JP2981449B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
情報記録再生装置Info
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- JP2981449B2 JP2981449B2 JP9227848A JP22784897A JP2981449B2 JP 2981449 B2 JP2981449 B2 JP 2981449B2 JP 9227848 A JP9227848 A JP 9227848A JP 22784897 A JP22784897 A JP 22784897A JP 2981449 B2 JP2981449 B2 JP 2981449B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】記録再生動作の待機中に、同
一トラック上に記録再生ヘッドをホールドするホールド
ジャンプを行う情報記録再生装置に関するものである。
一トラック上に記録再生ヘッドをホールドするホールド
ジャンプを行う情報記録再生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ディスク状記録媒体を半径方
向に複数のデータ領域に分割してデータを記録する方式
が知られている。例えば、Ｍ−ＣＡＶ方式は、ディスク
状記録媒体を一定の角速度で回転させ、ディスク状記録
媒体の内周側から外周側にかけて、記録再生周波数を多
段階に高めていき、これによって線記録密度をほぼ一定
に保とうとする制御方式である。Ｍ−ＣＡＶ方式は、簡
単な回転制御系を用いながら、ディスク状記録媒体の記
録容量を増大させることができる利点を有している。
向に複数のデータ領域に分割してデータを記録する方式
が知られている。例えば、Ｍ−ＣＡＶ方式は、ディスク
状記録媒体を一定の角速度で回転させ、ディスク状記録
媒体の内周側から外周側にかけて、記録再生周波数を多
段階に高めていき、これによって線記録密度をほぼ一定
に保とうとする制御方式である。Ｍ−ＣＡＶ方式は、簡
単な回転制御系を用いながら、ディスク状記録媒体の記
録容量を増大させることができる利点を有している。
【０００３】Ｍ−ＣＡＶ方式に対応するディスク状記録
媒体は、半径位置に応じて複数のデータ領域（以下、ゾ
ーンと呼ぶ）に分けられる。記録再生周波数は、ゾーン
毎に、ある許容範囲内で定められており、定められた記
録再生周波数以外では、正常な記録再生が困難になる。
媒体は、半径位置に応じて複数のデータ領域（以下、ゾ
ーンと呼ぶ）に分けられる。記録再生周波数は、ゾーン
毎に、ある許容範囲内で定められており、定められた記
録再生周波数以外では、正常な記録再生が困難になる。
【０００４】ここで、上記のディスク状記録媒体には、
記録トラックが螺旋状に形成されているとし、記録トラ
ックの１ターンを１トラックとする。１トラックは、さ
らにセクタと呼ばれる１単位量のデータが記録される区
域に分けられている。各セクタの先頭には、どのトラッ
クの何番目のセクタなのかを示すアドレス情報等が記録
されたＩＤ部がある。
記録トラックが螺旋状に形成されているとし、記録トラ
ックの１ターンを１トラックとする。１トラックは、さ
らにセクタと呼ばれる１単位量のデータが記録される区
域に分けられている。各セクタの先頭には、どのトラッ
クの何番目のセクタなのかを示すアドレス情報等が記録
されたＩＤ部がある。
【０００５】上記のようなディスク状記録媒体に対応し
た記録再生装置は、記録再生動作の待機中において、記
録再生ヘッドを同一トラック上にとどめる制御を行う。
すなわち、ＩＤ部を再生することによって最終セクタの
位置を知り、最終セクタを検出した直後に、記録再生ヘ
ッドをトラックジャンプ（以下、ホールドジャンプと呼
ぶ）させて、記録再生ヘッドを待機させている。
た記録再生装置は、記録再生動作の待機中において、記
録再生ヘッドを同一トラック上にとどめる制御を行う。
すなわち、ＩＤ部を再生することによって最終セクタの
位置を知り、最終セクタを検出した直後に、記録再生ヘ
ッドをトラックジャンプ（以下、ホールドジャンプと呼
ぶ）させて、記録再生ヘッドを待機させている。
【０００６】ところで、目下ホールドジャンプ中のトラ
ックを含むゾーンから、異なるゾーンに含まれる所定の
トラックへ記録再生ヘッドを移動させる場合、目標トラ
ックのＩＤ部およびデータを正常に読み出せるように、
移動の直前に、行き先のゾーンに対応した記録再生周波
数に切り換えてから、アクセス制御を行うようになって
いる。目標トラックに到達したかどうかを判断し、しか
も、ホールドジャンプを行う最終セクタの位置を知るた
めには、アクセス制御を行った直後に、ＩＤ部を再生
し、そのアドレス情報を得る必要がある。
ックを含むゾーンから、異なるゾーンに含まれる所定の
トラックへ記録再生ヘッドを移動させる場合、目標トラ
ックのＩＤ部およびデータを正常に読み出せるように、
移動の直前に、行き先のゾーンに対応した記録再生周波
数に切り換えてから、アクセス制御を行うようになって
いる。目標トラックに到達したかどうかを判断し、しか
も、ホールドジャンプを行う最終セクタの位置を知るた
めには、アクセス制御を行った直後に、ＩＤ部を再生
し、そのアドレス情報を得る必要がある。
【０００７】一般的に、アクセス制御は、リニアモータ
等による粗検索と、トラッキングアクチュエータ等によ
るトラックジャンプを含む精細検索との組合せになって
いる。近年、トラックカウント技術等により、粗検索の
精度は著しく向上しているが、それでもミスカウントな
どによる多少の誤差が生じることがある。
等による粗検索と、トラッキングアクチュエータ等によ
るトラックジャンプを含む精細検索との組合せになって
いる。近年、トラックカウント技術等により、粗検索の
精度は著しく向上しているが、それでもミスカウントな
どによる多少の誤差が生じることがある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、粗検索に誤
差が生じると、目標トラックが２つの異なるゾーンの境
界付近に位置している場合に、事前に切り換えた記録再
生周波数に対応しないゾーンのトラックに到達すること
がある。この場合、記録再生周波数が適合していないた
めに、到達したトラックのＩＤ部を正常に再生すること
ができないので、アドレス情報を得ることができないと
いう問題が起こる。
差が生じると、目標トラックが２つの異なるゾーンの境
界付近に位置している場合に、事前に切り換えた記録再
生周波数に対応しないゾーンのトラックに到達すること
がある。この場合、記録再生周波数が適合していないた
めに、到達したトラックのＩＤ部を正常に再生すること
