JPH05303834A - 磁気ディスク及びその駆動装置 - Google Patents

磁気ディスク及びその駆動装置

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JPH05303834A
JPH05303834A JP13171392A JP13171392A JPH05303834A JP H05303834 A JPH05303834 A JP H05303834A JP 13171392 A JP13171392 A JP 13171392A JP 13171392 A JP13171392 A JP 13171392A JP H05303834 A JPH05303834 A JP H05303834A
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JP
Japan
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sector
servo
magnetic disk
sectors
bytes
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Application number
JP13171392A
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English (en)
Inventor
Hideo Nomura
秀夫 野村
Hiroaki Takanashi
裕章 高梨
Hidenori Akiyama
英紀 秋山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの記録密度の低下を招くことなく、簡
便な構成で良好に磁気ディスクの回転サーボを行ってデ
ータの書込み,読出しを行う。 【構成】 物理フォーマットは従来と同様に行われ、サ
ーボ領域SV1,…は各トラックで同一位置に設けられ
る。また、多数のトラックは複数のゾーンZ1,…に分
割され、各ゾーン内のトラックでは同一の論理セクタ数
となっている。しかし、ゾーン間では内外周差に対応す
るセクタ数となっており、ゾーンZ4を除いてサーボ区
間ΔS1,…と論理セクタLS1,…とは一致していな
い。これらのゾーンでは、サーボ領域SV1,…によっ
て論理セクタLS1,…がスプリットされている。この
ようなスプリットしたセクタへのアクセスには、各論理
セクタLS1,…の開始位置を示す疑似セクタパルスが
用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクの内外周
でトラック当りのセクタ数を可変してマルチ転送レート
でデータを記録再生するセクタサーボ方式の磁気ディス
ク及びその駆動装置にかかり、更に具体的には、論理セ
クタの割付けとセクタサーボの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクなどの磁気ディスクは、
例えば図5に示すように、一定の幅をもった同心円状の
トラックT0,T1,T2,……によって区切られてお
り、各トラックTは扇状のセクタS1,S2,……によ
って区切られている。これらのセクタS1,S2,……
間にはアクセス用のサーボ信号SV1,SV2,SV
3,……が記録されている。
【0003】ところで、このような磁気ディスク構造で
は、ディスクを角速度一定(CAV)で回転サーボを行
えばよいので、アクセスは容易である。しかし、内外周
ともに同一のデータ記録密度となって効率はよくない。
これに対し、各トラック毎にセクタ数を変更し、線速度
一定(CLV)で回転サーボを行うと、記録密度は向上
するようになる。しかし、この方式では回転サーボが非
常に複雑となる。
【0004】そこで、両方式の利点を生かすようにした
方式が考えられる。例えば、特公昭59−901号公
報,特開昭58−88874号公報,あるいは同55−
125578号公報には、複数のトラックをいくつかの
トラック群に分割し、各トラック群内のトラックには同
数のセクタを形成するとともに、トラック群間ではセク
タ数が異なるようにした磁気ディスク装置が開示されて
いる。
【0005】図6には、特公昭59−901号公報に開
示された磁気ディスク装置の構造が概略示されている。
同図において、複数のトラックは4つのバンドA〜Dに
分割されている。最外周のバンドAはA0〜A13の1
4個のセクタを有しており、その内側のバンドBはB0
〜B10の11個のセクタを有している。そして、更に
その内側のバンドCはC0〜C8の9個のセクタを有し
ており、最内周のバンドDはD0〜D5の6個のセクタ
を有している。各セクタ間にはサーボ領域SVが設けら
れており、各セクタは各々トラック識別信号とサーボ信
号パターンを有する。すなわち、セクタ数とサーボ信号
数は一致している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術には次のような不都合がある。 (1)セクタサーボ領域SVが各バンド内では図5のよ
うにトラック間で一致しているが、バンド間では一致し
た位置となっていない。このため、ヘッドをシークさせ
るとき、サーボ信号位置を検出するためのサーボゲート
(ウインドウ)をバンド境界で切り換える必要が生ず
る。また、ヘッドが現在位置のバンドから隣のバンドに
シークするとき、良好にサーボ信号を検出できないこと
がある。 (2)内外周でサーボ周期が異なるために、サーボ伝達
特性及びヘッドシークの予測制御特性を対応して変更す
る必要があり、そのためのソフトウェアが複雑となる。
【0007】本発明は、これらの点に着目したもので、
データの記録密度の低下を招くことなく、簡便な構成で
良好にディスクの回転サーボを行ってデータの書込み,
読出しを行うことができる磁気ディスク及びその駆動装
置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内外周でトラ
ック当りのセクタ数を可変して、マルチ転送レートでデ
ータの書込み,読出しが行われる磁気ディスクにおい
て、前記セクタのサーボ情報を各トラックで共通する位
置に記録し、多数のトラックを複数のゾーンに分割する
とともに、各ゾーン内では同数となり、ゾーン間では内
外周差に対応した数となるようにセクタを設定したこと
を特徴とする。
【0009】主要な態様によれば、前記複数のゾーンの
うちの1つは、サーボ情報と同数のセクタが設定されて
いる。他の主要な態様によれば、前記セクタとサーボ情
報とは一定の周期関係を有する。
【0010】他の発明は、前記磁気ディスクを駆動する
ための駆動装置であって、前記サーボ情報から前記セク
タの開始位置までの時間情報に基づいて疑似セクタパル
スを生成する疑似セクタパルス生成手段と、この疑似セ
クタパルスを利用して該当するセクタにアクセスするコ
ントロール手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、物理フォーマットは従来と同
様に行われ、サーボ情報は各トラックで同一位置に記録
される。従って、サーボ情報数は内外周のトラック間で
同一となっている。しかし、セクタ数はサーボ情報数と
異なっており、各セクタのデータはサーボ領域でスプリ
ットしている。そして、このようなスプリットしたデー
タの書込み,読出しを行うために、サーボ情報と各セク
タの開始位置との時間情報から生成された疑似セクタパ
ルスが用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による磁気ディスク及びその駆
動装置の実施例について、添付図面を参照しながら説明
する。なお、上述した従来技術と同様の構成部分又は従
来技術に対応する構成部分には、同一の符号を用いるこ
ととする。
【0013】本実施例にかかる磁気ディスクの物理セク
タの割付けは図5の従来技術と同様であり、適当な間隔
で放射状に48個のサーボ領域SV1,SV2,SV
3,……,SV48が設けられており、それらの間の物
理セクタS1,S2,S3,……も従来と同様である。
このように、サーボ信号については、従来の一般的なセ
クタサーボ方式に従っており、サーボ信号の時間的位置
はトラックの内外周で同じであり、サーボ領域SV1,
SV2,……のサーボ信号と物理セクタS1,S2,…
…の位置は同期している。従って、サーボゲートの立ち
下がりが論理セクタS1,S2,……の始まりとなって
