JP2000328294A - アルミニウム合金の電解着色方法 - Google Patents

アルミニウム合金の電解着色方法

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JP2000328294A
JP2000328294A JP11139365A JP13936599A JP2000328294A JP 2000328294 A JP2000328294 A JP 2000328294A JP 11139365 A JP11139365 A JP 11139365A JP 13936599 A JP13936599 A JP 13936599A JP 2000328294 A JP2000328294 A JP 2000328294A
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electrolytic
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sulfuric acid
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JP11139365A
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Hitoshi Niimura
仁 新村
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色調の再現性の高い3次電解着色法の提供。 【構成】硫酸水溶液中にて、直流にて陽極酸化処理皮膜
を得た後に、硫酸水溶液中にて定電圧交流電解する際
に、安定電流値を示した後に、所定時間電解処理し、金
属塩含有硫酸水溶液中にて交流電解着色する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムまた
はアルミニウム合金(以下、アルミニウム合金という)
の表面処理方法に関し、特に陽極酸化皮膜の形成および
電解着色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金の表面に陽極酸化処理
を施し、金属塩を含有する電解浴中で電解処理する電着
法は、従来から広く実施されている技術であるが、一般
的には得られる色調がアンバー、ブロンズ、ブラック等
に限られる。
【0003】そこで、他の色調を得る目的で、いわゆる
各種の3次電解着色法が提案されている。
【0004】例えば、特開昭58−213895号には
アルカリ性浴中にて中間処理する方法、特開昭54−8
5137号にはリン酸浴で中間処理する方法、特開昭5
8−55593号には酸性浴にて中間処理する方法等で
ある。
【0005】しかし、これらの方法は、中間処理をする
設備が必要であり、従来から広く実施されてきた2次電
解着色処理ラインに組み込むのが困難であるばかりか、
色調の安定性(再現性)が良くないという技術課題があ
り、広く実用化されるに至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
から広く実用化されている電解着色アルマイト処理装置
が活用でき、生産性が高く、アルミニウム形状、大きさ
に影響を受けることなく、これまでほとんど実用化され
ていないオレンジ、イエロー、パープル系の色調および
グレー、グリーン系の色調を安定的に得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来から広く実施されて
いる硫酸水溶液による陽極酸化処理液を用いて、いわゆ
る3次電解着色における中間処理を実施するに当たり、
色調の再現性を確保すべく、以下のような解決手段を見
い出したものである。
【0008】硫酸水溶液を用いて、定法にて所定の膜厚
の陽極酸化皮膜を化成後に交流にて2〜5Vの定電圧電
解すると、電解初期においては、わずかな電流しか流れ
ないが、徐々に電流が上昇してピーク電流値に達する。
【0009】その後に、今度は徐々に電流値が下がり始
めるが、一定時間経過すると、一定の電流値に安定する
ようになる。ここで、本発明者らは、陽極酸化条件を各
種変化させて、3次電解にて得られる色調の再現性を詳
細に調査した結果、次のような結論に達したものであ
る。
【0010】中間処理にて、上述したピーク電流に達す
るまでの時間およびピーク電流値から電流値が下がり始
め、安定した電流値までに達する時間は、1次電解であ
る陽極酸化皮膜化成条件にて大きく異なるが、安定した
電流値に達した後の経過時間を一定にすれば、3次電解
にて非常に再現性の高い色調が得られることが明らかに
なった。
【0011】また、3次電解の着色電圧も、中間処理に
て調整した皮膜構造を維持するために14V以下が良
く、好ましくは10V以下にすることが、より色調の再
現性が確保できることも明らかになった。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における実施例を比較例と
対比しながら、以下に説明する。JIS A6063S
−T5からなる板厚3mm、幅30mm、長さ200m
mの押出成形したアルミニウム合金板を定法にて脱脂処
理後、200g/l硫酸水溶液中にて100A/m2
直流電流密度、30分間陽極酸化処理して、膜厚10μ
mの陽極酸化皮膜を得た。
【0013】この陽極酸化処理時の液温が15℃のもの
をNO.1、20℃のものをNO.2、25℃のものを
NO.3とし、次に上記水溶液中にてカーボン板を対極
に3V、交流電解したところ、ピーク電流値までの時間
はNO.1で160秒、その時の電流値約17A、N
O.2で120秒、その時の電流値22A、NO.3で
100秒、その時の電流値25Aであり、その後に電流
が低下して、安定になるまでの時間はNO.1で18
秒、NO.2で15秒、NO.3で13秒と、それぞれ
異なっていた。
【0014】しかし、電流が安定後に120秒間交流電
解して、次に硫酸第一スズ10g/l、硫酸60g/
l、液温25℃の水溶液中にて10V交流電解を対極カ
ーボン板にて60秒実施した。
【0015】すると、同色調のグレーがNO.1、N
O.2、NO.3ともに安定的に得られた。
【0016】なお、電解着色条件は、陽極酸化皮膜構造
が変化しないように、電圧が14V以下が良く、好まし
くは10V以下である。
【0017】そのためには、第一スズ濃度6〜15g/
l、硫酸濃度50〜100g/lが良い。
【0018】この実施例のように、陽極酸化条件にてピ
ーク電流値および安定電流値までの時間が大きくばらつ
いても、安定後の電解時間を管理すれば、非常に色調の
再現性が良いことが明らかになった。
【0019】また、陽極酸化の硫酸濃度、電流密度の変
化に対しても同様の結果が得られた。
【0020】さらに、電流が安定後の電解時間を80秒
にするとオレンジ、100秒にすると紫、150秒にす
るとグリーンが安定的に得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、従来量産が困難とされ
ていた色調が再現性良く得られる。また、従来の2次電
解着色装置をそのまま用いることができるので、安価で
生産性が高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金に
    硫酸水溶液を用いて陽極酸化処理した後に、硫酸水溶液
    中にて交流定電圧電解処理を電解電流が安定化した後に
    所定時間、さらに交流定電圧電解処理し、金属塩含有硫
    酸水溶液中にて電解着色処理したことを特徴とするアル
    ミニウムまたはアルミニウム合金の3次電解着色法。
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