JPH0660458U - 塗料供給装置 - Google Patents
塗料供給装置Info
- Publication number
- JPH0660458U JPH0660458U JP164593U JP164593U JPH0660458U JP H0660458 U JPH0660458 U JP H0660458U JP 164593 U JP164593 U JP 164593U JP 164593 U JP164593 U JP 164593U JP H0660458 U JPH0660458 U JP H0660458U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】残色のない塗色切替を確約しつつ制御弁を迅速
に内部洗浄できるようにする。 【構成】制御弁30の塗料供給室33に開口する洗浄液
噴射孔61を有し塗色切替時に該洗浄液噴射孔61を介
して洗浄液を塗料供給室33の外周部33gへ向けて噴
出可能な補助洗浄液供給手段60を設けた構成とする。
に内部洗浄できるようにする。 【構成】制御弁30の塗料供給室33に開口する洗浄液
噴射孔61を有し塗色切替時に該洗浄液噴射孔61を介
して洗浄液を塗料供給室33の外周部33gへ向けて噴
出可能な補助洗浄液供給手段60を設けた構成とする。
Description
【0001】
本考案は、多色切替型の塗料供給装置に関する。
【0002】
図4は従来の多色切替型の塗料供給装置の全体構成を示す図、図5は同じく制 御弁の内部構成を示す図である。
【0003】 図4において、10は塗色切替ユニット,20は塗料噴射ユニット,40はユ ニット10,20を連通する塗料配管(管路)である。
【0004】 ここで、塗色切替ユニット10は、マニホールド11にX(例えば赤)色用カ ラーチェンジバルブ12X,Y(例えば白)色用カラーチェンジバルブ12Y, Z(例えば黒)色用カラーチェンジバルブ12Zならびに洗浄流体供給手段(エ アーバルブ13および洗浄液バルブ14等)を取り付けてなる。なお、エアーバ ルブ13には圧搾空気源(図示省略)が接続され、洗浄液バルブ14には塗料洗 浄液(シンナー)の供給源(図示省略)が接続されている。また、塗料噴射ユニ ット20は、塗色切替ユニット10から塗料配管40を介して供給された塗料を スプレーガン21から噴射可能に形成されている。なお、塗料の噴射・噴射停止 は、切替弁装置45(トリガバルブ,ダンプバルブ等)によって制御される。ま た、スプレーガン21からの塗料噴射量は、制御盤28および電空リレー29等 の協働により開度コントロールされる制御弁(30)によって一定となるように 調節される。
【0005】 従来、制御弁(30)は、各カラーチェンジバルブ(12X,12Y,12Z )に接続され各塗料毎に流量調整していた(例えば、特公昭59−1106号) 。しかし、かかる構成では、各カラーチェンジバルブ(12X,12Y,12Z )毎に制御弁(30)を備えつけなければならず、装置全体が大型化するととも に制御系が複雑化してしまう。また、各制御弁(30)および塗料噴射ユニット 20間の配管長が大となるため、大きさが不確定な管内流動抵抗等の影響が増加 し塗料噴射量を正確にコントロールできない。また、応答性が悪く塗装状況の変 化に対応して迅速に塗料噴射量を切替えることができない。
【0006】 そこで、最近では、制御弁30を、図4に示す如く、塗色切替ユニット10と 塗料噴射ユニット20との間の塗料配管40部分に配設することが多くなってい る(例えば、特公平2−37226号等々)。かかる構成とすることにより、制 御弁30が1個で足り小型化できるとともに制御系が簡素化される。また、塗料 噴射量を正確にコントロールすることができるとともに応答性の向上が図られる 。
【0007】 ここで、制御弁30は、図5に示す如く、本体31を有している。本体31に は、ダイヤフラム32により隔離された塗料供給室33および圧搾空気供給室3 4と,塗料供給室33に連通され入口側および出口側端部35a,35bが塗料 配管40の対応する各接続端部40a,40bに接続された塗料流路35と,ダ イヤフラム32の中央部に組付けられ圧搾空気供給室34内の空気圧に応じた位 置に位置決めされ塗料流路35の入口側に配設された弁座部39の開度を調節可 能な弁体37とが収容されている。上記圧搾空気供給室34内の空気圧は、制御 盤28等によって所定圧力に設定される。なお、図3中、38は、弁体37を弁 座部39へ向けて付勢するスプリングである。
【0008】 したがって、塗色切替ユニット10から塗料配管40の上流側部分を介して制 御弁30へ送り込まれてきた塗料は、図5中矢印で示す如く、当該制御弁30の 塗料流路35の入口側端部35aならびに弁座部39と弁体37の弁部37bと の間隙を介して塗料供給室33に流入し該室33内から塗料流路35の出口部3 5bから設定圧力に応じた定量とされ塗料配管40を介して塗料噴射ユニット2 0へ供給される。そして、ユニット20のスプレーガン21から噴射される。
【0009】 上記制御弁30は、塗色切替時に洗浄流体供給手段(13,14等)から供給 される洗浄エアおよび洗浄液(例えばシンナー)によって内部洗浄される。 上記塗料供給装置では、例えば塗色切替ユニット10のX色用カラーチェンジ バルブ12Xを開放すれば、X色塗料が塗料配管40の上流側部分を介して制御 弁30に送り込まれる。そして、X色塗料は、制御弁30により定量とされた後 スプレーガン21から噴射される。
【0010】 次に、Y色塗料に切替える場合には、塗色切替ユニット10(マニホールド1 1),制御弁30,塗料配管40,切替弁装置45および塗料噴射ユニット20 を洗浄する。 マニホールド11,制御弁30ならびにマニホールド11および切替弁装置4 5間の塗料配管40を内部洗浄するには、エアーバルブ13と洗浄液バルブ14 とを交互に開放して、マニホールド11および制御弁30等内の残留塗料を切替 弁装置45のダンプバルブ(図示省略)を介して外部排出して当該マニホールド 11および弁30内等を清浄化する。次に、エアーバルブ13と洗浄液バルブ1 4とを交互に開放して、洗浄エアおよび洗浄液(シンナー)によって、マニホー ルド11,制御弁30,塗料配管40,切替弁装置45(トリガバルブ),塗料 噴射ユニット20を洗浄する。洗浄後の洗浄液(シンナー)は排液としてスプレ ーガン21から排出される。この際、弁座部39をフルオープンしてクリーニン グの迅速化を図っている。
【0011】 その後、先と同じようにY色用カラーチェンジバルブ12Yを開放すれば、Y 色塗料をスプレーガン21に供給することができる。なお、Z色塗料への切替も 同様の手順で行なわれる。
【0012】 なお、洗浄時間を短縮するために、図4に2点鎖線で示す如く、制御弁30と 切替弁装置45との間に洗浄流体供給装置50を設け、当該装置50によって塗 色切替ユニット10および制御弁30を洗浄する洗浄工程と,制御弁30と切替 弁装置45との間の塗料配管40を洗浄する洗浄工程とを同時的に行えるように した塗料供給装置も提案されている(特開昭59−112859号)。
【0013】
ところで、上記した塗料供給装置においては、制御弁30の洗浄等を迅速かつ 前使用塗料(X色)が残らないように完全に行わなければならないが、制御弁3 0の塗料供給室33の外周部33gに残色しやすい。すなわち、制御弁30の弁 座部39と弁体37の弁部37bとの間隙がフルオープンしても狭いため、当該 間隙を介して塗料供給室33内に流入される洗浄液(シンナー)が当該供給室3 3の中央部にしか勢いよく当たらず外周部へ行くほど勢いが弱くなる。そのため 、塗料供給室33の外周部33gに前使用塗料(X色)が残りやすい。かかる残 色は洗浄液圧力を増大しても圧損が大であるため解消できない。
【0014】 本考案の目的は、上記事情に鑑み、残色のない塗色切替を確約しつつ制御弁を 迅速に内部洗浄することができる塗料供給装置を提供することにある。
【0015】
本考案に係る塗料供給装置は、管路で連結された塗色切替ユニットおよび塗料 噴射ユニットと、管路中に配設され塗色切替ユニットから塗料噴射ユニットに供 給される塗料流量を制御する制御弁と、塗色切替時に制御弁に洗浄流体を供給し て内部洗浄可能な洗浄流体供給手段とを有し、制御弁が、ダイヤフラムにより区 画形成された塗料供給室と,この塗料供給室に連通され入口側および出口側端部 が管路の対応する各接続端部に接続された塗料流路と,ダイヤフラムに組付けら れ当該ダイヤフラムに作用する空気圧に応じた位置に位置決めされて塗料流路の 入口側に配設された弁座部の開度を調節可能な弁体とを含み形成された塗料供給 装置において、前記制御弁の塗料供給室に開口する洗浄液噴射孔を有し塗色切替 時に該洗浄液噴射孔を介して洗浄液を塗料供給室の外周部へ向けて噴出可能な補 助洗浄液供給手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】 上記構成による本考案では、塗色切替時には、洗浄流体供給手段から洗浄液等 が制御弁の塗料供給室に塗料流路の入口側端部ならびに弁座部と弁体との間隙を 介して供給される。また、補助洗浄液供給手段が作動されて洗浄液噴射孔から洗 浄液が塗料供給室の外周部へ向けて噴出される。したがって、従来残色が発生し やすかった塗料供給室の外周部が迅速に清浄化される。
【0017】 これにより、残色のない塗色切替を確約しつつ制御弁を迅速に内部洗浄するこ とができる。
【0018】
図1は、本考案の実施例の要部である制御弁の内部構成を説明するための側断 面図、図2は同じく全体構成を示す図、図3は同じく補助洗浄液供給手段の洗浄 液噴射孔から噴出された洗浄液の様子を示す図である。
【0019】 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 本塗料供給装置は、図1〜3に示す如く、基本的構成〔塗色切替ユニット10 ,洗浄流体供給手段(13,14等),塗料噴射ユニット20,制御弁30,塗 料配管40,切替弁装置45および洗浄液供給装置(図示省略)等〕が従来例( 図4,5)と同様とされ、制御弁30の塗料供給室33に開口する洗浄液噴射孔 61を有し塗色切替時に該洗浄液噴射孔61を介して洗浄液を塗料供給室33の 外周部33gに向けて噴出可能な補助洗浄液供給手段60を設けた構成とされて いる。かかる構成により、残色のない塗色切替を確約しつつ制御弁30を迅速に 内部洗浄することができる。 なお、従来例(図4,5)と共通する構成要素については同一の符号を付し、 その説明を省略もしくは簡略化する。
【0020】 ここで、本塗料供給装置の特徴部である補助洗浄液供給手段60は、図1,2 に示す如く、洗浄液噴射孔61と,この洗浄液噴射孔61を介して塗料供給室3 3内に洗浄液を噴出可能な洗浄液供給部63とを含み構成されている。洗浄液噴 射孔61は、図1に示す如く、制御弁30の本体31側面に塗料供給室33に開 口するように貫通穿設されており、当該噴出孔61には配管65を介して洗浄液 供給部63が接続されている。
【0021】 より具体的には、洗浄液噴射孔61は、当該穴61より噴出される洗浄液が積 極的に塗料供給室33の外周部33gに当たるように伸延方向が図3に示す如く 円状の外周部33gの接線方向となるように形成されている。これにより、洗浄 液噴射孔61から塗料供給室33内に噴出された洗浄液は外周部33gと積極的 に接触しつつ供給室33内で高速回転する。
【0022】 次に、本実施例の作用について説明する。 塗色切替時には、エアーバルブ13およびシンナーバルブ14ならびに洗浄流 体供給装置から洗浄エアーおよび洗浄液(シンナー)が制御弁30の塗料供給室 33内に塗料流路35の入口側端部35aならびに弁座部39と弁体37の弁部 37bとの間隙を介して供給される。この供給室33に供給された洗浄液等によ って当該供給室33の中央部等が洗浄される。
【0023】 また、同時的に、補助洗浄液供給手段60の洗浄液供給部63が作動されて、 洗浄液噴射孔61から洗浄液が塗料供給室33内に直接噴出される。この噴出さ れた洗浄液は供給室33内で外周部33gと積極的に接触しつつ高速回転する。 したがって、補助洗浄液供給手段60等からの洗浄液によって供給室33等から 前使用塗料が迅速に払拭される。
【0024】 しかして、この実施例によれば、制御弁30の塗料供給室33に開口する洗浄 液噴射孔61を有し塗色切替時に該洗浄液噴射孔61を介して洗浄液を塗料供給 室33の外周部33gに噴出可能な補助洗浄液供給手段60を設けた構成とした ので、残色のない塗色切替を確約しつつ制御弁30を迅速に内部洗浄することが できる。
【0025】 また、補助洗浄液供給手段60の洗浄液噴射孔61の伸延方向が円状の外周部 33gの接線方向となるように形成されているので、噴射孔61から塗料供給室 33内に噴出された洗浄液は当該供給室33内で高速回転する。そのため、より 一層迅速かつ効果的に塗料供給室33等に付着した前使用塗料を払拭することが できる。
【0026】
本考案によれば、制御弁の塗料供給室に開口する洗浄液噴射孔を有し塗色切替 時に該洗浄液噴射孔を介して洗浄液を塗料供給室の外周部へ向けて噴出可能な補 助洗浄液供給手段を設けた構成としたので、残色のない塗色切替を確約しつつ制 御弁を迅速に内部洗浄することができる。
【図1】本考案の実施例の要部である制御弁の内部構成
を説明するための側断面図である。
を説明するための側断面図である。
【図2】同じく、全体構成を示す図である。
【図3】同じく、補助洗浄液供給手段の洗浄液噴射孔か
ら噴出された洗浄液の様子を示す図である。
ら噴出された洗浄液の様子を示す図である。
【図4】従来の塗料供給装置の概略構成を説明するため
の図である。
の図である。
【図5】従来の塗料供給装置の制御弁の内部構成を示す
側断面図である。
側断面図である。
10 塗色切替ユニット 20 塗料噴射ユニット 30 制御弁 32 ダイヤフラム 33 塗料供給室 35 塗料流路 35a 入口側端部 35b 出口側端部 37 弁体 39 弁座部 40 塗料配管(管路) 60補助洗浄液供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 奥田 高稔 愛知県豊田市柿本町1−9 トリニティ工 業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 管路で連結された塗色切替ユニットおよ
び塗料噴射ユニットと、管路中に配設され塗色切替ユニ
ットから塗料噴射ユニットに供給される塗料流量を制御
する制御弁と、塗色切替時に制御弁に洗浄流体を供給し
て内部洗浄可能な洗浄流体供給手段とを有し、制御弁
が、ダイヤフラムにより区画形成された塗料供給室と,
この塗料供給室に連通され入口側および出口側端部が管
路の対応する各接続端部に接続された塗料流路と,ダイ
ヤフラムに組付けられ当該ダイヤフラムに作用する空気
圧に応じた位置に位置決めされて塗料流路の入口側に配
設された弁座部の開度を調節可能な弁体とを含み形成さ
れた塗料供給装置において、前記制御弁の塗料供給室に
開口する洗浄液噴射孔を有し塗色切替時に該洗浄液噴射
孔を介して洗浄液を塗料供給室の外周部へ向けて噴出可
能な補助洗浄液供給手段を設けたことを特徴とする塗料
供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001645U JP2576704Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 塗料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001645U JP2576704Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 塗料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660458U true JPH0660458U (ja) | 1994-08-23 |
JP2576704Y2 JP2576704Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=11507262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993001645U Expired - Lifetime JP2576704Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 塗料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576704Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009050830A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Asahi Sunac Corp | 塗料供給システム |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1993001645U patent/JP2576704Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009050830A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Asahi Sunac Corp | 塗料供給システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2576704Y2 (ja) | 1998-07-16 |
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