JPH065853A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JPH065853A
JPH065853A JP15906992A JP15906992A JPH065853A JP H065853 A JPH065853 A JP H065853A JP 15906992 A JP15906992 A JP 15906992A JP 15906992 A JP15906992 A JP 15906992A JP H065853 A JPH065853 A JP H065853A
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JP
Japan
Prior art keywords
gate
effect transistor
substrate
field effect
drain
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15906992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Matsuki
武雄 松木
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH065853A publication Critical patent/JPH065853A/ja
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート直下のみならずゲート側面にもチャネ
ル領域を有する電界効果トランジスタにおいて、性能と
信頼性とを両方向上させる。 【構成】 本発明の電界効果トランジスタのチャネル
は、半導体基板9とゲート側面半導体領域6,7に形成
され、ゲート直下の絶縁膜10ゲート側壁絶縁膜2,3
を有する。そして、基板側面のせり上げチャネル領域
6,7の不純物濃度を、基板下法からソース、ドレイン
電極方向に単調減少差せることにより、その半導体領域
の局所的なしきい値電圧を平均化し、ホットキャリアの
発生量を減少させ、かつピンチオフ電圧を上昇させオン
電流を増加させることが可能になっている。そのうえ、
ゲートに対し対称構造になっているため汎用性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果トランジスタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子、特にMOS電界効果
トランジスタでは、そのチャネルはゲート電極直下の基
板半導体領域に形成される。そのため、素子の微細化に
ともないそのゲート長を短くするとしきい値電圧の低
下、いわゆる短チャネル効果が現れる。この短チャネル
効果を抑えるために、ソース・ドレインの接合深さと同
程度の深さの基板半導体領域の不純物濃度を増加させる
技術がある。しかし、この構造では、トランジスタの信
頼性が低下する。これはドレイン端の基板不純物濃度が
高くなる結果、ドレイン端への電界集中からホットキャ
リアの発生量が増加するからである。そこで、その電界
集中を緩和するため、ドレイン拡散層のチャネル側の半
導体領域にドレインと同じ伝導型でしかもその濃度を薄
くするLightly Doped Drain (L
DD)構造が、すでに提案されている。その構造では、
トランジスタの動作極性が反転してしまうダイナミック
ランダムアクセスメモリー(DRAM)のメモリーセル
回路のように電界効果トランジスタをトランスファーゲ
ートとして利用する回路では、ソース側でその領域が抵
抗成分となり、ドレイン電流が減少してしまう欠点があ
る。このように、従来一般的な微細電界効果トランジス
タに取り入れられている構造では、トランジスタの全体
的の特性は、性能と信頼性のトレードオフの関係になっ
てしまう。
【0003】上記の性能と信頼性とのトレードオフ関係
を同時に解決しようとする構造として、チャネル部分の
不純物濃度分布、ソースかドレイン方向へ単調減少する
ようにする構造が、1990年の秋季応用物理学会にお
ける朝倉等によって発表(講演番号26p−G−9/I
I)されている。その構造では、FETのチャネルが形
成される領域の不純物濃度がソース側からドレイン側へ
単調減少する事により、基板効果からドレイン方向に局
所的なしきい値電圧が上昇する現象を相殺することがで
きる。よって、チャネル領域の局所的なしきい値分布が
平均化する。このことは、チャネルにかかる電界を考え
ると、それを平均化することになる。その電界の平均化
はホットキャリアの発生を抑えることになる。そのう
え、ドレイン端での不純物濃度が低いことから、ドレイ
ン端でピンチオフしにくくなり、オン電流が増加する。
しかし、この構造は非対称構造であり、上述のようなソ
ースとドレインノ役割が反転する回路構成では利用する
ことができず、汎用性に欠けるという欠点がある。ま
た、図3に示すようにチャネル部分の不純物分布を斜め
イオン注入によりソースおよびドレイン両方からチャネ
ルの中心方向に減少させた構造(Nonuninfor
mly Doped Channel MOSFET;
NUDC MOSFET)により、ドレイン電流を増加
させることが、1990年の国際電子素子会議(Int
ernational ElectronDevice
Meeting)講演予稿集,p391及び日経マイ
クロデバイス1991年4月号p57において、奥村に
より提案されている。この構造では、ソース及びドレイ
ン端に拡散層14,15と同じ伝導型の領域16,17
を形成し、ホットキャリアの生成を防ごうとしている
が、その領域の周囲の基板領域の18,19の不純物濃
度が高いためドレイン端での電界集中を従来のLDD構
造を持たないFETより緩和することは困難である。
【0004】このように、微細な電界効果トランジスタ
の動作性を低下させる最も大きな要因は、微細化にとも
なう短チャネル化である。そこで、ゲート電極の直下の
みならず、側面にもチャネルを伸ばす構造がS.Nis
himatsuらにより提案されている(Jpn.J.
Appl.,Php,16,179,(1977))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ソースとドレインを囲
む領域を基板と同じ型の不純物でくるむ図3の構造は、
ドレイン電流を増加させることが可能である。しかし、
この構造では、ドレイン端でのホットキャリアの発生が
多く、いわゆるLDD構造を付けてもドレイン端に極度
に集中する電界成分を従来のLDD構造のみの場合程度
に減少させることは本質的に困難である。また、ソース
からドレイン方向に不純物濃度を単調減少させた構造で
は、トランジスタに対称性がなく、汎用性に欠ける。
【0006】また、チャネルをゲート側面部にも形成
し、実効チャネル長を伸ばしても、その長さは,たかだ
か、ゲート電極の厚みの倍でしかない。つまり、ゲート
の厚みが、平坦化プロセスやエッチングプロセスの条件
で制限されている場合、実効チャネル長を十分に伸ばす
ことは出来ないため、素子の信頼性が下がる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電界効果トラン
ジスタは、ゲート電圧により電気伝導を制御できる領域
をゲート直下のみならずその側面にも形成する電界効果
トランジスタにおいて、その側面の領域の不純物濃度分
布を基板下方からソース及びドレイン電極に向かって単
調減少させることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による電界効果トラジスタは、ゲート電
極側方の半導体領域の不純物濃度が、基板から上方、つ
まりソース電極及びドレイン電極の方向に向かって減少
する構造のためドレイン端での電界集中を緩和すること
ができ、その結果、素子の寿命が長くなる。その不純物
分布によりピンチオフ電圧を上昇させオン電流が増加す
る。ソース・ドレイン対称に形成できるので、汎用性が
ある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。本実施例では、高濃度のソース及びドレインと基
板半導体領域との間に、基板半導体9と同じ伝導型でか
つ、その不純物濃度が基板から電極方向に向けて減少す
る分布をもう領域6,7を挿入している。この領域は、
チャネルとして動作しなければならないので、その不純
物の正味の濃度は、基板不純物濃度より小さくなければ
ならい。そのうえ、側壁絶縁膜2,3の厚さと材質とを
適切に選択することが必要である。
【0010】具体的な製造方法をシリコンMOS電界効
果トランジスタについて述べる。シリコン半導体基板9
上に厚さ10nmの酸化シリコンのゲート絶縁膜10を
形成し、その上部に多結晶シリコンのゲート電極1を適
当な方法で形成する。引き継ぎ、ゲート側壁絶縁膜2,
3として厚さ50nmの酸化シリコン膜を側壁に形成す
る。次に、ゲート側面領域の半導体領域4〜7を基板上
に形成する。その典型的な方法として、真空中に上記半
導体元素を含む化合物ガス(SiH2 Cl2 ,SiCl
4 等)を導入し基板半導体表面で分解させ、基板上に選
択的にシリコン結晶をエピタキシャル成長させる方法が
ある。この場合、不純物もそれを含む化合物ガスを同時
に導入しかつその流量をマスフローコントローラーで制
御することで不純物濃度勾配をつけることができる。こ
こで、ソース、ドレイン拡散層4,5は、イオン注入等
でせり上げチャネル領域6,7と異なる伝導型に高濃度
にドーピングする。典型的な分布は、図2に示すように
基板不純物濃度が基板界面付近で2×1017cm-2、ド
レイン端に向かって単調減少し、そのドレイン端で1×
1016cm-2程度の濃度である。この時、基板シリコン
9の不純物濃度は、2×1017cm-2以上に設定する。
ソース、ドレイン拡散層は、2×1020cm-3である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電界
効果トラジスタは基板からソース及びドレイン電極にむ
けて不純物濃度を単調減少させる構造をとることにより
ドレイン端への電界集中を緩和する結果、ホットキャリ
アの発生を抑制し、素子の寿命を長くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果トランジスタの実施例を説明
する概略断面図である
【図2】せり上げチャネル領域の一次元不純物分布の図
である。
【図3】従来のNUDC MOSFETの概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1、11 ゲート電極 2、3、12、13 ゲート側壁絶縁膜 4、5、14、15 ソース・ドレイン拡散層 6、7 せり上げチャネル領域 16、17 ソース及びドレインと同導伝型でその濃度
が低い領域 8 ゲートキャップ酸化膜 9 基板半導体 10、21 ゲート絶縁膜 18、19 基板と同導伝型で斜めイオン注入で形成さ
れた半導体領域 20 基板半導体領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電圧により電気伝導を制御できる
    領域をゲート直下のみならずその側面にも形成する電界
    効果トランジスタにおいて、その側面の領域の不純物濃
    度分布を基板下方からソース及びドレイン電極に向かっ
    て単調減少させることを特徴とする電界効果トランジス
    タ。
JP15906992A 1992-06-18 1992-06-18 電界効果トランジスタ Withdrawn JPH065853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15906992A JPH065853A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 電界効果トランジスタ

Applications Claiming Priority (1)

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JP15906992A JPH065853A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 電界効果トランジスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH065853A true JPH065853A (ja) 1994-01-14

Family

ID=15685542

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15906992A Withdrawn JPH065853A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 電界効果トランジスタ

Country Status (1)

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JP (1) JPH065853A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4962085A (en) * 1988-04-12 1990-10-09 Inco Alloys International, Inc. Production of oxidic superconductors by zone oxidation of a precursor alloy
KR100951740B1 (ko) * 2007-12-21 2010-04-08 주식회사 동부하이텍 반도체 소자의 제조 방법

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Effective date: 19990831