いる。
【0014】次に、図1及び図2を参照しながら、本実
施例の論理セクタの割付けについて説明する。図1に
は、本実施例にかかる磁気ディスクの論理セクタの割付
けが示されている。また、図2には、図1の論理セクタ
構造が周方向に切り開かれて示されている。これらの図
において、多数のトラックは、ゾーンZ1,Z2,Z
3,Z4,Z5に分割されている。そして、各ゾーン内
では同一の論理セクタの割付けとなっている。
【0015】上述したように、図5の物理セクタS1,
S2,S3,……に対してそのままデータの記録を行う
と外周側で余裕ができる。そこで、内外周でほぼ同一の
線記録密度とし、外周側のデータ記録密度を内周側より
も高くすることによってディスクのメモリ容量を大きく
することが可能となる。しかし、1論理セクタ当たりの
フォーマット容量は、例えば512バイト(実際にはS
YNCバイトその他が付加される)に固定されているの
に対し、トラックの内外周におけるヘッドと磁気ディス
クとの間の相対線速度差は約1.5にもなる。従って、
内外周ほぼ同じ線記録密度でデータを記録するために
は、1サーボ区間当たりのフォーマット容量を可変する
必要がある。
【0016】そこで本実施例では、前記物理セクタS
1,S2,……とは異なる論理セクタの割付けを行い、
1サーボ区間のフォーマット容量を512バイトに固定
しないで1バイト単位で増減する構造としている。すな
わち、ゾーンZ1からゾーンZ3では1サーボ区間内に
512バイト以上のフォーマットとなっており、ゾーン
Z4では512バイトのフォーマットとなっている。し
かし、ゾーンZ5では512バイト以下のフォーマット
となっている。
【0017】例えば、ゾーンZ1について説明すると、
サーボ領域SV1〜SV2の間の物理セクタS1のアン
フォーマット容量は755バイトあるのに対し、1論理
セクタのアンフォーマット容量は580バイト以上あれ
ばよい。従って、第1のサーボ区間ΔS1(図1,図2
(A)参照)には、第1の論理セクタLS1と第2の論
理セクタLS2の前部分の163バイトを入れる(図
1,図2(D)参照)。
【0018】同様にして、次のサーボ区間ΔS2(図
1,図2(A)参照)には、第2の論理セクタLS2の
後部分の453バイトと第3の論理セクタLS3の前部
分の302バイトを入れる(図1,図2(D)参照)。
以降、同様にして順に図示のように論理セクタが割付け
られていく。ゾーンZ2及びゾーンZ3についても、サ
ーボ区間ΔS1,ΔS2,……のアンフォーマット容量
がゾーンZ1と異なるものの同様にして論理セクタの割
付けが行われる。
【0019】次に、ゾーンZ4については、サーボ区間
ΔS1,ΔS2,……のアンフォーマット容量が580
バイトとなっており、1サーボ区間が1物理セクタに対
応するとともに1論理セクタにも対応する。従って、1
サーボ区間に580バイトが入り(図1,図2(F)参
照)、ゾーンZ4に限っていえば図5の従来技術と同様
のセクタ割り当てとなっている。
【0020】次に、ゾーンZ5については、ゾーンZ1
と逆にサーボ区間ΔS1,ΔS2,……のアンフォーマ
ット容量が566バイトと狭いので、1サーボ区間に1
論理セクタの580バイトを入れることができない。そ
こで本実施例では、サーボ区間ΔS1(同図(A)参
照)には、第1の論理セクタLS1の前部分の566バ
イトを入れる(図2(H)参照)。そして、残りの50
バイトを次のサーボ区間ΔS2に入れる(同図(H)参
照)。このサーボ区間ΔS2には、第2の論理セクタL
S2の前部分の516バイトも入る(同図(H)参
照)。以降、同様にして順に図示のように論理セクタが
割付けられていく。図2(B)には、データ記録の開始
点を示すインデックスパルスが示されている。
【0021】図3(D)には、ゾーンZ1の論理セクタ
における詳細なデータフォーマットの一例が示されてい
る。なお、同図(A)〜(C)は図2の(A)〜(C)
と同様である。第2の論理セクタLS2について説明す
ると、第1のサーボ区間ΔS1に入れられている部分の
先頭から、SYNC(16バイト),ID(15バイ
ト),SYNC(16バイト),DATA(108バイ
ト),PAD(3バイト)の順となっている。次に、サ
ーボ領域SV2によってスプリットした後のフォーマッ
トは、SYNC(16バイト),DATA(404バイ
ト),ECC(11バイト),PAD(3バイト)の順
となっている。
【0022】すなわち、同図(D)の第1の論理セクタ
LS1のフォーマットと比較すれば明らかなように、サ
ーボ領域SV1,SV2,……によってスプリットした
データの後にはデータの終了を示すPAD部が付加さ
れ、スプリットしたデータの頭には同期をとるためのS
YNC部が付加される。なお、後述する駆動装置で磁気
ディスクに書込みあるいは読み出されるデータは、DA
TA部の部分であり、それ以外の部分は、例えば磁気デ
ィスクの工場出荷時におけるフォーマット時に予め書き
込まれる。
【0023】更に、前記ID部には、例えば同図(E)
に示すような情報が含まれている。先頭から説明する
と、SYNC,AM,OFFSET(代替セクタの飛び
先アドレスを示す情報),HEAD,CYL,SEC,
FLG,SPLIT,CRC,PADの順となってい
る。各情報は、通常1バイト(8ビット)で構成される
が、必要に応じて4ビットや12ビットなどで構成され
る。
【0024】これらのうち、FLG部(4ビット)には
データがスプリットしているかどうかのフラグがたてら
れており、SPLIT部(12ビット)には、その論理
セクタがどの位置でサーボゲートによってスプリットさ
れているのかを示すデータ,例えばスプリットされるバ
イト数が格納されている。スプリットされるバイト数
は、各ゾーン毎,各論理セクタ毎に異なっており、本実
施例では次の表1のようになっている。
【0025】
【表1】
【0026】この表1中、IDの欄には、ID部の前の
CYNC部の16バイトが含まれている(図3(D)参
照)。また、後述する周期性のため、表1のデータは一
定の周期で繰り返される。この表中、GAPはデータ間
のギャップであり、PSECは後述する疑似セクタパル
スであり、RESTは残余の部分を示す。
【0027】この表1について更に説明すると、例えば
ゾーンZ1の物理セクタS1には、第1論理セクタLS
1のID(+先頭のSYNC)=31バイト,SYNC
=16バイト,DATA=512バイト,ECC=11
バイト,PAD=3バイトが各々記録され、その後に、
第2論理セクタLS2のID(+先頭のSYNC)=3
1バイト,SYNC=16バイト,DATA=108バ
イト,PAD=3バイトが各々記録されている(図3
(A),(D)参照)。
【0028】次に、ゾーンZ1の次の物理セクタS2の
前部分には、前記第2論理セクタLS2の残りであるS
YNC=16バイト,DATA=404バイト,ECC
=11バイト,PAD=3バイトが各々順に記録されて
いる。つまり、第2論理セクタLS2については、10
8バイトが物理セクタS1に、残りの404バイトが物
理セクタS2にというようにスプリットしている。以下
の論理セクタについても同様である。
【0029】なお、ゾーンZ4は、上述したように物理
セクタと論理セクタとが一致するので、各セクタには、
ID=31バイト,SYNC=16バイト,DATA=
512バイト,ECC=11バイト,PAD=3バイト
が各々順に記録されるのみである。
【0030】このようなスプリット情報がID部に記録
されている。従って、ID部のFLG部(図3(E)参
照)からその論理セクタがスプリットしているかどうか
を知ることができ、更にSPLIT部から何バイト目で
スプリットしているかを知ることができる。これらの情
報に基づいて、論理セクタLS1,LS2,……にアク
セスすることが可能となる。
【0031】次に、ゾーンZ1〜Z3,Z5では、各論
理セクタLS1,LS2,……は物理セクタS1,S
2,……とは必ずしも一致していない。このため、論理
セクタに対してサーボを行うための信号が必要となる。
本実施例では、各論理セクタLS1,LS2,……の先
頭を示す疑似セクタパルスを利用して、かかるセクタサ
ーボが行われるようになっている(図2(C),
(E),(G),図3(C)参照)。
【0032】次に、この擬似セクタパルスの生成手法に
ついて説明する。まず、疑似セクタパルスについて説明
すると、図1又は図5に示したように、サーボ区間ΔS
