JPH0657609A - 車両用ニードルパンチカーペット - Google Patents

車両用ニードルパンチカーペット

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Publication number
JPH0657609A
JPH0657609A JP4204186A JP20418692A JPH0657609A JP H0657609 A JPH0657609 A JP H0657609A JP 4204186 A JP4204186 A JP 4204186A JP 20418692 A JP20418692 A JP 20418692A JP H0657609 A JPH0657609 A JP H0657609A
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JP
Japan
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carpet
needle punched
emulsion
fiber
melt powder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4204186A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Yamada
隆義 山田
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Toa Boshoku Co Ltd
Original Assignee
Toa Boshoku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toa Boshoku Co Ltd filed Critical Toa Boshoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ニードルパンチカーペットにおいて、
ポリエチレン層を省略する事によって軽量化と加工工程
の省略による低コスト化を可能としたカーペットを提供
する。 【構成】 ガラス転移温度 50〜105℃の成分を含んだ耐
熱保形タイプのSBR、アクリルスチレン等のエマルジ
ョン中に、ニードルパンチカ−ペット(1)の繊維層を
通過しにくい粒径で、かつ、融点 80〜120℃のEVA等
のホットメルトパウダーを分散させたものを、ニードル
パンチカーペットの裏面に塗工し、上記エマルジョンを
ニードルパンチカ−ペットの繊維層に浸透させ、上記E
VA等のホットメルトパウダーをニードルパンチカ−ペ
ットの繊維層の最裏面に堆積させたもの、あるいは、エ
マルジョン塗工後、別にホットメルトパウダーを振り熱
ローラーで圧着させたものをニードルパンチカ−ペット
の成形時の加熱圧着でポリエステル、ポリプロピレン等
の疏水性の高い繊維からなる比重0.01〜0.08g/cm3
ファイバーマット(5)を接合させた車両用ニードルパ
ンチカーペット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ニードルパンチ
カーペットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ニードルパンチカーペット
は、図2に示すように、表面より、ニードルパンチカー
ペット(1)、EVA・SBR等のエマルジョンタイプ
樹脂層(2a)、成形賦形及びフェルト圧着のためのポ
リエチレンフィルム(3a)、フェルト(4)からなる
構成であった。
【0003】上記ニードルパンチカーペット(1)は、
その裏面にEVA・SBR等のエマルジョンタイプ樹脂
を塗工し、乾燥させ、その上(裏面側)にポリエチレン
フィルム(3a)をラミネートし、このポリエチレンフ
ィルム(3a)をラミネートした裏面を100〜200℃まで
加熱し、成形機にセットして車両のフロア等の形状に適
合する形状にプレス成形しており、このプレス成形の
際、予め下型にセットされたフェルト(4)を熱圧着し
ていた。上記ポリエチレンフィルム(3a)の役割は、
ニードルパンチカーペット(1)を所定の形状に保持さ
せることと、フェルト(4)を圧着させることと、さら
には、使用時の透水防止にある。なお、従来のEVA・
SBR等のエマルジョンタイプ樹脂層(2a)は、ニー
ドルパンチカーペット(1)を構成している繊維の脱落
を防止し、耐摩耗性、寸法安定性、剛性アップを図るた
めに用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカーペット
は、ポリエチレンフィルム(3a)を使用していたた
め、製品の重量が大きくなり、車両の軽量化に不利であ
り、また、製造工程から見てもポリエチレンフィルム
(3a)をラミネートする工程が必要であったためコス
ト削減に支障となっていた。
【0005】また、従来のフェルトは、天然繊維からな
