JPH0659437U - 光学素子成形用ガラス素材 - Google Patents
光学素子成形用ガラス素材Info
- Publication number
- JPH0659437U JPH0659437U JP410093U JP410093U JPH0659437U JP H0659437 U JPH0659437 U JP H0659437U JP 410093 U JP410093 U JP 410093U JP 410093 U JP410093 U JP 410093U JP H0659437 U JPH0659437 U JP H0659437U
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- Japan
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- gob
- optical element
- molding
- glass material
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 搬送を容易にし、はみ出し量を著しく少なく
して、芯取り工程時間を短くする。 【構成】 ゴブ(光学素子成形用ガラス素材)5は、厚
肉三角板形状で底面が三角形であり、底面となる三角形
の外接円が成形型(下型)4の成形面の外周より大き
く、底面となる三角形の内接円が成形型4の成形面の外
周より小さくなる形状である。ゴブ5の底面は、三角形
以上の多角形であればよい。また、ゴブ5の体積は、所
望の光学素子と同体積以上で所望の光学素子の体積の2
倍以下の範囲に予め調量する。
して、芯取り工程時間を短くする。 【構成】 ゴブ(光学素子成形用ガラス素材)5は、厚
肉三角板形状で底面が三角形であり、底面となる三角形
の外接円が成形型(下型)4の成形面の外周より大き
く、底面となる三角形の内接円が成形型4の成形面の外
周より小さくなる形状である。ゴブ5の底面は、三角形
以上の多角形であればよい。また、ゴブ5の体積は、所
望の光学素子と同体積以上で所望の光学素子の体積の2
倍以下の範囲に予め調量する。
Description
【0001】
本考案は、ガラス素材を加熱軟化して押圧成形する際に用いる光学素子成形用 ガラス素材に関する。
【0002】
近年、光学素子成形用ガラス素材(以下、「ゴブ」という)を加熱軟化して押 圧成形する光学素子の製造方法が広く行われている。例えば特開昭61−256 929号公報には、プレス用ゴブをゴブキャリア(搬送部材)に載置し、ゴブを 加熱軟化した後、これを押圧成形し、得られたレンズをレンズキャリアに載置し た後、取り出す方法が記載されている。従来、このような製造方法で用いるゴブ は、搬送部材に載置できるような円柱または円板状に形成されていた。
【0003】
しかし、上記従来のゴブでは、図15に示すように、ゴブ1の抜けを良くする ために、ゴブ1を載置する搬送部材2にゴブ1よりも大径の逃げ部2aが必要と なり、成形型3,4による押圧により逃げ部2aに余剰なガラスがはみ出してし まい、レンズを芯取りする後工程において多大な時間を要するという欠点があっ た。また、ガラスのはみ出し量を少なくするために、ゴブ1の径を小さくしよう としても、搬送部材2を用いて搬送するため、搬送部材2の内径、すなわち成形 型3,4の径より小さくすることができず、ゴブ1を小さくするには限界があっ た。
【0004】 本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、搬送が容易にして、 はみ出し量を著しく少なくすることができ、芯取り工程時間が短くなる光学素子 成形用ガラス素材(ゴブ)を提供することを目的とする。
【0005】 上記課題を解決するために、本考案は、搬送部材に支持され、搬送部材によっ て一対の成形型間に搬送され、該一対の成形型によって押圧されることにより光 学素子に成形される光学素子成形用ガラス素材において、その底面を少なくとも 3角形以上の多角形とし、底面となる多角形の外接円が成形型の成形面の外周よ り大きく、底面となる多角形の内接円が成形型の成形面の外周より小さくなるよ うな形状とした。
【0006】 また、本考案は、搬送部材に支持され、搬送部材によって一対の成形型間に搬 送され、該一対の成形型によって押圧されることにより光学素子に成形される光 学素子成形用ガラス素材において、搬送部材と接して光学素子成形用ガラス素材 全体を支持し得る凸部を、その外周部に少なくとも3箇所設けた。
【0007】 本考案において、ゴブの体積は、必要量より少ないと所望の光学素子形状を形 成できず、必要量より多すぎると所望の厚みにまで押圧できないため、所望の光 学素子の体積以上でかつ所望の光学素子の体積の2倍以下となる範囲に調量する と良い。
【0008】
上記構成の本考案のゴブによれば、搬送部材にゴブを安定して載置し、容易に 搬送することができる。また、成形の際、ガラスのはみ出し量が著しく少なくな り、芯取り工程時間が短くなる。
【0009】
【実施例1】 図1は、本実施例のゴブ5の平面図を示すもので、このゴブ5は、厚肉三角板 形状で底面が三角形であり、底面となる三角形の外接円が成形型(下型)4の成 形面の外周より大きく、底面となる三角形の内接円が成形型4の成形面の外周よ り小さくなる形状である。また、ゴブ5の体積は、所望の光学素子(凸レンズ) と同体積以上で所望の光学素子の体積の2倍以下の範囲に予め調量されている。 図2にゴブ5を成形型4上に載置した状態を示し、図3に成形開始直前の状態を 示す。図3において、ゴブ5は、リング状の搬送部材6に載置され、一対の成形 型3,4間に搬送されている。図4は、ゴブ5を搬送部材6に載置した状態を示 す。
【0010】 ゴブ5の加熱工程と搬送工程と押圧成形工程とレンズの搬送工程は、従来の方 法(例えば特開昭61−256929号公報に記載される方法)と同様である。 図5に示すように、加熱軟化されたゴブ5を押圧成形することにより、図3に示 す、ゴブ5の上面と成形型(上型)3の成形面との間の空間部と、ゴブ5の底面 と成形型(下型)4の成形面との間の空間部と、ゴブ5と搬送部材6との間の空 間部が、それぞれ軟化状態にあるゴブ5の流動により満たされ、図5および図6 に示すような両凸のレンズ7が得られる。
【0011】 以上のように、本実施例によれば、ゴブ5を、底面となる三角形の外接円が成 形型(下型)4の成形面の外周より大きく、底面となる三角形の内接円が成形型 4の成形面の外周より小さくなる形状とし、所望のレンズの体積とほぼ同じ体積 となるようにしたので、搬送部材6により容易に搬送することができるとともに 、はみ出し量を最小限にすることができ、芯取りする量が最小限となって加工時 間が短くなる。
【0012】 なお、本実施例では、凸レンズを成形する場合を示したが、本考案はかかる実 施例に限定されるものではなく、凹レンズについても同様の効果が得られるのは 勿論である。また、ゴブ5の形状を三角形としたが、これに限らず、図7に示す ような4角形であったり、あるいは、図示は省略するが、5角形以上の多角形で もよい。この場合、角数の多い多角形であるほど、その形状は円に近くなるので 、ゴブを押圧成形する際、ガラス素材のはみ出し量を最小限に抑えることができ るという効果が得られるとともに、ゴブの流動を小さく抑えることができるので 、高い面精度を得ることができる。
【0013】
【実施例2】 図8は本実施例においてゴブ5を搬送部材6に載置した状態の平面図で、図9 はそのA−A線断面矢視図である。搬送部材6には、等間隔を置いて3箇所に切 り欠き部6aが設けられており、搬送部材6の内径は、得ようとするレンズの外 径とほぼ同じに形成されている。成形の際、搬送部材6の切り欠き部6aに加熱 軟化されたガラスを流動させることにより、図10に示すように、レンズ7の有 効径7a外に凸部7bを設けることができる。他の構成および工程は、前記実施 例1と同様である。
【0014】 本実施例によれば、搬送部材6の内径がレンズ7の外径とほぼ同じであり、凸 部7bを形成したので、芯取りすることなく、カメラ等に組み込むことができる 。
【0015】
【実施例3】 図11は本実施例のゴブ5を示す平面図で、このゴブ5はレンズの有効径7a よりもやや小さい径の円柱形状であり、その外周に3箇所の凸部5aを超音波打 ち抜き等の手段により形成したものである。その他の構成および工程は実施例2 と同様である。
【0016】 本実施例によれば、ゴブ5をレンズの有効径7aよりもやや小さい径の円柱形 状としたので、ゴブ5を搬送部材6に載置する際、搬送部材6の切り欠き部6a に接触する面積を大きくすることができ、搬送中等におけるゴブ5の安定化を図 ることができる。
【0017】 なお、本実施例では、ゴブ5の外周に設けた凸部5aの数は、3箇所であるが 、これに限らず、4箇所以上の凸部を設けてもよい。ゴブ5は、加熱による軟化 で、ダレが生じてしまうことがあるが、凸部の数が多くなる程、このダレを防ぐ ことができる。
【0018】
【実施例4】 本実施例は、上記実施例のようにゴブを搬送部材に載置しただけで搬送するも のではなく、ゴブの熱膨張を利用して、ゴブと搬送部材とを締り嵌め状態とする ことにより、搬送部材がゴブを保持して搬送するようにしたものである。したが って、本実施例では、搬送部材の材質を、ゴブよりも膨張率の小さいものとした 。また、ゴブの外径寸法と搬送部材の内径寸法との関係は、常温時においてはゴ ブを搬送部材に投入することが容易に行え、かつ、成形時のような高温状態にお いてのみゴブと搬送部材とが締り嵌め状態となるように設定した。
【0019】 本実施例を図12〜14を用いて説明する。図12は、搬送部材6にゴブ5を 投入直後で、ゴブ5を加熱する前に、搬送部材6とゴブ5を上方向より見た状態 の図、図13は図12のX−X線断面矢視図、図14は図12の状態から加熱に よりゴブ5を搬送部材6に締り嵌めとした状態を表す図である。
【0020】 図12,13に示すように、搬送部材6は筒状を成しており、その内部には、 搬送部材6の内径よりも小径である載置部材8が配置されている。載置部材8は 、ゴブ5の投入時とゴブ5の加熱時にのみ使用されるものであり、筒状を成し、 上端面はゴブ5を載置し得るよう、平滑な面になっている。
【0021】 常温下において、ゴブ5を搬送部材6内に投入して載置部材7の上端面に載置 し、搬送部材6および載置部材7とともに加熱する。本実施例によると、ゴブ5 に設けた凸部5aのうち、側面が搬送部材6に接触することによって支持され、 ゴブ5が搬送部材6に保持されるのである。加熱によってゴブ5は搬送部材6よ りも大きく膨張するため、ゴブ5は、搬送部材6の内径部に締り嵌めとなる。
【0022】 ゴブ5が搬送部材6に締り嵌めになると、載置部材8は不要となるため、載置 部材8は、搬送部材6内より排出される。そして、搬送部材6の上下の解放端よ り一対の成形型3,4を挿入し、搬送部材6に締り嵌めとなったゴブ5を、この 成形型3,4にて押圧成形する。
【0023】 本実施例によると、ゴブ5が載置部材8によって支持されているので、ゴブ5 の自重により加熱中に生じる加熱ダレを防ぐことができる。
【0024】
以上のように、本考案のゴブによれば、搬送が容易であり、はみ出し量を著し く少なくすることができ、芯取り工程時間が短くなる。
【図1】本考案の実施例1のゴブを示す平面図である。
【図2】同実施例においてゴブを成形型上に載置した状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図3】同実施例において成形開始直前の状態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】同実施例においてゴブを搬送部材に載置した状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図5】同実施例における押圧成形状態を示す縦断面図
である。
である。
【図6】同実施例において成形で得られたレンズを示す
平面図である。
平面図である。
【図7】同実施例の変形例を示す平面図である。
【図8】本考案の実施例2においてゴブを搬送部材に載
置した状態を示す平面図である。
置した状態を示す平面図である。
【図9】図8におけるA−A線断面矢視図である。
【図10】実施例2で得られたレンズを示す平面図であ
る。
る。
【図11】本考案の実施例3のゴブを示す平面図であ
る。
る。
【図12】本考案の実施例4において搬送部材にゴブを
投入直後で、ゴブを加熱する前に、搬送部材とゴブを上
方向より見た状態の平面図である。
投入直後で、ゴブを加熱する前に、搬送部材とゴブを上
方向より見た状態の平面図である。
【図13】図12におけるX−X線断面矢視図である。
【図14】実施例4において加熱によりゴブを搬送部材
に締り嵌めとした状態を示す縦断面図である。
に締り嵌めとした状態を示す縦断面図である。
【図15】従来のゴブの成形状態を示す縦断面図であ
る。
る。
1,5 ゴブ(光学素子成形用ガラス素材) 2,6 搬送部材 5a 凸部 7 レンズ
Claims (2)
- 【請求項1】 搬送部材に支持され、搬送部材によって
一対の成形型間に搬送され、該一対の成形型によって押
圧されることにより光学素子に成形される光学素子成形
用ガラス素材において、その底面を少なくとも3角形以
上の多角形とし、底面となる多角形の外接円が成形型の
成形面の外周より大きく、底面となる多角形の内接円が
成形型の成形面の外周より小さくなるような形状とした
ことを特徴とする光学素子成形用ガラス素材。 - 【請求項2】 搬送部材に支持され、搬送部材によって
一対の成形型間に搬送され、該一対の成形型によって押
圧されることにより光学素子に成形される光学素子成形
用ガラス素材において、搬送部材と接して光学素子成形
用ガラス素材全体を支持し得る凸部を、その外周部に少
なくとも3箇所設けたことを特徴とする光学素子成形用
ガラス素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP410093U JPH0659437U (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 光学素子成形用ガラス素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP410093U JPH0659437U (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 光学素子成形用ガラス素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659437U true JPH0659437U (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11575378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP410093U Withdrawn JPH0659437U (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 光学素子成形用ガラス素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659437U (ja) |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP410093U patent/JPH0659437U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970508 |