ができないので、アドレス情報を得ることができないと
いう問題が起こる。
【０００９】本発明の目的は、粗検索の誤差により、目
標とするゾーンとは異なるゾーンのトラックに到達した
場合であっても、目標トラックのアドレス情報を得るこ
とができる確率を向上させた情報記録再生装置を提供す
ることにある。
標とするゾーンとは異なるゾーンのトラックに到達した
場合であっても、目標トラックのアドレス情報を得るこ
とができる確率を向上させた情報記録再生装置を提供す
ることにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録再
生装置は、上記の課題を解決するために、半径位置に応
じた複数のデータ領域を有し、目標とするデータ領域と
異なるデータ領域に記録再生ヘッドが到達してしまうと
正常な記録再生が不可能となるディスク状記録媒体に対
して、前記記録再生ヘッドを用いて情報を記録または再
生する情報記録再生装置において、前記記録再生ヘッド
の前記ディスク状記録媒体上における角度位置に対応し
た複数種類のタイミング信号を切り換えて出力するタイ
ミング出力手段と、記録再生動作の待機中に、前記タイ
ミング出力手段からのタイミング信号に基づき前記記録
再生ヘッドをホールドジャンプさせるホールドジャンプ
手段と、を有し、複数の角度位置において、記録再生動
作の待機中のホールドジャンプを可能にしたものであ
る。
生装置は、上記の課題を解決するために、半径位置に応
じた複数のデータ領域を有し、目標とするデータ領域と
異なるデータ領域に記録再生ヘッドが到達してしまうと
正常な記録再生が不可能となるディスク状記録媒体に対
して、前記記録再生ヘッドを用いて情報を記録または再
生する情報記録再生装置において、前記記録再生ヘッド
の前記ディスク状記録媒体上における角度位置に対応し
た複数種類のタイミング信号を切り換えて出力するタイ
ミング出力手段と、記録再生動作の待機中に、前記タイ
ミング出力手段からのタイミング信号に基づき前記記録
再生ヘッドをホールドジャンプさせるホールドジャンプ
手段と、を有し、複数の角度位置において、記録再生動
作の待機中のホールドジャンプを可能にしたものであ
る。
【００１１】また、上記情報記録再生装置において、前
記タイミング出力手段は、少なくとも前記データ領域の
再内周部または再外周部に位置するトラックに前記記録
再生ヘッドを移動させる場合に、出力するタイミング信
号を切り換えるものである。
記タイミング出力手段は、少なくとも前記データ領域の
再内周部または再外周部に位置するトラックに前記記録
再生ヘッドを移動させる場合に、出力するタイミング信
号を切り換えるものである。
【００１２】また、さらに、半径位置に応じた複数のデ
ータ領域を有し、目標とするデータ領域と異なるデータ
領域に記録再生ヘッドが到達してしまうと正常な記録再
生が不可能となるディスク状記録媒体に対して、前記記
録再生ヘッドを用いて情報を記録または再生する情報記
録再生装置において、トラックの最終セクタの他のセク
タへの前記記録再生ヘッドの到達に対応したタイミング
信号を出力するタイミング出力手段と、記録再生動作の
待機中に、前記タイミング出力手段からのタイミング信
号に基づき、前記記録再生ヘッドをホールドジャンプさ
せるホールドジャンプ手段と、を有し、記録再生動作の
待機中のホールドジャンプを、常に、トラックの最終セ
クタの他のセクタで行うようになしたものである。
ータ領域を有し、目標とするデータ領域と異なるデータ
領域に記録再生ヘッドが到達してしまうと正常な記録再
生が不可能となるディスク状記録媒体に対して、前記記
録再生ヘッドを用いて情報を記録または再生する情報記
録再生装置において、トラックの最終セクタの他のセク
タへの前記記録再生ヘッドの到達に対応したタイミング
信号を出力するタイミング出力手段と、記録再生動作の
待機中に、前記タイミング出力手段からのタイミング信
号に基づき、前記記録再生ヘッドをホールドジャンプさ
せるホールドジャンプ手段と、を有し、記録再生動作の
待機中のホールドジャンプを、常に、トラックの最終セ
クタの他のセクタで行うようになしたものである。
【００１３】上記の構成により、記録再生ヘッドを半径
方向に移動させる際の粗検索精度の誤差等によって、記
録再生ヘッドが所望のデータ領域に属するトラック以外
に到達したとしても、記録再生ヘッドは、複数種類のタ
イミングで、または最終トラック以外でジャンプするこ
とが可能であるため、目標トラックを検出する確率が高
くなる。
方向に移動させる際の粗検索精度の誤差等によって、記
録再生ヘッドが所望のデータ領域に属するトラック以外
に到達したとしても、記録再生ヘッドは、複数種類のタ
イミングで、または最終トラック以外でジャンプするこ
とが可能であるため、目標トラックを検出する確率が高
くなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
１ないし図７に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
１ないし図７に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【００１５】図３は、Ｍ−ＣＡＶ制御用にフォーマット
されたディスクの構成を示す図である。この図に示すよ
うに、半径位置に応じて複数のデータ領域（以下、ゾー
ンと呼ぶ）に分けられている。図３では、図を簡略にす
るために、ゾーン１〜３のみを表示し、各ゾーン１〜３
に蜜に設けられているスパイラル状のトラックも省略し
ている。記録再生周波数は、各ゾーン毎に一定に、か
つ、外周側に位置するゾーンほど高くなるように設定さ
れている。
されたディスクの構成を示す図である。この図に示すよ
うに、半径位置に応じて複数のデータ領域（以下、ゾー
ンと呼ぶ）に分けられている。図３では、図を簡略にす
るために、ゾーン１〜３のみを表示し、各ゾーン１〜３
に蜜に設けられているスパイラル状のトラックも省略し
ている。記録再生周波数は、各ゾーン毎に一定に、か
つ、外周側に位置するゾーンほど高くなるように設定さ
れている。
【００１６】各トラックは、図３中に例えば番号４〜６
で示すように、さらに複数の区域に分けられている。１
つ１つの区域は、セクタと呼ばれ、１単位をなすデータ
が記録される。スパイラル状のトラックの１ターンを１
トラックとすれば、各セクタの先頭には、どのトラック
の何番目のセクタなのかを示すアドレス情報等が記録さ
れたＩＤ部が設けられている。
で示すように、さらに複数の区域に分けられている。１
つ１つの区域は、セクタと呼ばれ、１単位をなすデータ
が記録される。スパイラル状のトラックの１ターンを１
トラックとすれば、各セクタの先頭には、どのトラック
の何番目のセクタなのかを示すアドレス情報等が記録さ
れたＩＤ部が設けられている。
【００１７】図２は、本発明の実施を行ったトラックジ
ャンプ制御装置のブロック図である。ディスク１７は、
スピンドルモータ駆動部７によって、一定の角速度で回
転する。光学ヘッド８は、ディスク１７に対してデータ
の記録や、再生信号の読み出しを行う。リニアモータ駆
動回路１０は、光学ヘッド８をディスク１７の半径方向
に動かすための駆動電流をリニアモータ９に送る。
ャンプ制御装置のブロック図である。ディスク１７は、
スピンドルモータ駆動部７によって、一定の角速度で回
転する。光学ヘッド８は、ディスク１７に対してデータ
の記録や、再生信号の読み出しを行う。リニアモータ駆
動回路１０は、光学ヘッド８をディスク１７の半径方向
に動かすための駆動電流をリニアモータ９に送る。
【００１８】信号処理部１１は、光学ヘッド８によって
読み出された再生信号に波形等化、波形整形等の処理を
行う。記録再生周波数発生部（以下、周波数発生部と呼
ぶ）１２は、記録／再生時の同期信号を記録／再生が行
われるゾーンに合わせて複数段階に切り換えて発生す
る。ＩＤデコーダ部１３は、信号処理部１１で処理され
た再生信号から、トラックナンバー、セクタナンバー等
のアドレス情報を得る。
読み出された再生信号に波形等化、波形整形等の処理を
行う。記録再生周波数発生部（以下、周波数発生部と呼
ぶ）１２は、記録／再生時の同期信号を記録／再生が行
われるゾーンに合わせて複数段階に切り換えて発生す
る。ＩＤデコーダ部１３は、信号処理部１１で処理され
た再生信号から、トラックナンバー、セクタナンバー等
のアドレス情報を得る。
【００１９】また、トラックジャンプ駆動回路１４は、
光学ヘッド８を１トラック内周側に移動させ、任意に選
択可能な同一トラック上で光学ヘッド８を待機させる
（以下、同一トラック上で光学ヘッド８を待機させるジ
ャンプ動作のことをホールドジャンプと呼ぶ）。ジャン
プタイミング発生回路１５は、トラックジャンプ駆動回
路１４にトラックジャンプの起動タイミングを与える。
この起動タイミングは、後述するように、光学ヘッド８
をゾーン間で移動させる際に切り換えられる。
光学ヘッド８を１トラック内周側に移動させ、任意に選
択可能な同一トラック上で光学ヘッド８を待機させる
（以下、同一トラック上で光学ヘッド８を待機させるジ
ャンプ動作のことをホールドジャンプと呼ぶ）。ジャン
プタイミング発生回路１５は、トラックジャンプ駆動回
路１４にトラックジャンプの起動タイミングを与える。
この起動タイミングは、後述するように、光学ヘッド８
をゾーン間で移動させる際に切り換えられる。
【００２０】制御コントローラ１６は、ＩＤデコーダ部
１３から受け取るアドレス情報を基に、ゾーンの管理
や、記録再生動作を含めたシステムの総合的な制御を行
う制御部であり、スピンドルモータ駆動部７に対する角
速度誤差量の指示、リニアモータ駆動回路１０に対する
移動量の指示、周波数発生部１２に対する同期信号の切
り換え指令、およびジャンプタイミング発生回路１５に
対する起動タイミングの切り換え指令等を与える。
１３から受け取るアドレス情報を基に、ゾーンの管理
や、記録再生動作を含めたシステムの総合的な制御を行
う制御部であり、スピンドルモータ駆動部７に対する角
速度誤差量の指示、リニアモータ駆動回路１０に対する
移動量の指示、周波数発生部１２に対する同期信号の切
り換え指令、およびジャンプタイミング発生回路１５に
対する起動タイミングの切り換え指令等を与える。
【００２１】次に、図４に、本発明で使用するホールド
ジャンプタイミングを示す。図４（ａ）に示す第１タイ
ミング信号ＴＳ1は、各トラックの最終セクタのＩＤ部
が検出されたことに基づいて、ジャンプタイミング発生
回路１５によって生成される。記録再生動作の待機中に
おいて、第１タイミング信号ＴＳ1の立下がりに同期し
て、ホールドジャンプが行われる。一方、図４（ｂ）に
示す第２タイミング信号ＴＳ2は、最終セクタ以外のセ
クタでホールドジャンプが行われるように、上記の第１
タイミング信号ＴＳ1をある時間ｔだけ遅延させて生成
されている。移動先のトラックのどのセクタでホールド
ジャンプが行われるかは、後で詳述するように、時間ｔ
の設定量と、光学ヘッド８のディスク半径方向への移動
量とに依存する。
ジャンプタイミングを示す。図４（ａ）に示す第１タイ
ミング信号ＴＳ1は、各トラックの最終セクタのＩＤ部
が検出されたことに基づいて、ジャンプタイミング発生
回路１５によって生成される。記録再生動作の待機中に
おいて、第１タイミング信号ＴＳ1の立下がりに同期し
て、ホールドジャンプが行われる。一方、図４（ｂ）に
示す第２タイミング信号ＴＳ2は、最終セクタ以外のセ
クタでホールドジャンプが行われるように、上記の第１
タイミング信号ＴＳ1をある時間ｔだけ遅延させて生成
されている。移動先のトラックのどのセクタでホールド
ジャンプが行われるかは、後で詳述するように、時間ｔ
の設定量と、光学ヘッド８のディスク半径方向への移動
量とに依存する。
【００２２】なお、詳述はしないが、第１タイミング信
号ＴＳ1および第２タイミング信号ＴＳ2は、ＩＤ部が読
めなくなった場合でも、補間によって擬似的に出力され
るようになっている。
号ＴＳ1および第２タイミング信号ＴＳ2は、ＩＤ部が読
めなくなった場合でも、補間によって擬似的に出力され
るようになっている。
【００２３】また、図４（ｃ）に示すタイミング切り換
え信号ＴＳcは、第１タイミング信号ＴＳ1および第２タ
イミング信号ＴＳ2間の切り換えのために、制御コント
ローラ１６からジャンプタイミング発生回路１５に供給
される。本実施例では、光学ヘッド８が位置しているゾ
ーンとは異なるゾーンに属するトラックへ移動を開始す
る前後に、第１タイミング信号ＴＳ1から第２タイミン
グ信号ＴＳ2に切り換えられ、目標トラックのＩＤ部が
確認されると、第１タイミング信号ＴＳ1に戻されるよ
うになっている。
え信号ＴＳcは、第１タイミング信号ＴＳ1および第２タ
イミング信号ＴＳ2間の切り換えのために、制御コント
ローラ１６からジャンプタイミング発生回路１５に供給
される。本実施例では、光学ヘッド８が位置しているゾ
ーンとは異なるゾーンに属するトラックへ移動を開始す
る前後に、第１タイミング信号ＴＳ1から第２タイミン
グ信号ＴＳ2に切り換えられ、目標トラックのＩＤ部が
確認されると、第１タイミング信号ＴＳ1に戻されるよ
うになっている。
【００２４】このタイミング切り換えを実施するための
ジャンプタイミング発生回路１５の要部における具体的
な構成を図１に示す。第１タイミング信号ＴＳ1は、カ
ウンタ回路２１およびLOW ACTIVE NAND回路２３の一方
