JPH0623703Y2 - 立て形頭上弁エンジンのクランク室への潤滑油戻り装置 - Google Patents

立て形頭上弁エンジンのクランク室への潤滑油戻り装置

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JPH0623703Y2
JPH0623703Y2 JP1987012226U JP1222687U JPH0623703Y2 JP H0623703 Y2 JPH0623703 Y2 JP H0623703Y2 JP 1987012226 U JP1987012226 U JP 1987012226U JP 1222687 U JP1222687 U JP 1222687U JP H0623703 Y2 JPH0623703 Y2 JP H0623703Y2
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JP
Japan
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lubricating oil
chamber
oil return
pump
crank chamber
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JP1987012226U
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JPS63119808U (ja
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忠夫 水野
忠男 松本
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、立て形頭上弁エンジンにおいて、潤滑油をシ
リンダブロックの上部からクランク室へ案内する潤滑油
戻り装置に関する。
<従来の技術> 立て形頭上弁エンジンのクランク室への潤滑油戻り装置
として、従来技術では第4図に示すもの(実公昭60−
24920号公報)があり、これは次のように構成され
ている。
シリンダブロック104のプッシュロッド挿通室116
の下壁に潤滑油の連絡孔106が、クランク軸107に
向かう斜め下向きにあけられている。
これにより、ロッカーアーム室152内の潤滑油が、プ
ッシュロッド挿通室116内を流れ落ちて、連絡孔10
6からクランク室102へ戻るようになっている。
<考案が解決しようとする課題> 上記従来技術では、次の問題がある。
(A)戻り潤滑油での冷却によるシリンダブロックの熱
歪防止効果が低い 一般に頭上弁エンジンにおいては、シリンダブロック1
04の肉壁のうち、シリンダ室117とプッシュロッド
挿通室116との間に位置する中間肉壁部分151は、
その他の肉壁部分よりも放熱されにくくて高温になり易
いため、シリンダブロック104が熱歪を起し易い。
このシリンダブロック104の熱歪を小さくするため
に、クランク室102へ戻る潤滑油で、その中間肉壁部
分151を少しでも余計に冷却することが望ましい。
上記従来技術では、潤滑油が落ちるプッシュロッド挿通
室116の横断面積が可成り広いため、その潤滑油が上
記中間肉壁部分151に接触する比率が小さく、潤滑油
による中間肉壁部分151の冷却効率が低い。
これにより、戻り潤滑油での冷却によるシリンダブロッ
ク104の熱歪防止効果が低い。
(B)戻り潤滑油によるカム軸の潤滑向上と、オイル消
費の低減とを、両立できない。
連絡孔106からクランク室102内に落下した潤滑油
が、カム軸103の回転空間内を通過する場合にはオイ
ル消費量が多くなる。
すなわち、その潤滑油がカム軸3で激しくはねとばされ
て、オイルミストが多量に発生し、この多量のオイルミ
ストがブローバイガスの流れに乗って外部へ持ち出され
るため、オイル消費量が多くなる。
また、その潤滑油がカム軸103の回転空間内を通過し
ない場合には、その戻り潤滑油によるカム軸103の潤
滑が行われない。
このため、戻り潤滑油によりカム軸の潤滑向上と、オイ
ル消費の低減とを、両立できない。
本考案の課題は、次の点にある。
(A)戻り潤滑油での冷却によるシリンダブロックの熱
歪防止効果を高めること。
(B)戻り潤滑油によりカム軸の潤滑向上と、オイル消
費の低減とを、両立させること。
<課題を解決するための手段> 本考案は、上記課題を解決するために、例えば第1図お
よび第3図に示すように、次のように構成したことを特
徴とする。
すなわち、シリンダブロック4の肉壁のうち、シリンダ
室17とプッシュロッド挿通室16との間の位置する中
間肉壁部分51内に、潤滑油戻り路5を上下方向に走ら
せて形成し、この潤滑油戻り路5の通路断面積はプッシ
ュロッド挿通室16の横断面積よりも遥かに狭く形成
し、 潤滑油戻り路5の閉塞状下端部から出口6を横一側方に
