JPH0658028A - 車両のメインキー装置 - Google Patents

車両のメインキー装置

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Publication number
JPH0658028A
JPH0658028A JP21145292A JP21145292A JPH0658028A JP H0658028 A JPH0658028 A JP H0658028A JP 21145292 A JP21145292 A JP 21145292A JP 21145292 A JP21145292 A JP 21145292A JP H0658028 A JPH0658028 A JP H0658028A
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JP
Japan
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collar
key cylinder
key
case
lock pin
Prior art date
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Application number
JP21145292A
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English (en)
Inventor
Tomoo Nagumo
智夫 南雲
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キーシリンダをマイナスドライバ等を用いて無
理やり回すことによる車両の盗難を防止できるようにし
ている。 【構成】ケース29にカラー31が回転自在に配設さ
れ、上記カラーにキーシリンダ30が回転自在に配設さ
れ、このキーシリンダにはキー溝39が形成されるとと
もに、このキーシリンダを上記カラーに対しロック可能
とするタンブラ40が設置され、上記ケース内には、所
定トルク以下で上記カラーを上記ケースに対し回転ロッ
クするカラーロック機構としてのノッチ41およびリタ
ーンスプリング42が設置され、さらに上記ケース内に
は、上記キーシリンダおよび上記カラーにロックピン作
動機構を介して連結されたハンドルロックピン61が設
置され、上記ロックピン作動機構は、Aアーム62およ
びBアーム63を備え、上記キーシリンダのみの回転に
より上記ハンドルロックピンを上記ケースから突出入可
能に設けるとともに、上記キーシリンダおよび上記カラ
ーの一体回転により上記ハンドルロックピンを突出状態
に維持可能に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車や自動四
輪車等の車両に適用されて、車両の盗難を防止するに好
適な車両のメインキー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車のメインキー装置は、
ケースにキーシリンダが回転自在に配置され、このキー
シリンダにキー溝が形成されると共にタンブラが設置さ
れ、上記ケース内に、上記キーシリンダの正回転によっ
てON作動されるメインスイッチと、上記キーシリンダ
に連結され、このキーシリンダの回転によりケースに対
し突出入するハンドルロックピンと、が配置されて構成
される。
【0003】上記タンブラは、キーシリンダをケースに
対しロックさせるものであり、上記キー溝にキーを差し
込んだときにキーシリンダのケースに対するロックを解
除して、キーシリンダをケースに対し回転可能とするも
のである。また、メインスイッチは自動二輪車の電気回
路に接続され、キーシリンダのON位置でON作動して
この電気回路を通電状態とし、エンジンを始動可能とす
る。さらに、ハンドルロックピンは、キーシリンダのL
OCK位置でケースから突出し、ハンドルロックピンを
車体フレームに係合させてハンドルをロックするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のメインキー装置では、キーシリンダのケースに対する
ロックがタンブラのみによりなされている。このため、
マイナスドライバ等をキーシリンダのキー溝に差し込
み、キーシリンダのLOCK位置からON位置へ向って
キーシリンダを無理やり回すと、タンブラが破壊されて
キーシリンダが回転し、メインスイッチがON作動し、
ハンドルロックピンが収納してしまう。これにより、エ
ンジンが始動されるとともにハンドルが操舵可能となっ
て、自動二輪車が盗難されるおそれがある。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、キーシリンダをマイナスドライバ等を用
いて無理やり回すことによる車両の盗難を防止できる車
両のメインキー装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケースにカ
ラーが回転自在に配設され、上記カラーにキーシリンダ
が回転自在に配設され、このキーシリンダにはキー溝が
形成されるとともに、このキーシリンダを上記カラーに
対しロック可能とするタンブラが設置され、上記ケース
内には、所定トルク以下で上記カラーを上記ケースに対
し回転ロックするカラーロック機構が設置され、さらに
上記ケース内には、上記キーシリンダおよび上記カラー
にロックピン作動機構を介して連結されたハンドルロッ
クピンが設置され、上記ロックピン作動機構は、上記キ
ーシリンダのみの回転により上記ハンドルロックピンを
上記ケースから突出入可能に設けるとともに、上記キー
シリンダおよび上記カラーの一体回転により上記ハンド
ルロックピンを突出状態に維持可能に構成したものであ
る。
【0007】
【作用】したがって、キーシリンダのキー溝にキーを差
し込んでキーシリンダをLOCK位置方向へ回したとき
には、カラーがカラーロック機構の作動でケースに固定
維持されているので、キーシリンダのみが回転し、ハン
ドルロックピンはロックピン作動機構の作用でケースに
対し突出入し、ハンドルがロックあるいはロック解除さ
れる。
【0008】また、キーシリンダのキー溝にキー以外の
例えばマイナスドライバ等が差し込まれて、キーシリン
ダがLOCK位置からON位置方向へ回されたときに
は、キーシリンダおよびカラーに過大なトルクが作用
し、カラーロック機構の作用でカラーがケースに対しキ
ーシリンダと共に回転する。このため、キーシリンダが
ON位置方向、つまりハンドルロックピンのロック解除
方向へ回転しても、ロックピン作動機構の作用でハンド
ルロックピンは突出状態が維持され、ハンドルロックが
解除されることがない。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1は、この発明に係る車両のメインキー
装置の第1実施例を示す断面図であり、図2は、図1の
メインキー装置が設置された自動二輪車を示す全体側面
図である。
【0011】図2に示す自動二輪車10は、ツインビー
ム形状のメインチューブ11を備えた車体フレーム12
を有する。エンジン14は上記メインチューブ11およ
びダウンチューブ15に懸吊される。メインチューブ1
1の前端部に固着されたヘッドパイプ16にフロントフ
ォークアッセンブリ17が支持される。このフロントフ
ォークアッセンブリ17のフロントフォーク18の下部
に、前輪19が回転自在に軸支される。
【0012】また、メインチューブ11の後端部に固着
されたボディフレーム20に、スイングアーム21が上
下方向揺動自在に支持される。このスイングアーム21
の自由端部に後輪22が回転自在に軸支される。スイン
グアーム21は、図示しないリアクッションユニットに
より緩衝懸架される。
【0013】さらに、メインチューブ11の後端部に、
図示しないシートレールが固着され、このシートレール
によりライダシート23およびピリオンシート24が支
持される。また、ライダシート23の前方に、メインチ
ューブ11に支持されたフューエルタンク25が配置さ
れる。
【0014】上記フロントフォークアッセンブリ17の
アッパブラケット26にハンドル27が固定されると共
に、図3にも示すメインキー装置28が設置される。こ
のメインキー装置28は、図1に示すように、ケース2
9にキーシリンダ30およびカラー31が内蔵され、さ
らに、メインスイッチ32(図6)の固定接点ベース3
2Aおよび可動接点ロータ32B、並びにサブスイッチ
33(図6)の固定接点ベース33Aおよび可動接点ロ
ータ33Bがケース29に内蔵されて構成される。さら
に、メインキー装置28は、ケース29内にロックピン
作動機構60(図8)を介してキーシリンダ30および
カラー31に連結され、かつケース29から突出入可能
に設けられたハンドルロックピン61を有する。
【0015】キーシリンダ30は、カラー31に対し回
転可能に設けられ、カラー31は、ケース29に対し回
転可能に設けられる。つまり、キーシリンダ30には、
図4に示すようにキーシリンダ廻り止め突起36が一体
成形され、このキーシリンダ廻り止め突起36がケース
29の両ストッパ37に当接する範囲で、キーシリンダ
30はカラー31に対し回転可能に設けられる。キーシ
リンダ30は、この回転範囲において、図3に示すON
位置、OFF位置、およびLOCK位置にそれぞれ停止
可能に設けられる。
【0016】キーシリンダ30には、図1に示すイグニ
ッションキー38を差込み可能とするキー溝39(図
4、図5および図6)が形成されると共に、複数枚のタ
ンブラ40が設置される。これらのタンブラ40は、図
6に示すようにカラー31に係合可能に設けられ、係合
状態でキーシリンダ30のカラー31に対する回転をロ
ックし、イグニッションキー38がキー溝39に差し込
まれたときにキーシリンダ30内にスライドして収納さ
れて上記係合状態が解除され、キーシリンダ30のカラ
ー31に対する回転を可能とするものである。
【0017】図1、図6および図7に示すように、ケー
ス29には、カラー31の外周に対向してノッチ41が
設置されると共に、カラー31の下部との間にリターン
スプリング42が介装される。これらのノッチ41およ
びリターンスプリング42がカラーロック機構を構成す
る。カラー31は、通常時、上記ノッチ41およびリタ
ーンスプリング42の付勢力によってケース29に対し
ロックされるが、タンブラ40を介してキーシリンダ3
0からタンブラ破壊強度以下でこの破壊強度に近い力が
作用したときに、ノッチ41およびリターンスプリング
42の付勢力に抗してケース29に対し回転する。この
カラー31回転時におけるリターンスプリング42の一
端および他端の最大移動範囲は、図7の一点鎖線あるい
は二点鎖線位置である。また、上記タンブラ破壊強度に
近い力とは、例えばタンブラ40の破壊強度の約80%
の値の力である。
【0018】図1に示すように、ケース29には、カラ
ー31の上端面に対応する位置にサークリップ43が設
置されて、カラー31の軸方向の位置が規制される。ま
た、キーシリンダ30の下部には、ケース29に係止す
るEリング44が設置される。さらに、ケース29はカ
バー45で覆われ、このカバー45の上部がキーシリン
ダ30の上面まで延びる。このカバー45の上部および
Eリング44によって、キーシリンダ30の軸方向の位
置が規制される。
【0019】前記メインスイッチ32の可動接点ロータ
32Bは、ケース29内においてキーシリンダ30と同
軸状態に配置され、このキーシリンダ30の下端部に回
転一体に嵌合される。メインスイッチ32の固定接点ベ
ース32Aは、ケース29と底蓋46との間に配置され
て、可動接点ロータ32Bの下端部を支持すると共に、
コード47が接続される。キーシリンダ30がON位置
まで回転することにより可動接点ロータ32Bが回転す
ると、固定接点ベース32Aおよび可動接点ロータ32
Bにともに設置された第1の接点48(図11)および
第2の接点49(図11)が接触し、メインスイッチ3
2がON作動する。
【0020】また、図1に示す前記サブスイッチ33の
可動接点ロータ33Bは、メインスイッチ32の可動接
点ロータ32Bに回転自在に遊嵌される。この可動接点
ロータ33Bにカラー31の下端部が嵌合されて、可動
接点ロータ33Bはカラー31と回転一体に設けられ
る。一方、サブスイッチ33の固定接点ベース33A
は、可動接点ロータ33Bと対向してケース29に設置
されると共に、コード50が接続される。カラー31の
回転により可動接点ロータ33Bが回転すると、固定接
点ベース33Aおよび可動接点ロータ33Bにともに設
置された第1の接点51(図11)および第2の接点5
2(図11)が離れ、第3の接点53(図11)が接触
して、サブスイッチ33は部分的にOFF作動する。
【0021】図11に示す自動二輪車の電気回路54で
は、メインスイッチ32の第1の接点48とサブスイッ
チ33の第1の接点51および第3の接点53が直列に
接続され、一方、メインスイッチ32の第2の接点49
がサブスイッチ33の第2の接点52に直列に接続され
る。サブスイッチ33の第1の接点51は電装品に接続
され、サブスイッチ33の第2の接点52はCDIユニ
ット(容量放電点火ユニット)に接続される。また、サ
ブスイッチ33の第3の接点53は、オフタイマ55を
経てホーン56に接続される。ホーン56はまた、手動
操作されるホーンスイッチ57にも直列に接続される。
上記オフタイマ55は、一定時間経過後にOFF操作さ
れて、通電状態を遮断するものである。
【0022】なお、図1中の符号58はスイッチスプリ
ングである。このスイッチスプリング58は、メインス
イッチ32の可動接点ロータ32Bおよびサブスイッチ
33の可動接点ロータ33B間に介在されて、両メイン
スイッチ32およびサブスイッチ33の接点48,4
9,51,52および53の接触を良好にする。
【0023】図1および図8に示す前記ハンドルロック
ピン61は、ケース29から突出状態で車体フレーム1
2のヘッドパイプ16(図2)に係合して、ハンドル2
7をロックするものである。また、前記ロックピン作動
機構60は、図8および図10に示すように、Aアーム
62、Bアーム63およびCアーム64を有して構成さ
れ、Cアーム64の長手方向中央部がハンドルロックピ
ン61の基端部に回転自在に軸支される。Cアーム64
の両端部に、Aアーム62およびBアーム63のそれぞ
れの一端部が回転自在に軸支される。Aアーム62の他
端部65Aは、図1に示すように、メインスイッチ32
の可動接点ロータ32Bに立設されたアーム連結部66
に回転自在に軸支される。また、Bアーム63の他端部
65Bは、サブスイッチ33の可動接点ロータ33Bに
立設されたアーム連結部67に回転自在に軸支される。
【0024】カラー31が回転しない場合には、Bアー
ム63の他端部65Bは図8の実線で示す定位置にあ
る。また、この状態では、Aアーム62の他端部65A
は、キーシリンダ30の回転に基づく可動接点ロータ3
2Bの回転により、図8の破線で示す半円軌跡上を移動
する。したがって、このAアーム62の他端部65Aの
動きに応じて、Aアーム62は、キーシリンダ30のO
N位置では一点鎖線位置に、OFF位置では実線位置
に、LOCK位置では二点鎖線位置にそれぞれ至り、こ
の動きに応じてハンドルロックピン61がケース29か
ら突出入する。つまり、ハンドルロックピン61は、キ
ーシリンダ30のON位置で一点鎖線位置に収納され、
OFF位置で実線位置に収納され、LOCK位置で二点
鎖線位置に突出される。
【0025】また、カラー31が回転したときには、B
アーム63の他端部65Bは、図9の破線で示す半円軌
跡上を移動する。Aアーム62、Bアーム63およびC
アーム64が図9の実線位置にあるときには、キーシリ
ンダ30がLOCK位置にあってハンドルロックピン6
1が突出し、ハンドル27がロックされている。この状
態からカラー31がキーシリンダ30と一体回転して、
キーシリンダ30のON位置まで回転されると、このキー
シリンダ30の回転によってAアーム62が破線位置に
至るが、Bアーム63も破線位置に至るので、ハンドル
ロックピン61は突出状態を維持する。
【0026】次に、作用効果を説明する。
【0027】通常運転時に、イグニッションキー38が
キーシリンダ30のキー溝39に差し込まれると、タン
ブラ40が全てキーシリンダ30内に収納され、キーシ
リンダ30とカラー31とのロックが解除される。この
状態では、サブスイッチ33の第1および第2の接点5
1および52がON状態にある(後述)ので、イグニッ
ションキー38を右に回転させてキーシリンダ30をO
N位置に設定するとメインスイッチ32がON作動し、
電装品およびCDIユニットへ電気が供給されて、エン
ジンは始動可能状態となる。
【0028】この通常運転時には、カラー31がノッチ
41およびリターンスプリング42の付勢力によってケ
ース29にロックされているため、カラー31はケース
29に対し回転せず、サブスイッチ33は作動しない。
つまり、サブスイッチ33の第1の接点51および第2
の接点52は接触してON状態を保ち、第3の接点53
は非接触してOFF状態を維持する。
【0029】また、この通常運転時にイグニッションキ
ー38を左へ回転させて、キーシリンダ30をLOCK
位置に設定すると、このキーシリンダ30による可動接
点ロータ32Bの回転によってAアーム62は移動する
が、カラー31が回転しないので、Bアーム63は移動
しない。したがって、Bアーム63が図8の実線位置に
停止したまま、Aアーム62のみが図8の一点鎖線位置
から同図二点鎖線位置へ移動し、ハンドルロックピン6
1は、同図の二点鎖線位置で示すように突出して、ハン
ドル27をロックする。
【0030】盗難時に、イグニッションキー38以外の
長尺物(例えばマイナスドライバ等)によって、キーシ
リンダ30がLOCK位置からON位置へ無理やり右回
転させられると、タンブラ40の作動によりキーシリン
ダ30とカラー31とのロックは外れないが、カラー3
1をケース29にロックしているノッチ41が外れ、リ
ターンスプリング42の付勢力に抗してカラー31がキ
ーシリンダ30とともに右方向に回転する。
【0031】この状態では、メインスイッチ32はキー
シリンダ30がON位置まで回転されるためON作動す
るが、同時にカラー31が回転することによって、サブ
スイッチ33は部分的にOFF作動する。つまり、サブ
スイッチ33の第1の接点51および第2の接点52が
離れてOFF状態となり、電装品およびCDIユニット
への通電が断たれ、エンジンの始動が不可能になる。さ
らに、サブスイッチ33の第3の接点53が接触してO
N状態となり、ホーン56へ電気が供給されて警報が鳴
る。
【0032】また、このとき、キーシリンダ30がON
位置まで回転されるため、Aアーム62が図9の実線位
置から破線位置へ移動するが、カラー31もキーシリン
ダ30と一体に回転されるので、Bアーム63も図9の
実線位置から破線位置へ移動する。このため、ハンドル
ロックピン61は突出状態が維持され、ハンドル27の
ロックは解除されることがない。以上のように、マイナ
スドライバ等による盗難時にエンジンを始動させること
ができず、警報が鳴り、さらにハンドル27が操舵不可
能となるので、盗難を防止できる。
【0033】マイナスドライバ等を用いたキーシリンダ
30の回転を中止すると、リターンスプリング42によ
ってキーシリンダ30およびカラー31が元の位置に戻
り、サブスイッチ33の第3の接点53が非接触のOF
F状態となって、ホーン56が鳴り止む。
【0034】なお、上記実施例では、図11に示す電気
回路54において、サブスイッチ33の第3の接点53
とホーン56との間にオフタイマ55を接続したものを
述べたが、このオフタイマ55を廃止して、盗難時にホ
ーン56が鳴り続けるようにしてもよい。あるいは、図
1および図7に示すリターンスプリング42を廃止し
て、盗難時に同様にホーン56が鳴り続けるようにして
もよい。また、メインキー装置28を自動四輪車に適用
してもよい。
【0035】図12は、この発明に係る車両のメインキ
ー装置の第2実施例を示す断面図である。この第2実施
例において、前記第1実施例と同様な部分は、同一の符
号を付すことにより説明を省略する。
【0036】この第2実施例が第1実施例と異なる主要
な点は、ロックピン作動機構70(図19)の構成であ
る。つまり、このロックピン作動機構70は、図12お
よび図16〜図19に示すように、メインスイッチ32
の可動接点ロータ32B軸心部に固定されたサンギア7
1と、このサンギア71に噛み合うプラネタリギア72
を軸支するカムバー73と、ハンドルロックピン61に
固定され、カムバー73のカム駆動部73Aが遊嵌され
たカム溝74を有するカムプレート75と、サブスイッ
チ33の可動接点ロータ33Bの外周部に刻設されたド
ライブギア76と、このドライブギア76と噛み合う第
1アイドルギア77と、この第1アイドルギア77と連
結ロッド78を介して固定された第2アイドルギア79
と、この第2アイドルギア79が第3アイドルギア80
を介して外周歯81に噛み合い、かつ内周歯82にプラ
ネタリギア72が噛み合うドリブンリングギア83と、
を有して構成される。
【0037】ここで、サンギア71の歯数をA;ドリブ
ンリングギア83の内周歯82および外周歯81の歯数
をそれぞれB,B′;第1および第2アイドルギア7
7,78の歯数をそれぞれD,C;ドライブギア76の
歯数をEとすれば、
【数1】 を満たすようにギア比が設定される。例えばA=12,
B=24,B′=36,C=9,D=12,E=24に
設定される。
【0038】次に、上述のロックピン作動機構70につ
いて作用・効果を説明する。
【0039】通常運転時にイグニッションキー38をキ
ー溝39に差し込んで、キーシリンダ30をLOCK位
置方向へ回すと、サンギア71は回転するが、ドリブン
リングギア83が固定状態にあるので、サンギア71の
回転によりプラネタリギア72は公転し、カムバー73
が動く。キーシリンダ30のLOCK位置でカムバー7
3のカム駆動部73Aはカムプレート75を押し出し、
ロックピン61がケース29から突出して、ハンドル2
7がロックされる。
【0040】盗難時にマイナスドライバ等によってキー
シリンダ30がLOCK位置からON位置方向へ無理や
り回されたときには、カラー31のノッチ41が外れ、
キーシリンダ30とカラー31とが一体となって回転す
る。このとき、キーシリンダ30が回されるためサンギ
ア71は回転するが、カラー31もキーシリンダ30と
一体に回されるため、このカラー31の回転がドライブ
ギア76から第1アイドルギア77、第2アイドルギア
79および第3アイドルギア80を順次経てドリブンリ
ングギア83へと伝達される。このドリブンリングギア
83は、サンギア71と逆方向に回転されるため、プラ
ネタリギア72は公転せず、結果としてカムバー73は
動かない。このため、ハンドルロックピン61は収納さ
れることなく突出状態を維持し、盗難防止となる。な
お、この盗難時には、前記実施例と同様にエンジンが作
動せず、かつホーン56が鳴る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る車両のメ
インキー装置によれば、ケースにカラーが回転自在に配
設され、上記カラーにキーシリンダが回転自在に配設さ
れ、このキーシリンダにはキー溝が形成されるととも
に、このキーシリンダを上記カラーに対しロック可能と
するタンブラが設置され、上記ケース内には、所定トル
ク以下で上記カラーを上記ケースに対し回転ロックする
カラーロック機構が設置され、さらに上記ケース内に
は、上記キーシリンダおよび上記カラーにロックピン作
動機構を介して連結されたハンドルロックピンが設置さ
れ、上記ロックピン作動機構は、上記キーシリンダのみ
の回転により上記ハンドルロックピンを上記ケースから
突出入可能に設けるとともに、上記キーシリンダおよび
上記カラーの一体回転により上記ハンドルロックピンを
突出状態に維持可能に構成したことから、キーシリンダ
のキー溝に、例えばマイナスドライバ等が差し込まれて
キーシリンダが無理やり回されたとき、カラーがケース
に対し回転し、ハンドルロックピンの突出状態が維持さ
れて、車両の盗難を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両のメインキー装置の第1実
施例を示す断面図。
【図2】図1のメインキーが適用された自動二輪車を示
す全体側面図。
【図3】図2のIII 矢視図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図。
【図6】図1のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】図1のVII −VII 線に沿う断面図。
【図8】図1のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】図8のロックピン作動機構の作用を示す図8に
対応した断面図。
【図10】図9のロックピン作動機構を示す斜視図。
【図11】図1のメインキー装置におけるメインスイッ
チおよびサブスイッチを含む自動二輪車の電気回路図。
【図12】この発明に係る車両のメインキー装置の第2
実施例を示す断面図。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図。
【図14】図12のXIV −XIV 線に沿う断面図。
【図15】図12のXV−XV線に沿う断面図。
【図16】図12のXVI −XVI 線に沿う断面図。
【図17】図12のXVII−XVII線に沿う断面図。
【図18】図12のXVIII −XVIII 線に沿う断面図。
【図19】図12のロックピン作動機構を示す斜視図。
【符号の説明】
28 メインキー装置 29 ケース 30 キーシリンダ 31 カラー 32 メインスイッチ 32B 可動接点ロータ 33 サブスイッチ 33B 可動接点ロータ 39 キー溝 40 タンブラ 41 ノッチ 42 リターンスプリング 60 ロックピン作動機構 61 ハンドルロックピン 62 Aアーム 63 Bアーム 64 Cアーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースにカラーが回転自在に配設され、
    上記カラーにキーシリンダが回転自在に配設され、この
    キーシリンダにはキー溝が形成されるとともに、このキ
    ーシリンダを上記カラーに対しロック可能とするタンブ
    ラが設置され、上記ケース内には、所定トルク以下で上
    記カラーを上記ケースに対し回転ロックするカラーロッ
    ク機構が設置され、さらに上記ケース内には、上記キー
    シリンダおよび上記カラーにロックピン作動機構を介し
    て連結されたハンドルロックピンが設置され、上記ロッ
    クピン作動機構は、上記キーシリンダのみの回転により
    上記ハンドルロックピンを上記ケースから突出入可能に
    設けるとともに、上記キーシリンダおよび上記カラーの
    一体回転により上記ハンドルロックピンを突出状態に維
    持可能に構成したことを特徴とする車両のメインキー装
    置。
JP21145292A 1992-08-07 1992-08-07 車両のメインキー装置 Pending JPH0658028A (ja)

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