JPH0656847A - 新規除草剤 - Google Patents

新規除草剤

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JPH0656847A
JPH0656847A JP3082034A JP8203491A JPH0656847A JP H0656847 A JPH0656847 A JP H0656847A JP 3082034 A JP3082034 A JP 3082034A JP 8203491 A JP8203491 A JP 8203491A JP H0656847 A JPH0656847 A JP H0656847A
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carbon atoms
formula
alkyl
atom
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JP3082034A
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Georg Pissiotas
ピッシオタス ゲオルク
Hans Moser
モーゼル ハンス
Hans-Georg Brunner
ブルンネル ハンス−ゲオルク
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D513/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00
    • C07D513/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D513/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C331/00Derivatives of thiocyanic acid or of isothiocyanic acid
    • C07C331/16Isothiocyanates
    • C07C331/28Isothiocyanates having isothiocyanate groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/04Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having less than three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members

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  • Pest Control & Pesticides (AREA)
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】選択的除草剤および植物生長調節剤の提供 【構成】式I (式中、例えばR1 は塩素原子を、XとYは酸素原子
を、Aはプロピレン−2,3−ジイル基を、Qはチオメ
チル基を表す。)の化合物およびこれを含有する除草剤
と植物生長調節剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の除草活性のある
そして植物の生長を調節するチアジアザビシクロノナン
類、それらの製法、新規の中間体、有効成分として該新
規化合物を含有する組成物、そして雑草防除、特に有用
植物の作物中での選択的な雑草防除、または植物の生長
の調節または阻害のためのそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】除草活性を持つチアジアザビシクロノナ
ン類は、欧州特許公開公報EP−A−0238711号
およびEP−A−0273417号から公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに開示
されている化合物は常に活性強度と選択性の点で満足で
きるものではない。従って、より高い活性と優れた選択
性を有する化合物への要望がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】今や、改善された除草お
よび植物生長調節活性を持つ新規のチアジアザビシクロ
ノナン類が見出された。本発明のチアジアザビシクロノ
ナン類は式I 〔式中、R1 はハロゲン原子を表し;Xは酸素原子;ま
たは硫黄原子を表し;Yは酸素原子;または硫黄原子を
表し;Aは直鎖のまたは分枝した炭素原子数1ないし4
のアルキレン鎖を表し;Qは水酸基;ハロゲン原子;シ
アノ基;未置換のもしくはシアノ基もしくはハロゲン原
子により置換された炭素原子数2ないし6のアルケニル
基;炭素原子数2ないし4のアルキニル基;−CR2
CH−COOR3 ;−CH[N(R2 2 ]COO
2 ;−NR4 (R5 );−CO−NR6 7 ;−CO
ON=CR8(R8 );−C(R2 )(OR9 2 ;−
Si(R103 ;−COOCH2 Si(CH3 2
(炭素原子数1ないし6のアルキル);−P(O)(O
11)Om 11;−CON(R12)SO2 −(炭素原子
数1ないし6のアルキル);−CON(R12)SO2
(炭素原子数1ないし4のハロアルキル);(炭素原子
数1ないし6のアルキル)カルボニル基;(炭素原子数
2ないし6のアルコキシアルキル)カルボニル基;ベン
ゾイル基;ベンジルカルボニル基;−COOR16;−C
O−N(R2 )CH2 −CH(O−(炭素原子数1ない
し6のアルキル))2 ;−COO(CH2 j
(R2 2 ;−S(O)k−R14;−S(O)k −A’
−COOR13;またはN、OおよびSの群から選択され
た1ないし3個の異原子を含有し且つ炭素原子もしくは
窒素原子を介して結合している5−または6員環であっ
て、その代わりにベンゾ縮合されそしてハロゲン原子、
炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ない
し3ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキ
シ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、ジ
(炭素原子数1ないし3のアルキル)アミノ基、水酸基
またはカルボニル基により2回まで置換される複素環の
ようなものでもあり得る複素環を表し;
【0005】R2 は水素原子;炭素原子数1ないし6の
アルキル基;または炭素原子数2ないし6のアルコキシ
アルキル基を表し;R3 は炭素原子数1ないし6のアル
キル基;または炭素原子数1ないし6のヒドロキシアル
キル基を表し;R4 とR5 は各々が他と独立して水素原
子;炭素原子数1ないし6のアルキル基;炭素原子数2
ないし6のアルコキシアルキル基;炭素原子数3ないし
6のアルケニル基;炭素原子数3ないし6のアルキニル
基;炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基;2ーフ
ラニルメチル基;2−テトラヒドロフラニルメチル基;
2−(5−メチル)−テトラヒドロフラニルメチル基;
または2−チエニルメチル基を表し;R6 とR7 は各々
が他と独立して水素原子;炭素原子数1ないし12のア
ルキル基;炭素原子数3ないし8のアルケニル基;炭素
原子数3ないし6のアルキニル基;炭素原子数2ないし
8のアルコキシアルキル基;炭素原子数1ないし4のア
ルコキシ基;ベンジル基;フェニル基;またはシアノ−
(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表すか;また
はR6 とR7 がそれらが結合している窒素原子と一緒に
なって未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基により2度まで置換されている、ピロリジノ基、ピ
ペリジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、4−メ
チルピペラジノ基、ピラゾリノ基、イミダゾリノ基また
は1,2,4−トリアゾリン基を表し;R8 は各々が他
と独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す
か;または一緒になって炭素原子数3ないし7のアルキ
レン鎖を表し;R9 は各々が他と独立して炭素原子数1
ないし4のアルキル基;または炭素原子数1ないし4の
ハロアルキル基を表すか;または一緒になってエタノ、
プロパノまたはシクロヘキサン−1,2−ジイル橋を形
成し;
【0006】R10は各々が他と独立して炭素原子数1な
いし6のアルキル基;または炭素原子数1ないし6のア
ルコキシ基を表し;R11は各々が他と独立して水素原
子;炭素原子数1ないし6のアルキル基;炭素原子数1
ないし6のハロアルキル基;シアノ−(炭素原子数1な
いし6のアルキル)基;炭素原子数3ないし4のアルケ
ニル基;または炭素原子数3ないし4のアルキニル基を
表し;R12は炭素原子数1ないし4のアルキル基;また
は炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基を表し;
A’は直鎖のまたは分枝した炭素原子数1ないし4のア
ルキレン鎖を表し;R13は水素原子;炭素原子数1ない
し12のアルキル基;炭素原子数3ないし7のアルケニ
ル基;炭素原子数3ないし6のアルキニル基;炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし
8のアルコキシアルキル基;(炭素原子数3ないし5の
アルケニルオキシ)−(炭素原子数1ないし4のアルキ
ル)基;(炭素原子数1ないし4のチオアルキル)−
(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;またはジ(炭
素原子数1ないし4のアルキル)アミノ−(炭素原子数
1ないし4のアルキル)基を表し;R14は炭素原子数1
ないし10のアルキル基; を表し;
【0007】R15は炭素原子数1ないし4のアルキル
基;ハロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基を表し;R16は水素原子;炭素原子数3ないし
7のアルケニル基;炭素原子数3ないし6のアルキニル
基;炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原
子数2ないし8のアルコキシアルキル基;(炭素原子数
3ないし5のアルケニルオキシ)−(炭素原子数1ない
し4のアルキル)基;炭素原子数2ないし8のアルキル
チオアルキル基;ジ(炭素原子数1ないし4のアルキ
ル)アミノ−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を
表すか;または、R1 が塩素原子を表しそしてYが酸素
原子を表す時、R16は炭素原子数1ないし10のアルキ
ル基を表し;jは0;2;または3を表し;kは0;
1;または2を表し;mは0;または1を表し;そして
nは0;1;2;または3を表し;但し、Xが酸素原子
を表しそしてQが水酸基またはハロゲン原子を表す時、
Aはメタノ基でない。〕を持つ。
【0008】式Iの化合物は、基:AまたはQにより不
斉置換されていてもよい。本発明は各々の立体異性体の
ラセミ体および光学的に含有量が多くなったまたは純粋
な形も包含する。
【0009】キラルな遊離体が使用されない限り、本明
細書に記載された工程では式Iの不斉置換化合物は概し
てラセミ体の形で取得される。次いで、立体異性体はそ
れ自体知られている方法で分別できる。例えば、光学的
に純粋な塩基、酸または金属錯体との塩形成の後の分別
晶出によるか、または物理化学的性質に基づくクロマト
グラフィー法による。
【0010】上述の定義では、ハロゲン原子はフッ素原
子、塩素原子、臭素原子および沃素原子、好ましくはフ
ッ素原子、塩素原子および臭素原子、そしてR1 の場合
には特に塩素原子または臭素原子であると理解される。
【0011】炭素原子数1ないし4のアルキレン鎖とし
てのAは、メタノ基、エタノ基(エタン−1,2−イル
基)、1−メチルエタノ基、2−メチルエタノ基、プロ
パノ基(プロパン−1,3−イル基)、1−メチルプロ
パノ基、2−メチルプロパノ基、3−メチルプロパノ
基、ブタノ基およびエタン−1,1−ジイル基を表す。
エタノ基に加えて好ましいアルキレン鎖は、1−メチル
エタノ基または1−エチルエタノ基のようなXの隣接す
る位置が分枝しているそれらであるが、特にエタノ基お
よび1−メチルエタノ基である。
【0012】−S(O)k −R14としてのQはチオエー
テル(k=0)、R14−スルフィニル基(k=1)また
はR14−スルホニル基(k=2)である。R14がアルキ
ル基の場合、チオエーテル基が好ましい。R14が未置換
のもしくは置換したベンジル基またはフェニル基である
場合、チオエーテル類に加えてスルホニル構造(k=
2)が好ましい。
【0013】ジアルキルアミノ基は好ましくはジメチル
アミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
ジブチルアミノ基およびジイソプロピルアミノ基であ
る。
【0014】複素環としてのQは、不飽和のそして完全
にまたは部分的に飽和化された複素環の両方を含有し、
特にピリジン−2−イル基;1,3−チアゾール−5−
イル基;チオフェン−2−イル基;ピロリジン−2−オ
ン−1−イル基;ピロリジン−1−イル基;モルホリン
−4−イル基;フラン−2−イル基;インドール−1−
イル基;ピロール−1−イル基;イミダゾール−1−イ
ル基;ピラゾール−1−イル基および1,2,4−トリ
アゾール−1−イル基である。代わって、これらの複素
環は置換されていてもよく、例えば1−メチルピラゾー
ル−4−イル基、5−メチルフラン−2−イル基、4−
メチル−1,3−チアゾール−5−イル基またはピロリ
