JP2003090741A - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

Info

Publication number
JP2003090741A
JP2003090741A JP2001286579A JP2001286579A JP2003090741A JP 2003090741 A JP2003090741 A JP 2003090741A JP 2001286579 A JP2001286579 A JP 2001286579A JP 2001286579 A JP2001286579 A JP 2001286579A JP 2003090741 A JP2003090741 A JP 2003090741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potentiometer
voltage
rotary encoder
output
conversion table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001286579A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Furumi
丈夫 古見
Hidehiro Yano
英洋 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOIZUMI SOKKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KOIZUMI SOKKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOIZUMI SOKKI SEISAKUSHO KK filed Critical KOIZUMI SOKKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP2001286579A priority Critical patent/JP2003090741A/ja
Publication of JP2003090741A publication Critical patent/JP2003090741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で高精度の角度検出を行うことができ、
原点合わせの手間も省くことができるロータリエンコー
ダを提供することを課題とする。 【解決手段】 検査対象の回転角に応じた抵抗値の変化
を出力するポテンショメータ10と、このポテンショメ
ータ10の出力をアナログデジタル変換するA/D変換
回路21と、このA/D変換回路21の出力と前記回転
角とを対比させた変換テーブル23と、この変換テーブ
ル23を参照して前記A/D変換回路21の出力に対応
した回転角を出力する制御手段22とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリエンコーダ
に関し、特に、低コストで高精度のアブソリュート型を
実現したロータリエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリエンコーダは、円板上に設けた
目盛りやスリットを光センサなどで読みとることによ
り、回転軸の位置の情報を表すデジタル信号を出力する
ものであり、円板に設けられる目盛りの形状及び出力信
号の違いにより、インクリメンタル型とアブソリュート
型とに分類される。
【0003】インクリメンタル型は、回転する円板上に
等間隔に分割した縦じまの目盛り又はスリットを設け、
目盛りの通過をフォトトランジスタ等で検出すると共に
検出した電流を矩形波(パルス)として出力するもので
ある。出力はA相と、位相差が90度のB相と、原点を
示すZ相とからなるデジタル信号とし、回転方向がわか
るようになっており、一周を縦じまの数で分割した回転
角が、検知できる精度となる。なお、回転している間だ
けパルスが出力され、発生パルスを累積することにより
角度を検出する。
【0004】一方、アブソリュート型は、円板上に径方
向に並んだ複数のトラックに分かれたパターンからなる
目盛りを設け、これをフォトトランジスタ等で検出する
ものである。複数のトラックのパターンは、一周を2の
べき乗数で分割し、それぞれの角度を2進数で表すもの
である。従って、トラックの本数はべき乗数の数に対応
し、出力されるデジタル信号線の本数はトラックの本数
に対応する。すなわち、トラックが4本の場合には、4
ビットのデジタルデータが出力され、これが分解能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アブソリュート型のロ
ータリエンコーダ、特に高分解能のものは、目盛りのパ
ターンの形成及び読みとりが非常に複雑となるので、非
常に高価であるという問題がある。
【0006】一方、アナログタイプの角度センサとし
て、ポテンショメータが知られている。ポテンショメー
タは、円板上に、円弧状の抵抗体と、この抵抗体上を摺
接するブラシとを設け、抵抗体の両端に所定の電圧を印
加すると共に一端とブラシとの間の電圧であるポテンシ
ョ電圧を出力するものである。かかるポテンショ電圧
は、抵抗体の一端とブラシ接点との間の抵抗値に応じて
出力されるので、原理的には、回転角度に比例する。な
お、回転角度とポテンショ電圧との直線性を出すため
に、ポテンショ電圧を測定しながら、抵抗体のトリミン
グが行われている。
【0007】しかしながら、高精度型ポテンショメータ
であっても、回転角度とポテンショ電圧との直線性は±
1%以内でばらついているので、高精度の角度制御は困
難である。
【0008】また、上述したロータリエンコーダやポテ
ンショメータを実際に装置に取り付ける場合、複数人の
作業員での作業で装置の零点とロータリエンコーダの零
点とを一致させるか、又は出力データを取り込むソフト
側を変更して零点調整を行わなければならないという問
題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、安価で
高精度の角度検出を行うことができ、原点合わせの手間
も省くことができるロータリエンコーダを提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、検査対象の回転角に応じた抵抗値の
変化を出力するポテンショメータと、このポテンショメ
ータの出力をアナログデジタル変換するA/D変換回路
と、このA/D変換回路の出力と前記回転角とを対比さ
せた変換テーブルと、この変換テーブルを参照して前記
A/D変換回路の出力に対応した回転角を出力する制御
手段とを具備することを特徴とするロータリエンコーダ
にある。
【0011】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記ポテンショメータはポテンショ電圧を出力する
ことを特徴とするロータリエンコーダにある。
【0012】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記ポテンショメータは円形の抵抗体を有す
ると共に相対向する二カ所に電圧を印加した場合をポテ
ンショ電圧とすると共に前記二カ所と交差する他の二カ
所に電圧を印加した場合の電圧を位置決め電圧として出
力し、前記変換テーブルは、前記ポテンショ電圧及び前
記位置決め電圧に対応して前記A/D変換器が出力する
デジタル出力の対と前記回転角とを対比させたものであ
ることを特徴とするロータリエンコーダにある。
【0013】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記相対向する二カ所と、前記他の二カ所は、それ
ぞれ直径方向に対向し、互いに直交することを特徴とす
るロータリエンコーダにある。
【0014】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、さらに、取付時の原点を記憶する書き
込み可能なメモリを具備し、前記制御手段は、前記メモ
リに書き込まれた原点情報を参照して当該原点を角度零
とした回転角を出力することを特徴とするロータリエン
コーダにある。
【0015】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記制御手段は、設定されている回転
方向と実施の回転方向が反対の場合に、前記変換テーブ
ルの回転角を実際の回転方向に併せた回転角に反転出力
する機能を有することを特徴とするロータリエンコーダ
にある。
【0016】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、CPU、ROM及びRAMを具備する
マイクロコンピュータと、電気的に書込可能な不揮発性
メモリと、前記A/D変換回路として機能するA/Dコ
ンバータとを具備し、前記不揮発性メモリには、前記変
換テーブルと、前記マイクロコンピュータに前記制御手
段としての機能を実現させるためのプログラムとが内蔵
されていることを特徴とするロータリエンコーダにあ
る。
【0017】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記マイクロコンピュータと、前記不揮発性メモリ
とがシングルチップ化されていることを特徴とするロー
タリエンコーダにある。
【0018】本発明の第9の態様は、第7の態様におい
て、前記マイクロコンピュータと、前記不揮発性メモリ
と、前記A/Dコンバータとがシングルチップ化されて
いることを特徴とするロータリエンコーダにある。
【0019】かかる本発明のロータリエンコーダは、ポ
テンショメータを用いて安価にアブソリュート型ロータ
リエンコーダを実現したものである。本発明は、ポテン
ショメータは出力の直線性はよくないが、再現性は極め
て良好であるという知見に基づいて完成されたものであ
り、従って、直線性を高めた比較的高価なポテンショメ
ータを用いる必要はなく、安価なポテンショメータを用
いればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。
【0021】(実施形態1)図1は、実施形態1に係る
ロータリエンコーダの概略構成を説明する図である。図
1に示すように、ロータリエンコーダ1は、ポテンショ
メータ10と、A/D変換回路21と、制御手段22
と、変換テーブル23とを具備する。
【0022】ここで、ポテンショメータ10は、その概
略を図2に示すように、円盤状の基板11の円周上に一
部を切り欠いたリング状の抵抗体12を具備し、抵抗体
12の両端であるA端及びB端に電圧を印加するための
端子13及び14を具備する。また、基板11上にはそ
の中心を基端として先端を抵抗体12上に摺接させなが
ら回転移動するブラシ部材15が設けられており、ブラ
シ部材15の基端部は端子16と接触している。
【0023】このようなポテンショメータ10は、端子
13及び14間に所定の電圧の電源を接続すると、ブラ
シ部材15の接触位置であるP端とA端との間のポテン
ショ電圧Vpが出力されるようになっている。
【0024】A/D変換回路21は、ポテンショメータ
10の出力であるポテンショ電圧Vpと、ポテンショメ
ータ10に印加した基準電圧Vabをアナログ/デジタ
ル変換し、電圧比=Vp/Vabに対応するデジタル変
換値を出力するものである。なお、アナログ信号でVp
/Vabを算出してデジタル変換するようにしてもよい
し、ポテンショ電圧Vpに対するデジタル変換値と基準
電圧Vabに対応するデジタル変換値を別途出力するよ
うにしてもよい。さらに、ポテンショメータ10がポテ
ンショ電圧としてVp/Vabを出力するようにしても
よい。なお、A/D変換回路21の具体的な構成は特に
限定されないが、4ビット(bit)以上、好ましくは
8ビット以上、さらに好ましくは12ビット以上のデジ
タル信号を出力するものが好ましい。
【0025】制御手段22は、A/D変換回路21の出
力であるデジタル変換値を受信し、後述する変換テーブ
ル23を参照して、受信したデジタル変換値に対応する
角度値を出力するものである。A/D変換回路21がポ
テンショ電圧に対応するデジタル変換値と基準電圧Va
bに対応するデジタル変換値とを出力する場合には、制
御手段22は、両者の比をデジタル変換値として変換テ
ーブル23を参照する。なお、デジタル変換値に完全に
一致した値がない場合には、最も近いデジタル変換値に
対応する角度値を出力する。
【0026】変換テーブル23は、一例を図3に示すよ
うに、ポテンショ電圧Vpと基準電圧Vabの電圧比=
Vp/Vabに対応するデジタル変換値と角度値を対比
したテーブルである。
【0027】ここで、ポテンショメータ10及び変換テ
ーブル23の機能について説明する。
【0028】ポテンショメータ10の抵抗体12の抵抗
値が周方向に亘って一定に変化すれば、上述したポテン
ショ電圧Vpと基準電圧Vabとの電圧比=Vp/Va
bはブラシ部材15の回転角θpに比例し、Vp/Va
b=θp/θabとなるので、電圧比Vp/Vabから
回転角θpが決定される。しかしながら、実際の抵抗体
12の抵抗値の変化は周方向に亘って一定ではないの
で、電圧比Vp/Vabは回転角θpとは比例しない
で、最低でも±1%程度のバラツキがでる。本発明で用
いる変換テーブル23は、回転角度に対する電圧比Vp
/Vabのバラツキを補正するものである。
【0029】但し、本発明は、電圧比Vp/Vabは回
転角度に比例せずにバラツキがあるが、バラツキ自体に
は再現性があるという知見に基づいて完成されたもので
あり、変換テーブル23は、各ポテンショメータ10に
固有のものである。すなわち、ポテンショメータ10の
一つ一つに対して電圧比Vp/Vabのデジタル変換値
と実際の角度値とを測定して変換テーブル23を作成す
る必要がある。
【0030】変換テーブル23の作成方法は特に限定さ
れないが、個々のポテンショメータ10について、市販
のロータリエンコーダでブラシ部材15の回転角度を測
定しながらポテンショ電圧Vpを測定することにより作
成すればよい。なお、所望の分解能の回転角度毎にポテ
ンショ電圧Vpを測定してもよいが、所定の回転角度
(区間)毎に測定し、各区間については分解能に対応し
て直線補間するようにしてもよい。図4は、N箇所で電
圧比Vp/Vabを測定し、各区間を直線補間する手順
を説明するものである。
【0031】何れにしても、変換テーブル23の作成の
ための測定は自動化することができ、個々のポテンショ
メータ10毎に変換テーブル23を作成すること自体で
大幅なコストアップとなることはない。
【0032】また、変換テーブル23はメモリ等に格納
して各ポテンショメータ10に付設する必要があり、高
分解能ほど大きな容量となるが、例えば、16ビットの
分解能としても32kB程度の容量であるので、メモリ
チップが安価になった現在においては、製品コストに大
きく影響を与えるものではない。
【0033】なお、ポテンショメータ10は、回転角度
とポテンショ電圧との直線性を出すために、ポテンショ
電圧を測定しながら抵抗体のトリミングを行ったもので
ある必要はなく、トリミングを行う前の安価なものでよ
い。
【0034】かかるロータリエンコーダ1の出力は、要
求に応じて得ることができ、又は運転時において所定の
間隔で出力するようにすることもできる。また、上述し
たデジタル信号に加え、インクリメンタル型のパルス信
号を連続的に発生するようにすることもできる。すなわ
ち、所定の間隔での出力が一定角度を越えるタイミング
でパルスを発生するパルス発生回路を設ければよい。
【0035】ここで、図2に示すポテンショメータ10
では、360度の角度を測定することは不可能である
が、360度までの角度を測定できるポテンショメータ
の一例を図5に示す。
【0036】図5に示すように、ポテンショメータ10
Aは、リング状の抵抗体12Aを具備する。また、抵抗
体12Aの直径方向に対向するA端及びB端に電圧を印
加するための端子13A及び14Bの他に、A−Bとは
直交してC端及びD端に電圧を印加する端子17及び1
8を具備する。かかるポテンショメータ10Aでは、端
子13A及び14A間、すなわちA−B間に電圧を印加
したときのポテンショ電圧Vpと共に端子17及び18
間、すなわちC−D間に電圧を印加したときの位置決め
電圧Vqを出力する。
【0037】このようなポテンショメータ10Aを用い
ると、ポテンショ電圧Vpに基づく電圧比Vp/Vab
について、上述したような手順で、図5(b)に示すよ
うな変換テーブル23Aを作成すればよい。この変換テ
ーブル23Aは、ポテンショ電圧Vpに基づく電圧比V
p/Vabについてはデジタル変換値に対応する角度値
を参照できるようになっているが、位置決め電圧Vqに
対応する電圧比Vq/Vcdについては、例えば、A端
及びB端の電圧比より大きいか小さいかを判断すること
により、角度値が判断できるようになっており、これに
より、360度に対応した角度値を決定することができ
る。すなわち、電圧比Vp/Vabのみでは、A−C−
B間と、A−D−B間とで同一の値が存在するが、電圧
比Vq/VcdがA端及びB端の電圧比より小さい場合
にはA−C−B間、大きい場合にはA−D−B間と判断
することができる。したがって、変換テーブル23Aに
は、電圧比Vq/VcdがA端及びB端の電圧比より小
さいか大きいかを示す、例えば、「0」、「1」が書き
込まれている。また、A端とB端の電圧比が異なること
が予想されるが、この場合、問題となるのはA端近傍、
又はB端近傍であり、電圧比Vp/Vabが0近傍で所
定の値より小さいときにはA端の電圧差と比較して大小
を決定するようにし、電圧比Vp/Vabが1近傍で所
定の値より大きいときには、B端の電圧差と比較して大
小を決定するようにすればよい。
【0038】また、図5(c)に示すように、全ての回
転角度について、ポテンショ電圧Vpに基づく電圧比V
p/Vabと、位置決め電圧Vqに対応する電圧比Vq
/Vcdとの両者のデジタル変換値を有する変換テーブ
ル23Bを作成してもよい。この場合、両者のデジタル
変換値が最も近い角度値を参照するようにすればよい。
この場合でも、両者のデジタル変換値が二カ所で近似す
る可能性があるが、この場合には、上述したように、電
圧比Vq/VcdがA端及びB端の電圧比より小さいか
大きいかで判断するようにする。勿論、変換テーブル2
3Bのようにポテンショ電圧Vpに基づく電圧比Vp/
Vabと、位置決め電圧Vqに対応する電圧比Vq/V
cdとの両者のデジタル変換値を有するようにして、電
圧比Vq/VcdがA端及びB端の電圧比より小さいか
大きいかで判断するようにしてもよい。
【0039】なお、上述した例では、A端及びB端、C
端及びD端をそれぞれ直径方向に相対向する二カ所(1
80度離れた位置)とし、且つ互いに直交するようにし
たが、A端及びB端、C端及びD端は、それぞれ直径方
向に相対向していなくてもよく、A−B、C−Dが互い
に交差するようにA端〜D端を設定すればよい。
【0040】(実施形態2)一般的にロータリエンコー
ダでは、装置に取り付ける際に原点合わせをする必要が
ある。すなわち、ポテンショメータ10のブラシ部材1
5(図2参照)がA端にある際に、装置の回転角度が零
となるように取り付ける必要がある。
【0041】しかしながら、本発明のロータリエンコー
ダ1では、取付時の原点を角度零として記憶し、出力す
る角度値を補正して出力するようにすることにより、取
付時の原点合わせを省略することができる。
【0042】これを実現した概略構成を図6に示す。図
6に示すように、このロータリエンコーダ1Aは、原点
セットスイッチ24を有し、原点セットスイッチ24で
動作する原点セット手段25を具備し、これ以外の構成
は上述した実施形態と同様である。
【0043】このロータリエンコーダ1Aは、取付後、
図示しない原点セットスイッチ24がオンされた際に原
点セット手段25が起動し、そのときの位置(角度値)
を原点位置26として不揮発性メモリ60又は別途設け
たEEPROM等の不揮発性メモリに書き込むようにす
る。一方、制御手段22は、変換テーブル23を参照し
て角度値を出力する際に、原点位置26が書き込まれて
いる場合には、原点位置26を差し引いた値を角度値と
して出力するようにする。
【0044】勿論、原点セット手段25は、原点位置2
6を書き込む際に、変換テーブル23に原点位置26を
差し引いた角度値を付記するようにし、制御手段22が
これを参照するようにしてもよい。
【0045】(実施形態3)一般的にロータリエンコー
ダでは基準の回転方向が決められており、回転方向を一
致させて装置に取り付ける必要がある。本発明のロータ
リエンコーダは基準の回転方向が決められているが、取
付後、基準の回転方向を反転する反転スイッチを設ける
こともできる。
【0046】これを実現したロータリエンコーダの概略
構成を図7に示す。図7に示すように、ロータリエンコ
ーダ1Bは、反転スイッチ27と、反転スイッチ27に
より起動する反転セット手段28を具備する以外は、上
述した実施形態と同様である。
【0047】このロータリエンコーダ1Bでは、反転ス
イッチ27がオンされると、反転セット手段28が起動
し、反転フラグ29を不揮発性メモリ60又は別途設け
たEEPROM等の不揮発性メモリに書き込むようにす
る。一方、制御手段22は、変換テーブル23を参照し
て角度値を出力する際に、反転フラグ29が書き込まれ
ている場合には、回転方向を反転させたように補正した
角度値を出力する。
【0048】勿論、反転セット手段28は、反転フラグ
29を書き込む際に、予め変換テーブル23に反転させ
た角度値を付記しておき、制御手段22がこれを参照し
て出力するようにしてもよい。
【0049】(実施例)図8には、上述したロータリエ
ンコーダ1の具体的構成の一例を示す。図8に示すよう
に、ロータリエンコーダ1は、ポテンショメータ10
と、半導体集積回路を含む半導体デバイス30とを具備
する。半導体デバイス30は、本実施例では、A/Dコ
ンバータ40と、マイクロコンピュータ(マイコン)5
0と、不揮発性メモリ60とからなる。
【0050】ここで、マイコン50は、CPU51、R
OM52及びRAM53を含むもので、一般的に市販さ
れているワンチップマイコンである。一般に市販されて
いるワンチップマイコンには、A/D変換回路及び不揮
発性メモリが含まれているものもあるが、本実施例で
は、A/D変換の分解能の関係でA/Dコンバータ40
を別途設けているが、分解能の面で問題なければA/D
コンバータ40を別途設ける必要はない。また、メモリ
容量の関係でフラッシュROMなどの不揮発性メモリ6
0を付設しているが、大容量の不揮発性メモリを内蔵し
たワンチップマイコンを用いてもよい。不揮発性メモリ
60には、上述した変換テーブル23と共に、マイコン
50に読み込まれて当該マイコン50を上述した制御手
段22として機能させるプログラム61が格納されてい
る。なお、プログラム61は、ROM52に格納しても
よいが、変換テーブル23と共にフラッシュROM等の
不揮発性メモリ60に格納すれば、特別なROM書込装
置を用意する必要がないという利点がある。このような
ロータリエンコーダ1では、プログラム61がマイコン
50に読み込まれて制御手段22として機能し、ポテン
ショメータ10からのポテンショ電圧Vpが入力されて
A/Dコンバータ40がデジタル変換値を出力すると、
制御手段22は、デジタル変換に対応する角度値をデジ
タル値で出力する。
【0051】勿論、プログラム61に上述した原点セッ
ト手段25及び反転セット手段28として機能させるプ
ログラムを包含させることにより、マイコン50を、制
御手段22、原点セット手段25及び反転セット手段2
8として機能させることができる。
【0052】以上の構成により、ポテンショメータ10
のアナログ信号を擬似的にデジタル化し、比較的安価な
ポテンショメータを利用して高精度のアブソリュート型
ロータリエンコーダを実現することができる。
【0053】(試験例)市販の角度分解能10秒のイン
クリメンタルロータリエンコーダを基準エンコーダとし
て用い、ポテンショメータ10について、5度間隔及び
1度間隔でポテンショ電圧Vpと基準電圧Vabとの電
圧比のデジタル変換値と、基準エンコーダの角度とを対
比させた変換テーブル23を作成し、ロータリエンコー
ダ1とした。なお、5度間隔及び1度間隔の間は直線補
間した。
【0054】さらに、ロータリエンコーダ1で出力され
る角度値θと、基準エンコーダの角度θ0との差(θ―
θ)を−60度〜58度について測定した結果を図9
に示し、(a)は5度間隔で補間したもの、(b)は1
度間隔で補間したものである。
【0055】また、比較として、ポテンショメータ10
自体のポテンショ電圧Vpと基準電圧Vabとの電圧比
から算出される角度θについて、基準エンコーダの角
度θ との差(θ―θ)を−60度〜58度につい
て測定した結果を図10に示す。
【0056】この結果、ポテンショメータ10では、直
線性が1%以内にトリミングしたものを使用したため、
直線性はその範囲内であるが、最大0.7度の変動が見
られる。一方、変換テーブルを用いて補正したロータリ
エンコーダの出力は、5度間隔で補間したものは、0.
1度以内、1度間隔で補間したもので、0.08度以内
のバラツキとなり、1度間隔で補間した変換テーブルを
具備するロータリエンコーダは、回転角120度、分解
能10ビットのアブソリュートエンコーダとして使用可
能であることが確認された。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、比較
的安価なポテンショメータのアナログ信号を擬似的にデ
ジタル化し、変換テーブルでポテンショ電圧を補正する
ことにより、比較的安価なポテンショメータを利用して
高精度のアブソリュート型ロータリエンコーダを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るロータリエンコーダ
の概略構成図である。
【図2】実施形態1に用いるポテンショメータの一例を
示す図である。
【図3】実施形態1に用いる変換テーブルの一例を示す
図である。
【図4】実施形態1に用いる変換テーブルの作成の手順
の一例を示す図である。
【図5】実施形態1に用いるポテンショメータ及び変換
テーブルの他の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るロータリエンコーダ
の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態3に係るロータリエンコーダ
の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係るロータリエンコーダの概
略構成を示す図である。
【図9】試験例における角度誤差を示す図である。
【図10】試験例における角度誤差を示す図である。
【符号の説明】
1 ロータリエンコーダ 10,10A ポテンショメータ 12,12A 抵抗体 15 ブラシ部材 21 A/D変換回路 22 制御手段 23,23A,23B 変換テーブル 40 A/Dコンバータ 50 マイクロコンピュータ 60 不揮発性メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA40 DA05 EA03 FA03 KA02 KA03 LA19 LA30 2F077 CC02 EE03 TT06 TT33 TT49 TT66

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の回転角に応じた抵抗値の変化
    を出力するポテンショメータと、このポテンショメータ
    の出力をアナログデジタル変換するA/D変換回路と、
    このA/D変換回路の出力と前記回転角とを対比させた
    変換テーブルと、この変換テーブルを参照して前記A/
    D変換回路の出力に対応した回転角を出力する制御手段
    とを具備することを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポテンショメー
    タはポテンショ電圧を出力することを特徴とするロータ
    リエンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ポテンシ
    ョメータは円形の抵抗体を有すると共に相対向する二カ
    所に電圧を印加した場合をポテンショ電圧とすると共に
    前記二カ所と交差する他の二カ所に電圧を印加した場合
    の電圧を位置決め電圧として出力し、前記変換テーブル
    は、前記ポテンショ電圧及び前記位置決め電圧に対応し
    て前記A/D変換器が出力するデジタル出力の対と前記
    回転角とを対比させたものであることを特徴とするロー
    タリエンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記相対向する二カ
    所と、前記他の二カ所は、それぞれ直径方向に対向し、
    互いに直交することを特徴とするロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、さら
    に、取付時の原点を記憶する書き込み可能なメモリを具
    備し、前記制御手段は、前記メモリに書き込まれた原点
    情報を参照して当該原点を角度零とした回転角を出力す
    ることを特徴とするロータリエンコーダ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記制
    御手段は、設定されている回転方向と実施の回転方向が
    反対の場合に、前記変換テーブルの回転角を実際の回転
    方向に併せた回転角に反転出力する機能を有することを
    特徴とするロータリエンコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、CP
    U、ROM及びRAMを具備するマイクロコンピュータ
    と、電気的に書込可能な不揮発性メモリと、前記A/D
    変換回路として機能するA/Dコンバータとを具備し、
    前記不揮発性メモリには、前記変換テーブルと、前記マ
    イクロコンピュータに前記制御手段としての機能を実現
    させるためのプログラムとが内蔵されていることを特徴
    とするロータリエンコーダ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記マイクロコンピ
    ュータと、前記不揮発性メモリとがシングルチップ化さ
    れていることを特徴とするロータリエンコーダ。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記マイクロコンピ
    ュータと、前記不揮発性メモリと、前記A/Dコンバー
    タとがシングルチップ化されていることを特徴とするロ
    ータリエンコーダ。
JP2001286579A 2001-09-20 2001-09-20 ロータリエンコーダ Pending JP2003090741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001286579A JP2003090741A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 ロータリエンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001286579A JP2003090741A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 ロータリエンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003090741A true JP2003090741A (ja) 2003-03-28

Family

ID=19109532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001286579A Pending JP2003090741A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 ロータリエンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003090741A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100510149B1 (ko) * 2003-11-26 2005-08-25 삼성전자주식회사 엔코더용 아날로그 디지털 변환 장치
JP2006258730A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Komatsu Ltd 油圧作業機械における油圧シリンダのストローク位置計測装置
CN100368777C (zh) * 2004-10-15 2008-02-13 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种光电轴角编码器的电子调零方法
JP2009236581A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nikon Corp 位置検出装置、レンズ鏡筒及びカメラ
JP2015009349A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 有限会社 志賀野シーケンス 回転角度位置検出装置
CN107941143A (zh) * 2017-12-15 2018-04-20 江西天河传感器科技有限公司 一种导电塑料电压比输出角度传感器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63163411A (ja) * 1986-12-26 1988-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光導波路
JPH04297824A (ja) * 1991-03-27 1992-10-21 Mitsutoyo Corp アブソリュートエンコーダ
JPH04320901A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Mitsutoyo Corp 絶対測定用変位測定装置
JPH06180205A (ja) * 1991-05-17 1994-06-28 Iwatsu Electric Co Ltd 角度信号発生装置
JPH07139969A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Toyota Motor Corp ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法
JPH10212998A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Fuji Heavy Ind Ltd センサ信号の入力処理装置
JP2000344122A (ja) * 1999-06-01 2000-12-12 Toyota Autom Loom Works Ltd 全電気式操舵制御装置及び全電気式操舵制御方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63163411A (ja) * 1986-12-26 1988-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光導波路
JPH04297824A (ja) * 1991-03-27 1992-10-21 Mitsutoyo Corp アブソリュートエンコーダ
JPH04320901A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Mitsutoyo Corp 絶対測定用変位測定装置
JPH06180205A (ja) * 1991-05-17 1994-06-28 Iwatsu Electric Co Ltd 角度信号発生装置
JPH07139969A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Toyota Motor Corp ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法
JPH10212998A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Fuji Heavy Ind Ltd センサ信号の入力処理装置
JP2000344122A (ja) * 1999-06-01 2000-12-12 Toyota Autom Loom Works Ltd 全電気式操舵制御装置及び全電気式操舵制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100510149B1 (ko) * 2003-11-26 2005-08-25 삼성전자주식회사 엔코더용 아날로그 디지털 변환 장치
CN100368777C (zh) * 2004-10-15 2008-02-13 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种光电轴角编码器的电子调零方法
JP2006258730A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Komatsu Ltd 油圧作業機械における油圧シリンダのストローク位置計測装置
JP4574406B2 (ja) * 2005-03-18 2010-11-04 株式会社小松製作所 油圧作業機械における油圧シリンダのストローク位置計測装置
JP2009236581A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nikon Corp 位置検出装置、レンズ鏡筒及びカメラ
JP2015009349A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 有限会社 志賀野シーケンス 回転角度位置検出装置
CN107941143A (zh) * 2017-12-15 2018-04-20 江西天河传感器科技有限公司 一种导电塑料电压比输出角度传感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154401B2 (ja) 高分解能アブソリュート・エンコーダ
JP5676850B2 (ja) 回転エンコーダー装置、および、方法
US6304079B1 (en) Incremental rotary encoder for measuring horizontal or vertical angles
JP5676704B2 (ja) アナログ回転センサのための方法および装置
US7797981B2 (en) Position measuring device
CN110940371B (zh) 一种旋转磁电编码器的校准方法、装置及设备
CN110793430B (zh) 绝对电角度检测方法、系统及计算机可读存储介质
US20070029998A1 (en) Sensor for detecting the direction of a magnetic field in a plane
JP4270128B2 (ja) 回転型エンコーダ
US7282699B2 (en) Optical encoder for improved detection of the absolute position of an origin point
JPH0518649Y2 (ja)
JPH0465985B2 (ja)
TWI714699B (zh) 編碼器
JP2003090741A (ja) ロータリエンコーダ
US7447580B2 (en) Method for measuring absolute steering angle of steering shaft for vehicle
KR20180114743A (ko) 앱솔루트 엔코더, 앱솔루트 엔코더의 직교 정현파의 룩업테이블 생성 방법 및 이를 이용한 절대각도 검출방법
JP2002054917A (ja) 同心度測定装置における同心度測定方法
CN111307134B (zh) 电子罗盘标定方法、装置、系统和计算机可读存储介质
JP2929307B2 (ja) 角度測定方法及び速度計測装置
JPH0424645B2 (ja)
JPS6211113A (ja) 位置検出装置
JPH01270784A (ja) モータの制御装置
JPH0529045B2 (ja)
JP2002048595A (ja) センサのキャリブレーション方法
JPH08247739A (ja) ロータリーエンコーダパターンの測定装置及び測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110427