JPH09213033A - データ記録再生装置及び同装置におけるヘッド位置決め制御方法 - Google Patents

データ記録再生装置及び同装置におけるヘッド位置決め制御方法

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JPH09213033A
JPH09213033A JP1755096A JP1755096A JPH09213033A JP H09213033 A JPH09213033 A JP H09213033A JP 1755096 A JP1755096 A JP 1755096A JP 1755096 A JP1755096 A JP 1755096A JP H09213033 A JPH09213033 A JP H09213033A
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JP
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head
disk
servo
servo information
offset
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Application number
JP1755096A
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English (en)
Inventor
Koji Hosokawa
浩司 細川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボ領域を増やすことなくサーボ情報のサン
プリング周波数を上げてシーク性能・位置決め性能を向
上する。 【解決手段】ディスク1の各面H1,H2に、複数のサ
ーボ領域を放射状に等間隔で、且つ各面毎に位置をずら
して配置しておき、予め、ディスク1の面H1に記録さ
れたサーボ情報をもとに対応するヘッド2-1を位置決め
した状態で、当該ヘッド2-1と他の面H2側のヘッド2
-2との間のオフセットを検出してメモリ14に記憶して
おく。その後、ディスク1の面H1,H2に記録された
サーボ情報を、ヘッド切り替えタイミング生成回路11
にて面(ヘッド)を順次切り替えながら、位置データ検
出回路10で検出させ、そのサーボ情報をもとにCPU
12にてサーボ制御を行い、目的面以外の面から検出し
たサーボ情報に基づくサーボ制御時には、メモリ14に
記憶してあるヘッド間オフセットで位置補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドによりデー
タの記録差再生を行うデータ記録再生装置及び同装置に
おけるヘッド位置決め制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドによりデータの記録差再生を行
う、磁気ディスク装置に代表されるデータ記録再生装置
は、シーク・位置決め動作において、制御を行っている
面(ディスク面)上にセクタ(サーボセクタ)毎に等間
隔で(配置されたサーボ領域に)記録されているサーボ
情報をもとに位置誤差を算出し、正しい位置にヘッドを
移動させる動作を行う、いわゆるセクタサーボ方式を適
用するのが一般的である。
【0003】この方式では、サーボセクタがサーボ領域
とデータ領域とからなり、ディスク面上でデータ領域と
サーボ領域とが混在する構成をとっている。この場合、
一般的に、サーボ領域の数が少なければ少ないほどデー
タ領域のサイズを大きくでき、データ領域の記憶容量を
増やすことができる。しかしながら、サーボ性能の向上
という観点からは、サーボ領域数を増やしてサーボ情報
のサンプリング周波数を上げるのが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、セク
タサーボ方式のヘッド位置決め制御を行うデータ記録再
生装置では、データ領域の記憶容量を増やそうとすると
サーボ領域数を少なくしなければならず、サーボ性能を
向上しようとするとサーボ領域数を増やさなければなら
ないという、互いに相反する関係があった。
【0005】このため従来技術では、ディスク(上のデ
ータ領域)の記憶容量を増やそうとすると、むやみにサ
ーボ領域を増やすことはできず、したがってサーボ情報
のサンプリング周波数が上がらず、シーク性能・位置決
め性能の向上が望めないという問題があった。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、サーボ領域を増やすことなくサーボ情報
のサンプリング周波数を上げてシーク性能・位置決め性
能を向上することができるデータ記録再生装置及び同装
置におけるヘッド位置決め制御方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクに記
録されたサーボ情報に基づいてヘッドをディスク上の目
標位置にシーク・位置決めするデータ記録再生装置及び
同装置におけるヘッド位置決め制御方法において、装置
が有する複数のディスク面に、サーボ領域を放射状に等
間隔で、且つ各面毎に位置をずらして配置しておくこと
で、即ちサーボ領域を複数面にスタッガードに配置して
おくことで、目的面でのヘッド位置決め制御に、目的面
以外の他の面のサーボ領域の情報も利用できるようにし
たものである。
【0008】そのため本発明は、予め、ディスクの所定
面に記録されているサーボ情報をもとに対応するヘッド
を位置決めした状態で、当該ヘッドと他のヘッドとの間
のオフセットを検出して記憶しておき、目的面以外の他
の面から検出したサーボ情報に基づくヘッド位置決め制
御時には、この予め検出・記憶しておいたヘッド間オフ
セットを利用して位置誤差を修正することで、目的面以
外の他の面から検出したサーボ情報も正しい位置情報
(補助位置情報)として活用できるようにする。
【0009】一般に、ある面(目的面)の目標シリンダ
にヘッドが位置しているオントラック時は、サーボ情報
に従うサーボ制御処理による位置決め後は、リード/ラ
イト処理が行われる。但し、シーク等、リード/ライト
が許可されない動作中は、サーボ制御処理後でもリード
/ライト処理を行えないため、従来であればそのまま何
もせずに、目的面の次のサーボ領域の処理に移る。
【0010】本発明は、この目的面の1つのサーボ領域
から次のサーボ領域に移るまでの空き時間に、面(ヘッ
ド)を切り替えて、目的面以外の他の面のサーボ領域の
情報を検出し、そのサーボ情報もとに目的面でのサーボ
制御処理を行うようにしたもので、即ち本発明は各面に
記録されているサーボ情報を面を切り替えながら順次検
出して、その検出したサーボ情報をもとにヘッド位置決
め制御を行うようにしたもので、目的面以外の他の面か
ら検出したサーボ情報に基づくサーボ制御処理の際に
は、当該サーボ情報をもとに算出される位置誤差を、上
記記憶しておいたヘッド間オフセットをもとに目的面で
の位置誤差に修正するようにしたことを特徴とする。
【0011】こうすることにより、ディスクの各面のサ
ーボ領域数を増やさなくても、そのサーボ領域数を等価
的に面数倍したのと同等にすることができ、即ちディス
ク(上のデータ領域)の記憶容量を犠牲にすることなく
サーボ情報のサンプリング周波数を上げることができ、
シーク性能・位置決め性能を向上することが可能とな
る。
【0012】但し、各面に記録されているサーボ情報を
面を切り替えながら順次検出するのに1つの検出系を用
いる場合には、リード/ライト処理の期間は、目的面以
外の他の面からのサーボ情報検出を抑止する必要があ
る。即ち、各面からのサーボ情報検出を1つの検出系で
行おうとすると、リード/ライト処理の期間は、サーボ
情報のサンプリング周波数を上げることができない。
【0013】そこで本発明は、目的面への切り替え時と
当該目的面以外の他の面への切り替え時とで異なる検出
系により、その面に記録されているサーボ情報を検出す
るようにしたことをも特徴とする。このようにした場
合、リード/ライト処理の期間も、別系統の検出系で、
目的面以外の他の面に記録されているサーボ情報を検出
できるため、リード/ライト処理の期間は、リード/ラ
イト処理以外の期間と同様に、サーボ情報のサンプリン
グ周波数を上げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を磁気ディスク装置
に適用した実施形態につき図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]図1は本発明の第1の実施形態に係
る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0015】図1において、1はデータが記録される媒
体であるディスク、2-1,2-2はディスク1へのデータ
書き込み(データ記録)及びディスク1からのデータ読
み出し(データ再生)に用いられるヘッドである。この
ヘッド2-1,2-2は、ディスク1の各面H1,H2に対
応して設けられている。
【0016】ディスク1の各面H1,H2には同心円状
の多数のトラックが形成され、各トラックには、図2に
示すように、位置決め制御等に用いられるサーボ情報が
記録された複数のサーボ領域111が等間隔で、且つ各
面H1,H2毎に位置をずらして(スタッガードに)配
置されている。これらのサーボ領域111は、ディスク
1上では中心から各トラックを渡って放射状に配置され
ている。サーボ領域111間はデータ領域112となっ
ている。そして、1つのサーボ領域111とそれに続く
1つのデータ領域112とで1つのサーボセクタ110
が構成されている。各サーボセクタ110のデータ領域
112には、複数のデータセクタが設定される。
【0017】サーボ領域111は、図3に示すように、
信号の振幅が安定するために一定の周波数のデータが記
録されたAGC安定化領域(振幅AGC領域)111
a、イレーズとセクタ番号(サーボセクタ番号)を示す
セクタデータが記録されたセクタデータ領域111b、
シリンダ番号(シリンダアドレス)を示すシリンダデー
タが記録されたシリンダデータ領域111c及び位置情
報(シリンダデータの示すシリンダ内の位置誤差)を波
形の振幅で示すためのデータであるバースト信号(バー
ストデータ)が記録されたバースト領域111d等、周
知の領域を有する。バースト信号は、トラック中心を基
準として例えば半トラックずれた位置に記録された位相
の異なる2つの位置誤差信号A,Bを有する。また、セ
クタデータ領域111b領域内のセクタデータ(サーボ
セクタ番号)の先頭には、データの始まりを示すと共に
サーボセクタパルス(サーボパルス)生成に用いられる
特定パターン(サーボセクタパターン)が付加されてい
る。
【0018】ディスク1はスピンドルモータ(SPM)
3により高速に回転する。ヘッド2-1,2-2はキャリッ
ジ4と称するヘッド移動機構に取り付けられて、このキ
ャリッジ4の移動によりディスク1の半径方向に移動す
る。キャリッジ4は、ボイスコイルモータ(VCM)5
により駆動される。
【0019】SPM(スピンドルモータ)3は、当該S
PM3に制御電流を流して当該SPM3を駆動するため
のSPMドライバ6に接続され、VCM(ボイスコイル
モータ)5は、当該VCM5に制御電流を流して当該V
CM5を駆動するためのVCMドライバ7に接続されて
いる。この制御電流の値(制御量)は、CPU(マイク
ロプロセッサ)12の計算処理で決定される。
【0020】ヘッド2-1,2-2には、当該ヘッド2-1,
2-2で読み取られたアナログ出力を増幅するヘッドアン
プ8が接続されている。また、ヘッド2-1,2-2には、
ヘッドアンプ8を介してリード/ライト回路9、位置デ
ータ検出回路10、及びヘッド切り替えタイミング生成
回路11が接続されている。
【0021】リード/ライト回路9は、ヘッドアンプ8
で増幅されたアナログ出力(ヘッド2-1または2-2のリ
ード信号)を入力し、データ再生動作に必要な信号処
理、例えばアナログ出力からNRZのデータに変換する
ための信号処理を行う。リード/ライト回路9ははま
た、データ記録動作に必要な信号処理、例えばディスク
コントローラ(HDC)17から送られてきたNRZデ
ータ(ライトデータ)を変調してディスク1に書き込む
データ(例えば2−7、1−7変調データ)に変換する
ための信号処理も行う。
【0022】位置データ検出回路10は、ヘッド2-1ま
たは2-2のリード信号からヘッド位置決め制御等のサー