の入力端子に供給される。カウンタ回路２１は、制御コ
ントローラ１６からクロック信号が供給される。カウン
タ回路２１の出力は、LOW ACTIVE NAND回路２４の一方
の入力端子に接続されている。
ジャンプタイミング発生回路１５の要部における具体的
な構成を図１に示す。第１タイミング信号ＴＳ1は、カ
ウンタ回路２１およびLOW ACTIVE NAND回路２３の一方
の入力端子に供給される。カウンタ回路２１は、制御コ
ントローラ１６からクロック信号が供給される。カウン
タ回路２１の出力は、LOW ACTIVE NAND回路２４の一方
の入力端子に接続されている。
【００２５】さらに、制御コントローラ１６が出力する
タイミング切り換え信号ＴＳcは、インバータ２２を介
してLOW ACTIVE NAND回路２３の他方の入力端子に供給
されると共に、LOW ACTIVE NAND回路２４の他方の入力
端子にも供給されている。LOWACTIVE NAND回路２３・２
４の各出力は、LAW ACTIVE NOR回路２５の各入力端子に
接続されている。そして、LOW ACTIVE NOR回路２５の出
力は、トラックジャンプ駆動回路１４に供給されるよう
になっている。
タイミング切り換え信号ＴＳcは、インバータ２２を介
してLOW ACTIVE NAND回路２３の他方の入力端子に供給
されると共に、LOW ACTIVE NAND回路２４の他方の入力
端子にも供給されている。LOWACTIVE NAND回路２３・２
４の各出力は、LAW ACTIVE NOR回路２５の各入力端子に
接続されている。そして、LOW ACTIVE NOR回路２５の出
力は、トラックジャンプ駆動回路１４に供給されるよう
になっている。
【００２６】上記のジャンプタイミング発生回路１５の
動作を簡単に説明する。カウンタ回路２１は、クロック
信号を所定数カウントすることによって、図４（ｂ）に
示すように、第１タイミング信号ＴＳ1を所定時間ｔだ
け遅延させ、第２タイミング信号ＴＳ2を生成する。
動作を簡単に説明する。カウンタ回路２１は、クロック
信号を所定数カウントすることによって、図４（ｂ）に
示すように、第１タイミング信号ＴＳ1を所定時間ｔだ
け遅延させ、第２タイミング信号ＴＳ2を生成する。
【００２７】タイミング切り換え信号ＴＳcがハイレベ
ルのとき、LOW ACTIVE NAND回路２３はゲートを開く一
方、LOW ACTIVE NAND回路２４はゲートを閉じる。この
とき、LOW ACTIVE NAND回路２４の出力に接続されたLOW
ACTIVE NOR回路２５の入力端子は、ローレベルになる
から、LOW ACTIVE NOR回路２５は第１タイミング信号Ｔ
Ｓ1を出力する。
ルのとき、LOW ACTIVE NAND回路２３はゲートを開く一
方、LOW ACTIVE NAND回路２４はゲートを閉じる。この
とき、LOW ACTIVE NAND回路２４の出力に接続されたLOW
ACTIVE NOR回路２５の入力端子は、ローレベルになる
から、LOW ACTIVE NOR回路２５は第１タイミング信号Ｔ
Ｓ1を出力する。
【００２８】一方、タイミング切り換え信号ＴＳcがロ
ーレベルのとき、上記と逆の動作によって、LOW ACTIVE
NOR回路２５は第２タイミング信号ＴＳ2を出力する。
ーレベルのとき、上記と逆の動作によって、LOW ACTIVE
NOR回路２５は第２タイミング信号ＴＳ2を出力する。
【００２９】図５に、第１タイミング信号ＴＳ1によっ
て、トラックの最終セクタでホールドジャンプが行われ
るようすを示す。光学ヘッド８から矢印Ｒで示す方向に
回転するディスク１７に投射されたビームスポットＰ
は、例えば、ｎ＋２番目のトラックＴn+2の最終セクタ
Ｓlから、１トラック内側に隣接するｎ＋１番目のトラ
ックＴn+1の最終セクタＳl'へホールドジャンプを行
う。これにより、常に同じトラック（すなわち、トラッ
クＴn+2）のＩＤ部（便宜上、図５中にハッチングで示
す）が読み出されることがわかる。言い換えれば、ビー
ムスポットＰは、同一トラック上に位置するセクタのＩ
Ｄ部しか読み出すことができないことになる。
て、トラックの最終セクタでホールドジャンプが行われ
るようすを示す。光学ヘッド８から矢印Ｒで示す方向に
回転するディスク１７に投射されたビームスポットＰ
は、例えば、ｎ＋２番目のトラックＴn+2の最終セクタ
Ｓlから、１トラック内側に隣接するｎ＋１番目のトラ
ックＴn+1の最終セクタＳl'へホールドジャンプを行
う。これにより、常に同じトラック（すなわち、トラッ
クＴn+2）のＩＤ部（便宜上、図５中にハッチングで示
す）が読み出されることがわかる。言い換えれば、ビー
ムスポットＰは、同一トラック上に位置するセクタのＩ
Ｄ部しか読み出すことができないことになる。
【００３０】これに対して、図６に示すように、第２タ
イミング信号ＴＳ2によれば、ビームスポットＰは、例
えば、トラックＴn+2の最終セクタＳl以外の途中に位置
するセクタＳmから、１トラック内側のトラックＴn+1の
途中に位置するセクタＳm'へホールドジャンプを行う。
すなわち、互いに隣接する２つのトラックＴn+1・Ｔn+2
に含まれるセクタのＩＤ部が読み出されることがわか
る。
イミング信号ＴＳ2によれば、ビームスポットＰは、例
えば、トラックＴn+2の最終セクタＳl以外の途中に位置
するセクタＳmから、１トラック内側のトラックＴn+1の
途中に位置するセクタＳm'へホールドジャンプを行う。
すなわち、互いに隣接する２つのトラックＴn+1・Ｔn+2
に含まれるセクタのＩＤ部が読み出されることがわか
る。
【００３１】次に、本実施の形態の実施方法について、
具体的に説明する。図３に示したように、ディスク１７
上の３つのゾーン１〜３を考える。ゾーン１には、１０
００Ｈから１ＦＦＦＨまでのトラックナンバーが対応
し、ゾーン２には、２０００Ｈから２ＦＦＦＨまでのト
ラックナンバーが、ゾーン３には、３０００Ｈから３Ｆ
ＦＦＨまでのトラックナンバーが対応しているとする。
さらに、光学ヘッド８はゾーン１に含まれるトラック上
に位置し、ゾーン１に対応する記録再生周波数が設定さ
れ、第１タイミング信号ＴＳ1が使用されているとす
る。
具体的に説明する。図３に示したように、ディスク１７
上の３つのゾーン１〜３を考える。ゾーン１には、１０
００Ｈから１ＦＦＦＨまでのトラックナンバーが対応
し、ゾーン２には、２０００Ｈから２ＦＦＦＨまでのト
ラックナンバーが、ゾーン３には、３０００Ｈから３Ｆ
ＦＦＨまでのトラックナンバーが対応しているとする。
さらに、光学ヘッド８はゾーン１に含まれるトラック上
に位置し、ゾーン１に対応する記録再生周波数が設定さ
れ、第１タイミング信号ＴＳ1が使用されているとす
る。
