JPH0656885A - α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩の製造法 - Google Patents
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩の製造法Info
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- JPH0656885A JPH0656885A JP4209153A JP20915392A JPH0656885A JP H0656885 A JPH0656885 A JP H0656885A JP 4209153 A JP4209153 A JP 4209153A JP 20915392 A JP20915392 A JP 20915392A JP H0656885 A JPH0656885 A JP H0656885A
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- C07K—PEPTIDES
- C07K5/00—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K5/04—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
- C07K5/06—Dipeptides
- C07K5/06104—Dipeptides with the first amino acid being acidic
- C07K5/06113—Asp- or Asn-amino acid
- C07K5/06121—Asp- or Asn-amino acid the second amino acid being aromatic or cycloaliphatic
- C07K5/0613—Aspartame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及び
水の混合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方法
においてα−APM・HClの溶解度を下げα−APM
・HClの分離収率を向上させる工業的製法を確立す
る。 【構成】 Nーホルミルーα−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニン誘導体(以下F−α−AP誘導体と
略)をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒にて処理して
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステル塩酸塩を製造する方法において、不活性ガスを吹
き込むかあるいはこの処理を減圧下に行う。
水の混合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方法
においてα−APM・HClの溶解度を下げα−APM
・HClの分離収率を向上させる工業的製法を確立す
る。 【構成】 Nーホルミルーα−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニン誘導体(以下F−α−AP誘導体と
略)をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒にて処理して
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステル塩酸塩を製造する方法において、不活性ガスを吹
き込むかあるいはこの処理を減圧下に行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショ糖の約200倍の
甘味を呈するペプチド系甘味料であり、その良質な甘味
と低カロリーであることによって、ダイエット甘味料と
して需要の大きなα−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンメチルエステル(以下α−APMと略)をその
塩酸塩として得る方法に関するものである。
甘味を呈するペプチド系甘味料であり、その良質な甘味
と低カロリーであることによって、ダイエット甘味料と
して需要の大きなα−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンメチルエステル(以下α−APMと略)をその
塩酸塩として得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】α−APM・HClを製造する方法は種
々知られているが、工業的製法という観点から代表的な
ものとして、F−α−APMをメタノールと高濃度の塩
酸で処理する方法(米国特許4684745)、F−α
−APをメタノール、塩酸、水にてエステル化する方法
(米国特許3933781)等があげられる。
々知られているが、工業的製法という観点から代表的な
ものとして、F−α−APMをメタノールと高濃度の塩
酸で処理する方法(米国特許4684745)、F−α
−APをメタノール、塩酸、水にてエステル化する方法
(米国特許3933781)等があげられる。
【0003】これらの方法はα−APM・HClの工業
的製法としては非常に優れたものであるが、上記処理に
より析出したα−APM・HClを分離後、まだ相当量
のα−APM・HClが分離母液中に存在する。従って
α−APM・HClの溶解度を下げることが出来ればα
−APM・HClの収率が更に向上することが期待され
る。
的製法としては非常に優れたものであるが、上記処理に
より析出したα−APM・HClを分離後、まだ相当量
のα−APM・HClが分離母液中に存在する。従って
α−APM・HClの溶解度を下げることが出来ればα
−APM・HClの収率が更に向上することが期待され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及び水の混
合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方法におい
てα−APM・HClの溶解度を下げα−APM・HC
lの分離収率を向上させる工業的製法を確立することに
ある。
は、F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及び水の混
合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方法におい
てα−APM・HClの溶解度を下げα−APM・HC
lの分離収率を向上させる工業的製法を確立することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上に
述べた工業的製法の確立めざし、鋭意検討した結果、F
−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒
で処理してα−APM・HClを得る方法において、不
活性ガスを吹き込むか、あるいは減圧下に処理をするこ
とにより、α−APM・HClの溶解度を下げα−AP
M・HClの分離収率を向上させる方法を見いだし本発
明を完成した。
述べた工業的製法の確立めざし、鋭意検討した結果、F
−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒
で処理してα−APM・HClを得る方法において、不
活性ガスを吹き込むか、あるいは減圧下に処理をするこ
とにより、α−APM・HClの溶解度を下げα−AP
M・HClの分離収率を向上させる方法を見いだし本発
明を完成した。
【0006】以下に本発明を詳しく述べる。
【0007】本発明で原料となるF−α−AP誘導体の
工業的製法としてはNーホルミルーL−アスパラギン酸
無水物とLーフェニルアラニンメチルエステルとをトル
エン、酢酸の混合溶媒中で縮合した後、酢酸を除去し水
を加えて生成したF−α−APMを抽出しF−α−AP
M水溶液を得る方法(特願3ー221332)や、Nー
ホルミルーL−アスパラギン酸無水物とLーフェニルア
ラニンを酢酸と酢酸エステルの混合溶媒中縮合しF−α
−APを得る方法(米国特許4946988)が知られ
ている。
工業的製法としてはNーホルミルーL−アスパラギン酸
無水物とLーフェニルアラニンメチルエステルとをトル
エン、酢酸の混合溶媒中で縮合した後、酢酸を除去し水
を加えて生成したF−α−APMを抽出しF−α−AP
M水溶液を得る方法(特願3ー221332)や、Nー
ホルミルーL−アスパラギン酸無水物とLーフェニルア
ラニンを酢酸と酢酸エステルの混合溶媒中縮合しF−α
−APを得る方法(米国特許4946988)が知られ
ている。
【0008】本発明に使用する不活性ガスについは原料
及び生成物に不活性であればよく、特に制限はないが通
常空気、窒素ガスが好適にもちいられる。その量につい
ては特に制限はない。また本発明に使用される減圧度で
あるが非常に弱いものでも充分であり、通常50Tor
r以上あれば充分である。
及び生成物に不活性であればよく、特に制限はないが通
常空気、窒素ガスが好適にもちいられる。その量につい
ては特に制限はない。また本発明に使用される減圧度で
あるが非常に弱いものでも充分であり、通常50Tor
r以上あれば充分である。
【0009】F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸及
び水の混合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方
法として、1)F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸
及び水の混合溶媒にけんだくするか、あるいは溶解した
後、攪拌下に不活性ガスを導入する。2)F−α−AP
誘導体をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒にけんだく
するか、あるいは溶解した後、減圧下に攪拌する。3)
F−α−AP誘導体をメタノール、水及びF−α−AP
誘導体に対し0.5〜1.0当量の塩酸の混合溶媒で5
0〜80℃、10〜90分処理した後、冷却し更に塩酸
を加え攪拌下に不活性ガスを導入する。4)F−α−A
P誘導体をメタノール、水及びF−α−AP誘導体に対
し0.5〜1.0当量の塩酸の混合溶媒で50〜80
℃、10〜90分処理した後、冷却し更に塩酸を加え減
圧下に攪拌する。等があるが、いずれの方法も時間の経
過とともにα−APM・HCl結晶が析出してくるので
これを分離すれば良い。本結晶は分離性良好のため、分
離に関してはなんら問題はない。
び水の混合溶媒で処理してα−APM・HClを得る方
法として、1)F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸
及び水の混合溶媒にけんだくするか、あるいは溶解した
後、攪拌下に不活性ガスを導入する。2)F−α−AP
誘導体をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒にけんだく
するか、あるいは溶解した後、減圧下に攪拌する。3)
F−α−AP誘導体をメタノール、水及びF−α−AP
誘導体に対し0.5〜1.0当量の塩酸の混合溶媒で5
0〜80℃、10〜90分処理した後、冷却し更に塩酸
を加え攪拌下に不活性ガスを導入する。4)F−α−A
P誘導体をメタノール、水及びF−α−AP誘導体に対
し0.5〜1.0当量の塩酸の混合溶媒で50〜80
℃、10〜90分処理した後、冷却し更に塩酸を加え減
圧下に攪拌する。等があるが、いずれの方法も時間の経
過とともにα−APM・HCl結晶が析出してくるので
これを分離すれば良い。本結晶は分離性良好のため、分
離に関してはなんら問題はない。
【0010】本発明に使用する塩酸は少なくともα−A
P誘導体1モル当り1モル以上必要である。本発明の処
理液中のHCl濃度は高過ぎるととペプチド結合あるい
は、エステルの開裂が起こり望ましくなく、溶液1リッ
トル当り1.0〜6.0モルが望ましい。メタノール
は、濃度が高すぎるとα−L−アスパルチルーL−フェ
ニルアラニンジメチルエステルの生成が増大し、低すぎ
るとα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンの生
成が増大するため、溶液1リットル当り35〜110グ
ラムが最も最適である。処理温度は、あまり高いと不純
物が増加し、またα−APMの溶解度も向上するため0
℃から40℃の範囲が好適に用いられる。また、処理時
間は、特に限定ないが工業的観点からは1〜8日が好ま
しい。
P誘導体1モル当り1モル以上必要である。本発明の処
理液中のHCl濃度は高過ぎるととペプチド結合あるい
は、エステルの開裂が起こり望ましくなく、溶液1リッ
トル当り1.0〜6.0モルが望ましい。メタノール
は、濃度が高すぎるとα−L−アスパルチルーL−フェ
ニルアラニンジメチルエステルの生成が増大し、低すぎ
るとα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンの生
成が増大するため、溶液1リットル当り35〜110グ
ラムが最も最適である。処理温度は、あまり高いと不純
物が増加し、またα−APMの溶解度も向上するため0
℃から40℃の範囲が好適に用いられる。また、処理時
間は、特に限定ないが工業的観点からは1〜8日が好ま
しい。
【0011】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0012】
【実施例1】メタノール15ml、水25ml、35%
塩酸25mlの混合溶媒にF−α−APM38.3gを
加え、25℃で4日間窒素ガスを導入させながら攪拌し
た。その後、5℃で3時間攪拌した後、析出したα−A
PM・HClを濾取した。この結晶中のα−APM含量
は29.4gであり、F−α−APMに対する収率は8
4.1%であった。
塩酸25mlの混合溶媒にF−α−APM38.3gを
加え、25℃で4日間窒素ガスを導入させながら攪拌し
た。その後、5℃で3時間攪拌した後、析出したα−A
PM・HClを濾取した。この結晶中のα−APM含量
は29.4gであり、F−α−APMに対する収率は8
4.1%であった。
【0013】
【比較例1】窒素ガスの導入を除き実施例1と同様の操
作を行ったところ、得られたα−APM・HClの収率
は79.1%であった。
作を行ったところ、得られたα−APM・HClの収率
は79.1%であった。
【0014】
【実施例2】NーホルミルーL−アスパラギン酸無水物
21.5gを酢酸50mlにけんだくした液にL−フェ
ニルアラニンメチルエステル25.5gを含むトルエン
溶液200mlを室温にて30分かけて添加した。HP
LC分析によると反応液中には38.1gのF−α−A
PMが生成していた。この反応液にトルエン500ml
を差し液しながら減圧下に濃縮しほぼ90%の酢酸留去
した。この後水38mlを加え60℃に加温し、15分
攪拌した後トルエン層と水槽を分離した。得られた水層
にメタノール13ml,35%塩酸61mlを加え30
℃で1日間、さらに20℃で3日間空気を導入しながら
攪拌した。5℃で3時間攪拌した後、析出したα−AP
M・HCl結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含
量は27.5gであり、F−α−APMに対する収率は
79.2%であった。
21.5gを酢酸50mlにけんだくした液にL−フェ
ニルアラニンメチルエステル25.5gを含むトルエン
溶液200mlを室温にて30分かけて添加した。HP
LC分析によると反応液中には38.1gのF−α−A
PMが生成していた。この反応液にトルエン500ml
を差し液しながら減圧下に濃縮しほぼ90%の酢酸留去
した。この後水38mlを加え60℃に加温し、15分
攪拌した後トルエン層と水槽を分離した。得られた水層
にメタノール13ml,35%塩酸61mlを加え30
℃で1日間、さらに20℃で3日間空気を導入しながら
攪拌した。5℃で3時間攪拌した後、析出したα−AP
M・HCl結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含
量は27.5gであり、F−α−APMに対する収率は
79.2%であった。
【0015】
【比較例2】空気を導入することを除き実施例2と同様
の操作を行ったところ、得られたα−APM・HClの
収率はF−α−APMに対し72.1%であった。
の操作を行ったところ、得られたα−APM・HClの
収率はF−α−APMに対し72.1%であった。
【0016】
【実施例3】NーホルミルーL−アスパラギン酸無水物
21.5gを酢酸50mlにけんだくした液にL−フェ
ニルアラニンメチルエステル25.5gを含むトルエン
溶液200mlを室温にて30分かけて添加した。HP
LC分析によると反応液中には38.1gのF−α−A
PMが生成していた。この反応液にトルエン500ml
を差し液しながら減圧下に濃縮しほぼ90%の酢酸留去
した。この後水38mlを加え60℃に加温した。15
分攪拌した後トルエン層と水槽を分離した。得られた水
層にメタノール13ml,35%塩酸13mlを加え6
0℃で20分加熱し、冷却後さらに塩酸48mlを加え
て20℃で3日間100Torrの減圧下に攪拌した。
さらに5℃で3時間攪拌した後、析出したα−APM・
HCl結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含量は
28.8gであり、F−α−APMに対する収率は8
2.9%であった。
21.5gを酢酸50mlにけんだくした液にL−フェ
ニルアラニンメチルエステル25.5gを含むトルエン
溶液200mlを室温にて30分かけて添加した。HP
LC分析によると反応液中には38.1gのF−α−A
PMが生成していた。この反応液にトルエン500ml
を差し液しながら減圧下に濃縮しほぼ90%の酢酸留去
した。この後水38mlを加え60℃に加温した。15
分攪拌した後トルエン層と水槽を分離した。得られた水
層にメタノール13ml,35%塩酸13mlを加え6
0℃で20分加熱し、冷却後さらに塩酸48mlを加え
て20℃で3日間100Torrの減圧下に攪拌した。
さらに5℃で3時間攪拌した後、析出したα−APM・
HCl結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含量は
28.8gであり、F−α−APMに対する収率は8
2.9%であった。
【0017】
【比較例3】減圧下にすることを除き実施例3と同様の
操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率は
F−α−APMに対し76.2%であった。
操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率は
F−α−APMに対し76.2%であった。
【0018】
【実施例4】NーホルミルーL−アスパラギン酸無水物
34.4gを酢酸152mlと酢酸メチル50mlの混
合溶媒にけんだくした液にL−フェニルアラニン39.
7gを室温下に加え、同温度で5時間攪拌した。HPL
C分析によると54.0gのF−α−APが生成してい
た。反応液を減圧下に濃縮し120mlの溶媒を留去し
た後、メタノール59ml,35%塩酸30ml及び水
20mlを加え60℃30分加熱した。反応液を20℃
に冷却後、35%塩酸32mlを加え、窒素ガスを吹き
込みながら25℃で5日間攪拌した。5℃で3時間攪拌
した後、析出したα−APM・HCl結晶を濾取した。
この結晶中のα−APM含量は40.3gでありF−α
−APに対して78.2%であった。
34.4gを酢酸152mlと酢酸メチル50mlの混
合溶媒にけんだくした液にL−フェニルアラニン39.
7gを室温下に加え、同温度で5時間攪拌した。HPL
C分析によると54.0gのF−α−APが生成してい
た。反応液を減圧下に濃縮し120mlの溶媒を留去し
た後、メタノール59ml,35%塩酸30ml及び水
20mlを加え60℃30分加熱した。反応液を20℃
に冷却後、35%塩酸32mlを加え、窒素ガスを吹き
込みながら25℃で5日間攪拌した。5℃で3時間攪拌
した後、析出したα−APM・HCl結晶を濾取した。
この結晶中のα−APM含量は40.3gでありF−α
−APに対して78.2%であった。
【0019】
【比較例4】窒素ガスの吹き込みを除き実施例4と同様
の操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率
はF−α−APに対し73.4%であった。
の操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率
はF−α−APに対し73.4%であった。
【0020】
【実施例5】35%塩酸50ml、水30mlおよびメ
タノール20mlの混合溶媒に55.0gのF−α−A
Pを加え、25℃で空気を吹き込みながら6日間攪拌し
た。5℃で3時間攪拌し、析出したα−APM・HCl
結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含量は39.
8gであり、F−α−APに対して76.0%であっ
た。
タノール20mlの混合溶媒に55.0gのF−α−A
Pを加え、25℃で空気を吹き込みながら6日間攪拌し
た。5℃で3時間攪拌し、析出したα−APM・HCl
結晶を濾取した。この結晶中のα−APM含量は39.
8gであり、F−α−APに対して76.0%であっ
た。
【0021】
【比較例5】空気を吹き込むこと以外は実施例5と同様
の操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率
はF−α−APに対して71.3%であった。
の操作を実施した。得られたα−APM・HClの収率
はF−α−APに対して71.3%であった。
【0022】
【実施例6】内容量3Lのジャケット付きセパラフラス
コ2個と2Lの四つ口フラスコ1個を図1のように組み
立てた。この第1槽に3.5Nの塩酸を1L加え、これ
にα−APM・HCl100gを加えて初期スラリーと
し、これを30℃に保った。この第1槽に実施例3と同
様の方法で調製したF−α−APMを含む水溶液(組成
を表1に示す)1000mlとメタノール243mlと
の混合溶液を24時間かけて連続的にフィードした。一
方35%塩酸645mlを24時間かけて第1槽に連続
的にフィードし、攪拌下に完全混合させた。
コ2個と2Lの四つ口フラスコ1個を図1のように組み
立てた。この第1槽に3.5Nの塩酸を1L加え、これ
にα−APM・HCl100gを加えて初期スラリーと
し、これを30℃に保った。この第1槽に実施例3と同
様の方法で調製したF−α−APMを含む水溶液(組成
を表1に示す)1000mlとメタノール243mlと
の混合溶液を24時間かけて連続的にフィードした。一
方35%塩酸645mlを24時間かけて第1槽に連続
的にフィードし、攪拌下に完全混合させた。
【0023】
【表1】
【0024】1日経過後スラリー量は3Lとなった。1
日あたりF−α−APMを含む水溶液1000mlとメ
タノール243mlとの混合溶液及び35%塩酸645
ml連続的にフィードしつつ、ラボ用のスラリーポンプ
で第1槽から第2槽へ、スラリーを1.9L/日の速度
で連続的に引き抜き、第2槽のスラリーが3.0Lにな
った後、その量を保つように第3槽へポンプで引き抜い
た。第2槽と第3槽は20℃に保ち、図1に示す様に第
1槽及び第2槽に窒素ガスを吹き込み続けた。第3槽
は、1日ごとに交換し、貯ったスラリーをさらに20℃
で34.7時間晶析し、その後5℃で冷却した後、遠心
分離機で分離した。
日あたりF−α−APMを含む水溶液1000mlとメ
タノール243mlとの混合溶液及び35%塩酸645
ml連続的にフィードしつつ、ラボ用のスラリーポンプ
で第1槽から第2槽へ、スラリーを1.9L/日の速度
で連続的に引き抜き、第2槽のスラリーが3.0Lにな
った後、その量を保つように第3槽へポンプで引き抜い
た。第2槽と第3槽は20℃に保ち、図1に示す様に第
1槽及び第2槽に窒素ガスを吹き込み続けた。第3槽
は、1日ごとに交換し、貯ったスラリーをさらに20℃
で34.7時間晶析し、その後5℃で冷却した後、遠心
分離機で分離した。
【0025】各槽の滞留時間は、第1槽が37.4時
間、第2槽が39.5時間、第3槽が46.7時間であ
る。この連続晶析を7日間継続した。7日目のスラリー
を分離したところ、α−APM・HClは、538gで
α−APMを390g含んでいた(収率=76.1% v
s 表1のF−α−APM)。
間、第2槽が39.5時間、第3槽が46.7時間であ
る。この連続晶析を7日間継続した。7日目のスラリー
を分離したところ、α−APM・HClは、538gで
α−APMを390g含んでいた(収率=76.1% v
s 表1のF−α−APM)。
【0026】
【比較例1】
【0027】第1槽、第2槽に窒素ガスを吹き込むこと
以外は実施例5と同様の操作を実施した。7日目に得ら
れたα−APM・HCl分離結晶は474gでα−AP
Mを311g含んでいた(収率=64.5% vs 表1の
F−α−APM)。
以外は実施例5と同様の操作を実施した。7日目に得ら
れたα−APM・HCl分離結晶は474gでα−AP
Mを311g含んでいた(収率=64.5% vs 表1の
F−α−APM)。
【図1】実施例6で用いた装置の概略を示す。
M モ−タ− 1 F−APM水溶液+メタノ−ル混合液フィ−ド 2 35%塩酸フィ−ド 3 第1槽スラリ−引き抜き 4、7 スラリ−ポンプ 5 スラリ−受け入れ 6 スラリ−引き抜き 8 スラリ−受け入れ 9 窒素ガス吹き込み
Claims (6)
- 【請求項1】 Nーホルミルーα−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニン誘導体(以下F−α−AP誘導体
と略)をメタノール、塩酸及び水の混合溶媒にて処理し
てα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
エステル塩酸塩(以下α−APM・HClと略)を製造
する方法において、不活性ガスを吹き込むかあるいはこ
の処理を減圧下に行うことを特徴とするα−APM・H
Clの製造法。 - 【請求項2】 F−α−AP誘導体がNーホルミルーα
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テル(以下F−αーAPMと略)である請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】 F−α−AP誘導体がNーホルミルーα
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下F−
αーAPと略)である請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 F−α−APMが酢酸を含有する有機溶
媒中で合成されたものである請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 F−α−APが酢酸を含有する有機溶媒
中で合成されたものである請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 F−α−AP誘導体をメタノール、塩酸
及び水の混合溶媒にて処理する方法において塩酸を分割
して使用する請求項1及び請求項2に記載の方法。。
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