JPS5914120B2 - アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法

Info

Publication number
JPS5914120B2
JPS5914120B2 JP11087079A JP11087079A JPS5914120B2 JP S5914120 B2 JPS5914120 B2 JP S5914120B2 JP 11087079 A JP11087079 A JP 11087079A JP 11087079 A JP11087079 A JP 11087079A JP S5914120 B2 JPS5914120 B2 JP S5914120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
bath
acid
film
coloring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11087079A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5635796A (en
Inventor
良清 上田
房男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
Original Assignee
TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK filed Critical TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
Priority to JP11087079A priority Critical patent/JPS5914120B2/ja
Publication of JPS5635796A publication Critical patent/JPS5635796A/ja
Publication of JPS5914120B2 publication Critical patent/JPS5914120B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochemical Coating By Surface Reaction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金(以下
両者を単にアルミニウムと総称)の着色方法に関するも
ので、その目的は、最初の陽極酸化皮膜形成工程と最終
段の電解着色工程との間に、皮膜抵抗の均一化を図る陽
極処理と原色系皮膜を得るための交流処理の両皮膜改質
工程を介在させることによつて、金属塩溶液での電解着
色によりアルミニウムの表面に耐候性及び耐摩耗性に優
れた美麗な原色系の着色皮膜を得ることにある。
従来、アルミニウムを陽極酸化皮膜処理した後、金属塩
の溶液中で電解着色してアルミニウムの表面に浴中の金
属塩特有の色彩を与える着色方法は5 交流あるいは直
流陰極電解法として良く知られており、他の有機及び無
機染色法や物理的着色法等と違つて、耐候性、耐摩耗性
共に優れた着色皮膜が得られるので、近代建築に不可欠
なアルミサッシをはじめ、各種アルミニウム材料の着色
に広く10適用されているが、従来法では、用いる金属
塩の種類によりブロンズ系、コールド系等の限られた色
調しか得られないという難点があつた。本発明方法は、
前記の問題点を解決するために開発されたものであつて
、硫酸の水溶液中で陽極15酸化皮膜を形成したアルミ
ニウムを、硼酸、硫酸、クエン酸、硫酸ニッケル、トリ
エタノールアミン、グリシン、水ガラス又は硼酸アンモ
ニウムの溶液中で陽極処理し、次いで、硫酸、硝酸、蓚
酸、スルファミン酸、硫酸水素アンモニウムの1種もし
ク0 くは2種以上を含む水溶液中で交流電解処理した
後、金属塩溶液中で電解着色を行なうことを特徴とする
ものである。
以下、この発明の実施に際して留意すべき点を説明する
と、まず本発明の方法では、通常の硫酸25電解法によ
りアルミニウムの表面に多孔質の陽極酸化皮膜を形成さ
せたものを用いる。
一応この種の陽極酸化皮膜は他の電解法で形成させるこ
とも可能であるが、本発明では、皮膜の色が無色透明で
然かも耐候性及び耐摩耗性に優れ、後の電解処30理の
浴管理が容易で鮮明な原色系の着色を得やすい硫酸浴の
陽極酸化皮膜を採用し、この陽極酸化皮膜を形成したア
ルミニウムを、一旦、多孔性皮膜の形成が抑制される特
許請求の範囲に記載した溶液、即ち、硼酸、硫酸、クエ
ン酸、硫酸ニツケ35 ル、トリエタノールアミン、グ
リシン、水ガラス又は硼酸アンモニウムの溶液中で陽極
処理することによつて皮膜抵抗の均一化を図る。この場
合の浴濃度は、浴の経済性、安定性、浴管理の難易性等
を考慮すれば1〜1009/tの程度で充分であり、ま
た浴温度は常温でよい。
ただ高濃度にすると皮膜の溶解が強くなる浴や、多孔性
