JPH0659792U - コール・イン・チューブ・ドライヤ - Google Patents

コール・イン・チューブ・ドライヤ

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JPH0659792U
JPH0659792U JP400993U JP400993U JPH0659792U JP H0659792 U JPH0659792 U JP H0659792U JP 400993 U JP400993 U JP 400993U JP 400993 U JP400993 U JP 400993U JP H0659792 U JPH0659792 U JP H0659792U
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Japan
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tube dryer
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虎勝 宮下
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転円筒体に対して紛粒体状の被乾燥物を低
部で供給し、高部から排出することにより装置の据付高
さを低下させ、工事費用,付帯設備費の低減と、メンテ
ナンス性,安全性などが合理的に図れるコール・イン・
チューブ・ドライヤを提供することにある。 【構成】 コール・イン・チューブ・ドライヤにおい
て、回転円筒体11の傾斜上端に掻上手段22を設ける
とともに、これの下部に被乾燥物の搬送供給手段21を
接続し、また、回転円筒体11の傾斜下端に被乾燥物の
掻上手段27を設けるとともに、この掻上手段27の上
位に被乾燥物の排出回収手段29を接続したことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コール・イン・チューブ・ドライヤの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチームなどの加熱媒体が流通する傾斜姿勢の回転円筒体1内に、これの軸線 方向に沿い、かつ、粉粒体状の被乾燥物を傾斜上段から傾斜下端方向に流通させ る多数のチューブ(図示略)を配設内蔵させた図7で示すようなコール・イン・ チューブ・ドライヤにあっては、前記回転円筒体1の傾斜上端部上方に配設した 多段傾斜板2を構成する最上段の傾斜板2の上方に、粉粒体状の被乾燥物を供給 するベルトコンベア3の供給端が接続されており、一方、回転円筒体1の傾斜下 端の下部に、調湿された被乾燥物を排出回収する出口フード4が設けられていた 。即ち、被乾燥物は回転円筒体1の傾斜上段上部に供給され、傾斜下端下部より 排出回収するように構成されている。
【0003】 このように、多段傾斜板による被乾燥物の供給手段は、被乾燥物が付着,堆積 しない勾配以上の傾斜角を有する多段傾斜板の最上段への供給をする手段である 。そして、均一、かつ、高い充填率を得るために、傾斜板の位置,段数,傾斜板 の先端形状やバランスウエートによる詰まり防止の工夫の他に、チューブに入り きらずに落下する被乾燥物をリサイクルする掻上装置により再度多段傾斜板へと 戻るフィードバック機能により、チューブへ均等な供給を可能としようとするも のである。即ち、傾斜板の配置は、旋回通過するチューブの数が均等となる位置 であって、被乾燥物がチューブの入口へ入り易い形状とし、局部堆積を生じない 時は下の段へ流れるように、また、局部的に供給不足の時は管板面と傾斜板の間 隙を狭くするためのバランスウエートによる自己調整を行なえる構造としてある 。また、多段傾斜板による供給手段の他に、放射構造のベーンを入口管板面に配 し、周辺に掻上機能を有する供給手段もある。
【0004】 また、回転円筒体の出口において、乾燥用キャリヤ空気と調湿された被乾燥物 とを分離するために、前述したように出口フードを設けたおり、被乾燥物は出口 フードの下部から排出回収される。この排出回収手段としては、マテリアルシー ル性を発揮するための方法として、例えばスクリューフィーダ5が採用される。 また、出口フードは結露による腐食や被乾燥物の付着,堆積防止のため、スチー ムトレース構造とし、フィーダのスパンを短くするため下部をホッパー状に絞る 構造としている。例えば、被乾燥物の移送用ベルトコンベア6を地上1mとする とき、順次スクリューフィーダ高さ,出口フード高さを加算して回転円筒体の出 口高さが決められる。(例えば、1992年7月発行の川崎重工技報・114号 P.103〜P.112参照)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
粉粒体状の被乾燥物の移送に対して普遍的に使用されるベルトコンベアは、被 乾燥物の荷こぼれを生じない搬送勾配と速度以下として設計される。搬送勾配は 被乾燥物の物性に依存し、特に流動性や噴流性の大きいものは小さく選定される 。例えば、搬送勾配が15°であった場合、10mの揚程を得るため乗り継ぎ高 さ2.6mとすれば、結局12.6mの揚程を必要とし、12.6×cot15° =47mの搬送距離を要し、設備費のみならず、広大な敷地を必要とする。若し 、47mの搬送を直線で得ることが配置的に不可能な場合、複数のベルトコンベ アを乗り継ぐか、あるいは、特殊な荷上げ装置例えば、バケットコンベアなどを 採用することになる。何れの場合も搬送に要する設備費用の負担が大きいので、 これを軽減するためには乾燥システムが必要とする揚程を小さくすることが必要 である。
【0006】 本考案の目的は、回転円筒体に対して紛粒体状の被乾燥物を低部で供給し、高 部から排出することにより装置の据付高さを低下させ、工事費用,付帯設備費の 低減と、メンテナンス性,安全性などが合理的に図れるコール・イン・チューブ ・ドライヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、スチームなどの加熱媒体が流通す る傾斜姿勢の回転円筒体内に、これの軸線方向に沿い、かつ、粉粒体状の被乾燥 物を傾斜上端から傾斜下端方向に流通させる多数のチューブを配設内蔵させたコ ール・イン・チューブ・ドライヤにおいて、前記回転円筒体の傾斜上端側下部に 被乾燥物の搬送供給手段を接続するとともに、回転円筒体の傾斜下端に被乾燥物 の掻上手段を設け、この掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手段を接続したも のである。
【0008】
【実施例】
次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は本願考案のコール・イン・チューブ・ドライヤの正面図、図2は回転円 筒体の傾斜上端側のリング状トラフ部の断面図、図3は回転円筒体の傾斜下端側 のリング状トラフ部の断面図、図4は被乾燥物の排出回収部の説明図、図5はチ ューブ部の一部断面図、図6は回転円筒体の傾斜下端側の正面図である。
【0009】 11は、前後の機台12,13間に橋架的に、かつ、前部を上向き傾斜姿勢に 軸架した回転円筒体で、この回転円筒体11の内部には、これの軸線方向にそっ た多数のチューブ14を配設内蔵するとともに、この多数のチューブの前後端部 は前記回転円筒体11の前後に設けた管板15,16に貫通支持されている。 前記回転円筒体11の管板15,16の中心部には、この回転円筒体11の中 心軸線にそった中空構造のトラニオン・ジャーナル17,18が設けられており 、この両トラニオン・ジャーナル17,18はボールベアリングなどの軸受構造 体19,20により前記機台12,13上に軸支せしめられるとともに、前方の トラニオン・ジャーナル17には、前記機台12上に設置した駆動モータ(図示 略)を接続し、前記回転円筒体11が軸駆動されるように構成されている。 また、トラニオン・ジャーナルによる軸受,駆動方式の代わりにロータリーキ ルン用のタイヤ式支持,旋回,駆動方式もある。
【0010】 前述のように構成されたコール・イン・チューブ・ドライヤにおいて本願考案 は、前記回転円筒体11の傾斜上端側下部に、紛粒体状の被乾燥物供給用のベル トコンベア21端を接続したものである。前記回転円筒体11の傾斜上端側には リング状トラフ22が設けてあり、ベルトコンベア21から連続的に供給された 被乾燥物を掻上ブレード23にて上部へ掻き上げる。また、前記リング状トラフ 22の大きさは、被乾燥物の供給量と循環する量に見合うサイズとして決めるが 、大型のコール・イン・チューブ・ドライヤでは、リング状トラフ22のサイズ が大きくなると伝熱不足を生じ、被乾燥物が付着しチューブへの供給に影響を与 えるので、図2、または、図3で示すように、リング状トラフ22の外周全域に 、スチームトレース24、または、スチームジャケット25を設け、被乾燥物の 接触する部分が沸点を超える温度に維持させる。尚、前記リング状トラフに代え 、多数の傾斜板,多段のベーンとしてもよく、また、これらを適宜組み合わせ使 用することもできる。
【0011】 更に、本願考案のコール・イン・チューブ・ドライヤは、前記回転円筒体11 の傾斜下部側上部に調湿された被乾燥物の排出回収手段を接続したものである。 図4〜図6について被乾燥物の排出回収手段について説明する。 前記全てのチューブ14の傾斜下端開口部にはこの開口の約半分を閉塞するキ ャップ26が設けてあり、図4のように、チューブ14が回転円筒体11の上位 にあるときは調湿済みの被乾燥物の流出を阻止し、下位にあるときに被乾燥物が 流出されるように構成されている。このようにチューブ14からの被乾燥物の排 出落下高さが低くなると、発塵量が少く作業環境がよくなるとともに、回転円筒 体11の傾斜下端側に設けたリング状トラフ27,掻上ブレード28の損耗,減 少,リング状トラフ27の小型化が図れるようにしたものである。