ボ処理に必要なサーボ情報を再生する処理と、再生され
たサーボ情報からシリンダデータ(シリンダ番号)等を
抽出・復号するデコード処理を実行する。また位置デー
タ検出回路10は、ヘッド2-1または2-2のリード信号
に含まれているサーボ情報中のバースト信号(をなす位
置誤差信号A,B)の振幅をホールド(ピークホール
ド)し、そのホールド値をD/A変換したバーストデー
タBSTA,BSTBを位置誤差データとして得る。ま
た位置データ検出回路10は、再生されたサーボ情報か
らサーボセクタパターンを検出し、当該サーボ情報で示
されるサーボセクタ内のデータセクタ位置を検出するた
めの基準となるサーボセクタパルスを発生する。
【0023】リード/ライト回路9及び位置データ検出
回路10はリードICと称される1つの集積回路にまと
められているのが一般的である。ヘッド切り替えタイミ
ング生成回路11は、ディスク1の面H1,H2に対応
するヘッド2-1,2-2の切り替えとその切り替えタイミ
ングを制御するヘッドセレクト(ヘッドセレクト信号)
HSを生成するもので、その切り替えタイミングを決定
するための2つのタイマ11a,11bを有している。
ここでは、HSが“H”(High)レベル(“1”)のと
き面H1側のヘッド2-1が選択され、“L”(Low )レ
ベル(“0”)のとき面H2側のヘッド2-2が選択され
るものとする。
【0024】タイマ11aは、サーボ領域111の間隔
(ディスク1の定常回転状態におけるサーボ領域111
の時間間隔)T1 をカウントするのに用いられ、タイマ
11bは、ディスク1の目的面(ヘッド位置決めの対象
となる面)のサーボ領域111と対応する他方の面のサ
ーボ領域111との位置ずれ量に相当する時間間隔T2
をカウントするのに用いられる。
【0025】ヘッド切り替えタイミング生成回路11
は、例えばゲートアレイを用いて実現される。CPU1
2は、例えばワンチップのマイクロプロセッサである。
このCPU12は、位置データ検出回路10と共にヘッ
ド位置決め制御を実行するサーボ処理システム(ヘッド
位置決め制御機構)を構成しており、位置データ検出回
路10で抽出されたシリンダデータと、バーストデータ
を読み込み、現在位置の計算、位置誤差の計算等、ヘッ
ド位置決め制御に必要な処理を行う。CPU12は、ヘ
ッド位置決め制御以外に、HDC17を制御することに
よるリード/ライトデータの転送制御も行う。
【0026】CPU12には、当該CPU12の制御プ
ログラムが格納されている不揮発性メモリ、例えばRO
M13と、リード/ライト可能なRAM等のメモリ14
が接続されている。このメモリ14は、ディスク1の各
面H1,H2に対応して設けられているヘッド2-1,2
-2相互間のオフセット(ヘッド間オフセット)の格納等
に用いられる。
【0027】またCPU12には、CPU12から与え
られるSPM3用の制御量(SPM3に流すべき電流の
値を表すデータ)をアナログデータに変換してSPMド
ライバ6に出力するD/Aコンバータ(DAC)15
と、CPU12から与えられるVCM5用の制御量をア
ナログデータに変換してVCMドライバ7に出力するD
/Aコンバータ(DAC)16が接続されている。
【0028】ディスクコントローラ(HDC)17はホ
スト装置(図示せず)と磁気ディスク装置とのインタフ
ェースをなし、主としてリード/ライトデータの転送を
行う。このHDC17には、当該HDC17によりホス
ト装置と磁気ディスク装置との間で転送されるデータ
(ディスク1から読み出されたデータ及びディスク1に
書き込むためのデータ)を一時的に格納するためのバッ
ファ(図示せず)が接続されている。
【0029】次に、図1の構成の磁気ディスク装置にお
ける動作を、図4のフローチャート及び図5のタイミン
グチャートを適宜参照して説明する。まず、動作の概要
につき述べる。
【0030】本実施例では、図2に示したように、ディ
スク1の面H1と面H2とでサーボ領域111をずらし
て配置することで、面H1に対応するヘッド2-1がサー
ボ領域111に位置しているとき、面H2に対応するヘ
ッド2-2はデータ領域112に位置し、面H1に対応す
るヘッド2-1がデータ領域112に位置しているとき、
面H2に対応するヘッド2-2はサーボ領域111に位置
するようにしている。これを時間変化で示すと図5のタ
イミングチャートのようになる。このように本実施例で
は、ディスク1の面H1と面H2とでサーボ領域111
が重ならないように設定しており、ヘッド切り替えタイ
ミング生成回路11によりヘッドセレクトHSを図5の
ように切り替えることで、例えば面H1でのヘッド位置
決め制御中でも、他の面H2のサーボ情報を補助位置情
報として利用してサーボ処理が行えるようにしている。
【0031】次に、このような動作の詳細を述べる。ま
ず、ディスク1の面H1,H2に対応して設けられたヘ
ッド2-1,2-2相互間にはオフセットがある。そこで本
実施例では、図1の磁気ディスク装置の例えば起動時に
行われるファーストシークの際に、そのヘッド2-1,2
-2間のオフセットを検出して、メモリ14に記憶してお
くようにしている(ステップ401)。なお、ファース
トシークとは次のようなヘッド移動操作をいう。一般に
ヘッド2-1,2-2は、非動作状態(ディスク1の回転停
止状態)のときにはCSSゾーン(Contact Start Sto
p)と称される、サーボ情報が記録されていない特定ゾ
ーンに位置している。そして起動時(ディスクの回転
時)には、ヘッド2-1,2-2をCSSゾーンから(サー
ボデータが記録された)データゾーン移動させる。この
ヘッド移動動作がファーストシークである。
【0032】さて、ヘッド2-1,2-2間のオフセット
は、次のようにして検出される。まずCPU12は、ヘ
ッド切り替えタイミング生成回路11によりヘッドセレ
クトHSを例えば“H”レベル(“1”)にさせて、面
H1側のヘッド2-1を選択し、面H1からのサーボ情報
読み取りをサーボ領域111の間隔で行わせる。
【0033】そしてCPU12は、ヘッド2-1により読
み取られてリード/ライト回路9で増幅された(リード
信号に含まれている)サーボ情報から位置情報、即ちシ
リンダデータと、バースト信号をなす位置誤差信号A,
