JPH0657039A - クロロプレンゴム系組成物 - Google Patents

クロロプレンゴム系組成物

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JPH0657039A
JPH0657039A JP10794492A JP10794492A JPH0657039A JP H0657039 A JPH0657039 A JP H0657039A JP 10794492 A JP10794492 A JP 10794492A JP 10794492 A JP10794492 A JP 10794492A JP H0657039 A JPH0657039 A JP H0657039A
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber
chloroprene
based polymer
resin
chloroprene rubber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10794492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kondo
孝夫 近藤
Masayoshi Ichikawa
昌好 市川
Kenji Yano
賢治 矢野
Kenichi Isaka
憲一 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Du Pont Showa Denko Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Du Pont Showa Denko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd, Du Pont Showa Denko Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張強度を相対的に低下させずに、耐屈曲疲
労性に優れた高モジュラスの加硫物が得られるクロロプ
レンゴム組成物を提供すること。 【構成】 加硫成形用の原料ゴムとなるクロロプレンゴ
ム系組成物において、(a)クロロプレン単位を80wt
%以上含むゴム系ポリマー、及び、(b)2,3−ジク
ロロブタジエン単位を55〜85wt%含み、クロロプレ
ン単位を共重合成分とする樹脂系ポリマー、を(a)/
(b)=38/62〜62/38の重量比で混和するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加硫成形用の原料ゴム
となる新規なクロロプレンゴム系組成物に関する。
【0002】
【用語の説明】本明細書で使用する用語の説明を下記す
る。
【0003】(i) クロロプレン…2−クロロ−1,3−
ブタジエンを意味する。
【0004】(ii)2,3−ジクロロブタジエン…2,3
−ジクロロ−1,3−ブタジエンを意味する。
【0005】(iii) クロロプレンゴム…クロロプレンの
ホモポリマー又はクロロプレンを主体とするコポリマ
ー、また、配合単位は、特に断らない限り、重量単位で
ある。
【0006】
【従来の技術】クロロプレンゴムは、その加硫物が、耐
熱性、耐老化性、耐オゾン性、耐候性等に優れているた
め、自動車用ゴムホースの外層ゴムや、等速ジョイント
ブーツ、ダストカバー、ラックブーツ、窓枠ゴム、等の
原料ゴムとして、自動車用ゴム部品として多用されてい
る。
【0007】そして、昨今のこれらの自動車用ゴム部品
のあるものには、高モジュラスが要求されるようになっ
てきている。
【0008】高モジュラスを得るためには、通常、カー
ボンブラックを高配合とすることが考えられるが、加硫
ゴムの破断伸びが著しく低下する(参照例1〜3参
照)。
【0009】このため、2、3−ジクロロブタジエンに
クロロプレンを共重合させて、クロロプレンゴムと共架
橋可能とした樹脂系ポリマーを、クロロンプレンゴムに
混和させたクロロプレンゴム組成物が、米国特許第30
79365号明細書や特開平3−45636号などにお
いて提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各発明に
おいては、下記の様な問題点があることが本発明者ら
が、検討した結果、判った。
【0011】即ち、上記米国特許の場合、高モジュラス
の加硫物は得られるが、耐屈曲疲労性において十分でな
い(比較例3参照)。
【0012】また上記特許公開公報の場合、ある程度高
モジュラスの加硫物は得られるが、引張強度が低下する
(比較例7参照)。
【0013】本発明は、上記にかんがみて、引張強度を
低下させずに、耐屈曲疲労性に優れた高モジュラスの加
硫物が得られるクロロプレンゴム組成物を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のクロロプレンゴ
ム組成物は、上記課題を、下記構成により解決するもの
である。
【0015】加硫成形用の原料ゴムとなるクロロプレン
ゴム組成物であって、(a)クロロプレン単位を80%
以上含むゴム系ポリマー、及び、(b)2,3−ジクロ
ロブタジエン単位を55〜85%含み、クロロプレン単
位を共重合成分とする樹脂系ポリマー、が(a)/
(b)=38/62〜62/38の重量比で混和されて
なるクロロプレンゴム組成物。
【0016】
【手段の詳細な説明】次に、上記手段の各構成について
詳細な説明を行う。
【0017】(1) 本発明のクロロプレンゴム組成物は、
加硫成形用の原料ゴムとからなるものであり、下記ゴム
系ポリマーと樹脂系ポリマーとからなる。
【0018】(2) 上記ゴム系ポリマーは、クロロンプレ
ン単位を80%以上含むものとする。
【0019】このゴム系ポリマーは、クロロプレンを単
独、又は、クロロプレンと他のコモノマーとを、通常の
クロロプレンゴムの重合に使用されるラジカル乳化重合
によって製造することができる。ここで、他のコモノマ
ーとしては、2,3−クロロブタジエン、1−クロロブ
タジエン、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸
アルキルエステル等を挙げることができる。特に、2,
3−クロロブタジエンが、樹脂系ポリマーとの混和性
(コンパティビリティ)の見地から望ましい。
【0020】(3) 上記樹脂系ポリマーは、2,3−ジク
ロロブタジエン単位を55〜85%含み、クロロプレン
単位を共重合成分とする。
【0021】2,3−ジクロロブタジエン単位が55%
未満では、加硫物においてモジュラスの増大を望めず、
85%を越えると、加硫物における破断伸びおよび耐屈
曲疲労性が大幅に低下するおそれがある。
【0022】この樹脂系ポリマーは、前述の乳化重合法
により同様にして、2,3−ジクロロブタジエンとクロ
ロプレンとを共重合させることにより製造可能である。
【0023】(4) 本発明のゴム組成物は、上記ゴム系ポ
リマーと、樹脂系ポリマーとを、前者/後者=38/6
2〜62/38の重量比で混和されてなる。
【0024】ここで、樹脂系ポリマーが過多であると、
加硫物のゴム的性質が期待できず、樹脂系ポリマーが過
少であると、加硫物にモジュラスの増大が期待できな
い。
【0025】混和の態様は、それぞれのラテックスの状
態で混合して、単離乾燥させるか、又は、各ラテックス
から単離乾燥したポリマーを、慣用のロール又はバンバ
リー等の密閉式混合機を用いて行なう。
【0026】なお、この際、カーボンブラック、可塑
剤、金属酸化物、加硫系薬剤等を、適宜、同時、配合し
て、ゴム配合物としても良い。
【0027】(5) 上記ゴム組成物は、通常のクロロプレ
ンゴム用の副資材を配合して、加硫成形用ゴム材料とす
る。上記副資材としては、カーボンブラック、可塑剤、
金属酸化物、加硫系薬剤、更には、老化防止剤等を挙げ
ることができる。
【0028】この際、カーボンブラックの配合量は、加
硫物に要求される基本物性に応じて異なる。
【0029】
【発明の作用・効果】本発明のクロロプレン系ゴム組成
物は、上記構成により、下記のような作用・効果を奏す
る。
【0030】後述の実施例で示す如く、引張強度を低下
させずに、耐屈曲疲労性に優れた相対的に高モジュラス
の加硫物が得られる。従って、本発明のクロロプレン系
ゴム組成物は、高モジュラスが要求されるブーツ、ホー
ス等の原料ゴムとして好適である。
【0031】
【実施例】実施例により、本発明をさらに具体的に説明
をする。
【0032】ゴム系ポリマーは、市販のクロロンプレン
ゴム(ポリマー粘度ML1+4 (100℃):60)を使
用した。
【0033】また、樹脂系ポリマーは、モノマー単位が
表1に示す各組成(括弧内は樹脂系ポリマーを100%
としたときの数値)のものを使用した。重合方法は、慣
用のラジカル重合法に従って行なった。
【0034】そして、表示の組成でゴム系ポリマーと樹
脂系ポリマーとを、下記配合処方に従って、混練して成
形加硫用ゴム材料とした。
【0035】クロロプレンゴム系配合処方 ポリマー(原料ゴム) 100部 可塑剤(エステル系/植物油系) 30部 MAFブラック 変 量 老化防止剤(p−フェニレンジアミン系) 2部 加工助剤(ワックス類) 6部 酸化亜鉛 3部 酸化マグネシウム 4部 エチレンチオウレア 1.3部 テトラメチルチウラムジスルフィド 0.3部 上記成形用ゴム材料を加硫成形し(加硫条件:160℃
×15min )、 JISK 6301 に準じて、初期物性(常態
物性)を測定した。併せて、耐屈曲疲労性についても、
デマッチャ屈曲試験法に準じて行なった。
【0036】各試験結果を表1に示す。表1から、本発
明の構成要件を満たす各実施例は、高モジュラスである
と共に、本願発明は、相対的に引張強度の低下が小さく
かつ、耐屈曲疲労性及び破断伸びの低下も小さいことが
判る。他方、樹脂系ポリマーの2,3−ジクロロブタジ
エン単位の組成比率が過少である比較例1・2は、モジ
ュラスの増大が期待できず、過多である比較例3は、破
断伸びが小さく、かつ、耐屈曲疲労性も大幅に低下する
ことが予期される。
【0037】なお、樹脂系ポリマーが2,3−ジクロロ
ブタジエン単位の組成比率が100%のホモポリマーで
ある比較例4〜6は、樹脂系ポリマーが30%以上とな
ると耐屈曲疲労性が大幅に低下することを示している。
【0038】更に、原料ゴムがクロロプレンゴムのみの
参照例1〜3は、カーボンブラックの配合量の増大は、
引張強度及び破断伸びの低下につながることを示唆して
いる。
【0039】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 昌好 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 矢野 賢治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 井坂 憲一 神奈川県横浜市鶴見区市場上町10番3− 302号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫成形用の原料ゴムとなるクロロプレ
    ンゴム系組成物であって、 (a)クロロプレン単位を80wt%以上含むゴム系ポリ
    マー、及び、 (b)2,3−ジクロロブタジエン単位を55〜85wt
    %含み、クロロプレン単位を共重合成分とする樹脂系ポ
    リマー、 が(a)/(b)=38/62〜62/38の重量比で
    混和されることを特徴とするクロロプレンゴム系組成
    物。
JP10794492A 1992-04-27 1992-04-27 クロロプレンゴム系組成物 Withdrawn JPH0657039A (ja)

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JP10794492A JPH0657039A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 クロロプレンゴム系組成物

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JP10794492A JPH0657039A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 クロロプレンゴム系組成物

Publications (1)

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JPH0657039A true JPH0657039A (ja) 1994-03-01

Family

ID=14472013

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JP10794492A Withdrawn JPH0657039A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 クロロプレンゴム系組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8570695B2 (en) 2008-03-07 2013-10-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Battery system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990706