JP2001162970A - 記録媒体および記録方法 - Google Patents

記録媒体および記録方法

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JP2001162970A
JP2001162970A JP34884399A JP34884399A JP2001162970A JP 2001162970 A JP2001162970 A JP 2001162970A JP 34884399 A JP34884399 A JP 34884399A JP 34884399 A JP34884399 A JP 34884399A JP 2001162970 A JP2001162970 A JP 2001162970A
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JP34884399A
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Hideo Miura
英雄 三浦
Hisashi Tazawa
壽 田澤
Shigekazu Morie
茂一 森柄
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、記録媒体としては用いられていなか
った布帛を、コピーやプリントなどの記録媒体として用
いることができるようにすると共に、柔軟性と耐久性に
優れる上に、ファッショナブルで自己主張の効いた、さ
らに各種基材に簡単、容易に貼り付けられる記録媒体お
よび記録方法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の記録媒体は、布帛の片面に、硬さ
調整層を設けたことを特徴とするものであり、また、本
発明の記録方法は、かかる記録媒体に、記録処理した
後、該記録面を樹脂皮膜層で被覆することを特徴とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性と耐久性に
優れ、ファッショナブルで自己主張の効いた記録媒体お
よび記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コピー機あるいはプリンター機器
の発展および普及には著しいものがある。特にパソコン
の発展と普及は著しく、誰でも手軽に図柄をデザインし
たりすることができる。また、近年は、さらにディジタ
ルカメラなどで撮影された写真がパソコンに取り込ま
れ、それを簡単にプリントアウトすることができるよう
になってきた。
【0003】従来、それらのコピーあるいはプリントア
ウト用の記録媒体としては、紙やプラスチックフィルム
が用いられてきた。それらは、情報伝達のため有効に利
用されているが、そうした一般の使用方法では、紙やフ
ィルムで何ら問題ないが、最近の自由な発想や個性化の
進展に伴い、そうしたデザインや写真などを衣服へ貼着
したり、個人の持ち物へ張り付けたりしたいという要望
が出てきた。しかし、紙では、耐水性が無いという問題
があり、この分野への展開には限度があった。また、コ
ピーやプリントができるフィルムでは、オーバーヘッド
プロジェクターなどで使用されるプレゼンテーションな
どに用いられる場合は問題ないが、衣服などへの貼着を
目的とした用途に使用することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、記録媒体としては用いられていなか
った布帛を、コピーやプリントなどの記録媒体として用
いることができるようにすると共に、柔軟性と耐久性に
優れる上に、ファッショナブルで自己主張の効いた、さ
らに各種基材に簡単、容易に貼り付けられる記録媒体お
よび記録方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の記録媒体は、布帛の片面に、硬
さ調整層を設けたことを特徴とするものであり、また、
本発明の記録方法は、かかる記録媒体に、記録処理した
後、該記録面を樹脂皮膜層で被覆することを特徴とする
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり記録
媒体としては用いられていなかった布帛を、コピーやプ
リントなどの記録媒体として用いることができるように
すると共に、柔軟性と耐久性に優れ、かつ、各種基材に
簡単、容易に貼り付けられる記録媒体について、鋭意検
討し、特定な補強層を布帛に積層して硬度を調整してみ
たところ、かかる課題を一挙に解決することを究明した
ものである。
【0007】本発明で言う記録媒体とは、コピーあるい
はプリントなどの、いわゆる複写、つまり、白黒あるい
はカラーのコピーやパソコン用のプリンターによる文字
や図あるいは写真などの記録処理されたものを意味する
ものである。
【0008】かかる記録媒体は、布帛の片面に、硬さ調
整層、たとえば紙や、樹脂、たとえば塗膜やプラスチッ
クフィルムを貼着、圧着、あるいは粘着させて設けたも
のである。かかる紙や樹脂、フィルムの貼着は、紙ある
いはフィルムに、貼着あるいは圧着可能な樹脂層を形成
した、特に2層で構成され、かつ、該布帛を単独で離脱
可能な構造にした積層タイプのものが好ましい。この積
層タイプの記録媒体を用い、コピーあるいはプリントな