る反毛フェルトが使用されており、吸水しやすく、腐敗
による悪臭の発生があった。
【0006】本発明は、従来の車両用ニードルパンチカ
ーペットの上記欠点に鑑みて提案されたもので、その目
的とするところは、この種車両用ニードルパンチカーペ
ットの軽量化と加工工程の省略による低コスト化を可能
とし、かつ、吸水せず、腐敗による悪臭の少ない車両用
ニードルパンチカーペットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ガラス転移温度 50〜105℃の成分を含ん
だ耐熱保形タイプのSBR、アクリルスチレン等のエマ
ルジョン中に、ニードルパンチカ−ペットの繊維層を通
過しにくい粒径で、かつ、融点 80〜120℃のEVA等の
ホットメルトパウダーを分散させたものを、ニードルパ
ンチカーペットの裏面に塗工し、上記エマルジョンをニ
ードルパンチカ−ペットの繊維層に浸透させ、上記EV
A等のホットメルトパウダーをニードルパンチカ−ペッ
トの繊維層の最裏面に堆積させたもの、あるいは、エマ
ルジョン塗工後、別にホットメルトパウダーを振り熱ロ
ーラーで圧着させたものをニードルパンチカ−ペットの
成形時の加熱圧着でポリエステル、ポリプロピレン等の
疏水性の高い繊維からなる比重0.01〜0.08g/cm3のフ
ァイバーマットを接合させたものである。
【0008】
【作用】本発明は、ニードルパンチカーペットの裏面に
塗工するエマルジョン樹脂としてガラス転移温度を 50
〜105℃とした耐熱保形タイプのSBR、アクリルスチ
レン等の成分を含んだエマルジョンを使用したことによ
って、プレス成形とファイバーマットの加熱圧着のため
に、予めカーペットの裏面を100〜200℃に加熱した際、
上記エマルジョン樹脂がガラス転移温度以上に加熱され
て溶融し、プレスによって所定形状に成形された後、冷
却され、ガラス化させて保形作用を発生させることがで
きる。
【0009】また、上記エマルジョン中には、ニードル
パンチカ−ペットの繊維層を通過しにくい粒径で、か
つ、融点 80〜120℃のEVA等のホットメルトパウダー
を分散させてあるため、このエマルジョンをニードルパ
ンチカ−ペットの裏面に塗工した際、上記エマルジョン
をニードルパンチカ−ペットの繊維層に浸透させ、上記
EVA等のホットメルトパウダーをニードルパンチカ−
ペットの繊維層の最裏面に堆積させることができる。ま
たは、後加工によってホットメルトパウダーを振り熱ロ
ーラーで圧着させてもよい。これによって、ニードルパ
ンチカーペットを所定形状にプレス成形する際、カーペ
ットの裏面を100〜200℃に加熱すると、ニードルパンチ
カ−ペットの繊維層の最裏面に堆積しているEVA等の
ホットメルトパウダーが溶融し、下型に予めセットして
あるファイバーマットをカーペットの裏面に圧着させる
ことができる。また、従来のフェルト(吸水性の高い天
然繊維を含む)ではなく、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等の疏水性の高い繊維よりなる比重0.01〜0.08g/cm
3のファイバーマットを使用しているため、ほとんど吸
水せず、腐敗による悪臭が少ない。このように、本発明
によれば、従来のニードルパンチカーペットにおけるポ
リエチレンフィルムを省略することができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る車両用ニードルパンチ
カーペットの実施例を示す縦断側面図であって、(1)
はポリエステル繊維の集合体よりなるニードルパンチカ
ーペット、(2)はニードルパンチカーペット(1)の
裏面に塗工されてポリエステル繊維層の裏面側に浸透し
たエマルジョン樹脂層、(3)はEVA等のホットメル
トパウダー層、(5)はファイバーマットを示してい
る。
【0011】上記ニードルパンチカーペット(1)は、
所定繊度のポリエステル繊維を積層させ、ニードルパン
チ加工等によって所定の重量としたものである。
【0012】また、上記エマルジョン樹脂層(2)は、
ガラス転移温度Tgを 50〜105℃とした耐熱保形タイプ
のSBR、アクリルスチレン等の成分を含むエマルジョ
ンをニードルパンチカーペット(1)の裏面に塗工し、
ポリエステル繊維層の裏面側に浸透させ、乾燥させたも
のである。
【0013】さらに、EVA等のホットメルトパウダー
層(3)は、上記エマルジョン中に分散させておくこと
によって形成させるもので、そのために、粒径をニード
ルパンチカーペット(1)の構成繊維層を通過しにくい
粒径(例えば、100〜40メッシュ粒)とし、これによっ
て、上記エマルジョンをニードルパンチカーペット
(1)の裏面に塗工した際、ニードルパンチカーペット
(1)の構成繊維層内に浸透しにくく、濾過作用により
ニードルパンチカーペット(1)の最裏面上に堆積させ
たり、後加工によってホットメルトパウダーを均一に振
りまいてもよい。
【0014】そして、EVA等のホットメルトパウダー
