JPH0657975U - 配管における臭気防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管内の臭気を確実に遮断できるようにす
る。 【構成】 略円筒状の筐体１３に該筐体１３の蓋体１４
を装着する。該蓋体１４は筐体１３に回転自在に枢着さ
れると共に、該蓋体１４の回転軸は偏心され、前記筐体
１３を該蓋体１４にて被蔽し、該筐体１３を水等が通過
する際に該蓋体１４が開となるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は配管における臭気防止装置に関するものであり、特に、臭気防止装 置の施工を簡素化した配管における臭気防止装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種、配管における臭気防止装置を図７に従って説明する。 図は配管１を示し、管材２，２…、２ａ，２ａ…を接続して構成してある。該 配管１は中間部に湾曲した管材２ａ，２ａ…を装着して蛇行させてあり、配管１ を上方へ延設し、中間部にて下方へＵターンさせた後、再び、上方へ延設してあ る。

【０００３】 従って、該配管１に水等を流せば、配管１のＵ字部位に該水３等が滞留するの で、例えば、下水管等の配管１の下方から上がってくる臭気を該滞留した水３等 にて該配管１を閉として防ぐこができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の配管における臭気防止装置は配管を蛇行させて凵字状に形成し 、該凵字状部位に水を滞留させて下方から上昇する臭気を該水によって遮断しよ うとするものであるが、該水は蒸発して枯れることがある。然るときは、前記臭 気を吸収することができない。しかし、該臭気防止装置は多数の管材を接続して 形成するため、施工に多大な労力を要す。また、配管を蛇行させるため、大なる 施工スペースが必要となる。

【０００５】 そこで、前記凵字状部位の水が枯れたとしても確実に臭気を遮断できるように するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案は該課題を解決 することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するために提案されたものであり、略円筒状の筐体 に該筐体の蓋体を装着し、該蓋体を回転自在に枢着すると共に、該蓋体の回転軸 を偏心させて枢着し、前記筐体を該蓋体にて被蔽し、該筐体を水等が通過する際 に該蓋体が開となるように構成したことを特徴とする配管における臭気防止装置 を提供せんとするものである。

【０００７】

【作用】

この考案は筒状の筐体に蓋体を設け、該蓋体にて臭気を遮断できるように構成 してある。また、該蓋体は偏心して枢着されているため、該筐体内に水等が通過 する際には、蓋体に該枢着点を中心として左右に不均等な力が加わり、該水が蓋 体を容易に開とする。また、水の通過が中断されると該蓋体が筐体を遮断して臭 気を防止する。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図１乃至図６に従って詳述する。 図において、１０は配管であり、図１に示すように、管材１１，１１…を接続 して形成してある。また、該配管１０には臭気防止装置１２を装着してあり、該 臭気防止装置１２にて下水等の臭気を遮断できるように構成している。

【０００９】 該臭気防止装置１２は、図２に示すように、円筒状の筐体１３と蓋体１４とか ら構成されている。該蓋体１４は筐体１３の開口部１５を被蔽できるように形成 されるとともに、該開口部１５の縁部に回転自在に枢着されている。 該蓋体１４は図３及び図４に示すように、金属板にて筐体１３の開口部１５の 内径と同径に形成されている。また、該蓋体１４の縁部には枢支ピン１４ａ，１ ４ａが固設され、該枢支ピン１４ａ，１４ａを筐体１３の開口部１５縁部に枢着 してある。

【００１０】 一方、該枢支ピン１４ａ，１４ａは、蓋体１４の中心線に対して偏位して設け られている。従って、該蓋体１４は前記枢支ピン１４ａ，１４ａを結んだ線にて 区画される両方の面積は異なる。そして、該蓋体１４の面積の小となる一側面１ ６に重り１７を設けて蓋体１４のバランスを調整してある。 更に、該一側面１６の縁部１８を上方へ段設し、他側面１９の縁部２０を下方 へ段設してそれぞれの縁部１８，２０を筐体１３の開口部１５に係止できるよう に形成してある。そして、通常の状態では該蓋体１４が開口部１５を被蔽するよ うに構成してある。

【００１１】 また、図５に示すように、前述した蓋体１４の縁部１８，２０を段設すること なく、重り１６ａにて一側面１６と他側面１９との重量を均等にして通常の状態 において、筐体１３の開口部１５を閉とするように形成してもよい。 而して、図１に示した配管１０に水等を流せば、前記臭気防止装置１２の上方 より該水が流入する。このときは、蓋体１４が偏心して枢支されているため、枢 支ピン１４ａ，１４ａを中心として面積の小なる一側面１６に比して、面積の大 なる他側面１９に大なる力が加わり、該蓋体１４が回転して筐体１３の開口部１ ５を容易に開口する。

【００１２】 そして、該水等の通過が中断されれば、再び蓋体１４が元の状態に復帰て筐体 １３の開口部１５を被蔽し、下から上がってくる臭気を遮断する。 図６は他の実施例を示し、蓋体１４を楕円に形成している。これら蓋体１４や 筐体１３の形状等は本実施例のみに限定されるべきではなく、施工上最も効果的 に形成されるを可とする。

【００１３】 また、この考案は、この考案の精神を逸脱しない限り種々の改変を為す事がで き、そして、この考案が該改変せられたものに及ぶことは当然である。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は上記一実施例に詳述したように、筒状の筐体に蓋体を設けて該蓋体 にて臭気を遮断できるように構成している。そして、該蓋体は偏心して枢着され ているので、該筐体内に水等が通過する際には、蓋体に該枢着点を中心として左 右に不均等な力が加わり、該水が蓋体を容易に開とする。また、水の通過が中断 されると該蓋体が筐体を遮断して臭気を防止する。

【００１５】 従って、該臭気防止装置を装着すれば、臭気を遮断することができるので、施 工が容易になると共に、従来に比して小なるスペースにおいても施工できる等、 実用的価値のある考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】配管の一部切欠側面図。

【図２】臭気防止装置の縦断面図。

【図３】臭気防止装置の平面図。

【図４】臭気防止装置の要部断面図。

【図５】他の実施例を示す臭気防止装置の要部断面図。

【図６】他の実施例を示す臭気防止装置の平面図。

【図７】従来型の臭気防止装置を備えた配管の一部切欠
側面図。

【符号の説明】

１０ 配管 １３ 筐体 １４ 蓋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略円筒状の筐体に該筐体の蓋体を装着
   し、該蓋体を回転自在に枢着すると共に、該蓋体の回転
   軸を偏心させて枢着し、前記筐体を該蓋体にて被蔽し、
   該筐体を水等が通過する際に該蓋体が開となるように構
   成したことを特徴とする配管における臭気防止装置。