JPH0659650B2 - 成形機の型締装置 - Google Patents
成形機の型締装置Info
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- JPH0659650B2 JPH0659650B2 JP33409788A JP33409788A JPH0659650B2 JP H0659650 B2 JPH0659650 B2 JP H0659650B2 JP 33409788 A JP33409788 A JP 33409788A JP 33409788 A JP33409788 A JP 33409788A JP H0659650 B2 JPH0659650 B2 JP H0659650B2
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- mold
- cylinder
- mold clamping
- oil
- opening
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/64—Mould opening, closing or clamping devices
- B29C45/67—Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [業上の利用分野] この発明は、射出成形機、ダイキャストマシンなどの成
形機に用いて好適な型締装置に関する。 [従来の技術] 射出成形機、ダイキャストマシンに用いられる直圧式型
締装置では、成形サイクルを短縮するために型の開閉を
高速で行う必要があり、また一方、成形圧に抗するため
に強力な型締力を必要とする。この相反する作用を満足
させ得る型締装置として、ブースターラム式の直圧式型
締装置がある。 この型締装置は、第7図にその1例を示すように、型締
シリンダ1内の中空の型締ラム2にブースターラム3を
挿通して小径の早送りシリンダ4を形成し、また型締シ
リンダ2の後部油室5にプレフイルバルブ6を備えたオ
イルタンク7を接続している。 このような型締装置では、型締ラム2内の小径の油室4
にブースターラム3から圧油が供給されると、型締ラム
2が高速前進して型閉がなされる。 その際、型締ラム2の後部油室5が負圧となるので、プ
レフィルバルブ6を開放してオイルタンク7の油を後部
油室5に吸込ませている。 また型閉完了後には、プレフィルバルブ6を閉じでオイ
ルタンク7と後部油室5とを遮断し、しかるのち後部油
室5に圧油を供給して高圧型締を行なっている。 [発明が解決しようとする課題] この従来のブースターラム式型締装置では、型締ラム1
の高速前進移動に伴う後部油室5の負圧防止のため、吸
引力によってオイルタンク7から後部油室5に油を補償
することから、次の如き問題があった。 オイルタンクは、エアの巻込が生じないように型締
シリンダが必要とする以上の容量を必要とすることか
ら、必然的に機械装置が大型化する。 吸引によるオイルタンクから後部油室への油の補填
にはむらがあり、このため高速移動が不安定となり易
く、オイルタンクと後部油室間の油路や、プレフィルバ
ルブも流動抵抗の小さい大径のものが必要となる。 シリンダ後部にプレフィル口を設けるので、型締装
置の全長が長くなる。 この発明は上記各問題点を解消すべく考えられたもので
あって、その目的とするところは、型締ラムの高速移動
が安定し、またショックも少なく、昇圧時間も短い新た
な成形機の型締装置を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的によるこの発明の特徴は、シリンダ内部に型開
シリンダとブースターラムとをシリンダ後壁に基端部を
固定して同心円に備え、シリンダ側部に油の吸込口を有
する型締シリンダと、上記型開シリンダを内包して型締
シリンダに収まった中空の型締ラムと、管状で後端部に
ピストンヘッドを有し、その後端部から内部に上記ブー
スターラムを挿通して上記型開シリンダに収まり、かつ
先端が型締ラムと共に閉鎖された型締ラム中央の型開閉
ピストンと、上記型開シリンダの後部油室と型締シリン
ダの油室とを連通する開口及び型開油室に接続された油
圧路と、上記型締シリンダの内周壁に沿って位置し、か
つ油圧により進退移動して上記吸込口を開閉する弁体と
から型締装置を構成したことにある。 [作 用] 上記型締装置では、弁体が前進して吸込口が開放され、
吸込口から型締シリンダと型締ラム内に及び型締油室に
油の補填が可能となった型開状態において、上記ブース