向けて連出させて、この出口6をクランク室2内の横一
側上部空間に臨ませて横一側向きに開口し、 このクランク室2内の横一側部上部空間に燃料噴射ポン
プ29を横一側方への傾斜姿勢にして設け、この燃料噴
射ポンプ29のポンプ下面52をカム軸3に臨ませ、 この燃料噴射ポンプ29の斜め横他側上向きのポンプ側
面30を、潤滑油戻り路5の出口6の開口端から見て、
その横一側位置からその下側位置に亘って通過する状態
に位置させ て構成したことを特徴とする。
<作用> 潤滑油は、潤滑油戻り路5内をその上端から下端にまで
下向きに流れたのち、出口6からクランク室2内の横一
側上部空間に流れ出し、燃料噴射ポンプ29の傾斜状の
ポンプ側面30およびポンプ下面52を伝って流れる。
このポンプ下面52を伝わる潤滑油の一部は、燃料噴射
ポンプ29のカムタペットおよびカム軸3のカム面に順
に供給されて、そのカム面を良好に潤滑する。
しかも、その潤滑油の残部を、その傾斜状のポンプ下面
52の最下縁部から落下し、カム軸3の回転空間の横外
側を通って、クランク室2内の下部へ戻る。
<考案の効果> 本考案は、上記のように構成され、作用することから、
次の効果を奏する。
(A)戻り潤滑油での冷却によるシリンダブロックの熱
歪防止効果が高い 潤滑油が流下する潤滑油戻り路5の通路断面積は、プッ
シュロッド挿通室16の横断面積よりも遥かに狭いた
め、その潤滑油が中間肉壁部分51に接触する比率が大
きく、潤滑油による中間肉壁部分51の冷却効率が高
い。
これにより、戻り潤滑油での冷却によるシリンダブロッ
クの熱歪防止効果が高い。
(B)戻り潤滑油によるカム軸の潤滑向上と、オイル消
費の低減とを、両立させる 潤滑油戻り路5の出口6から出た潤滑油は、燃料噴射ポ
ンプ29の傾斜状のポンプ側面30およびポンプ下面5
2を伝って流れる。
この傾斜状のポンプ下面52を伝わる潤滑油の一部は、
燃料噴射ポンプ29のカムタペットおよびカム軸3のカ
ム面に順に供給されて、そのカム面を良好に潤滑する。
しかも、その潤滑油の残部は、その傾斜状のポンプ下面
52の最下縁部から落下し、カム軸3の回転空間の横外
側を素通りして、クランク室2内の下部へ戻るので、カ
ム軸3で激しくはねとばされてオイルミストが多量に発
生する、ということが無い。このため、オイルミストが
ブローバイガスの流れに乗って外部へ持ち出される量が
少なくて、オイル消費が少ない。
以上により、戻り潤滑油によるカム軸の潤滑向上と、オ
イル消費の低減とを、両立させることができる。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は要部を縦断した本考案の一実施例に係る油冷エ
ンジンの背面図であり、第2図はその背面図であり、第
3図はそのシリンダブロックの平面図である。
この頭上弁エンジン1では、クランク室2内にクランク
軸7とカム軸3とが互いに平行に配置され、このカム軸
3は図示しないタイミングギヤ装置によってクランク軸
7に調時連動するように構成されている。
クランク室2の下部は潤滑油を貯める貯油室8となって
おり、この貯油室8内の潤滑油は、オイストレーナ9を
介してオイルポンプ10によって汲み上げられ、圧送路
11を介して、クランク軸7の軸受け等に供給される。
この圧送路11には潤滑油の供給圧を設定する圧力設定
弁13が分岐接続され、この圧力設定弁13のドレン室
14はシリンダブロック4内に形成されたオイルジャケ
ット15の始端部に連通されている。このオイルジャケ
ット15はシリンダブロック4のカム軸側の部分に設け
られ、カム軸3の上側に形成されたプッシュロッド挿通
室16とシリンダ室17との間に周方向にプッシュロッ
ド挿通室16とほぼ同じ範囲にわたって展開するように
形成されている。プッシュロッド挿通室16内に挿通さ
れる一対のプッシュロッド18,19の間には隔壁20
によりプッシュロッド挿通室16から区分された潤滑油
戻り路5が形成される。この潤滑油戻り路5の始端21
はシリンダヘッド22の下面に形成された溝からなる連
通路23によりオイルジャケット15の終端24に連通
させてある。また、潤滑油戻り路5の終端部は、プッシ
ュロッド挿通室16の下側のタペット支持壁25の下端
近傍まで延長され、戻り路5からクランク室2への出口
6はタペット支持壁25の横外側に向かって開口されて
いる。
尚、タペット支持壁25の横外側にはポンプ収容室26
が形成され、このポンプ収容室26の周壁27にはポン
プ組込口28が形成されている。そして、燃料噴射ポン
プ29を、上記ポンプ組込口28からその先端部がタペ
ット支持壁25の下端部に近付くように傾斜させてポン
プ収容室26に挿入し、上記周壁27に固定してある。
従って、上記潤滑油戻り路5の出口6は燃料噴射ポンプ
29の斜め上内向きの傾斜面30に向かって開口される
ことになる。
このように構成された頭上弁エンジンの潤滑油路によれ
ば、比較的高温になりやすいプッシュロッド挿通室16
側のシリンダブロック4内にオイルジャケット15と潤
滑油戻り路5が形成されているので、プッシュロッド挿
通室16側のシリンダブロック4の部分を冷却してシリ
ンダブロック4の均熱化を図り、シリンダ室17の周壁
の熱歪みの発生を防止させることができる。また、潤滑
油戻り路5からクランク室2に流れ出す潤滑油が、潤滑
油戻り路5の出口6から燃料噴射ポンプ29の斜め上内
向きの傾斜面30に向かって放出され、燃料噴射ポンプ
29の表面を伝って貯油室8に流れ落ちる。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部を縦断した本考案の1実施例に係る頭上弁
エンジンの概略背面図、第2図はその背面図、第3図は
そのシリンダブロックの平面図、第4図は従来技術に係
る立て形頭上弁エンジンの縦断背面図である。 1…立て形頭上弁エンジン、2…クランク室、 3…カム軸、4…シリンダブロック、 5…潤滑油戻り路、6…5の出口、 16…プッシュロッド挿通室、 17…シリンダ室、29…燃料噴射ポンプ、 30…ポンプ側面、51…中間肉壁部分、 52…ポンプ下面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】立て形頭上弁エンジン(1)のクランク室
    (2)内で、クランク軸(7)の横一側部にカム軸
    (3)を設け、カム軸(3)の上側でシリンダ室(1
    7)の横一側部にプッシュロッド挿通室(16)を形成
    して成る立て形頭上弁エンジンにおいて、 シリンダブロック(4)の肉壁のうち、シリンダ室(1
    7)とプッシュロッド挿通室(16)との間に位置する
    中間肉壁部分(51)内に、潤滑油戻り路(5)を上下
    方向に走らせて形成し、この潤滑油戻り路(5)の通路
    断面積はプッシュロッド挿通室(16)の横断面積より
    も遥かに狭く形成し、 潤滑油戻り路(5)の閉塞状下端部から出口(6)を横
    一側方に向けて連出させて、この出口(6)をクランク
    室(2)内の横一側上部空間に臨ませて横一側向きに開
    口し、 このクランク室(2)内の横一側部上部空間に燃料噴射
    ポンプ(29)を横一側方への傾斜姿勢にして設け、こ
    の燃料噴射ポンプ(29)のポンプ下面(52)をカム
    軸(3)に臨ませ、 この燃料噴射ポンプ(29)の斜め横他側上向きのポン
    プ側面(30)を、潤滑油戻り路(5)の出口(6)の
    開口端から見て、その横一側位置からその下側位置に亘
    って通過する状態に位置させ て構成したことを特徴とする立て形頭上弁エンジンのク
    ランク室への潤滑油戻り装置
JP1987012226U 1987-01-29 1987-01-29 立て形頭上弁エンジンのクランク室への潤滑油戻り装置 Expired - Lifetime JPH0623703Y2 (ja)

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JP1987012226U JPH0623703Y2 (ja) 1987-01-29 1987-01-29 立て形頭上弁エンジンのクランク室への潤滑油戻り装置

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JPS63119808U JPS63119808U (ja) 1988-08-03
JPH0623703Y2 true JPH0623703Y2 (ja) 1994-06-22

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018566U (ja) * 1983-07-15 1985-02-07 日本メクトロン株式会社 回路基板相互の接続位置決め構造
JPS6024920U (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 いすゞ自動車株式会社 ロツクナツトの回り止め装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018566U (ja) * 1983-07-15 1985-02-07 日本メクトロン株式会社 回路基板相互の接続位置決め構造
JPS6024920U (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 いすゞ自動車株式会社 ロツクナツトの回り止め装置

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JPS63119808U (ja) 1988-08-03

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