JPH0660091A - 取引用端末をもつ取引処理システムにおける入会手続き方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホームユース端末などの取引用端末を用いて
会員方式により在宅で取引を行う取引処理システムにお
ける利用者の入会申し込み手続きを簡易かつ効率的に実
行可能にすることを目的としている。 【構成】 取引処理システムへの入会希望者が個々に取
引用端末に会員カード用のソフトカードをセットして、
入会申し込みのデータ入力を行う。入力された入会申し
込みデータは、通信回線により取引処理センタへ送られ
て資格チェックされ、会員データが作成されて、入会希
望者の取引用端末へ返送される。取引用端末では、返送
された会員データを会員カード用のソフトカードに書き
込んで会員カードを作成し、以後の使用を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ホームユース端末など
の取引用端末を用いて会員方式により在宅で取引を行う
取引処理システムにおける利用者の入会申し込み手続き
を簡易に実行可能にする入会手続き方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】簡易なホームユース端末を家庭に設置し
て、証券取引やホームバンキング、競馬の投票などを在
宅で行う取引処理システムは、その便利さから、最近、
ますますさかんに利用されるようになってきている。

【０００３】このような取引処理システムでは、全てキ
ャッシュレスの取引となっているため、会員方式によっ
て運用されている現状にある。このため取引処理システ
ムの利用を希望する人は、予め入会手続きをとる必要が
あり、通常は入会申し込み用紙に所定の事項を記入して
システムの事業者側に提出する。事業者側では、入力処
理と資格チェックを行い、会員登録を行うが、その結果
が入会申込者に通知されて初めてシステムの利用が可能
となる。

【０００４】このような従来の入会申し込みに用紙を用
いた入会手続き方式では、資格チェックを行う取引処理
センタへの記入済用紙の送付や用紙に記入された事項の
データ入力、資格チェック後の会員カードの作成と、申
し込み者への送付など、人手による複数の作業手順を経
なければならなかった。

【０００５】したがって、入会希望者の数が少ない間は
比較的迅速容易に入会申し込みを処理することができる
が、入会希望者が数万にも増大すると、事務処理負担が
過大になり、入会手続きが著しく遅延して、会員を増加
させるのが困難となった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の取引用端末を用
いる取引処理システムでは、入会申し込みの手続きの処
理負担が大きく、大量の入会申し込みにうまく対応する
ことができないという問題があった。

【０００７】本発明は、取引処理システムにおける入会
申し込み手続きの処理を簡易化し、大量の入会申し込み
を効率的に処理できるようにすることを目的としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明では、取引処理シ
ステムへの入会希望者が個々に取引用端末に会員カード
用のソフトカードをセットして、入会申し込みのデータ
入力を行う。入力された入会申し込みデータは、通信回
線により取引処理センタへ送られて資格チェックされ、
会員データが作成されて、入会希望者の取引用端末へ返
送される。取引用端末では、返送された会員データを会
員カード用のソフトカードに書き込んで会員カードを作
成し、以後の使用を可能にする。

【０００９】これにより、取引処理システムの事業者側
でのデータ入力や、入会希望者への会員カードの送付な
どの人手による作業は不要となり、入会手続き処理は、
簡単化かつ迅速化される。

【００１０】図１は、本発明の原理説明図である。図１
において、１は取引処理センタ、２は取引用端末、３は
公衆通信回線網、４は入会手続き処理手段、５は取引処
理手段、６はソフトカード入出力手段、７は会員カード
用のソフトカード、８は入会申し込み手続きフォーマッ
トである。

【００１１】会員カード用のソフトカード７は不揮発性
メモリを有しており、会員登録をなされた後会員データ
を書き込まれることにより有効な会員カードとなるもの
である。会員カード用のソフトカード７の一部の領域に
予め入会申し込み手続きフォーマット８が書き込まれて
いる。この入会申し込み手続きフォーマット８は、入会
申し込み用紙の書式に相当するもので、入会申し込みの
データ入力時に必要なデータ項目を規定する。

【００１２】入会希望者が入会申し込みをする場合、会
員カード用のソフトカード７を取引用端末２にセット
し、端末２を起動する。端末２のプログラムは、ソフト
カード入出力手段６を介してソフトカード７の内容を読
み出し、通常は会員データを検出して取引手続きを開始
するが、入会申し込みの場合は会員データが存在しない
ので入会申し込み手続きを開始する。そのためソフトカ
ード７の入会申し込み手続きフォーマット８を画面に表
示し、それに基づく入会申し込みの必要事項データを入
会希望者に入力させる。入力された入会申し込みデータ
は、公衆通信回線網３を介して接続される取引処理セン
タ１に転送される。

【００１３】取引処理センタ１は、取引用端末２からの
入会申し込みデータを受信すると、入会手続き処理手段
４を起動する。入会手続き処理手段４は、入会申し込み
データにより入会申し込み者の資格チェックを行い、資
格有りと判断された場合、会員番号等の会員データを作
成する。作成された会員データは、取引処理手段５に通
知して登録させ、取引処理時の会員識別用データとして
管理させるとともに、端末２へ返送する。

【００１４】端末２では、取引処理センタ１から会員デ
ータが返送されてくると、ソフトカード入出力手段６を
介してソフトカード７の所定の領域に書き込み、会員カ
ードを作成する。これにより入会希望者は会員資格を獲
得し、取引に関して任意の要求を行うことが可能にされ
る。

【００１５】

【作用】図１において、会員カード用のソフトカード７
は、予め多量に作成しておいて所定の場所で管理し、入
会希望者が容易に購入できるようにしておく。

【００１６】入会希望者に要求される主な作業は、ソフ
トカード７を購入して取引用端末２にセットし、画面に
表示される入会申し込み手続きフォーマットにしたがっ
て入会申し込みデータを入力することである。

【００１７】また取引処理システムの事業者側に要求さ
れる人手による作業は殆どなくなり、入会手続きの処理
は資格チェックの一部を除いて大部分が自動化され、入
会手続きに要する時間は著しく短縮される。

【００１８】

【実施例】図２は、本発明の１実施例の構成図であり、
入会申し込み手続きを行う取引用端末としてホームユー
ス端末を使用している例である。

【００１９】図２において、９は取引処理センタ、１０
はホームユース端末、１１は公衆通信回線網、１２はホ
ームユース端末１０の表示装置として用いられるテレビ
受像機、１３はテレビ放送と文字放送を受信するアンテ
ナ、１４はテレビ放送・文字放送受信部、１５はテレビ
受像機１２に出力表示するテレビ放送や文字放送の番組
映像、あるいは取引処理のメニュー画面やデータ入力画
面などを表示制御するテレビ映像制御部、１６は端末各
部を制御するＣＰＵ、１７はデータ処理部、１８はデー
タ記憶部、１９はソフトカードに対する読み出し書き込
みを行うソフトカード部、２０は公衆通信回線網１１を
介して取引処理センタ９とデータ通信を行うための通信
回線制御部、２１は入会手続き処理システム、２２は取
引のサービス運用システムである。

【００２０】図３および図４は、図２の実施例構成によ
る入会申し込み手続き動作を示すフロー図である。図３
のフローにおいて、入会希望者はホームユース端末１０
のソフトカード部１９にセットし、電源を入れる。ＣＰ
Ｕ１６はソフトカードが入会手続きが済んでいない初め
てのものであることを検出すると、入会手続き動作を開
始し、入会手続きが済んでいる場合には取引動作を可能
にする。

【００２１】入会手続き動作の場合、ＣＰＵ１６は、ソ
フトカードに書き込まれている入会申し込み手続きフォ
ーマットによる入力指示をテレビ受像機１２の画面に表
示し、入会希望者が入力する入会申し込みデータをデー
タ記憶部１８の所定の領域に格納する。ＣＰＵ１６は、
データ入力が終了したとき、その入会申し込みデータ
を、通信回線制御部２０に指示して公衆通信回線網１１
を介して、取引処理センタ９に送信させる。

【００２２】取引処理センタ９では、受け付けた入会申
し込みデータをチェックして、チェックＯＫの場合、サ
ービス運用システム２２のコンピュータ（図示省略）に
会員登録をする。

【００２３】次に図４のフローに移り、取引処理センタ
９は、ホームユース端末１０に対して、利用可能、つま
り入会許可の通知を返送する。ホームユース端末１０で
は、ＣＰＵ１６が利用可能の通知を識別して画面に表示
し、入会希望者に入会できたこと、すなわち取引処理シ
ステムの利用が可能であることを知らせる。なおこのと
き、図１で説明したように、ソフトカードへの会員登録
番号その他の会員データの書き込みが行われ以後、会員
カードとして有効化されて、入会手続きなしにシステム
の利用が可能にされる。

【００２４】

【発明の効果】本発明の入会手続き方式によれば、入会
希望者は入会申し込み手続きフォーマットが書き込まれ
ている会員カード用のソフトカードを購入することによ
って、端末から簡単に入会手続きを行うことができ、し
かもその後直ちに取引処理システムの利用サービスを受
けることができるので、システムの利用性が大幅に改善
される。さらに事業者側の負担が軽減されるとともに、
会員獲得が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の１実施例の構成図である。

【図３】本発明実施例における入会申し込み手続き動作
のフロー図（その１）である。

【図４】本発明実施例による入会申し込み手続き動作の
フロー図（その２）である。

【符号の説明】

１ 取引処理センタ ２ 取引用端末 ３ 公衆通信回線網 ４ 入会手続き処理手段 ５ 取引処理手段 ６ ソフトカード入出力手段 ７ 会員カード用のソフトカード ８ 入会申し込み手続きフォーマット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取引処理センタと、取引処理センタに公
   衆通信網を介して接続され取引要求を行う取引用端末と
   を備えた取引処理システムにおいて、 取引処理センタに、入会手続き処理手段と取引処理手段
   とを設け、 取引用端末に、ソフトカード入出力手段を設け、 取引処理システムへの入会申し込み手続きフォーマット
   を書き込んだソフトカードを予め作成しておき、 取引処理システムへの入会申し込みを行う場合、上記ソ
   フトカードを取引用端末にセットして起動し、取引用端
   末はソフトカード入出力手段によりソフトカードの内容
   を読み出し、ソフトカードに会員データがない場合には
   入会手続きを開始し、入会申し込み手続きフォーマット
   を画面に表示して、表示された入会申し込み手続きフォ
   ーマットにしたがって入会申し込みデータを入力させ、
   入力された入会申し込みデータを取引処理センタへ送信
   し、 取引処理センタの入会手続き処理手段は、取引用端末か
   ら受信した入会申し込みデータによる入会手続きを受け
   付け、会員データを作成して取引処理手段に登録させる
   とともに取引用端末へ返送し、 取引用端末は、取引処理センタから返送された会員デー
   タをソフトカードに書き込んで入会手続きを終了し、以
   後当該ソフトカードが端末にセットされた場合には、入
   会手続きを省略して取引手続きを開始することを特徴と
   する取引用端末をもつ取引処理システムにおける入会手
   続き方式。