JPH0658109B2 - 圧縮機の消音装置 - Google Patents

圧縮機の消音装置

Info

Publication number
JPH0658109B2
JPH0658109B2 JP60298400A JP29840085A JPH0658109B2 JP H0658109 B2 JPH0658109 B2 JP H0658109B2 JP 60298400 A JP60298400 A JP 60298400A JP 29840085 A JP29840085 A JP 29840085A JP H0658109 B2 JPH0658109 B2 JP H0658109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
discharge
passage
side housing
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60298400A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62157293A (ja
Inventor
伸二 竹田
雅人 横山
拓生 酒井
近藤  誠
英一 永作
Original Assignee
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電装株式会社 filed Critical 日本電装株式会社
Priority to JP60298400A priority Critical patent/JPH0658109B2/ja
Publication of JPS62157293A publication Critical patent/JPS62157293A/ja
Publication of JPH0658109B2 publication Critical patent/JPH0658109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧縮機の消音装置に関し、例えば自動車用空調
装置の冷媒圧縮機に用いて有効である。
〔従来の技術〕
従来より圧縮機の吐出音を制限するため、種々の騒音装
置が提案されていた。例えば、特開昭60−22082
号公報記載の圧縮機では、圧縮機の側部ハウジング内を
上下に仕切る仕切り板を設け消音室を形成するようにし
ていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこの側部ハウジングに形成された消音室で
は、本発明者らの実験検討によれば、いまだ十分な消音
効果は達成されていなかった。第4図は、この従来の圧
縮機の消音室による消音特性を示す、すなわち単に側部
ハウジングを上下に仕切る仕切り板を設けて消音室を形
成しただけでは、第4図に示すようにある周波数におい
ては十分な消音効果を達成できるが、しかしながらまた
ある周波数では消音効果が得られなかった。
すなわち上記に示した従来の消音装置では、吐出室から
側部ハウジング内に流入した作動流体のうち一部が直接
吐出口に導入され、残りの一部が消音室の底部にて反射
した後に吐出口に導入される。そして、消音室内を往復
する間に生じるこれらの作動流体の脈動の位相のずれを
利用して、これらを干渉させ消音効果を図るのであるの
であるが、吐出口が下室である消音室の底部から遠い上
方位置に設置されているため、両作動流体を干渉させる
前に消音室の底部にて反射した作動流体の脈動が減衰し
てしまい、十分な消音効果を得ることができず、吐出脈
動がある周波数にきた状態では消音効果が発揮されな
い。
したがってこのような消音室を用いた圧縮機では、消音
効果が発揮されない周波数域ように別個に消音器を併設
する必要があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、このような本発明者らの検討の結果案出され
たものである。すなわち本発明によれば、側部ハウジン
グに消音効果を持たせる点においては従来のものと共通
する。しかしながらその消音効果をじさせるために、本
発明では側部ハウジングを仕切り板により2室にわけ、
一方の室を共鳴室として利用するようにしている。すな
わち本発明の消音装置では、側部ハウジングの中央部に
水平方向に延出する仕切り板を設け、側部ハウジングの
上半部に通路室を形成する。また側部ハウジングの下半
部に共鳴室を形成する。そして通路室より作動流体を導
出する通路を通路室のうち共鳴室近傍に開口するよう構
成する。
〔作用〕
上記構成による本発明の圧縮機消音装置の作用を説明す
る。
シリンダ室にて圧縮された作動流体は、吐出室から吐出
連通路を介して通路室へ脈動しながら導入される。通路
室に導入された作動流体の一部は共鳴室近傍に開口され
た吐出通路に導入し、また残りの一部は共鳴室に流入し
底部にて反射したあと吐出通路へ導入される。このと
き、通路室から直接吐出通路へ導入された作動流体と共
鳴室にて反射してから吐出通路に導入された作動流体と
では、後者の作動流体が共鳴室内を往復する分、脈動に
位相差が生じ、吐出通路に導入される際それらの脈動が
互いに干渉しあって消滅し、これらの脈動による騒音の
発生が抑制される。そして、本発明では両作動流体が共
鳴しあう吐出通路の開口部が共鳴室の近傍に設けられて
いるので、共鳴室の底部からの距離が短く、共鳴室の底
部にて反射した作動流体の脈動が減衰する前に、通路室
から吐出通路に直接導入される作動流体の脈動と干渉し
あうので十分な消音作用をなすことになる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図に基づいて説明する。第1図
中101はハウジングで、内部に円筒状のシリンダ空間
121を有する。シリンダ空間121にはロータ102
が偏心して配設されている。ロータ102は図示しない
シャフトを介して自動車走行用エンジンの回転力を受け
る。またロータ102はシャフトとともにハウジング側
板113および104により回転自在に支持されてお
り、従ってロータ102はシリンダ空間121内を回転
する。ロータ102にはベーン溝122が形成されてお
り、このベーン溝122内にはベーン106が摺動自在
に配設されている。ベーン106はその先端がシリンダ
空間121の内面に摺接する。従ってシリンダ空間12
1内面,ロータ102外面およびベーン106側面によ
りシリンダ室130が形成される。
側板104の側方には図示しない吸入室が配設されてい
る。吸入室は吸入口132を介してシリンダ室130と
連通している。吸入口はシリンダ室130が容積増大す
る部位に開口している。すなわちシリンダ室130が容
積増大する状態では、吸入室より冷媒を吸入口104を
介して吸入する。
ハウジング101には吐出口119が開口している。こ
の吐出口119の開口位置は、シリンダ室130の容積
が最も減少した部位である。107は吐出室ハウジング
である。吐出室ハウジング107の内部には吐出室10
8が形成される。吐出室108は吐出弁109を介して
吐出口119と連通している。なお110は吐出弁10
9のカバーである。
ハウジング101と側板113を挟んで反対側面には側
部ハウジング115が配設されている。側板113には
吐出連通路105が形成されており、この吐出連通路1
05により吐出室108と側部ハウジング115内部と
が連通される。
側部ハウジングには、その中央部に水平方向に延出する
吐出口150が形成されている。この仕切り板150に
より側部ハウジングは上半部と下半部の2室に仕切られ
る。そして下半部は本発明の共鳴室に相当するダンパ室
114が形成され、上半部は通路室140が形成され
る。側部ハウジングには第1図に示すようにロータ10
2後方のシャフトを軸受支持する支持部分155が大き
く突出している。従ってこの支持部155により通路室
140の容積は大幅に減少している。第3図は、側部ハ
ウジング115内の容積分布を示したものである。この
図より明らかなように、仕切り板150上方の通路室空
間140の容積は、仕切り板150下方のダンパ室空間
114の容積より大幅に小さくなっている。
側部ハウジング115のうち通路室140部分には吐出
通路117が一体形成されている。この吐出通路117
は第2図に示すようにその通路の最も下方側で開口して
いる。すなわち吐出通路117の開口部165は、通路
室140のうち、最もダンパ室114側の位置となって
いる。吐出通路117は図示のごとく上下方向に延び、
次いで吐出サービスバルブ118に連通する。吐出サー
ビスバルブは冷媒配管120と連結し、従って冷媒は吐
出通路117より吐出サービスバルブ118,冷媒配管
120を介して冷凍サイクルの図示しないコンデンサ側
に流れる。なお200は吐出サービスバルブ118と側
部ハウジング115との間の機密を保つOリングであ
る。
次に上記構成圧縮機の作動を説明する。図示しない電磁
クラッチを介し自動車走行用エンジンの駆動力がシャフ
ト103に伝えられると、シャフト103の回転力はロ
ータ102に伝達される。ロータ102はシリンダ空間
121内に偏心して配設されているため、ロータ102
の回転に伴いシリンダ室130はその容積増減を繰り返
す。
シリンダ室130が容積増大する吸入工程では吸入室内
の冷媒が、吸入口132を介してシリンダ室130側に
吸入される。シリンダ室130に吸入された冷媒は、次
いでシリンダ室130の容積制限とともに圧縮される。
そしてシリンダ室130の容積が最も減少した部位で吐
出口119より吐出室108に吐出される。この状態で
は、吐出室内の冷媒は高温,高圧となっている。またシ
リンダ室はロータ102の周囲にベーン106の数だけ
形成されるため、シリンダ空間121内には複数のシリ
ンダ室130が形成されている。本例ではベーン106
が4枚配設されているため、4つのシリンダ室が形成さ
れることになる。従って吐出室108内には4つのシリ
ンダ室130より間接的に吐出冷媒が吐出されることに
なる。
従って吐出室108内の吐出冷媒は圧力脈動を伴うこと
になる。吐出室108内の吐出冷媒は次いで吐出連通路
105を介して通路室140に流れる。従って通路室1
40に流れた吐出冷媒はその圧力脈動を伴うものであ
る。通路室は図中上下方向に延び、その下端はダンパ室
と連通している。
通路室140内に流入した冷媒の一部は開口部165よ
り直接吐出通路117に導入される。一方、残りの冷媒
はダンパ室114内に流入し、ダンパ室114の底部に
て反射した後、開口部165より吐出通路117に導入
される。このとき、後者の冷媒がダンパ室114内を往
復することによって、両冷媒の吐出脈動に位相差が生
じ、これらが開口部165にて互いに干渉しあうことに
よって消音作用が達成される。そして、本実施例では吐
出通路117の開口部165がダンパ室114の近傍に
設けられており、ダンパ室114の底部からの距離が短
いため、ダンパ室114の底部にて反射した冷媒の吐出
脈動が減衰する前に、直接吐出通路117に導入される
冷媒と干渉することになり、十分な消音効果を達成させ
ることが可能となる。
第5図はダンパ室114による騒音低減効果を示したも
のである。図に示すように、本例のダンパ室114は広
い周波数域にわたり騒音低減効果を発揮する。
第5図の横軸は圧力脈動の周波数を示す。ここで圧力脈
動の周波数とは、基本的には吐出口119より吐出室1
08に吐出された冷媒の圧力脈動と同じである。従って
この周波数はシリンダ室の個数とロータ102の回転数
の積とほぼ同じである。
吐出通路117に吐出した冷媒は、次いで吐出サービス
バルブ118より冷凍サイクルのコンデンサ側に吐出す
る。
なお通路室140およびダンパ室114では、冷媒中よ
り潤滑油の分離が同時に行われる。そして冷媒より分離
した潤滑油はダンパ室114の下面に溜められる。
上述の例では仕切り板150を側部ハウジング115に
一体形成したが、仕切り板を側板113側に形成しても
よい。さらに仕切り板150は特別に板状部材として形
成しなくてもよい。すなわち第1図ように側板113よ
り支持部155が側部ハウジング115側に突出形成さ
れるものでは、この支持部155等を仕切り板として使
用することも可能である。
また上述の例では吐出通路を側部ハウジング115の上
下方向に形成したが、吐出通路117の形成方向は上下
方向に限らないことはもちろんである。さらに上述の例
では、本発明の圧縮機を冷凍装置の冷媒圧縮機として用
いたが、他の用途にも使用可能である。
また圧縮機の種類も上述の例に限らない。すなわち上述
の例では、ロータ102およびベーン106を備えるい
わゆるベーンタイプの圧縮機を示したが、他のタイプの
圧縮機例えばレジプロタイプの圧縮機等としてもよいの
はもちろんである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の消音装置は、ハウジング
の側方に配設された側部ハウジングを、上半部と下半部
に分け、上半部を通路室、下半部を共鳴室として使用し
ているので、新たに別部品として消音器を設置すること
なく圧縮機の騒音装置を構成することができる。したが
って、部品点数の増加、それにともなう組付け工数の増
加を招くことがないので、大幅にコストを低減させるこ
とができ、さらに、装置全体の小型化が可能となり、そ
のための新たな取り付けスペースを確保する必要がな
い。また、吐出通路の開口部を共鳴室近傍に設けること
によって、共鳴室の底部から開口部までの距離を短くし
ているので、共鳴室の底部にて反射した冷媒の吐出脈動
が減衰する前に、通路室から直接吐出通路に導入される
冷媒の吐出脈動と干渉させることになるので、十分な消
音効果を達成させることができる。したがって、従来の
構成のものでは低減させることができなかったある周波
数領域の騒音も良好に低減することができ、広い範囲の
周波数領域にわたって、圧縮機の吐出騒音を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明圧縮機の一実施例を示す断面図、第2図
は第1図図示の側部ハウジングを示す正面図、第3図は
第2図図示側部ハウジングの内部容積分布を示す説明
図、第4図は従来の消音室の消音特性を示す説明図、第
5図は第1図図示ダンパ室の消音効果を示す説明図であ
る。 101……ハウジング,109……吐出口,132……
吸入口,115……側部ハウジング,140……通路
室,114……ダンパ室,117……吐出通路,150
……仕切り板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 誠 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 永作 英一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−22082(JP,A) 実開 昭50−31504(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシリンダ室を有するハウジングと、 前記シリンダ室に吸入孔を介して連通し、前記シリンダ
    室に作動流体を吸入する吸入室と、 前記シリンダ室に吐出孔を介して連通し、前記シリンダ
    室より作動流体を受ける吐出室と、 前記ハウジングの側方に配設され前記吐出室と吐出連通
    路を介して連通する側部ハウジングと を備え、 前記側部ハウジングにはその中央部に水平方向に延出す
    る仕切り板を設け、 この仕切り板により前記側部ハウジングのうち上半部を
    通路室とし、前記側部ハウジングの下半部を共鳴室と
    し、 かつ前記側部ハウジングには作動流体の吐出通路を前記
    通路室のうち、前記共鳴室近傍に開口させた圧縮機。
JP60298400A 1985-12-27 1985-12-27 圧縮機の消音装置 Expired - Fee Related JPH0658109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60298400A JPH0658109B2 (ja) 1985-12-27 1985-12-27 圧縮機の消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60298400A JPH0658109B2 (ja) 1985-12-27 1985-12-27 圧縮機の消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62157293A JPS62157293A (ja) 1987-07-13
JPH0658109B2 true JPH0658109B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=17859210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60298400A Expired - Fee Related JPH0658109B2 (ja) 1985-12-27 1985-12-27 圧縮機の消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0658109B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5031504U (ja) * 1973-07-16 1975-04-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62157293A (ja) 1987-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970004813B1 (ko) 왕복운동형 압축기
US5674054A (en) Reciprocating type compressor
JP4946340B2 (ja) 両頭ピストン式圧縮機
WO2006062157A1 (ja) 圧縮機
JP3697782B2 (ja) 圧縮機のマフラ構造
WO2010033589A2 (en) Multi-stage reciprocating compressor
JP2000297755A (ja) 圧縮機の吐出脈動減衰装置
JP4606433B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JPH10103228A (ja) 両頭ピストン式圧縮機
EP2037122A1 (en) Compressor
JPH0581758B2 (ja)
JPH0658109B2 (ja) 圧縮機の消音装置
JP3550623B2 (ja) 往復動型圧縮機
EP1184569B1 (en) Swash plate type compressor having pulsation damping structure
KR20070085605A (ko) 압축기의 머플러 설치 구조
JPS6221996B2 (ja)
KR20010105310A (ko) 압축기에서의 맥동 억제 구조
JP3094732B2 (ja) 往復動型圧縮機
JPH0510190Y2 (ja)
JPS6026194A (ja) 低吐出脈動圧縮機
CN214837120U (zh) 多缸回转式压缩机和制冷循环装置
JPS587835B2 (ja) 圧縮機
JPS5898674A (ja) 多気筒圧縮機
CN114962263A (zh) 多缸回转式压缩机和制冷循环装置
CN117307489A (zh) 电动压缩机、空调系统及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees