JPH0659360A - ハロゲン化銀乳剤 - Google Patents

ハロゲン化銀乳剤

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JPH0659360A
JPH0659360A JP4214109A JP21410992A JPH0659360A JP H0659360 A JPH0659360 A JP H0659360A JP 4214109 A JP4214109 A JP 4214109A JP 21410992 A JP21410992 A JP 21410992A JP H0659360 A JPH0659360 A JP H0659360A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】かぶり濃度が低く、圧力かぶりが少なく、色増
感感度が高く、感度・粒状性に優れるハロゲン化銀乳剤
を与える。 【構成】少なくとも核形成および熟成過程を経て製造さ
れ、全ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の35%以上
が主平面が{100}面の平板状粒子であり、該平板状
粒子の平均アスペクト比が1.3〜7.9であるハロゲ
ン化銀乳剤において、該熟成中に実質的にNH3 を共存
させないで製造されたこと特徴とするハロゲン化銀乳
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真の分野において有用
であるハロゲン化銀(以後、「AgX」と記す)乳剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも核形成および熟成過程を経て
主平面が{100}面で、アスペクト比が1.5〜7.
0の平板状粒子を含有するAgX乳剤は特開昭51−8
8017号に記載されている。しかし、該AgX乳剤
は、該熟成時にNH3 を0.1〜1.0モル/リットル
共存させることを必須としている。NH3 を共存させて
熟成すると、得られる平板状粒子は低アスペクト比化す
るが、生成粒子のかぶり濃度が高くなるという欠点を有
する。一方、特公昭64−8323号では、該熟成時に
AgX溶剤を存在させずに熟成し、平均アスペクト比が
8以上の高アスペクト比の平板状粒子を含有するAgX
乳剤を開示している。しかし、平均アスペクト比8以上
の平板状粒子は感光材料として用いられた場合、圧力特
性が悪く、圧力かぶりを発生するという欠点を有する。
従って、アスペクト比が8より小で圧力かぶりが発生せ
ず、かつ、かぶり濃度の低い該平板状粒子を含有するA
gX乳剤の開発が望まれているが、該乳剤は知られてい
ない。該平板状粒子は他のAgX粒子に比べて特に色増
感感度が高いという特徴を有する。また前記特許ではい
ずれの粒子も、核形成、熟成のみで製造されている為、
AgX乳剤の収量が低く、粒径を自由に制御できないと
いう問題も存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、全A
gX粒子の投影面積の合計の35%以上が主平面が{1
00}面の平板状粒子であり、該平板状粒子の平均アス
ペクト比が1.3〜7.9であり、かぶり濃度が低く、
圧力かぶりが少なく、色増感感度が高く、感度・粒状性
に優れたAgX乳剤を高収量で提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次項によ
って達成された。 1)少なくとも核形成および熟成過程を経て製造され、
全ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の35%以上が主
平面が{100}面の平板状粒子であり、該平板状粒子
の平均アスペクト比が1.3〜7.9であるハロゲン化
銀乳剤において、該熟成中に実質的にNH3 を共存させ
ないで製造されたことを特徴とするハロゲン化銀乳剤。 2)該熟成後、実質的にラセン転位欠陥を含まない直径
0.15μm以下のハロゲン化銀微粒子乳剤を添加して
結晶成長させたことを特徴とする前記1)記載のハロゲ
ン化銀乳剤。 3)該核形成が分散媒溶液中への銀塩とハロゲン化物塩
溶液の同時混合添加により行なわれ、形成される核のB
- 含率が60モル%以上であり、かつ、該同時混合添
加前に、該分散媒溶液中にCl- が10-5モル/リット
ル以上存在することを特徴とする前記1または2記載の
ハロゲン化銀乳剤。
【0005】本発明のAgX乳剤は全AgX粒子の投影
面積の合計の35%以上、好ましくは60%以上、より
好ましくは80%以上が主平面が{100}面の平板状
粒子であり、該平板状粒子の平均アスペクト比は1.3
〜7.9好ましくは2〜7.6、より好ましくは3〜
7.0である更には該平板状粒子の平均投影粒径は10
μm以下が好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。
ここでアスペクト比とは平板状粒子の(直径/厚味)を
指し、直径とは粒子を電子顕微鏡で観察した時、粒子の
投影面積と等しい面積を有する円の直径を指すものとす
る。また厚味は平板状粒子の主平面間の距離を指す。ま
た、平均アスペクト比とはすべての該平板状粒子のアス
ペクト比の平均値を指す。該平均投影粒径は、すべての
該平板状粒子の該直径の算術平均値を指す。主平面とは
1つの平板状粒子において二つの平行な最大外表面を指
す。該平板状粒子の粒子サイズ分布は単分散であること
が好ましく、変動係数は40%以下が好ましく、30%
以下がより好ましい。
【0006】本発明の乳剤は少なくとも核形成および熟
成過程を経て製造される。まず、核形成過程から順に説
明する。 1)核形成過程 少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液中に、攪拌しな
がらAgNO3 溶液とハロゲン化物塩(以後、X- 塩と
記す)溶液を同時混合法で添加して核形成する。核形成
時に形成されるAgX核のBr- 含率が好ましくは60
モル%以上、より好ましくは80モル%以上の場合(こ
れを以後、(A)の場合と記す)は次に記す核形成条件
が好ましい。
【0007】核形成時の分散媒溶液中のBr- 濃度は1
-2.3モル/リットル以下が好ましく、10-2.6モル/
リットル以下がより好ましく、10-3モル/リットル以
下が更に好ましい。Ag+ 濃度は10-4〜10-1.6モル
/リットルが好ましく、10 -3.5〜10-2モル/リット
ルが更に好ましい。更には、同時混合添加前に、該分散
溶液中にCl- を10-5モル/リットル以上、好ましく
は10-4.5〜10-3.2モル/リットル、より好ましくは
10-4.2〜10-3.5モル/リットル含ませることがより
好ましい。この場合、Cl- を含まない分散媒溶液中に
攪拌しながらAgNO3 を添加し、次にCl- 塩を添加
した後に、該同時混合添加する方法がより好ましい。こ
こでCl- を含まない分散媒とは、Cl- 含量が103
ppm以下が好ましく、102 ppm以下がより好まし
く、10ppm以下が更に好ましい。また添加するAg
NO3 量は10-4〜10-1.6モル/リットルが好まし
く、10-3.5〜10-2モル/リットルがより好ましい。
次に添加するCl- 量は10 -5モル/リットル以上が好
ましく、10-4.5〜10-3.2モル/リットルがより好ま
しく、10-4.2〜10-3.5モル/リットルが更に好まし
い。
【0008】核形成時の温度に制限はないが、通常、1
0℃以上が好ましく、20〜75℃が好ましい。核形成
後に物理熟成をし、非平板状粒子を消失させ、該平板状
粒子を成長させる。但し、核形成温度を高くすると、核
形成時に熟成も起こり得る。Ag+ 塩の添加速度は容器
溶液1リットルあたり2〜30g/分が好ましく、4〜
20g/分がより好ましい。核形成期間は10分間以下
が好ましく、5秒〜5分間がより好ましく、10秒〜3
分間が更に好ましい。容器溶液のpHに特に制限はない
が、通常、pH1〜11、好ましくはpH3〜10が用
いられる。過剰Ag+ 濃度や温度等の組み合わせに応
じ、最も好ましいpH値を選んで用いることができる。
【0009】該平板状粒子が形成される為には核形成時
に、らせん転位のような結晶欠陥が組み込まれ、特定方
向への成長が促進されることが必要である。該結晶欠陥
はらせん転位であると確定されたわけではないが、本明
細書では以後、該結晶欠陥のことをらせん転位欠陥と呼
ぶ。核形成条件とらせん転位欠陥生成確率との関係につ
いては特願平4−145031の記載を参考にすること
ができる。該欠陥生成確率を低くすると、生成平板状粒
子の主平面の形状は正方形に近づく。これは該正方形の
対角線方向に該欠陥が1本入った粒子と考えられる。該
欠陥形成確率を上げると、{100}面方向に該欠陥が
1本入ったと考えられる棒状粒子や、隣接辺比率1.2
以上の粒子や、低アスペクト比の平板状粒子(x、y、
z方向にベクトルを有する該欠陥を有する)も混入す
る。従って該欠陥生成確率を調節し、低アスペクト比粒
子の混入比率を許容範囲内に抑えて、平板状粒子の生成
確率を高くすればよい。ここで隣接辺比率とは1つの主
平面を構成する4つの辺において、(最大辺長/最小辺
長)を指す。また、x軸とy軸は粒子の{100}面と
平行な面上にあり、z軸は該面に垂直であり、それらは
互いに直交する。
【0010】この場合、該同時混合添加前に添加するC
- の添加量を増す程、該欠陥形成確率が増加する。こ
の場合、まずAgCl核もしくはAgCl含率の高いA
gX核が形成される。次にBr- 含率の高いX- 塩溶液
(Br- 含率が60モル%以上、好ましくは80モル%
以上)と、Ag+ 塩溶液を添加すると、該核上にBr -
含率の高い層が析出し、その時に格子定数不斉やハロゲ
ンコンバージョン等により結晶欠陥が形成されると考え
られる。核形成時に形成されるAgX核のCl- 含率が
好ましくは50モル%以上、より好ましくは80モル%
以上、更に好ましくは90モル%以上の場合(この場合
を以後、(B)の場合と記す)核形成時の分散媒溶液中
のCl- 濃度は10-1.5モル/リットル以下が好まし
く、Ag+ 濃度は10-2モル/リットル以下が好まし
い。pHは2以上が好ましく、5〜10がより好まし
い。ゼラチン濃度は0.1〜3重量%が好ましく、0.
