JPH065872Y2 - 発泡成形用金型 - Google Patents
発泡成形用金型Info
- Publication number
- JPH065872Y2 JPH065872Y2 JP3725889U JP3725889U JPH065872Y2 JP H065872 Y2 JPH065872 Y2 JP H065872Y2 JP 3725889 U JP3725889 U JP 3725889U JP 3725889 U JP3725889 U JP 3725889U JP H065872 Y2 JPH065872 Y2 JP H065872Y2
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- Japan
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- hole
- core vent
- mold
- core
- diameter
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、熱可塑性樹脂発泡体等の成形に用いられる発
泡成形用金型に関するものである。
泡成形用金型に関するものである。
発泡体を形成するには、一般に、熱可塑性樹脂発泡粒子
を予備発泡させた予備発泡粒子を、固定側型と移動側型
とからなる発泡成形用金型にて形成される型窩内へ圧縮
空気と共に強制的に送り込んで充填する。そして、上記
の固定側型および移動側型に各々形成されているスチー
ムチャンバを介して型窩内にスチームを送り込んで前記
の予備発泡粒子を加熱膨張させた後、水冷、放冷などの
冷却処理を施して、成形品としての熱可塑性樹脂発泡体
を得るようになっている。
を予備発泡させた予備発泡粒子を、固定側型と移動側型
とからなる発泡成形用金型にて形成される型窩内へ圧縮
空気と共に強制的に送り込んで充填する。そして、上記
の固定側型および移動側型に各々形成されているスチー
ムチャンバを介して型窩内にスチームを送り込んで前記
の予備発泡粒子を加熱膨張させた後、水冷、放冷などの
冷却処理を施して、成形品としての熱可塑性樹脂発泡体
を得るようになっている。
ここで、前記の発泡成形用金型について具体的に説明す
ると、第8図に示すように、型窩12と固定側型21に
おけるスチームチャンバ13との間には、これらを仕切
るインナー型15が配設される一方、型窩12と移動側
型22におけるスチームチャンバ14との間には、これ
らを仕切るインナー型16が配設され、かつ、このイン
ナー型15,16に多数形成された貫通穴15a…,1
6a…には、第5図にも示すように、型窩12内とスチ
ームチャンバ13,14内とを連通させるための多数の
コアーベント11…が圧入状態で固着されている。コア
ーベント11は、主として型窩12内へのスチーム導入
を担う他に、前記予備発泡粒子A…の導入の際の充填空
気排出や冷却水の導入等も担うものであり、微小なスリ
ット11a…を備えて構成されるものである。
ると、第8図に示すように、型窩12と固定側型21に
おけるスチームチャンバ13との間には、これらを仕切
るインナー型15が配設される一方、型窩12と移動側
型22におけるスチームチャンバ14との間には、これ
らを仕切るインナー型16が配設され、かつ、このイン
ナー型15,16に多数形成された貫通穴15a…,1
6a…には、第5図にも示すように、型窩12内とスチ
ームチャンバ13,14内とを連通させるための多数の
コアーベント11…が圧入状態で固着されている。コア
ーベント11は、主として型窩12内へのスチーム導入
を担う他に、前記予備発泡粒子A…の導入の際の充填空
気排出や冷却水の導入等も担うものであり、微小なスリ
ット11a…を備えて構成されるものである。
従来の発泡成形用金型においては、上記貫通穴15a
…,16a…は円形に形成されると共に、コアーベント
11…も、第6図および第7図に示すように、円筒形状
に形成されている。コアーベント11は、例えば、外径
が10mmの真鍮丸棒から所定幅に切り出されてなり、外
周部において抜け落ち防止のためのローレット部11b
を有すると共に、先端側において挿入時の案内部となる
小径部11cを有してなるものである。上記ローレット
により、ローレットの山部での外径dは10.1mmになり、
一方、リーマ加工により貫通穴15a…,16a…の内
径は9.8mmに仕上げ加工されており、かかるコアーベン
ト11…は油圧やハンマーなどの圧入手段により貫通穴
15a…,16a…に圧入されて固着されている。
…,16a…は円形に形成されると共に、コアーベント
11…も、第6図および第7図に示すように、円筒形状
に形成されている。コアーベント11は、例えば、外径
が10mmの真鍮丸棒から所定幅に切り出されてなり、外
周部において抜け落ち防止のためのローレット部11b
