JPH0660042B2 - セメント組成物の流動性低下防止剤およびセメント添加剤 - Google Patents

セメント組成物の流動性低下防止剤およびセメント添加剤

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JPH0660042B2
JPH0660042B2 JP1103672A JP10367289A JPH0660042B2 JP H0660042 B2 JPH0660042 B2 JP H0660042B2 JP 1103672 A JP1103672 A JP 1103672A JP 10367289 A JP10367289 A JP 10367289A JP H0660042 B2 JPH0660042 B2 JP H0660042B2
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晃 太田
義夫 田中
稔 矢口
宏 能町
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株式会社エヌエムビー
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/26Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B24/2688Copolymers containing at least three different monomers

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セメント組成物の流動性低下防止剤およびセ
メント添加剤に関する。
詳しく言えば、本発明は、セメント組成物が混練り後、
時間の経過と共にその流動性が次第に低下し作業性が失
われる傾向を低減せしめる流動性低下防止剤に関するも
のである。
架橋ポリマー(架橋高分子)とは、鎖状高分子を架橋剤
で架橋(橋かけ)して、三次元化された高分子物質であ
り、例えば多官能モノマーの単独重合または共重合によ
り合成される。
ここで、セメント組成物とは、セメント単味またはこれ
に骨材を配合し、必要に応じて各種の混和材料を加えた
ものに水を加えて混練りしてなる混練り物を意味する。
このセメント組成物の例は、セメントペースト、セメン
トグラウト、モルタル、コンクリート等である。
(背景技術) セメントペースト、セメントグラウト、セメントモルタ
ルあるいはコンクリート等は、施工の対象および方法等
によって定まる適正な流動性(注:例えばコンクリート
の場合スランプという)を有していなければならない。
セメント組成物において一般に減水剤が用いられてお
り、その流動性を更に高めるために高性能減水剤が広く
用いられている。しかしながら、一般に高性能減水剤
は、通常の減水剤を用いた場合に比較すると、混練り後
のセメント組成物の流動性が、時間の経過と共に、著し
く低下するという欠点を持つ。
例えば、建設工事に使用されているコンクリートについ
て言えば、その大半は、生コンクリートによって供給さ
れており、その場合前記の混練り後の時間経過によるス
ランプの低下を回避するために、打設直前に、高性能減
水剤を添加する、いわゆる現場添加あるいは後添加の手
段が採られている。
しかしながら、建設現場におけるこのような添加方法
は、そのための専用の設備並びに技術者を必要とし、ま
た、作業工程も必然的に増加し、煩雑となる。
そこで、これらの問題点を解消する手段として高性能減
水剤を含めて減水剤それ自体を粒状とし、混練り後の時
間経過と共に徐々に、崩壊、溶出せしめて打設に至るま
で経過の過程において、徐々にスランプ低下を防止する
作用が発揮できる方策(特開昭54−139929、同
56−140057、同58−125652参照)ある
いは、減水剤又は、高性能減水剤の分割繰り返し添加す
る方法(特公昭51−15856)が提案されている。
しかし、かかる手段においても、未だ実用上、解決しな
ければならない問題点が種々あり実用化されるに至って
いない。その問題点とは、造粒した粒状物の添加量に少
ない場合にはスランプが充分調整できない結果となり、
添加量が多い場合には、打設後にまでそれ自体が残留し
てコンクリートの性能上に欠点を生ずる原因となり、ま
た、粒状物が脆かったり、吸湿性があると崩壊し易く所
要の適正溶出速度が得られないなどという問題である。
また、分割繰り返し添加は作業が煩雑であり、往々に過
剰添加等の管理上の問題がある。
また、オレフィンとエチレン性不飽和ジカルボン酸無水
物との共重合物(特開昭60−16851)やスチレン
と無水マレイン酸の共重合体(特開昭63−31075
