JPH1018166A - 転写または静電印字用布帛 - Google Patents

転写または静電印字用布帛

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JPH1018166A
JPH1018166A JP16931396A JP16931396A JPH1018166A JP H1018166 A JPH1018166 A JP H1018166A JP 16931396 A JP16931396 A JP 16931396A JP 16931396 A JP16931396 A JP 16931396A JP H1018166 A JPH1018166 A JP H1018166A
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JP
Japan
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fabric
printing
fibers
transfer
denier
Prior art date
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JP16931396A
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English (en)
Inventor
Masaaki Takeda
正明 武田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】堅牢性、鮮明性等の優れた画像を形成した布帛
を簡便に提供する。 【解決手段】主として単繊維度0.001〜1デニール
の繊維から構成される布帛において、少なくとも該布帛
の印字面において、繊維がその単位面積当たりで30%
以上が開繊しており、かつ0.05〜0.5kg/cm
2 の圧力をかけたときの印字面の該布帛の平滑度が、中
心線平均粗さで7μm以下であり最大高さが60μm以
下であることを特徴とする転写または静電印字用布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字、画像、識別
マーク等を記録するのに適した布帛に関する。更に詳し
くは、染料を用いた熱転写プリント法または電子写真
(静電)プリント法で鮮明な印字の得られる布帛に関す
る。
【0002】
【従来の技術】布帛に画像を印刷する方法としては、熱
転写方式、インクジェット方式、ドットインパクト方式
等の従来のプリンターを利用する方法が知られている。
【0003】また、特開昭57−102390号公報に
は、マスターペーパー上に画像を昇華性分散染料を用い
た熱転写方式で形成した後、該画像をヒートプレスによ
り布帛に転写する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリン
ターで印刷する方法では、布帛を形成する繊維の表面近
傍にしか顔料または染料等の着色剤が定着せず、堅牢性
に劣るといった問題がある。
【0005】また、特開昭57−102390号公報の
方法では、染色は充分に行われるが、堅牢性は充分でな
く、また一旦マスターペーパーに転写するのでテープ状
のような細幅のものに印字するのは困難であるといった
問題がある。
【0006】本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み
なされたものであり、その目的は、堅牢性、鮮明性等の
優れた画像を形成した転写または静電印字用布帛を簡便
に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
主として単繊維繊度が0.001〜1デニールの繊維か
ら構成される布帛における、少なくとも該布帛の印字面
の繊維がその単位面積当たりで30%以上が分繊してお
り、かつ0.05〜0.5kg/cm2 の圧力をかけた
ときの印字面の該布帛の平滑度が、中心線平均粗さで7
μm以下であり最大高さが60μm以下であることを特
徴とする転写または静電印字用布帛により達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の転写印字用または静電印
字用に使用される布帛は、特に限定されず、綿、絹など
の天然繊維、ポリアミド系、ポリエステル系などの合成
繊維からなる織物、編物、不織布などが挙げられるが、
寸法安定性の点から織物が好ましい。また、布帛が、主
として単繊維繊度0.001デニール以上1デニール以
下の極細繊維から構成されていると、印刷時に非常に鮮
明な画像が得られるので好ましい。好ましくは0.01
デニール以上1デニール以下であるのがよい。
【0009】本発明においては、少なくとも該布帛の印
字面において、繊維がその単位面積当たりで30%以上
が開繊していることが重要である。ここで開繊とは、繊
維1本ずつが離れていることをいい、顕微鏡写真におい
て、繊維と繊維の間が繊維径の1/10程度以上離れて
いるものをいう。
【0010】単位面積当たり30%以上が開繊している
とは、単位面積中に繊維が開繊している部分すべてを足
した面積が全体の30%以上であることをいう。開繊し
ている部分の面積(以下開繊率と呼ぶ)が30%未満で
は、印字したときのインクの浸透が十分でないために鮮
明な画像が得られない。好ましくは開繊している部分の
面積が50%以上であるのがよい。
【0011】このような開繊率30%以上の布帛を得る
方法は、特に限定されないが、高収縮ポリエステル繊維
と通常のポリエステル繊維や、ポリアミド繊維およびポ
リエステル繊維などの収縮率差のある2種類の極細繊維
をよく混繊した糸からなる布帛で、その収縮差で表面開
繊構造を得る方法などが挙げられる。特に、極細のポリ
アミド繊維およびポリエステル繊維を均一に混繊した繊
維糸を用いた織物は、開繊率も高く、また独特な柔軟風
合いが得られ好ましい。この2種類の繊維を均一に混繊
した繊維糸を得る方法は特に限定されないが、繊維内混
繊が好ましく、その製造方法としては分割型や海島型の
極細繊維製造方法が用いられる。2種類の繊維の混繊比
率(重量%)は25/75〜75/25の範囲であるの
がよく、好ましくは40/60〜60/40である。
【0012】本発明の転写または静電印字用布帛におい
て、0.05〜0.5kg/cm2の圧力をかけたとき
の印字面の該布帛の平滑度が、中心線平均粗さで7μm
以下であり、最大高さが70μm以下であることが重要
である。
【0013】0.05〜0.5kg/cm2 の圧力をか
けるには、試料を金属平板にはさんで、おもりで、0.
05〜0.5kg/cm2 の荷重をかけて、120〜1
80℃、10〜60秒で熱セットする。試料が冷えてか
ら荷重をとり、表面粗さを測定する。
【0014】本発明でいう中心線平均粗さおよび最大高
さは、JIS B0601に定められる表面粗さの定義
と表示に基づくものであり、カットオフ値80μm、測
定長さ800μmにおいて、JIS B0601に定め
られる触針式表面粗さ測定器を用い、先端曲率半径2μ
mの触針を使用して測定されるものである。
【0015】熱転写印字では印字ヘッドで印字を行う
が、その印字ヘッドの圧力で押さえたときの布帛の印字
面の平滑性が鮮明な印字には要求される。静電印字の場
合も同様に、帯電ヘッドによる帯電時に平滑性が要求さ
れる。0.05〜0.5kg/cm2 の圧力をかけたと
きの印字面の布帛の平滑度が、中心線平均粗さで7μm
以上であり最大高さが60μm以上であると、転写時の
平滑性が不十分であり、転写ができない部分ができて不
鮮明な印字となりため好ましくない。好ましくは、0.
05〜0.5kg/cm2 の圧力をかけたときの印字面
の該布帛の平滑度が、中心線平均粗さで3μm以下であ
り最大高さが30μm以下であるのがよい。
【0016】本発明において、布帛の画像形成面の反対
面、すなわち非印字面に接着層を設けることができ、特
に熱融着接着剤は、アイロン、プレス機などにより、容
易に衣服等に貼り付けを行うことができるため好まし
い。また、熱融着接着剤樹脂層が実質的に布帛の全面を
覆うように積層してあると、剥がれにくく、耐久性の点
から好ましい。上記熱融着樹脂層としてシート状熱融着
接着剤を用いると、熱プレス、熱カレンダー、融断カッ
トなどにより容易に布帛との積層ができるため好まし
い。
【0017】本発明で用いられる熱融着樹脂は、接着温
度において熱可塑性を有するものならば特に限定され
ず、ポリエステル樹脂系、ポリアミド樹脂系、塩化ビニ
ール樹脂系等が用いられる。特にポリエステル樹脂系
は、接着の耐洗濯性に優れているため好ましい。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0019】実施例1 海成分として弱アルカリ可溶型の共重合ポリエステルを
用い、島成分としてポリエステルとナイロン6を用い
て、3成分複合口金により、島/海成分比80/20、
島本数70本(島1成分が36本で島2成分が34本か
らなり、両者は交互分散配列している)で、フィラメン
ト数10本、トータル繊度100デニールの高分子相互
配列体繊維を紡糸し、次いで、熱ローラー温度100
℃、熱板温度140℃で、延伸倍率3倍の条件で延伸
し、3成分の超極細複合繊維を得た。
【0020】次いで、かかる複合繊維をタテ糸、ヨコ糸
に用いて、タテ150本/インチ、ヨコ90本/インチ
の生機密度を有する高密度タフタを得た。
【0021】次いでNaOH1.2%水溶液を用い、処
理温度95℃で50分間処理し、海成分を分解除去する
とともに収縮処理を施した。しかる後、該織物を180
℃の乾熱下で1分間フリーで処理した。さらに淡色の酸
性染料で95℃40分の条件で染色処理を行った。得ら
れた織物の開繊率は70%であった。また、得られた織
物を0.2kg/cm2 で加圧したときの表面粗さは、
中心線平均粗さで2.9μmであり最大高さが28μm
であった。
【0022】得られた織物に、市販の熱転写プリンター
で画像を印字したところ、非常に鮮明な画像が得られ、
また、バーコードを印字したところその読み取り性は良
好であった。
【0023】実施例2 実施例1の織物の非印字面に熱融着接着剤フイルムを積
層し、市販の電子写真プリンターで画像を印字した。得
られた画像は非常に鮮明であり、また、バーコードを印
字したところその読み取り性は良好であった。
【0024】比較例1 布帛として普通デニールのポリエステルタフタを用いて
実施例1と同様に市販の熱転写プリンターで画像を印字
したが、不鮮明な画像しか得られず、バーコード印字し
ても読みとれなかった。この布帛の0.2kg/cm2
で加圧したときの表面粗さは、中心線平均粗さで11.
6μmであり最大高さが64μmであった。
【0025】比較例2 海成分として弱アルカリ可溶型の共重合ポリエステルを
用い、島成分としてポリエステルを用いて、複合紡糸口
金により、島/海成分比80/20、島本数70本で、
フィラメント数10本、トータル繊度100デニールの
高分子相互配列体繊維を紡糸し、次いで、熱ローラー温
度100℃、熱板温度140℃で、延伸倍率3倍の条件
で延伸し3成分の超極細複合繊維を得た。
【0026】次いで、かかる複合繊維をタテ糸、ヨコ糸
に用いて、タテ150本/インチ、ヨコ90本/インチ
の生機密度を有する高密度タフタを得た。
【0027】次いでNaOH1.2%水溶液を用い、処
理温度95℃で50分間処理し、海成分を分解除去する
とともに収縮処理を施した。得られた織物の開繊率は1
0%であった。また、得られた織物を0.2kg/cm
2 で加圧したときの表面粗さは、中心線平均粗さで7μ
mであり最大高さが57μmであった。
【0028】得られた織物に実施例1と同様に画像を形
成したところ、印字が薄く、またむらのある非常に不鮮
明なものしか得られず、バーコードを印字しても読みと
れなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、以
下のような効果を有する。
【0030】(1)繊維間が適度に離れて開繊してお
り、また印字ヘッド等で加圧時には平滑性が得られるの
で、印字性の良好な転写または静電印字用布帛が得られ
る。
【0031】(2)市販の熱転写プリンターや電子写真
プリンターを用いて印字ができ、簡便に鮮明な印字の布
帛を得ることができる。
【0032】(3)その用途は、ケアラベル、名札、管
理ラベル、ワッペン等が挙げられる。 (4)更に、裏面に熱融着接着剤層を設けることで、衣
服等への接着も簡便にできるラベルが得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として単繊維繊度が0.001〜1デニ
    ールの繊維から構成される布帛における、少なくとも該
    布帛の印字面において、繊維がその単位面積当たりで3
    0%以上が開繊しており、かつ0.05〜0.5kg/
    cm2 の圧力をかけたときの印字面の該布帛の平滑度
    が、中心線平均粗さで7μm以下であり最大高さが60
    μm以下であることを特徴とする転写または静電印字用
    布帛。
  2. 【請求項2】主として単繊維繊度が0.001〜1デニ
    ールの繊維から構成される布帛における、少なくとも該
    布帛の印字面において、繊維がその単位面積当たりで3
    0%以上が開繊しており、かつ0.05〜0.5kg/
    cm2 の圧力をかけたときの印字面の該布帛の平滑度
    が、中心線平均粗さで3μm以下であり最大高さが30
    μm以下であることを特徴とする転写または静電印字用
    布帛。
  3. 【請求項3】布帛が織物であることを特徴とする請求項
    1または2記載の転写または静電印字用布帛。
  4. 【請求項4】布帛がポリアミド系繊維とポリエステル系
    繊維との混繊糸からなる織物であることを特徴とする請
    求項3記載の転写または静電印字用布帛。
  5. 【請求項5】布帛の非印字面に熱融着接着剤が積層され
    てなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の転写または静電印字用布帛。
JP16931396A 1996-06-28 1996-06-28 転写または静電印字用布帛 Pending JPH1018166A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009431A1 (fr) * 1999-07-29 2001-02-08 Mitsubishi Paper Mills Limited Feuille support d'enregistrement et procede de preparation associe
JP2018510973A (ja) * 2015-04-07 2018-04-19 エイチピー・インディゴ・ビー・ブイHP Indigo B.V. テキスタイル印刷

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