【００３２】仮に、トラックナンバー２ＦＦＦＨで表さ
れるトラック（以下、簡単にトラック２ＦＦＦＨのよう
に呼ぶ）上へ光学ヘッド８を移動させるものとする。制
御コントローラ１６は、現在のトラックと行き先のトラ
ック２ＦＦＦＨとのトラック数の差を演算し、移動量に
対応した電圧をリニアモータ駆動回路１０に与え、リニ
アモータ９によって光学ヘッド８を移動させる。光学ヘ
ッド８を移動させる直前、または直後に、記録再生周波
数の切り換えとホールドジャンプタイミングの切り換え
とが行われなければならないので、制御コントローラ１
６は、行き先のトラックが所属するゾーン２に対応する
記録再生周波数の切り換え指示を周波数発生部１２に与
えると共に、第１タイミング信号ＴＳ1から第２タイミ
ング信号ＴＳ2への切り換えを指示するタイミング切り
換え信号ＴＳcをジャンプタイミング発生回路１５に与
える。
れるトラック（以下、簡単にトラック２ＦＦＦＨのよう
に呼ぶ）上へ光学ヘッド８を移動させるものとする。制
御コントローラ１６は、現在のトラックと行き先のトラ
ック２ＦＦＦＨとのトラック数の差を演算し、移動量に
対応した電圧をリニアモータ駆動回路１０に与え、リニ
アモータ９によって光学ヘッド８を移動させる。光学ヘ
ッド８を移動させる直前、または直後に、記録再生周波
数の切り換えとホールドジャンプタイミングの切り換え
とが行われなければならないので、制御コントローラ１
６は、行き先のトラックが所属するゾーン２に対応する
記録再生周波数の切り換え指示を周波数発生部１２に与
えると共に、第１タイミング信号ＴＳ1から第２タイミ
ング信号ＴＳ2への切り換えを指示するタイミング切り
換え信号ＴＳcをジャンプタイミング発生回路１５に与
える。
【００３３】また、制御コントローラ１６は、光学ヘッ
ド８が、目標とするトラック２ＦＦＦＨの付近に到達し
たと判断すると、リニアモータ９による粗検索動作を終
了する。ところが、粗検索動作の誤差により、光学ヘッ
ド８が目標とするトラック２ＦＦＦＨに隣接する１トラ
ック外周側のトラック３０００Ｈに到達していたとす
る。トラック３０００Ｈはゾーン３に属しているため、
事前に切り換えておいたゾーン２に対応する記録再生周
波数との不適合によって、トラック３０００Ｈに含まれ
るセクタのＩＤ部を正常に読み出すことはできない。
ド８が、目標とするトラック２ＦＦＦＨの付近に到達し
たと判断すると、リニアモータ９による粗検索動作を終
了する。ところが、粗検索動作の誤差により、光学ヘッ
ド８が目標とするトラック２ＦＦＦＨに隣接する１トラ
ック外周側のトラック３０００Ｈに到達していたとす
る。トラック３０００Ｈはゾーン３に属しているため、
事前に切り換えておいたゾーン２に対応する記録再生周
波数との不適合によって、トラック３０００Ｈに含まれ
るセクタのＩＤ部を正常に読み出すことはできない。
【００３４】特に、従来のように、第２タイミング信号
ＴＳ2への切り換えを行わずに、第１タイミング信号Ｔ
Ｓ1によってホールドジャンプを起動すると、トラック
３０００Ｈの最終セクタでホールドジャンプが行われる
ので、光学ヘッド８は、トラック２ＦＦＦＨ上に含まれ
るセクタのＩＤ部を読み出すことは全くできない。
ＴＳ2への切り換えを行わずに、第１タイミング信号Ｔ
Ｓ1によってホールドジャンプを起動すると、トラック
３０００Ｈの最終セクタでホールドジャンプが行われる
ので、光学ヘッド８は、トラック２ＦＦＦＨ上に含まれ
るセクタのＩＤ部を読み出すことは全くできない。
【００３５】しかし、本発明の第２タイミング信号ＴＳ
2によって、トラック３０００Ｈの途中に位置するセク
タでホールドジャンプを起動することができれば、光学
ヘッド８は、トラック２ＦＦＦＨ上に含まれる途中のセ
クタへジャンプすることができ、トラック２ＦＦＦＨの
一部を検出することができる。ただし、第２タイミング
信号ＴＳ2が与えるタイミングの直後に、光学ヘッド８
がトラック３０００Ｈに到達したとすると、光学ヘッド
８はトラック２ＦＦＦＨにジャンプすることができなく
なる。
2によって、トラック３０００Ｈの途中に位置するセク
タでホールドジャンプを起動することができれば、光学
ヘッド８は、トラック２ＦＦＦＨ上に含まれる途中のセ
クタへジャンプすることができ、トラック２ＦＦＦＨの
一部を検出することができる。ただし、第２タイミング
信号ＴＳ2が与えるタイミングの直後に、光学ヘッド８
がトラック３０００Ｈに到達したとすると、光学ヘッド
８はトラック２ＦＦＦＨにジャンプすることができなく
なる。
【００３６】このことを図７に基づいて、より詳細に説
明する。
明する。
【００３７】説明を簡略にするために、内周側から外周
側にかけて順次隣接する４本のトラックＴR0〜ＴR3を考
え、各トラックＴR0〜ＴR3には、互いに異なる記録再生
周波数が設定されるものとする。また、トラックＴR0・
ＴR1には、６つのセクタＴR0-1〜ＴR0-6、ＴR1-1〜Ｔ
R1-6が設けられ、トラックＴR2・ＴR3には、８つのセク
タＴR2-1〜ＴR2-8、ＴR3-1〜ＴR3-8が設けられているも
のとする（各セクタの先頭に位置するＩＤ部を便宜上、
ハッチングで示す）。
側にかけて順次隣接する４本のトラックＴR0〜ＴR3を考
え、各トラックＴR0〜ＴR3には、互いに異なる記録再生
周波数が設定されるものとする。また、トラックＴR0・
ＴR1には、６つのセクタＴR0-1〜ＴR0-6、ＴR1-1〜Ｔ
R1-6が設けられ、トラックＴR2・ＴR3には、８つのセク
タＴR2-1〜ＴR2-8、ＴR3-1〜ＴR3-8が設けられているも
のとする（各セクタの先頭に位置するＩＤ部を便宜上、
ハッチングで示す）。
【００３８】第１タイミング信号ＴＳ1は、光学ヘッド
８が最終セクタＴR0-6、ＴR1-6、ＴR2-8、またはＴR3-8
に到達したときに、上記のジャンプタイミング発生回路
１５からトラックジャンプ駆動回路１４に供給される。
これにより、光学ヘッド８は、１トラック内周側の最終
セクタにジャンプする。
８が最終セクタＴR0-6、ＴR1-6、ＴR2-8、またはＴR3-8
に到達したときに、上記のジャンプタイミング発生回路
１５からトラックジャンプ駆動回路１４に供給される。
これにより、光学ヘッド８は、１トラック内周側の最終
セクタにジャンプする。
【００３９】第２タイミング信号ＴＳ2に関しては、３
種類のホールドジャンプのタイミング（角度位置）を考
える。すなわち、第２タイミング信号ＴＳ2−Ｊ1は、前
半部のセクタでホールドジャンプタイミングＪ1を与
え、第２タイミング信号ＴＳ2−Ｊ2は、中間部のセクタ
でホールドジャンプタイミングＪ2を与え、第２タイミ
ング信号ＴＳ2−Ｊ3は、後半部のセクタでホールドジャ
ンプタイミングＪ3を与えるとする。第２タイミング信
号ＴＳ2−Ｊ1〜ＴＳ2−Ｊ3は、いずれも、第１タイミン
グ信号ＴＳ1を前記のカウンタ回路２１を用いて所定時
間遅延させて得ることができる。
種類のホールドジャンプのタイミング（角度位置）を考
える。すなわち、第２タイミング信号ＴＳ2−Ｊ1は、前
半部のセクタでホールドジャンプタイミングＪ1を与
え、第２タイミング信号ＴＳ2−Ｊ2は、中間部のセクタ
でホールドジャンプタイミングＪ2を与え、第２タイミ
ング信号ＴＳ2−Ｊ3は、後半部のセクタでホールドジャ
ンプタイミングＪ3を与えるとする。第２タイミング信
号ＴＳ2−Ｊ1〜ＴＳ2−Ｊ3は、いずれも、第１タイミン
グ信号ＴＳ1を前記のカウンタ回路２１を用いて所定時
間遅延させて得ることができる。
【００４０】ここで、目標トラックを仮にトラックＴR2
とし、光学ヘッド８が異なる位置のセクタに到達したと
きのトラックＴR2の検出可能性を以下の表１にまとめて
示す。表１中の〔１〕〜〔１１〕は、図７中の光学ヘッ
ド８の到達位置〔１〕〜〔１１〕に対応している。ま
た、○、△、×の意味は、それぞれ、 ○ … 目標トラックのＩＤ部を再生できる、 △ … 光学ヘッド８の到達位置によって、目標トラッ
クのＩＤ部を再生できるときと、できないときとがあ
る、 × … 目標トラックのＩＤ部を再生できない、 となっている。
とし、光学ヘッド８が異なる位置のセクタに到達したと
きのトラックＴR2の検出可能性を以下の表１にまとめて
示す。表１中の〔１〕〜〔１１〕は、図７中の光学ヘッ
ド８の到達位置〔１〕〜〔１１〕に対応している。ま
た、○、△、×の意味は、それぞれ、 ○ … 目標トラックのＩＤ部を再生できる、 △ … 光学ヘッド８の到達位置によって、目標トラッ
クのＩＤ部を再生できるときと、できないときとがあ
る、 × … 目標トラックのＩＤ部を再生できない、 となっている。
【００４１】
【表１】
【００４２】表１において、光学ヘッド８がトラックＴ
R1に到達した場合、第１タイミング信号ＴＳ1によって
トラックＴR2のどこかのセクタのＩＤ部が検出される可
能性はほとんど無い。唯一可能性があるのは、光学ヘッ
ド８が第１タイミングを過ぎて、セクタＴR1-6に到達し
た場合である。
R1に到達した場合、第１タイミング信号ＴＳ1によって
トラックＴR2のどこかのセクタのＩＤ部が検出される可
能性はほとんど無い。唯一可能性があるのは、光学ヘッ
ド８が第１タイミングを過ぎて、セクタＴR1-6に到達し
た場合である。
【００４３】さらに、トラックＴR2を検出できる場合
は、光学ヘッド８がトラックＴR2のどこかのセクタに到
達した場合のみに限定される。これは、第１タイミング
信号ＴＳ1が、光学ヘッド８が到達したトラックの最終
セクタでしか、光学ヘッド８をホールドジャンプさせる
ことができないためである。つまり、第１タイミング信
号ＴＳ1は、光学ヘッド８を誤って到達したトラック上
にホールドする。
は、光学ヘッド８がトラックＴR2のどこかのセクタに到
達した場合のみに限定される。これは、第１タイミング
信号ＴＳ1が、光学ヘッド８が到達したトラックの最終
セクタでしか、光学ヘッド８をホールドジャンプさせる
ことができないためである。つまり、第１タイミング信
号ＴＳ1は、光学ヘッド８を誤って到達したトラック上
にホールドする。
【００４４】これに対して、例えば第２タイミング信号
ＴＳ2−Ｊ1によれば、光学ヘッド８がトラックＴR1に属
するセクタＴR1-3〜ＴR1-6のいずれかに到達したとき、
トラックＴR2に属するセクタＴR2-3でホールドジャンプ
が行われる。したがって、この場合、セクタＴR2-1ない
しＴR2-3のＩＤ部が検出される。
ＴＳ2−Ｊ1によれば、光学ヘッド８がトラックＴR1に属
するセクタＴR1-3〜ＴR1-6のいずれかに到達したとき、
トラックＴR2に属するセクタＴR2-3でホールドジャンプ
が行われる。したがって、この場合、セクタＴR2-1ない
しＴR2-3のＩＤ部が検出される。
【００４５】また、光学ヘッド８が、第２タイミング信
号ＴＳ2−Ｊ1によって与えられるホールドジャンプタイ
ミングを過ぎた時点で、セクタＴR1-2に到達したとすれ
ば、同様に、セクタＴR2-1ないしＴR2-3のＩＤ部が検出
される。したがって、セクタＴR1-2に対する評価は△と
なる。
号ＴＳ2−Ｊ1によって与えられるホールドジャンプタイ
ミングを過ぎた時点で、セクタＴR1-2に到達したとすれ
ば、同様に、セクタＴR2-1ないしＴR2-3のＩＤ部が検出
される。したがって、セクタＴR1-2に対する評価は△と
なる。
【００４６】また、光学ヘッド８がトラックＴR3に属す
るセクタＴR3-6に到達したとき、例えば第２タイミング
信号ＴＳ2−Ｊ3は、セクタＴR3-7からトラックＴR2に属
するセクタＴR2-7へ光学ヘッド８をジャンプさせる。し
たがって、この場合、セクタＴR2-8のＩＤ部が検出され
る。
るセクタＴR3-6に到達したとき、例えば第２タイミング
信号ＴＳ2−Ｊ3は、セクタＴR3-7からトラックＴR2に属
するセクタＴR2-7へ光学ヘッド８をジャンプさせる。し
たがって、この場合、セクタＴR2-8のＩＤ部が検出され
る。
【００４７】以上のように、光学ヘッド８が目標トラッ
クの１トラック内周側、あるいは１トラック外周側のセ
クタに誤って到達したとしても、第２タイミング信号Ｔ
Ｓ2−Ｊ1〜ＴＳ2−Ｊ3は、どれを選択しても、第１タイ
ミング信号ＴＳ1に比べて、目標トラックの検出可能性
を大幅に高めることができる。
クの１トラック内周側、あるいは１トラック外周側のセ
クタに誤って到達したとしても、第２タイミング信号Ｔ
Ｓ2−Ｊ1〜ＴＳ2−Ｊ3は、どれを選択しても、第１タイ
ミング信号ＴＳ1に比べて、目標トラックの検出可能性
を大幅に高めることができる。
【００４８】したがって、目標トラックが予め記録再生
周波数の設定されたゾーンの最内周部または最外周部に
位置している場合に、光学ヘッド８が目標トラックから
１トラックずれて、記録再生周波数が適合しないゾーン
に到達したとしても、到達のタイミングが第２タイミン
グ信号ＴＳ2によって与えられるホールドジャンプタイ
ミングを過ぎた時点でなければ、目標トラックに含まれ
るセクタの一部を検出することができる。
周波数の設定されたゾーンの最内周部または最外周部に
位置している場合に、光学ヘッド８が目標トラックから
１トラックずれて、記録再生周波数が適合しないゾーン
に到達したとしても、到達のタイミングが第２タイミン
グ信号ＴＳ2によって与えられるホールドジャンプタイ
ミングを過ぎた時点でなければ、目標トラックに含まれ
るセクタの一部を検出することができる。
【００４９】ゾーンの最内周部に位置するトラック、い
わゆる開始トラックに対するアクセスは頻繁に行われる
ので、本発明のトラックジャンプ制御装置によれば、Ｍ
−ＣＡＶ制御対応のディスクに対するアクセス動作の信
頼性が向上し、移動先のゾーンの記録再生を速やかに開
始することができる。
わゆる開始トラックに対するアクセスは頻繁に行われる
ので、本発明のトラックジャンプ制御装置によれば、Ｍ
−ＣＡＶ制御対応のディスクに対するアクセス動作の信
頼性が向上し、移動先のゾーンの記録再生を速やかに開
始することができる。
【００５０】以上のように、本実施の形態の構成では、
記録再生ヘッドを半径方向に移動させる際の粗検索精度
の誤差等によって、記録再生ヘッドが設定された記録再
生周波数に対応しないデータ領域に属するトラックに到
達したとしても、記録再生ヘッドは、第１タイミングと
は異なる第２タイミングで１トラック内周側にジャンプ
するので、第１タイミングで１トラック内周側にジャン
プするよりも、目標トラックを検出する確立が高くな
る。
記録再生ヘッドを半径方向に移動させる際の粗検索精度
の誤差等によって、記録再生ヘッドが設定された記録再
生周波数に対応しないデータ領域に属するトラックに到
達したとしても、記録再生ヘッドは、第１タイミングと
は異なる第２タイミングで１トラック内周側にジャンプ
するので、第１タイミングで１トラック内周側にジャン
プするよりも、目標トラックを検出する確立が高くな
る。
【００５１】これは、記録再生ヘッドを同一トラック上
にホールドするための第１タイミング信号が、１トラッ
クの最終部が検出されたことに基づいて生成されている
からである。
にホールドするための第１タイミング信号が、１トラッ
クの最終部が検出されたことに基づいて生成されている
からである。
【００５２】すなわち、第１タイミング信号によれば、
誤って到達したトラックの最終部でしか記録再生ヘッド
を内周側にジャンプさせることができないので、記録再
生ヘッドは誤って到達したトラック上にホールドされ
る。
誤って到達したトラックの最終部でしか記録再生ヘッド
を内周側にジャンプさせることができないので、記録再
生ヘッドは誤って到達したトラック上にホールドされ
る。
【００５３】これに対して、誤って到達したトラックが
目標トラックの１トラック外周側に隣接して位置してい
る場合、第２タイミング信号によれば、誤って到達した
トラックの途中で、記録再生ヘッドを目標トラックの途
中にジャンプさせることができる。あるいは、誤って到
達したトラックが目標トラックの１トラック内周側に隣
接して位置している場合、第２タイミング信号によれ
ば、誤って到達したトラックの最終部を通り越し、目標
トラックの途中で記録再生ヘッドを内周側にジャンプさ
せることができる。
目標トラックの１トラック外周側に隣接して位置してい
る場合、第２タイミング信号によれば、誤って到達した
トラックの途中で、記録再生ヘッドを目標トラックの途
中にジャンプさせることができる。あるいは、誤って到
達したトラックが目標トラックの１トラック内周側に隣
接して位置している場合、第２タイミング信号によれ
ば、誤って到達したトラックの最終部を通り越し、目標
トラックの途中で記録再生ヘッドを内周側にジャンプさ
せることができる。
【００５４】この結果、記録再生周波数を予め設定した
データ領域の最内周部または最外周部に位置するトラッ
クに、記録再生ヘッドを移動させる場合に、１トラック
分の誤差によって記録再生周波数が対応しないデータ領
域に記録再生ヘッドが到達したとしても、目標トラック
を検出する確率を増大させることができる。
データ領域の最内周部または最外周部に位置するトラッ
クに、記録再生ヘッドを移動させる場合に、１トラック
分の誤差によって記録再生周波数が対応しないデータ領
域に記録再生ヘッドが到達したとしても、目標トラック
を検出する確率を増大させることができる。
【００５５】なお、例えば、同一トラックで１回転の待
ち時間後にＩＤ部を全く再生することができなければ、
記録再生周波数の不一致により再生できない可能性が高
いと判断し、記録再生周波数の切り換えを実行すること
により、位置情報を得ることが可能である。
ち時間後にＩＤ部を全く再生することができなければ、
記録再生周波数の不一致により再生できない可能性が高
いと判断し、記録再生周波数の切り換えを実行すること
により、位置情報を得ることが可能である。
【００５６】また、本実施の形態では、異なるゾーンへ
のアクセス時に、ホールドジャンプタイミングの切り換
えを行ったが、特に問題が無ければ、初めから最終セク
タ以外のセクタでホールドジャンプが行われるタイミン
グに切り換えておいてもよい。
のアクセス時に、ホールドジャンプタイミングの切り換
えを行ったが、特に問題が無ければ、初めから最終セク
タ以外のセクタでホールドジャンプが行われるタイミン
グに切り換えておいてもよい。
【００５７】さらに、本実施の形態では、第２タイミン
グ信号ＴＳ2を、最終セクタのＩＤ部の検出に基づいた
第１タイミング信号ＴＳ1を基にして生成したが、スピ
ンドルモータの回転制御に使用される基準クロックを基
にして生成することもできる。
グ信号ＴＳ2を、最終セクタのＩＤ部の検出に基づいた
第１タイミング信号ＴＳ1を基にして生成したが、スピ
ンドルモータの回転制御に使用される基準クロックを基
にして生成することもできる。
【００５８】
【発明の効果】本発明に係るトラックジャンプ制御装置
は、以上のように、ディスク状記録媒体上における複数
の所定の角度位置に記録再生ヘッドが到達したことに対
応した複数種類のタイミング信号を出力できる手段を有
しているため、記録再生ヘッドのホールドジャンプを複
数の角度位置において行うことができる。
は、以上のように、ディスク状記録媒体上における複数
の所定の角度位置に記録再生ヘッドが到達したことに対
応した複数種類のタイミング信号を出力できる手段を有
しているため、記録再生ヘッドのホールドジャンプを複
数の角度位置において行うことができる。
【００５９】記録再生ヘッドを移動させる場合に、記録
再生が不可能なデータ領域に記録再生ヘッドが到達した
としても、トラックジャンプの角度位置を切り換えるこ
とで、目標トラックの一部を検出して、その位置情報を
得ることができるので、複数のデータ領域を有するディ
スク状記録媒体に対するアクセス動作の信頼性を向上さ
せることができるという効果を奏する。
再生が不可能なデータ領域に記録再生ヘッドが到達した
としても、トラックジャンプの角度位置を切り換えるこ
とで、目標トラックの一部を検出して、その位置情報を
得ることができるので、複数のデータ領域を有するディ
スク状記録媒体に対するアクセス動作の信頼性を向上さ
せることができるという効果を奏する。
【００６０】また、トラックジャンプをトラックの最終
セクタ以外において行うことにより、上記と同様に、目
標トラックの一部を検出して、その位置情報を得ること
