JPH06580Y2 - 頭上弁式油冷エンジンのオイル供給装置 - Google Patents

頭上弁式油冷エンジンのオイル供給装置

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JPH06580Y2
JPH06580Y2 JP15828787U JP15828787U JPH06580Y2 JP H06580 Y2 JPH06580 Y2 JP H06580Y2 JP 15828787 U JP15828787 U JP 15828787U JP 15828787 U JP15828787 U JP 15828787U JP H06580 Y2 JPH06580 Y2 JP H06580Y2
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oil
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oil cooling
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、頭上弁式油冷エンジンのオイル供給装置に関
し、シリンダヘッドの少なくとも一部に形成した油冷ジ
ャケットへの潤滑油の供給量を増やして、油冷性能を向
上できるものを提供する。
〈従来技術〉 本考案の頭上弁式油冷エンジンのオイル供給装置の基本
構造は、第1図又は第2図に示すように、頭上弁式油冷
エンジンEの潤滑部1を潤滑経路2及び潤滑ポンプ4を
介してオイルパン3に接続し、潤滑経路2から油冷経路
5を分岐し、エンジンEのシリンダヘッド6の少なくと
も一部に油冷ジャケット7を形成し、油冷経路5を油冷
ジャケット7及び放熱器8を介してオイルパン3に連通
させた形式のものである。
この形式の従来技術としては、第2図に示すように、潤
滑経路2からリリーフ弁16を介して油冷経路5を分岐
し、オイルパン3に対して油冷経路5と潤滑経路2とを
並列状に配置し、油冷ジャケット7をディーゼルエンジ
ンEの副燃焼室17の周囲に形成し、リリーフ弁16か
ら溢れた潤滑油を油冷ジャケット7に供給するものがあ
る。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記従来技術では、リリーフ弁16から溢れたオイル
が、潤滑経路2から分岐した油冷経路5を経て油冷ジャ
ケット7に供給されるので、正常運転時にはシリンダヘ
ッドを円滑に冷却できる。
しかしながら、例えば、エンジンEが正常運転を越えて
低速過負荷運転になった場合には、潤滑ポンプ4の圧送
量が少なくなって油冷ジャケット7へのオイル供給量が
不足し、シリンダヘッドの冷却不良を起こす虞れがあ
る。
また、潤滑油温も上昇するので、エンジンEの全体にわ
たって潤滑不良を起こす虞れもある。
本考案は、油冷ジャケットへのオイルの供給をスムーズ
に行って、油冷性能を高く維持することを技術的課題と
する。
〈問題点を解決するための手段〉 上記課題を達成するための手段を、実施例に対応する図
面に基づいて以下に説明する。
即ち、本考案は、前記基本構造の頭上弁式油冷エンジン
のオイル供給装置において、ロッカアーム室10にオイ
ル溜め部12を上記油冷ジャケット7より上方に位置す
るように形成し、オイル溜め部12を油冷ジャケット7
に給油孔14を介して連通して、オイル溜め部12から
油冷ジャケット7にオイルを流下供給可能に構成したこ
とを特徴とするものである。
尚、前記エンジンEの潤滑部1とは、ロッカアーム軸、
クランク軸或いは動弁カム軸などを意味する。
〈作用〉 潤滑経路2から潤滑部1の一つであるロッカアーム軸に
圧送されたオイルは、その軸先端からオイルを吹き出し
てロッカアーム室10のオイル溜め部12に貯留する。
ロッカアーム室10に貯留したオイルは、その自重によ
って下方の油冷ジャケット7に給油孔14を介して供給
されて、シリンダヘッド6を油冷する油量が増える。
また、オイル溜め部12に貯留したオイルは、油冷経路
5に供給されたオイルと一緒になって、放熱器8で冷却
された後、オイルパン3で再度の冷却を施される。
〈考案の効果〉 (1)潤滑経路に圧送される潤滑油の一部が、ロッカアー
ム室のオイル溜め部から油冷ジャケットに給油されるの
で、シリンダヘッドを油冷する油量が増えて冷却性能を
向上でき、エンジンの低速過負荷運転時にも充分な冷却
ができる。
(2)潤滑油の一部は、油冷経路に入って放熱器及びオイ
ルパンの両方で冷却されるので、エンジンの潤滑性能を
向上できる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて述べる。
第1図は縦型頭上弁式油冷ディーゼルエンジンの要部縦
断正面図であって、ディーゼルエンジンEのシリンダブ
ロック18の中央にシリンダ20を形成し、クランク軸
に連動したピストン19をシリンダ20に上下摺動自在
に内嵌する。
上記シリンダ20の右方にシリンダジャケット25及び
プッシュロッド嵌挿孔26を形成し、クランク室27の
右上方に動弁カム軸28を配置してクランク軸に連動
し、クランク室27の下方にオイルパン3を形成する。
上記オイルパン3に収容したストレーナ30及び潤滑ポ
ンプ4を介してエンジンEの肉壁内に潤滑経路2を貫設
し、各種潤滑部、例えばクランク軸、動弁カム軸或いは
後述するロッカアーム軸1などに潤滑油を強制潤滑可能
に構成する。
また、上記シリンダブロック18の上方にシリンダヘッ
ド6及びヘッドカバー21を順々に固定し、シリンダヘ
ッド6の左側部に副燃焼室17を設け、燃料噴射ノズル
22を上方から嵌挿して副燃焼室17に臨ませるととも
に、副燃焼室17の下方を噴射路を介して主燃焼室に連
通する。
そして、上記シリンダヘッド6の上端にブラケット23
を固定し、ブラケット23に支持したロッカアーム軸1
にロッカアーム24を揺動自在に枢支する。
上記ロッカアーム24の入力部24aをプッシュロッド
31及びタペット32を介して動弁カム軸28に連動
し、ロッカアーム24の出力部29を吸・排気弁30の
頭部に接当可能に構成する。
シリンダヘッド6の副燃焼室17の周囲に油冷ジャケッ
ト7を形成し、この油冷ジャケット7を通油路33及び
入口路34を介してシリンダブロック18のシリンダジ
ャケット25に連通するとともに、潤滑経路2の潤滑ポ
ンプ4の下流側からリリーフ弁16を介して油冷経路5
を分岐し、油冷経路5をシリンダジャケット25に接続
する。
また、シリンダヘッド6の右側部にオイル戻し室35を
形成し、油冷ジャケット7の出口36をオイルクーラ8
の入口8aに、また、オイルクーラ8の出口8bをオイ
ル戻し室35に各々接続し、オイル戻し室35を前記プ
ッシュロッド嵌挿孔26に連通する。
尚、プッシュロッド嵌挿孔26の下端に位置するタペッ
ト嵌挿孔には、縦方向にオイル戻し溝37が刻設され
て、プッシュロッド嵌挿孔26に還流したオイルをオイ
ルパン3に戻すようになっている。
一方、前記ロッカアーム24、吸・排気弁30などを収
容するヘッドカバー21内のロッカアーム室10のう
ち、シリンダヘッド5の上端面のブラケット23の周囲
であって、前記油冷ジャケット7の右上にオイル溜め部
12を凹設し、当該オイル溜め部12と油冷ジャケット
7とを右上がり傾斜状の給油孔14を介して連通する。
そこで、本オイル供給装置の機能を以下に説明する。
(1)オンルパン3に貯留するオンルは、ストレート28
を介して潤滑ポンプ4により潤滑経路2からロッカアー
ム軸1を初めとする各種潤滑部に圧送されて、ディーゼ
ルエンジンEの潤滑を行う。
(2)潤滑ポンプ4の下流側の潤滑経路2から分岐される
油冷経路5にリリーフ弁16を溢れたオイルが供給され
て、シリンダジャケット25→オイル入口路34→通油
路33→油冷ジャケット7に至り、高温に加熱されてい
る副燃焼室17を冷却する。
その後、オイルはオイルクーラ8で放熱され、オイル戻
し室35→プッシュロッド嵌挿孔26→オイル戻し溝3
7を経てオイルパン3に循環される。
(3)潤滑経路2を経てロッカアーム軸1の先端から溢れ
た余剰オイルは、ロッカアーム室10のオイル溜め部1
2に貯留し、給油孔14を通って油冷ジャケット7に流
下・補給される。
この結果、油冷ジャケット7には油冷経路5を経て供給
されるオイルに、ロッカアーム室10からのオイルが補
填されて、油冷ジャケット7の油量を増やして冷却効率
を向上できる。
また、潤滑経路2を経てロッカアーム室10から油冷ジ
ャケット7に補給される潤滑油の一部は、オイルクーラ
8で冷却された後、オイルパン3で再び放冷されるの
で、潤滑効率が高められる。
以上のように、本考案は、潤滑経路2からの潤滑油を、
ロッカアーム室のオイル溜め部12から油冷ジャケット
7に給油孔14を介して補給することを特徴とするの
で、ロッカアーム室10を油冷ジャケット7側に下り傾
斜させてオイル溜め部12を形成しても差し支えない。
また、本考案はディーゼルエンジンに限らず、ガソリン
エンジンに適用しても良く、従って、油冷ジャケット7
は副燃焼室の周囲の代わりに、点火栓の周囲に設けても
良い。
しかも、本考案は頭上弁エンジンに適用できるので、縦
型、横型エンジンを問わない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す縦型頭上弁式油冷ディー
ゼルエンジンの要部縦断正面図、第2図は従来技術を示
す第1図相当図である。 1…潤滑部、2…潤滑経路、3…オイルパン、4…潤滑
ポンプ、5…油冷経路、6…シリンダヘッド、7…油冷
ジャケット、8…放熱器、10…ロッカアーム室、12
…オイル溜め部、14…給油孔、E…頭上弁式油冷エン
ジン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭上弁式油冷エンジンEの潤滑部1を潤滑
    経路2及び潤滑ポンプ4を介してオイルパン3に接続
    し、潤滑経路2から油冷経路5を分岐し、エンジンEの
    シリンダヘッド6の少なくとも一部に油冷ジャケット7
    を形成し、油冷経路5を油冷ジャケット7及び放熱器8
    を介してオイルパン3に連通させた頭上弁式油冷エンジ
    ンのオイル供給装置において、 ロッカアーム室10にオイル溜め部12を上記油冷ジャ
    ケット7より上方に位置するように形成し、オイル溜め
    部12を油冷ジャケット7に給油孔14を介して連通し
    て、オイル溜め部12から油冷ジャケット7にオイルを
    流下供給可能に構成したことを特徴とする頭上弁式油冷
    エンジンのオイル供給装置
JP15828787U 1987-10-15 1987-10-15 頭上弁式油冷エンジンのオイル供給装置 Expired - Lifetime JPH06580Y2 (ja)

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JPH0163722U JPH0163722U (ja) 1989-04-24
JPH06580Y2 true JPH06580Y2 (ja) 1994-01-05

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JPH0163722U (ja) 1989-04-24

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