Bの振幅に相当するバーストデータBSTA,BSTB
とを位置データ検出回路10で検出させ、その検出デー
タ(位置情報)をもとに(DAC16及びVCMドライ
バ7を介して)VCM5を駆動制御することで、面H1
側のヘッド2-1を当該面H1上の目標シリンダ(トラッ
ク)の中心位置にシーク・位置決めする。
【0034】ここで、目標シリンダにヘッド2-1を位置
決めできたか否かは、位置データ検出回路10により検
出されたシリンダデータが目標シリンダのシリンダ番号
に一致するか否かで判定される。また、目標シリンダの
中心位置にヘッド2-1を位置決めできたか否かは、上記
検出されたバーストデータBSTA,BSTBをもとに BSTREF=(BSTA−BSTB)/(BSTA+
BSTB) のように算出される目標シリンダの位置誤差(トラック
上の位置)BSTREFが0(もしくは基準誤差以内)
であるか否かで判定される。なお、BSTA−BSTB
は、ヘッド2-1のトラック中心からのずれ量を表す。
【0035】CPU12は、ディスク1の面H1側のヘ
ッド2-1を目標シリンダに位置決めすると、その状態で
ヘッド切り替えタイミング生成回路11によりヘッドセ
レクトHSを例えば“L”レベル(“0”)にさせて、
面H2側のヘッド2-2に切り替え、面H2からのサーボ
情報読み取りを行わせる。
【0036】次にCPU12は、面H2側のヘッド2-2
により読み取られたサーボ情報から位置情報を位置デー
タ検出回路10で検出させ、その位置情報中のバースト
データBSTA,BSTBから面H2側のヘッド2-2の
トラック中心からのずれ量BSTA−BSTBを、面H
1側のヘッド2-1を基準とする面H2側のヘッド2-2の
オフセット(ヘッド間オフセット)として算出する。そ
してCPU12は、このヘッド間オフセットをメモリ1
4の所定領域に記憶する。
【0037】さてCPU12は、ファーストシーク後
は、以下の処理を行う。まずCPU12は、シーク動作
が要求されているか否か判断する(ステップ402)。
もし、シーク動作が要求されていない場合には(要求さ
れたシーク動作が完了している場合も含む)、CPU1
2は、現在選択されている面側のヘッド2-i(iは1ま
たは2のいずれか)が目標シリンダ位置に位置している
オントラック状態にあるものとして、当該ヘッド2-iで
読み取られるサーボ情報から位置データ検出回路10に
より検出される位置情報をもとに位置誤差を求め、その
誤差に基づくサーボ制御処理を行う(ステップ403,
404)。そしてCPU12は、現在選択されている面
側のヘッド2-iが位置しているトラックへのリード/ラ
イトが許可(指示)されている場合には(ステップ40
5)、従来通り、リード/ライト回路9を用いたリード
/ライト処理を実行して(ステップ406)、ステップ
402に戻る。
【0038】これに対し、シーク動作が要求されている
場合には(要求されたシーク動作が完了していない場合
も含む)、CPU12は、現在選択されている面でのシ
ーク動作であるか否か、即ちヘッド切り替えは不要であ
るか否かを判断する(ステップ407)。
【0039】もしヘッド切り替えが必要ならば、CPU
12はヘッド切り替えタイミング生成回路11に対し
て、シーク動作の対象となる面側のヘッドへの切り替え
を指示する。するとヘッド切り替えタイミング生成回路
11は、CPU12から指示されたヘッド切り替えを実
行する(ステップ408)。ここでは、面H1側のヘッ
ド2-1への切り替えが指示されたものとすると、ヘッド
切り替えタイミング生成回路11は、ヘッドセレクトH
Sを“H”レベル(“1”)にさせて、面H1側のヘッ
ド2-1に切り替える。この場合、面H1側のヘッド2-1
による(面H1からの)サーボ情報読み取りが行われ
る。なお、ヘッド切り替えが不要の場合には、現在選択
されている面、即ち面H2側のヘッド2-2による(面H
2からの)サーボ情報読み取りが行われる。
【0040】今、面H1側のヘッド2-1に切り替えられ
て、当該ヘッド2-1によるサーボ情報読み取りが行われ
たものとすると、CPU12は、このサーボ情報から位
置データ検出回路10により検出される位置情報をもと
に位置誤差を求め、その誤差に基づいて当該ヘッド2-1
を目標シリンダにシーク・位置決めする通常のサーボ制
御処理を行う(ステップ409)。
【0041】さて、ヘッド切り替えタイミング生成回路
11は、ステップ409で目的の面側のヘッド2-1によ
り読み取られたサーボ情報に基づくサーボ制御処理が行
われると、ヘッドセレクトHSの状態を変えてヘッド切
り替えを行う(ステップ410)。ここでは、ヘッドセ
レクトHSが“L”レベル(“0”)にされて、目的面
H1側のヘッド2-1から他方の面H2側のヘッド2-2に
切り替えられたものとする。この場合、目的面ではない
面H2側のヘッド2-2によるサーボ情報読み取りが行わ
れ、そのサーボ情報から位置データ検出回路10により
位置情報が検出される。
【0042】CPU12は、目的面ではない面H2側の
ヘッド2-2で読み取られるサーボ情報から位置データ検
出回路10により位置情報が検出されると、その位置情
報をもとにヘッド2-2の位置誤差を求める(ステップ4
11)。しかし、ここで求められる位置誤差は、面H2
側のヘッド2-2の位置誤差であり、面H2側のヘッド2
-2と目的面H1側のヘッド2-1との間にはオフセットが
存在することから、目的面H1側のヘッド2-1の位置誤
差を示すものではない。
【0043】そこでCPU12は、メモリ14に記憶し
てあるヘッド間オフセット(ここでは、面H1側のヘッ
ド2-1を基準とする面H2側のヘッド2-2のずれ量)を
取り出して、当該オフセットをもとに、面H2側のヘッ
ド2-2の位置誤差を目的面H1側のヘッド2-1の位置誤
差に修正する(ステップ412)。そしてCPU12
は、この修正後の位置誤差に基づいてサーボ制御処理を
行う(ステップ413)。
【0044】ヘッド切り替えタイミング生成回路11
は、修正後の位置誤差に基づくサーボ制御処理が行われ
ると、ヘッドセレクトHSの状態を変えてヘッド切り替
えを行う(ステップ414)。ここでは、ヘッドセレク
トHSが“H”レベル(“1”)にされて、面H2側の
ヘッド2-2から目的面H1側のヘッド2-1に切り替えら
れる。以下、上記ステップ402以降の処理が繰り返さ