ジン−2−オン−1−イル基である。
【0015】アルキル基はメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、およびい
ろいろな異性体のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基お
よびドデシル基であり;好ましくはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−プロピル基およびn−ブチル
基である。
【0016】ハロアルキル基は、例えばフルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロ
ロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、
2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチ
ル基、2−クロロエチル基および2,2,2−トリクロ
ロエチル基;好ましくはトリクロロメチル基、ジフルオ
ロクロロメチル基、トリフルオロメチル基およびジクロ
ロフルオロメチル基である。
【0017】アルコキシ基は、例えば、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブト
キシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基およびt
ert−ブトキシ基;好ましくはメトキシ基とエトキシ
基である。
【0018】ハロアルコキシ基は例えば、フルオロメト
キシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ基、2−フルオロエト
キシ基、2−クロロエトキシ基および2,2,2−トリ
クロロエトキシ基;好ましくはシフルオロメトキシ基、
2−クロロエトキシ基およびトリフルオロメトキシ基で
ある。
【0019】アルキルチオ基は、例えば、メチルチオ
基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ
基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブ
チルチオ基、tert−ブチルチオ基、または異性体の
ペンチルチオ基類;好ましくはメチルチオ基およびエチ
ルチオ基である。
【0020】炭素原子数2ないし8のアルコキシアルキ
ル基または炭素原子数2ないし8のアルキルチオアルキ
ル基は、好ましくは(炭素原子数1ないし4のアルコキ
シ)−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基または
(炭素原子数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原子
数1ないし4のアルキル)基であり、同時に炭素原子数
2ないし6のアルコキシアルキル基は好ましくは(炭素
原子数1ないし3のアルコキシ)−(炭素原子数1ない
し3のアルキル)基である。
【0021】アルケニル基は、直鎖のまたは分枝したア
ルケニル基であると理解されるべきであり、例えばビニ
ル基、アリル基、メタリル基、1−メチルビニル基、ブ
ト−2−エン−1−イル基、ペンテニル基、2−ヘキセ
ニル基または3−ヘプテニル基である。2または3個の
炭素原子の鎖長を持つアルケニル基が好ましい。アルケ
ニル基が異原子(窒素、酸素または硫黄)に結合してい
て未置換の場合は、アルケニル基は飽和炭素原子を介し
て結合している。
【0022】置換基の定義中にあるアルキニル基は直鎖
または分枝であってよく、例えばエチニル基、プロパル
ギル基、3−ブチニル基、1−メチルプロパルギル基、
1−ペンチル基または2−ヘキシニル基である。エチニ
ル基とプロパルギル基が好ましい。アルキニル基が異原
子(窒素、酸素または硫黄)に結合していて未置換の場
合は、アルキニル基は飽和炭素原子を介して結合してい
る。
【0023】シクロアルキル基は、例えばシクロプロピ
ル基、ジメチルシクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、メチルシクロペンチル基、シクロヘキ
シル基またはシクロヘプチル基であるが、好ましくはシ
クロプロピル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシ
ル基である。
【0024】幾つかの基本的構成要素から成る置換基に
おいて、副構成要素はこの定義の中から自由に選択でき
る。
【0025】式Iの化合物の中で好ましいものは、式
中、R1 がフッ素原子;塩素原子;または臭素原子を表
し;Aは直鎖のまたは分枝した炭素原子数1ないし4の
アルキレン鎖を表し;nは0;1;または2を表し;Q
は炭素原子数1ないし10のアルキルチオ基;COOR
16;−S(O)k −R14;−NR4 (R5 );または未
置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基によ
り2回までまたはカルボニル基により1回置換されてい
て、且つピリジニル基、1,3−チアゾリル基、チオフ
ェニル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、フラニル
基、インドリル基、ピラゾリル基、1,2−オキサゾリ
ル基,ピロリル基、イミダゾリル基,ピラゾリル基およ
び1,2,4−トリアゾリル基の群から選択された複素
環基を表し;
【0026】R4 とR5 は各々が他と独立して炭素原子
数1ないし4のアルキル基を表し;R14を表し;kは0;1;または2を表し;nは0;1;
2;または3を表し;R15は炭素原子数1ないし4のア
ルキル基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;または炭
素原子数1ないし4のアルコキシ基を表し;そしてR16
はシクロヘキシル基;(炭素原子数1ないし4のアルコ
キシ)−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;(炭
素原子数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原子数1
ないし4のアルキル)基;ジ(炭素原子数1ないし4の
アルキル)アミノ−(炭素原子数1ないし4のアルキ
ル)基を表すか;または、R1 が塩素原子を表しそして
Yが酸素原子を表す時、R16は炭素原子数1ないし10
のアルキル基を表す化合物である。
【0027】式Iの化合物の中で特に好ましいものは、
式中、R1 が塩素原子;または臭素原子を表し;Aはエ
タノ基;1−メチルエタノ基;2−メチルエタノ基;メ
タノ基;またはプロパノ基を表し;Qは炭素原子数1な
いし5のアルキルチオ基;COOR16;−S(O)k
14;ピリジン−2−イル基;1,3−チアゾール−5
−イル基;チオフェン−2−イル基;ピロリジン−2−
オン−1−イル基;ピロリジン−1−イル基;モルホリ
ン−4−イル基;フラン−2−イル基;インドール−1
−イル基;ピロール−1−イル基;イミダゾール−1−
イル基;ピラゾール−1−イル基;1,2,4−トリア
ゾール−1−イル基;4−メチル−1,3−チアゾール
−5−イル基;または5−メチルフラン−2−イル基を
表し;kは0;1;または2を表し;R14はベンジル
基;またはフェニル基を表し;R16はシクロヘキシル
基;(炭素原子数1ないし4のアルコキシ)−(炭素原
子数1ないし4のアルキル)基;(炭素原子数1ないし
4のアルキルチオ)−(炭素原子数1ないし4のアルキ
ル)基;ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ
−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表すか;ま
たは、R1 が塩素原子を表しそしてYが酸素原子を表す
時、R16は炭素原子数1ないし10のアルキル基を表す
化合物である。
【0028】式Iの、そして好ましい、そして特に好ま
しい範囲の化合物の範囲内では、特記すべきものは、式
中、 a)Xが酸素原子である; b)Yが酸素原子である; c)Aが−CH2 −CH2 −である; d)Aが−CH(CH3 )−CH2 −である; e)Aが−CH2 −CH(CH3 )−である; f)Qが炭素原子数1ないし5のアルキルチオ基であ
る; g)Qが−NR4 (R5 )であり、そしてR4 とR5
各々が他と独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基
である; h)R1 が塩素原子または臭素原子である; i)R1 が塩素原子である; j)Xが硫黄原子であり、Yが酸素原子でありそしてQ
がCOOR16である; k)Aが−CH2 −である; l)Aが−CH2 −CH2 −CH2 −である; 式Iの化合物である。
【0029】本発明は式Ia (式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表し;Aは直鎖
のまたは分枝した炭素原子数1ないし4のアルキレン鎖
を表し;そしてR16は炭素原子数1ないし10のアルキ
ル基を表す。)により表される化合物にも関する。
【0030】式中、Aが m)−CH2 −CH2 −; n)−CH(CH3 )−CH2 −; o)−CH(CH3 )−; p)−CH2 −CH(CH3 )−; q)−CH2 −;または r)−CH(CH3 )− である式Iaの化合物により特に優れた活性が発揮され
る。
【0031】式Iaの化合物のこれらの群の中では、式
中、Xは酸素原子;または硫黄原子;特に硫黄原子を表
し;Aは−CH(CH3 )−を表し;そしてR16は炭素
原子数1ないし6のアルキル基を表す化合物が顕著であ
る。
【0032】更に加えて、式Iaの化合物で興味がある
ものは、式中、Xは酸素原子;または硫黄原子;特に酸
素原子を表し;Aは−CH2 ;を表し;そしてR16は炭
素原子数1ないし6のアルキル基を表す化合物である。
【0033】特に記述すべき化合物は特に:9−[4−
クロロ−2−フルオロ−5−(メトキシカルボニルメチ
ルチオカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−
1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オ
ン,9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−メト
キシカルボニル−エチルチオカルボニル)−フェニルイ
ミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−2−フルオ
ロ−5−(メトキシカルボニルメチルチオカルボニル)
−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシク
ロ[4.3.0]ノナン−7−オン および9−[4−
クロロ−2−フルオロ−5−(メトキシカルボニルメト
キシカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,
6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン
である。
【0034】本発明は式Ib 〔式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子または硫黄
原子を表し;Aは炭素原子数1ないし2のアルキレン鎖
を表し;そしてR16は(炭素原子数1ないし4のアルコ
キシ)−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;また
は(炭素原子数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原
子数1ないし4のアルキル)基を表す。〕により表され
る化合物にも関する。
【0035】式Ibの化合物で特記すべき化合物は、式
中、 a)Aが−CH2 −を表すか; b)Aが−CH2 −CH2 −を表すか;または c)Aが−CH(CH3 )−を表す。 副群の化合物である。
【0036】記述してもよい式Ibの特に好ましい具体
的な化合物は:9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
(2−メトキシ−エトキシカルボニルメチルチオカルボ
ニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザ
ビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物N
o.1.49),9−[4−クロロ−2−フルオロ−5
−(2−メトキシ−1−メチル−エトキシカルボニルメ
チルチオカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−
1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オ
ン(化合物No.1.51),9−[4−クロロ−2−
フルオロ−5−(2−メトキシ−1−メチル−エトキシ
カルボニル−1−エチルチオカルボニル)−フェニルイ
ミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7−オン(化合物No.1.55),9−
[4−クロロ−2−フルオロ−5−(2−メトキシ−エ
トキシカルボニル−1−エチルチオカルボニル)−フェ
ニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物No.1.5
4)および9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(2
−エトキシ−エトキシカルボニルメチルチオカルボニ
ル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物No.
1.52)である。
【0037】9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
(2−メトキシ−エトキシカルボニル−1−エチルチオ
カルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合
物No.1.54)が特に顕著である。
【0038】本発明は式Ic 〔式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子;または硫
黄原子を表し;R1 は塩素原子を表し;Aは炭素原子数
1ないし2のアルキレン鎖を表し; そしてQはN、O
およびSの群から選択された1ないし3個の異原子を含
有し且つ炭素原子もしくは窒素原子を介して結合してい
る5−または6員環であって、その代わりにベンゾ縮合
されそしてハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル基、炭素
原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数1ないし
3のハロアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし3のア
ルキル)アミノ基、水酸基またはカルボニル基により2
回まで置換される複素環のようなものでもあり得る複素
環を表す。〕により表される化合物にも関する。
【0039】本発明は、式中、Yは酸素原子を表し;X
は酸素原子を表し;Aは−CH2 −;−CH2 −CH2
−;または−CH(CH3 )−を表し;そしてQは未置
換のもしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基により
2回までまたはカルボニル基により1回置換されてい
て、且つピリジニル基、1,3−チアゾリル基、チオフ
ェニル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、フラニル
基、インドリル基、ピラゾリル基、1,2−オキサゾリ
ル基,ピロリル基、イミダゾリル基,ピラゾリル基およ
び1,2,4−トリアゾリル基の群から選択された複素
環基を表す式Icの化合物に特に関する。
【0040】記述してよい式Icの特に好ましい具体的
化合物は:9−{4−クロロ−2−フルオロ−5−[2
−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシカ
ルボニル]−フェニルイミノ}−8−チア−1,6−ジ
アザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物
No.1.21), および9−{4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−[2−(ピリジン−2−イル)−エトキシ
カルボニル]−フェニルイミノ}−8−チア−1,6−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合
物No.1.20)の群から選択された請求項13記載
の化合物である。
【0041】本発明は、式Id (式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子;または硫
黄原子を表し;R1 は塩素原子を表し;Aは炭素原子数
2ないし4のアルキレン鎖を表し;kは0を表し; そ
してR14は炭素原子数1ないし10のアルキル基; を表し;そしてR15は炭素原子数1ないし4のアルキル
基;ハロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基を表す。)により表される化合物にも関する。
【0042】本発明は、式中、Xは酸素原子を表し;A
は−CH(CH3 )−CH2 −;または−CH2 −CH
2 −を表し;kは0を表し;R14は炭素原子数1ないし
6のアルキル基; を表し;そしてR15は炭素原子数1ないし4のアルキル
基;ハロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基を表す化合物にも関する。
【0043】特に優れた活性は、式中、Aが−CH(C
3 )−CH2 −を表し;そしてQが炭素原子数1ない
し5のアルキルチオ基を表す式Idの化合物によって発
揮される。
【0044】これらの化合物で特に好ましいものは、式
中、XとYが酸素原子である化合物である。
【0045】式Idの下記の化合物を特記できる:9−
[4−クロロ−2−フルオロ−5−(2−メチルチオ−
1−メチルエトキシカルボニル)−フェニルイミノ]−
8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ
ン−7−オン(化合物No.1.02),9−[4−ク
ロロ−2−フルオロ−5−(2−エチルチオ−1−メチ
ルエトキシカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア
−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−
オン(化合物No.1.03),9−[4−クロロ−2
−フルオロ−5−(2−プロピルチオ−1−メチルエト
キシカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,
6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン
(化合物No.1.04),9−[4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−(2−イソプロピルチオ−1−メチルエト
キシカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,
6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン
(化合物No.1.05),
【0046】9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
(2−n−ブチルチオ−1−メチルエトキシカルボニ
ル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物No.
1.06),9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
(2−フェニルチオ−エトキシカルボニル)−フェニル
イミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノナン−7−オン(化合物No.1.16)
および9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(2−p
−クロロフェニルチオ−1−メチル−エトキシカルボニ
ル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物No.
1.56)。
【0047】式Iの化合物は、式II (式中、R1 、X、AおよびQは式I中と同じに定義さ
れる。)により表されるイソチオシアナート−安息香酸
エステルをヘキサヒドロピリダジンと共に、
【0048】式III により表される化合物に変換し、次いでこの化合物を塩
基の存在下、式IV CYCl2 (IV) (式中、Yは酸素原子または硫黄原子を表す。)の化合
物と反応させることにより製造される。
【0049】式IIのイソチオシアナート−安息香酸エス
テルと式III のチオ尿素は新規である。それらは本発明
の目的化合物の製造に有用な中間体である。本出願はこ
れらの中間体にも関する。
【0050】式II のイソチオシアナート−安息香酸エステルは、式X (式中、R1 、X、AおよびQは上述と同じに定義され
る。)により表されるアニリンとチオホスゲンとの反応
により製造できる。
【0051】ヘキサヒドロピリダジンとの式IIの安息香
酸エステルとの反応は、不活性溶媒中、−5℃ないし溶
媒の沸点、特に0ないし+50℃、好ましくは室温で行
うのが有利である。この反応のための適当な溶媒は、例
えば、トルエン、キシレン、酢酸エチルまたはアセトニ
トリルである。
【0052】式IVの化合物との式III の化合物の反応
は、不活性溶媒中、低温、好ましくは0ないし+50
℃、特に0ないし+15℃で行うと有利である。この反
応のための適当な塩基は、例えばピリジン、トリエチル
アミンまたはN,N−ジメチルアニリンである。
【0053】適当な溶媒は、例えば、1,2−ジクロロ
エタン、塩化メチレンまたはトルエンである。
【0054】別の工程に従うと、式Iの化合物は式VI 〔式中、R1 およびYは式I中と同じに定義されそして
Zは塩素、臭素、アジドまたは−O−CO−(炭素原子
数1ないし4のアルキル)のような親核基であるか、ま
たはOHである。〕により表される化合物を、式VII H−X−A−Q (VII) (式中、X、AおよびQは式I中と同じに定義され
る。)により表されるアルコールまたはチオールと反応
させることにより製造できる。
【0055】エステル化反応は、式VIII (式中、X、Y、R1 およびAは式I中と同じに定義さ
れそしてZは塩素、臭素、アジドまたは−O−CO−
(炭素原子数1ないし4のアルキル)のような親核基で
あるか、またはOHである。〕により表される化合物
を、式IX HO−R16 (IX) (式中、R16は式I中と同じに定義される。)により表
されるアルコールまたはチオールと反応させることによ
って、式I'
【0056】 (式中、X、Y、R1 、R16およびAは式I中と同じに
定義される。)により表される化合物を製造するのにも
使用できる。
【0057】酸VIまたはVIII(Z=OH)のエステル化
は、酸触媒と共に、不活性溶媒中または直接アルコール
もしくはチオアルコールVII の中で行われる。Zが親核
基である式VIまたはVIIIの酸誘導体のエステル化におい
ては、塩基を触媒量または当量添加すると有利である。
このようなエステル化反応はこの技術の熟練者に良く知
られている。
【0058】式VII とIXのアルコールは公知であるか文
献既知の方法と同様にして製造できる。特に、式中、Q
が複素環であるアルコールVII は、該当するカルボン
酸、アルデヒドまたはケトンの還元により、または該当
する置換オキシランへの複素環の付加により製造でき
る。これらアルコールを製造するために、下記の文献を
特に参考にする:
【0059】ピリジン類: 複素環化合物の化学(The Che
mistry of Heterocyclic Compouds),14巻、第4部、ジ
ョン ウィレイ アンド ソンズ(J.Wiley and Sons)
出版, 1964年, イー. ブラウン編、;ピリジン類とその
誘導体(Pyridines and its Derivatives),2-100 頁. 1,3-チアゾール類: 複素環化合物の化学(The Chemist
ry of Heterocyclic Compouds), 34巻, 第1 部, ジョン
ウィレイ アンド ソンズ(J.Wiley and Sons) 出
版, J.P.Aune著:チアゾールとその誘導体(Thiazole an
d its Derivatives), 1979年,452-459頁. チオフェン類: 複素環化合物の化学(The Chemistry of
Heterocyclic Compouds) 第44巻、第3 部、ジョン ウ
ィレイ アンド ソンズ(J.Wiley and Sons)出版, 198
6年, ジー. マズマラ(G.Masumarra) 著, チオフェンと
その誘導体(Thiophene and its Derivatives),975-1131
頁.