どの記録処理をした後、布帛部分を離脱することによ
り、柔軟性のある記録媒体を提供すめることができるも
のである。
【0009】また、利便性を向上させる際には、該硬さ
調整層を、該布帛よりも低融点のポリマー層で構成され
たもの、つまり該布帛の片面に、該布帛よりも低融点の
ポリマーを塗布、含浸またはラミネートさせたものが好
ましい。このタイプのものは、該低融点のポリマーによ
って、該布帛に紙のような硬さや靱性を付与することが
できるので、それによってコピー機やプリンターを通過
可能にしたものである。
【0010】また、かかる記録媒体を、記録処理後、該
布帛を、他の基材、たとえば衣服や家具、鞄、壁等に貼
着するために、該低融点ポリマーとして、アイロンの1
00℃から200℃程度で熱融着する特性を有する熱接
着性ポリマーが好ましく使用され、たとえばポリエチレ
ン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、アクリル系樹脂等が好ましく用いられる。
【0011】また、本発明の記録媒体は、該硬さ調整層
を、粘着剤層と離形紙とで構成したものを使用すること
ができる。この場合は、主として離形紙が、コピー機や
プリンターを通過する硬さを与えるため、記録処理後、
該離形紙を剥がして、布帛部分を離脱することにより、
柔軟性のある記録媒体を提供すめることができるもので
ある。
【0012】本発明の記録媒体は、規格のサイズにカッ
トされたもの、たとえば通常のコピーやプリンターに用
いられる紙と同様にA4やB4等の各種の規格サイズに
カットされた形のものを使用することができる。
【0013】なお、本発明の記録媒体は、コピーやプリ
ンターなどによる記録処理により記録されるものである
が、かかるインクは顔料が主体であり、繊維に吸収され
るが、染色されることはないので、紙と同じように、か
かるインクは極めて取れやすく、消えやすいものであ
る。すなわち、かかる記録媒体に記録された情報や文
字、図柄は、耐久性がない。そこでかかる記録媒体の記
録事項に耐久性を付与するためには、かかる記録面、た
とえばコピー面あるいはプリント面を樹脂皮膜層で被覆
するのが好ましい。かかる樹脂皮膜層としては、透明な
アクリル樹脂やポリウレタン樹脂等の樹脂皮膜を形成す
る。たとえば塗布またはスプレーなどの方法により皮膜
形成するのが好ましい。
【0014】かかる情報や文字、図柄などの記録事項
は、該布帛の平滑性が高い方が審美性や品位の上から優
れたものを提供することができる。かかる平滑化加工と
しては、カレンダー加工を採用するのが好ましい。かか
るカレンダー加工は、該記録媒体に記録処理する前に、
あらかじめ加工しておくのがよい。
【0015】さらに本発明の記録媒体の品位を改善する
ために、本発明の布帛を、1デシテックス以下の極細繊
維で構成されたもの、たとえばポリエステルのフィブリ
ル化型極細繊維やナイロンとポリエステルで構成される
剥離型分割繊維を用い、これをカレンダー加工したもの
が、好ましく用いられる。これら極細繊維からなる布帛
でカレンダー加工した布帛は、低い通気性と、密閉度の
高い布帛を与える。したがって、コピーやプリントその
ものの品質が向上すると同時に、定着のために樹脂皮膜
を形成する時に、該樹脂の染み込みがなく、いわゆる図
柄や模様が崩れたり、染み出す、泣きの現象を軽減する
ことができる。
【0016】本発明の実施形態はコピーあるいはプリン
ト面が布帛でしかも裏面には他の物体に容易に貼着でき
る熱融着樹脂、フィルム、あるいは粘着剤がコーティン
グしてあり、特に粘着剤の場合は離形紙を貼着し、コピ
ー機あるいはプリンターを通過できる硬さや靱性を備え
てなるコピーあるいはプリント用布帛である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて、さらに詳細
に説明する。 実施例1、2、3 タテ糸、ヨコ糸に56デシテックスで24フィラメント
のポリエステルフィラメントを用いたタフタを採用し、
これにアクリル系樹脂をコーティングしたもの、また8
0ミクロンの厚さの融点が120℃の共重合ポリエステ
ルフィルム貼り合わせたもの、さらにポリウレタン系の
粘着剤をコーティングし、その上にシリコンを片面にコ
ーティングした紙を貼り合わせた、3種の記録媒体を作
製した。これらの記録媒体をA4サイズにカットし、こ
れらを用いてコピー機で通常の文字と図を複写した。
【0018】得られた複写品は、いずれも品質の良いコ
ピーができた。また、これらの3種の記録媒体を用い
て、コンピューターのカラープリンターでデジタルカメ
ラで撮影した写真をカラープリントした。このカラープ
リントしたもののプリント面に透明のアクリル系の塗料
で樹脂皮膜を形成した結果、耐久性のある写真が写され
たプリント布帛が得られた。これらのプリント布帛を、
衣類や旅行用鞄に貼着したところ、自分独自のデザイン
の表現を有する衣類や旅行用鞄を作ることができた。 実施例4 タテ糸に56デシテックスで24フィラメントのポリエ
ステルフィラメントを用い、ヨコ糸に56デシテックス
9フィラメントの海島型分割繊維を2本を200回/m
で合撚した糸を用いて織物を製織して得た。該海島型分
割繊維としては、島成分がポリエステル100%で1本
のフィラメントに70島あり、その海成分がテレフタル
