JPH0658770A - エンコーダ - Google Patents

エンコーダ

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Publication number
JPH0658770A
JPH0658770A JP338292A JP338292A JPH0658770A JP H0658770 A JPH0658770 A JP H0658770A JP 338292 A JP338292 A JP 338292A JP 338292 A JP338292 A JP 338292A JP H0658770 A JPH0658770 A JP H0658770A
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JP
Japan
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signal
sin
sin wave
wave signal
value
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP338292A
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English (en)
Inventor
Tomohide Nakaegawa
知秀 仲江川
Akira Mochizuki
晃 望月
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH0658770A publication Critical patent/JPH0658770A/ja
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 移動子の移動範囲の全域に亙って位置検出の
分解能を均一化する。 【構成】 回転ドラムの位置を検出し、位相が120゜
づつずれたsin波信号を出力する3個のセンサ10
U,10V,10Wと、sin波信号の正負判定手段1
4U,14V,14Wと、その判定結果が、計6種の組
み合せのいずれであるかを判断する分類手段20と、各
センサからの直前のsin波信号値を記憶する記憶手段
18U,18V,18Wと、sin波信号の増減判定手
段16U,16V,16Wと、回転ドラムの回転方向を
判定するとともに、微分値の絶対値が大きいsin波信
号を選択する信号選択手段22と、回転ドラムの位置と
sin波信号との対応データを記憶するsinデータ記
憶手段28と、信号選択手段によって選択されたsin
波信号とこの対応データとを比較するデータ比較手段2
4と、その比較結果に応じた信号を出力するパルス発生
器30,32とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体または直動体の
移動量および移動方向を測定するためのエンコーダに係
わり、特に、分解能を向上するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエンコーダの一例として、磁気
式エンコーダを挙げて説明する。磁気式エンコーダは直
線型と回転型に大別され、例えば回転型の場合には、回
転する磁性体歯車や磁気記録回転ドラム(移動子)と、
この移動子の外周に対向して配置された磁気抵抗素子と
を備えている。移動子の外周には、一定ピッチで磁性部
が形成され、磁気抵抗素子はこれら磁性部と対向した状
態、対向しない状態間で抵抗値が連続的に変化する。
【0003】一般的な磁気式エンコーダでは、図12に
示すように、磁気抵抗素子1〜4が2対設けられ、対を
なす素子1と3,2と4はそれぞれ磁性部との対向状態
(位相)が等しくされる一方、異なる対の素子は、互い
に半ピッチ位相がずらされている。そして各磁気抵抗素
子1〜4は図示のブリッジ状に接続され、磁性部が1ピ
ッチ移動する間に1周期分のsin波信号を出力する。
そして出力されたsin波信号は、図13に示すように
オペアンプ5で増幅された後、コンパレータ6によりA
D変換され、パルス信号として出力され、位置検出に共
される。
【0004】なお、図13に示す回路では、移動子の移
動量は検出できても回転方向を検出することはできな
い。そのため、回転方向の検出が必要な場合には、位相
のずれたブリッジ回路をもう1組設け、前記同様の回路
を経て位相のずれたパルス信号を出力し、2相のパルス
信号を比較することにより、回転方向を検出している。
【0005】ところで、上記構成では、移動子が1ピッ
チ分変位すると、1周期分のsin波信号が生じ、パル
ス信号が1つ出力される構成であるから、エンコーダの
分解能を高めるには、磁性部のピッチおよび、移動子の
ピッチを小さくしなければならない。しかし、磁性部の
配列ピッチが小さくなれば要求される加工精度が高くな
り、製造コストが大幅に上昇することが避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
磁性部のピッチ等を変えずに、信号処理によってエンコ
ーダの分解能を高める手段として、図13に示すコンパ
レータ6を省いてC点からsin波信号を取り出し、こ
のsin波信号と、予め記憶されているsin波信号値
と位相角度θとの対応データとを比較することにより、
位相角度θの増減を割り出し、それに基づいてパルス信
号を出力する装置を発案した。
【0007】しかしこのエンコーダは、次のような問題
を有している。図14は、前記位相角度θと、sinθ
の値を4および8ビット信号にそれぞれ変換した値との
対応データの一例を示す表である。この表から明らかな
ように、位相角度θ=70〜110゜または250〜2
90゜の区間では、4bit変換するとsinθがいず
れも同一値になり判別できず、8bit変換しても変化
率が僅かである。したがって、上記のエンコーダでは、
これら区間内での移動子の変位に対して分解能が著しく
低下し、全体的な位置検出精度が低く制限されてしまう
のである。
【0008】なお、この問題は磁気式エンコーダに限ら
ず、同様にsin波信号を介して信号処理する形式のエ
ンコーダに共通に生じ得ることである。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、移動子の位置に拘らず、均
等かつ高い分解能が得られるエンコーダを提供すること
を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、移動体の位置を検出し、そ
の位置に応じてsin波形状をなすsin波信号を出力
するとともに、前記sin波信号の位相が互いに120
゜づつずれた3個の位置検出手段と、これら位置検出手
段のそれぞれに対応して設けられ、各位置検出手段から
のsin波信号の正負を判定する正負判定手段と、前記
各正負判定手段による3個の判定結果の組み合せを、計
6種の組み合せのいずれであるかを判断する分類手段
と、前記各位置検出手段のそれぞれに対応して設けら
れ、各位置検出手段からの直前のsin波信号値を記憶
する記憶手段と、前記各記憶手段から前記直前のsin
波信号値を読み出して現在のsin波信号値と比較し、
各位置検出手段からのsin波信号の増減を判定する増
減判定手段と、前記分類手段および増減判定手段からの
信号に応じて、前記移動体の移動方向を判定するととも
に、前記3相のsin波信号のうち微分値の絶対値が大
きいsin波信号を選択する信号選択手段と、前記移動
体の位置とsin波信号との対応データを記憶し、前記
信号選択手段によって選択されたsin波信号とこの対
応データとを比較することにより、移動体の変位に応じ
た信号を出力する信号出力手段とを具備する。
【0010】
【作用】このエンコーダでは、位相角度が互いに120
゜ずれた3個の位置検出手段により、移動体の位置をそ
れぞれ検出して3相のsin波信号を得る。正負判定手
段がこれら3相のsin波信号の正負をそれぞれ判定す
るとともに、分類手段が各正負判定手段による3個の判
定結果の組み合せを、計6種の組み合せのいずれである
かを判断する。
【0011】一方、増減判定手段は3相のsin波信号
の各値と、記憶手段が記憶しているそれらの直前の値と
を比較し、増減変化を判別する。信号選択手段が、分類
手段および増減判定手段からの信号により、移動体の移
動方向を判定するとともに、3種のsin波信号から微
分値の絶対値が大きいsin波信号を選択する。
【0012】また、信号出力手段は、予め移動体の位置
とsin波信号との対応データを記憶しており、前記信
号選択手段によって選択されたsin波信号とこの対応
データとを比較して、移動体の変位量に対応したパルス
信号を出力する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係わるエンコーダの一実施
例の構成を示すブロック図である。図中符号10U,1
0V,10Wはセンサ(位置検出手段)であり、図2に
示すように、それぞれ2対の磁気抵抗素子1〜4から構
成されている。対をなす磁気抵抗素子1と3,2と4は
出力位相が等しく、また異なる対の磁気抵抗素子1
(3)と2(4)の位相は180゜ずれている。これら
磁気抵抗素子1〜4にはオペアンプ12U,12V,1
2Wがそれぞれ接続され、これらを介してsin波信号
を出力するようになっている。以下の説明では、センサ
10Uから得られる信号をsin波信号U、センサ10
Vからのをsin波信号V、センサ10Wからのをsi
n波信号Wと称する。
【0014】各センサ10U,10V,10Wは、得ら
れるsin波信号U,V,Wの位相角度が互いに120
゜づつずれるように配置されている。図2は、回転ドラ
ム(移動子)Dとセンサ10U,10V,10Wの配置
例を示す。回転ドラムDの外周には等ピッチで磁性部
(図示略)が形成されるとともに、各センサ10U,1
0V,10Wは磁性部に対して1/3ピッチづつ位相が
ずれており、図3に示すようなsin波信号U,V,W
が得られる。なお、図2では回転ドラムDが移動子とし
て使用されているが、代わりに磁性体歯車も使用できる
し、直動スケールなどを使用してリニアエンコーダとす
ることも当然可能である。
【0015】再び図1において、オペアンプ12U,1
2V,12Wには正負判定手段14U,14V,14W
がそれぞれ接続されている。これら正負判定手段14
U,14V,14Wは、指令された瞬間でのsin波信
号の正負を判定し、その情報を分類手段20に伝達す
る。
【0016】分類手段20は、正負判定手段14U,1
4V,14Wから同時に供給される3つの正負信号を、
予め記憶している分類データと比較して、図4に示すよ
うに6種のブロックのいずれかに分類する。すなわち、
sin波信号U,V,Wのそれぞれに対応する正負信号
の組み合せが(+,−,+)であればブロック1、
(+,−,−)であればブロック2、(+,+,−)で
あればブロック3、(−,+,−)であればブロック
4、(−,+,+)であればブロック5、(−,−,
+)であればブロック6、というように分け、その結果
を分類信号として出力する。この分類信号は信号選択手
段22に供給され、信号選択手段22はこの分類信号に
基づいて後の処理を選択する。
【0017】一方、オペアンプ12U,12V,12W
からのsin波信号は増減判定手段16U,16V,1
6Wにもそれぞれ供給されるようになっている。増減判
定手段16U,16V,16Wには記憶手段18U,1
8V,18Wがそれぞれ接続されており、これら記憶手
段18U,18V,18Wは、増減判定手段16U,1
6V,16Wから読み出し信号が伝達されると、前回の
読み出し信号が来た時点での各sin波信号U,V,W
の値を出力したうえ、それを消去して、新たに現時点の
sin波信号U,V,Wの値を記憶するようになってい
る。
【0018】そして各増減判定手段16U,16V,1
6Wは、対応する記憶手段18U,18V,18Wから
供給された前回のsin波信号値と、現時点のsin波
信号値とを比較し、それが増加したか減少したかを判定
し、その結果を増減判定信号として出力し、信号選択手
段22に供給するようになっている。
【0019】信号選択手段22は、分類手段20からの
分類信号、および各増減判定手段16U,16V,16
Wからの増減判定信号の組み合せにより、図4に示すよ
うに回転ドラムDの回転方向を判定する。すなわち、例
えば分類信号がブロック1を指定するとともに、sin
波信号Uの値が増加し、かつsin波信号Wの値が減少
していれば、回転ドラムDはCW(時計回り)している
と判定する。
【0020】逆に、sin波信号Uの値が減少し、si
n波信号Wの値が増加していれば、CCW(反時計回
り)であると判定する。sin波信号U,Wのいずれか
一方の増減信号のみからでも回転方向を推定することは
できるが、万一エラーが生じた場合に備え、両者を用い
て判定する構成となっている。なお、ブロック1ではs
in波信号Vの増減は問題にしない。
【0021】他のブロックが選択された場合も同様であ
る。図4に示すように、ブロック2においてはセンサ1
0V,10Wの増減が判定され、ブロック3ではセンサ
10U,10V、ブロック4ではセンサ10U,10
W、ブロック5ではセンサ10V,10W、ブロック6
はセンサ10U,10Vの増減がそれぞれ判定される。
そして信号選択手段22は、上記増減を判定したsin
波信号のうち、増加傾向にある1相のsin波信号を選
択し、それをデータ比較手段24に伝達するようになっ
ている。選択されるsin波信号と、位相角度θの関係
は、図3中太線で示すグラフで表わされる。
【0022】データ比較手段24には、sinデータ読
出手段26を介してsinデータ記憶手段28が接続さ
れている。sinデータ記憶手段28は、一定位相角度
(ステップ)毎に並ぶ多数の位相角度と、それぞれの位
相角度に対応するsinθの値、およびその位相角度が
所属するブロック数を記憶している。
【0023】前記sinθの値は、例えば8ビットで信
号処理を行う場合、図14に示すようにsinθの値を
8ビットで変換した値である。もちろん、8ビットに限
らず、必要とされる分解能に応じて、4ビットまたは1
0ビット以上で変換した値も採用可能である。なお、A
D変換はいろいろなビット数があるので、如何なるビッ
ト数でも可能である。
【0024】sinデータ読出手段26は、分類手段2
0からの分類信号を受け、それにより指定されたブロッ
クに所属するsinθのデータ列をsinデータ記憶手
段28から呼び出す。そして、これらsinθの値と、
信号選択手段22により選択された増加傾向にあるsi
n波信号の値を順次比較し、信号値と等しいかまたは僅
かに小さいsinθの値を選択したうえ、そのsinθ
の値を、前回のsinθの値と比較して、1ステップ以
上増加または減少したか、あるいは前回と等しいかを判
定するようになっている。
【0025】sinθの値が1ステップ以上増加してい
れば、データ比較手段24は、CWパルス発生器30に
指令を発し、CWパルス発生器30は、その信号を受け
てCWパルスをθのステップ増加数に対応した個数だけ
発生する。ただし、この実施例では、1サイクルの信号
処理を高速で繰り返すので、1サイクル中にθの値は多
くとも1ステップ分しか進まず、CWパルス発生器30
が発生するパルス数も1回に1パルスでよい。また、s
inデータ読出手段26は、その中に記憶されていた前
回のsinθ値を消去し、現時点のsinθ値を新たに
記憶し、上記のサイクルを始めから繰り返す。
【0026】逆に、sinθの値が減少していれば、デ
ータ比較手段24は、CCWパルス発生器32に信号を
伝達し、CCWパルス発生器32は、その信号を受けて
CCWパルスを1個(場合によってはθの増加量に対応
した個数)発生するようになっている。同時に、sin
データ読出手段26は、その中に記憶されていた前回の
sinθ値を消去し、現時点のsinθ値を新たに記憶
したうえ、上記のサイクルを始めから繰り返す。
【0027】また、sinθの値に変化がなければ、そ
のまま上記のサイクルを始めから繰り返す。
【0028】なお、データ比較手段24は、前回の比較
時のブロック数も記録しており、ブロック数が増えた場
合、あるいはブロック6から1へ変化した場合には、C
Wパルス発生器30に信号を伝達し、CWパルスを1個
発生させる。同時に、記憶していた前回のブロック数を
消去し、現時点のブロック数を記憶し、さらに前回のs
inθ値を現時点でのsinθ値に書き換えたうえ、上
記のサイクルを始めから繰り返すようになっている(s
inθ値の比較は行わない)。
【0029】また、ブロック数が減った場合、あるいは
ブロック1から6へ変化した場合は、データ比較手段2
4がCCWパルス発生器32に信号を伝達し、CCWパ
ルスを1個発生させるとともに、記憶していた前回のブ
ロック数を消去して現時点のブロック数を記憶し、さら
に前回のsinθ値を現時点でのsinθ値に書き換え
たうえ、上記のサイクルを始めから繰り返す(sinθ
値の比較は行わない)。
【0030】なお、上記の各構成14〜32は、いずれ
もマイクロコンピューター34をプログラムすることに
より構築されている。
【0031】次に、上記構成からなるエンコーダの動作
を、図5ないし図11に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0032】図5は信号処理のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。本実施例のエンコーダでは、スイ
ッチを入れるとまず、前述した全てのメモリーが初期化
された後、センサ10U,10V,10Wのそれぞれか
ら各オペアンプ12U,12V,12Wを経てsin波
信号U,V,Wが読み込まれる。ただし、エンコーダに
スイッチを入れた直後は、初期化により各メモリーが0
になっているため、以下の処理の結果がエラーと判定さ
れ、現時点の各値が各メモリーに記憶されたのち、再び
sin波信号U,V,Wの読み込みに戻る。以下の動作
はこの状態から始まるものとする。
【0033】読み込まれたsin波信号U,V,Wは、
まず正負判定手段14U,14V,14Wに供給され
る。正負判定手段14U,14V,14Wにより各si
n波信号U,V,Wの正負が判定された後、その正負の
組み合せに応じて、分類手段20により図4の判定表に
基づき、ブロック1〜6に分類される。センサ10U〜
Wのsin波信号のいずれもが正または負になった場合
にはエラーが発生しているので、再びsin波信号U,
V,Wの読み込みからやり直す。
【0034】分類手段20はブロック分類の結果を信号
選択手段22に伝達し、信号選択手段22はその分類信
号に応じて図6〜図11に示す処理のいずれかを選択し
て行う。例えば、ブロック1が選択された場合には、図
6に示すように、増減判定手段16Uにより、記憶手段
18Uに記憶されている前回のsin波信号Uの値と、
現時点のsin波信号Uの値とを比較し、それが増加傾
向にあるか否かを判定するとともに、増減判定手段16
Wによりsin波信号Wが増加傾向にあるか否かを判定
する。
【0035】sin波信号Uが増加、かつsin波信号
Wが減少していると判定された場合には、データ比較手
段24により、sin波信号Uを、sinデータ記憶手
段28から読み出された、ブロック1に対応するsin
θの値と順次比較する。そして、そのsin波信号Uの
値が前回のsinθ値よりも1ステップ以上増加してい
れば、CWパルス発生器30を作動させ、CWパルスを
発生させる。さらに、sinθ値を書き換えて、再び信
号の読み込みに戻る。
【0036】一方、sin波信号Uが減少、sin波信
号Wが増加している場合には、増加している信号Wの値
をブロック1に対応するsinθ値と順次比較する。そ
して前回のsinθ値よりも1ステップ以上増加してい
れば、CCWパルス発生器32を作動させてCCWパル
スを発生させるとともに、sinθ値を書き換えて、再
び信号の読み込みに戻る。
【0037】なお、現時点のsinθ値が、前回のsi
nθ値よりも1ステップ以上増加していない場合には、
回転ドラムDが未だ最小分解能以上に変位していないの
であるから、記憶しているsinθ値をそのままにし
て、再び信号の読み込みに戻る。また、信号Uおよび信
号Wの両者とも減少または増加している場合はエラーで
あるから、やはり信号の読み込みに戻る。
【0038】ブロック1の場合と同様に、ブロック2〜
6が選択された場合にも、図7〜図11に示すフローチ
ャートに従って、CWパルスまたはCCWパルスを発生
するか、あるいは何もせずに信号読み込みに戻る。
【0039】上記の処理サイクルは、使用するコンピュ
ーターの動作速度にもよるが、相当の高速、例えば10
000サイクル/秒以上の速度で繰り返されるため、回
転ドラムDの変位量が最小分解能に達すると、ほぼ瞬時
にCWパルスまたはCCWパルスが発生され、エンコー
ダとしての機能を果たす。
【0040】上記構成からなるエンコーダによれば、位
相角度が120゜づつずれた3相のsin波信号U,
V,Wを得て、これらの正負および増減を判定すること
により、回転ドラムDの回転方向を判別する。さらに、
3相のsin波信号のうちから微分値の絶対値が大きい
相を選定し、そのsin波信号をsinθデータ列と比
較して回転ドラムDの回転量を検出するので、回転ドラ
ムDの位置に拘らず、全域に亙って均等かつ高い分解能
を得ることができ、特定区間で分解能が低下するという
従来技術の欠点を無くし、総合的な位置検出精度が向上
できる。
【0041】また、sin波信号U,V,Wの読み込み
からパルス出力までを、無限ループとして高速で繰り返
す構成となっているので、変位からパルス出力までの遅
延がないという利点も有する。
【0042】なお、上記実施例では磁気式エンコーダを
例に挙げて説明したが、本発明は同様のsin波信号を
出力するセンサを使用するものであれば、光学式,静電
式などいかなるタイプのエンコーダにも適用可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明に係わるエンコーダでは、位相角
度が互いに120゜ずれた3個の位置検出手段により、
移動体の位置をそれぞれ検出して3相のsin波信号を
得る。正負判定手段がこれらsin波信号の正負を判定
するとともに、分類手段が各正負判定手段による3個の
判定結果の組み合せを、計6種の組み合せのいずれであ
るかを判断する。
【0044】一方、増減判定手段は3種のsin波信号
の各値と、記憶手段が記憶しているそれらの直前の値と
を比較し、増減変化を判別する。信号選択手段が、分類
手段および増減判定手段からの信号により、移動体の移
動方向を判定するとともに、3種のsin波信号から微
分値の絶対値が大きいsin波信号を選択する。信号出
力手段は、予め移動体の位置とsin波信号との対応デ
ータを記憶しており、前記信号選択手段によって選択さ
れたsin波信号とこの対応データとを比較して、移動
体の変位量に対応したパルス信号を出力する。
【0045】上記のように、位相角度が120゜づつず
れた3相のsin波信号を得て、これらの正負および増
減を判定することにより、回転方向を判別すると同時
に、微分値の絶対値が大きい相を選定し、そのsin波
信号をsinθデータ列と比較して回転ドラムDの回転
量を検出するので、回転ドラムDの位置に拘らず、全域
に亙って均等かつ高い分解能を得ることができ、特定区
間で分解能が低下するという従来技術の欠点を無くし
て、総合的な位置検出精度が向上できるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンコーダの一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】同エンコーダの移動子の一例として回転ドラム
を示す説明図である。
【図3】同エンコーダの3つのセンサが出力する3相の
sin波信号を示すグラフである。
【図4】同エンコーダにおいて、3相のsin波信号か
ら回転方向および微分値の絶対値が大きい信号を選択す
るための判定基準を示す判定表である。
【図5】同エンコーダの動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】同エンコーダのブロック1での動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】同エンコーダのブロック2での動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】同エンコーダのブロック3での動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】同エンコーダのブロック4での動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】同エンコーダのブロック5での動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】同エンコーダのブロック6での動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】従来のエンコーダに使用されている磁気セン
サの接続図である。
【図13】従来のエンコーダの回路図である。
【図14】従来のエンコーダの問題点を説明するための
データの一覧表である。
【符号の説明】
D 回転ドラム(移動子) 1,2,3,4 磁気抵抗素子 10U,10V,10W センサ(位置検出手段) U,V,W sin波信号 14U,14V,14W 正負判定手段 16U,16V,16W 増減判定手段 18U,18V,18W 記憶手段 20 分類手段 22 信号選択手段 24 データ比較手段 26 sinデータ読出手段 28 sinデータ記憶手段 30 CWパルス発生器 32 CCWパルス発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の位置を検出し、その位置に応じて
    sin波形状をなすsin波信号を出力するとともに、
    前記sin波信号の位相が互いに120゜づつずれた3
    個の位置検出手段と、 これら位置検出手段のそれぞれに対応して設けられ、各
    位置検出手段からのsin波信号の正負を判定する正負
    判定手段と、 前記各正負判定手段による3個の判定結果の組み合せ
    を、計6種の組み合せのいずれであるかを判断する分類
    手段と、 前記各位置検出手段のそれぞれに対応して設けられ、各
    位置検出手段からの直前のsin波信号値を記憶する記
    憶手段と、 前記各記憶手段から前記直前のsin波信号値を読み出
    して現在のsin波信号値と比較し、各位置検出手段か
    らのsin波信号の増減を判定する増減判定手段と、 前記分類手段および増減判定手段からの信号に応じて、
    前記移動体の移動方向を判定するとともに、前記3相の
    sin波信号のうち微分値の絶対値が大きいsin波信
    号を選択する信号選択手段と、 前記移動体の位置とsin波信号との対応データを記憶
    し、前記信号選択手段によって選択されたsin波信号
    とこの対応データとを比較することにより、移動体の変
    位に応じた信号を出力する信号出力手段と、を具備する
    ことを特徴とするエンコーダ。
JP338292A 1992-01-10 1992-01-10 エンコーダ Withdrawn JPH0658770A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071709A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Mitsubishi Electric Corp 回転状態検出装置
WO2007077389A2 (fr) 2006-01-06 2007-07-12 Aktiebolaget Skf Systeme de detection de position angulaire absolue par comparaison differentielle, roulement et machine tournante
JP2012529627A (ja) * 2009-06-26 2012-11-22 三菱電機株式会社 検知デバイス、およびエレベータ又はエスカレータの制御装置
JP2016170084A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 三菱電機株式会社 回転方向検出装置及び回転方向検出方法

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