【0012】 29は、前記回転円筒体11の傾斜下端側に設けた前記リング状トラフ27の 上位に向け開口せる回収シュートで、該回収シュート29の下端はスクリューフ ィーダ30の搬送上流側に接続する。図1における31は前記スクリューフィー ダ30の搬送下流側に接続されるコンベアである。また、図6に示すように、回 転円筒体11の回転により下位から上位方向に向け追従回転する部位、詳しくは 、回転円筒体11に対する時計の約7時半部位から11時の部位範囲に前記リン グ状トラフ27の内側に近接する円弧状のシール板32を配設するとともに、こ のシール板32の上端を前記回収シュート29の上部一側に連結したものである 。図中33は被乾燥物の飛散防止板である。 前記チューブ14の傾斜下端開口部にとりつけたキャップ26の作用で下位の チューブ14から排出された被乾燥物は、下位のリング状トラフ27部に回収さ れながら順次上昇する。上昇途中で前記シール板32の誘導作用で被乾燥物は落 ちこぼれることなく回収シュート29の上端開口に投入せしめられ、該回収シュ ート29を流下した被乾燥物はスクリューフィーダ30,コンベア31を介して 所要の個所に搬送される。
【0013】
【考案の効果】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 回転円筒体の傾斜上端側下部に被乾燥物の搬送供給手段を接続し、一方、回転 円筒体の傾斜下端に調湿された被乾燥物の掻上手段を設けるとともに、この掻上 手段の上位に被乾燥物の排出回収手段を接続したことにより、前記回転円筒体の 据付高さを従来技術に比べ著しく低下させることができる。従来の方法では乾燥 操作で発生する排気ガスは出口フード(図7の4)から強制排気して、集塵機を 経由して放棄するために出口フードはシール性の高い結露防止のスチームトレー スや保温を必要としたのであるが、本考案では回転円筒体の傾斜上端ならびに下 端のリング状トラフがすでに結露防止の覆いの1部を構成した円筒であるから、 入口と出口の開孔部を円板で被うことにより、はるかに容易にシールすることが 可能である。従って、重量物の据付高さの低減は据付重機をはじめとする工事費 の低減のみならず、付帯設備の低減,メンテナンス性,機械基礎の軽量化などの 副次的なメリットがあるし、搬送供給手段,搬出手段の縮小化に伴ない、例えば 、既設ベルトコンベアラインに割り込む配置としたコール・イン・チューブ・ド ライヤを増設することも可能となり、設置面積を大巾に削減できるなど経済的効 果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案のコール・イン・チューブ・ドライヤ
の正面図である。
【図2】回転円筒体の傾斜上端側のリング状トラフ部の
断面図である。
【図3】回転円筒体の傾斜下端側のリング状トラフ部の
断面図である。
【図4】被乾燥物の排出回収部の説明図である。
【図5】チューブ部の一部断面図である。
【図6】回転円筒体の傾斜下端側の正面図である。
【図7】従来例の正面図である。
【符号の説明】 11 回転円筒体 12 機台(入口側) 13 機台(出口側) 14 チューブ 15 管板(入口側) 16 管板(出口側) 17 トラニオン・ジャーナル 18 トラニオン・ジャーナル 19 軸受構造体 20 軸受構造体 21 ベルトコンベア 22 リング状トラフ 23 掻上ブレード 24 スチームトレース 25 スチームジャケット 26 キャップ 27 リング状トラフ 28 掻上ブレード 29 回収シュート 30 スクリューフィーダ 31 コンベア 32 シール板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチームなどの加熱媒体が流通する傾斜
    姿勢の回転円筒体内に、これの軸線方向に沿い、かつ、
    粉粒体状の被乾燥物を傾斜上端から傾斜下端方向に流通
    させる多数のチューブを配設内蔵させたコール・イン・
    チューブ・ドライヤにおいて、前記回転円筒体の傾斜上
    端側下部に被乾燥物の搬送供給手段を接続するととも
    に、回転円筒体の傾斜下端に被乾燥物の掻上手段を設
    け、この掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手段を接
    続したことを特徴とするコール・イン・チューブ・ドラ
    イヤ。
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