を有すると共に、先端側において挿入時の案内部となる
小径部11cを有してなるものである。上記ローレット
により、ローレットの山部での外径dは10.1mmになり、
一方、リーマ加工により貫通穴15a…,16a…の内
径は9.8mmに仕上げ加工されており、かかるコアーベン
ト11…は油圧やハンマーなどの圧入手段により貫通穴
15a…,16a…に圧入されて固着されている。
ところで、前記予備発泡粒子A…の加熱膨張の際には、
この予備発泡粒子A…が軟化再発泡して互いに融着し、
外側に対して発泡圧力を加えることになるので、前記コ
アーベント11の圧入が緩いと、このコアーベント11
がスチームチャンバ13,14側に押し出されて抜け落
ち、そのコアーベント11の嵌入されていた貫通穴から
予備発泡粒子がスチームチャンバ13,14内に飛び出
して成形不能の事態に至ってしまう。
この予備発泡粒子A…が軟化再発泡して互いに融着し、
外側に対して発泡圧力を加えることになるので、前記コ
アーベント11の圧入が緩いと、このコアーベント11
がスチームチャンバ13,14側に押し出されて抜け落
ち、そのコアーベント11の嵌入されていた貫通穴から
予備発泡粒子がスチームチャンバ13,14内に飛び出
して成形不能の事態に至ってしまう。
これを防止するためには、コアーベント11の圧入され
る貫通穴15a…,16a…の加工において、例えば、
ドリル等が心振れ起こすこと等を厳重に防止して、穴径
精度が適正に確保するように配慮する必要がある。
る貫通穴15a…,16a…の加工において、例えば、
ドリル等が心振れ起こすこと等を厳重に防止して、穴径
精度が適正に確保するように配慮する必要がある。
しかし、貫通穴15a…,16a…の加工を高い制度で
行おうとすれば、高精度の加工機械の導入や極めて慎重
な加工作業の必要により、発泡成形用金型の加工コスト
が嵩んでしまうという問題を招来することになる。
行おうとすれば、高精度の加工機械の導入や極めて慎重
な加工作業の必要により、発泡成形用金型の加工コスト
が嵩んでしまうという問題を招来することになる。
本考案に係る発泡成形用金型は、上記の課題を解決する
ために、予備発泡粒子が充填される型窩およびこの型窩
を取り囲むように形成されたスチームチャンバを有する
と共に、上記型窩内とスチームチャンバ内とを仕切るイ
ンナー型に形成された複数の貫通穴の各々にスチーム通
過のためのスリットを有するコアーベントが圧入状態で
固着されてなる発泡成形用金型において、前記のコアー
ベントはその外壁部が多角形に形成されて多角筒形状を
なしている一方、前記の貫通穴は、上記コアーベントが
抵抗無く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小径に形成さ
れており、かつ、コアーベントが貫通穴に圧入された状
態でコアーベントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間
にスチーム通過のための間隙が形成されていることを特
徴としている。
ために、予備発泡粒子が充填される型窩およびこの型窩
を取り囲むように形成されたスチームチャンバを有する
と共に、上記型窩内とスチームチャンバ内とを仕切るイ
ンナー型に形成された複数の貫通穴の各々にスチーム通
過のためのスリットを有するコアーベントが圧入状態で
固着されてなる発泡成形用金型において、前記のコアー
ベントはその外壁部が多角形に形成されて多角筒形状を
なしている一方、前記の貫通穴は、上記コアーベントが
抵抗無く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小径に形成さ
れており、かつ、コアーベントが貫通穴に圧入された状
態でコアーベントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間
にスチーム通過のための間隙が形成されていることを特
徴としている。
上記の構成によれば、貫通穴の内径精度の要求が格段に
緩和されることになる。即ち、ローレット加工の施され
たコアーベントの圧入に最適とされる貫通穴の内径の精
度は厳しく、その許容範囲は比較的狭いのに対し、本考
案の場合、貫通穴の内径は、多角形筒状のコアーベント
が抵抗無く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小くて且つ
所定径(前記スチーム通過のための間隙が形成され得る
径)よりも大きいことを要するも、その範囲には比較的
幅があり、その範囲内に貫通穴の穴径が確保されていれ
ば、多角筒形状をなすコアーベントは、その周囲壁部に
おける頂点部を貫通穴の内壁面に食い込ませることでイ
ンナー型に確実に固着されるからである。
緩和されることになる。即ち、ローレット加工の施され
たコアーベントの圧入に最適とされる貫通穴の内径の精
