JP3095260B2 - 型締装置 - Google Patents

型締装置

Info

Publication number
JP3095260B2
JP3095260B2 JP03179170A JP17917091A JP3095260B2 JP 3095260 B2 JP3095260 B2 JP 3095260B2 JP 03179170 A JP03179170 A JP 03179170A JP 17917091 A JP17917091 A JP 17917091A JP 3095260 B2 JP3095260 B2 JP 3095260B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold clamping
cylinder
ram
mold
die plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03179170A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0524046A (ja
Inventor
理吉 山本
克雄 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP03179170A priority Critical patent/JP3095260B2/ja
Publication of JPH0524046A publication Critical patent/JPH0524046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3095260B2 publication Critical patent/JP3095260B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形機の型締装
置に係り、特に、型締シリンダ構造の簡素化に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に射出成形機の型締装置は、成形サ
イクルを短縮するためには型の開閉を高速で行う必要が
あり、一方、成形圧に抗するために強力な締付力が要求
される。これらの条件を全て満足させると構造が複雑化
し、さらに型締シリンダ内面全面の加工精度が要求さ
れ、しかもシリンダ径が大きいこともあって精密加工が
困難となり加工コストが上昇する等の問題を有しおり、
これらの問題を解決したものとして特開昭63−278
815号公報および特開昭59−201833号公報が
提案されている。
【0003】すなわち、前者においては早送りシリンダ
の前部油室、後部油室に各々圧力を供給する油路を早送
りピストン内に穿設し、前部油室と後部油室の有効受圧
面積を略2:1になるよう早送りピストンのロッドの径
を設定し、前部油室と後部油室とを連通する連絡油路を
早送りピストン内に穿設し、この連絡油路の途中に型開
閉のため前部油室に油が流入される際この前部油室の油
圧力によって前部油室と後部油室とを連通させると共に
後部油室への圧油供給路を遮断し、型開のため後部油室
に油が流入される際この後部油室内への圧油供給用油路
を遮断し、型開きのため後部油室に油が流入される際こ
の後部油室への圧油供給用油路を開放すると共に後部油
室の油圧力によって連絡油路を遮断する弁装置(プレフ
ィルバルブ)を設けるよう構成されている。
【0004】また、後者においては、型締シリンダに主
ラムを、この主ラムにブースタラムをそれぞれ嵌挿する
と共に、この型締シリンダに嵌挿されて前後進するプレ
フィルバルブを設け、このプレフィルバルブの突出部と
この型締シリンダのリブを液密可能に当接するように構
成した射出成形機等の型締装置において、前記突出部に
段差を設け、この段差の外径とリブの内径との間に間隙
を形成し、型開きと同時にプレフィルバルブを作動して
前記間隙による圧力損失に基づき徐々に型締シリンダ内
の圧油を排出する様に構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合は型締ラムが複動式のため型締シリンダの精密な内
面加工が必要となりまた、型締ラムにピストンリングを
装着する必要がある。さらに、型締シリンダ作動油吸込
口および排出口の設定を型締ラム後退限より後部に設定
しなければならず、このため型締装置全長が長くなる難
点を有している。また後者の場合は型締シリンダにプレ
フィルバルブが一体的に形成されるので型締シリンダが
複雑な構造となり、主ラムが型締シリンダにピストンリ
ング等を介して嵌挿しているので型締シリンダ内径部の
加工精度が要求される。また、プレフィルバルブの軸方
向の移動による開閉を型締シリンダ内方に突出したリブ
との当接により行っているため、油通路はこの部分で制
限され位置を大きく変更することはできない。また、後
者においても前者と同様型締装置の全長が長くなる難点
を有している。
【0006】そこで、本発明の目的は、型締シリンダ内
径部の加工を不要としあるいは加工領域を削減して加工
を容易にし、さらに型締装置と共に架台全長を短縮し設
置床面積を縮小することのできる型締装置を提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、型締シリンダに内挿された
型締ラムの一端に移動ダイプレートを固定し、この移動
ダイプレートを型締シリンダと固定ダイプレートとを連
結する複数のダイバーにより案内支持して固定ダイプレ
ートに対し進退移動するよう構成した型締装置におい
て、型締装置は、前記型締ラムを遊嵌挿入すると共にこ
のラムの外周を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの
型締ラム端部と底部との間に空洞部を形成した型締シリ
ンダと、内部を軸方向に貫通してブーストシリンダを形
成し一端を前記型締シリンダの空洞部の底部に挿着し他
端外周にピストンを形成したロッド部と、このピストン
を摺動可能に嵌挿すると共に前記ロッド部を密閉してこ
れを摺動可能に挿通し内部を前記ピストンにより底部室
とシリンダ室とに画成した型締ラムと、前記ロッド部の
ブーストシリンダに一端を嵌挿すると共に他端を前記型
締ラムのシリンダ底部に装着したブーストラムと、前記
型締シリンダの空洞部と油タンクとの間を連通遮断する
プレフィルバルブとで構成することを特徴とする。請求
項4記載の発明は、型締シリンダに内挿された型締ラム
の一端に移動ダイプレートを固定し、この移動ダイプレ
ートを型締シリンダと固定ダイプレートとを連結する複
数のダイバーにより案内支持して固定ダイプレートに対
し進退移動するよう構成した型締装置において、型締装
置は、前記型締ラムを遊嵌挿入すると共にこのラムの外
周を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの型締ラム端
部と底部との間に空洞部を形成した型締シリンダと、一
端を前記型締シリンダの空洞部の底部に挿着し他端外周
にピストンを形成したロッド部と、このピストンを摺動
可能に嵌挿すると共に前記ロッド部を密閉してこれを摺
動可能に挿通し内部を前記ピストンにより底部室とシリ
ンダ室とに画成した型締ラムと、前記底部室とシリンダ
室とを連通する外部配管と、この外部配管の途中に設け
られ前記底部室とシリンダ室とを連通遮断する方向切換
弁と、前記型締シリンダの空洞部と油タンクとの間を連
通遮断するプレフィルバルブとで構成することを特徴と
する
【0008】さらに、請求項2記載の発明は、型締シリ
ンダに内挿された型締ラムの一端に移動ダイプレートを
固定し、この移動ダイプレートを型締シリンダと固定ダ
イプレートとを連結する複数のダイバーにより案内支持
して固定ダイプレートに対し進退移動するよう構成した
型締装置において、型締装置は、前記型締ラムを遊嵌挿
入すると共にこのラムの外周を開口側で密閉して摺動可
能に挿通しこの型締ラム端部と底部との間に空洞部を形
成した型締シリンダと、この型締シリンダ内に遊嵌挿入
された型締ラム外周部との間に形成される間隙部にあっ
て相方の内外周壁に液密に摺動可能に嵌挿されたスライ
ドリングと、このスライドリングの移動量を規制すべく
型締シリンダの中間内周部に形成された第1の突起部
と、前記型締ラムの型締位置において型開時に作用する
圧油による移動で前記スライドリングと係止すべく型締
ラムの後端外周部に形成された第2の突起部と、前記型
締シリンダまたは固定ダイプレートに固着しロッド先端
を前記移動ダイプレートに係止し前記移動ダイプレート
を前記固定ダイプレートに対して進退移動させるブース
トシリンダと、前記型締シリンダの空洞部と油タンクと
の間を連通遮断するプレフィルバルブとで構成すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る型締装置によれば、型締シリンダ
内径部の加工を不要としあるいは加工領域を削減して加
工を容易にし、さらに型締装置と共に架台全長を短縮し
設置床面積を縮小することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明に係る型締装置の実施例につき、
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1は型
閉開始前の状態を示す型締装置の要部断面図であり、参
照符号10は固定金型を取付ける固定ダイプレートであ
り、この固定ダイプレート10に対接して型締シリンダ
12が配置される。この型締シリンダ12と固定ダイプ
レート10とは複数のタイバー14(実施例では4本)
により連結されている。これらタイバー14には固定ダ
イプレート10に対し移動ダイプレート16が後述する
型締ラム18の作用により進退移動可能に案内支持され
ている。
【0011】すなわち、型締シリンダ12の内部には型
締ラム18が進退移動可能に遊嵌挿入され、この型締ラ
ム18の外周は型締シリンダ12の開口部でシールによ
り密閉されると共に、型締ラム18の一端には移動ダイ
プレート16の背面が固着されると共にその他端部は型
締シリンダ12の底部との間に空洞部20が形成され
る。
【0012】この空洞部20を形成する型締シリンダ1
2の左端底部には先端外周にピストン24を形成したロ
ッド部22の後端が貫通挿着され、ピストン24を型締
ラム18の内部に摺動可能に嵌挿すると共にロッド部2
2の外周を密閉してこれを挿通支持し、その内部をピス
トン24により底部室26とシリンダ室28に画成す
る。
【0013】さらに、ロッド部22内部を軸方向に貫通
してブーストシリンダ30を形成し、このブーストシリ
ンダ30内に一端を型締ラム18の底部に装着したブー
ストラム32を摺動可能に嵌挿する。型締ラム18には
軸方向に開孔路34を形成してこの底部室26と型締シ
リンダ12の空洞部20とを常時連通するよう形成す
る。 そして、型締シリンダ12にはこのシリンダの空
洞部20と油圧タンク36とを連通遮断するプレフィル
バルブ38が設けられる。
【0014】このように構成された型締シリンダの動作
につき説明する。型締前進動作について。図1乃至図2
に示すように、型締開始指令により、プレフィルバルブ
38が開弁すると共にAポート40よりブーストシリン
ダ30に圧油が導入され、その結果、ロッド部22のブ
ーストシリンダ30に一端を嵌挿すると共に他端を前記
型締ラム18の型締シリンダ12の底部に装着されたブ
ーストラム32ならびに型締ラム18が共に前進し、こ
の型締ラム18の前進動作とともに移動ダイプレート1
6が型締前進する。
【0015】このとき、油圧タンク36の圧油が型締シ
リンダ12の空洞部室20内に導入されると、この圧油
は型締ラム18の開孔路34を経由して型締ラム18の
底部室26に導入される。これと同時に型締ラム18の
前進動作によりシリンダ室28内の油は圧縮されてBポ
ート48より外部に排出される。
【0016】型締力の発生動作について。図3に示すよ
うに、移動ダイプレートの前進限位置においてプレフィ
ルバルブを閉弁し、型締シリンダ12の空洞部室20内
にCポート44より圧油を導入すると空洞部室20およ
び型締ラム18の底部室26内に油圧が作用し型締力が
発生する。
【0017】このように、空洞部室20と底部室26と
を型締ラム18の開孔路34を介して連通接続するよう
に構成することにより、同一油圧においては小径の型締
シリンダを用いても所望の型締力を得ることができる。
【0018】型開放力の発生動作について。図4に示す
ように、型開指令によりCポート44から空洞部室20
内の圧油を抜き、続いて図5に示すようにプレフィルバ
ルブ38を開弁し、Bポート42より圧油を型締ラム1
8のシリンダ室28内に導入するとこのシリンダ室28
のピストン24のロッド部22側の受圧面積に作用する
圧油に相当する型開力が発生する。
【0019】この場合、型締ラム18底部室26内の圧
油は型締ラム18の開孔路34より型締シリンダ12の
空洞部室20内を通過して開弁しているプレフィルバル
ブ38を介して油圧タンク36内に戻る。続いて、プレ
フィルバルブ38を閉弁して型締ラム18は図6に示す
ような初期状態に戻り、型開放動作は終了する。
【0020】なお、型締シリンダ12の空洞部室20と
型締ラム18の底部室26とを連通させず、底部室26
とシリンダ室28とをBポート42を介して外部配管で
連通接続すると共にこの間に方向切換弁(図示せず)を
設け、この方向切換弁を切換えて移動ダイプレート16
の前進時にのみ底部室26とシリンダ室28とを連通さ
せ、ロッド部22のピストンヘッド受圧面積とロッド側
ピストン24の受圧面積の比を2:1に形成して差動回
路を構成すれば、ブーストラム32を不要とすることが
できる。
【0021】次に他の実施例につき図7乃至図9を基に
説明する。前記実施例に示す構造と同一構成部分につい
ては同一参照符号を付しその詳細な説明を省略する。図
7は型閉開始前の状態を示す型締装置の要部断面図であ
る。図において参照符号50は型締ラムを示し、この型
締ラム50は移動ダイプレート16の背面に一体的に固
着される。そしてこの型締ラム50は型締シリンダ52
内に進退自在に遊嵌挿入され、型締ラム50の外周部分
は型締シリンダ52の開口部にてシールされている。ま
た、型締シリンダ52の中間内周部には第1の突起部5
6が形成されると共に型締ラム50端部の外周には第2
の突起部58が形成され、この第2の突起部58は型締
ラム50が軸方向に移動したとき型締シリンダ52の第
1の突起部56の内周部を通過可能に形成されている。
【0022】型締シリンダ52内周部と型締ラム50外
周部との間に形成される円環状の間隙部にはスライドリ
ング54が液密に摺動可能に嵌挿され、型締ラム50が
型開位置にあるときはこのスライドリング54の移動量
を型締シリンダ52内周の第1の突起部56との当接に
より規制し、また型締ラム50が型締位置にあるときは