れる。
【0045】このように本実施形態においては、ディス
ク1の面H1,H2に、サーボ領域111を放射状に等
間隔で、且つ各面H1,H2毎に位置をずらして配置し
ておく一方(図2参照)、予めヘッド間オフセットを検
出してメモリ14に記憶しておく処理(ステップ40
1)と、(リード/ライトが許可されていない場合に
は)目的面(ヘッドを位置決めしようとする面)側のヘ
ッドで読み取られたサーボ情報から検出される位置誤差
に基づくサーボ制御の後、他の面側のヘッドへのヘッド
切り替えを行って、その他の面からのサーボ情報の読み
取りを行わせて位置誤差を検出し、その位置誤差をメモ
リ14に記憶しておいたヘッド間オフセットを考慮し
て、目的面での位置誤差に修正し、その修正後の位置誤
差に基づくサーボ制御を行った後、目的面側のヘッドへ
の切り替えを行う処理(ステップ410〜414)を新
たに追加したことにより、リード/ライト処理以外の期
間は、目的面に配置されているサーボ領域111の情報
だけでなく、他の面に目的面とは位置をずらして配置さ
れているサーボ領域111の情報も、目的面側のヘッド
の位置決め制御に用いることができるため、サーボ情報
のサンプリング周波数を2倍に上げることができる。
【0046】ここで、ヘッド切り替えタイミング生成回
路11によるヘッド切り替えのタイミング制御につい
て、図5のタイミングチャートに基づいて説明する。一
般にサーボ制御は、サーボセクタパルスのタイミングで
割り込みをかけて行われる。このサーボセクタパルス
は、ヘッド2-1または2-2により読み取られたサーボ情
報から、位置データ検出回路10にてサーボセクタパタ
ーンを検出することで発生される。このサーボセクタパ
ルスは、正常であれば、サーボ領域111の時間間隔T
1 毎に発生される。
【0047】そこで、ヘッド切り替えタイミング生成回
路11には、この時間間隔T1 を繰り返しカウントする
タイマ11aが設けられており、この時間間隔T1 毎に
サーボセクタパルスの検出が行われるようになってい
る。また、ヘッド切り替えタイミング生成回路11に
は、T1 の時間をカウントするタイマ11aとは別に、
目的面のサーボ領域111に対する他方の面のサーボ領
域111のずれ時間(図5でT2 で示される時間)をカ
ウントするタイマ11bが設けられている。そして、こ
の両タイマ11a,11bによる時間T1 ,T2 のカウ
ントにより、ヘッド切り替えのタイミングが決定される
ようにしている。なお、時間T2 は、目的面(基準面)
がH1の場合とH2の場合とで異なる。但し、面H1と
面H2との間のサーボ領域111のずれを、サーボ領域
111の間隔T1 の1/2に設定した場合には、時間T
2 は、目的面(基準面)がH1,H2いずれの場合にも
同一となる。
【0048】ここで、リード/ライト処理以外の期間
(例えばシーク動作の期間)におけるヘッド切り替えタ
イミング生成回路11によるタイマ11a,11bを用
いたヘッド切り替えの詳細を、面H1を目的面(基準
面)とした図5のタイミングチャートの例で説明する。
【0049】まず、ヘッド切り替えタイミング生成回路
11は、目的面H1のサーボ領域111のタイミング
で、タイマ11aにT1 を、タイマ11bにT2 をセッ
トして同時に起動する。このときCPU12は、面H1
のサーボ情報をもとに通常のサーボ制御処理を行う(ス
テップ409)。
【0050】次に、タイマ11bが時間T2 をカウント
すると、ヘッド切り替えタイミング生成回路11はヘッ
ドセレクトHSの状態を“H”レベルから“L”レベル
に変えて、面H1側のヘッド2-1から面H2側のヘッド
2-2に切り替える(ステップ410)。
【0051】これによりCPU12は、面H2側のヘッ
ド2-2により読み取られる面H2のサーボ情報(から検
出される位置情報)を補助位置情報としてヘッド間オフ
セットを考慮した目的面H1でのサーボ制御処理を行う
(ステップ411〜413)。
【0052】次に、タイマ11aが時間T1 をカウント
すると、ヘッド切り替えタイミング生成回路11は、タ
イマ11aに時間T1 を、タイマ11bに時間T2 をセ
ットして再起動すると同時に、ヘッドセレクトHSの状
態を“H”レベルに戻して、面H2側のヘッド2-2から
面H1側のヘッド2-1に切り替える(ステップ41
4)。
【0053】これによりCPU12は、面H1側のヘッ
ド2-1により読み取られる面H1のサーボ情報をもとに
目的面H1での通常のサーボ制御処理を行う(ステップ
409)。
【0054】なお、以上の説明は、面H1が目的面であ
る場合であるが、面H2が目的面である場合にも同様に
実施し得る。必要なら、以上の説明でH1をH2に、H
2をH1にそれぞれ読み替えられたい。但し、T2 に
は、面H2のサーボ領域111に対する面H1のサーボ
領域111のずれ時間を用い、また面H1(側のヘッド
2-1)から読み取ったサーボ情報をもとに検出される位
置誤差をヘッド間オフセットにより目的面H2での位置
誤差に修正する際には、当該ヘッド間オフセットの符号
を面H1が目的面の場合と逆にする必要がある。
【0055】また、以上は装置の有するディスク面が面
H1と面H2の2面の場合について説明したが、本発明
は、それより面数の多い磁気ディスク装置にも適用可能
である。そこで、本発明をディスク面が面H1〜H4の
4面の磁気ディスク装置に適用した実施形態につき図面
を参照して説明する。 [第2の実施形態]図6は本発明の第2の実施形態に係
る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図であり、図
1と同一部分には同一符号を付してある。
【0056】図6の構成が図1の構成と異なる点は、記
録媒体としてのディスクが、2つの面H1,H2を持つ
ディスク1-1と、2つの面H3,H4を持つディスク1
-2の2枚設けられていることである。ディスク1-1の各
面H1,H2にはヘッド2-1,2-2が、ディスク1-2の
各面H3,H4にはヘッド2-2,2-3がそれぞれ設けら
れている。
【0057】ディスク1-1の各面H1,H2とディスク
1-2の各面H3,H4には同心円状の多数のトラックが
形成され、各トラックには、図7のタイミングチャート
に示すように、複数のサーボ領域111が等間隔で、且
