JPH0657486A - アルミニウムまたはその合金の電解着色法 - Google Patents

アルミニウムまたはその合金の電解着色法

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JPH0657486A
JPH0657486A JP22919492A JP22919492A JPH0657486A JP H0657486 A JPH0657486 A JP H0657486A JP 22919492 A JP22919492 A JP 22919492A JP 22919492 A JP22919492 A JP 22919492A JP H0657486 A JPH0657486 A JP H0657486A
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JP
Japan
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color
intermediate treatment
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JP22919492A
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Inventor
Shinji Hamanaka
慎治 濱中
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Nihon Kentetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極酸化皮膜の化成条件等の周囲の条件や、
処理面積等が異なっても、所望の色の再現性に優れた着
色皮膜が得られる。 【構成】 アルミニウムまたはその合金の3次電解着色
法における中間処理工程において、処理面積や目的の色
に応じて最大電流値を設定し、この最大電流値で一定時
間通電する中間処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウムまたはその
合金の3次電解着色法の、特に中間処理工程に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムまたはその合金の3次電解
着色法は、前処理、陽極酸化、中間処理、電解着色の各
工程からなり、前記工程のうち中間処理は硫酸、燐酸等
の酸性処理液中にて交流を通電することによって実施さ
れるが、その目的は多色の着色皮膜を得るために、アル
ミニウムまたはその合金の素地と陽極酸化により形成さ
れた陽極酸化皮膜の多孔質層との間に存在するバリヤ層
中に第2の多孔質層を形成して、陽極酸化皮膜を改質す
ることにある。
【0003】このように中間処理は、酸浴中で交流電解
して陽極酸化皮膜の一部を改質することで、次の電解着
色の工程で皮膜中への金属の析出が生じたときに皮膜の
改質程度に応じて色の異なる干渉膜が形成できるように
するものであるが、従来の中間処理方法は、主に、酸の
濃度、温度、電圧、電解時間により皮膜の改質程度を設
定し、これにより所望の色調を得ている。
【0004】図3は従来の電圧制御型の中間処理方法に
よる電圧値を示すグラフ、図4はこの電圧制御型の処理
方法による電流の経過を示すグラフで、色調に対応する
電圧値と電解時間を設定して所望の色を得る。そして、
この時の電圧に対して電流はカーブを描いて徐々に上昇
し、その後最大電流値に達する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の中間処理は電圧
値を要素として電解し皮膜の改質程度を設定しているた
め、陽極酸化皮膜の化成条件、皮膜の厚さ、酸濃度、液
温、電源、極比、処理面積等の種々の要素が異なると同
じ電圧値による条件下で電解しても、皮膜の改質程度が
異なり、その結果、3次目の電解着色で得られる色の再
現性が低く、特に、処理面積を変えて目的の色を再現し
ようとする場合、電解時間、電圧値の設定がむずかしか
った。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、中間処理最大電流値によって着色後の色調が決定さ
れることに着目して、陽極酸化皮膜の化成条件等の周囲
の条件や、処理面積等が異なっても、所望の色の再現性
に優れた着色皮膜が得られるアルミニウムまたはその合
金の電解着色法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、アルミニウムまたはその合金の3次電解着色
法における中間処理工程において、処理面積や目的の色
に応じて最大電流値を設定し、この最大電流値で一定時
間通電する中間処理を行うことを要旨とするものであ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、中間処理工程においては最大
電流値により着色後の色調が決定されるから、処理面
積、目的の色に応じて最大電流値を設定しこの電流値で
交流を通電して電解すれば、目的の色を発する着色皮膜
が必ず得られ、所望の色の再現性が高まる。この場合、
酸濃度や処理液温により最大電流値は影響をうけるが、
最大電流値は一定のものに予め設定してあるから、酸濃
度等によって皮膜の改質程度が異なることがない。
【0009】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明方法の電解時における電流値と
電解時間の関係を示すグラフで、Aは処理面積や色調に
応じて設定する最大電流値、Bは最大電流値に達するま
での到達時間、Cは到達後の電解時間、Dは電解時間を
示し、最大値に至るまでは電流を一定の勾配で上昇さ
せ、最大値に到達後はその電流値を保持する。
【0010】かかる電解法により、処理面積の異なる3
枚のアルミニウム板に中間処理する場合を下記表1に示
す。
【0011】
【表1】
【0012】この表1について説明すると、処理面積が
75×70mm、150×70mm、150×140m
mと、それぞれ異なるA1100H−14(厚さ±2m
m)のアルミニウム板を、それぞれ硫酸浴中にて陽極酸
化処理し、14μmの皮膜を生成させる。
【0013】次に、対極にカーボンを使用し、濃度50
g/リットル、温度20°Cの硫酸浴中で交流の通電に
よる電解を施すが、この時、図2にも示すように前記3
枚のアルミニウム板への通電の最大電流値Aをそれぞれ
の処理面積に比例させて、0.5A、1.0A、2.0
Aに設定し、さらに最大電流値Aに達するまでの到達時
間Bを各アルミニウム板について同じ180秒、到達後
の電解時間Cを100秒に設定する。
【0014】以上の条件で中間処理した3枚のアルミニ
ウム板に、その後、10V、60秒の一定の条件で電解
着色を実施した結果は、表1に示すようにほぼ同等な青
系の皮膜が得られた。これにより前記設定した最大電流
値はそれぞれの処理面積において、所望の同色を発色す
る皮膜へと改質される値であることが判明し、この最大
電流値の設定により処理面積が異なっても所望の同色を
発色する着色皮膜が得られることが証明された。
【0015】なお、電解着色液は、Ni SO4 ・6H2
O/10〜20g/リットル、SnSO4 /3〜5g/
リットルを含み、pH=1の液を20°Cにて使用し
た。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明のアルミニウム
またはその合金の電解着色法は、処理面積に応じて所望
の色を発色する着色皮膜を形成する最大電流値を設定し
たので、陽極酸化皮膜の生成条件等の周囲の条件や処理
面積の如何にかかわらず、目的の色の着色皮膜を必ず形
成できるから、再現性に優れる着色皮膜を得ることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の電解時における電流値と電解時間
の関係を示すグラフである。
【図2】本発明方法による処理面積と最大電流値の関係
を示すグラフである。
【図3】従来の方法による電圧と電解時間の関係を示す
グラフである。
【図4】従来の方法による電流値と電解時間の関係を示
すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはその合金の3次電解
    着色法における中間処理工程において、処理面積や目的
    の色に応じて最大電流値を設定し、この最大電流値で一
    定時間通電する中間処理を行うことを特徴とするアルミ
    ニウムまたはその合金の電解着色法。
JP22919492A 1992-08-05 1992-08-05 アルミニウムまたはその合金の電解着色法 Pending JPH0657486A (ja)

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