皮膜を形成しやすくなる浴は約209/t以下の濃度に
することが望ましい。また陽極処理に際しては、陽極酸
化皮膜の形成電圧を4〜5V上回る程度かそれ以下で行
なうことが望ましく、これを大巾に上回ると、皮膜抵抗
はむしろ不均一になり、後の工程で均一な着色皮膜が得
られなくなる恐れがあるので、陽極処理の電解電圧は、
一般に多孔質陽極酸化皮膜の形成電圧を下回る方が好ま
しくなる。
この時の電流密度は0.01A/Dm2〜0.3A/D
m2程度でよいが、使用する試薬や電圧の条件によつて
は0.3Vdm2を上回る場合もあり、以上のような条
件で約10〜60秒程度の陽極処理を行なえば良く、陽
極処理をこれ以上延長してもその有効性に差は生じない
前記の陽極処理を施した皮膜を有するアルミニウムは、
次の工程で交流電解処理を施すのであるが、その際に使
用する浴の組成は、特許請求の範囲に記載した試薬の1
種もしくは2種以上を浴中に含有することが必要であり
、更に溶液の電解条件の調整のため、この他の有機酸、
無機酸及びそれらの塩を添加してもよい。
この場合、交流電解浴の適当な浴濃度は、使用する試薬
の種類、浴温、その他の電解条件により多少変動がある
ので一概には決められないが、単独浴として用いる場合
、硫酸及び硝酸は5〜509/t蓚酸及び硫酸水素アン
モニウムは約209/t以上、スルフアミン酸では10
09/t〜飽和の溶液が好ましいが、必ずしもこの範囲
内の濃度に拘束されるものではなく、浴組成をこれらの
混酸浴としたり、或いはこの他の有機酸や無機酸を添加
したときには、その数値が大きく変化するため注意が必
要である。
また前記交流電解浴の浴温は、浴濃度とも密接な関係が
あるので、確たる温度範囲は限定できないが、通常の場
合、浴温は約3『C〜70℃の範囲が好適で、40℃〜
60℃に加温された状態での交流処理が特に良好である
一般に前述の浴濃度が下限を大きく下回つたり浴温が極
端に下つた場合には皮膜の均一着色性及び鮮かさが著し
く低下するし、その交流電解時間が長くなるため、電解
着色時や着色後の弱い衝撃で皮膜の破壊現象が生じ、良
好な原色系の着色皮膜が得られない。また7『C以上の
高温浴や硫酸、硝酸等の高濃度浴で交流電解を行なうと
、皮膜の溶解作用が強くなるので、所定の着色を得るた
めの交流電解時間が短縮され、一定の色調を得るのが困
難になるし、電解着色時や着色後の弱い衝撃で皮膜の破
壊が起きる恐れがあり、交流処理時に皮膜の殆んどが溶
解してしまうこともある。本発明方法では、前記のよう
に組成、濃度及び温度が一定の条件に保たれた浴中で約
2〜10V程度の電圧にて交流電解処理を数拾秒から1
0分間位施した後、金属塩溶液中で通常の電解着色処理
を行なう。
その際、交流電解処理時間を適当に選択すれば、後の電
解着色工程で青、黄緑、紫、緑等の鮮明な原色系の着色
皮膜力1得られる。その主たる要因は、交流処理時の浴
組成、濃度、温度及び電圧などの諸条件を提示した範囲
内に保つことにより、皮膜全体に生じる化学的溶解作用
の影響をあまり大きく受けることなく、交流電解処理を
終えることができる。このため化学溶解に伴う皮膜の軟
化が抑制されることとなり、耐食性、耐摩耗性の良好な
状態で原色系皮膜を得るために重要な要因となる皮膜基
底部周辺のみが主に集中的に改質される結果、次工程の
金属塩溶液での電解着色を行なうことにより、原色系の
美麗な着色皮膜が得られるものと考えられる。この場合
、青、黄緑、紫、緑色系等の着色を決定する要素は交流
電解条件にある。
つまり交流処理浴の組成、濃度、温度、電圧等を適当な
条件に保持するなら、交流電解時間を変化させることに
よつて、所望する色を選択することが可能であり、各々
の色調の濃淡は、次の金属塩溶液における電解着色の工
程で自在に調節する事が出来、従つて本発明方法によれ
ば各種の色が濃淡自在に得られるものである。尚、金属
塩溶液での着色は、従来から知られている陰極電解、交
流電解あるいはそれらと同様の波形で良いし、また浴組
成も陽極処理及び交流処理を行なつたことによる特殊な
液調整は必ずしも必要ではない。
つぎに本発明方法を実施例により更に具体的に説明する
実施例 1 アルミニウム合金(6063S−T5)70×70×1
.8t〜の板を硫酸1509/t1浴温200Cにて対
極をアルミニウムとして電流密度1.2A/Dm23O
分間の陽極酸化処理を行ない、その表面に陽極酸化皮膜
を形成した。
次に硼酸30f1/t、常温の浴にて対極をカーボンと
してI着色時間(ミ?≧時間160抄 19010V
、30秒間の陽極処理を行ない、更に蓚酸40f!/t
、浴温48℃にて交流電圧6Vで電解処理を施した後、
硫酸第1錫59/t、硫酸5y/t、常温の浴で陽極を
カーボンとして電流密度0.5A/Dm2にて電解着色
を行なつたところ、下記のような着色皮膜が得られた。
実施例 2 アルミニウム合金(6063S−T5)の板に実施例1
と同様の陽極酸化及び陽極処理を行ない、更に蓚酸40
9/t1スルフアミン酸509/t1浴温58℃の浴に