酸と5ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合体からな
る共重合体ポリエステルで海島成分の比率が20対80
のものを用いた。
【0019】この織布を精錬し、水酸化ナトリウム1%
存在下で80℃、30分間でアルカリ処理し、脱海処理
した。その結果、フィラメントは70島に分割され、合
成繊維の極細フィラメントとなった。極細フィラメント
の繊度は0.07デシテックスであった。この布帛を温
度60℃でカレンダー加工し、表面が平滑な布帛を得
た。この布帛を用い、裏面にポリウレタン系の粘着剤を
塗布し、離形紙を貼り合わせて記録媒体を得た。この記
録媒体に、コンピューターのプリンターで写真をプリン
トし、その後、アクリル系の透明の塗料で樹脂皮膜を作
り、定着した。
【0020】このプリント品は、極めて品質の良いプリ
ントであった。これを旅行鞄やTシャツに貼着したとこ
ろ、個性的デザイン表現を有する旅行鞄やTシャツを作
ることができた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、従来、コピーあるいは
プリント用の記録媒体として使用されなかった布帛を、
柔軟性と耐久性に優れ、ファッショナブルで自己主張の
効いた記録媒体として提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01C AK25 AK41 AK41J AK51G AK52 AL01 AR00B AR00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 CB05 DG10B DG10C DG11A EC18 EJ27 GB90 JA04B JA04C JK12B JK12C JK15 JL00 JL14 YY00A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛の片面に、硬さ調整層を設けたこと
    を特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 該硬さ調整層が、紙あるいは樹脂層であ
    る請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 該硬さ調整層が、該布帛に貼着、圧着あ
    るいは粘着のいずれかにより積層されたものである請求
    項1または2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 該記録媒体の硬さが、記録機器を通過可
    能な硬さである請求項1〜3のいずれかに記載の記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 該硬さ調整層が、2層で構成され、か
    つ、該布帛を単独で離脱可能な構造にしたものである請
    求項1〜4のいずれかに記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 該硬さ調整層が、該布帛よりも低融点の
    ポリマー層で構成されたものである請求項1〜5のいず
    れかに記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 該硬さ調整層が、粘着剤層と離形紙とで
    構成されたものである請求項1〜4のいずれかに記載の
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 該記録媒体が、規格のサイズにカットさ
    れたものである請求項1〜7のいずれかに記載の記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 該布帛が、1デシテックス以下の極細繊
    維で構成されたものである請求項1〜8のいずれかに記
    載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 該記録媒体が、平滑化加工されたもの
    である請求項1〜9のいずれかに記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】 該記録媒体が、コピー用紙またはプリ
    ンター用紙である請求項1〜10のいずれかに記載の記
    録媒体。
  12. 【請求項12】 布帛の片面に硬さ調整層を設けてなる
    記録媒体に、記録処理した後、該記録面を樹脂皮膜層で
    被覆することを特徴とする記録方法。
  13. 【請求項13】 該記録処理が、コピー機またはプリン
    ターによるものである請求項12記載の記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075227A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Blueball Co Ltd 印刷用布帛及びこれを用いた物品
WO2009072642A1 (ja) * 2007-12-07 2009-06-11 Teijin Fibers Limited 布帛の製造方法ならびに布帛および繊維製品

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