ターラムから型開閉ピストン内に型閉油室に圧油を供給
すると、型開閉ピストンが型開シリンダの型開油室の圧
油を排出しながら型締ラムと共に高速前進し、型閉を行
なう。 この前進移動に伴ない型締油室と型開シリンダの後部油
室に、シリンダ外のタンクから油が吸込力により補填さ
れ、高速移動に伴なう両油室の負圧が防止される。 型閉完了後、上記弁体を交替移動して吸込口を閉弁し、
型締油室に圧油を供給すると、型締油室と上記型開シリ
ンダの後部油室が連通していることから、両油室が同時
に加圧されて、そこに強力型締が生じる。 強力型締後、上記弁体を前進移動して吸込口を開弁し、
また型閉油室の油圧抵抗を除いたのちに、油圧路から型
開シリンダの型開油室に圧油を供給すると、型開閉ピス
トンが後部油室の油を開口から型締油室内に排出しなが
ら型締ラムと共に高速後退して、型開を行なう。また型
締油室の油は吸込口からシリンダ外のタンクに排出され
る。 [実施例] 以下この発明を図面に湿す射出成形機の型締装置を1例
として詳細に説明する。 図中11は型締シリンダで、シリンダ内に型開シリンダ
12とブースターラム13とをシリンダ後壁14に基端
部を固定して同心円に備えている。またシリンダ側部の
略中央部に、後記する型開油室及び後部油室と型締油室
の容積差以上の容量を有する型締シリンダ11外のタン
ク15と連絡した大口径の吸込口16が設けてあり、そ
の吸込口16より前部のシリンダ壁部内に段部を設けて
形成した後部開口の環状凹所17内に、該吸込口16の
開口を開閉する管状の弁体18が進退自在に設けてあ
る。 この弁体18は、第2図にその詳細を示すように、管状
凹所内に位置する外側周面と内側周面とに突部19,2
0とを交互に有し、突部19にはピストンリング21が
嵌込んである。この突部19により弁体外側と凹所壁面
との間には2つの油室22,23(第5図参照)が形成
され、一方の油室22にはシリンダ壁部に穿設した油路
24が、他方の油室23には弁体18に穿設した油路2
5が設けてあり、更に上記突起20の端面が位置する凹
所底部に油路26が穿設してある。 27は上記型開シリンダ12を内包して型締シリンダ1
1に収まった大口径の中空の型締ラムで、その中央部に
管状の型開閉ピストン28を有する。この型開閉ピスト
ン28は後端部にピストンヘッド29が有し、その後端
部から内部に上記ブースターラム13を挿通して上記型
開シリンダ12に収まり、かつ先端は部材30により型
締ラム先端と共に閉鎖されて、内部な高速型閉用の油室
31となっている。 上記型開シリンダ12の内部は、ピストンヘッド29に
よ高速型開を行なう型開油室32と、強力型締に寄与す
る後部油室33とに区画され、型開油室32には型開シ
リンダ12に沿って配設した油圧路34が接続され、ま
た後部油室33には、該後部油室と型締シリンダ11か
ら型締ラム27内に及ぶ型締油室35とを連通する開口
36が設けてある。 なお37は型締シリンダ11の後部に設けた油路、38
は上記部材30を介して型締ラム27に連結した可動
盤、39は固定盤、40はタイバー、41は金型を示
す。 また第6図において、50は油圧源、51,52は3位
置切換弁、53,54は2位置切換弁(以下これらを切
換弁と略称する)、55,56はパイロットチェッキバ
ルブ(以下チェッキバルブと略称する)である。 次に上記型締装置の動作を第6図に示す油圧回路ととも
に説明する。
形機に用いて好適な型締装置に関する。 [従来の技術] 射出成形機、ダイキャストマシンに用いられる直圧式型
締装置では、成形サイクルを短縮するために型の開閉を
高速で行う必要があり、また一方、成形圧に抗するため
に強力な型締力を必要とする。この相反する作用を満足
させ得る型締装置として、ブースターラム式の直圧式型
締装置がある。 この型締装置は、第7図にその1例を示すように、型締
シリンダ1内の中空の型締ラム2にブースターラム3を
挿通して小径の早送りシリンダ4を形成し、また型締シ
リンダ2の後部油室5にプレフイルバルブ6を備えたオ
イルタンク7を接続している。 このような型締装置では、型締ラム2内の小径の油室4
にブースターラム3から圧油が供給されると、型締ラム
2が高速前進して型閉がなされる。 その際、型締ラム2の後部油室5が負圧となるので、プ
レフィルバルブ6を開放してオイルタンク7の油を後部
油室5に吸込ませている。 また型閉完了後には、プレフィルバルブ6を閉じでオイ
ルタンク7と後部油室5とを遮断し、しかるのち後部油
室5に圧油を供給して高圧型締を行なっている。 [発明が解決しようとする課題] この従来のブースターラム式型締装置では、型締ラム1
の高速前進移動に伴う後部油室5の負圧防止のため、吸
引力によってオイルタンク7から後部油室5に油を補償
することから、次の如き問題があった。 オイルタンクは、エアの巻込が生じないように型締
シリンダが必要とする以上の容量を必要とすることか
ら、必然的に機械装置が大型化する。 吸引によるオイルタンクから後部油室への油の補填
にはむらがあり、このため高速移動が不安定となり易
く、オイルタンクと後部油室間の油路や、プレフィルバ
ルブも流動抵抗の小さい大径のものが必要となる。 シリンダ後部にプレフィル口を設けるので、型締装
置の全長が長くなる。 この発明は上記各問題点を解消すべく考えられたもので
あって、その目的とするところは、型締ラムの高速移動
が安定し、またショックも少なく、昇圧時間も短い新た
な成形機の型締装置を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的によるこの発明の特徴は、シリンダ内部に型開
シリンダとブースターラムとをシリンダ後壁に基端部を
固定して同心円に備え、シリンダ側部に油の吸込口を有
する型締シリンダと、上記型開シリンダを内包して型締
シリンダに収まった中空の型締ラムと、管状で後端部に
ピストンヘッドを有し、その後端部から内部に上記ブー
スターラムを挿通して上記型開シリンダに収まり、かつ
先端が型締ラムと共に閉鎖された型締ラム中央の型開閉
ピストンと、上記型開シリンダの後部油室と型締シリン
ダの油室とを連通する開口及び型開油室に接続された油
圧路と、上記型締シリンダの内周壁に沿って位置し、か
つ油圧により進退移動して上記吸込口を開閉する弁体と
から型締装置を構成したことにある。 [作 用] 上記型締装置では、弁体が前進して吸込口が開放され、
吸込口から型締シリンダと型締ラム内に及び型締油室に
油の補填が可能となった型開状態において、上記ブース
ターラムから型開閉ピストン内に型閉油室に圧油を供給
すると、型開閉ピストンが型開シリンダの型開油室の圧
油を排出しながら型締ラムと共に高速前進し、型閉を行
なう。 この前進移動に伴ない型締油室と型開シリンダの後部油
室に、シリンダ外のタンクから油が吸込力により補填さ
れ、高速移動に伴なう両油室の負圧が防止される。 型閉完了後、上記弁体を交替移動して吸込口を閉弁し、
型締油室に圧油を供給すると、型締油室と上記型開シリ
ンダの後部油室が連通していることから、両油室が同時
に加圧されて、そこに強力型締が生じる。 強力型締後、上記弁体を前進移動して吸込口を開弁し、
また型閉油室の油圧抵抗を除いたのちに、油圧路から型
開シリンダの型開油室に圧油を供給すると、型開閉ピス
トンが後部油室の油を開口から型締油室内に排出しなが
ら型締ラムと共に高速後退して、型開を行なう。また型
締油室の油は吸込口からシリンダ外のタンクに排出され
る。 [実施例] 以下この発明を図面に湿す射出成形機の型締装置を1例
として詳細に説明する。 図中11は型締シリンダで、シリンダ内に型開シリンダ
12とブースターラム13とをシリンダ後壁14に基端
部を固定して同心円に備えている。またシリンダ側部の
略中央部に、後記する型開油室及び後部油室と型締油室
の容積差以上の容量を有する型締シリンダ11外のタン
ク15と連絡した大口径の吸込口16が設けてあり、そ
の吸込口16より前部のシリンダ壁部内に段部を設けて
形成した後部開口の環状凹所17内に、該吸込口16の
開口を開閉する管状の弁体18が進退自在に設けてあ
る。 この弁体18は、第2図にその詳細を示すように、管状
凹所内に位置する外側周面と内側周面とに突部19,2
0とを交互に有し、突部19にはピストンリング21が
嵌込んである。この突部19により弁体外側と凹所壁面
との間には2つの油室22,23(第5図参照)が形成
され、一方の油室22にはシリンダ壁部に穿設した油路
24が、他方の油室23には弁体18に穿設した油路2
5が設けてあり、更に上記突起20の端面が位置する凹
所底部に油路26が穿設してある。 27は上記型開シリンダ12を内包して型締シリンダ1
1に収まった大口径の中空の型締ラムで、その中央部に
管状の型開閉ピストン28を有する。この型開閉ピスト
ン28は後端部にピストンヘッド29が有し、その後端
部から内部に上記ブースターラム13を挿通して上記型
開シリンダ12に収まり、かつ先端は部材30により型
締ラム先端と共に閉鎖されて、内部な高速型閉用の油室
31となっている。 上記型開シリンダ12の内部は、ピストンヘッド29に
よ高速型開を行なう型開油室32と、強力型締に寄与す
