代領域
の各セクタ間の対応関係を示す交代情報が記録されたマ
ップ領域とを有するディスクから読み取ったデータをバ
ッファメモリを介して連続的なデータとして外部装置に
転送するためのバッファリング方法であって、データ転
送の際に交代情報を読み取り、その読み取った交代情報
に基づいて複数の互いに異なる所定のバッファリング方
式のうちの1のバッファリング方式を選択的に用いるこ
とを特徴としている。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。本発明によるバッファリング方法は図1
に示したディスクドライブ装置に適用される。次に、デ
ィスク1の基本データ領域のセクタアドレスSからセク
タアドレスEまでのデータをホストコンピュータ11に
転送する場合のバッファリング動作を制御回路8の動作
に従って説明する。
【0034】制御回路8は図13に示すように、先ず、
ディスク1のアドレスSからアドレスEまでの交代情報
をマップ領域のアドレス対応テーブルから読み取り(ス
テップS61)、ポインタPにアドレスSをセットする
(ステップS62)。次いで、ポインタPがアドレスE
に等しいか否かを判別する(ステップS63)。P≠E
の場合にはポインタPが示すアドレスからアドレスEま
でに欠陥セクタが存在するか否かを判別する(ステップ
S64)。
【0035】ポインタPが示すアドレスからアドレスE
までに欠陥セクタがない場合にはポインタPが示すアド
レスからアドレスEまでの各セクタのデータをリングバ
ッファリング方式で転送する(ステップS65)。この
リングバッファリング方式のデータ転送は図7に示した
動作の実行により得られる。この場合、ステップS45
では指定セクタ数がE−S+1であるとして判別すれば
良い。ステップS65の実行後、ポインタPを転送した
セクタアドレス数分だけ増加させ(ステップS66)、
ステップS63に移行する。ステップS65の実行後に
ステップS63を実行すると、P=Eとなるので、本ル
ーチンを終了する。
【0036】ステップS64においてポインタPが示す
アドレスからアドレスEまでに欠陥セクタが存在すると
判別した場合には制御回路8は図14に示すように、ポ
インタPが示すアドレスからバッファRAM7の容量分
のアドレスまでに欠陥セクタが存在するか否かを判別す
る(ステップS67)。ポインタPが示すアドレスから
バッファRAM7の容量分のアドレスまでに欠陥セクタ
がない場合にはポインタPが示すアドレスから欠陥セク
タが存在するセクタアドレスの直前のセクタアドレスま
でのセクタのデータをリングバッファリング方式で転送
する(ステップS68)。このリングバッファリング方
式のデータ転送もステップS65と同様に図7に示した
動作を実行すれば良い。制御回路8は交代情報をマップ
領域のアドレス対応テーブルから読み取っているので、
その欠陥セクタのアドレスをDとすると、ステップS4
5,S49では指定セクタ数がD−S+1あるとして判
別すれば良い。制御回路8はステップS68の実行後、
ステップS66の実行に移行する。
【0037】ステップS67においてポインタPが示す
アドレスからバッファRAM7の容量分のアドレスまで
に欠陥セクタが存在しないと判別した場合には、ポイン
タPが示すアドレスからバッファRAM7の容量分のア
ドレスまでの範囲に欠陥セクタが1セクタだけ存在する
か否かを判別する(ステップS69)。制御回路8はマ
ップ領域のアドレス対応テーブルからポインタPが示す
アドレスからバッファRAM7の容量分のアドレスまで
に欠陥セクタが1セクタだけ存在することを判別する
と、ポインタPが示すアドレスのセクタが欠陥セクタで
あるか否かを判別する(ステップS70)。ポインタP
が示すアドレスのセクタ、すなわち先頭のアドレスのセ
クタが欠陥セクタである場合には制御回路8はピックア
ップ4の情報読取点を交代領域に移動させた後、欠陥セ
クタに対応する交代セクタのデータを読み取らせてバッ
ファRAM7に保持させ(ステップS71)、その保持
されたデータをホストコンピュータ11へ転送させ(ス
テップS72)、その後、ステップS66に進む。
【0038】ステップS70においてポインタPが示す
アドレスのセクタが欠陥セクタでない場合にはポインタ
Pが示すアドレスからアドレスEまでのデータ容量はバ
ッファRAM7の容量以内か否かを判別する(ステップ
S73)。ポインタPが示すアドレスからアドレスEま
での容量はセクタ数から得られるので、バッファRAM
7の容量との判別をすることができる。ポインタPが示
すアドレスからアドレスEまでの容量がバッファRAM
7の容量より大であるときにはステップS68に進んで
ポインタPが示すアドレスから欠陥セクタが存在するセ
クタアドレスの直前のセクタアドレスまでをリングバッ
ファリング方式でデータ転送する。
【0039】一方、ポインタPが示すアドレスからアド