1,ΔS2,……はディスク一周48個であるが、本実
施例では一定の周期で疑似セクタパルスが生成されるよ
うになっている。例えば、ゾーンZ1では、サーボ区間
ΔS1〜ΔS4における疑似セクタパルスの割付けと、
サーボ区間ΔS5〜ΔS8における疑似セクタパルスの
割付けとが同一となっている(図2(A),(C)参
照)。すなわち、4物理セクタ中に5論理セクタが周期
的に割付けられている。本実施例では、全ゾーンについ
て最大公約数4以上の繰り返しで疑似セクタパルスが生
成される。
【0033】他方、このような擬似セクタパルスは、サ
ーボ領域SV1,SV2,……のサーボ信号を検出する
サーボゲートから生成される。すなわち、サーボゲート
から疑似セクタパルス生成までの時間情報が予め求めら
れ、この時間情報に基づいて疑似セクタパルスが生成さ
れる。前記表1のPSECの欄には、かかる時間情報の
一例がバイト数として示されている。ところが、疑似セ
クタパルスは上述した周期性を有しているので、磁気デ
ィスクの1周分の疑似セクタパルスの全部について前記
時間情報を備える必要はない。例えば、ゾーンZ1で
は、4物理セクタ×2擬似セクタパルス=8個の時間情
報で十分となる。これらの関係を各ゾーン毎にまとめる
と、次の表2のようになる。
【0034】
【表2】
【0035】この表2に示すように、ゾーンZ2では1
2個,ゾーンZ3では24個,ゾーンZ4では2個,ゾ
ーンZ5では24個の時間情報で全ての疑似セクタパル
スを生成することができる。全ゾーンでは、8+12+
24+2+24=70となる。これに対し、疑似セクタ
パルスの繰り返しが全くない場合は、48物理セクタ×
2擬似セクタパルス=96個の時間情報が必要となり、
全ゾーンでは96×5=480となる。
【0036】この結果、疑似セクタパルス生成用の時間
情報を格納するメモリ容量を削減できるとともに、セク
タパルス発生のタイミング生成回路を構成しているゲー
トアレイのゲート数の削減が可能となって、ゲートアレ
イのコストダウンを図ることができるようになる。ま
た、このような周期性を持たせてデータ量を低減するこ
とで、1論理セクタ内でアクセス制御を行いつつタイミ
ング生成回路に疑似セクタパルス生成の時間情報を設定
する動作を、ヘッドのシーク中に完了できるようにな
る。
【0037】次に、図4を参照しながら、上述したフォ
ーマットの磁気ディスクの駆動装置の一実施例について
説明する。同図において、磁気ディスク10に対してア
クセスするためのヘッド12,14はリード/ライト
(R/W)アンプ16に接続されており、このR/Wア
ンプ16はデータの読出し,書込みの制御を行うR/W
コントローラ18のパルスディテクタ20に接続されて
いる。パルスディテクタ20は更にデータセパレータ2
2に接続されており、このデータセパレータ22は、外
部とのデータ授受の制御を行うハードディスクコントロ
ーラ24に接続されている。
【0038】ハードディスクコントローラ24には、適
宜のバスによって、前記データセパレータ22,メモリ
26,各種のウインドウパルスなどを生成するゲートア
レイ28,全体の動作制御用のマイクロコンピュータ3
0,及び接続端子32が接続されている。この接続端子
32は、ホスト側のパーソナルコンピュータ(図示せ
ず)に接続されている。
【0039】他方、磁気ディスク10を回転させるSP
M(スピンドルモータ)34にはSPMドライバ36が
接続されており、ヘッド12,14を移動させるVCM
(ボイスコイルモータ)38にはVCMドライバ40が
接続されている。また、上述したゲートアレイ28の出
力側がSPMドライバ36に接続されており、サーボ制
御部42がVCMドライバ40に接続されている。その
他、ゲートアレイ28とサーボ制御部42,それらとパ
ルスディテクタ20の間もそれぞれ接続されており、各
モータ34,38及びサーボ制御部42もマイクロコン
ピュータ30に接続されている。
【0040】上述したゲートアレイ28にはタイミング
発生回路28Aが設けられており、これに各ゾーンにお
けるサーボゲートと擬似セクタパルスの時間情報がセッ
トされて疑似セクタパルスが生成されるようになってい
る。また、磁気ディスク10のフォーマットは図1に示
した通りとなっており、また、上述したサーボゲートと
疑似セクタパルスとの時間情報は、マイクロコンピュー
タ30内のメモリに予め格納されている。
【0041】このように構成された駆動装置の動作は、
実用化されている一般的なハードディスクドライブと基
本的には同様であり、パーソナルコンピュータから接続
端子32を介して磁気ディスク10にアクセスがあった
場合、ゲートアレイ28,マイクロコンピュータ30,
サーボ制御部42の指示に基づいて各ドライバ36,4
0によりSPM34,VCM38が各々駆動される。そ
して、磁気ディスク10の所要のアドレスにヘッド1
2,14が移動してアクセスし、R/Wコントローラ1
8の指示に基づいてR/Wアンプ16によりデータの読
出し又は書込みが行われる。
【0042】この場合において、サーボ領域SV1,S
V2,……のサーボパルスは、図1に示したように、磁
気ディスク10のいずれのトラックにおいても時間的に
一致した位置となっている。従って、ゲートアレイ28
におけるサーボパルス検出用のウインドウ生成に複雑な
回路を必要としない。また、ヘッド12,14がいずれ
の位置にあっても正確にサーボパルスを検出でき、SP
M34の回転制御は良好に行われることになる。また、
ヘッド12,14のシークの予測制御によるサーボパル
ス検出についても同様に正確に行われる。
【0043】次に、磁気ディスク10にアクセスする場
合は、該当するトラックの属するゾーンにおける疑似セ
クタパルスのサーボパルスからの時間情報が、マイクロ
コンピュータ30からゲートアレイ28のタイミング発
生回路28Aのレジスタ28Bにセットされる。タイミ
ング生成回路28Aでは、そのレジスタ28Bの内容に
従ってサーボゲートからの時間がカウンタ28Cに設定
されてカウント動作が行われ、1サーボ区間2個までの
擬似セクタパルスが生成される。疑似セクタパルスは、
ハードディスクコントローラ24に出力される。なお、
疑似セクタパルスの時間情報は、各ゾーン内ではいずれ
のトラックについても共通であるので、異なるゾーンに
ヘッド12,14がシークする場合にのみマイクロコン
ピュータ30からタイミング生成回路28Aに与えられ
る。
【0044】他方、磁気ディスク10に記録されている
データのID部には、上述したように論理セクタLS
1,LS2,……がサーボ領域SV1,SV2,……で
スプリットされているかどうか,及びスプリットされて
いるバイト数が各々含まれている(図3(D),
(E),表1参照)。
【0045】ハードディスクコントローラ24では、疑
似セクタパルス及びID部の前記情報に基づいてデータ
が読み取られる。例えば、図3で、論理セクタLS2の
データを読み出す場合について説明する。ハードディス
クコントローラ24は、擬似セクタパルス(図3(C)
参照)の入力以降のデータのID部を順に探し、論理セ
クタLS2のIDが該当するものに一致したならば、そ
のセクタがスプリットされているかどうかをFLG部で
認識し、更にデータの何バイト目でスプリットしている
かをSPLIT部で認識する(同図(E)参照)。
【0046】この例では、前半108バイトでスプリッ
トしているので、まずDATA部の108バイトのデー
タが読み込まれPAD部の読み込みの後、サーボ領域S
V2のサーボゲートが来るために読み込みを中断する。
サーボゲート終了後、SYNC部で再び同期を取り直し
て、後半の404バイトのデータ読み込みを再開する。
書込みの場合も同様である。このように、本実施例によ
れば、物理セクタと論理セクタとが一致しないものの、
疑似セクタパルスを利用して論理セクタのデータが良好
に読出しあるいは書込まれる。
【0047】なお、本発明は、何ら上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例に示したゾーン数やセクタ数,表1,
表2その他の数値はいずれも一例であり、必要に応じて
適宜設定してよい。 (2)前記実施例では、疑似セクタパルスに周期性を持
たせたが、メモリ容量があれば必ずしも周期性がなくて
もよい。また、前記実施例と異なる周期としてよい。例
えば、1トラック当りのサーボパルス数と論理セクタ数
の最大公約数が、いずれのゾーンについても3以上とす
るなどである。
【0048】(3)前記実施例では、1つのゾーンにつ
いて物理セクタと論理セクタとが一致するようにした
が、全てのゾーンについて一致しないようなフォーマッ
トとしてもよい。 (4)図3(D)あるいは(E)に示したデータフォー
マットも、その情報内容やビット数などを必要に応じて
適宜変更してよい。 (5)図4に示した駆動装置も、同様の作用を奏するよ
うに種々設計変更が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による磁気
ディスク及びその駆動装置によれば、サーボ情報は各ト
ラックの同一位置に設け、論理セクタ数はトラックの内
外周差に対応して設けるとともに疑似セクタパルスを用
いてアクセスを行うこととしたので、データの記録密度
の低下を招くことなく、簡便な構成で良好にディスクの
回転サーボを行ってデータの書込み,読出しを行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気ディスクの一実施例におけ
る論理セクタの割付けを示す説明図である。
【図2】前記実施例における論理セクタの割付けをサー
ボ区間に対して示す説明図である。
【図3】前記実施例における論理セクタの詳細なフォー
マット例を示す説明図である。
【図4】本発明による磁気ディスクの駆動装置の実施例
を示すブロック図である。
【図5】従来の磁気ディスクにおける物理セクタの割付
けを示す説明図である。
【図6】トラック当りのセクタ数を可変とした磁気ディ
スクの従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…磁気ディスク、12,14…ヘッド、16…R/
Wアンプ、18…R/Wコントローラ、20…パルスデ
ィテクタ、22…データセパレータ、24…ハードディ
スクコントローラ(コントロール手段)、26…メモ
リ、28…ゲートアレイ、28A…タイミング発生回路
(疑似セクタパルス生成手段)、28B…レジスタ、2
8C…カウンタ、30…マイクロコンピュータ、32…
接続端子、34…SPM、36…SPMドライバ、38
…VCM、40…VCMドライバ、42…サーボ制御
部、LS1,LS2,LS3…論理セクタ、S1,S
2,S3…物理セクタ、SV1,SV2,SV3…サー
ボ領域、Z1,Z2,Z3…ゾーン、ΔS1,ΔS2,
ΔS3…サーボ区間。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外周でトラック当りのセクタ数を可変
    して、マルチ転送レートでデータの書込み,読出しが行
    われる磁気ディスクにおいて、前記セクタのサーボ情報
    を各トラックで共通する位置に記録し、多数のトラック
    を複数のゾーンに分割するとともに、各ゾーン内では同
    数となり、ゾーン間では内外周差に対応した数となるよ
    うにセクタを設定したことを特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ディスクにおいて、
    前記複数のゾーンのうちの1つは、サーボ情報と同数の
    セクタが設定されていることを特徴とする磁気ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の磁気ディスクに
    おいて、前記セクタとサーボ情報とが一定の周期関係を
    有することを特徴とする磁気ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気
    ディスクを駆動するための駆動装置であって、前記サー
    ボ情報から前記セクタの開始位置までの時間情報に基づ
    いて疑似セクタパルスを生成する疑似セクタパルス生成
    手段と、この疑似セクタパルスを利用して該当するセク
    タにアクセスするコントロール手段とを備えたことを特
    徴とする磁気ディスクの駆動装置。
JP13171392A 1992-04-25 1992-04-25 磁気ディスク及びその駆動装置 Pending JPH05303834A (ja)

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