【0060】ピロリン類(Pyrrolines): 複素環化合物の
化学(The Chemistry of Heterocyclic Compouds) 第48
巻、ジョン ウィレイ アンド ソンズ(J.Wiley and
Sons) 出版, 1990年,H.J. アンダーソン(Anderson)およ
びC.E.ローダー(Loader)著,ピロリンとその誘導体(Pyrr
oline and its Derivatives),398-483 頁. 1,2,4-トリアゾール類:複素環化合物の化学(The Chemi
stry of HeterocyclicCompouds) 第37巻、ジョン ウ
ィレイ アンド ソンズ(J.Wiley and Sons)出版, 198
1年, シー. テムプル(C.Temple)著, 1,2,4-トリアゾー
ルとその誘導体,3-29 頁. およびバイルスタイン有機化
学ハンドブック(Beilstein's Handbuchder Organischen
Chemie),26巻 III / IV 版、36-326頁. イミダゾール類:ケー. ホフマン(K.Hofmann) 編, 複素
環化合物の化学(The Chemistry of Heterocyclic Compo
uds) 第 6巻: イミダゾールとその誘導体(Imidazole a
nd its Derivatives),ジョン ウィレイ アンド ソン
ズ(J.Wiley and Sons) 出版, 1953年,340-360頁および
バイルスタイン有機化学ハンドブック(Beilstein's Han
dbuch der Organischen Chemie),23巻 III / IV 版、57
1頁. フラン類:ロッドの炭素化合物の化学、IV巻、Part A,
頁109ff, エルゼヴィール科学出版会社(Elsevier Sci.
Publ.Comp.),アムステルダム、1973年. モルホリン類:バイルスタイン有機化学ハンドブック(B
eilstein's Handbuchder Organischen Chemie),27巻 II
I / IV 版、頁 56,121ff および201. ピロリジン類:バイルスタイン有機化学ハンドブック(B
eilstein's Handbuchder Organischen Chemie),20巻 II
I / IV 版、頁 92,114,124 および125. ピロリジノン類:バイルスタイン有機化学ハンドブック
(Beilstein's Handbuch der Organischen Chemie),21巻
III / IV 版、頁 3152ff,および3259ff. インドール類:ケミカル アブストラクト(Chem. Abst
r.),112 ,098378 およびケミカル アブストラクト, 1
11 ,042668.
【0061】式If (式中、R1 、R14およびAは請求項1記載の式I中と
同じに定義される。)により表されるチオエーテルを酸
化することによっても、式Ie により表される化合物が得られる。
【0062】酸化反応は、0℃ないし100℃の温度で
溶液中で行うのが好ましい。
【0063】このような酸化はこの技術の熟練者によく
知られている。それらはとりわけフーベン・バイル(Hou
ben Weyl) の有機化学の方法(Methoden der Organische
n Chemie),IX 巻, 頁211ff に記載されている。適当な
酸化剤は、過酸化水素、または過酸に追加して、例え
ば、m-クロロ過安息香酸、酢酸中の過マンガン酸カリで
ある。
【0064】式IIおよびIVの出発化合物は公知であるか
または文献で公知の方法と同様に合成され得る。例えば
式IIの化合物は、該当する式V (式中、R1 、X、AおよびQは式I中の定義と同じで
ある。)の化合物をチオカルボニルクロライドと反応さ
せることにより製造できる。
【0065】式Vの出発化合物の合成は、欧州特許公開
公報EP−A−0233151号および欧州特許公開公
報EP−A−0338987号に記載されている。
【0066】式VIとVIIIの出発化合物は、下記のスキー
ムに従って文献に記載の公知の方法と同様にして製造で
きる。
【0067】第1番目に、エステルII' から出発して、
式Iの化合物と同様にして、チオ尿素III ’が製造され
る。次いで、これは環化して9−フェニルイミノ−8−
チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7−オンエステルになる。遊離酸はそのエステルから加
水分解により製造できる。式VIとVIIIの酸クロライド、
ブロミド、アジドまたは混合酸無水物はそれ自体知られ
ている方法に従って酸(R’=OH)を介して容易に得
られる。
【0068】式Iの化合物は、0.001ないし5kg/
ha, 特に0.005ないし3kg/haの適用量で施用する
と概して結果がよい。所望の結果を得るのに必要な濃度
は、実験により決められる。この濃度は作用の型、栽培
植物と雑草の生長段階、そして適用(場所、時期、方
法)にもよる。そしてこの濃度はこれらのパラメーター
に依存して広い範囲で変化し得る。
【0069】比較的低い適用率で使用される時、式Iの
化合物は生育阻止および選択的除草の性質で特徴があ
り、この性質はこの化合物を、有用植物の作物中の、特
に穀草類、ワタ、ダイズ、セイヨウアブラナ、トウモロ
コシおよびイネ中で使用するのに秀れて適当にし、穀草
類(コムギ、オオムギ、ライムギ)、ダイズおよびトウ
モロコシ、特にダイズ中での選択除草剤としてこれらの
化合物を使用するのが好ましい。
【0070】本発明は、式Iの新規の化合物を含有する
除草剤および植物生長調節剤、および植物の生長を阻止
する方法にも関する。
【0071】植物生長調節剤は、農業経営的に所望の生
化学的および/または生理的および/または形態学変化
を植物中にまたは植物にもたらす。
【0072】本発明の組成物中の有効成分は、適用時
期、濃度、適用の型そして環境の条件によって、いろい
ろな仕方で植物の生長に影響を与える。式Iの植物生長
調節剤は、例えば、植物の徒長的生長を抑制する。この
型の作用は、芝地の場合、観賞植物の栽培において、果
実栽培において、道路の側面の堤防においてそして運動
場および工場用地において、それだけでなくタバコの場
合におけるような、ワキ芽の特異的抑制において価値あ
るものである。農業では、穀草類の徒長の抑制は、茎を
強化するので倒伏を減少し、同様の農業経営的効果がセ
イヨウカラシナ、ヒマワリ、トウモロコシおよび他の栽
培植物において発揮される。更に、徒長の抑制により、
単位面積当りの植物の数を増やすことができる。もう一
つの生長抑制剤が適用される分野は、枯死させることな
しに被覆植物(cover plant)の生長を大きく抑制するこ
とにより、農園または広く間をとっている作物における
間作を選択的に抑制することである。斯くして主作物と
の競合が排除されるだけでなく、浸食防止、窒素と流失
土壌構造の固定化のような農業経営的にプラスの影響が
保持される。
【0073】植物の生長を抑制する方法は、変異の意味
での、遺伝的特性によって決定されるような植物の生命
周期を変えることなしに、自然の生長を抑制する方法で
あると理解されるべきである。生長調節の方法は、各々
の場合について決められている植物の生長中の時期に適
用される。式Iの化合物は、例えば種子または苗床に、
根、根茎、茎、葉、花または植物の他の部分に、発芽前
または発芽後に適用できる。この適用は、化合物そのも
のをまたは組成物の形で植物へ適用することにより、お
よび/または植物の栄養培地(土壌)を処理することに
より行える。
【0074】多くの方法と技術が、式Iの化合物または
それらを含有する組成物の除草剤としての使用のために
または植物生長の調節のために、適している。例えば、
下記のようである。
【0075】i)種子被覆 a)水和剤として製剤化した有効成分で種子を被覆する
方法であって、種子の表面に製剤が均一に分布するまで
容器中で振ることによって被覆する方法(乾燥被覆)。
種子1kg当り、式Iの化合物を4gまで(50%製剤
の場合は、8.0gまでの水和剤)が使用される。
【0076】b)有効成分の乳剤でまたはa)の方法に
従って水和剤として製剤化した式Iの化合物の水溶液で
種子を被覆する方法。
【0077】c)式Iの化合物の1000ppm までを含
有する液体中に、種子を1ないし72時間の間浸漬する
ことによる被覆法であって、次いで所望により種子を乾
燥する(種子浸漬)。
【0078】種子被覆または発芽苗床の処理は、自然に
は適用の好ましい処理法である。と言うのは、斯くし
て、有効成分による処理は全体的に目的作物に向けられ
るからである。種子1kg当り有効成分の4.0gないし
0.001gが通常は使用されると言うものの、使用さ
れる方法による。そしてこの方法は他の有効成分または
微量栄養素の添加を可能にし、この特定濃度限界を越え
るか不足するかの量が使用されても良い(繰り返し被
覆)。
【0079】ii) 有効成分の制御放出 有効成分の溶液は鉱物粒状担体または重合化した粒状物
( 尿素/ ホルムアルデヒド) に適用され、次いで乾燥さ
れる。所望ならば、被覆が成されてもよく(被覆粒
剤)、この被覆により特定期間にわたって計測された量
で有効成分が放出されるのを可能にする。
【0080】式Iの化合物はそのままの形態で、或いは
好ましくは製剤技術で慣用の補助剤と共に組成物と使用
され、公知の方法により乳剤原液、直接散布可能なまた
は希釈可能な溶液、希釈乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、
粒剤、および例えばポリマー物質によるカプセル化剤に
も製剤化される。組成物の性質と同様、散布、噴霧、散
粉、ばらまきまたは注水のような適用法は、目的とする
対象および使用環境に合わせて選ばれる。
【0081】製剤、即ち式Iの化合物 (有効成分) 、お
よび適当な場合には固体または液体の補助剤を含む組成
物、製剤または混合物は、公知の方法により、例えば有
効成分を溶媒、固体担体および適当な場合には表面活性
化合物(界面活性剤)のような増量剤と均一に混合およ
び/または摩砕することにより製造される。
【0082】適当な溶媒は次のものである:芳香族炭化
水素、好ましくは炭素原子数8ないし12の部分、例え
ばキシレン混合物または置換ナフタレン;ジブチルフタ
レートまたはジオクチルフタレートのようなフタレー
ト;シクロヘキサンまたはパラフィンのような脂肪族炭
化水素;エタノール、エチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルまたはモノエチルエーテルのような
アルコールおよびグリコール並びにそれらのエーテルお
よびエステル;シクロヘキサノンのようなケトン;N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドまたは
ジメチルホルムアミドのような強極性溶媒;並びにエポ
キシ化ココナッツ油または大豆油のようなエポキシ植物
油;または水。
【0083】例えば粉剤および分散性粉末に使用できる
固体担体は通常、方解石、タルク、カオリン、モンモリ
ロナイトまたはアタパルジャイトのような天然鉱物充填
剤である。物性を改良するために、高分散ケイ酸または
高分散吸収性ポリマーを加えることも可能である。適当
な粒状化吸収性担体は多孔性型のもので、例えば軽石、
破砕レンガ、セピオライトまたはベントナイトであり;
そして適当な非吸収性担体は方解石または砂のような物
質である。更に非常に多くの予備粒状化した無機質およ
び有機質の物質、特にドロマイトまたは粉状化植物残
骸、例えばコルク粉末及びおがくずが使用し得る。