レスEまでの容量がバッファRAM7の容量以内である
ときにはポインタPが示すアドレスからアドレスEまで
のセクタのデータをシングルバッファリング方式で転送
する(ステップS74)。このシングルバッファリング
方式のデータ転送は図3に示した動作の実行により得ら
れる。
【0040】ステップS69においてポインタPが示す
アドレスからバッファRAM7の容量分のアドレスまで
の範囲に欠陥セクタが1セクタだけ存在するのではない
と判別すると、その範囲に欠陥セクタが2以上ある訳で
あるので、ポインタPが示すアドレスからアドレスEま
での容量はバッファRAM7の容量以内か否かを判別す
る(ステップS75)。この動作はステップS73と同
様である。ポインタPが示すアドレスからアドレスEま
での容量がバッファRAM7の容量より大であるときに
はポインタPが示すアドレスからバッファRAM7の容
量分のアドレスまでのセクタのデータをシングルバッフ
ァリング方式で転送する(ステップS76)。このシン
グルバッファリング方式のデータ転送も図3に示した動
作の実行により得られる。ポインタPが示すアドレスか
らアドレスEまでの容量がバッファRAM7の容量以内
であるときにはステップS74に進んでポインタPが示
すアドレスからアドレスEまでのセクタのデータをシン
グルバッファリング方式で転送する。制御回路8はステ
ップS74又はS76の実行後、ステップS66の実行
に進む。
【0041】かかる本発明によるバッファリング方法に
よれば、基本データ領域のデータ転送すべき256セク
タ(128Kbyte )において図9に示した如く4つの欠
陥セクタA〜Dが16Kbyte 毎に1つずつ存在する場合
には、欠陥セクタAは第113セクタにあり、バッファ
RAM7の容量(128セクタ)以内に存在し、第1セ
クタから第112セクタまでの56Kbyte には欠陥セク
タはないので、ステップS68が実行される。これによ
り、図15に示すようにディスク1から第1セクタから
第112セクタまでの56Kbyte 分のデータが連続的に
読み取られてバッファRAM7に保持されるので、その
動作時間は87.5msecである。次の第113セクタは
欠陥セクタAであるので、ステップS46により読取が
停止される。読取の停止後はステップS47において欠
陥セクタAより1セクタ前の第112セクタのデータが
ホストコンピュータ11に転送され、その1セクタ分の
転送動作時間が0.5msecである。また、ステップS4
6による読取停止のためディスク1が少なくとも1回転
する期間(25msec)において次の第113セクタがピ
ックアップ4の情報読取点とならない。
【0042】次に、ステップS66の実行により、ポイ
ンタPは欠陥セクタの第113セクタを示す。このポイ
ンタPが示す第113セクタからバッファRAM7の容
量分の第240セクタまでに欠陥セクタがA〜Dの4つ
存在するので、ステップS76の実行により第113セ
クタから第240セクタまでがシングルバッファリング
方式でデータ転送される。よって、ステップS1の実行
によりディスク1の第113セクタから第240セクタ
まで64Kbyte 分のデータが読み取られてバッファRA
M7に保持される動作時間が100msecである。それに
続いてステップS8の実行により交代領域をシークする
時間が50msecであり、欠陥セクタA〜Dに対応する交
代セクタA´〜D´のデータを読み取る時間が3.1ms
ecである。その後、交代領域から基本データ領域の次の
64Kbyte のデータ読取のための始点までに移動するシ
ーク時間が50msecである。このシーク時間においてス
テップS10の実行によりバッファRAM7に保持され
た64Kbyte 分のデータがホストコンピュータ11に転
送される。
【0043】基本データ領域へのシーク動作の終了後、
ステップS66の実行により、ポインタPは欠陥セクタ
の第241セクタを示すので、その第241セクタから
アドレスEの第256セクタまでには欠陥セクタが存在
しないので、ステップS65が実行される。よって、リ
ングバッファリング方式でディスク1から第241セク
タから第256セクタまでの8Kbyte 分のデータを連続
的に読み取ってバッファRAM7に保持させるので、そ
の動作時間は12.5msecである。最後の第256セク
タのデータのホストコンピュータ11への転送だけがデ
ィスク1からのデータ読取後に行なわれ、その動作時間
は0.5msecである。従って、4つの欠陥セクタA〜D
が16Kbyte 毎に1つずつ存在する128Kbyte 分のデ
ータを読み取ってホストコンピュータ11に転送するた
めに必要な時間は合計328.6msecであり、図10〜
図12に示した従来の各単一方式だけの場合より短縮化
される。
【0044】次に、ディスク1の基本データ領域の第1
セクタから第256セクタまでの128Kbyte 分のデー
タを読み取ってホストコンピュータ11に転送する場合
においてその範囲内に図16に示すように1つの欠陥セ
クタFが第161セクタに存在するときに本発明による
バッファリング方法の動作について説明する。制御回路
8はステップS68を実行してリングバッファリング方
式により図17に示すように第1セクタから第160セ
クタまでの80Kbyte 分のデータを連続的に読み取って
バッファRAM7に保持させ、その保持データが0.5
msec遅れでホストコンピュータ11に転送される。この
動作時間は125msec+0.5msecである。次いで、ス
テップS71の実行により交代領域へのシーク動作がさ
れるため50msecが必要であり、欠陥セクタFに対応す
る交代セクタF´のデータが読み取られ、それに0.8
msecが要される。その後、ステップS65の実行により
リングバッファリング方式によりピックアップ4の情報
読取点が交代領域から基本データ領域の欠陥セクタFの
次の第162セクタの始点まで移動するシーク動作が行
なわれ、そのシーク時間が50msecである。第162セ
クタから第256セクタまでの47.5Kbyte 分のデー
タを連続的に読み取ってバッファRAM7に保持させ、
その保持データが0.5msec遅れでホストコンピュータ
11に転送される。この動作時間は74.2msec+0.
5msecである。従って、1つの欠陥セクタFが存在する
128Kbyte 分のデータを読み取ってホストコンピュー
タ11に転送するために必要な時間は合計301msecで
ある。これはリングバッファリング方式の動作と全く同
様となる。
【0045】図16に示した128Kbyte 分のデータを
シングルバッファリング方式によって転送する場合の動
作及び時間経過を図18に、ダブルバッファリング方式
によって転送する場合の動作及び時間経過を図19に示
す。ディスク1から読み取って転送するために必要な時
間はシングルバッファリング方式では合計332.8ms
ec、ダブルバッファリング方式では合計316.8msec
である。
【0046】次いで、ディスク1の基本データ領域の第
1セクタから第128セクタまでの64Kbyte 分のデー
タを読み取ってホストコンピュータ11に転送する場合
においてその64Kbyte 分の範囲内に図20に示すよう
に1つの欠陥セクタGが第33セクタに存在するときに
本発明によるバッファリング方法の動作について説明す
る。
【0047】制御回路8はステップS74を実行し、シ
ングルバッファリング方式により図21に示すように第
1セクタから第128セクタまでの64Kbyte 分のデー
タが読み取られ、その読取時間は100msecである。そ
れに続いて交代領域へのシーク動作がされ、そのシーク
時間が50msecである。欠陥セクタGに対応する交代セ
クタG´のデータが読み取られ、その読取時間が0.8
msecである。その後、バッファRAM7に保持された6
4Kbyte 分のデータがホストコンピュータ11に転送さ
れ、その転送動作時間が32msecである。従って、1つ
の欠陥セクタGが存在する64Kbyte 分のデータを読み
取ってホストコンピュータ11に転送するために必要な
時間は合計182.8msecである。これはシングルバッ
ファリング方式の動作と全く同様となる。
【0048】図20に示した64Kbyte 分のデータをダ
ブルバッファリング方式によって転送する場合の動作及
び時間経過を図22に、リングバッファリング方式によ
って転送する場合の動作及び時間経過を図23に示す。
ディスク1から読み取って転送するために必要な時間は
ダブルバッファリング方式では合計216.8msec、リ
ングバッファリング方式では合計201msecである。
【0049】なお、上記した実施例においては、シング
ルバッファリング方式とリングバッファリング方式とを
混合した方法を示したが、ダブルバッファリング方式と
リングバッファリング方式とを混合した方法でも良い。
この場合、図14に示したステップS74及びS76を
制御回路8がダブルバッファリング方式で行なうように
すれば良い。更に、シングルバッファリング方式及びダ
ブルバッファリング方式を混合した方法、或いはシング
ルバッファリング方式、ダブルバッファリング方式及び
リングバッファリング方式を混合した方法でも良いこと
は明らかである。
【0050】また、上記した実施例において、ディスク
1は1トラック当り32セクタに区分されかつ1セクタ
当り512byteのデータが記録され、バッファRAM7
の容量が64Kbyte であるが、これらの値に限定される
ものではない。更に、バッファRAM7の容量に応じて
シングルバッファリング方式及びダブルバッファリング
方式のいずれの方法を用いるか決定するようにしても良
い。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明のバッファリング方