2〜2重量%がより好ましい。温度は20℃以上が好ま
しく、30〜85℃がより好ましい。核形成時に形成さ
れるAgX核のI- 含率は前記いずれの場合も10モル
%以下が好ましく、5モル%以下がより好ましい。一
方、Cl- の含有モル比率に制限はなく、0〜100%
が許容される。
【0011】2)熟成過程 核形成時に平板粒子核のみを作り分けることはできな
い。従って次の熟成過程でオストワルド熟成により、平
板状粒子を成長させ、それ以外の粒子を消滅させる。該
熟成温度は核形成温度より10℃以上高くすることが好
ましく、20℃以上高くすることがより好ましい。通常
は40℃以上、好ましくは50〜90℃、より好ましく
は55〜80℃が用いられる。90℃以上を用いる場合
は大気圧以上、好ましくは大気圧の1.2倍以上の加圧
下で熟成することが好ましい。この加圧熟成法の詳細に
関しては特願平3−343180の記載を参考にするこ
とができる。
【0012】(A)の場合は、次の熟成条件が好まし
い。即ち、熟成時のAg+ もしくはBr- の過剰イオン
濃度は10-2.3モル/リットル以下が好ましく、10
-2.6モル/リットル以下がより好ましい。熟成後に得ら
れる平板状粒子のアスペクト比は、熟成時のAg+ もし
くはBr- の該過剰イオン濃度に依存する。従って、熟
成終了時点で本発明の乳剤とする場合は、得られる平板
状粒子のアスペクト比が、高すぎず、低すぎず、前記規
定内に入るように、トライ アンド エラー法で該過剰
イオン濃度を最適に選ぶ必要がある。該最適濃度は、そ
の他の熟成条件(例えばpHや温度、ゼラチン濃度)に
より変化する為、それぞれの場合に応じて、トライ ア
ンド エラー法で実験的に求めることが好ましい。
【0013】(B)の場合、熟成時の過剰Cl- 濃度は
10-1.2〜10-4モル/リットルが好ましく、10-1.5
〜10-3モル/リットルがより好ましい。本発明におい
ては該熟成時に実質的にNH3 を共存させない。ここで
実質的にNH3 を共存させないとは、NH3 濃度が0.
1モル/リットルより低濃度、好ましくは0.05モル
/リットル以下、より好ましくは10-2モル/リットル
以下を指す。NH3 以外のAgX溶剤も実質的に共存さ
せないことが好ましい。ここで実質的にとは、AgX溶
剤濃度Z0 が好ましくはZ0 ≦0.5モル/リットル、
より好ましくはZ0 <0.1モル/リットル、更に好ま
しくはZ0 <0.02モル/リットルを指す。かぶり濃
度が高くなる為である。熟成中、諸条件に保ちながら銀
塩溶液とX- 塩溶液を低速度で添加することもできる。
ここで低速度とは臨界添加速度の好ましくは30%以
下、より好ましくは20%以下を指す。
【0014】該熟成終了時点で本発明のAgX乳剤とす
ることもできるが、通常は、次の要求の為に成長過程を
設ける。即ち、1)所望の粒子サイズの乳剤粒子を得る
為、2)AgXのモル収量を上げる為、3)該粒子をコ
ア粒子として、異なるハロゲン組成のAgX層を積層さ
せ、コア/シェル型粒子を形成する為、もしくはコアと
2層以上のシェル層からなる多重構造粒子を形成する
為。該熟成終了時点で本発明の乳剤とする場合は、該平
板状粒子の投影面積の合計が前記規定内に入るまで熟成
する必要がある。次に成長過程を設ける場合も熟成終了
時点で該平板状粒子の投影面積の合計が前記規定に入る
ことが好ましい。熟成時のpHは1〜12、好ましくは
2〜8、より好ましくは2〜6である。pHを低くする
程かぶり濃度は低下するが、ネガ感度も低下する為、そ
れぞれの目的に応じて最も好ましいpHとpAgの組み
合わせを選ぶことが好ましい。熟成時間は3〜90分間
が好ましく、5〜50分がより好ましい。熟成時間が短
かすぎることは熟成が急速に起こることを意味し、製造
再現性が悪くなる。
【0015】3)成長過程 (A)の場合についてまず説明する。Ag+ およびBr
- の過剰イオン濃度を10-2.3モル/リットル以下、好
ましくは10-2.6モル/リットル以下の等量点近傍で結
晶成長させると、粒子はエッジ方向に優先的に成長す
る。該過剰イオン濃度を10-3モル/リットル以下にす
ると最も高アスペクト比化し、主平面の形状は直角平行
四辺形となる。最終的に得られるAgX乳剤が前記規定
に入るように,該成長条件を選べばよい。等量点からA
+ 濃度を増加させていくと、特に過剰Ag+ 濃度>1
-2.6モル/リットルでは、主平面形状は直角平行四辺
形で厚味方向の成長割合が増加する。等量点からBr-
濃度を増加させていくと、過剰Br- 濃度が10-4〜1
-2.3モル/リットル域で、直角平行四辺形の角が非対
称的に落ち、厚味方向への成長割合が増加する。結晶成
長時のpBrを八面体粒子生成領域(AgBrでは例え
ばpBrが2以下)にすると、該平板粒子の4つの角が
すべて落ち、エッジ面が{111}面に変化し、厚味方
向へ成長し、ついには八面体粒子となる。目的に応じて
該条件を選び、前記アスペクト比規定の平板状粒子を得
ることができる。
【0016】該成長時の溶質の添加方法としては、銀
塩溶液とX- 塩溶液の同時混合添加法、予め形成した
AgX微粒子乳剤を添加する方法、両者の併用、をあ
げることができる。これらの内、の方法がより好まし
い。それは粒子成長時の過飽和濃度が共存する微粒子の
溶解度に均一に精密に制御される為である。平行双晶面
型平板粒子の場合と同様に平板状粒子の(主平面の線成
長速度/エッジ部の線成長速度)=xを制御する為に
は、該過飽和濃度を精密に制御する必要であり、本発明
の目的に合致する。通常、過飽和濃度を上げていくとx
は増加し、単分散化する。一方、過飽和濃度を下げてい
くとxは低下し、多分散化する。従って、過飽和濃度は
高すぎず、かつ、低すぎず、最適に均一に調節する必要
があるが、微粒子添加法は、これを可能にする。これに
より、得られる平板状粒子の単分散性が従来法に比べて
良化する。
【0017】平板粒子のエッジ部の選択成長は、機構的
には溶質イオンが主平面上で吸着⇔脱着をくり返し、最
終的にエッジ部に沈積し、エッジ部が選択成長すると考
えて理解できる。即ち、主平面上と溶液相とエッジ部上
間における溶質イオンの化学平衡をエネルギーダイヤグ
ラムにより考え、Gibbs-Helmholtz 式と、化学平衡式
(ΔG°=−RTlnKp)から得られるファント−ホ
ッフの定圧平衡式を適用し、その温度変化を調べること
によって理解することができる。通常は温度を高くする
方が、また、熟成が生じない範囲内で過飽和度を低くす
る方が該x値は低下する。AgX乳剤中における増感色
素の高温熟成中のJ会合体成長も、同じ吸脱着機構で理
解することができる。
【0018】該微粒子直径は0.15μm以下が好まし
く、0.1μm以下がより好ましく、0.006〜0.
06μmが更に好ましい該微粒子乳剤は連続的に添加す
ることもできるし、断続的に添加することもできる。該
微粒子乳剤は反応容器の近傍に設けた混合器でAgNO
3 溶液とX- 塩溶液を供給して連続的に調製し、ただち
に反応容器に連続的に添加することもできるし、予め別
の容器でバッチ式に調製した後に連続的もしくは断続的
に添加することもできる。該微粒子乳剤は液状で添加す
ることもできるし、乾燥した粉末として添加することも
できる。該微粒子は多重双晶粒子を実質的に含まないこ
とが好ましい。ここで多重双晶粒子とは、1粒子あた
り、双晶面を2枚以上有する粒子を指す。実質的に含ま
ないとは、多重双晶粒子数比率が5%以下、好ましくは
1%以下、より好ましくは0.1%以下を指す。更には
1重双晶粒子をも実質的に含まないことが好ましい。更
にはらせん転位を実質的に含まないことが好ましい。こ
こで実質的に含まないとは前記比率規定に従う。該微粒
子のハロゲン組成はAgCl、AgBr、AgBrI
(I- 含率は20モル%以下が好ましく、10モル%以
下がより好ましく、5モル%以下が更に好ましい)およ
びそれらの2種以上の混晶である。
【0019】該粒子成長時の溶液条件は、前記熟成時の
条件と同一である。それはどちらもオストワルド熟成に
より平板粒子を成長させ、それ以外の微粒子を消滅させ
る工程であり、機構的に同じだからである。該微粒子乳
剤添加法全般の詳細に関しては、特願平2−14263
5、同4−77261、特開平1−183417の記載
を参考にすることができる。実質的に双晶面を含まない
微粒子を形成する為には、過剰X- 濃度もしくは過剰A
+ 濃度を好ましくは10-2モル/リットル以下で、A
+ 塩溶液とX- 塩溶液を同時混合添加法で添加して形
成すればよいが、該条件は、らせん転位欠陥の発生しや
すい条件である。該欠陥をも含まない微粒子を形成する
為には、該条件で、異種ハロゲン不純物を実質的に含ま
ない条件下で、同時混合添加法で微粒子を形成すればよ
い。ここで異種ハロゲン不純物とは、添加するX- 塩と
異なるX- 塩を指し、具体的には、Ag+ 塩とBr-
溶液を添加する場合は、Cl- とI- であり、Ag+
とCl- 塩溶液を添加する場合はBr- とI- である。
即ち、均一組成のAgX核を形成することが必要であ
る。またここで実質的にとは、分散媒中の不純物X-
も含めて、好ましくは10-3モル/リットル以下、より
好ましくは10-4モル/リットル以下を指す。該微粒子
形成温度は50℃以下が好ましく、5〜40℃がより好
ましく、10〜30℃が更に好ましい。分散媒は好まし
くは分子量2000〜6×104 、より好ましくは50
00〜4×104 の低分子量ゼラチンが好ましくは30
重量%以上、より好ましくは60重量%以上、更に好ま
しくは80重量%以上のゼラチンが好ましい。分散媒濃
度は0.2重量%以上が好ましく、0.5〜5重量%が
より好ましい。該微粒子添加法で成長させた粒子はなぜ
か、感度粒状性に優れている。
【0020】らせん転位を含む微粒子の割合は、新核を
発生させないで高過飽和濃度下で、Ag+ とX- の等イ
オン濃度近傍で、同じAgX組成で該微粒子を更に成長
させることにより求めることができる。即ち、得られた
乳剤粒子のレプリカの透過型電子顕微鏡写真像を観察、
〔(平板状粒子+異常に大きく成長した粒子数)/全粒
子数〕より求めることができる。または該微粒子乳剤を
前記熟成条件下で、微粒子がほぼ消失しほぼ平板状粒子
と異常に大きく成長した粒子のみが残存した状態にまで
熟成し、(熟成前の微粒子の平均体積)/(平板状粒子
と異常に大きく成長した粒子の平均体積)より、求める
こともできる。
【0021】前記の場合はAg+ 塩溶液とX- 塩溶液
を新核を実質的に発生させない添加速度で同時混合法添
加し、該平板状粒子を成長させる。ここで実質的とは、
新核の投影面積比率の好ましくは10%以下、より好ま
しくは1%以下、更に好ましくは0.1%以下を指す。
粒子成長時の溶液のpAg、pH、温度、過飽和濃度等
を選ぶことにより、平板粒子の厚味方向とエッジ方向の
成長割合を選ぶことができる。通常、前記等量点から離
れるにつれ、また共存させるAgX溶剤濃度が増すにつ
れ、厚さ方向の成長割合が増す。一方、前記等量点近傍
で、低過飽和度下で成長させると、エッジ方向に優先的
に成長する。ここで低過飽和度とは臨界添加速度の70
%以下、好ましくは5〜50%の添加速度で添加してい
る状態を指す。臨界添加速度とは、それ以上の添加速度
で溶質を添加すると、新核が生じ始める添加速度を指
す。
【0022】粒子成長時の過飽和度を制御する為にAg
+ 塩とX- 塩の添加速度を添加時間に対して増すことが
できる。その他、前記微粒子添加法とイオン溶液添加法
の併用方法をあげることができる。これらの添加法の詳
細に関しては特開平2−146033、同3−2133
9、同3−246534、特願平2−326222、同
3−36582の記載を参考にすることができる。これ
ら、の場合の溶液の好ましいpH、温度等の条件
は、前記の条件と同一である。
【0023】4)その他 核形成、熟成および成長時の分散媒としては従来公知の
写真用分散媒を用いることができるが、通常はゼラチン
が好ましく、アルカリ処理骨ゼラチンがより好ましい。
少なくともCl- イオンを脱イオン化したゼラチンが好
ましく、陰イオンと陽イオンを脱イオン化した emptyゼ
ラチンがより好ましい。更には酸化処理した emptyゼラ
チンを好ましく用いることができる。酸化処理に関して
は特開昭62−157024、特開平2−11194
0、Research Disclosure 、307巻、アイテム307
105、11月、1989年、第IX項の記載を参考にす
ることができる。empty ゼラチンはゼラチンを例えば陰
イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂でイオン交換処理す
ることにより得られる。
【0024】核形成時、熟成時および成長時の分散媒溶
液中の分散媒の濃度は0.1重量%以上が好ましく、
0.2〜10重量%がより好ましく、0.3〜5重量%
が更に好ましい。また、核形成時、成長時、および前記
微粒子形成時に添加するAg+塩溶液および/もしくは
- 塩溶液中にゼラチンを含有させることができる。こ
の場合、ゼラチン濃度は0.1〜5重量%が好ましく、
0.2〜3重量%がより好ましい。特に核形成時に用い
ると、より均一な核形成が行なわれる為に好ましい。反
応容器中のゼラチン濃度とほぼ等しい濃度が特に好まし
い。ここでほぼとは(濃度差/反応容器中のゼラチン濃
度)が50%以内が好ましく、25%以内がより好まし
い。Ag+ 塩溶液X- 塩溶液が容器溶液中に液面下添加
された時、添加口近辺におけるゼラチン濃度の不均一性
がなくなる為である。該平板状粒子および形成法のその
他の詳細に関しては、特願平4−77261、同4−1
45031の記載を参考にすることができる。
【0025】このようにして得られた本発明のAgX乳
剤に化学増感、分光増感を最適に施すことができる。本
発明法で得られる平板状粒子の主平面の形状としては次
の形状をあげることができる。(1)直角平行四辺形で
隣接辺比率1.2より小の場合と1.2以上の場合。隣
接辺比率は5以下が好ましく、3以下がより好ましく、
2以下が更好ましい。(2)直角平行四辺形の4つの角
が非対称的に欠落した形状(4つの角がすべて等価とい
う状態ではないことを指す。)で詳細は特願平4−14
5031の記載を参考にすることができる。(3)直角
平行四辺形の4つの角が対称的に欠落した形状。これら
の内、(1)、(2)がより好ましい。
【0026】該平板状粒子の粒子内ハロゲン構造として
は図1に示したように均一ハロゲン組成型(a)、コア
層とシェル層のハロゲン組成が異なる2種構造型
(b)、コア層と2層以上のシェル層を有する多重構造
型(c)をあげることができる。(b)、(c)型の場
合、最外層のI- 含率は、それより内側の層より低い態
様と高い態様をあげることができる。それぞれの目的に
応じて使い分けることができる。粒子表面のI- 含率が
高い場合に関しては特開平3−148648、同2−1
23345、同2−12142、同1−284848の
記載を参考にすることができる。各層間のハロゲン組成
変化は漸増型、漸減型でも、急峻型でもよく、それぞれ
の目的に応じて選ぶことができる。これに関しては特開
昭63−220238、同59−45438、同61−
245151、同60−143331、同63−929
42の記載を参考にすることができる。各層間のI-
率差は1モル%以上が好ましく、2〜10モル%がより
好ましい。また、各層間のCl- 含率差は1モル%以上
が好ましく、5〜50モル%がより好ましい。最外層お
よび中間層の厚さは3格子層以上が好ましく、12格子
層〜0.5μmが更に好ましい。最内層のコア平板状粒
子の厚さは0.04μm以上が好ましく、0.06〜
0.6μmがより好ましい。
【0027】その他、平板粒子の上下の主平面上にのみ
選択的に異なるハロゲン組成層を積層させたサンドイッ
チ構造型(d)、平板粒子のエッジ方向にのみ異なるハ
ロゲン組成層を積層させた構造型(e)、(f)、およ
び(b)〜(f)の2種以上の組み合わせ構造型、例え
ば(g)をあげることができる。本発明の粒子は化学増
感核の生成場所と数/cm2 が制御されていることが好ま
しい。これに関しては特開平2−828号、同2−14
6033号、同1−201651号、同3−12144
5号、特開昭64−74540号、特願平3−7326
6号、同3−140712号、同3−115872号の
記載を参考にすることができる。特に前記(2)の構造
の粒子の場合は、1つの粒子表面上に少なくとも{10
0}面と{111}面を有している。この場合、その晶
癖差を利用して{111}面上に優先的に化学増感核を
形成した態様をあげることができる。ここで優先的とは
〔({111}面上の化学増感核の数/cm2 )/({1
00}面上の化学増感核の数/cm2 )〕=yが好ましく
は2以上、より好ましくは4以上を指す。その他、前記
(a)〜(g)の粒子構造およびこれらの詳細に関して
は特願平4−77261、同4−145031の記載を
参考にすることができる。
【0028】本発明法では熟成時に、実質的にNH3
共存させないが、核形成過程にも実質的にNH3 と共存
させないことが好ましい。ここで実質的とは前記規定に
従う。成長時にもNH3 を実質的に共存させないことが
好ましい。ここで実質的とはNH3 濃度Z1 がZ1
0.5モル/リットルが好ましく、Z1 <0.1モルが
より好ましく、Z1 <0.02モル/リットルが更に好
ましい。核形成および成長過程にNH3 以外のAgX溶
剤も実質的に共存させないことが好ましい。ここで実質
的とは前記Z1 濃度規定と同じである。NH3 以外のA
gX溶剤としては、チオエーテル類、チオ尿素類、チオ
シアン酸塩、有機アミン系化合物、テトラザインデン化
合物等のかぶり防止剤をあげることができ、好ましくは
チオエーテル類、チオ尿素類、チオシアン酸をあげるこ
とができ、詳細は後述の文献の記載を参考にすることが
できる。
【0029】本発明の平板状粒子はかぶり核が生じやす
い条件下で調製される為に得られた乳剤のかぶり濃度が
高いことがある。通常、かぶりは温度が高い程、またp
Hが高い程、更にはAg+ 濃度が高い程、高くなる。前
記粒子形成過程で生じたかぶりは、各工程後に、もしく
は粒子形成の全工程の終了後に銀核を酸化する処理を施
すことにより、かぶりを除去することができる。系の酸
化電位を銀核の酸化電位より大きくすればよい。その詳
細に関しては特願平4−145031の記載を参考にす
ることができる。また、該かぶり濃度を低下させる為
に、粒子形成中、粒子形成後にチオスルフォン酸化合物
を添加することもできる。これらに関しては特開平4−
156448、欧州特許0435355A1、同043
5270A1、同0348934A2の記載を参考にす
ることができる。該粒子形成中にハロゲン組成gap
法、ハロゲンコンバージョン法、エピタキシャル成長法
およびそれらの組合せ法により、粒子に転位線を導入す
ることができる。圧力かぶり特性、相反則特性色増感特
性が更に改良され、好ましい。これに関しては特開昭6
3−220238、同64−26839、特開平2−1
27635、同3−189642、同3−17544
0、同2−123346、欧州特許0460656A1
Journal of Imaging Science 、32巻、160〜17
7(1988)の記載を参考にすることができる。
【0030】得られた粒子をホスト粒子とし、エピタキ
シャル粒子を形成して用いてもよい。また、該粒子をコ
アとして内部に転位線を有する粒子を形成してもよい。
その他、該粒子をサブストレートとして、サブストレー
トと異なるハロゲン組成のAgX層を積層させ、種々の
既知のあらゆる粒子構造の粒子を作ることもできる。こ
れらに関しては後述の文献の記載を参考にすることがで
きる。また、該平板粒子をコアとして、浅内潜乳剤を形
成して用いてもよい。また、コア/シェル型粒子を形成
することもできる。これについては特開昭59−133
542号、同63−151618号、米国特許第3,2
06,313号、同3,317,322号、同3,76
1,276号、同4,269,927号、同3,36
7,778号の記載を参考にすることができる。
【0031】本発明の方法で製造したAgX乳剤粒子を
他の1種以上のAgX乳剤とブレンドして用いることも
できるし、粒径の異なる本発明の乳剤粒子を2種以上ブ
レンドして用いることもできる。ブレンド比率(ゲスト
AgX乳剤モル/ブレンド後のAgX乳剤モル)は好ま
しくは0.99〜0.01の範囲で適宜、最適比率を選
んで用いることができる。これらの乳剤に粒子形成から
塗布工程までの間に添加できる添加剤およびその添加量
に特に制限はなく、従来公知のあらゆる写真用添加剤を
最適添加量で添加することができる。例えばAgX溶
剤、AgX粒子へのドープ剤(例えば第8族貴金属化合
物、その他の金属化合物、カルコゲン化合物、SCN化
物等)、分散媒、かぶり防止剤、増感色素(青、緑、
赤、赤外、パンクロ、オルソ用等)、強色増感剤、化学
増感剤(イオウ、セレン、テルル、金および第8族貴金
属化合物、リン化合物、ロダン化合物、還元増感剤の単
独およびその2種以上の併用)、かぶらせ剤、乳剤沈降
剤、界面活性剤、硬膜剤、染料、色像形成剤、カラー写
真用添加剤、可溶性銀塩、潜像安定剤、現像剤(ハイド
ロキノン系化合物等)、圧力減感防止剤、マット剤、帯
電防止剤、寸度安定剤等をあげることができる。
【0032】本発明法で調製したAgX乳剤は、従来公
知のあらゆる写真感光材料に用いることができる。例え
ば、黒白ハロゲン化銀写真感光材料〔例えば、Xレイ感
材、印刷用感材、印画紙、ネガフィルム、マイクロフィ
ルム、直接ポシ感材、超微粒子乾板感材(LSIフォト
マスク用、シャドーマスク用、液晶マスク用)〕、カラ
ー写真感光材料(例えばネガフィルム、印画紙、反転フ
ィルム、直接ポジカラー感材、銀色素漂白法写真など)
に用いることができる。更に拡散転写感光材料(例え
ば、カラー拡散転写要素、銀塩拡散転写要素)、熱現像
感光材料(黒白、カラー)高密度 digital記録感材、ホ
ログラフィー用感材などをあげることができる。塗布銀
量は0.01g/m2以上の好ましい値を選ぶことができ
る。AgX乳剤製造方法(粒子形成、脱塩、化学増感、
分光増感、写真用添加剤の添加方法等)および装置、A
gX粒子構造、支持体、下塗り層、表面保護層、写真感
光材料の構成(例えば層構成、銀/発色材モル比、各層
間の銀量比等)と製品形態および保存方法、写真用添加
剤の乳化分散、露光、現像方法等に関しても制限はな
く、従来もしくは今後公知となるあらゆる技術、態様を
用いることができる。これらの詳細に関しては下記文献
の記載を参考にすることができる。
【0033】リサーチ ディスクロージャー( Reserch
Disclosure ) 、176巻(アイテム17643)(1
2月、1978年)、同307巻(アイテム30710
5、11月、1989年)、ダフィン( Duffin ) 著、
写真乳剤化学(PhotographicEmulsion Chemistry )、Fo
cal Press, New York (1966年)、ビル著 (E. J.B
irr )、写真用ハロゲン化銀乳剤の安定化( Stabiliza
tion of PhotogrphicSilver Halide Emulsion )、フォ
ーカル プレス( Focal Press )、ロンドン(1974
年)、ジェームス編( T. H. James )、写真過程の理論
( The Theoryof Photographic Process )第4版、マ
クラミン( Macmillan )、ニューヨーク(1977年)
【0034】グラフキデ著( P. Glafkides ) 、写真の
化学と物理( Chimie et PhysiquePhotographique )、
第5版、エディション ダ リジンヌヴェル( Edition
del, Usine Nouvelle ,パリ(1987年)、同第2
版、ポウル モンテル、パリ(1957年)、ゼリクマ
ンら( V. L. Zelikman et al.),写真乳剤の調製と塗
布( Makig and Coating Photographic Emulsion ), Fo
cal Press (1964年)、ホリスター( K. R. Holli
ster )ジャーナル オブ イメージング サイエンス
( Journal of Imaging science ),31巻、P.14
8〜156(1987年)、マスカスキー( J. E. Mas
kasky ) ,同30巻、P.247〜254(1986
年)、同32巻、160〜177(1988年)、同3
3巻、10〜13(1989年)、
【0035】フリーザーら編、ハロゲン化銀写真過程の
基礎( Die Grundlagen Der Photogrphischen Prozesse
Mit Silverhalogeniden ),アカデミッシェ フェルラ
ークゲゼルシャフト( Akademische Verlaggesellschaf
t ),フランクフルト(1968年)。日化協月報19
84年、12月号、P.18〜27、日本写真学会誌、
49巻、7〜12(1986年)、同52巻、144〜
166(1989年)、同52巻、41〜48(198
9年)、特開昭58−113926〜113928、同
59−90841号、同58−111936、同62−
99751、同60−143331、同60−1433
32、同61−14630、同62−6251、
【0036】特開平1−131541、同2−838、
同2−146033、同3−155539、同3−20
0952、同3−246534、同4−34544、同
2−28638、同4−109240、同2−7334
6、特願平2−326222、AgX写真分野のその他
の日本特許、米国特許、欧州特許、世界特許、ジャーナ
ル オブ イメージ サイエンス( Journal of Image
Science )、ジャーナル オブ フォトグラフィック
サイエンス( Journal of Photographic Science )、フ
ォトグラフィック サイエンス アンド エンジニアリ
ング( Photographic Science and Engineering ) 、日
本写真学会誌、日本写真学会講演要旨集、Internationa
l Congress of Photographic Science および The Int
ernational East-West Symposiumon the Factors Influ
encing Photographic Sensitivity の講演要旨集。
【0037】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 反応容器にゼラチン水溶液〔H2 O 1200cc、empt
y ゼラチン24g、KNO3 1N液5ccを含みpH8.
0〕を入れ、40℃に恒温し、攪拌しながらAgNO3
液(AgNO3 0.1g/cc)を10cc添加した。ここ
で emptyゼラチンのCl- 含量は10ppm以下であっ
た。5分後にNaCl液(6.3×10 -4g/cc)を1
6cc添加し、その3分後にAg−1液(AgNO3 0.
2g/cc)とBr−1液(KBr0.14g/cc)を4
8cc/分で1分間、同時混合添加した。1分後にBr−
2液(KBr0.035g/cc)を10cc/分で18cc
添加し、次にHNO3 (1N)液を加えてpH5.2と
した。次にAgNO3 液とKBr液を用いて銀電位(対
室温飽和カロメル電極)を165mVに調節した。pH
5.2、銀電位を165mVに保ちつつ、温度を67℃
に昇温した。更に10分間熟成した後、微粒子乳剤−1
をAgX量で0.06モル添加し、10分間熟成した。
更に微粒子乳剤−1を0.1モル添加し、10分間熟成
することを3回くり返した。2分間熟成した後、温度を
45℃に下げ、増感色素1を飽和吸着量の65%添加し
た。10分間、攪拌した後、沈降剤を加え、温度を27
℃に下げ、pH4.0にし、常法に従って、沈降水洗法
で乳剤を水洗した。ゼラチン水溶液を加え、40℃にし
乳剤のpHを6.4、pBr2.8に調節した。乳剤を
採取し、粒子のレプリカの電子顕微鏡写真像(TEM
像)を観察した。それによると、全AgX粒子の投影面
積の90%が主平面が{100}面の平板状粒子であ
り、その平均粒径は1.0μm、平均アスペクト比は
6.7であった。
【0038】
【化1】
【0039】次に温度を60℃に昇温させ、トリエチル
チオウレア水溶液を6×10-6モル/モルAgXの割合
で添加した。5分後に金増感剤〔塩化金酸:NaSCN
=1:50モル比の水溶液〕を金量で4×10-6モル/
モルAgXだけ添加し、30分後に40℃に降温した。
かぶり防止剤TAI(4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン)を10-3モル/
モルAgXだけ添加した後に、増粘剤、塗布助剤を加え
てTACベース上に保護層とともに塗布した。次に乾燥
し、塗布試料Aを得た。 (微粒子乳剤−1の調製)反応容器にゼラチン水溶液
〔H2 O 1200cc、平均分子量3万のゼラチン(M
3)24g、KBr0.3gを含み、pH7.0〕を加
え、温度23℃で、攪拌しながら、Ag−1液(AgN
3 0.2g/cc、M3 0.01g/cc、HNO3
N液0.25cc/100ccを含む)とX−1液(KBr
0.141g/cc、KI 5.9×10-4g/cc、M
3 0.01g/cc、KOH1N液0.25cc/100
ccを含む)を90cc/分で3分30秒間、同時混合添加
した。1分間攪拌した後、pH5.2、銀電位160m
Vに調節した。調製後、ただちに実施例に用いた。該微
粒子の平均直径は約0.04μmであった。
【0040】比較例1 実施例1と熟成前までを同じにした。次にKOH液を加
え、pH7.0とした後、NH4 NO3 (50重量%)
液とNH3(7N)液を等モル添加し、0.3Nとした。
温度を50℃に昇温し、10分間熟成した。次にHNO
3 液を加え、pH5.2とし、温度を67℃にし、銀電
位を165mVにした。AgNO3 液とKBr液を0.
006モル/分で10分間、等モル量だけ同時混合添加
した。更に0.01モル/分で30分間、等モル量だけ
添加した。2分間熟成した後に温度を45℃に下げ、後
は実施例1と同じにして、増感色素1を添加し、沈降水
洗し、再分散した。乳剤を採取し、粒子のレプリカのT
EM像を観察した。それによると全AgX粒子の投影面
積の80%が、主平面{100}面の平板状粒子であ
り、その平均粒径は0.76μm、平均アスペクト比は
3.0であった。次に温度を60℃に昇温させ、トリエ
チルチオウレア水溶液を5×10-6モル/モルAgXの
割合で添加した。5分後に前記金増感剤を金量で3×1
-6モル/モルAgXだけ添加し、30分後に40℃に
降温した。かぶり防止剤TAIを10-3モル/モルAg
Xだけ添加した後に、増粘剤、塗布助剤を加えてTAC
ベース上に保護層とともに塗布した。次に乾燥し、塗布
試料Bとした。
【0041】実施例2 反応容器にゼラチン水溶液〔H2 O 1200cc、empt
y ゼラチン6g、NaCl 0.5gを含み、pH9.
0〕を入れ、温度を65℃にし、攪拌しながらAg−1
液(0.1g/cc)とCl−1液(0.0345g/c
c)を15cc/分で12分間、同時混合添加した。次に
ゼラチン溶液〔H2 O 100cc、emptyゼラチン 1
9g、NaCl 1.3gを含む〕を加え、HNO3
N液を加え、pH4.0とした。次に温度を70℃に上
げ、16分間熟成した後、微粒子乳剤−2をAgX量で
0.1モル添加した。15分間熟成した後、微粒子乳剤
−2を0.15モル添加し、15分間熟成することを2
回くり返した。2分間熟成した後、温度を45℃に下
げ、NaOH液を加え、pH5.2とし増感色素1を飽
和吸着量の60%添加した。15分間攪拌した後、KB
r液(KBr 1g/100cc)を0.01モルだけ添
加し、5分間攪拌した。
【0042】沈降剤を加え、温度を27℃に下げ、pH
4.0にし、常法に従って、沈降水洗法で乳剤を水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え、40℃にし、乳剤のpHを
6.4、pCl 2.8に調節した。乳剤を採取し、T
EM像を観察した。それによると全AgX粒子の投影面
積の80%が、主平面が{100}面の平板状粒子であ
り、その平均粒径は1.4μm、平均アスペクト比は
6.5であった。次に温度を55℃に昇温させ、ハイポ
水溶液(0.01重量%)を4×10-6モル/モルAg
Xの割合で添加した。5分後に前記金増感剤を金量で1
×10-6モル/モルAgXだけ添加し、30分後に40
℃に降温した。かぶり防止剤TAIを2×10-3モル/
モルAgXだけ添加した後に、増粘剤、塗布助剤を加え
てTACベース上に保護層とともに塗布した。次に乾燥
し、塗布試料Cとした。
【0043】(微粒子乳剤−2の調製)反応容器にゼラ
チン水溶液〔H2 O 1200cc、M3 24g、Na
Cl0.5gを含み、pH3.0〕を加え、温度23℃
で攪拌しながら、Ag−1液(AgNO3 0.2g/c
c、M3 0.01g/cc、HNO3 1N 0.25cc
/100ccを含む)とX−1液(NaCl 0.07g
/cc、M3 0.01g/cc、KOH1N液0.25cc
/100ccを含む)を90cc/分で3分30秒間、同時
混合添加した。1分間攪拌した後、pH4.0、pCl
1.7に調節した。
【0044】比較例2 実施例2と熟成前までを同じにした。次にNaOH液を
加え、pH7.0とした後、温度を70℃に上げNH4
NO3(50重量%)液とNH3(7N)液を等モル添加
し、NH3 濃度を0.2Nとした。10分間熟成した
後、AgNO3 液を0.01モル/分で10分間、等モ
ル量だけ同時混合添加した。更に0.015モル/分で
20分間、等モル量だけ、同時混合添加した。2分間攪
拌した後、HNO3 液を添加し、pH5.2とした後、
温度を45℃に下げ、増感色素1を飽和吸着量の60%
添加した。あとは実施例2と同じにした。得られた乳剤
粒子のTEM像を観察した所、全AgX粒子の投影面積
の75%が、主平面が{100}面の平板粒子であり、
その平均粒径は1.3μm、平均アスペクト比は5.5
であった。また該乳剤の塗布試料を塗布試料Dとした。
【0045】塗布試料A〜Dをウェッジを通して1/1
00秒間のマイナス青露光をした後、現像処理した。塗
布試料A、Bは現像はMAA−1現像液(「Journal of
Photographic Science 」,23巻、249〜256、
1975年参照)で、20℃で10分間現像し、停止
液、定着液を通し、水洗し、乾燥した。試料Aのかぶり
濃度0.15に対し、試料Bのかぶり濃度は0.30で
あり、試料Bに対する試料Aの低かぶり濃度が確認され
た。塗布試料C、DはMAA−1現像液のKBrを等モ
ル濃度のNaClに置きかえた現像液で20℃で5分間
現像し、停止液、定着液を通し、水洗し、乾燥した。試
料Cのかぶり濃度0.17に対し、試料Dのかぶり濃度
は0.4であり、試料Dに対する試料Cの低かぶり濃度
が確認された。該写真性の結果は次の通りであった。比
較例1(相対感度100、粒状性100)に対し、実施
例1は(相対感度115、粒状性94)であり、本発明
の効果が確認された。
【0046】比較例3 特公昭64−8323号の実施例3に従って〔但し最初
の分散媒溶液を(不活性ゼラチン60g+蒸留水300
0ml)とした〕、平板状AgBr粒子を調製し、その後
本発明の実施例1の処方に従って、塗布試料Eを調製し
た。該平板状粒子の平均アスペクト比は12、平均粒径
1.2μmであった。塗布試料Aと塗布試料Eを直径6
mmのスチール棒に沿って、乳剤面を内側にして定速で折
り曲げ、20分後に、連続ウェッジを介して1/100
秒間の青露光を行なった。次にMAA−1現像液で20
℃で10分間、停止液、定着液を通し、水洗し、乾燥し
た。折り曲げなしと折り曲げありの場合についてかぶり
濃度を比較した所、試料Aは0.15→0.17に対
し、試料Eは0.16→0.25であり、圧力かぶりの
増大が大きかった。従ってアスペクト比8以上の高アス
ペクト比の平板状粒子に比べて本発明の平板粒子の方が
圧力かぶりが低いことが確認された。なお、微粒子乳剤
−1および2のらせん転位粒子数割合を前記熟成法で求
めた所、0.01%以下であった。
【0047】
【発明の効果】本発明のAgX乳剤は全AgX粒子の投
影面積の合計の35%以上が主平面が{100}面の平
板状粒子であり、該平板状粒子の平均アスペクト比が
1.3〜7.9である。本発明のAgX乳剤を用いた写
真感光材料はかぶり濃度が低く、圧力かぶりが少なく、
色増感感度が高く、感度、粒状性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】7種類の粒子内部のハロゲン組成構造例を示
す。斜線部と白地部でハロゲン組成が互いに異なること
を表わす。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このようにして得られた本発明のAgX乳
剤に化学増感、分光増感を最適に施すことができる。化
学増感法としては従来公知、もしくは今後公知となるあ
らゆる化学増感法を適用することができ、詳細は後述の
文献の記載を参考にすることができる。カルコゲナイド
増感としては、従来のカルコゲナイド化学増感剤化合物
の他、下記文献記載の化合物の単独もしくは、従来公知
のカルコゲナイド化学増感剤を含めて2種以上を併用し
て用いることができる。該化学増感剤の添加量は10-2
〜10 -8モル/モルAgX が好ましく、10-3〜10-7
ル/モルAgX がより好ましい。米国特許344265
3、特願平2−130976、同2−229300、同
3−53693、同3−82929、同2−33381
9、同3−131598、同3−53693、カナダ特
許800958。本発明法で得られる平板状粒子の主平
面の形状としては次の形状をあげることができる。
(1)直角平行四辺形で隣接辺比率1.2より小の場合
と1.2以上の場合。隣接辺比率は5以下が好ましく、
3以下がより好ましく、2以下が更好ましい。(2)直
角平行四辺形の4つの角が非対称的に欠落した形状(4
つの角がすべて等価という状態ではないことを指す。)
で詳細は特願平4−145031の記載を参考にするこ
とができる。(3)直角平行四辺形の4つの角が対称的
に欠落した形状。これらの内、(1)、(2)がより好
ましい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明のAgX乳剤は全AgX粒子の投影
面積の合計の35%以上、好ましくは60%以上、より
好ましくは80%以上が主平面が{100}面の平板状
粒子であり、該平板状粒子の平均アスペクト比は1.3
〜7.9好ましくは2〜7.6、より好ましくは3〜
7.0、最も好ましくは3〜6.3である。該平板状粒
子の平均Cl- 含率は0〜100モル%、好ましくは0〜
49モル%、より好ましくは0〜40モル%、更に好ま
しくは0〜20モル%である。該平板状粒子の厚さは
0.8μm以下が好ましく、0.05〜0.5μmがよ
り好ましい。更には該平板状粒子の平均投影粒径は10
μm以下が好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。
ここでアスペクト比とは平板状粒子の(直径/厚味)を
指し、直径とは粒子を電子顕微鏡で観察した時、粒子の
投影面積と等しい面積を有する円の直径を指すものとす
る。また厚味は平板状粒子の主平面間の距離を指す。ま
た、平均アスペクト比とはすべての該平板状粒子のアス
ペクト比の平均値を指す。該平均投影粒径は、すべての
該平板状粒子の該直径の算術平均値を指す。主平面とは
1つの平板状粒子において二つの平行な最大外表面を指
す。該平板状粒子の粒子サイズ分布は単分散であること
が好ましく、変動係数は40%以下が好ましく、30%
以下がより好ましい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次項によ
って達成された。 1)少なくとも核形成および熟成過程を経て製造され、
全ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の35%以上が主
平面が{100}面の平板状粒子であり、該平板状粒子
の平均アスペクト比が1.3〜7.9であるハロゲン化
銀乳剤において、該熟成中に実質的にNH3 を共存させ
ないで製造されたことを特徴とするハロゲン化銀乳剤。 2)該熟成後、実質的にラセン転位欠陥を含まない直径
0.15μm以下のハロゲン化銀微粒子乳剤を添加して
結晶成長させたことを特徴とする前記1)記載のハロゲ
ン化銀乳剤。 3)該核形成が分散媒溶液中への銀塩とハロゲン化物塩
溶液の同時混合添加により行なわれ、形成される核のB
- 含率が60モル%以上であり、かつ、該同時混合添
加前に、該分散媒溶液中にCl- が10-5モル/リット
ル以上存在することを特徴とする前記1または2記載の
ハロゲン化銀乳剤。 4)該平板状粒子がらせん転位欠陥を有し、かつ、該欠
陥がAgCl含率が60モル%以上の高AgCl含率相とAgBr含
率が60モル%以上の高AgBr含率相の接合による格子不
整により形成された欠陥であることを特徴とする前記
1)または2)記載のハロゲン化銀乳剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明のAgX乳剤は全AgX粒子の投影
面積の合計の35%以上、好ましくは60%以上、より
好ましくは80%以上が主平面が{100}面の平板状
粒子であり、該平板状粒子の平均アスペクト比は1.3
〜7.9好ましくは2〜7.6、より好ましくは3〜
7.0、最も好ましくは3〜3.6である。該平板状粒
子の平均Cl- 含率は0〜100モル%、好ましくは0〜
49モル%、より好ましくは0〜40モル%、更に好ま
しくは0〜20モル%である。該平板状粒子の厚さは
0.8μm以下が好ましく、0.05〜0.5μmがよ
り好ましい。更には該平板状粒子の平均投影粒径は10
μm以下が好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。
ここでアスペクト比とは平板状粒子の(直径/厚味)を
指し、直径とは粒子を電子顕微鏡で観察した時、粒子の
投影面積と等しい面積を有する円の直径を指すものとす
る。また厚味は平板状粒子の主平面間の距離を指す。ま
た、平均アスペクト比とはすべての該平板状粒子のアス
ペクト比の平均値を指す。該平均投影粒径は、すべての
該平板状粒子の該直径の算術平均値を指す。主平面とは
1つの平板状粒子において二つの平行な最大外表面を指
す。該平板状粒子の粒子サイズ分布は単分散であること
が好ましく、変動係数は40%以下が好ましく、0〜3
0%がより好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】核形成時の分散媒溶液中のBr- 濃度は1
-2.3モル/リットル以下が好ましく、10-2.6モル/
リットル以下がより好ましく、10-3モル/リットル以
下が更に好ましい。Ag+ 濃度は10-4〜10-1.6モル
/リットルが好ましく、10 -3.5〜10-2モル/リット
ルが更に好ましい。更には、同時混合添加前に、該分散
媒溶液中にCl- を10-5モル/リットル以上、好まし
くは10-4.5〜10-3 .2モル/リットル、より好ましく
は10-4.2〜10-3.5モル/リットル含ませることがよ
り好ましい。この場合、Cl- を含まない分散媒溶液中
に攪拌しながらAgNO3 を添加し、次にCl- 塩を添
加した後に、該同時混合添加する方法がより好ましい。
ここでCl- を含まない分散媒とは、Cl- 含量が10
3 ppm以下が好ましく、102 ppm以下がより好ま
しく、10ppm以下が更に好ましい。また添加するA
gNO3 量は10-4〜10-1.6モル/リットルが好まし
く、10-3.5〜10-2モル/リットルがより好ましい。
次に添加するCl- 量は10-5モル/リットル以上が好
ましく、10-4.5〜10-3.2モル/リットルがより好ま
しく、10-4.2〜10-3.5モル/リットルが更に好まし
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この場合、該同時混合添加前に添加するC
- の添加量を増す程、該欠陥形成確率が増加する。こ
の場合、まずAgCl核もしくはAgCl含率の高いA
gX核が形成される。次にBr- 含率の高いX- 塩溶液
(Br- 含率が60モル%以上、好ましくは80モル%
以上)と、Ag+ 塩溶液を添加すると、該核上にBr -
含率の高い層が析出し、その時に格子定数不整やハロゲ
ンコンバージョン等により結晶欠陥が形成されると考え
られる。即ち、Cl含率の高い相(Cl- 含率が60モ
ル%以上、好ましくは80モル%以上)と、該Br-
率の高い相の接合による格子不整で該結晶欠陥が形成さ
れる態様が好ましい。核形成時に形成されるAgX核の
Cl- 含率が好ましくは50モル%以上、より好ましく
は80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上の場
合(この場合を以後、(B)の場合と記す)、核形成時
の分散媒溶液中のCl- 濃度は10-1 .5モル/リットル
以下が好ましく、Ag+ 濃度は10-2モル/リットル以
下が好ましい。pHは2以上が好ましく、5〜10がよ
り好ましい。ゼラチン濃度は0.1〜3重量%が好まし
く、0.2〜2重量%がより好ましい。温度は20℃以
上が好ましく、30〜85℃がより好ましい。核形成時
に形成されるAgX核のI- 含率は前記いずれの場合も
10モル%以下が好ましく、5モル%以下がより好まし
い。一方、Cl- の含有モル比率に制限はなく、0〜1
00%が許容される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】該微粒子直径は0.15μm以下が好まし
く、0.1μm以下がより好ましく、0.006〜0.
06μmが更に好ましい該微粒子乳剤は連続的に添加す
ることもできるし、断続的に添加することもできる。該
微粒子乳剤は反応容器の近傍に設けた混合器でAgNO
3 溶液とX- 塩溶液を供給して連続的に調製し、ただち
に反応容器に連続的に添加することもできるし、予め別
の容器でバッチ式に調製した後に連続的もしくは断続的
に添加することもできる。該微粒子乳剤は液状で添加す
ることもできるし、乾燥した粉末として添加することも
できる。該微粒子は多重双晶粒子を実質的に含まないこ
とが好ましい。ここで多重双晶粒子とは、1粒子あた
り、双晶面を2枚以上有する粒子を指す。実質的に含ま
ないとは、多重双晶粒子数比率が5%以下、好ましくは
1%以下、より好ましくは0〜0.1%以下を指す。更
には1重双晶粒子をも実質的に含まないことが好まし
い。更にはらせん転位を実質的に含まないことが好まし
い。ここで実質的に含まないとは前記比率規定に従う。
即ち、該粒子数比率が5%以下、好ましくは1%以下、
より好ましくは0〜0.1%を指す。該微粒子のハロゲ
ン組成はAgCl、AgBr、AgBrI(I- 含率は
20モル%以下が好ましく、10モル%以下がより好ま
しく、5モル%以下が更に好ましい)およびそれらの2
種以上の混晶である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明の方法で製造したAgX乳剤粒子を
他の1種以上のAgX乳剤とブレンドして用いることも
できるし、粒径の異なる本発明の乳剤粒子を2種以上ブ
レンドして用いることもできる。ブレンド比率(ゲスト
AgX乳剤モル/ブレンド後のAgX乳剤モル)は好ま
しくは0.99〜0.01の範囲で適宜、最適比率を選
んで用いることができる。これらの乳剤に粒子形成から
塗布工程までの間に添加できる添加剤およびその添加量
に特に制限はなく、従来公知のあらゆる写真用添加剤を
最適添加量で添加することができる。例えば、AgX粒
子へのドープ剤(例えば第8族貴金属化合物、その他の
金属化合物、カルコゲン化合物、等)、分散媒、かぶり
防止剤、増感色素(青、緑、赤、赤外、パンクロ、オル
ソ用等)、強色増感剤、化学増感剤(イオウ、セレン、
テルル、金および第8族貴金属化合物、リン化合物、ロ
ダン化合物、還元増感剤の単独およびその2種以上の併
用)、かぶらせ剤、乳剤沈降剤、界面活性剤、硬膜剤、
染料、色像形成剤、カラー写真用添加剤、可溶性銀塩、
潜像安定剤、現像剤(ハイドロキノン系化合物等)、圧
力減感防止剤、マット剤、帯電防止剤、寸度安定剤等を
あげることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】比較例1 実施例1と熟成前までを同じにした。次にKOH液を加
え、pH7.0とした後、NH4 NO3 (50重量%)
液とNH3(7N)液を等モル添加し、NH3 濃度を0.
3Nとした。温度を50℃に昇温し、10分間熟成し
た。次にHNO3液を加え、pH5.2とし、温度を6
7℃にし、銀電位を165mVにした。AgNO3 液と
KBr液を0.006モル/分で10分間、等モル量だ
け同時混合添加した。更に0.01モル/分で30分
間、等モル量だけ添加した。2分間熟成した後に温度を
45℃に下げ、後は実施例1と同じにして、増感色素1
を添加し、沈降水洗し、再分散した。乳剤を採取し、粒
子のレプリカのTEM像を観察した。それによると全A
gX粒子の投影面積の80%が、主平面{100}面の
平板状粒子であり、その平均粒径は0.76μm、平均
アスペクト比は3.0であった。次に温度を60℃に昇
温させ、トリエチルチオウレア水溶液を5×10-6モル
/モルAgXの割合で添加した。5分後に前記金増感剤
を金量で3×10-6モル/モルAgXだけ添加し、30
分後に40℃に降温した。かぶり防止剤TAIを10-3
モル/モルAgXだけ添加した後に、増粘剤、塗布助剤
を加えてTACベース上に保護層とともに塗布した。次
に乾燥し、塗布試料Bとした。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】実施例2 反応容器にゼラチン水溶液〔H2 O 1200cc、empt
y ゼラチン6g、NaCl 0.5gを含み、pH9.
0〕を入れ、温度を65℃にし、攪拌しながらAg−1
液(AgNO3 0.1g/cc)とCl−1液(NaCl
0.0345g/cc)を15cc/分で12分間、同時混
合添加した。次にゼラチン溶液〔H2 O100cc、empt
y ゼラチン 19g、NaCl 1.3gを含む〕を加
え、HNO3 1N液を加え、pH4.0とした。次に温
度を70℃に上げ、16分間熟成した後、微粒子乳剤−
2をAgX量で0.1モル添加した。15分間熟成した
後、微粒子乳剤−2を0.15モル添加し、15分間熟
成することを2回くり返した。2分間熟成した後、温度
を45℃に下げ、NaOH液を加え、pH5.2とし増
感色素1を飽和吸着量の60%添加した。15分間攪拌
した後、KBr液(KBr 1g/100cc)を0.0
1モルだけ添加し、5分間攪拌した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(微粒子乳剤−2の調製)反応容器にゼラ
チン水溶液〔H2 O 1200cc、M3、24g、Na
Cl、0.5gを含み、pH3.0〕を加え、温度23
℃で攪拌しながら、Ag−1液(AgNO3 、0.2g
/cc、M3、0.01g/cc、HNO3 1N 0.25
cc/100ccを含む)とX−1液(NaCl 0.07
g/cc、M3、0.01g/cc、KOH、1N液、0.
25cc/100ccを含む)を90cc/分で3分30秒
間、同時混合添加した。1分間攪拌した後、pH4.
0、pCl 1.7に調節した。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】比較例2 実施例2と熟成前までを同じにした。次にNaOH液を
加え、pH7.0とした後、温度を70℃に上げNH4
NO3(50重量%)液とNH3(7N)液を等モル添加
し、NH3 濃度を0.2Nとした。10分間熟成した
後、AgNO3 液とNaCl液を0.01モル/分で1
0分間、等モル量だけ同時混合添加した。更に0.01
5モル/分で20分間、等モル量だけ、同時混合添加し
た。2分間攪拌した後、HNO3 液を添加し、pH5.
2とした後、温度を45℃に下げ、増感色素1を飽和吸
着量の60%添加した。あとは実施例2と同じにした。
得られた乳剤粒子のTEM像を観察した所、全AgX粒
子の投影面積の75%が、主平面が{100}面の平板
粒子であり、その平均粒径は1.3μm、平均アスペク
ト比は5.5であった。また該乳剤の塗布試料を塗布試
料Dとした。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも核形成および熟成過程を経て
    製造され、全ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の35
    %以上が主平面が{100}面の平板状粒子であり、該
    平板状粒子の平均アスペクト比が1.3〜7.9である
    ハロゲン化銀乳剤おいて、該熟成中に実質的にNH3
    共存させないで製造されたことを特徴とするハロゲン化
    銀乳剤。
  2. 【請求項2】 該熟成後、実質的にラセン転位欠陥を含
    まない直径0.15μm以下のハロゲン化銀微粒子乳剤
    を添加して結晶成長させたことを特徴とする請求項1記
    載のハロゲン化銀乳剤。
  3. 【請求項3】 該核形成が分散媒溶液中への銀塩とハロ
    ゲン化物塩溶液の同時混合添加により行なわれ、形成さ
    れる核のBr- 含率が60モル%以上であり、かつ、該
    同時混合添加前に、該分散媒溶液中にCl- が10-5
    ル/リットル以上存在することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のハロゲン化銀乳剤。
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