て対極をカーボンとして交流8Vで電解を行なつた後、
実施例1と同様の電解着色を行なつたところ、交流処理
時間に応じて下記Xのような着色皮膜を得た。
実施例 3 アルミニウム合金(6063S−T5)の板に実施例1
と同様の陽極酸化及び陽極処理を行ない、更に硫酸20
9/t、浴温48℃の浴にて対極をカーボンとして交流
6Vで電解処理を施した後、実施例1と同様の電解着色
を行なつたところ、交流処理時間に応じて下記の着色皮
膜を得た。
実施例 4アルミニウム合金(6063S−T5)の板
に実施例1と同様の陽極酸化及び陽極処理を行なつた後
、硫酸水素アンモニウム509/t、浴温48゜Cにて
カーボンを対極として交流6Vの電解を施し、次いで実
施例1と同様の電解着色を行なつたところ、交流処理時
間に応じて下記の着色皮膜を得た。
実施例 5 アルミニウム合金(6063S−T5)の板に実施例1
と同様の陽極酸化及び陽極処理を行ない、次いで硝酸2
59△浴温48℃の浴にて対極をカーボンとして交流6
Vで電解を施した後、実施例1と同様の電解着色を行な
つたところ、交流処理時間に応じて下記の着色皮膜を得
た。
実施例 6 アルミニウム合金(6063S−T5)の板に実施例1
と同様の陽極酸化皮膜を形成し、これに対極をカーボン
として下記の各処理溶液にて常温で12V30秒の陽極
処理を行なつた後、更に蓚酸409/t1スルフアミン
酸509/tの浴で交流処理を施し、次いで実施例1と
同様の着色処理を行なつたところ、下記のような着色皮
膜が得られた。
実施例 7 アルミニウム板(AllOOP)70×70×1.5t
〜を硫酸1509/t1浴温20℃にて対極を鉛として
電流密度1.2A/DTI.3O分間陽極酸化を行ない
、陽極酸化皮膜を形成した後、硼酸アンモニウム309
/t1常温浴にて対極をカーボンとして10V、60秒
の陽極処理を行ない、次いで、スルフアミン酸1009
/t1硫酸79/t1浴温47℃にて対極をカーボンと
して5Vの交流処理を施した後、実施例1と同様の硫酸
第1錫浴で着色を行なつたところ、交流処理時間に応じ
下記の着色皮膜を得た。
実施例 8 アルミニウム板(AllOOP)70X70×1.5t
〜に実施例1と同条件にて陽極酸化皮膜を形成し、次に
硼酸アンモニウム309/tの浴にて10V160秒の
陽極処理を行なつた後、蓚酸409/t1浴温48℃の
浴にてカーボンを対極として交流6Vの電解処理を施し
、次いで、硫酸第1錫59/T,.硫酸59/t常温浴
にて対極をカーボンとして交流12V160秒の着色処
理を行なつたところ、交流処理時間に応じて下記のよう
な着色皮膜が得られた。
実施例 9 アルミニウム板(AllOOP)に実施例8と同じ条件
にて陽極酸化皮膜の形成及び陽極処理を行ない、交流処
理時間を一部変更したほかは同様に交流処理を施し、硫
酸ニツケル309/t、硼酸309/t1浴温30℃の
浴にて対極をニツケル板として交流12V、60秒間の
交流電解着色を行なつたところ、交流処理時間に応じて
下記のような着色皮膜が得られた。
なお、前記の各実施例に於いて、アルミニウムを陽極酸
化処理する際には、通常の脱脂、エツチング、中和の順
に前処理を行なう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硫酸の水溶液中で陽極酸化皮膜を形成したアルミニ
    ウム又はアルミニウム合金を硼酸、硫酸、クエン酸、硫
    酸ニッケル、トリエタノールアミン、グリシン、水ガラ
    ス又は硼酸アンモニウムの溶液中で陽極処理し、次いで
    、硫酸、硝酸、蓚酸、スルファミン酸、硫酸水素アンモ
    ニウムの1種もしくは2種以上を含む水溶液中で交流電
    解処理した後、金属塩溶液中で電解着色を行なうことを
    特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金の着色方
    法。
JP11087079A 1979-08-30 1979-08-30 アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法 Expired JPS5914120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087079A JPS5914120B2 (ja) 1979-08-30 1979-08-30 アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087079A JPS5914120B2 (ja) 1979-08-30 1979-08-30 アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5635796A JPS5635796A (en) 1981-04-08
JPS5914120B2 true JPS5914120B2 (ja) 1984-04-03

Family

ID=14546776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087079A Expired JPS5914120B2 (ja) 1979-08-30 1979-08-30 アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5914120B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190390A (ja) * 1983-04-13 1984-10-29 Tateyama Alum Kogyo Kk アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色方法
IT1240224B (it) * 1989-08-17 1993-11-27 Eliseo Benitez-Garriga Procedimento elettrolitico per colorare alluminio anodizzato e relativo prodotto.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5635796A (en) 1981-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1046975A (en) Process for electrolytic colouring of the anodic oxide film on aluminum or aluminum base alloys
US4022671A (en) Electrolytic coloring of anodized aluminum
Sheasby et al. The electrolytic colouring of anodized aluminium
JPH05125589A (ja) 陽極酸化されたアルミニウムを着色するための改良された電解方法
US4043880A (en) Method for producing green-colored anodic oxide film on aluminum or aluminum base alloy articles
US3795590A (en) Process for coloring aluminum and alloys of aluminum having an anodized surface
JPS5914120B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法
JPS5839237B2 (ja) 陽極酸化されたアルミニウムの電解着色法
DE2548177A1 (de) Elektrolytisches faerben von anodisch behandeltem aluminium
JPS59190389A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色方法
John et al. Studies on anodizing of aluminium in alkaline electrolyte using alternating current
JPS5920759B2 (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色法
JPS6338438B2 (ja)
JPS59140397A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色方法
JPS5948879B2 (ja) アルミニウムの電解着色法
JPS616298A (ja) アルミニウム及びアルミニウム合金の着色陽極酸化皮膜の化成法
JPS61110797A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の表面処理方法
JPS5913095A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の電解着色法
JPH0344157B2 (ja)
JPH04365895A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の青色着色法
JPS595679B2 (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色法
JPS62297497A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の電解着色方法
JPS5847475B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法
JPH0251997B2 (ja)
JPS5816098A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の着色法