層(3)は、ニードルパンチカーペット(1)のプレス
成形の際、ファイバーマット(5)をニードルパンチカ
ーペット(1)の裏面に圧着させるために、その融点を
80〜120℃としたものである。これによって、ニードル
パンチカーペット(1)を所定の形状にプレス成形機で
成形する際に、ニードルパンチカーペット(1)の裏面
を100〜200℃に加熱することによって、上記EVA等の
ホットメルトパウダー層(3)が溶融し、ファイバーマ
ット(5)の圧着を可能としている。
【0015】ファイバーマット(5)は、ポリエステル
繊維、ポリプロピレン繊維等の吸水性能の小さい換言す
れば、疏水性の高い繊維からなる比重0.01〜0.08g/cm
3の繊維積層体であり、ニードルパンチカーペット
(1)を所定の形状にプレス成形機で成形する際、予め
下型にセットされ、ニードルパンチカーペット(1)の
プレス成形と同時にニードルパンチカーペット(1)の
裏面に圧着されるものである。
【0016】具体例を示すと、繊度15dのポリエステル
繊維の集合体からなり目付 400g/m2 としたニードル
パンチカーペット(1)の裏面より、アクリルスチレン
(Tg 50〜105℃)エマルジョン 100重量部にEVA等
のホットメルトパウダー(融点 80〜100℃、100〜40メ
ッシュ粒)50〜100重量部をコンパウンドして得られた
ラテックスを、固形分換算で 100〜200g/m2を塗工
し、乾燥して得られたカーペットを裏面より、100〜200
℃にて加熱後、ファイバーマット(5)が下型にセット
された成形機にてプレス加工をして所定形状の車両用ニ
ードルパンチカーペットを製造した。
【0017】上記車両用ニードルパンチカーペットは、
従来品と同等の剛性感と保形性があり、しかも、ファイ
バーマット(5)の接着も完全であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来のニードルパンチ
カーペットにおけるポリエチレンフィルムを省略するこ
とができるため、車両用ニードルパンチカーペットとし
て軽量化が図れるとともに、ポリエチレンフィルムのラ
ミネート工程を省略することができ、加工工程の省略に
よる低コスト化が図れる利点がある。
【0019】また、本発明の製品は、従来品と同等の剛
性感と保形性があり、更に、ファイバーマットの接着も
完全であった。しかも、ファイバーマットは、疏水性の
高い繊維積層体からなるため、ほとんど吸水せず、腐敗
による悪臭も少ない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ニードルパンチカーペット
の実施例を示す縦断側面図である。
【図2】従来の車両用ニードルパンチカーペットの縦断
側面図である。
【符号の説明】
1 ニードルパンチカーペット 2 エマルジョン樹脂層 3 EVA等のホットメルトパウダー層 5 ファイバーマット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度 50〜105℃の成分を含ん
    だ耐熱保形タイプのSBR、アクリルスチレン等のエマ
    ルジョン中に、ニードルパンチカ−ペットの繊維層を通
    過しにくい粒径で、かつ、融点 80〜120℃のEVA等の
    ホットメルトパウダーを分散させたものを、ニードルパ
    ンチカーペットの裏面に塗工し、上記エマルジョンをニ
    ードルパンチカ−ペットの繊維層に浸透させ、上記EV
    A等のホットメルトパウダーをニードルパンチカ−ペッ
    トの繊維層の最裏面に堆積させたもの、あるいは、エマ
    ルジョン塗工後、別にホットメルトパウダーを振り熱ロ
    ーラーで圧着させたものをニードルパンチカ−ペットの
    成形時の加熱圧着でポリエステル、ポリプロピレン等の
    疏水性の高い繊維からなる比重0.01〜0.08g/cm 3の フ
    ァイバーマットを接合させたことを特徴とする車両用ニ
    ードルパンチカーペット。
JP4204186A 1992-07-31 1992-07-31 車両用ニードルパンチカーペット Withdrawn JPH0657609A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010142746A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Toyobo Co Ltd フィルター用支持体およびそれを用いたフィルター
CN102632823A (zh) * 2012-04-26 2012-08-15 常州市美格汽车饰件有限公司 一种汽车脚垫的生产工艺

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Legal Events

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Effective date: 19991005