る後部油室33とに区画され、型開油室32には型開シ
リンダ12に沿って配設した油圧路34が接続され、ま
た後部油室33には、該後部油室と型締シリンダ11か
ら型締ラム27内に及ぶ型締油室35とを連通する開口
36が設けてある。 なお37は型締シリンダ11の後部に設けた油路、38
は上記部材30を介して型締ラム27に連結した可動
盤、39は固定盤、40はタイバー、41は金型を示
す。 また第6図において、50は油圧源、51,52は3位
置切換弁、53,54は2位置切換弁(以下これらを切
換弁と略称する)、55,56はパイロットチェッキバ
ルブ(以下チェッキバルブと略称する)である。 次に上記型締装置の動作を第6図に示す油圧回路ととも
に説明する。
第6図に示す型締状態において、切換弁51をA側に、
切換弁54をB側に切換えると、切換弁51では、 「油圧源50−切換弁51−油圧路34−型開シリンダ
12の型開油室32」 「型開閉ピストンの油室31−ブースタラム13−油圧
路61−切換弁51−切換弁52のB側−タンク15」 とのごとく油圧路が形成され、油圧源50から型開油室
32に供給された圧油は、型開閉ピストン28を後退移
動(図において左側)させるべくピストン29に作用
し、た油室31の圧油は型開閉ピストン28の後退移動
に伴い3位置切換弁52により流量を制限されながらタ
ンク15に排出されるようになる。 切換弁54では、 「油圧源50−切換弁54−チェックバルブ55,56
のパイロットライン」 「油圧源50−切換弁54−油路24−弁体18の油室
22」 とのごとく油圧回路が形成され、パイロットラインに供
給された圧油はチェッキバルブ55,56の両方を開弁
して、型締油室35と凹所底部の油路26の圧油をタン
ク15を排出できるようにする。この型締油室35とタ
ンク15との連通により、開口36を介して型締油室3
5と接続している型開閉シリンダ12の後部油室33の
圧油も排出されるようになる。 また弁体18の油室22(第4図参照)に供給された圧
油は弁体18の突部19を開弁方向(図において右側)
に移動するように作用する。これにより弁体18の油室
23の圧油は油路25を経て上記型締油室35に押出さ
れることになり、弁体18は移動して後部により閉鎖し
ていた型締シリンダ側部の吸込口16を第5図に示すよ
うに開く。このため型締油室35の圧油が大量にタンク
15に流出するようになり、また後部油室33の圧油は
型締油室35に流出するようになる。 この結果、型開閉ピストンの油室31、型開シリンダ1
2の型開油室33、型締油室35の油圧抵抗が減じて油
室32に供給した圧油により型開が行われるようにな
る。また型開速度は切換弁52のB側による型閉油室3
1の圧油の流量制限により制限されたものとなる。 次に切換弁52をA側に切換えると、型開油室31の圧
油は、 「油圧路61−切換弁51−切換弁52−油圧路62−
油圧路34−型開油室33」 になる差動油圧回路が形成され、型開は高速に切換わ
る。また型開停止の若干手前で切換弁52を中立位置に
戻すと、型開速度は型開初期のときと同様に低速にな
り、第5図に示すように型開を完了する。
切換弁54をB側に切換えると、切換弁51では、 「油圧源50−切換弁51−油圧路34−型開シリンダ
12の型開油室32」 「型開閉ピストンの油室31−ブースタラム13−油圧
路61−切換弁51−切換弁52のB側−タンク15」 とのごとく油圧路が形成され、油圧源50から型開油室
32に供給された圧油は、型開閉ピストン28を後退移
動(図において左側)させるべくピストン29に作用
し、た油室31の圧油は型開閉ピストン28の後退移動
に伴い3位置切換弁52により流量を制限されながらタ
ンク15に排出されるようになる。 切換弁54では、 「油圧源50−切換弁54−チェックバルブ55,56
のパイロットライン」 「油圧源50−切換弁54−油路24−弁体18の油室
22」 とのごとく油圧回路が形成され、パイロットラインに供
給された圧油はチェッキバルブ55,56の両方を開弁
して、型締油室35と凹所底部の油路26の圧油をタン
ク15を排出できるようにする。この型締油室35とタ
ンク15との連通により、開口36を介して型締油室3
5と接続している型開閉シリンダ12の後部油室33の
圧油も排出されるようになる。 また弁体18の油室22(第4図参照)に供給された圧
油は弁体18の突部19を開弁方向(図において右側)
に移動するように作用する。これにより弁体18の油室
23の圧油は油路25を経て上記型締油室35に押出さ
れることになり、弁体18は移動して後部により閉鎖し
ていた型締シリンダ側部の吸込口16を第5図に示すよ
うに開く。このため型締油室35の圧油が大量にタンク
15に流出するようになり、また後部油室33の圧油は
型締油室35に流出するようになる。 この結果、型開閉ピストンの油室31、型開シリンダ1
2の型開油室33、型締油室35の油圧抵抗が減じて油
室32に供給した圧油により型開が行われるようにな
る。また型開速度は切換弁52のB側による型閉油室3
1の圧油の流量制限により制限されたものとなる。 次に切換弁52をA側に切換えると、型開油室31の圧
油は、 「油圧路61−切換弁51−切換弁52−油圧路62−
油圧路34−型開油室33」 になる差動油圧回路が形成され、型開は高速に切換わ
る。また型開停止の若干手前で切換弁52を中立位置に
戻すと、型開速度は型開初期のときと同様に低速にな
り、第5図に示すように型開を完了する。
第5図に示す型開状態において、切換弁51,52,5
3をB側に切換えると、 「油圧源50−切換弁51−油圧路61−ブースタラム
13−型閉油室31」 「油圧源50−切換弁51−切換弁53−チェッキバル
ブ55−油路37−型締油室35」 のごとき油圧回路が形成され、油圧源50から型閉油室
31と型締油室35とに圧油が供給されるようになる。
一方、 「型開油室32−切換弁51−切換弁52−タンク1
5」 なる油圧回路も形成されて、型開油室32の圧油がタン
ク15に排出されるようになる。上記型閉油室31では
圧油による加圧により出力(型開閉ピストンの内径の断
面積×油圧力P)が発生し、型開閉ピストン28は型締
ラム27と共に型閉方向(図では右側)に移動するよう
になる。また後部油室33の圧油は型開閉ピストン28
の移動に伴い、型締油室35から開口36を経て供給さ
れ、型締油室35の圧油の不足分は、吸込口16が開放
されているのでタンク15の油を吸込んで補われる。 このため油圧源50から型閉油室31に供給される油量
は、ブースタラム13の外径の断面積×移動量だけでよ
いことになり、油圧源50となる油圧ポンプの吐出量と
型締油室35及び後部油室33とを加えた容積にかかわ
らず、高速にて型閉がなされ、その両油室も負圧となる
ようなことがない。 この型締速度は、型閉終了位置より若干手前で切換弁5
2を中立位置にし、型開油室32より排出される油の量
を制限することにより、低速に制御できる。
3をB側に切換えると、 「油圧源50−切換弁51−油圧路61−ブースタラム
13−型閉油室31」 「油圧源50−切換弁51−切換弁53−チェッキバル
ブ55−油路37−型締油室35」 のごとき油圧回路が形成され、油圧源50から型閉油室
31と型締油室35とに圧油が供給されるようになる。
一方、 「型開油室32−切換弁51−切換弁52−タンク1
5」 なる油圧回路も形成されて、型開油室32の圧油がタン
ク15に排出されるようになる。上記型閉油室31では
圧油による加圧により出力(型開閉ピストンの内径の断
面積×油圧力P)が発生し、型開閉ピストン28は型締
ラム27と共に型閉方向(図では右側)に移動するよう
になる。また後部油室33の圧油は型開閉ピストン28
の移動に伴い、型締油室35から開口36を経て供給さ
れ、型締油室35の圧油の不足分は、吸込口16が開放
されているのでタンク15の油を吸込んで補われる。 このため油圧源50から型閉油室31に供給される油量
は、ブースタラム13の外径の断面積×移動量だけでよ
いことになり、油圧源50となる油圧ポンプの吐出量と
型締油室35及び後部油室33とを加えた容積にかかわ
らず、高速にて型閉がなされ、その両油室も負圧となる
ようなことがない。 この型締速度は、型閉終了位置より若干手前で切換弁5
2を中立位置にし、型開油室32より排出される油の量
を制限することにより、低速に制御できる。
第3図の型閉完了の状態において、切換弁54をA側に
切換えると、弁体18の油室22が油路24を経てタン
ク15と連通するようになって油室22が除かれる一
方、油室26に圧油が供給されて弁体18が加圧され、
前進移動(図では左側)して吸込口16を閉鎖し、型締
油室35とタンク15とが遮断される。 また閉弁状態で第2図に示すように、開口25により型
締油室35と油室23とが連通していることから、型締
油室35の圧油が弁体18を閉弁方向に押圧し、閉弁を
一層強固となす。この結果、チェッキバルブ55を経て
供給れた駆動源50からの圧油により、後部油室33と
型締油室35の両方が強力に加圧されることになり、そ
のときに発注する出力により強力型締が行われる。
切換えると、弁体18の油室22が油路24を経てタン