【0084】製剤化されるべき式Iの性質によって、適
当な表面活性化合物は良好な乳化性、分散性および湿潤
性を有する非イオン性、カチオン性および/またはアニ
オン性界面活性剤である。“界面活性剤”の用語は界面
活性剤の混合物をも含むものと理解されたい。
【0085】所謂、水溶性石鹸および水溶性合成表面活
性化合物の両者は適当なアニオン性界面活性剤であり得
る。
【0086】適当な石鹸は高級脂肪酸(C10〜C22)の
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、または非置換ま
たは置換のアンモニウム塩、例えばオレイン酸またはス
テアリン酸、或いは例えばココナッツ油または獣脂から
得られる天然脂肪酸混合物のナトリウムまたはカリウム
塩である。脂肪酸メチルタウリン塩にも言及できる。
【0087】しかしながら、いわゆる合成界面活性剤、
特に脂肪族スルホネート、脂肪族サルフェート、スルホ
ン化ベンズイミダゾール誘導体またはアルキルアリール
スルホネートが更に頻繁に使用される。脂肪族スルホネ
ートまたはサルフェートは通常アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩或いは非置換または置換のアンモニウム塩
の形態にあり、そしてアシル基のアルキル部分をも含む
炭素原子数8ないし22のアルキル基を含み、例えばリ
グノスルホン酸、ドデシルサルフェートまたは天然脂肪
酸から得られる脂肪族アルコールサルフェートの混合物
のナトリウムまたはカルシウム塩である。これらの化合
物には硫酸エステルの塩及び脂肪族アルコールサルフェ
ートの混合物のナトリウムまたはカルシウム塩である。
これらの化合物には硫酸エステルの塩および脂肪族アル
コール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸の塩も含
まれる。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、好ま
しくは二つのスルホン酸基と8ないし22個の炭素原子
を含む一つの脂肪族基とを含む。アルキルアリールスル
ホネートの例は、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチ
ルナフタレンスルホン酸、またはナフタレンスルホン酸
/ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム、カルシウ
ムまたはトリエタノールアミン塩である。
【0088】対応するホスフェート、例えば4ないし1
4モルのエチレンオキシドを含むp−ノニルフェノール
付加物のリン酸エステルの塩、またはホスホリピドもま
た適当である。
【0089】非イオン性界面活性剤は、好ましくは脂肪
族または脂環式アルコール、または飽和または不飽和脂
肪酸およびアルキルフェノールのポリグリコールエーテ
ル誘導体であり、該誘導体は3ないし10個のグリコー
ルエーテル基、(脂肪族)炭化水素部分に8ないし20
個の炭素原子、そしてアルキルフェノールのアルキル部
分に6ないし18個の炭素原子を含む。
【0090】他の適当な非イオン性界面活性剤は、ポリ
エチレンオキシドとポリプロピレングリコール、エチレ
ンジアミンポリプロピレングリコールおよびアルキル鎖
中に1ないし10個の炭素原子を含むアルキルポリプロ
ピレングリコールとの水溶性付加物であり、その付加物
は20ないし250個のエチレングリコールエーテル基
および10ないし100個のプロピレングリコールエー
テル基を含む。これらの化合物は通常プロピレングリコ
ール単位当たり1ないし5個のエチレングリコール単位
を含む。
【0091】非イオン性界面活性剤の代表例は、ノニル
フェノール−ポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリエ
チレングリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチ
レンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキ
シエタノール、ポリエチレングリコールおよびオクチル
フェノキシエトキシエタノールである。
【0092】ポリオキシエチレンソルビタン、例えばポ
リオキシエチレンソルビタントリオレートの脂肪酸エス
テルもまた適当な非イオン性界面活性剤である。
【0093】カチオン性界面活性剤は、好ましくはN−
置換基として少なくとも一つの炭素原子数8ないし22
のアルキル基と、他の置換基として低級非置換またはハ
ロゲン化アルキル基、ベンジル基または低級ヒドロキシ
アルキル基とを含む第四アンモニウム塩である。該塩は
好ましくはハロゲン化塩、メチル硫酸塩またはエチル硫
酸塩の形態にあり、例えばステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリドまたはベンジルジ−(2−クロロエチ
ル)エチルアンモニウムブロミドである。
【0094】製剤業界で慣用的に使用される界面活性剤
は、特に下記の刊行物に記載されている:
【0095】“マクカッチャンズ デタージェンツ ア
ンド エマルジファイアーズ アニュアル (Mc Cutcheo
n's Detergents and Emulsifiers)", マック 出版社,
グレン ロック ニュー ジャーシー, 1988年(Mc Publ
ishing Corp.,Glen Rock, New Jersey), 1988;エム. ア
ンド ジェイ. アッシュ(M. and J. Ash)"エンサイクロ
ペディア オブ サーファクタンツ(Encyclopedia of S
urfactants)", I- III 巻, ケミカル出版株式会社(Che
mical Publishing Co.),ニューヨーク,1980-1981年;ド
クター ヘルムート シュタッヘ (Dr. H. Stache),"テ
ンジッド−タッシェンブッフ (Tensid-Tashenbuch)",
〔界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactant),
カール ハンザー フェルラーク (Carl Hanser Verla
g),ミュンヘンおよびウィーン, 1981年,
【0096】農薬組成物は通常0.1ないし95%、好
ましくは0.1ないし80%の式Iの化合物、1ないし
99.9%の固体又は液体助剤、並びに0ないし25
%、好ましくは0.1ないし25%の界面活性剤を含有
する。
【0097】好ましい配合物は特に下記の組成で構成さ
れる(全て、重量%による) 。乳剤原液(乳剤) ; 有効成分: 1ないし20%、好ましくは5ないし
10%、 界面活性剤: 5ないし30%、好ましくは10ない
し20%、 液体担体: 50ないし94%、好ましくは70な
いし85%、粉剤 有効成分: 0.1ないし10%、好ましくは0.
1ないし1%、 固体担体: 99.9ないし90%、好ましくは9
9.9ないし99%、懸濁剤原液 有効成分: 5ないし75%、好ましくは10ない
し50%、 水: 94ないし24%、好ましくは88な
いし30%、 界面活性剤: 1ないし40%、好ましくは2ないし
30%、水和剤 有効成分: 0.5ないし90%、好ましくは1な
いし80%、 界面活性剤: 0.5ないし20%、好ましい1ない
し15%、 固体担体: 5ないし95%、好ましくは 15な
いし90%、顆粒剤 有効成分: 0.5ないし30%、好ましくは3な
いし15%、 固体担体: 99.5ないし70%、好ましくは9
7ないし85%、 市販の生成物は好ましくは原液として配合され、最終使
用者は、通常希釈配合物を使用する。配合物は有効成分
0.001%の低い濃度にまで希釈されうる。
【0098】通常、適用量は有効成分:0.001ない
し5kg/ha、好ましくは有効成分:0.005ないし3
kg/haである。組成物は更に、特別を効果を得るため
に、安定剤、消泡剤、粘度調節剤、結合剤、粘着剤、並
びに肥料他の有効成分のような添加剤も、含有すること
ができる。
【0099】
【実施例】下記の実施例により本発明を説明する。製造実施例 実施例P1: 2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ
−安息香酸(1−メチル−2−メチルチオ)−エチルエ
ステルの製造 酢酸エチル25ml中の2−クロロ−4−フルオロ−5
−ニトロ安息香酸クロライド20.7gの溶液を、室温
で攪拌しながら、酢酸エチル100ml中のメチルチオ
プロパン−2−オール9.3gとトリエチルアミン8.
8gの溶液に滴下する。
【0100】添加終了後、反応混合物を室温で更に7時
間攪拌し、生成したトリエチルアミン塩酸塩をろ過し、
ろ液を減圧下濃縮する。融点+47ないし+48℃の固
形で、2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−安息香
酸(1−メチル−2−メチルチオ)−エチルエステル2
1.4gを得る。
【0101】実施例P2: 5−アミノ−2−クロロ−
4−フルオロ−安息香酸(1−メチル−2−メチルチ
オ)−エチルエステルの製造
【0102】実施例P1に従って得た2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロ−安息香酸(1−メチル−2−メ
チルチオ)−エチルエステル21.4gを、ラネーニッ
ケル触媒14gの存在下、20−25℃の温度でテトラ
ヒドロフラン240ml中、常圧下水素で水素化する。
水素の化学量論的量が消費された後、触媒を分離し、溶
液を蒸発により濃縮し、5−アミノ−2−クロロ−4−
フルオロ−安息香酸(1−メチル−2−メチルチオ)−
エチルエステル18.6gを得る。nD 22 1.562
8.
【0103】実施例P3: 2−クロロ−4−フルオロ
−5−イソチオシアナート−安息香酸(1−メチル−2
−メチルチオ)−エチルエステルの製造
【0104】塩化メチレン20ml中の実施例P2に従
って得たした5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロ−
安息香酸(1−メチル−2−メチルチオ)−エチルエス
テル4.2gの溶液を、炭酸カルシウム2.3g、チオ
ホスゲン1.5ml、塩化メチレン10mlおよび水1
0mlのけん濁液に25−30℃で滴下して添加する。
二酸化炭素の発生が終了した時、反応混合物を室温で1
8時間攪拌する。ろ過と水による洗浄の後、有機層を分
別し、硫酸ナトリウム上乾燥し次いで蒸発により濃縮し
て油状の2−クロロ−4−フルオロ−5−イソチオシア
ナート−安息香酸(1−メチル−2−メチルチ)−エチ
ルエステル5.4gを得る。このものを更に精製しない
で次の反応工程に使用する。
【0105】実施例P4:2−クロロ−4−フルオロ−
5−(1−ヘキサヒドロピリダジニル−チオカルボニル
アミノ)−安息香酸(1−メチル−2−メチルチオ)−
エチルエステルの製造
【0106】トルエン10ml中の実施例P3に従って
得た2−クロロ−4−フルオロ−5−イソチオシアナー
ト−安息香酸(1−メチル−2−メチルチ)−エチルエ
ステル4.4gの溶液を、トルエン5ml中のヘキサヒ
ドロピリダジン1.2gの溶液に、20−25℃で攪拌
しながら滴下して添加する。次いで反応混合物を攪拌し
ながら室温で2時間攪拌する。減圧下蒸発により濃縮し
てから、2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−ヘキサ
ヒドロピリダジニル−チオカルボニルアミノ)−安息香
酸(1−メチル−2−メチルチオ)−エチルエステル
5.4gを得る。nD 22 1.6018.
【0107】実施例P5: 9−[4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−(1−メチル−2−メチルチオ−エトキシ
カルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合
物No.1.02)の製造
【0108】ホスゲンの20%トルエン溶液1mlを、
塩化メチレン100ml中の実施例P4で得た2−クロ
ロ−4−フルオロ−5−(1−ヘキサヒドロピリダジニ
ル−チオカルボニルアミノ)−安息香酸(1−メチル−
2−メチルチオ)−エチルエステル5.2gとピリジン
4mlの溶液に、0℃の温度で攪拌しながら滴下して添
加する。次いで、反応混合物を更に2時間攪拌し、次い
で氷水に注ぐ。有機層を分別し、硫酸ナトリウム上乾燥
する。蒸発により濃縮し、次に得られた油状物をクロマ
トグラフィーにより精製すると9−[4−クロロ−2−
フルオロ−5−(1−メチル−2−メチルチオ−エトキ
シカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化
合物No.1.02)を3.2g得る。nD 22 1.5
973.
【0109】実施例P6: 2−クロロ−4−フルオロ
−5−ニトロ−チオール安息香酸(メトキシカルボニル
メチル)エステルの製造
【0110】2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−
安息香酸クロライド48gを、酢酸エチル100ml中
のチオグリコール酸メチルエステル20mlの溶液に室
温で攪拌しながら滴下して添加する。18時間攪拌し、
次いで減圧下溶液を蒸発すると、nD 23:1.5709
の油状物の2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−チ
オール安息香酸(メトキシカルボニルメチル)エステル
19gを得る。
【0111】実施例P7:5−アミノ−2−クロロ−4
−フルオロ−チオール安息香酸(メトキシカルボニルメ
チル)エステルの製造
【0112】実施例P6に従って得た2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロ−チオール安息香酸(メトキシカ
ルボニルメチル)エステル10.4gを、ラネーニッケ
ル触媒2gの存在下、20−25℃の温度でテトラヒド
ロフラン150ml中、常圧下水素で水素化する。水素
の化学量論的量が消費された後、触媒を分離し、溶液を
蒸発により濃縮し、融点+88ないし+89℃の5−ア
ミノ−2−クロロ−4−フルオロ−チオール安息香酸
(メトキシカルボニルメチル)エステル8.6gを得
る。
【0113】実施例P8: 2−クロロ−4−フルオロ
−5−イソチオシアナート−チオール安息香酸(メトキ
シカルボニルメチル)エステルの製造
【0114】塩化メチレン100ml中の実施例P7に
従って得たした5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロ
−チオール安息香酸(メトキシカルボニルメチル)エス
テル3.8gの溶液を、炭酸カルシウム6g、チオホス
ゲン4ml、塩化メチレン20mlおよび水20mlの
けん濁液に25−30℃で滴下して添加する。二酸化炭
素の発生が終了した後、反応混合物を室温で18時間攪
拌する。ろ過と水による洗浄の後、有機層を分別し、硫
酸ナトリウム上乾燥し次いで蒸発により濃縮して油状の
2−クロロ−4−フルオロ−5−イソチオシアナート−
チオール安息香酸(メトキシカルボニルメチル)エステ
ル4.8gを得る。このものを更に精製しないで次の反
応工程に使用する。
【0115】実施例P92−クロロ−4−フルオロ
−5−(1−ヘキサヒドロピリダジニル−チオカルボニ
ルアミノ)−チオール安息香酸(メトキシカルボニルメ
チル)エステルの製造
【0116】トルエン50ml中の実施例P8に従って
得た2−クロロ−4−フルオロ−5−イソチオシアナー
ト−チオール安息香酸(メトキシカルボニルメチル)エ
ステル4.8gの溶液を、トルエン20ml中のヘキサ
ヒドロピリダジン1.4gの溶液に、20−25℃で攪
拌しながら滴下して添加する。攪拌を更に8時間継続す
る。減圧下蒸発により濃縮すると、2−クロロ−4−フ
ルオロ−5−(1−ヘキサヒドロピリダジニル−チオカ
ルボニルアミノ)−チオール安息香酸(メトキシカルボ
ニルメチル)エステル4.4gを樹脂状で得る。
【0117】実施例P10:9−[4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−(メトキシカルボニルメチルチオカルボニ
ル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物No.
2.13)の製造
【0118】ホスゲンの20%トルエン溶液8mlを、
塩化メチレン10ml中の実施例P9に従って得た2−
クロロ−4−フルオロ−5−(1−ヘキサヒドロピリダ
ジニル−チオカルボニルアミノ)−チオール安息香酸
(メトキシカルボニルメチル)エステル4.4gとピリ
ジン5mlの溶液に、0℃の温度で滴下して攪拌しなが
ら添加する。次いで、反応混合物を更に2時間攪拌し、
次いで氷水に注ぐ。有機層を分別し、硫酸ナトリウム上
乾燥する。蒸発により濃縮し、次に得られた油状物をク
ロマトグラフィーにより精製すると9−[4−クロロ−
2−フルオロ−5−(メトキシカルボニルメチルチオカ
ルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジ
アザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物
No.2.13)を3g得る。nD 19 1.5727.
【0119】実施例P11: 9−{4−クロロ−2−
フルオロ−5−[2−(4−メチル−1,3−チアゾー
ル−5−イル)−エトキシカルボニル]−フェニルイミ
ノ}−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7−オン(化合物No.1.21): 酢酸メチル10ml中の9−[4−クロロ−2−フルオ
ロ−5−(クロロカルボニル)−フェニルイミノ]−8
−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7−オン3.6gの溶液を、酢酸メチル50ml中の
5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール
1.2mlとトリエチルアミン1.5mlの溶液に、室
温で攪拌しながら滴下して添加する。室温で12時間攪
拌した後、トリエチルアミンの塩酸塩をろ過して除き、
ろ液を蒸発により濃縮すると、nD 22 1.6023の
油状の表題化合物3.8gを得る。
【0120】表1と2の化合物は、上述の実施例と同様
にして製造され、製造工程は本明細書に記述されてい
る。 * アルキレン鎖Aは置換基XとQに読む方向(左から右
へ)に結合している。
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】製剤実施例: 配合実施例 実施例F1 :有効成分式Iのための配合実施例 (実施例を通して、%
は重量基準である) a)水和剤 a) b) c) 化合物No.1.02 20% 50% 0.5% リグノスルホン酸ナトリウム 5% 5% 4% ラウリル硫酸ナトリウム 3% - - ジイソブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム − 6% 6% オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル − 2% 2% (エチレンオキサイド7 〜8 モル) 高度分散ケイ酸 5% 27% 27% カオリン 67% − 67% 食塩 − − 59.5% 有効成分混合物を助剤と完全に混合し、混合物を適当な
ミル中で完全に摩砕して、水で希釈することにより所望
の濃度の懸濁液を得ることのできる水和剤が得られる。
【0128】 b)乳剤原液 a) b) 化合物No.1.02 10% 1% オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3% 3% (エチレンオキサイド4〜5モル) ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3% 3% ヒマシ油ポリグリコールエーテル 4% 4% (エチレンオキシド36モル) シクロヘキサノン 30% 10% キシレン混合物 50% 79% これらの原液を水で希釈することにより所望濃度の乳化
液が得られる。
【0129】 c)粉剤 a) b) 化合物No.1.02 0.1% 1% タルク 99.9% − カオリン − 99% 化合物の混合物を担体と混合し、適当なミル中で該混合
物を摩砕することにより、そのまま使用しうる粉剤を得
る。
【0130】 有効成分混合物を助剤と混合し、摩砕して、続いて該混
合物を水で湿らす。混合物を押し出し、その後空気流中
で乾燥する。
【0131】e)被覆粒剤 化合物No.1.02 3% ポリエチレングリコール(分子量200) 3% カオリン 94% 微細に摩砕した有効成分混合物を、ミキサー中で、ポリ
エチレングリコールで湿らせたカオリンに塗布する。こ
の方法により非粉末の塗布された顆粒が得られる。
【0132】 f)懸濁剤原液 a) b) 化合物No.1.02 40% 5% エチレングリコール 10% 10% ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル 6% 1% (エチレンオキシド15モル) リグノスルホン酸ナトリウム 10% 5% カルボキシメチルセルロース 1% 1% 37%ホルムアルデヒド水溶液 0.2% 0.2% 75%の水性乳剤の形態のシリコン油 0.8% 0.8% 水 32% 77% 微細に摩砕した有効成分混合物を助剤と均一に混合し
て、水で希釈することによりあらゆる所望の濃度の懸濁
液を得ることのできる懸濁剤原液を得る。
【0133】g)塩溶液 化合物No.1.02 5% イソプロピルアミン 1% オクチルポリエチレングリコール エーテル(エチレンオキシド78モル) 3% 水 91%
【0134】生物試験例 試験例B1: 発芽前処理除草作用 温室内で、種子トレイ(tray)に試験植物を播種した直後
に、土壌表面を試験化合物250g/haの散布量に相当す
る量の水性散布混合物で処理する。種子トレイを22−
25℃および50−70%の相対湿度で温室内に置く。
【0135】3週間後に、除草作用を未処理の対照群と
比較して9段階法(1=全枯死、9=無作用)で評価す
る。1ないし4(特に1ないし3)の段階は、非常に高
い除草作用を示す。6ないし9(特に7ないし9)の段
階は、良い抵抗性を示す(特に栽培植物が)。
【0136】表1と2に記載の化合物はこの試験では著
しい除草作用を示す。式1.54の化合物の結果を表3
に示す。表 3 散布量[g/ha] 試験植物 250 125 ──────────────────────────────────── コムギ 7 9 トウモロコシ 8 9 コウリャン 8 9 イネ 7 9 ダイズ 9 9 アブチロン(Abutilon) 1 1 アマランタス レト.(Amaranthus ret.) 1 2 アカザ(Chenopodium) 1 1 イヌホオズキ(Solanum n.) 1 1 フランスギク(Chrysanthe. leuco.) 1 1 ビオラ トリコロール(Viola tricolor) 1 1 イヌフグリ種(Veronica Sp.) 1 1
【0137】試験例B2: 発芽前処理除草作用 単子葉または双子葉植物の両方の数種類の雑草に発芽後
(4−ないし6葉期)に、ヘクタール当たり30−10
00gの試験化合物の散布量で水性活性成分分散液を、
散布する。そして24−26℃および45−60%の相
対湿度に保持する。15日後に、除草作用を未処理の対
照群と比較して9段階法(1=全枯死、9=無作用)で
評価する。各々の結果を表4,5および6に示す。
【0138】
【0139】
【0140】 表6:化合物No.1.54の除草作用 散布量[g/ha] 試験植物 250 125 ──────────────────────────────────── オオムギ 8 9 コムギ 9 9 イネ 9 9 アブチロン(Abutilon) 1 1 シダ スピノザ(Sida spinosa) 1 1 キサンチウム属 (Xanthium Sp.) 1 1 アカザ(Chenopodium) 1 1 イヌホオズキ(Solanum n.) 1 1 イポモエア(Ipomoea) 1 1 カラシ(Sinapis) 1 1 フランスギク(Chrysanthe. leuco.) 1 1 ビオラ トリコロール(Viola tricolor) 1 1
【0141】試験例B3: マコモ(wild rice)(水
稲) における除草作用 水中に生える雑草のイヌビエ(Echinochloa crus galli)
およびコナギ(Monocharia vag.) をプラスチック製のビ
ーカー(表面積:60cm2 ;体積:500ml)に播種
する。播種後、水を土壌の表面まで満たす。播種3日後
に、水位を土壌表面の僅か上(3−5mm)まで増や
す。播種3日後に試験化合物を散布して施用する。散布
量は有効成分250g/haの濃度に該当する。次いで、ビ
ーカーをイネ雑草の生育最適条件:例えば25−30℃
および高湿度で、温室内に保つ。施用3週間後に試験の
評価をする。表1と2に記載の化合物は雑草に被害を与
えたが、イネには与えなかった。
【0142】試験例B4: 熱帯間作(cover crop) の
生育抑制 試験植物のセントロゼマ プベセンス(Centrosema pube
scens)およびプソホカーパス パルストリス(Psophocar
pus palustris)を、土(45%)、泥炭(45%)およ
びゾノライト(10%)を含有する4cm泥炭鉢にさし木
して生育する。切り枝を昼間温度27℃および夜間温度
23℃の温室内で生育する。植物を少なくとも7000
ルックスの強度で少なくとも1日当たり14時間にわた
り照明する。
【0143】さし木を採ってから約50日後に、それら
を13cm鉢に4−5植物/鉢の割合で移植する。更に6
0日後に、植物を約15cmの高さに切り揃え、有効成分
0.1ないし300g/ha(通常25%の濃度)の濃度で
水性散布混合物を散布処理する。施用される水の量は約
200l/ヘクタールである。
【0144】施用4週間後に、新規生育量を計測し、未
処理対照の平均値の%で表現する。ネクロシスによる損
傷を全葉面積の%で示す。処理植物上の新規生育量は、
未処理の対照のそれと比較して著しく少ない。
【0145】試験例B5: ダイズの生育調節 試験植物のウイリアムス(Williams) 種を、土(45
%)、泥炭(45%)およびゾノライト(10%)を含
有する11cm粘土鉢に播種し、昼間温度24℃および夜
間温度19℃の気候室で生育する。植物を約350ミク
ロ−アインスタインの強度で16時間/日にわたり照明
する。
【0146】播種約24日後に、植物を18cm鉢に2植
物/鉢の割合で移植する。更に12日後の植物が5−6
個の三つ葉−葉期にある時に、有効成分0.1ないし3
00g/ha、通常25%の製剤として水性散布混合物を散
布処理する。施用される水の量は約200l/ヘクター
ルである。
【0147】施用4週間後に評価する。新規生育の高さ
を測定し、未処理対照の平均値の%で表現する。ネクロ
シスによる損傷は全葉面積の%で示される。処理植物
は、未処理の対照の新規生育量より著しく少ないそれを
示した。
【0148】試験例B6: 穀草類の生育調節 試験植物〔イバン(Iban)種の夏オオムギ〕を、滅菌土壌
を含有する15cmプラスチック鉢に播種し、昼間温度1
0−15℃および夜間温度5−10℃の気候室内で生育
する。植物を約25000ルックスの強度で1日当たり
13.5時間にわたり照明する。
【0149】播種約34日後に、そして植物を鉢当たり
4植物にまばらにしてから、試験化合物を有効成分0.
1ないし300g/ha、通常25%の製剤として、そして
水性散布混合物に入れて散布処理する。施用される水の
量は約500l/ヘクタールである。施用後、植物を少
なくとも10℃の昼間温度で温室内に保持する。これら
植物を少なくとも1日当たり13.5時間照明する。
【0150】施用28日後に評価する。新規生育の高さ
を、未処理対照の平均値の%で表現する。ネクロシスに
よる損傷は全葉面積の%で示される。処理した植物は、
未処理の対照と比較して新規生育における減少を示す。
【0151】実施例B7: イネ科雑草の生育抑制 イネ科雑草〔例えば、ポア(Poa) 、フェスツカ(Festuc
a) 、ホソムギ属(Lolium)、ブロマス(Bromus)、サイノ
スラス(Cynosurus)〕の混合物とクローバー〔トリホリ
ウム(Trifolium) 〕を滅菌土壌を含有する15cmプラス
チック鉢に播種し、昼間温度21℃および夜間温度17
℃の気候室内で生育する。植物を少なくとも7000ル
ックスの強度で1日当たり13.5時間にわたり照明す
る。
【0152】発芽した植物を約6cmの高さに週毎に刈り
上げる。播種約42日後そして最後の刈り上げ1日後
に、試験化合物をを有効成分0.1ないし300g/haの
濃度で、通常25%の製剤として、そして水性散布混合
物に入れて散布処理する。施用される水の量は約500
l/ヘクタールである。
【0153】施用3週間後に評価する。新規生育の高さ
を、未処理対照の平均値の%で表現する。ネクロシスに
よる損傷は全葉面積の%で示される。表1と2の化合物
は、未処理対照と比較して新規の成長で減少した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス モーゼル スイス国,4312 マクデン,ハウプトシュ トラーセ 67ビー (72)発明者 ハンス−ゲオルク ブルンネル スイス国,4415 ラウゼン,ヴァンネンシ ュトラーセ14

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 〔式中、R1 はハロゲン原子を表し;Xは酸素原子;ま
    たは硫黄原子を表し;Yは酸素原子;または硫黄原子を
    表し;Aは直鎖のまたは分枝した炭素原子数1ないし4
    のアルキレン鎖を表し;Qは水酸基;ハロゲン原子;シ
    アノ基;未置換のもしくはシアノ基もしくはハロゲン原
    子により置換された炭素原子数2ないし6のアルケニル
    基;炭素原子数2ないし4のアルキニル基;−CR2
    CH−COOR3 ;−CH[N(R2 2 ]COO
    2 ;−NR4 (R5 );−CO−NR6 7 ;−CO
    ON=CR8(R8 );−C(R2 )(OR9 2 ;−
    Si(R103 ;−COOCH2 Si(CH3 2
    (炭素原子数1ないし6のアルキル);−P(O)(O
    11)Om 11;−CON(R12)SO2 −(炭素原子
    数1ないし6のアルキル);−CON(R12)SO2
    (炭素原子数1ないし4のハロアルキル);(炭素原子
    数1ないし6のアルキル)カルボニル基;(炭素原子数
    2ないし6のアルコキシアルキル)カルボニル基;ベン
    ゾイル基;ベンジルカルボニル基;−COOR16;−C
    O−N(R2 )CH2 −CH(O−(炭素原子数1ない
    し6のアルキル))2 ;−COO(CH2 j
    (R2 2 ;−S(O)k−R14;−S(O)k −A’
    −COOR13;またはN、OおよびSの群から選択され
    た1ないし3個の異原子を含有し且つ炭素原子もしくは
    窒素原子を介して結合している5−または6員環であっ
    て、その代わりにベンゾ縮合されそしてハロゲン原子、
    炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ない
    し3ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキ
    シ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、ジ
    (炭素原子数1ないし3のアルキル)アミノ基、水酸基
    またはカルボニル基により2回まで置換される複素環の
    ようなものでもあり得る複素環を表し;R2 は水素原
    子;炭素原子数1ないし6のアルキル基;または炭素原
    子数2ないし6のアルコキシアルキル基を表し;R3
    炭素原子数1ないし6のアルキル基;または炭素原子数
    1ないし6のヒドロキシアルキル基を表し;R4 とR5
    は各々が他と独立して水素原子;炭素原子数1ないし6
    のアルキル基;炭素原子数2ないし6のアルコキシアル
    キル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基;炭素原
    子数3ないし6のアルキニル基;炭素原子数3ないし6
    のシクロアルキル基;2ーフラニルメチル基;2−テト
    ラヒドロフラニルメチル基;2−(5−メチル)−テト
    ラヒドロフラニルメチル基;または2−チエニルメチル
    基を表し;R6 とR7 は各々が他と独立して水素原子;
    炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3な
    いし8のアルケニル基;炭素原子数3ないし6のアルキ
    ニル基;炭素原子数2ないし8のアルコキシアルキル
    基;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ベンジル
    基;フェニル基;またはシアノ−(炭素原子数1ないし
    4のアルキル)基を表すか;またはR6 とR7 がそれら
    が結合している窒素原子と一緒になって未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基により2度まで置
    換されている、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリ
    ノ基、チオモルホリノ基、4−メチルピペラジノ基、ピ
    ラゾリノ基、イミダゾリノ基または1,2,4−トリア
    ゾリン基を表し;R8 は各々が他と独立して炭素原子数
    1ないし6のアルキル基を表すか;または一緒になって
    炭素原子数3ないし7のアルキレン鎖を表し;R9 は各
    々が他と独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基;
    または炭素原子数1ないし4のハロアルキル基を表す
    か;または一緒になってエタノ、プロパノまたはシクロ
    ヘキサン−1,2−ジイル橋を形成し;R10は各々が他
    と独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基;または
    炭素原子数1ないし6のアルコキシ基を表し;R11は各
    々が他と独立して水素原子;炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基;炭素原子数1ないし6のハロアルキル基;シ
    アノ−(炭素原子数1ないし6のアルキル)基;炭素原
    子数3ないし4のアルケニル基;または炭素原子数3な
    いし4のアルキニル基を表し;R12は炭素原子数1ない
    し4のアルキル基;または炭素原子数3ないし7のシク
    ロアルキル基を表し;A’は直鎖のまたは分枝した炭素
    原子数1ないし4のアルキレン鎖を表し;R13は水素原
    子;炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数
    3ないし7のアルケニル基;炭素原子数3ないし6のア
    ルキニル基;炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基;炭素原子数2ないし8のアルコキシアルキル基;
    (炭素原子数3ないし5のアルケニルオキシ)−(炭素
    原子数1ないし4のアルキル)基;(炭素原子数1ない
    し4のチオアルキル)−(炭素原子数1ないし4のアル
    キル)基;またはジ(炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル)アミノ−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を
    表し;R14は炭素原子数1ないし10のアルキル基; を表し;R15は炭素原子数1ないし4のアルキル基;ハ
    ロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアルコキシ
    基を表し;R16は水素原子;炭素原子数3ないし7のア
    ルケニル基;炭素原子数3ないし6のアルキニル基;炭
    素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子数2
    ないし8のアルコキシアルキル基;(炭素原子数3ない