型開時にスライドリング54が移動した際型締ラム50
後端の第2の突起部58に当接し、型厚によって調整が
できるように当接するまでの範囲内で移動可能に形成さ
れている。さらに、移動ダイプレート16は型締シリン
ダ52の上部に本体部分を固着されたブーストシリンダ
60のロッドが固定され、このブーストシリンダ60に
より固定ダイプレート10に対し進退移動可能となって
いる。そして、型締シリンダ52にはこのシリンダの空
洞部62と油圧タンク36とを連通遮断するプレフィル
バルブ64が設けられる。
【0023】このように構成された型締シリンダの動作
につき説明する。型締前進動作について。図7〜図9に
おいて、型締開始指令により、プレフィルバルブ64を
開弁させて型締シリンダの空洞部室62と油圧タンク3
6とを連通すると共にブーストシリンダ60のヘッド側
に圧油が導入され、その結果、ブーストシリンダ60の
ロッドとこれに取付けられた移動ダイプレート16が型
締ラム50と共に型締前進する。この型締ラム50の前
進動作により、油圧タンクの油は型締シリンダ52の駆
動部室62内に導入される。
【0024】型締力の発生動作について。図9における
(a)に示すように、移動ダイプレートの前進限位置に
おいてプレフィルバルブを閉弁し、型締シリンダ52の
空洞部室62内にaポート66より圧油を導入すると空
洞部室62に油圧が作用し型締力が発生する。
【0025】型開放力の発生動作について。開指令に
よりaポート66より空洞部室62内の圧油を抜き、続
いて図8に示すようにプレフィルバルブ64を開弁し、
図9(b)に拡大して示すbポート68より圧油を型締
シリンダ52と型締ラム50との間隙部に注入すると
スライドリング54の側面積ならびにブーストシリンダ
60のロッド側断面積に作用する圧油に相当する型開放
力が発生する。
【0026】尚、型開時では両金型が密着しているため
型開時には大きい作用力を必要とするが、スライドリン
グ54に圧油を作用させると、これが移動して型締ラム
50後端の第2の突起部58に当接して移動金型16を
僅かに開かせた後、ブーストシリンダ60により移動金
型16を急速後退し、型開させることができる。従っ
て、ブーストシリンダ60は小容量のものでも充分に満
足できる。さらに、型締ラム50が前進した時、型締ラ
ム50の前部に近い部分は架台の摺動面70上乃至タイ
バー14で支持され、その後部はスライドリング54に
よって支持することができる。
【0027】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明の型締装置によれば、型締ラムを型締シリンダに遊
嵌挿入すると共にこのラムの外周を開口側で密閉して摺
動可能に挿通し、前記型締ラム端部と型締シリンダの底
部との間に空洞部を形成し、ロッド部の内部を軸方向に
貫通してブーストシリンダを形成し一端を前記型締シリ
ンダの空洞部の底部に挿着すると共に他端外周にピスト
ンを形成し、このピストンを型締ラム内部に摺動可能に
嵌挿すると共に前記ロッド部を密閉してこれを摺動可能
に挿通し内部を前記ピストンにより底部室とシリンダ室
とに画成し、前記ロッド部に形成されたブーストシリン
ダにブーストラムの一端を嵌挿すると共に他端を前記型
締ラムのシリンダ底部に装着し、前記型締シリンダの空
洞部と油タンクとの間にプレフィルバルブを設けてこれ
らを連通遮断するよう構成することにより、型締シリン
ダ内径部の加工を不要とし、さらに型締装置と共に架台
全長を短縮して設置床面積の縮小を実現することができ
る等の優れた効果を有する。
【0028】また、本発明の型締装置によれば、型締ラ
ムを型締シリンダに遊嵌挿入すると共にこのラムの外周
を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの型締ラム端部
と底部との間に空洞部を形成し、前記型締シリンダ内に
遊嵌挿入された型締ラム外周部との間に形成される間隙
部に相方の内外周壁にスライドリングを液密に摺動可能
に嵌挿し、このスライドリングの移動量を規制すべく型
締シリンダの中間内周部に第1の突起部を形成し、さら
に前記型締ラムの型締位置において型開時に作用する圧
油による移動で前記スライドリングと係止すべく型締ラ
ムの後端外周部に第2の突起部を形成し、前記移動ダイ
プレートを前記固定ダイプレートに対して進退移動させ
るべく前記型締シリンダまたは固定ダイプレートにブー
ストシリンダを固着してこのブーストシリンダのロッド
先端を前記移動ダイプレートに係止し、前記型締シリン
ダの空洞部と油タンクとの間にプレフィルバルブを設け
てこれらを連通遮断するよう構成することにより、型締
シリンダの形状を簡素化することができ、機械加工部分
は型締シリンダの開口部近傍のみに限られるため、加工
技術が容易になり機械加工工数の大幅な削減が達成さ
れ、また型締シリンダの作動油の吸込みおよび排出口の
位置が制限されず装置の据付が容易になる等の優れた効