ク15と連通するようになって油室22が除かれる一
方、油室26に圧油が供給されて弁体18が加圧され、
前進移動(図では左側)して吸込口16を閉鎖し、型締
油室35とタンク15とが遮断される。 また閉弁状態で第2図に示すように、開口25により型
締油室35と油室23とが連通していることから、型締
油室35の圧油が弁体18を閉弁方向に押圧し、閉弁を
一層強固となす。この結果、チェッキバルブ55を経て
供給れた駆動源50からの圧油により、後部油室33と
型締油室35の両方が強力に加圧されることになり、そ
のときに発注する出力により強力型締が行われる。
強力型締状態において図示しない射出装置を固定盤39
側の金型41にノズルタッチし、溶融樹脂を射出充填す
るが、必要時経過後は保圧工程になる。保圧工程は切換
弁51を中立位置に、切換弁53をA側に切換えること
により行われる。これにより型閉油室31はタンク15
と連通して開放されるが、後部油室33と型締油室35
の圧油はチェッキバルブ55で保持される。 上記例では切換弁51,52を4ポート3位置切換弁で
説明したが、パイロット操作ソレノイド制御4ポート3
位置切換弁でも何ら作動を換わるところがない。 また実施例として射出成形機の型締装置を記載したが、
ダイキャストマシンの型締装置にも応用できることは云
うまでもなく、またこの発明が実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変
を施し得ることは勿論のことである。 〔発明の効果〕 この発明は上述のように、シリンダ内部に型開シリンダ
とブースターラムとをシリンダ後壁に基端部を固定して
同心円に備え、シリンダ側部に油の吸込口を有する型締
シリンダと、上記型開シリンダを内包して型締シリンダ
に収まった中空の型締ラムと、管状で後端部にピストン
ヘッドを有し、その後端部から内部に上記ブースターラ
ムを挿通して上記型開シリンダに収まり、かつ先端が型
締ラムと共に閉鎖された型締ラム中央の型開閉ピストン
と、上記型開シリンダの後部油室と型締シリンダの油室
とを連通する開口及び型開油室に接続された油圧路と、
上記型締シリンダの内周壁に沿って位置し、かつ油圧に
より進退移動して上記吸込口を開閉する弁体とからなる
ことから、油圧の保障が円滑行なわれ、また型締時およ
び型開時に油圧源から供給する油の量は型締シリンダ容
積のうちごく一部だけで良いので、油圧源からの吐出量
が少なくても高速で作動でき、構造も簡単で、高速性、
信頼性に優れ、シリンダ全長も短く構成できるので、型
締装置の小型化が可能となり、それにより装置の低価格
化を図ることもできるなどの効果を奏する。
側の金型41にノズルタッチし、溶融樹脂を射出充填す
るが、必要時経過後は保圧工程になる。保圧工程は切換
弁51を中立位置に、切換弁53をA側に切換えること
により行われる。これにより型閉油室31はタンク15
と連通して開放されるが、後部油室33と型締油室35
の圧油はチェッキバルブ55で保持される。 上記例では切換弁51,52を4ポート3位置切換弁で
説明したが、パイロット操作ソレノイド制御4ポート3
位置切換弁でも何ら作動を換わるところがない。 また実施例として射出成形機の型締装置を記載したが、
ダイキャストマシンの型締装置にも応用できることは云
うまでもなく、またこの発明が実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変
を施し得ることは勿論のことである。 〔発明の効果〕 この発明は上述のように、シリンダ内部に型開シリンダ
とブースターラムとをシリンダ後壁に基端部を固定して
同心円に備え、シリンダ側部に油の吸込口を有する型締
シリンダと、上記型開シリンダを内包して型締シリンダ
に収まった中空の型締ラムと、管状で後端部にピストン
ヘッドを有し、その後端部から内部に上記ブースターラ
ムを挿通して上記型開シリンダに収まり、かつ先端が型
締ラムと共に閉鎖された型締ラム中央の型開閉ピストン
と、上記型開シリンダの後部油室と型締シリンダの油室
とを連通する開口及び型開油室に接続された油圧路と、
上記型締シリンダの内周壁に沿って位置し、かつ油圧に
より進退移動して上記吸込口を開閉する弁体とからなる
ことから、油圧の保障が円滑行なわれ、また型締時およ
び型開時に油圧源から供給する油の量は型締シリンダ容
積のうちごく一部だけで良いので、油圧源からの吐出量
が少なくても高速で作動でき、構造も簡単で、高速性、
信頼性に優れ、シリンダ全長も短く構成できるので、型
締装置の小型化が可能となり、それにより装置の低価格
化を図ることもできるなどの効果を奏する。
図面はこの発明に係わる成形機の型締装置の1実施例を
示すもので、第1図は型閉状態における断面図、第2図
は閉弁時の弁体部分の断面図、第3図は同じく型閉状態
における断面図、第4図は閉弁時の弁体部分の断面図、
第5図は型開状態における断面図、第6図は型閉時の油
圧回路図の説明図、第7図は従来のブースタラム式型締
装置の癪時断面図である。 11……型締シリンダ、12……型開閉シリンダ 13……ブースタラム、15……タンク 16……吸込口、17……環状凹所 18……弁体、22,23……油室 24……油路、25……開口 26……油路、27……型締ラム 28……型開閉ピストン 29……ピストン、31……型閉油室 32……型開油室、33……後部油室 34……油圧路、35……型締油室 36……開口、27……油路
示すもので、第1図は型閉状態における断面図、第2図
は閉弁時の弁体部分の断面図、第3図は同じく型閉状態
における断面図、第4図は閉弁時の弁体部分の断面図、
第5図は型開状態における断面図、第6図は型閉時の油
圧回路図の説明図、第7図は従来のブースタラム式型締
装置の癪時断面図である。 11……型締シリンダ、12……型開閉シリンダ 13……ブースタラム、15……タンク 16……吸込口、17……環状凹所 18……弁体、22,23……油室 24……油路、25……開口 26……油路、27……型締ラム 28……型開閉ピストン 29……ピストン、31……型閉油室 32……型開油室、33……後部油室 34……油圧路、35……型締油室 36……開口、27……油路
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ内部に型開シリンダとブースター
ラムとをシリンダ後壁に基端部を固定して同心円に備
え、シリンダ側部に油の吸込口を有する型締シリンダ
と、上記型開シリンダを内包して型締シリンダに収まっ
た中空の型締ラムと、管状で後端部にピストンヘッドを
有し、その後端部から内部に上記ブースターラムを挿通
して上記型開シリンダに収まり、かつ先端が型締ラムと
共に閉鎖された型締ラム中央の型開閉ピストンと、上記
型開シリンダの後部油室と型締シリンダの油室とを連通
する開口及び型開油室に接続された油圧路と、上記型締
シリンダの内周壁に沿って位置し、かつ油圧により進退
移動して上記吸込口を開閉する弁体とからなることを特
徴とする成形機の型締装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33409788A JPH0659650B2 (ja) | 1988-12-30 | 1988-12-30 | 成形機の型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33409788A JPH0659650B2 (ja) | 1988-12-30 | 1988-12-30 | 成形機の型締装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02179709A JPH02179709A (ja) | 1990-07-12 |
JPH0659650B2 true JPH0659650B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=18273494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33409788A Expired - Fee Related JPH0659650B2 (ja) | 1988-12-30 | 1988-12-30 | 成形機の型締装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659650B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7293097B2 (ja) * | 2019-11-29 | 2023-06-19 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機 |
-
1988
- 1988-12-30 JP JP33409788A patent/JPH0659650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02179709A (ja) | 1990-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |