JPH0659652B2 - 離型剤の付着検出方法 - Google Patents

離型剤の付着検出方法

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JPH0659652B2
JPH0659652B2 JP60287469A JP28746985A JPH0659652B2 JP H0659652 B2 JPH0659652 B2 JP H0659652B2 JP 60287469 A JP60287469 A JP 60287469A JP 28746985 A JP28746985 A JP 28746985A JP H0659652 B2 JPH0659652 B2 JP H0659652B2
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JP
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resin
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庸夫 岸本
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Mazda Motor Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、成形品における離型剤の付着検出方法に関す
るものである。
(従来技術) 一般に、プラスチック製品等の例えば射出成形品の成形
は、先ず射出成形用の成形型内に例えばオレフィン系ワ
ックス等の透明な離型剤を塗布した後に射出成形を行う
ことにより、成形後の離型作業を容易にする方法が採用
されている(例えば特開昭59−209818号公報参
照)。
ところが、上記離型剤は、その機能面から見て離型性の
高い上記オレフィン系ワックスのような油脂性のものが
一般的に使用されるので、成形完了後に当該離型剤を充
分に除去して置かなければ塗装時の塗膜形成が不可能に
なる。
そこで、従来から上記離型後の成形品を例えば1・1・1・1
−トリフロルエタンのような塩素系有機溶剤を使用して
脱脂槽内で蒸気洗浄を行うことにより脱脂処理して当該
離型剤を除去するようにしている(例えば実開昭59−
15482号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記蒸気洗浄による脱脂処理によっても必ずし
も離型剤の除去は常に完全に行われる訳ではなく、また
成形品によっても当該除去度合が異なる場合を生じる。
従って、最終成形品に対する塗装状態(塗膜密着度)を
良好にするためには、離型剤の除去率を正確に判定し、
除去率の良いものと悪いものとを高精度に選別するとと
もに離型剤の除去率が悪いものを不良品として抽出し再
洗浄を行う必要がある。
ところが、上記離型剤は、上述のような一般に透明剤が
使用されるために肉眼による付着度の判定すら難しく、
特別な検出判定方法が存在しないのが現状である。ま
た、その結果、正確かつ高精度な塗装状態を実現するこ
とが困難であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
で、成形型内に着色した離型剤を塗布した上で樹脂成形
を行ない、離型後の樹脂成形品を洗浄することによって
当該樹脂成形品に付着した上記離型剤を除去するととも
に該洗浄処理後の同樹脂成形品に対する上記離型剤の残
存付着状態を上記着色された色を基準として画像処理装
置によって判定し、その判定結果に応じて同樹脂成形品
に対する塗装の可否を決定するようにしたものである。
(作 用) 上記の手段によると、上述のごとく着色した離型剤を用
いて樹脂成形品の成形を行ない、その後、該樹脂成形品
の離型を行った後に洗浄し、該洗浄処理後の当該離型剤
の残存付着量を上記着色された色を基準として画像処理
装置によって判定し、該判定結果に応じて当該樹脂成形
品の塗装の可否を決定するようにしたことから、一般に
判定困難とされていた成形洗浄後の樹脂成形品の離型剤
の除去度合をきわめて容易かつ能率的に判定することが
できるようになる。
そして、離型剤の除去度合に応じた適切な再洗浄処理を
行うことができるとともに、最終成形品の離型剤除去度
合を大きく向上させることができ、正確な塗装可否判定
により、塗装後の塗膜密着度をもより大きく向上させる
ことが可能となる。
(実施例) 第1図〜第6図は、本発明の実施例に係る例えば射出成
形品の離型剤の付着検出方法を示すものである。
先ず第3図および第4図は、上記実施例における射出成
形装置および成形工程を示すものである。
上記第3図の射出成形装置は、例えばウレタン製の自動
車用フロントノーズを射出成形する場合について構成さ
れており、ウレタン樹脂成形のための2つの素材原料、
イソシアネートとポリオールをそれぞれ対応する2つの
供給系によりミキシングヘッドを介して成形型(金型)
内に注入するようになっている。
すなわち、先ず符号1は、イソシアネート側の原料供給
部を示し、この原料供給部1では当該イソシアネートを
フレオンガスによって次の調合タンク2内に供給し、該
調合タンク2で所定の調合を行った後にさらにケミカル
タンク3を経て圧送ポンプ4により注入シリンダ5内に
供給される。注入シリンダ5内に供給されたイソシアネ
ートは、プランジャ型のミキシングヘッド6を介して後
述するポリオールと混合された後に成形型7内に所定圧
で注入される。上記ミキシングヘッド6は、非注入時に
はプランジャの作動により成形型7内への注入口を閉じ
てそのスプール孔を熱交換器8側に連通せしめ、上記ミ
キシングヘッド6に供給されるイソシアネートを当該熱
交換器8を介して冷却した後に上記ケミカルタンク3内
に還流させるようになっている。
一方、符号11は、ポリオール側の原料供給部を示し、
この原料供給部11では、ポリオールに架橋剤並びに触
媒を混ぜて次の調合タンク12に、また、リ・インフォ
ースメント用のガラス繊維を上記ポリオール等とは独立
して上記調合タンク12にそれぞれ供給する。調合タン
ク12では、上記各材料を所定の割合で混合した後、上
記イソシアネート側と全く同様の供給系を経て上記ミキ
シングヘッド6に供給し、当該ミキシングヘッド6で上
記イソシアネートと混合した上で上記成形型7内に注入
する。成形型7内に注入されたイソシアネートとポリオ
ールとの混合体は当該成形型7内で重合反応を生じウレ
タンを形成するとともに加圧される。
他方、この加圧成形工程における成形開始に際し、先ず
上記成形型7の内面には、第4図(a)に示すように例え
ば赤色の有機色素で着色した離型剤15が吹き付け等の
手段で塗布される。次に、その状態で第4図(b)に示す
ように型締め並びに上述した原料の注入が行われ、その
後第4図(c)に示すように離型が行われて成形品16が
取出される。
従って、このようにして完成された成形品16は、その
表面に上記赤色の有機色素によって着色された離型剤1
5が付着した状態となる。
次に、この離型剤15が付着した成形品16は、第1の
搬送ライン20を経て第2図に符号25で示す洗浄装置
に供給される。
この洗浄装置25は、塩素系の有機溶剤を使用して上記
成形品16の蒸気洗浄を行う脱脂槽21と、この脱脂槽
21に対して上記成形品16の搬入と搬出を行う自走形
ロボット22とを中心として構成されている。
自走形ロボット22は、上記第1の搬送ライン20と上
記脱脂槽21との間に位置して設置された上記第1の搬
送ライン20と直交するレール23,23上を台車24
により矢印(イ)又は(ロ)方向に任意に自走するようになっ
ており、当該台車24上にその本体部22aが旋回可能
に支持され、該本体部22aには上記成形品16を脱脂
槽21に対して搬入しまた脱脂槽21から搬出するため
の2本の作業用アーム22b,22bが上下動自在に設け
られている。
一方、脱脂槽21は、上記自走形ロボット22の上記作
業用アーム22b,22bのピックアップ動作により第1
の搬送ライン20より供給される成形品16を受け取っ
て洗浄部に移送するチエーンコンベア26を有し、上記
自走形ロボット22は先ず成形品16を上記のように取
り上げて180゜旋回した後脱脂槽21の開口部28位
置まで移動して上記チエーンコンベア26に上記成形品
16を係止する。その後チエーンコンベア26が回動し
て上記成形品16を洗浄部に移送して蒸気洗浄を行い、
該洗浄が完了するとチエーンコンベア26のエンドレス
回転により開口部28側に返送される。
開口部28に返送された洗浄後の成形品16は、さらに
上記自走形ロボット22により取出されて、上記第1の
搬送ライン20に並設された第2の搬送ライン27上に
載置され第1の搬送ライン20と逆方向に搬送される。
なお、符号29は、上記自走形ロボット22の自走並び
に成形品移送動作を制御するコントローラである。
次に、上記洗浄完了後の成形品16は、上記第2の搬送
ライン27により第1図に示す離型剤検出装置に移送さ
れる。この離型剤検出装置は、上記第2の搬送ライン2
7上の洗浄済成形品16に所定位置で対向し当該成形品
16表面の離型剤15の残存付着度を上記有機色素の色
相を基準として光学的に検出するイメージセンサ30
と、このイメージセンサ30の出力から上記離型剤15
の色相(光学電子分光法によるL・a・b立体座標値)を
具体的に演算する演算装置31と、この演算装置31の
演算値に基き当該成形品16表面の離型剤15の付着度
が基準値よりも大である場合には当該成形品16を洗浄
不良と判定し、再洗浄工程に振り分ける不良品判定装置
32とからなる画像処理装置によって構成されている。
符号34は、上記不良品判定装置32に付設された不良
品選別のための押し出し装置であり、この押し出し装置
34で第2の搬送ライン27側方に押し出された不良品
は第3の搬送ライン36を介して上記第1の搬送ライン
20に戻され再度洗浄工程に移される。
ところで、上記着色離型剤15の成分組成としては、例
えば次のものの混合物が適当である。
従って、上記のような離型剤15の付着検出方法による
と、着色した離型剤15を用い、洗浄処理後の当該離型
剤の残存付着量をイメージセンサ30を中心とする画像
処理装置によって判定するようにしたことから、一般に
判定困難とされていた成形洗浄後の成形品16に対する
離型剤15の除去度合をきわめて容易かつ能率的に判定
することができるようになる。
その結果、離型剤15の除去度合に応じた再洗浄処理シ
ステムの構築も容易となり、最終成形品の離型剤除去度
合を大きく向上させることができ、結局塗装後の塗膜密
着度をも大きく向上させることが可能となる。第5図に
離型剤の付着割合と塗膜密着度との関係を示し、離型剤
の付着割合が約40%以下の時に満足できる塗膜密着度
を得ることができる。
今、上記のように赤色系の着色剤を用い、上記光学電子
分光法の色相判断による離型剤の付着度を判定する場合
の当該離型剤の付着度による色相値(L・a・b)と塗装時
の塗膜密着度との関係は第6図(イ)〜(ハ)のようになり、
明度L並びに赤味aと黄味bの各色相値がL1,a1,b1の値以
下の場合の値(座標値)Aが上記塗膜の密着度が充分
(許容範囲)となることを示す。従って、上記不良品判
定装置32の基準値を上記Aの値に設定して置くことに
より、容易に自動的な不良品判定が可能となる。
なお、この場合、上記イメージセンサ30は、上記のよ
うな色相判断のみに限らず色度によっても同様の判定を
行うことができる。
(発明の効果) 本発明は、以上に説明したように、成形型内に着色した
離型剤を塗布した上で樹脂成形を行ない、離型後の樹脂
成形品を洗浄処理することによって当該樹脂成形品に付
着した上記離型剤を除去するとともに該洗浄処理後の同
樹脂成形品に対する上記離型剤の残存付着状態を上記着
色された色を基準として画像処理装置によって判定し、
その判定結果に応じて同樹脂成形品に対する塗装の可否
を決定するようにしたものである。
すなわち、本発明の構成によると、上記のごとく着色し
た離型剤を用いて樹脂成形品の成形を行ない、その後、
該樹脂成形品の離型を行った後に洗浄し、該洗浄処理後
の当該離型剤の残存付着量を上記着色された色を基準と
して画像処理装置によって判定し、該判定結果に応じて
当該樹脂成形品の塗装の可否を決定するようにしたこと
から、一般に判定困難とされていた成形洗浄後の樹脂成
形品の離型剤の除去度合をきわめて容易かつ能率的に判
定することができるようになる。
そして、離型剤の除去度合に応じた適切な再洗浄処理を
行うことができるとともに、最終成形品の離型剤除去度
合を大きく向上させることができ、正確な塗装可否判定
により、塗装後の塗膜密着度をもより大きく向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る離型剤の付着検出方法
を使用した離型剤付着検出装置の斜視図、第2図は、同
装置の洗浄工程部の斜視図、第3図は、上記実施例にお
ける射出成形装置の成形工程図、第4図(a)〜(c)は、第3
図の射出成形装置における成形型部分の工程図、第5図
は、離型剤の付着量と塗装時の塗膜密着度との関係を示
すグラフ、第6図(イ)〜(ハ)は上記塗膜密着度と離型剤の
明度並びに色相値との関係を示すグラフである。 7……成形型 15……離型剤 16……成形品 30……イメージセンサ 31……演算装置 32……不良品判定装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型内に着色した離型剤を塗布した上で
    樹脂成形を行ない、離型後の樹脂成形品を洗浄処理する
    ことによって当該樹脂成形品に付着した上記離型剤を除
    去するとともに該洗浄処理後の同樹脂成形品に対する上
    記離型剤の残存付着状態を上記着色された色を基準とし
    て画像処理装置によって判定し、その判定結果に応じて
    同樹脂成形品に対する塗装の可否を決定するようにした
    離型剤の付着検出方法。
JP60287469A 1985-12-17 1985-12-17 離型剤の付着検出方法 Expired - Lifetime JPH0659652B2 (ja)

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JP5864362B2 (ja) * 2012-05-28 2016-02-17 スギムラ化学工業株式会社 ダイカスト用離型剤塗膜の検出方法
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