果を有する。以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型締装置の一実施例を示し、型閉開始
前の状態を示す型締装置の要部断面図である。
【図2】本発明の型締装置の型開、型閉途中の状態を示
す型締装置の要部断面図である。
【図3】本発明の型締装置の型閉完了状態を示す型締装
置の要部断面図である。
【図4】本発明の型締装置の型開開始時の状態を示す型
締装置の要部断面図である。
【図5】本発明の型締装置の型開途中の状態を示す型締
装置の要部断面図である。
【図6】本発明の型締装置の型開完了状態を示す型締装
置の要部断面図である。
【図7】本発明の型締装置の他の実施例を示し、型閉開
始前の状態を示す型締装置の要部断面図である。
【図8】本発明の型締装置の型開、型閉途中の状態を示
す型締装置の要部断面図である。
【図9】本発明の型締装置の型閉完了状態を示し、図中
(a)は型締装置の要部断面図であり、図中(b)はス
イライドリングの位置関係を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
10 固定ダイプレート 12、52 型締
シリンダ 14 タイバー 16 移動ダイプ
レート 18、50 型締ラム 20、62 空洞
部 22 ロッド部 24 ピストン 26 底部室 28 シリンダ室 30、60 ブーストシリンダ 32 ブーストラ
ム 34 開孔路 36 油圧タンク 38 プレフィルバルブ 40 Aポート 42 Bポート 44 Cポート 54 スライドリング 56 第1の突起
部 58 第2の突起部 64 プレフィル
バルブ 66 aポート 68 bポート 70 摺動面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/24 B29C 45/67

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締シリンダに内挿された型締ラムの一
    端に移動ダイプレートを固定し、この移動ダイプレート
    を型締シリンダと固定ダイプレートとを連結する複数の
    ダイバーにより案内支持して固定ダイプレートに対し進
    退移動するよう構成した型締装置において、 型締装置は、前記型締ラムを遊嵌挿入すると共にこのラ
    ムの外周を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの型締
    ラム端部と底部との間に空洞部を形成した型締シリンダ
    と、内部を軸方向に貫通してブーストシリンダを形成し
    一端を前記型締シリンダの空洞部の底部に挿着し他端外
    周にピストンを形成したロッド部と、このピストンを摺
    動可能に嵌挿すると共に前記ロッド部を密閉してこれを
    摺動可能に挿通し内部を前記ピストンにより底部室とシ
    リンダ室とに画成した型締ラムと、前記ロッド部のブー
    ストシリンダに一端を嵌挿すると共に他端を前記型締ラ
    ムのシリンダ底部に装着したブーストラムと、前記型締
    シリンダの空洞部と油タンクとの間を連通遮断するプレ
    フィルバルブとで構成することを特徴とする型締装置。
  2. 【請求項2】 型締シリンダに内挿された型締ラムの一
    端に移動ダイプレートを固定し、この移動ダイプレート
    を型締シリンダと固定ダイプレートとを連結する複数の
    ダイバーにより案内支持して固定ダイプレートに対し進
    退移動するよう構成した型締装置において、 型締装置は、前記型締ラムを遊嵌挿入すると共にこのラ
    ムの外周を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの型締
    ラム端部と底部との間に空洞部を形成した型締シリンダ
    と、この型締シリンダ内に遊嵌挿入された型締ラム外周
    部との間に形成される間隙部にあって相方の内外周壁に
    液密に摺動可能に嵌挿されたスライドリングと、このス
    ライドリングの移動量を規制すべく型締シリンダの中間
    内周部に形成された第1の突起部と、前記型締ラムの型
    締位置において型開時に作用する圧油による移動で前記
    スライドリングと係止すべく型締ラムの後端外周部に形
    成された第2の突起部と、前記型締シリンダまたは固定
    ダイプレートに固着しロッド先端を前記移動ダイプレー
    トに係止し前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレー
    トに対して進退移動させるブーストシリンダと、前記型
    締シリンダの空洞部と油タンクとの間を連通遮断するプ
    レフィルバルブとで構成することを特徴とする型締装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空洞部と底部室とを連通すべく型締
    ラムに設けられた開孔路をさらに有することを特徴とす
    る請求項1記載の型締装置。
  4. 【請求項4】 型締シリンダに内挿された型締ラムの一
    端に移動ダイプレートを固定し、この移動ダイプレート
    を型締シリンダと固定ダイプレートとを連結する複数の
    ダイバーにより案内支持して固定ダイプレートに対し進
    退移動するよう構成した型締装置において、 型締装置は、前記型締ラムを遊嵌挿入すると共にこのラ
    ムの外周を開口側で密閉して摺動可能に挿通しこの型締
    ラム端部と底部との間に空洞部を形成した型締シリンダ
    と、一端を前記型締シリンダの空洞部の底部に挿着し他
    端外周にピストンを形成したロッド部と、このピストン
    を摺動可能に嵌挿すると共に前記ロッド部を密閉してこ
    れを摺動可能に挿通し内部を前記ピストンにより底部室
    とシリンダ室とに画成した型締ラムと、前記底部室とシ
    リンダ室とを連通する外部配管と、この外部配管の途中
    に設けられ前記底部室とシリンダ室とを連通遮断する方
    向切換弁と、前記型締シリンダの空洞部と油タンクとの
    間を連通遮断するプレフィルバルブとで構成することを
    特徴とする型締装置。
JP03179170A 1991-07-19 1991-07-19 型締装置 Expired - Fee Related JP3095260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03179170A JP3095260B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 型締装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03179170A JP3095260B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 型締装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0524046A JPH0524046A (ja) 1993-02-02
JP3095260B2 true JP3095260B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=16061167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03179170A Expired - Fee Related JP3095260B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 型締装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3095260B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0524046A (ja) 1993-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63209916A (ja) 射出成形機の型締機構
US4861259A (en) Mold clamping device
EP0281330B1 (en) A mold clamping device
JP5524348B2 (ja) 型締装置
JP2704572B2 (ja) 成形機の型締装置
JP3847524B2 (ja) ダイカスト装置
WO2020179209A1 (ja) 射出装置及び成形機
JPH0433248B2 (ja)
JP3095260B2 (ja) 型締装置
JP2000334798A (ja) コア型を可動自在に備えた型締装置の油圧回路
JPH0490315A (ja) 射出成形ノズル装置
JPH0514811Y2 (ja)
JP2886839B2 (ja) チェックバルブを内蔵した弁及び型締装置
JP2808246B2 (ja) 成形機の型締装置
JP2659778B2 (ja) 射出成形機の型締装置
JPH0659650B2 (ja) 成形機の型締装置
JPH1134132A (ja) シリンダ装置
JPH07195467A (ja) 射出成形機
JP2023164387A (ja) 中子駆動装置、押出駆動装置、及び成形機
JP3153843B2 (ja) 射出圧縮成形機の型締力設定方法
JP2004276071A (ja) 射出シリンダの制御方法及び油圧回路
JPH0468130B2 (ja)
JP2659777B2 (ja) 射出成形機の型締装置
JPH0418816Y2 (ja)
JPS63278815A (ja) 成形機の型開閉早送り装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070804

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees