JPH065744Y2 - 魚釣用リールの駆動装置 - Google Patents

魚釣用リールの駆動装置

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JPH065744Y2
JPH065744Y2 JP3067288U JP3067288U JPH065744Y2 JP H065744 Y2 JPH065744 Y2 JP H065744Y2 JP 3067288 U JP3067288 U JP 3067288U JP 3067288 U JP3067288 U JP 3067288U JP H065744 Y2 JPH065744 Y2 JP H065744Y2
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JP
Japan
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rotation
ratchet wheel
final gear
spool
handle
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JP3067288U
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JPH01134458U (ja
Inventor
利昭 宮前
Original Assignee
株式会社ミヤマエ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、魚釣用リールにおいて、切換えレバー等を必
要とせずに道糸の電動・手動巻上げを随時選択すること
ができ、さらに電動・手動を同時に用いることができる
駆動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から、手動・電動兼用リールには多種の構造がある
が、手動・電動を自動的に切換えることができ、かつ電
動駆動時にはハンドルが共回りすることがない構造のリ
ールとして、出願人も実願昭61−61632号(従来
例1)、実願昭61−61633号(従来例2)及び実
願昭62−115967号(従来例3)等の技術的手段
を既に開発している。
この中、従来例1及び従来例2は、共にハンドルの回転
及びモーターの駆動をクラッチによってスプールに伝達
するものであり、電動の際にはハンドル軸に設けたラチ
ェット機構によってハンドルの共回りを防止するという
構成であった。
また、従来例3はモーターの駆動を電動ギヤに伝達し、
これと一体的なスリーブを回転させてクラッチによりス
プールを回転させると共に、ハンドルの回転によっても
電動ギヤーを駆動させ、かつ電動駆動時にはラチェット
によってハンドルの共回りを防止するという構造であっ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来例1及び2では大魚を釣りあげた時のようにス
プールに過大な負荷がかかった場合には、道糸の巻上げ
につれてハンドル軸端に負荷が集中し、その影響によっ
てハンドルが共回りするので、リールの操作性が著しく
低下するものであった。
また従来例3においては、電動ギヤーと一体のスリーブ
を回転させ、クラッチによってスプールを回転させるも
のであり、さらにハンドルの回転もスリーブに伝えなけ
ればならないので、この部分の構造が複雑化したばかり
でなく、ハンドルの共回りを防止するためだけに設けら
れるラチェット機構の存在がリールの大形化、重量化を
招くという課題を有していた。
本考案は上記課題を解決するもので、簡単な構成によっ
て手動・電動を自動的に選択することができると共に、
ハンドルの共回り防止機構(ラチェット機構)自体を駆
動機構に組み込んだ魚釣用リールの駆動装置を提供しよ
うとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記課題を解決するために、モータから複数
のギヤーを介して連動する最終ギヤーと、この最終ギヤ
ーの側面部に設けられた爪と、最終ギヤーと同軸に設け
られ、最終ギヤーの順回転方向で上記爪と係合し、反対
方向には係合しない引掛りを有し、かつ内周にはカム部
を有する爪車とからなり、この爪車の回転をスプールに
伝達する電動駆動機構と、手動ハンドルの回転に同期し
て回転し、順回転方向で爪車のカム部と係合し、反対方
向には係合しない係合部と、爪車の回転をスプールに伝
達する手動駆動機構とを併有してなり、上記電動駆動、
手動駆動の何れをも自動的に選択し、又は共用すること
ができる手段を採用した。
〔作用〕
本考案の駆動装置は電動駆動機構と手動駆動機構とから
なるが、先ず電動駆動機構としてはモーターの駆動力を
複数のギヤーを介して所定の回転数に減速して最終ギヤ
ーに伝達する。最終ギヤーの側面部に設けた爪は爪車の
引掛りと係合してこれを回転させ、クラッチ等によって
スプールに回転を伝えるのである。この場合、爪と爪車
の係合は最終ギヤーの順回転方向にだけ行われるので、
高速手動回転時のように爪車が先行して回転したときに
は両者は係合しない。
次に、手動駆動機構の作用としては、ハンドルを回転す
ればこれに同期して係合部が回転し、爪車内周のカム部
に係合してその回転を伝達し、クラッチ等によってスプ
ールに回転を伝える。またハンドルを逆回転させたとき
には爪車にはそれが伝わらず、更にモーター駆動時のよ
うに爪車の回転が先行しているときには係合部とは係合
しないので、ハンドルにその回転が伝わらないのであ
る。
従って、電動・手動共に爪車を共用する構造で駆動でき
るので、両者の併用が可能であり、また構成も簡易であ
る。
〔実施例〕
本考案の駆動装置の構成を以下の実施例によってさらに
詳述すると、第1図及び第2図において、先ず電動駆動
機構については、1は駆動用のモーター、2a・2b・2cはモ
ーター1の回転を減速するための中間ギヤー、3は中間
ギヤー2cと噛合し、下述するドライブシャフト12を駆動
する最終ギヤー、4は上記最終ギヤー3の一側に設けら
れた凹部の凹底面3′に取付けられ、バネ4′によって
中心方向に付勢されていて最終ギヤーと共に回転する
爪、5は爪車で外周には爪4と順回転方向で係合する引
掛り6を有している。7は爪車5と一体に回転するクラ
ッチ板で、ライニング8を介してスプール9にその回転
を伝達するものである。
次に手動駆動機構については、10はハンドル、11はギヤ
ーで、ハンドル10の回転をドライブシャフト12に伝達す
る。13はドライブシャフト12に連結された係合部で、バ
ネ15によって外周方向に付勢されるボール14を有してい
る。16は爪車5の内周に形成されたカム部で、係合部13
のボール14と順回転方向で係合し、逆回転方向では係合
を解除される構成になっている。
上記両機構の動作を説明すると、モーター1をスイッチ
によって駆動させると、所定の減速比で最終ギヤー3に
回転が伝わり、同時に爪4も回転する。爪4は爪車5の
引掛り6と係合するので爪車5も同時に回転し、クラッ
チ板7、ライニング8を介してスプール9を回転させ
る。
また、ハンドル10のみを回転させた場合には、これと同
期して係合部13が回転するが、バネ15によってボール14
が外周方向に付勢されているので、爪車5内周のカム部
16とボール14とが係合し、爪車5も同時に回転するの
で、クラッチ板7、ライニング8を介してスプール9を
回転させることができる。
次に、電動駆動と手動駆動との関係であるが、電動駆動
時には爪車5と係合部13とは丁度逆回転の関係になるの
で、カム部16の傾斜によってボール14が内方向に逃げる
運動をし、従って係合部13は回転せず、ハンドル10には
電動駆動の回転の影響は伝わらない。また、手動駆動時
には係合部13とカム部16との係合によって爪車5が回転
するが、爪車5と爪4とは反対回転の関係になるので爪
4が引掛り6との係合を逃れる運動をし、従って最終ギ
ヤ3は回転せず、モーター1には悪影響を及ぼすことは
ない。このように両駆動機構は爪車5を共用して回転す
るようにしているので、比較的簡単な構成で自動切換え
が可能となるものである。
さらに、電動駆動時に大魚が掛かってモーター1の駆動
力では不足ぎみとなり、巻上げ力が低下してきた場合に
は、ハンドル10を爪車5の回転より速く回転させてやれ
ば手動による駆動力をも加えてスプール9を回転させる
ことができるので、大きい巻上げ力を得ることができる
と共に、モーター1の負担を軽減させることができ、モ
ーター1が焼付くという事故を防止することもできる。
上記の駆動機構の関係を簡単に説明すれば、即ち、電動
駆動及び手動駆動による爪車5の回転について、何れか
高速で爪車5を回転させる機構が優先し、他方の駆動機
構には何ら悪影響を及ぼさないのみならず、適当な速度
の場合には両者を併用することができるというものであ
る。
尚、係合部13とカム部16との構成であるが、本実施例で
はボール14をカム部16に係合させるようにしたが、この
構成に限られず、順回転方向で係合し逆回転方向には係
合しない構成が得られるなら、例えば回転によって外方
に拡張するキーとキー溝のような関係でもよい。
〔考案の効果〕 本考案は上記構成によって電動駆動機構と手動駆動機構
を併用し、爪車を共用してその回転をスプールに伝達す
るようにしているので、構成部品も少なく、従来に比べ
て簡単な構成で電動・手動の自動切換えが可能な駆動装
置を提供することができた。
また、電動駆動機構においては最終ギヤの平面部に爪を
設けてこれを同時に回転させ、この爪の回転を爪車に伝
達するようにしているので、余分なギヤ等を必要とせず
に確実な動力の伝達が行えるようになった。
さらに、両駆動機構は爪車と爪及び係合部の係合関係に
よって他方の機構には全く悪影響を及ぼすことがないの
で、またハンドルの共回りもなく、モーターの過負荷に
よる焼き付等の事故も確実に防止することができる等、
簡易な構成によって従来からの課題を一気に解決できた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の駆動装置を示す要部断面図、第2図は
同要部側面図である。 尚、図中1……モーター、3……最終ギヤー、4……
爪、5……爪車、9……スプール、13……係合部、16…
…カム部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モーター1から複数のギヤーを介して連動
    する最終ギヤー3と、この最終ギヤーの凹底面3′に設
    けられた爪4と、上記最終ギヤーと同軸に設けられ、最
    終ギヤーの順回転方向で上記爪と係合し、反対方向には
    係合しない引掛りを有し、かつ内周にはカム部を有する
    爪車5とからなり、この爪車の回転をスプール9に伝達
    する電動駆動機構と、手動ハンドルの回転に同期して回
    転し、順回転方向で上記爪車のカム部16と係合し、反対
    方向には係合しない係合部13からなり、上記爪車の回転
    を上記スプールに伝達する手動駆動機構とを併有したこ
    とを特徴とする魚釣用リールの駆動装置。
JP3067288U 1988-03-08 1988-03-08 魚釣用リールの駆動装置 Expired - Lifetime JPH065744Y2 (ja)

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JP3067288U JPH065744Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08 魚釣用リールの駆動装置

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JP3067288U JPH065744Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08 魚釣用リールの駆動装置

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Publication Number Publication Date
JPH01134458U JPH01134458U (ja) 1989-09-13
JPH065744Y2 true JPH065744Y2 (ja) 1994-02-16

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ID=31255938

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JP3067288U Expired - Lifetime JPH065744Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08 魚釣用リールの駆動装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088618Y2 (ja) * 1989-02-03 1996-03-13 株式会社ミヤマエ 電動・手動兼用リールの駆動機構
JP2507969Y2 (ja) * 1989-02-03 1996-08-21 株式会社ミヤマエ 魚釣リ―ルのクラッチ機構
JPH088617Y2 (ja) * 1989-02-03 1996-03-13 株式会社ミヤマエ 魚釣リールのクラッチ機構

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JPH01134458U (ja) 1989-09-13

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