6)の様な酸無水物を含む共重合物で水には不溶性で、
セメント配合物に添加してから配合物中のアルカリ成分
により加水分解されて徐々に水溶性の重合物に変わり、
減水剤の形になるスランプ低下防止剤が報告されてい
る。しかし、このスランプ低下防止剤も、水溶性物質に
変化したときに比較的低分子量の共重合体であること
と、不溶状態の時に溶解速度をコントロールするため粒
子径の極めて小さい(直径1ミクロン以下)微粒子型に
してあることから、比較的短い時間内では水には不溶性
である一方、長期経時においては非常に不安定であると
いう欠点を持っている。このため、スランプ低下防止の
性能が、製品形態となってからの経時時間により変化す
るという問題点を有している。
また、アクリル酸エステルまたは、メタクリル酸エステ
ルの重合物で、平均分子量1000〜15000の化合
物も提案されているが(特開昭60−161365)、
流動性の持続性という点に問題を有していた。つまり、
流動性の低減を抑制する効果の大きいものほど、ある経
過時間後に、その効果が短時間に集中して現れて、効果
の持続性に問題を残していた。
(発明の開示) 本発明者らは、従来の高性能減水剤を用いた場合の、セ
メント組成物の流動性低下を解決するために、鋭意研究
を重ねた結果、新規な架橋ポリマーが、セメント組成物
の流動性低下防止剤として極めて優れていることを見出
した。本発明は、かかる知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、下記(1)のセメント組成物の流
動性低下防止剤、および(2)のセメント添加剤を提供
するものである。
(1)下記の架橋ポリマー(A)及び(又は)その架橋
ポリマー(A)を部分加水分解して得られる重合体
(B)を有効成分とすることを特徴とするセメント組成
物の流動性低下防止剤。
下記(イ)、(ロ)および(ハ)を構成単位としてな
り、架橋ポリマーA: (イ)一般式 [式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Yは、−
OR nO−を表すか、又は、−OR2a−O−R
2b nO−を表す。
は、アルキレン基を表し、R2aおよびR2bは、同一
または異なって、それぞれ、Cのアルキレン基を
表し、nは、2〜30の正の整数を表す。] で示されるアクリル系化合物 (ロ)一般式 式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Zは−O−
基を表す。
は、HまたはCm2m+1 を表し、mは、1〜30の
正の整数である。] で示されるアクリル系単量体 (ハ)一般式 [式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Wは−O
lO−X基を表すか、又は−OR5a−O−
5b PO−Xを表す。Rは、アルキレン基を表
し、R5aおよびR5bは、同一または異なって、それぞ
れ、Cのアルキレン基を表し、lは2〜4の正の
整数を表し、pは2〜30の正の整数を表す。Xは、水
素原子、又はメチル基を表す。] で示されるアクリル系単量体 (イ)、(ロ)、(ハ)の構成割合が架橋ポリマー全体
を100重量部とした場合に(ロ)のアクリル系単量体
の重量部と(ハ)のアクリル系単量体の重合部との和が
50以上99.9未満で、(イ)のアクリル系化合物重
量部が0.1以上50未満であり、その架橋ポリマーの
重量平均分子量が、ポリスチレン換算のGPC分析で5
000以上100万以下である架橋ポリマー。
(2)前記の架橋ポリマー(A)及び(又は)前記の重
合体(B)とを含有するセメント添加剤。
前記の一般式(I)で示されている、アクリル系化合物
(イ)の例としては、次のような化合物にあげることが
できる。
1.6−ヘキサンジオールアクリレート(1,6HX−
DA)、エチレングリコールジアクリレート(EG−D
A)、ジエチレングリコールジアクリレート(2EG−
DA)、トリエチレングリコールジアクリレート(3E
G−DA)、4エチレングリコールジアクリレート(4
EG−DA)、9エチレングリコールジアクリレート
(9EG−DA)、14エチレングリコールジアクリレ
ート(14EG−DA)、1.6ヘキサンジオールジメ
タクリレート(1,6HX−DMA)、1.10−デカ
ンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート(EG−DMA)、ジエチレングリコール
ジメタクリレート(2EG−DMA)、トリエチレング
リコールジメタクリレート(3EG−DMA)、4エチ
レングリコールジメタクリレート(4EG−DMA)、
9エチレングリコールジメタクリレート(9EG−DM
A)、14エチレングリコールジメタクリレート(14
EG−DMA)、1.3ブタンジオールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、等であ
り、このうち1種または2種以上用いることができる。
前記一般式(II)で示される単量体(ロ)の例としては
次の化合物をあげることができる。メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメ
タクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメ
タクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメ
タクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメ
タクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、デシルアクリレート、デシ
ルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルアクリレー、ステアリルメタ
クリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチル
メタクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリル
メタクリレート、等のエステルであり、1種または2種
以上用いることができる。
前記一般式(III)で示される単量体(ハ)の例として
は次の化合物をあげることができる。2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、メトキシポリエチレング
リコール#100アクリレート(メタクリレート)、メ
トキシポリエチレングリコール#200アクリレート
(メタクリレート)、メトキシポリエチレングリコール
#400アクリレート(メタクリレート:PME−40
0)、メトキシポリエチレングリコール#1000アク
リレート(メタクリレート)、ポリエチレングリコール
#100,#200,350アクリレート(メタクリレ
ート:PE−350)、ポリエチレングリコール#10
00アクリレート(メタクリレート)等のエステル。
この架橋ポリマー(A)は、その製造方法によりアク
リル系単量体(ロ)のホモポリマー(A1)アクリル
系単量体(ロ)とアクリル系単量体(ハ)のコポリマー
(A2)、又は、アクル系単量体(ハ)のホモポリマ
ー(A3)をアクリル系化合物(イ)を用いて架橋する
ことにより得られる重合物である。
従って架橋ポリマー(A)の構造は、その基幹構造とし
て鎖状の(A1)(A2)(A3)のホモポリマーまた
は、コポリマーの構造を有し、その基幹構造に対してア
クリル系化合(イ)が架橋されている形態となってい
る。
前記の架橋ポリマー(A)は、重合開始剤を用いて前記
単量体成分を重合することにより得られる。この重合反
応は溶媒中で行うことができ、製造方法に応じて、その
溶媒としては任意に適当なものが選択される。トルエ
ン、ベンゼン、メチルエチルケトン、キシレン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトン、水、
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の
低級アルコールが挙げられる。原料の単量体と得られる
架橋ポリマー(A)の溶解性を考えるとトルエン、メチ
ルエチルケトン、アセトンが望ましい。重合開始剤の例
としては、ベンゾイルパーオキシド等のパーオキシド化
合物、アゾビスイソブチロニトリル等の脂肪族アゾ化合
物が挙げられる。重合反応において、好ましくは各構成
単位の(イ)(ロ)(ハ)の割合が、全体を100重量
部とした場合に(ロ)のアクリル系単量体の重合部と
(ハ)のアクリル系単量体の重合部の和が50以上9
9.9未満で(イ)のアクリル系化合物重量部が0.1
以上50未満である様に使用する。また、チオグリコー
ル酸(メルカプト酢酸)の様な連鎖移動剤を用い、幹ポ
リマーの重合度を調整することができる。
本発明者らは、架橋ポリマー(A)が、pH12〜14
のアルカリ性の水分との接触により徐々に加水分解され
て、架橋構造が壊れ鎖状ポリマー(幹ポリマー)構造と
なり、なおかつ鎖状ポリマー(幹ポリマー)も加水分解
されて減水剤として作用することを見出した。
鎖状ポリマー(幹ポリマー)とは、モノマー単位が直線
状に結合した基本構造を有するものである。
またこの架橋ポリマー(A)は、アルカリ加水分解性ポ
リマーの欠点とされていた、中性水溶液中での長期安定
性が改善されており、アルカリ環境下で、徐々に加水分
解する。
本発明者らは、上記の架橋ポリマー(A)がセメント組
成物の流動性低下防止剤として優れた作用を表すことを
見出した。
セメント組成物はその調製過程において、セメントの水
和により水酸化カルシウムの溶液が生じるが(通常pH
12.5前後である)、上記の架橋ポリマー(A)はこ
のような状態のセメント組成物中で前述の様に加水分解
されて、水溶性物質に変化する。
例えば、生コンクリートのスランプは、経時的に低下す
るが、本発明により提供されるセメント組成物の流動性
低下防止剤を添加することにより生コンクリートのスラ
ンプ低下は、優れて防止される。
上記架橋ポリマー(A)の構成成分割合としては、全体
を100重量部とした場合、(ロ)(ハ)の重量部の和
が50以上99.9未満で(イ)の重量部が0.1以上
50未満であることが望ましい。
(イ)の重量部が0.1未満である架橋ポリマーは、セ
メント組成物の流動性低下防止効果が小さく、そして、
中性水溶液中での安定性は劣る。また、(イ)の重量部
が50以上の場合の架橋ポリマーも同様にセメント組成
物の流動性低下防止効果が小さい。
本発明に係るセメント組成物の流動性低下防止剤として
用いられる架橋ポリマー(A)において、幹ポリマーと
しては、重量平均分子量3000〜40000のものが
望ましい、架橋ポリマーとしては重量平均分子量とし
て、10000以上100万以下のものが望ましい。
幹ポリマーの重量平均分子量が、3000以下である
と、アルカリによる加水分解の速度が大であり、加水分
解後のスランプ低下防止作用の持続性がなく、また、著
しい空気連行性を示す。また、40000以上であると
分散力が弱くセメント組成物の流動性低下防止作用が小
さい。架橋ポリマーとしては、重量平均分子量1000
0以下であると、ポリマーの中性水溶液中で加水分解さ
れやすいなどの問題があり好ましくない。
また、100万以上であると、アルカリによる加水分解
を受けにくくなりセメント組成物の流動性低下防止効果
が小さい。
本発明に係わるセメント組成物の流動性低下防止剤にお
ける架橋ポリマー(A)の使用量は、基本的には生コン
クリート所望のスランプ低下の速度と関連して、セメン
ト分散性を発現し得る量である。
例えば、高性能減水剤を混練り時に添加したコンクリー
トの場合で言えば、コンクリートの温度が20℃で、混
練り時のスランプ(18cm)を維持するためには、上
記架橋ポリマーの幹ポリマーの重量平均分子量が約50
00で架橋したポリマーの重量平均分子量が23000
の物をセメントに対して、0.05〜0.25%使用す
るのが適量である。
しかしながら、使用量は、もちろん、この範囲に限定さ
れるものではない。
本発明に係るセメント組成物の流動性低下防止剤は、前
記の如く、架橋ポリマー(A)および、または架橋ポリ
マー(A)の部分加水分解して得られる重合体(B)を
有効成分とするものであるが、本発明の目的を達成しう
る範囲内において、これらの有効成分に他の有効成分を
混和して使用することが出来る。例えば、この場合他の
混和成分としては、AE減水剤、減水剤、AE剤、消包
剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、等である。
本発明に係るセメント組成物の流動性低下防止剤は、通
常生コンクリートの製造プラント混練り時に添加される
が、混練り後に添加することもできる。
本発明に係るセメント組成物の流動性低下防止剤の使用
の対象となる、生コンクリートが含有し得る減水剤の種
類は、特定されず従来広く知られ使用されている減水剤
はいずれも使用することができる。すなわち、これら減
水剤の例としては、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン
縮合物、メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸(塩)、オキシカル
ボン酸塩、グルコサッカライド、炭素数4〜6の鎖状ま
たは、環状オレフィンとエチレン性不飽和ジカルボン酸
無水物の共重合体等が挙げられる。
本発明に係るセメント組成物の流動性低下防止剤は、こ
れを減水剤、特に高性能減水剤の使用されている生コン
クリートの混練り時に添加すると、高流動性を維持しな
がら経時的にスランプが低下することを防止し、建設現
場における作業能率の向上に寄与すると共に硬化コンク
リートにおける欠陥部発生を防止する。
以下に実施例、実験例を掲げ、本発明を具体的に説明す
る。
1)ポリマーの製造 ポリマーの製造例1(サンプル記号C:幹ポリマー) 温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器
を備えたガラス製反応容器に、蒸留精製トルエン43
1.2重量部、蒸留精製メチルアクリレート86.1重
量部、試薬特級チオグリコール酸2.6重量部を仕込
み、攪拌下に反応容器内を窒素置換し窒素雰囲気下で6
0℃まで加熱し、30分間その温度を保ちながら窒素置
換を続け完全に窒素雰囲気条件とする。その後、80℃
まで温度を上げ、滴下ロートに仕込んだ、メタノールよ
り再結晶したアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
1.0重量部を精製トルエン43.1重量部に溶解して
30分間で滴下する。その後、2時間30分、80℃の
温度を保ちながら窒素雰囲気下で重合反応を進める。そ
の結果、重量平均分子量4300(ポリスチレン換算)
のサンプル記号Cの重合体を得る。
ポリマーの製造例2(サンプル記号K:架橋ポリマー) 温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器
を備えたガラス製反応容器に、蒸留精製トルエン43
1.2重量部、蒸留精製メチルアクリレート86.1重
量部、試薬特級チオグリコール酸3.9重量部を仕込
み、攪拌下に反応容器内を窒素置換し窒素雰囲気下で6
0℃まで加熱し、30分間その温度を保ちながら窒素置
換を続け完全に窒素雰囲気条件とする。その後、80℃
まで温度を上げ、滴下ロートに仕込んだ、メタノールよ
り再結晶したアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
1.0重量部を精製トルエン43.1重量部に溶解した
溶液とと14エチレングリコールジアクリレート(14
EGA:共栄社油脂化学(株)製)44.52重量部の混
合物を30分間で滴下する。その後、2時間30分、8
0℃の温度を保ちながら窒素雰囲気下で重合反応を進め
る。その結果、重量平均分子量23000のサンプル記
号Kの重合体を得ることが出来る。
ポリマーの製造例3(サンプル記号R:架橋ポリマー) 温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器
を備えたガラス製反応容器に、蒸留精製トルエン43
1.2重量部、蒸留精製メチルアクリレート86.1重
量部、蒸留精製ヒドロキシエチルアクリレート(HE
A)を23.22重量部、試薬特級チオグリコール酸
4.5重量部を仕込、攪拌下に反応容器内を窒素置換し
窒素雰囲気下で60℃まで加熱し、30分間その温度を
保ちながら窒素置換を続け完全に窒素雰囲気条件とす
る。その後、80℃まで温度を上げ、滴下ロートに仕込
んだ、メタノールより再結晶したアゾビスイソブチロニ
トリル(AIBN)1.0重量部を精製トルエン43.
1重量部に溶解した溶液と14エチレングリコールジア
クレート(14EGA:共栄社油脂化学(株)製)44.
52重量部の混合物を30分間で滴下する。その後、2
時間30分、80℃の温度を保ちながら窒素雰囲気下で
重合反応を進める。その結果、重量平均分子量2000
0以上(ゲル化物)のサンプル信号Rの重合体を得る。
上記のポリマーに準拠して表−1、2に示されるサンプ
ル記号A〜Xの各重合体を製造した。
2)架橋ポリマーの構造確認 架橋ポリマー構造は、GPC分析による分子量分布図
(図−1)により確認された。
図−1において実線は、ポリアクリル酸メチル(サン
プル記号Cの重合体)のGPC分析による分子量分布を
示し、点線は、サンプル記号Lの重合体の分子量分布
を示す。は、重量平均分子量4300の幹ポリマーで
ある、このポリマーを重合する際に、単量体MAに対し
14EG−DAを加えて重合して得られたサンプル記号
Lの重合体の分子量分布、には、高分子側にもう一つ
のピークが存在する。このピークは架橋ポリマーである
ことを示しており、これにより架橋ポリマー(A)は幹
ポリマーに比べて、より高分子化されていることが解
る。
3)モルタルの製造とフロー値の測定 上記1)で調製した各サンプル(サンプル記号A〜T)
を、それぞれセメント、砂および水と一緒に混練りして
種々のモルタルを製造し、各サンプルによる経過時間の
フロー値の低下低減効果を、プレーンモルタル(添加剤
を含まないモルタル)及びβ−ナフタレンスルホン酸塩
ホルマリン高縮合物(NSFと言う)を添加したモルタ
ルについてその各フロー値により比較検討した。
使用材料および配合(a)、(b)を表−3に示した。
試験方法は、JIS R 5201に準じて行い、モル
タルの基本配合は、水・セメント比(W/C)=49.
0%、S/C=2.70であり、1バッチ当りのセメン
ト量は1Kgであった。流動性の経時変化を調べるため
に、練り混ぜ直後の流動性を測定した後、90分後まで
攪拌を続け、15分毎に流動性(テーブルフロー値)を
調べた。
測定結果を、表−4に示す。
比較例1は、プレーンモルタルと呼ばれる配合(a)を
用いたものであり、流動性は練り混ぜ直後にテーブルフ
ロー値が196mmであった。そして、この初期のテー
ブルフロー値は、時間の経過と共に30分後に162m
m、60分後に142mmとなり流動性が失われてい
る。(流動性が良い場合、テーブルフロー値は大きい) 比較例2は、NSFをセメント重量に対して、0.5重
量%添加した例である。比較例1に比べて、練り混ぜ直
後のテーブルフロー値は232mmと大きいが、経過時
間と共に30分後で175mm、60分後で143mm
となり流動性が低下し、ほぼ経過時間45分後で、比較
例1のプレーン配合の45分後のテーブルフロー値と同
じ程度の値を示している。
比較例3は、サンプル信号C(ポリメチルアクリレー
ト:重量平均分子量4300)を配合(a)に、セメン
ト重量に対して0.20重量%添加した例である。この
場合は、練り混ぜ直後は、199mmのテーブルフロー
値であるが、30分後に206mm、60分後に203
mmを示し、練り混ぜ直後に比べ流動性が増大する傾向
が見られる。しかし、その傾向は、経過時間の比較的短
い時間、15分後、30分後にその最大値を示し、経過
時間60分以降には低下している。
このことは、セメント組成物の流動性が一時的に増大
し、過剰流動性となりうることを意味し、現場作業上に
問題を生じさせることとなる。また、流動性の持続性の
点も良好でない。
比較例4,5は、比較例3のサンプル記号Cの添加量を
少なくした場合で、経過時間の短い間30分以内におい
ては、練り混ぜ直後に比べて流動性は増大するが、45
分後、60分後では初期の流動性を維持できない。
比較例6〜8は、サンプル記号G(幹ポリマー:ポリメ
チルメタクリレート:重量平均分子4300)をセメン
トに対して0.05〜0.20重量%添加した場合の結
果を示す。練り混ぜ直後の流動性は、時間の経過と共に
45分後まで低下しているが60分後に流動性は若干回
復している。
実施例1〜3は、サンプル記号Kの重合体(架橋ポリマ
ー:ポリメチレンアクリレートの14EG−DAによる
架橋化物:重量平均分子量23000)をセメントに対
して0.05〜0.20重量%添加した場合である。こ
の重合体は、比較例3〜5に示したサンプル記号Cの重
合体を14EG−DAで架橋した構造となっているもの
であり、比較例3〜5と対比すると、サンプル記号Cの
重合体が経過時間の比較的少ないい間では流動性増大効
果を示し、その持続性が良好でないのに対して、サンプ
ル記号Kの重合体は、最大の流動性を45分から60分
後に示し、またその持続性も良好であることを示した。
実施例4〜6は、サンプル記号Qの重合体(架橋ポリマ
ー:ポリメチルメタクリレートの14EG−DMAによ
る架橋化物:重量平均分子量13200)をセメントに
対して0.05〜0.20重量%添加した場合である。
この重合体は、比較例6〜8に示したサンプルGの重合
体を14EG−DMAで架橋した構造となっているもの
で、比較例6〜8のものと対比すると流動性の持続性が
良好であることを示している。
また、比較例9と実施例8においては、配合(b)を用
いた場合の例が示されている。練り混ぜ初期の流動性が
大きい場合において、実施例8に見られるように流動性
の持続性は良好であり、また、ある経過時間後にその効
果が極端に集中的に発揮されることがなく徐々に発揮さ
れている。
4)コンクリートの製造とスランプ値の測定 上記1)で調製された種々のサンプル(記号A〜T)
を、それぞれセメント・砂・砂利・高性能減水剤および
水と一緒に混練りして、種々のコンクリートを製造し各
サンプルによるスランプ低下防止効果を確認した。
使用材料および配合(C)、(D)を表−5に示す。
JIS A 1101のスランプ試験によりスランプ値
を測定した。測定結果を表−6に示す。
表−6より 比較例1は、プレーンコンクリートと呼ばれる配合
(c)を用いたものであり必要とする流動性を得るため
に、単位水量の大きい配合となっている。
これに対して、比較例2は、高性能減水剤を用いて単位
水量が少ない配合(d)を用いたものであるが、比較例
1と同程度の流動性が練り上がり直後に得られているこ
とが判る。しかし、時間の経過と共に流動性の低下が大
きく、60分後には、6.5cmと流動性の低下したコ
ンクリートとなる。
また、比較例3〜6と実施例1〜4とにより本発明に係
るスランプ低下防止剤の効果が顕著であることが判る。
特に、実施例1〜4ではスランプ低下の抑制効果は著し
い。
また、比較例3,4においては、経過時間の早いとき
に、スランプ増大効果が顕著に現れ、一時的にスランプ
が過大となる。そしてスランプ値の持続性については問
題があり、コンクリートの品質管理上問題となる。
圧縮強度については、使用した高性能減水剤X、Yの種
類に関係なくサンプルC〜Qの各種合体の使用が悪影響
を与えることなくベースの高性能減水剤使用の場合の圧
縮強度とほぼ同程度であった。
凝結試験結果は、プレーンコンクリートに比べてサンプ
ル記号C〜Qの重合体全てに関しての使用量がセメント
に対して0.20重量%の場合に、やや遅れる程度で実
質上の遅延効果は認められない。
本発明による架橋ポリマー型セメント組成物の流動性低
下防止剤は、従来の高性能減水剤が抱えていたセメント
組成物の流動性低下(コンクリートの場合スランプ低
下)の問題を、解決するものでありまた、従来のアルカ
リ加水分解型スランプ低下防止剤と比較して高分子量化
されているので、中性水溶液中での安定性が著しく高
い。それにより、高品質の製品を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図−1は、試験例により得られたサンプル記号CとLの
各重合体を、ゲルクロマトグラフの手法を用いて示差屈
折検出器により検出した曲線を示したものである。 実線は、ポリメチルアクリレート(サンプル記号Cの
重合体)の分子量分布を示しており、点線は、メチル
アクリレートを重合する際に14EG−DAを加えて架
橋重合して得られた、サンプル記号Lの重合体の分子量
分布を示している。 なお、縦軸は検出強度を、横軸は、分子量をそれぞれ表
す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の架橋ポリマー(A)及び(又は)そ
    の架橋ポリマー(A)を部分加水分解して得られる重合
    体(B)を有効成分とすることを特徴とするセメント組
    成物の流動性低下防止剤。 下記(イ)、(ロ)および(ハ)を構成単位としてな
    り、架橋ポリマーA: (イ)一般式 [式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Yは、−
    OR nO−を表すか、又は、−OR2a−O−R
    2b nO−を表す。 Rは、アルキレン基を表し、R2aおよびR2bは、同一
    または異なって、それぞれ、C25のアルキレン基を表
    し、nは、2〜30の正の整数を表す。] で示されるアクリル系化合物 (ロ)一般式 [式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Zは−O
    −R基を表す。 Rは、HまたはCm2m+1 を表し、mは、1〜30の
    正の整数である。] で示されるアクリル系単量体 (ハ)一般式 [式中Xは、水素原子、又はメチル基を表し、Wは−O
    lO−X基を表すか、又は−OR5a−O−
    5b PO−Xを表す。Rは、アルキレン基を表
    し、R5aおよびR5bは、同一または異なって、それぞ
    れ、C25のアルキレン基を表し、lは2〜4の正の整
    数を表し、pは2〜30の正の整数を表す。Xは、水素
    原子、又はメチル基を表す。] で示されるアクリル系単量体 (イ)、(ロ)、(ハ)の構成割合が架橋ポリマー全体
    を100重量部とした場合に(ロ)のアクリル系単量体
    の重量部と(ハ)のアクリル系単量体の重量部との和が
    50以上99.9未満で、(イ)のアクリル系化合物重
    量部が0.1以上50未満であり、その架橋ポリマーの
    重量平均分子量が、ポリスチレン換算のGPC分析で5
    000以上100万以下である架橋ポリマー。
  2. 【請求項2】前記の架橋ポリマー(A)及び(又は)前
    記の重合体(B)とを含有するセメント添加剤。
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