つ各面H1〜H4毎に位置をずらして(スタッガード
に)配置されている。
【0058】また、図6の構成が図1の構成と異なる点
は、ヘッド切り替えタイミング生成回路11に代えて、
ディスク1-1の面H1,H2とディスク1-2の面H3,
H4に対応する各ヘッド2-1,2-2,2-3,2-4の切り
替えとその切り替えタイミングを制御するヘッドセレク
ト(ヘッドセレクト信号)HS1,HS2を生成するヘ
ッド切り替えタイミング生成回路21が設けられている
ことである。このヘッド切り替えタイミング生成回路2
1は、上記の切り替えタイミングを決定するための4つ
のタイマ21a,21b,21c,21dを有してい
る。ここでは、HS1=“L”(“0”),HS2=
“L”(“0”)のとき面H1側のヘッド2-1が選択さ
れ、HS1=“L”(“0”),HS2=“H”
(“1”)のとき面H2側のヘッド2-2が選択され、H
S1=“H”(“1”),HS2=“L”(“0”)の
とき面H3側のヘッド2-3が選択され、HS1=“H”
(“1”),HS2=“H”(“1”)のとき面H4側
のヘッド2-4が選択されるものとする。
【0059】タイマ21aは、(図1中のタイマ11a
と同様に)サーボ領域111の時間間隔T1 をカウント
するのに用いられる。また、タイマ21b,21c,2
1dは、ディスクの目的面のサーボ領域111と対応す
る他の各面(目的面がH1の場合であれば、面H2,H
3,H4)のサーボ領域111との位置ずれ量に相当す
る時間間隔T2 ,T3 ,T4 をカウントするのに用いら
れる。
【0060】さて、図6の構成の磁気ディスク装置で
は、装置の起動時に、例えば面H1側のヘッド2-1を基
準に、その面H1側のヘッド2-1と他の各面H2〜H4
側のヘッド2-2〜2-4との間のオフセットを検出してメ
モリ14に記憶するという、前記ステップ401に類似
した処理が行われる。ステップ401との違いは、面H
1側のヘッド2-1と面H2側のヘッド2-2との間のオフ
セットの他に、面H1側のヘッド2-1と面H3,H4側
のヘッド2-3,2-4との間の各オフセットが検出される
ことである。この面H1側のヘッド2-1と、他の各面H
2〜H4側のヘッド2-2〜2-4との間のオフセットは、
次のように検出される。
【0061】まず図6中のCPU12は、面H1側のヘ
ッド2-1を当該面H1上の目標シリンダ(トラック)の
中心位置にシーク・位置決めし、その状態で、ヘッド切
り替えタイミング生成回路11によりヘッドを、(面H
2側の)ヘッド2-2→(面H3側の)ヘッド2-3→(面
H4側の)ヘッド2-4 のように順次切り替えさせる。そ
してCPU12は、面H2側のヘッド2-2への切り替え
により当該面H2から読み取られるサーボ情報をもと
に、面H1側のヘッド2-1に対する面H2側のヘッド2
-2のオフセットを検出する。同様にCPU12は、面H
3,H4側のヘッド2-3,2-4への切り替えにより当該
面H3,H4から読み取られるサーボ情報をもとに、面
H1側のヘッド2-1に対する面H3,H4側のヘッド2
-3,2-4のオフセットをそれぞれ検出する。
【0062】さて、上記のヘッド間オフセットが検出さ
れてメモリ14に記憶された後、ヘッド切り替えタイミ
ング生成回路21は、リード/ライト処理が行われない
期間には、例えば面H1を目的面とすると、図7のタイ
ミングチャートに示すように、目的面H1のサーボ領域
111のタイミングで、タイマ21a〜21dを同時に
起動する。そして、ヘッド切り替えタイミング生成回路
21は、このタイマ起動時にはHS1,HS2=
“L”,“L”により目的面H1側のヘッド2-1を選択
し、しかる後タイマ21bが時間T2 をカウントすると
HS1,HS2=“L”,“H”により面H2側のヘッ
ド2-2に切り替える。次にヘッド切り替えタイミング生
成回路21は、タイマ21cが時間T3 をカウントする
とHS1,HS2=“H”,“L”により面H3側のヘ
ッド2-3に切り替え、続いてタイマ21dが時間T4 を
カウントするとHS1,HS2=“H”,“H”により
面H4側のヘッド2-4に切り替える。更にヘッド切り替
えタイミング生成回路21は、タイマ21aが時間T1
をカウントすると、タイマ21a〜21dを再び同時に
起動すると共に、HS1,HS2=“L”,“L”によ
り目的面H1側のヘッド2-1に切り替える。
【0063】位置データ検出回路10は、以上のように
ヘッド切り替えタイミング生成回路21によりヘッド2
-1→ヘッド2-2→ヘッド2-3→ヘッド2-4→ヘッド2-1
→…の如くヘッドが順次切り替えられることにより、そ
の切り替えられた面側のヘッドにより読み取られるサー
ボ情報から、位置誤差を含む位置情報を検出する。
【0064】CPU12は、目的面(側のヘッド)から
サーボ情報が読み取られた場合には、そのサーボ情報を
もとに検出された位置誤差に基づいて、前記ステップ4
09と同様の通常のサーボ制御処理を行う。
【0065】またCPU12は、目的面以外の他の面
(側のヘッド)からサーボ情報が読み取られた場合に
は、そのサーボ情報をもとに検出された位置誤差を、当
該他の面側のヘッドと目的面側のヘッドとの間のヘッド
間オフセットに基づいて、目的面での位置誤差に修正
し、その修正後の位置誤差に基づくサーボ制御処理を行
う。
【0066】このように図6の構成では、図4のフロー
チャート中のステップ410〜413と同様の処理が、
ヘッドを、(面H2側の)ヘッド2-2→(面H3側の)
ヘッド2-3→(面H4側の)ヘッド2-4 のように、目的
面以外の各面のヘッドに順次切替えて繰り返され、しか
る後にステップ414と同様に、目的面側のヘッド(面
H1側のヘッド2-1))に切り替えられることになる。
【0067】以上の結果、本実施形態においては、目的
面に配置されているサーボ領域111の情報だけでな
く、他の3つの面に目的面とは位置をずらして配置され
ているサーボ領域111の情報も、目的面側のヘッドの
位置決め制御に用いることができるため、サーボ情報の
サンプリング周波数を4倍に上げることができる。
【0068】なお、本実施形態では、面H1側のヘッド
2-1を基準として、その面H1側のヘッド2-1と、他の
面H2〜H4側のヘッド2-2〜2-4との間のオフセット
