JPH0657907B2 - 光学読み取りマーク記録布帛 - Google Patents

光学読み取りマーク記録布帛

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JPH0657907B2
JPH0657907B2 JP1323195A JP32319589A JPH0657907B2 JP H0657907 B2 JPH0657907 B2 JP H0657907B2 JP 1323195 A JP1323195 A JP 1323195A JP 32319589 A JP32319589 A JP 32319589A JP H0657907 B2 JPH0657907 B2 JP H0657907B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は識別マークを光学的に読み取り可能に記録した
布帛に関するものである。
本発明で言う識別マークに記録する事項とは、たとえ
ば、製造メーカーが付与するメーカーコード、商品アイ
テムコード、加工方法、洗濯方法、取扱い方法、サイ
ズ、色彩、製造年月日等の各種データ、あるいは、販売
店が付与する販売店コード、価格、仕入れ関係データ等
であり、また、むろんこれら以外でも、各種業態で有用
なその他の情報等であってもよい。
さらに該マークは、該布帛、および/または該布帛を接
着あるいは縫い合わせ等により取り付けられた衣料、寝
具、その他物品等の所有者、持ち主、預り主等を識別す
るための情報等であってもよい。
[従来の技術] POS(Point of Sale )システムを中心とした流通業
界では、単品識別表示用バーコードシンボルが広く利用
されている。たとえば、販売店では該バーコードを読み
取ることにより、レジスタへのキー入力を避け、あるい
は販売傾向を迅速に把握するための在庫および販売実績
管理に利用されている。
しかしながら、布地あるいは衣料あるいは寝具等の縫製
品に識別バーコードを印刷しようとする場合には、従来
の繊維布では得られる印刷が不鮮明であったり、あるい
は印刷(光学)濃度が薄いという不都合があり、光学記
録体として現在最も多く用いられている紙あるいはフィ
ルム類に同様な印刷を試みた場合と、明らかに得られる
パターンに差がある。
そして、光学読み取り装置の読み取り精度および/また
は読み取りエラー率は、印刷品質により大きく左右され
るため、上記不都合のある光学読み取りマークの記録さ
れた布帛はいまだかつて実用化に至っていないのが現状
である。
一方、実開昭64−13575号公報では、布地の色彩
と異なる色彩を有する糸を、光学読み取り装置により読
み取り得る所望のパターンに縫い付ける、あるいは刺繍
をすることによって光学読み取りマークのパターンを構
成することが提案されている。しかしながら、かかる方
法では、刺繍糸の繊度(太さ)によりパターンエッジの
形状が決まるため、該繊度を細くしなければならないと
いう問題があり、これを実現するためには複雑な装置を
必要とし該工程に長時間を要するという問題があり、ま
た、縫い付けや刺繍は生産性の点でも問題があるもので
あった。
また、流通の各段階で、布帛あるいは衣料、寝具等の縫
製品に、製造メーカー、ブランド名、素材等の品質、価
格等を記録した札を付加することがあるが、これとて非
常に繁雑な作業を伴うものである。
さらに、一つの業態として、グリーニング店、クリーニ
ング業界における顧客管理、取扱い代理店管理などに識
別バーコードを付与した札を利用するということが考え
られるが、その場合、該バーコード付与札が繰り返し使
用することができるものであれば、クリーニングに出す
たびに該札を取り付けるという繁雑な作業が不要とな
り、非常に有用なものと考えられる。
このように識別バーコード付与札を繰り返し利用するこ
とができれば、その他の業種、業態においても有用な使
い方は多くあるものと考えられるが、いまだ、そのよう
な繰り返し使用することのできる、かつまた読み取り精
度も高く読み取りエラー率の小さい識別バーコード札は
なかったのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる数々の問題点を解決し、それぞれの業
態においての各種の有用な識別コードを鮮明に印刷する
ことができ、かつ耐久性良く使用できて、また光学読み
取り装置によりほとんどエラーなく正確に読み取ること
が可能な良好な印刷品質を有する光学読み取りマーク記
録体を提供することを目的とする。
なお、本発明でいう光学読み取りマークとは、バーコー
ド、OCR(Optical Character Recognition)等に記
号化されたものであって、それらに応じた任意の読み取
り装置によって光学的に読み取り処理可能なものであれ
ば、規格は特に限定されるものではない。
[課題を解決するための手段] 上述した通りの本発明の目的は、1〜0.00001デ
ニールの極細繊維を構成主体としてなる布帛であり、該
布帛構成体たる極細繊維の集合体表面に、プリントによ
り光学的に読み取り可能に記録した識別マークを有する
繊維布であることを特徴とする光学読み取りマーク記録
布帛とすることによって達成される。
また、かかる本発明の光学読み取りマーク記録布帛にお
いて、好ましくは、識別マークがバーコードタイプに記
号化されたものであることを特徴とするものであり、あ
るいはまた、繊維布が、織編物あるいは不織布であるこ
とを特徴とするものであり、あるいはまた、織編物であ
る場合、1〜0.00001デニールの極細繊維からな
る糸が主体に用いられてなる織編物であって該織編物の
タテ、ヨコ密度積が1,000本/cm2以上でありかつ
構成繊維本数積が5,000,000本/cm2以上であ
ることを特徴とするものであり、あるいはまた、不織布
である場合、1〜0.00001デニールの極細繊維を
主体としてなりかつ該不織布の見掛け密度が0.15g
/cm3以上であることを特徴とするものである。
[作用] 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光学読み取りマーク記録布帛において、1デニ
ール以下の繊維を製造する方法は特に限定されるもので
なく、従来から知られている各種の極細繊維の製造技術
などをそのまま使用することができる。すなわち、たと
えば、一般に、海島型複合繊維と言われる高分子相互配
列体繊維による方法で作ってもよく、また、その島成分
が、さらに海島型複合繊維と言われる高分子相互配列体
繊維になっているものから作ってもよい。この場合の海
成分は溶剤や分解剤で分離するものであってもよいし、
A、B2成分からなる剥離型の分割繊維のように分離す
るものであってもよい。また、直接紡糸する方法におい
て、紡糸条件を極細繊維を紡糸する条件に設定して作っ
てもよいし、また、あるいは、A、B2成分からなる剥
離型の分割繊維を使用することにより、1デニール以下
の繊維となす方法などを使用してもよい。
このような1〜0.00001デニールの繊維を製造す
る方法は、いくつかの方法が知られており、例えば、
「化学と工業、第36巻第521〜523頁」(198
3年、日本化学会発行)にも説明されている通りであ
り、本発明ではそれらの方法のうち適宜のものを使用で
きるものである。
なお、本発明でいう1〜0.00001デニールの極細
繊維において、その断面形状は、円形に限られるもので
なく、三角、四角、楕円あるいは多角形などのうちいず
れの形状のものであってもかまわない。むしろ、扁平率
の大きな楕円形状のものや矩形状断面形状のものなど
は、同一単糸繊度で比較した場合、表面の平坦性が向上
し、より好ましい形状といえる。
本発明の布帛は、上述の通りの1〜0.00001デニ
ールの極細繊維を構成主体としてなる布帛であって、該
布帛構成体たる極細繊維の集合体表面にプリントにより
直接に、光学的に読み取り可能に記録されて成る識別マ
ークを有してなるものである。
本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、繊維布からな
るものであればよく、該繊維布は、織編物や不織布のい
ずれであってもよいが、所謂従来のコピー用紙のような
硬くてパリパリとしたものではない。ただし、そのよう
な硬くてパリパリとしたものでなく、ある程度ソフトな
ものであれば、ペーパーライクに仕上げられた不織布あ
るいは編織物であってもよい。
織編物となす方法は従来のいかなる方法によってもよ
い。組織も織物であるならば、平織り、斜文織、朱子
織、これらの二重織りあるいは変化組織であってもよ
く、また、編物であるならば、ヨコ編、タテ編など全て
の編(広義)が含まれる。さらに、その立毛品を含むも
のである。また、不織布においては、一般的なスパンボ
ンド法あるいはフラッシュ紡糸法、メルトブロー紡糸法
などによって得られるもの、さらにそれらの立毛品であ
ってもいずれを使用してもよい。
本発明の光学読み取りマーク記録布帛を織編物によって
構成する場合、タテ糸、ヨコ糸の構成糸本数、構成繊維
本数および密度は、本発明の効果を好ましく得る上にお
いて大きなウェイトを占める。すなわち、タテ糸、ヨコ
糸における構成繊維本数の積は5,000,000本/
cm2以上のものであることが好ましく、また、タテ糸、
ヨコ糸の織、編密度の積は1,000本/cm2以上であ
るものであることが好ましく、特に、かかる数値を満足
することにより、着色剤の織編物への印刷効率が非常に
良好であり、極めて実用的な光学濃度と識別マークのパ
ターン境界の鮮明さを得ることができるものである。
同様に、不織布においても、非常に緻密でかつなるべく
平坦な表面構造であることが好ましいものであり、具体
的には、必ずしも限定されるものではないが、本発明者
らの知見によれば、見掛け密度で0.15g/cm3以上
のものが好ましく、これより、たとえば、通常のスパン
ボンド不織布や単繊維不織布にさらにカレンダー加工を
施したものや、あるいはウォータージェットパンチを施
したものは好適に使用することができるものである。な
お、特に極端なエンボス加工を施された表面の凹凸の激