度は厳しく、その許容範囲は比較的狭いのに対し、本考
案の場合、貫通穴の内径は、多角形筒状のコアーベント
が抵抗無く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小くて且つ
所定径(前記スチーム通過のための間隙が形成され得る
径)よりも大きいことを要するも、その範囲には比較的
幅があり、その範囲内に貫通穴の穴径が確保されていれ
ば、多角筒形状をなすコアーベントは、その周囲壁部に
おける頂点部を貫通穴の内壁面に食い込ませることでイ
ンナー型に確実に固着されるからである。
このように、貫通穴の穴径に厳格な精度が要求されない
ことにより、高額な加工機械を導入することも、極めて
慎重な加工作業を必要とすることもなくなり、発泡成形
用金型の製造コスト低減を図ることができる。
ことにより、高額な加工機械を導入することも、極めて
慎重な加工作業を必要とすることもなくなり、発泡成形
用金型の製造コスト低減を図ることができる。
また、コアーベントが貫通穴に圧入された状態でコアー
ベントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間にスチーム
通過のための間隙が形成されていることから、かかる貫
通穴の開口率が向上し、スチーム導入等が円滑化され、
成形時の加熱効率の向上を図ることができる。
ベントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間にスチーム
通過のための間隙が形成されていることから、かかる貫
通穴の開口率が向上し、スチーム導入等が円滑化され、
成形時の加熱効率の向上を図ることができる。
本考案の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
すれば、以下の通りである。
本考案にかかる発泡成形用金型は、予備発泡粒子が充填
される型窩およびこの型窩を取り囲むように形成された
スチームチャンバを有すると共に、上記型窩内とスチー
ムチャンバ内とを仕切るインナー型に形成された複数の
貫通穴の各々にスチーム通過のためのスリットを有する
コアーベントが圧入されてなるものである。
される型窩およびこの型窩を取り囲むように形成された
スチームチャンバを有すると共に、上記型窩内とスチー
ムチャンバ内とを仕切るインナー型に形成された複数の
貫通穴の各々にスチーム通過のためのスリットを有する
コアーベントが圧入されてなるものである。
第2図(a)(b)に示すように、コアーベント1は、
対辺寸法W=9.5mmの六角真鍮棒から幅H=6mmで切り
出されてなり、かつ、同図(c)にも示すように、背面
側から奥行き4.5mmの座ぐり部1bを有すると共に、背
面側周壁部において切り込み深さ2mmで外径が10mmの
略円形の案内部1cを有している。さらに、正面側に
は、幅0.3mm幅で深さ2mmのスリット1a…を合計6本
有している。これらスリット1a…の深さが2mmで前記
の座ぐり部1bを奥行きが4.5mmであることから、かか
るコアーベント1において正面側と背面側とが連通され
ることになる。なお、前記案内部1cの外径は、後述の
貫通穴2aの内径と同じか若しくはそれより小径に設定
される。
対辺寸法W=9.5mmの六角真鍮棒から幅H=6mmで切り
出されてなり、かつ、同図(c)にも示すように、背面
側から奥行き4.5mmの座ぐり部1bを有すると共に、背
面側周壁部において切り込み深さ2mmで外径が10mmの
略円形の案内部1cを有している。さらに、正面側に
は、幅0.3mm幅で深さ2mmのスリット1a…を合計6本
有している。これらスリット1a…の深さが2mmで前記
の座ぐり部1bを奥行きが4.5mmであることから、かか
るコアーベント1において正面側と背面側とが連通され
ることになる。なお、前記案内部1cの外径は、後述の
貫通穴2aの内径と同じか若しくはそれより小径に設定
される。
以上のように、コアーベント1はその外壁部が六角形に
形成されて六角筒形状をなしているが、第1図に示すよ
うに、例えばアルミニウム合金からなるインナー型2に
形成された貫通穴2a…の方は円形に形成されている。
かかる貫通穴2a…は、上記コアーベント1が抵抗無く
嵌合し得る最小径の仮想穴Dよりも小径に形成されてお
り、コアーベント1が前述した寸法を有することから例
えば10mmΦで形成される。従って、各コアーベント1
が貫通穴2aに圧入された状態においては、コアーベン
ト1の各頂点部1d…が貫通穴2aの内周壁に食い込ん
でコアーベント1…のインナー型2への固着が行われる
ことになると共に、コアーベント1の各外壁面3…と貫
通穴2aの内周壁面との間にスチーム通過のための間隙
5…が6箇所形成されることになる。なお、前述した各
部材および各部位の寸法により、前記各頂点部1d…に
おける貫通穴2aの内周壁への食い込み深さtは、約0.
485mmとなる。
形成されて六角筒形状をなしているが、第1図に示すよ
うに、例えばアルミニウム合金からなるインナー型2に
形成された貫通穴2a…の方は円形に形成されている。
かかる貫通穴2a…は、上記コアーベント1が抵抗無く
嵌合し得る最小径の仮想穴Dよりも小径に形成されてお
り、コアーベント1が前述した寸法を有することから例
えば10mmΦで形成される。従って、各コアーベント1
が貫通穴2aに圧入された状態においては、コアーベン
ト1の各頂点部1d…が貫通穴2aの内周壁に食い込ん
でコアーベント1…のインナー型2への固着が行われる
ことになると共に、コアーベント1の各外壁面3…と貫
通穴2aの内周壁面との間にスチーム通過のための間隙
5…が6箇所形成されることになる。なお、前述した各
部材および各部位の寸法により、前記各頂点部1d…に
おける貫通穴2aの内周壁への食い込み深さtは、約0.
485mmとなる。
なお、第3図に示すように、インナー型2の厚みは前記
コアーベント1の幅H=6mmよりも厚く設定されると共
に、コアーベント1における貫通穴2aへの圧入は、コ
アーベント1がインナー型2における型窩7側で面一と
なるように、型窩7側(図中矢印方向)から行われる。
コアーベント1の幅H=6mmよりも厚く設定されると共
に、コアーベント1における貫通穴2aへの圧入は、コ
アーベント1がインナー型2における型窩7側で面一と
なるように、型窩7側(図中矢印方向)から行われる。
上記の構成によれば、貫通穴2aの内径精度の要求が格
段に緩和されることになる。即ち、ローレット加工の施
されたコアーベントの圧入に最適とされる貫通穴の内径
の許容範囲は比較的狭いのに対し、本考案の場合、貫通
穴2aの内径は、六角形筒状のコアーベント1が抵抗無
く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小くて且つ所定径
(前記スチーム通過のための間隙5…が形成され得る
径)よりも大きいことを要するも、その範囲には比較的
幅があり、その範囲内に貫通穴の穴径が確保されていれ
ば、六角筒形状をなすコアーベント1は、その周囲壁部
における6つの頂点部1d…を貫通穴2aの内壁面に食
い込ませることでインナー型2に固着されることになる
のである。
段に緩和されることになる。即ち、ローレット加工の施
されたコアーベントの圧入に最適とされる貫通穴の内径
の許容範囲は比較的狭いのに対し、本考案の場合、貫通
穴2aの内径は、六角形筒状のコアーベント1が抵抗無
く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも小くて且つ所定径
(前記スチーム通過のための間隙5…が形成され得る
径)よりも大きいことを要するも、その範囲には比較的
幅があり、その範囲内に貫通穴の穴径が確保されていれ
ば、六角筒形状をなすコアーベント1は、その周囲壁部
における6つの頂点部1d…を貫通穴2aの内壁面に食
い込ませることでインナー型2に固着されることになる
のである。
このように、貫通穴2aの穴径に厳格な精度が要求され
ないことにより、高額な加工機械を導入することも、極
めて慎重な加工作業を必要とすることもなくなり、発泡
成形用金型の製造コスト低減を図ることができる。
ないことにより、高額な加工機械を導入することも、極
めて慎重な加工作業を必要とすることもなくなり、発泡
成形用金型の製造コスト低減を図ることができる。
また、コアーベント1が貫通穴2aに圧入された状態で
コアーベント1の各外壁面3…と貫通穴2aの内周壁面
との間にスチーム通過のための間隙5…が6箇所形成さ
れていることから、かかる貫通穴2aの開口率が向上
し、スチーム導入等が円滑化され、成形時の加熱効率の
向上等を図ることができる。
コアーベント1の各外壁面3…と貫通穴2aの内周壁面
との間にスチーム通過のための間隙5…が6箇所形成さ
れていることから、かかる貫通穴2aの開口率が向上
し、スチーム導入等が円滑化され、成形時の加熱効率の
向上等を図ることができる。
なお、本実施例では、コアーベント1の圧入が型窩7側
(図中矢印方向)から行われている結果、各頂点部1d
…の後端部に当接してコアーベント1の移動を阻止する
段部Cが貫通穴2aの内周壁に形成されることになり、
コアーベント1の抜け落ち防止が一層確実になる。ま
た、コアーベント1の背面側周壁部に案内部1cが形成
されていることから、コアーベント1の圧入作業を容易
に行うことができる。
(図中矢印方向)から行われている結果、各頂点部1d
…の後端部に当接してコアーベント1の移動を阻止する
段部Cが貫通穴2aの内周壁に形成されることになり、
コアーベント1の抜け落ち防止が一層確実になる。ま
た、コアーベント1の背面側周壁部に案内部1cが形成
されていることから、コアーベント1の圧入作業を容易
に行うことができる。
本実施例では、コアーベント1を六角筒形状としたが、
これ以外の多角形筒状としてもよいものである。この場
合、少なくとも2つの頂点部が貫通穴2aに食い込め
ば、コアーベント1の固着が行われることになる。ま
た、前述のコアーベント1や貫通穴2aの寸法も前記の
ものに限るものではない。例えば、コアーベント1が六
角筒形状である場合において、その対辺寸法を10mmと
するのであれば、貫通穴2aの内径を10.5〜10.7mmとす
るのが望ましい。さらに、スリット1a…の形成数も6
本に限定されることはないし、また、スリット1a…の
方向も限定されず、例えば、第4図に示すように、スリ
ット1a…が辺の方向と同方向に形成されていてもよい
ものである。
これ以外の多角形筒状としてもよいものである。この場
合、少なくとも2つの頂点部が貫通穴2aに食い込め
ば、コアーベント1の固着が行われることになる。ま
た、前述のコアーベント1や貫通穴2aの寸法も前記の
ものに限るものではない。例えば、コアーベント1が六
角筒形状である場合において、その対辺寸法を10mmと
するのであれば、貫通穴2aの内径を10.5〜10.7mmとす
るのが望ましい。さらに、スリット1a…の形成数も6
本に限定されることはないし、また、スリット1a…の
方向も限定されず、例えば、第4図に示すように、スリ
ット1a…が辺の方向と同方向に形成されていてもよい
ものである。
本考案に係る発泡成形用金型は、以上のように、予備発
泡粒子が充填される型窩およびこの型窩を取り囲むよう
に形成されたスチームチャンバを有すると共に、上記型
窩内とスチームチャンバ内とを仕切るインナー型に形成
された複数の貫通穴の各々にスチーム通過のためのスリ
ットを有するコアーベントが圧入状態で固着されてなる
発泡成形用金型において、前記のコアーベントはその外
壁部が多角形に形成されて多角筒形状をなしている一
方、前記の貫通穴は、上記コアーベントが抵抗無く嵌合
し得る最小径の仮想穴よりも小径に形成されており、か
つ、コアーベントが貫通穴に圧入された状態でコアーベ
ントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間にスチーム通
過のための間隙が形成されている構成である。
泡粒子が充填される型窩およびこの型窩を取り囲むよう
に形成されたスチームチャンバを有すると共に、上記型
窩内とスチームチャンバ内とを仕切るインナー型に形成
された複数の貫通穴の各々にスチーム通過のためのスリ
ットを有するコアーベントが圧入状態で固着されてなる
発泡成形用金型において、前記のコアーベントはその外
壁部が多角形に形成されて多角筒形状をなしている一
方、前記の貫通穴は、上記コアーベントが抵抗無く嵌合
し得る最小径の仮想穴よりも小径に形成されており、か
つ、コアーベントが貫通穴に圧入された状態でコアーベ
ントの各外壁面と貫通穴の内周壁面との間にスチーム通
過のための間隙が形成されている構成である。
これにより、貫通穴の内径精度の要求が格段に緩和され
ることになり、貫通穴精度を厳格に確保するために高額
な加工機械を導入することも、極めて慎重な加工作業を
必要とすることもなくなり、発泡成形用金型の製造コス
ト低減を図ることができる。勿論、コアーベントが抜け
落ちて形成不能になることはない。
ることになり、貫通穴精度を厳格に確保するために高額
な加工機械を導入することも、極めて慎重な加工作業を
必要とすることもなくなり、発泡成形用金型の製造コス
ト低減を図ることができる。勿論、コアーベントが抜け
落ちて形成不能になることはない。
また、コアーベントと貫通穴との間に間隙が形成されて
いることから、かかる貫通穴の開口率が向上し、スチー
ム導入等が円滑化され、成形時の加熱効率の向上を図る
ことができるという効果も併せて奏する。
いることから、かかる貫通穴の開口率が向上し、スチー
ム導入等が円滑化され、成形時の加熱効率の向上を図る
ことができるという効果も併せて奏する。
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示すものであ
る。 第1図はコアーベントが貫通穴に圧入されている状態を
示す要部の平面図である。 第2図(a)はコアーベントの正面図、同図(b)はコ
アーベントの側面図、同図(c)はコアーベントの背面
図である。 第3図はインナー型の要部の断面図である。 第4図はスリットが辺と同方向に形成されているコアー
ベントの正面図である。 第5図ないし第8図は従来例を示すものである。 第5図はインナー型の要部の断面図である。 第6図はコアーベントの斜視図である。 第7図はコアーベントの正面図である。 第8図は発泡成形用金型の略全体を示す概略の断面図で
ある。 1はコアーベント、1aはスリット、2はインナー型、
2aは貫通穴、5は間隙である。
る。 第1図はコアーベントが貫通穴に圧入されている状態を
示す要部の平面図である。 第2図(a)はコアーベントの正面図、同図(b)はコ
アーベントの側面図、同図(c)はコアーベントの背面
図である。 第3図はインナー型の要部の断面図である。 第4図はスリットが辺と同方向に形成されているコアー
ベントの正面図である。 第5図ないし第8図は従来例を示すものである。 第5図はインナー型の要部の断面図である。 第6図はコアーベントの斜視図である。 第7図はコアーベントの正面図である。 第8図は発泡成形用金型の略全体を示す概略の断面図で
ある。 1はコアーベント、1aはスリット、2はインナー型、
2aは貫通穴、5は間隙である。
Claims (1)
- 【請求項1】予備発泡粒子が充填される型窩およびこの
型窩を取り囲むように形成されたスチームチャンバを有
すると共に、上記型窩内とスチームチャンバ内とを仕切
るインナー型に形成された複数の貫通穴の各々にスチー
ム通過のためのスリットを有するコアーベントが圧入状
態で固着されてなる発泡成形用金型において、 前記のコアーベントはその外壁部が多角形に形成されて
多角筒形状をなしている一方、前記の貫通穴は、上記コ
アーベントが抵抗無く嵌合し得る最小径の仮想穴よりも
小径に形成されており、かつ、コアーベントが貫通穴に
圧入された状態でコアーベントの各外壁面と貫通穴の内
周壁面との間にスチーム通過のための間隙が形成されて
いることを特徴とする発泡成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3725889U JPH065872Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 発泡成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3725889U JPH065872Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 発泡成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02126820U JPH02126820U (ja) | 1990-10-18 |
JPH065872Y2 true JPH065872Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31544204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3725889U Expired - Lifetime JPH065872Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 発泡成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065872Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-03-29 JP JP3725889U patent/JPH065872Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02126820U (ja) | 1990-10-18 |
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