を検出している。したがって、目的面が面Hi(iは2
〜4のいずれか)で、位置誤差を検出した面が面Hj
(jはiとは異なる2〜4のいずれか)である場合の位
置誤差の修正に必要なヘッド間オフセットは存在しな
い。このような場合、面H1側のヘッド2-1に対する面
Hi側のヘッド2-iとの間のヘッド間オフセットと、面
H1側のヘッド2-1に対する面Hj側のヘッド2-jとの
間のヘッド間オフセットから、面Hi側のヘッド2-iに
対する面Hj側のヘッド2-jとの間のヘッド間オフセッ
トを算出し、この算出したヘッド間オフセットに基づい
て、目的面Hiでの位置誤差を修正すれば良い。このよ
うなオフセット計算を、面H1側のヘッド2-1と他の各
面H2〜H4側のヘッド2-2〜2-4との間のオフセット
を検出した際に行って、予めメモリ14に記憶しておく
と、その都度計算する必要がなくなる。
【0069】以上に述べた第1及び第2の実施形態で
は、目的面以外の他の面のサーボ情報を目的面でのヘッ
ドの位置決め制御に利用できるのは、リード/ライト処
理以外の期間に限られる。
【0070】そこで、リード/ライト処理の期間も、目
的面以外の他の面のサーボ情報を目的面でのヘッドの位
置決め制御に利用できるようにした第3及び第4の実施
形態につき図面を参照して説明する。 [第3の実施形態]図8は本発明の第3の実施形態に係
る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図であり、図
1と同一部分には同一符号を付してある。
【0071】図8の磁気ディスク装置は、図1の磁気デ
ィスク装置におけるヘッドアンプ8と位置データ検出回
路10(からなる検出系)を2系統設け、一方の系統
(検出系)を目的面用に、他方の系統(検出系)を目的
面以外の他の面用に割り当てたものであり、他の構成は
図1の構成と同様である。
【0072】この図8の構成においては、目的面からサ
ーボ情報を読み取って位置情報を検出する動作と、目的
面以外の他の面からサーボ情報を読み取って位置情報を
検出する動作とは、それぞれ別の検出系により行える。
このため本実施形態では、リード/ライト処理の期間
も、目的面以外の他の面からサーボ情報を読み取って位
置情報を検出して、目的面での位置誤差に修正し、その
修正後の位置誤差に基づいて目的面でのサーボ制御処理
を行うことができる。 [第4の実施形態]図9は本発明の第4の実施形態に係
る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図であり、図
6と同一部分には同一符号を付してある。
【0073】図9の磁気ディスク装置は、図6の磁気デ
ィスク装置におけるヘッドアンプ8と位置データ検出回
路10(からなる検出系)を2系統設け、一方の検出系
を目的面用に、他方の検出系を目的面以外の他の3面用
に割り当てたものであり、他の構成は図6の構成と同様
である。
【0074】この図9の構成においては、目的面からサ
ーボ情報を読み取って位置情報を検出する動作と、目的
面以外の他の面からサーボ情報を読み取って位置情報を
検出する動作とは、それぞれ別の検出系により行える。
このため本実施形態では、リード/ライト処理の期間
も、目的面以外の他の面からサーボ情報を読み取って位
置情報を検出して、目的面での位置誤差に修正し、その
修正後の位置誤差に基づいて目的面でのサーボ制御処理
を行うことができる。
【0075】なお、以上に述べた第1乃至第4の実施例
では、装置の起動時にヘッド間オフセットを検出してメ
モリ14に記憶しておくようにしているが、メモリ14
が例えばEEPROMのような書き替え可能な不揮発性
メモリの場合には、ヘッド間オフセットを磁気ディスク
装置の製造時に検出してメモリ14(不揮発性メモリ)
に記憶しておくことで、装置起動の都度ヘッド間オフセ
ットを検出しなくても済むようにできる。
【0076】また、以上の実施形態はいずれも本発明を
磁気ディスク装置に適用した場合について説明したが、
本発明はセクタサーボ方式のヘッド位置決め制御を行う
データ記録再生装置全般に適用可能である。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、サ
ーボ領域を増やすことなくサーボ情報のサンプリング周
波数を上げてシーク性能・位置決め性能を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図。
【図2】ディスク1の各面H1,H2にサーボ領域11
1が位置をずらして配置されている様子を示す図。
【図3】サーボ領域111のフォーマットを示す図。
【図4】同第1の実施形態における動作を説明するため
のフローチャート。
【図5】同第1の実施形態における動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図。
【図7】同第2の実施形態における動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1,1-1,1-2…ディスク、 2-1〜2-4…ヘッド、 5…VCM(ボイスコイルモータ)、 8…ヘッドアンプ(検出系)、 9…リード/ライト回路、 10…位置データ検出回路(サーボ情報検出手段、検出
系)、 11,21…ヘッド切り替えタイミング生成回路(切り
替え手段)、 11a,11b,21a〜21d…タイマ、 12…CPU(ヘッド間オフセット検出手段、制御手
段)、 14…メモリ(記憶手段)、 110…サーボセクタ、 111…サーボ領域、 112…データ領域。 H1〜H4…面(ディスク面)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクタサーボ方式のヘッド位置決め制御
    を行うデータ記録再生装置において、 2つの面を有する少なくとも1枚のディスクであって、
    各面には、位置決め制御等に用いられるサーボ情報が記
    録された複数のサーボ領域が放射状に等間隔で、且つ各
    面毎に位置をずらして配置されている少なくとも1枚の
    ディスクと、 前記少なくとも1枚のディスクの各面毎に設けられ、対
    応するディスクの面を対象にデータの記録再生を行うた
    めのヘッドと、 前記ディスクの所定面に記録されているサーボ情報をも
    とに対応するヘッドを位置決めした状態で、当該ヘッド
    と他のヘッドとの間のオフセットを検出するヘッド間オ
    フセット検出手段と、 前記ヘッド間オフセット検出手段により検出されたヘッ
    ド間オフセットを記憶しておく記憶手段と、 前記少なくとも1枚のディスクの各面を順次切り替える
    切り替え手段と、 前記切り替え手段により切り替えられた面に記録されて
    いるサーボ情報を検出するサーボ情報検出手段と、 前記サーボ情報検出手段により検出されたサーボ情報を
    もとに目的面上でのヘッド位置決め制御を行う制御手段
    であって、目的面以外の他の面から検出されたサーボ情
    報に基づくヘッド位置決め制御時には、前記記憶手段に
    記憶されているヘッド間オフセットをもとに位置補正す
    る制御手段とを具備することを特徴とするデータ記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 2つの面を有する少なくとも1枚のディ
    スクと、この少なくとも1枚のディスクの各面毎に設け
    られ、対応するディスクの面を対象にデータの記録再生
    を行うためのヘッドとを備えたデータ記録再生装置にお
    けるヘッド位置決め制御方法であって、 前記少なくとも1枚のディスクの各面に、位置決め制御
    等に用いられるサーボ情報が記録された複数のサーボ領
    域を放射状に等間隔で、且つ各面毎に位置をずらして配
    置しておき、 前記ディスクの所定面に記録されているサーボ情報をも
    とに対応するヘッドを位置決めした状態で、当該ヘッド
    と他のヘッドとの間のオフセットを検出して記憶してお
    き、 その後、前記少なくとも1枚のディスクの各面に記録さ
    れているサーボ情報を面を切り替えながら順次検出し
    て、その検出したサーボ情報をもとにヘッド位置決め制
    御を行うようにし、目的面以外の他の面から検出したサ
    ーボ情報に基づくヘッド位置決め制御時には、前記記憶
    しておいたヘッド間オフセットをもとに位置補正するこ
    とを特徴とするデータ記録再生装置におけるヘッド位置
    決め制御方法。
  3. 【請求項3】 セクタサーボ方式のヘッド位置決め制御
    を行うデータ記録再生装置において、 2つの面を有する少なくとも1枚のディスクであって、
    各面には、位置決め制御等に用いられるサーボ情報が記
    録された複数のサーボ領域が放射状に等間隔で、且つ各
    面毎に位置をずらして配置されている少なくとも1枚の
    ディスクと、 前記少なくとも1枚のディスクの各面毎に設けられ、対
    応するディスクの面を対象にデータの記録再生を行うた
    めのヘッドと、 前記ディスクの所定面に記録されているサーボ情報をも
    とに対応するヘッドを位置決めした状態で、当該ヘッド
    と他のヘッドとの間のオフセットを検出するヘッド間オ
    フセット検出手段と、 前記ヘッド間オフセット検出手段により検出されたヘッ
    ド間オフセットを記憶しておく記憶手段と、 前記少なくとも1枚のディスクの各面を順次切り替える
    切り替え手段と、 前記切り替え手段により目的面に切り替えられた際に、
    その目的面に記録されているサーボ情報を検出する第1
    のサーボ情報検出手段と、 前記切り替え手段により目的面以外の他の面に切り替え
    られた際に、その他の面に記録されているサーボ情報を
    検出する第2のサーボ情報検出手段と、 前記第1及び第2のサーボ情報検出手段により検出され
    たサーボ情報をもとに目的面上でのヘッド位置決め制御
    を行う制御手段であって、目的面以外の他の面から検出
    されたサーボ情報に基づくヘッド位置決め制御時には、
    前記記憶手段に記憶されているヘッド間オフセットをも
    とに位置補正する制御手段とを具備することを特徴とす
    るデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 2つの面を有する少なくとも1枚のディ
    スクと、この少なくとも1枚のディスクの各面毎に設け
    られ、対応するディスクの面を対象にデータの記録再生
    を行うためのヘッドとを備えたデータ記録再生装置にお
    けるヘッド位置決め制御方法であって、 前記少なくとも1枚のディスクの各面に、位置決め制御
    等に用いられるサーボ情報が記録された複数のサーボ領
    域を放射状に等間隔で、且つ各面毎に位置をずらして配
    置しておき、 前記ディスクの所定面に記録されているサーボ情報をも
    とに対応するヘッドを位置決めした状態で、当該ヘッド
    と他のヘッドとの間のオフセットを検出して記憶してお
    き、 その後、前記少なくとも1枚のディスクの各面を順次切
    り替える切り替え動作を繰り返し、 目的面への切り替え時と当該目的面以外の他の面への切
    り替え時とで異なる検出系により、その面に記録されて
    いるサーボ情報を検出して、その検出したサーボ情報を
    もとにヘッド位置決め制御を行うようにし、目的面以外
    の他の面から検出したサーボ情報に基づくヘッド位置決
    め制御時には、前記記憶しておいたヘッド間オフセット
    をもとに位置補正することを特徴とするデータ記録再生
    装置におけるヘッド位置決め制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6950258B2 (en) 1998-09-25 2005-09-27 Fujitsu Limited Head positioning control method and device for storage disk apparatus
JP2009158033A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Samsung Electronics Co Ltd ヘッド駆動装置およびヘッド駆動方法

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