しいものは、一般的には本発明には適さないと言える。
ここで本発明のいう見掛け密度とは、次式によって表さ
れる値である。
これらの理由を、織物を例にとり図面を用いながらさら
に詳しく説明する。
第1図の(a)は、本発明の単糸繊度が1デニール以下
の極細糸からなる高密度織物よりなる光学読み取りマー
ク記録布帛の縦断面拡大概略モデル図であり、極細糸の
多数が緻密に集合し、かつ織物の表面状態が非常にフラ
ットである状態をモデル的に示したものである。
第2図の(a)は、通常の単糸繊度が太い本発明外の糸
使いのしかも密度が粗い織物の縦断面拡大概略モデル図
であり、織物の表面が凹凸の激しい状態をモデル的に示
したものである。
第3図の(a)は、複写機に用いられるコピー用紙、あ
るいは熱転写プリンタ用の熱転写紙など上質紙の縦断面
拡大概略モデル図を示したものであり、むろん表面は繊
維布に比較し平滑性は非常に高い。
第1図から第3図におけるそれぞれの(b)は、マーク
記録部の平面図をモデル的に示したものである。
なお、図中1は織物を構成するタテ糸、2はヨコ糸であ
り、3は上質紙を示すものである。また、4、4′は着
色部を示すものである。
第2図(a)に示すように、通常の単糸繊度が太い糸使
いのしかも密度が粗い織物の場合、表面の凹凸のため
に、第2図(b)に示すように着色部内部にボイドと呼
ばれる欠け5、あるいは着色してはならない部分にスポ
ットと呼ばれる汚れ6が顕著であり読み取り不能とな
る。一方、本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、極
細繊維を使用していることにより、第1図(a)にモデ
ルを示したような特異なフラット構造を呈し得ることに
より、第3図で示す一般的によく用いられる上質紙に近
い平滑な表面状態を実現でき、第1図(b)に示すよう
にほぼ満足できる印刷結果を得ることができる。
しかも、紙では、外部からの屈曲作用を受けて折り目が
つくとその箇所の印刷がはげやすく、耐久性の乏しいも
のであったが、本発明の極細繊維からなる布帛において
は、布帛自体に柔軟性があり、かつ繊維1本1本が着色
されてマークが形成されているため、屈曲による印刷品
質の悪化は抑えられ、また、たとえ一部の繊維が損層や
脱落などをしたとしても全体のマーク構成に及ぼす影響
は小さく、耐久性に優れたものとなる。
すなわち、1〜0.00001デニールの極細繊維を主
体として用いて製布することにより、繊維間隔が非常に
緻密となり、ほぼ隙間のみられない断面構造となる。さ
らに繊維布表面に適宜な外圧処理(例えばプレス処理な
ど)を加えることにより、より一層各極細単繊維の配列
がフラット化されて緻密になり、繊維布の表面構造がフ
ラットな最密充填構造となり、着色剤が有効に転写され
る表面状態になるのである。すなわち、上質紙に近い実
用的な濃度および境界の明瞭なパターンを得ることがで
きるようになる。
また、上述のように織編物または不織布の緻密性を高め
るために、たとえば、熱収縮の高い糸を用いて製布後に
熱収縮させる、あるいはウォータジェットパンチ処理等
を施す、あるいはベンジルアルコール、石炭酸、塩化メ
チレンなどの薬剤処理により、もちろんこれらを組み合
わせて処理してもよいが、布構造をより緻密化させるこ
とも有効な手段である。
さらに、製布後、該繊維布の上または上下から加圧プレ
ス処理を施すことも、前述したようにより一層表面をフ
ラットな状態となし得るので好ましい。加圧プレス処理
は、たとえばアイロンを用いた処理であってもよく、あ
るいはカレンダーロール装置を用いた処理などであって
もよい。また、プレス処理を有効に行なうためには、繊
維布に使用されている素材の融点以下の温度で、加熱処
理をするのもより好ましい。たとえば、素材がポリエス
テル繊維であるならば、200℃以下の温度で処理する
ことが好ましい。
以上の通り、本発明は、構成繊維の繊度を充分に小さく
し、しかも高密度で緻密な繊維布とすることにより、さ
らに、好ましくは表面を軽くプレス処理をすることによ
り、表面構造が均一で、かつ非常にフラットで、しかも
非常に緻密で光学識別マーク記録用の繊維布として最適
条件の備わったものになるという新規な知見に基づき得
られたものである。
このように、本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、
従来光学記録体として多用される上質紙やフィルムと同
様に、高密度でしかも型ぎわの鮮明なパターンを直接的
に得るのに大きな効果を持つばかりか、非常に耐久性に
優れたものであり、さらに、極細繊維を主体として使用
されていることから風合の非常に柔らかい繊維布でもあ
るので、身の回り品類はもちろんのこと、一般衣料分野
などへの展開も可能となり、今後の生活文化、衣料文化
に大きな影響をもたらすものである。
なお、本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、識別マ
ークの記録方法として電子写真方式、熱転写方式、イン
クジェット方式、静電方式などプリンタであっても、あ
るいはスタンプ、各種の版材を用いた印刷であっても、
通常の繊維布に比較し、格段に優れた印刷品質を実現す
る。
本発明にかかる布帛は、該布帛自体が衣料製品、寝装製
品や各種繊維製品をなしているものであってもよく、あ
るいは、上述した特長店を有する繊維製識別マーク札と
して適宜のものに付けられて使用されるものであっても
よい。
特に、耐加工性の転写剤あるいはインクを用いることに
より、繊維布の加工工程でも長期間繰り返し使用するこ
とが可能となり、たとえば、衣料あるいは寝具などのク
リーニング業界における顧客管理、取扱い店管理用札な
どとして用いられる場合には、今までの管理形態に大き
な変革をもたらし得るものと思われる。特にインクジェ
ット方式での記録が好適に利用される。
このような使われ方も加味して、上述の耐加工性とは、
光学読み取りマーク記録布帛が漂白あるいは乾燥などの
加工工程を通過する場合であっても、あるいは風雨、
水、破れなど通常の使用環境においても、劣化等の変質
を生じず、読み取り判別を不能とする変色も生じないこ
とを言う。
さらに、蛍光性を有する識別マークを形成するようにす
ることにより、該布帛の色柄あるいはマーク位置を特別
に意識することなく記録できるため、さらに応用範囲が
広がり得るものである。
なお、むろん本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、
布帛のごく一部にマークが記録されたものであってもよ
く、また、細幅のテープ状のものであって、衣料、寝具
等の縫製品あるいは各種の商品などに縫いつけ、あるい
は融着、針止めなどの適宜の手段で取り付けられて使用
されるような小片状のものであってもよい。
[実施例] 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例によって、本発明の有効性や
権利の範囲が限定されるものではない。むしろ、次の応
用や展開をもたらすものである。
実施例1 高分子相互配列体繊維であって海成分としてポリスチレ
ン、島成分としてポリエチレンテレフタレートからな
り、島/海比90/10で、トータルデニール50デニ
ール、9フィラメント、島成分本数が70本からなるフ
ィラメントヤーンをタテ糸、ヨコ糸とし、生機密度のタ
テ、ヨコが各々57本/cm、43本/cmのタフタを得
た。
このものを180℃で乾熱セットした後、トリクロール
エチレンで洗浄して乾燥し、単糸繊度0.07デニール
の極細繊維織物を得た。このときの密度はタテ、ヨコ各
々61本/cm、45本/cmであった。したがって、タ
テ、ヨコ密度の積が2,745本/cm2以上であり、構
成繊維本数積が1,089,490,500本/cm2
上であった。
上記繊維織物を熱接着フィルムと加熱圧着し、積層一体
化した。該積層体を東レエンジニアリング(株)製の高密
度バーコードプリンタ装置にかけてJISに規格される
JAN(Japanese Article Number)バーコードを印刷
した。印刷後、前記繊維織物と前記フィルムとを剥離
し、光学読み取りマーク記録布帛を得た。
印刷されたバーコードシンボルは、その光学特性を評価
したところ、JIS規格を満足し、バーコードシンボル
検証機を用いた読み取り検査でも問題のないものであっ
た。
実施例2 実施例1に示した繊維布にさらにウォータジェットパン
チ処理を施し、その後識別マークを印刷したものは、繊
維が3次元的に交絡し、伸縮性の小さいものとなり、識
別マークの変形を抑えるのに有効なものであり、実施例
1品よりもさらに識別マークの識別耐久性に優れたもの
であった。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明によれば、構成繊維の繊
度を充分に小さくし、しかも高密度で緻密な繊維布より
なり、さらに好ましくは表面を軽くプレス処理をするこ
とにより表面構造が均一でかつ非常にフラットにされて
なるものであるので、プリントにより記録され、光学読
み取り装置により読み取りされる識別マークを有する繊
維布としては最適条件の備わったものである。また、本
発明の光学読み取りマーク記録布帛は、極細繊維を用い
ていることにより、非常に緻密な繊維布とすることがで
き、そのような緻密な繊維布を実現できるので、該繊維
布は洗濯を繰り返しても目ずれが発生しにくく、バーコ
ードなどの光学読み取りマークが変形することによる読
み取りのエラーの発生が極めて少ない。また、紙やフィ
ルムにプリントするのに匹敵する鮮明さでマークを記録
できる。
しかも本発明の光学読み取りマークはプリントにより記
録されるため、マークの記録に要する時間が非常に短く
生産性が高い。さらにマークとして使用できるパターン
の自由度も高く、衣服等に貼付する識別マーク札として
目立たない小型のものを作製できる。
本発明の光学読み取りマーク記録布帛は、繊維関連のあ
らゆる流通業界に大きな変革をもたらすことができるも
のであり、すなわち、たとえば布帛の加工処理工程にお
ける分類区分、製造年月日、製造メーカー、商品アイテ
ム、色柄、サイズ、洗濯方法、販売店コード、価格等を
記録し衣料あるいは寝具等の在庫および販売実績管理
や、あるいはクリーニングにおける顧客管理、高級衣料
の顧客管理等にも有効に利用されよう。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、本発明の単糸繊度が1デニール以下の
極細糸からなる高密度織物よりなる光学読み取りマーク
記録布帛の縦断面拡大概略モデル図であり、極細糸の多
数が緻密に集合し、かつ織物の表面状態が非常にフラッ
トである状態をモデル的に示したものである。 第2図(a)は、通常の単糸繊度が太い糸使いのしかも
密度が粗い織物の縦断面拡大概略モデル図であり、織物
の表面が凹凸の激しい状態をモデル的に示したものであ
る。 第3図(a)は、複写機に用いられるコピー用紙、ある
いは熱転写プリンタ用の熱転写紙など上質紙の縦断面拡
大概略モデル図を示したものであり、むろん表面は繊維
布に比較し平滑性は非常に高い。 第1図から第3図のそれぞれにおける(b)は、第1図
から第3図において(a)で示した布帛におけるマーク
記録部の平面図をモデル的に示したものである。 1:織物を構成するタテ糸 2:ヨコ糸 3:上質紙 4、4′:着色部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−34276(JP,A) 特開 昭62−41375(JP,A) 特開 昭63−105139(JP,A) 実開 平1−13575(JP,U) 実開 平1−102188(JP,U) 実開 平1−70894(JP,U)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1〜0.00001デニールの極細繊維を
    構成主体としてなる布帛であり、該布帛構成体たる極細
    繊維の集合体表面に、プリントにより光学的に読み取り
    可能に記録した識別マークを有する繊維布であることを
    特徴とする光学読み取りマーク記録布帛。
  2. 【請求項2】識別マークが、バーコードタイプに記号化
    されたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の光学読み取りマーク記録布帛。
  3. 【請求項3】繊維布が、織編物であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項あるいは第(2)項記載の光学読み
    取りマーク記録布帛。
  4. 【請求項4】繊維布が、不織布であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項あるいは第(2)項記載の光学読み
    取りマーク記録布帛。
  5. 【請求項5】織編物が、1〜0.00001デニールの
    極細繊維からなる糸が主体に用いられてなる織編物であ
    って、該織編物のタテ、ヨコ密度積が1,000本/cm
    2以上であり、かつ構成繊維本数積が5,000,00
    0本/cm2以上であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(3)項の光学読み取りマーク記録布帛。
  6. 【請求項6】不織布が、1〜0.00001デニールの
    極細繊維を主体としてなり、かつ該不織布の見掛け密度
    が0.15g/cm3以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第(4)項の光学読み取りマーク記録布帛。
  7. 【請求項7】繊維布が、ウォータージェットパンチ処理
    を施されてなることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項、第(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項または第(6)
    項記載の光学読み取りマーク記録布帛。
  8. 【請求項8】プリントがインクジェット方式のプリンタ
    によりなされたものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項、
    第(6)項または第(7)項記載の光学読み取りマーク記録布
    帛。
  9. 【請求項9】被洗濯物に融着により接着できるものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、
    第(3)項、第(4)項、第(5)項、第(6)項、第(7)項または
    第(8)項記載の光学読み取りマーク記録布帛。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第(9)項記載の光学読み
    取りマーク記録布帛が融着により接着されてなることを
    特徴とする被洗濯物。
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