ができるので、複数のデータ領域を有するディスク状記
録媒体に対するアクセス動作の信頼性を向上させること
ができるという効果を奏する。
セクタ以外において行うことにより、上記と同様に、目
標トラックの一部を検出して、その位置情報を得ること
ができるので、複数のデータ領域を有するディスク状記
録媒体に対するアクセス動作の信頼性を向上させること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のトラックジャンプ制御装置におけるジ
ャンプタイミング発生回路の要部の構成を示すブロック
線図である。
ャンプタイミング発生回路の要部の構成を示すブロック
線図である。
【図２】本発明のトラックジャンプ制御装置の構成を概
略的に示すブロック図である。
略的に示すブロック図である。
【図３】Ｍ−ＣＡＶ方式に対応してフォーマットされた
ディスク状記録媒体を示す説明図である。
ディスク状記録媒体を示す説明図である。
【図４】ジャンプタイミング発生回路の入出力信号間の
関係を示すタイミングチャートである。
関係を示すタイミングチャートである。
【図５】第１タイミング信号に基づいてホールドジャン
プが行われるときのビームスポットの様子を拡大して示
す説明図である。
プが行われるときのビームスポットの様子を拡大して示
す説明図である。
【図６】第２タイミング信号に基づいてホールドジャン
プが行われるときのビームスポットの様子を拡大して示
す説明図である。
プが行われるときのビームスポットの様子を拡大して示
す説明図である。
【図７】ビームスポットの到達位置とホールドジャンプ
タイミングが与えられる角度位置との関係を模式的に示
す説明図である。
タイミングが与えられる角度位置との関係を模式的に示
す説明図である。
７ スピンドルモータ駆動部 ８ 光学ヘッド ９ リニアモータ １０ リニアモータ駆動回路 １２ 記録再生周波数発生部 １４ トラックジャンプ駆動回路 １５ ジャンプタイミング発生回路 １６ 制御コントローラ １７ ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−46574（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−289978（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G11B 21/08 G11B 7/085
Claims (3)
- 【請求項１】 半径位置に応じた複数のデータ領域を有
し、目標とするデータ領域と異なるデータ領域に記録再
生ヘッドが到達してしまうと正常な記録再生が不可能と
なるディスク状記録媒体に対して、前記記録再生ヘッド
を用いて情報を記録または再生する情報記録再生装置に
おいて、前記記録再生ヘッドの前記ディスク状記録媒体上におけ
る角度位置に対応した複数種類のタイミング信号を切り
換えて出力するタイミング出力手段と 、記録再生動作の待機中に、前記タイミング出力手段から
のタイミング信号に基づき前記記録再生ヘッドをホール
ドジャンプさせるホールドジャンプ手段と、を有し 、複数の角度位置において、記録再生動作の待機中のホー
ルドジャンプを可能にしたことを特徴とする情報記録再
生装置 。 - 【請求項２】 請求項１に記載の情報記録再生装置にお
いて、 前記タイミング出力手段は、少なくとも前記データ領域
の最内周部または最外周部に位置するトラックに前記記
録再生ヘッドを移動させる場合に、出力するタイミング
信号を切り換えることを特徴とする情報記録再生装
置。」 - 【請求項３】 半径位置に応じた複数のデータ領域を有
し、目標とするデータ領域と異なるデータ領域に記録再
生ヘッドが到達してしまうと正常な記録再生が不可能と
なるディスク状記録媒体に対して、前記記録再生ヘッド
を用いて情報を記録または再生する情報記録再生装置に
おいて、トラックの最終セクタの他のセクタへの前記記録再生ヘ
ッドの到達に対応したタイミング信号を出力するタイミ
ング出力手段と 、記録再生動作の待機中に、前記タイミング出力手段から
のタイミング信号に基づき、前記記録再生ヘッドをホー
ルドジャンプさせるホールドジャンプ手段と、を有し 、記録再生動作の待機中のホールドジャンプを、常に、ト
ラックの最終セクタの他のセクタで行うようになしたこ
とを特徴とする情報記録再生装置 。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9227848A JP2981449B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9227848A JP2981449B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 情報記録再生装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32191191A Division JP2721283B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | トラックジャンプ制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1083638A JPH1083638A (ja) | 1998-03-31 |
| JP2981449B2 true JP2981449B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=16867330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9227848A Expired - Fee Related JP2981449B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 情報記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2981449B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9227848A patent/JP2981449B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1083638A (ja) | 1998-03-31 |
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Legal Events
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