法においては、ディスクの交代領域から読み取った交代
情報に基づいて複数の互いに異なる所定のバッファリン
グ方式のうちの1のバッファリング方式を選択し、その
選択したバッファリング方式でデータを読み取って外部
装置に転送することが行なわれる。よって、ディスクの
転送すべき基本データ領域内のセクタに欠陥セクタが存
在している場合にその欠陥セクタの数や位置等の交代情
報に応じて適切なバッファリング方式を用いるようにし
たので、短時間でデータ転送を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッファリング方法が適用されたディ
スクドライブ装置の概略的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】ディスクの各領域の構成を示す図である。
【図3】シングルバッファリング方式の動作を示すフロ
ー図である。
【図4】シングルバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【図5】ダブルバッファリング方式の動作を示すフロー
図である。
【図6】ダブルバッファリング方式の動作タイミングを
示す図である。
【図7】リングバッファリング方式の動作を示すフロー
図である。
【図8】リングバッファリング方式の動作タイミングを
示す図である。
【図9】基本データ領域に4つの欠陥セクタが存在する
場合の位置を示す図である。
【図10】シングルバッファリング方式の動作タイミン
グを示す図である。
【図11】ダブルバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【図12】リングバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【図13】本発明によるバッファリング方法を適用した
場合の制御回路の動作を示すフロー図である。
【図14】図13の制御回路の動作の続き部分の動作を
示すフロー図である。
【図15】本発明によるバッファリング方法を適用した
場合の動作タイミングを示す図である。
【図16】基本データ領域に1つの欠陥セクタが存在す
る場合の位置を示す図である。
【図17】本発明によるバッファリング方法を適用した
場合の動作タイミングを示す図である。
【図18】シングルバッファリング方式の動作タイミン
グを示す図である。
【図19】ダブルバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【図20】基本データ領域に1つの欠陥セクタが存在す
る場合の位置を示す図である。
【図21】本発明によるバッファリング方法を適用した
場合の動作タイミングを示す図である。
【図22】ダブルバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【図23】リングバッファリング方式の動作タイミング
を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
1 ディスク 2 ターンテーブル 3 スピンドルモータ 4 光ピックアップ 5 変調・復調回路 6 エラー訂正回路 7 バッファRAM 8 制御回路 9 ROM 10 入出力ポート 11 ホストコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データがセクタ単位で記録された基本デ
    ータ領域と、基本データ領域の欠陥セクタに記録すべき
    データが記録された交代領域と、基本データ領域及び交
    代領域の各セクタ間の対応関係を示す交代情報が記録さ
    れたマップ領域とを有するディスクから読み取ったデー
    タをバッファメモリを介して連続的なデータとして外部
    装置に転送するためのバッファリング方法であって、デ
    ータ転送の際に前記交代情報を読み取り、その読み取っ
    た交代情報に基づいて複数の互いに異なる所定のバッフ
    ァリング方式のうちの1のバッファリング方式を選択的
    に用いることを特徴とするバッファリング方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の互いに異なる所定のバッファ
    リング方式はシングルバッファリング方式とリングバッ
    ファリング方式とであることを特徴とする請求項1記載
    のバッファリング方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の互いに異なる所定のバッファ
    リング方式はダブルバッファリング方式とリングバッフ
    ァリング方式とであることを特徴とする請求項1記載の
    バッファリング方法。
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