    し5のアルケニルオキシ)−(炭素原子数1ないし4の
    アルキル)基;炭素原子数2ないし8のアルキルチオア
    ルキル基;ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミ
    ノ−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表すか;
    または、R1 が塩素原子を表しそしてYが酸素原子を表
    す時、R16は炭素原子数1ないし10のアルキル基を表
    し;jは0;2;または3を表し;kは0;1;または
    2を表し;mは0;または1を表し;そしてnは0;
    1;2;または3を表し;但し、Xが酸素原子を表しそ
    してQが水酸基またはハロゲン原子を表す時、Aはメタ
    ノ基でない。〕により表される化合物。
  2. 【請求項2】式中、R1 がフッ素原子;塩素原子;また
    は臭素原子を表し;Aは直鎖のまたは分枝した炭素原子
    数1ないし4のアルキレン鎖を表し;nは0;1;また
    は2を表し;Qは炭素原子数1ないし10のアルキルチ
    オ基;COOR16;−S(O)k −R14;−NR4 (R
    5 );または未置換のもしくは炭素原子数1ないし4の
    アルキル基により2回までまたはカルボニル基により1
    回置換されていて、且つピリジニル基、1,3−チアゾ
    リル基、チオフェニル基、ピロリジニル基、モルホリニ
    ル基、フラニル基、インドリル基、ピラゾリル基、1,
    2−オキサゾリル基,ピロリル基、イミダゾリル基,ピ
    ラゾリル基および1,2,4−トリアゾリル基の群から
    選択された複素環基を表し;R4 とR5 は各々が他と独
    立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;R14
    を表し;kは0;1;または2を表し;nは0;1;
    2;または3を表し;R15は炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;または炭
    素原子数1ないし4のアルコキシ基を表し;そしてR16
    はシクロヘキシル基;(炭素原子数1ないし4のアルコ
    キシ)−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;(炭
    素原子数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原子数1
    ないし4のアルキル)基;ジ(炭素原子数1ないし4の
    アルキル)アミノ−(炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル)基を表すか;または、R1 が塩素原子を表しそして
    Yが酸素原子を表す時、R16は炭素原子数1ないし10
    のアルキル基を表す請求項1記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】式中、R1 が塩素原子;または臭素原子を
    表し;Aはエタノ基;1−メチルエタノ基;2−メチル
    エタノ基;メタノ基;またはプロパノ基を表し;Qは炭
    素原子数1ないし5のアルキルチオ基;COOR16;−
    S(O)k −R14;ピリジン−2−イル基;1,3−チ
    アゾール−5−イル基;チオフェン−2−イル基;ピロ
    リジン−2−オン−1−イル基;ピロリジン−1−イル
    基;モルホリン−4−イル基;フラン−2−イル基;イ
    ンドール−1−イル基;ピロール−1−イル基;イミダ
    ゾール−1−イル基;ピラゾール−1−イル基;1,
    2,4−トリアゾール−1−イル基;4−メチル−1,
    3−チアゾール−5−イル基;または5−メチルフラン
    −2−イル基を表し;kは0;1;または2を表し;R
    14はベンジル基;またはフェニル基を表し;R16はシク
    ロヘキシル基;(炭素原子数1ないし4のアルコキシ)
    −(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;(炭素原子
    数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原子数1ないし
    4のアルキル)基;ジ(炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル)アミノ−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を
    表すか;または、 R1 が塩素原子を表しそしてYが酸素原子を表す時、R
    16は炭素原子数1ないし10のアルキル基を表す請求項
    1または2のいずれかに記載の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】式Ia (式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表し;Aは直鎖
    のまたは分枝した炭素原子数1ないし4のアルキレン鎖
    を表し;そしてR16は炭素原子数1ないし10のアルキ
    ル基を表す。)により表される請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】式中、Xは酸素原子;または硫黄原子;特
    に硫黄原子を表し;Aは−CH(CH3 )−を表し;そ
    してR16は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す請
    求項4記載の式Iaの化合物。
  6. 【請求項6】式中、Xは酸素原子;または硫黄原子を表
    し;Aは−CH2 ;を表し;そしてR16は炭素原子数1
    ないし6のアルキル基を表す請求項4記載の式Iaの化
    合物。
  7. 【請求項7】9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
    (メトキシカルボニルメチルチオカルボニル)−フェニ
    ルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.
    3.0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−2−フ
    ルオロ−5−(1−メトキシカルボニル−エチルチオカ
    ルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジ
    アザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン,9−
    [4−クロロ−2−フルオロ−5−(メトキシカルボニ
    ルメチルチオカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チ
    ア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7
    −オン および9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
    (メトキシカルボニルメトキシカルボニル)−フェニル
    イミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.
    3.0]ノナン−7−オン の群から選択された請求項
    4記載の化合物。
  8. 【請求項8】式Ib 〔式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子または硫黄
    原子を表し;Aは炭素原子数1ないし2のアルキレン鎖
    を表し;そしてR16は(炭素原子数1ないし4のアルコ
    キシ)−(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;また
    は(炭素原子数1ないし4のアルキルチオ)−(炭素原
    子数1ないし4のアルキル)基を表す。〕により表され
    る化合物。
  9. 【請求項9】Aが−CH2 −である請求項8記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】Aが−CH2 CH2 −である請求項8記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】Aが−CH(CH3 )−である請求項8
    記載の化合物。
  12. 【請求項12】9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
    (2−メトキシ−エトキシカルボニルメチルチオカルボ
    ニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザ
    ビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン,9−[4−
    クロロ−2−フルオロ−5−(2−メトキシ−1−メチ
    ル−エトキシカルボニルメチルチオカルボニル)−フェ
    ニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
    [4.3.0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−
    2−フルオロ−5−(2−メトキシ−1−メチル−エト
    キシカルボニル−1−エチルチオカルボニル)−フェニ
    ルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.
    3.0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−2−フ
    ルオロ−5−(2−メトキシ−エトキシカルボニル−1
    −エチルチオカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チ
    ア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7
    −オン および9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
    (2−エトキシ−エトキシカルボニルメチルチオカルボ
    ニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザ
    ビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オンの群から選択
    された請求項8記載の化合物。
  13. 【請求項13】式Ic 〔式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子;または硫
    黄原子を表し;R1 は塩素原子を表し;Aは炭素原子数
    1ないし2のアルキレン鎖を表し; そしてQはN、O
    およびSの群から選択された1ないし3個の異原子を含
    有し且つ炭素原子もしくは窒素原子を介して結合してい
    る5−または6員環であって、その代わりにベンゾ縮合
    されそしてハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアル
    キル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル基、炭素
    原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数1ないし
    3のハロアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし3のア
    ルキル)アミノ基、水酸基またはカルボニル基により2
    回まで置換される複素環のようなものでもあり得る複素
    環を表す。〕により表される請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原
    子を表し;Aは−CH2 −;−CH2 −CH2 −;また
    は−CH(CH3 )−を表し;そしてQは未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基により2回まで
    またはカルボニル基により1回置換されていて、且つピ
    リジニル基、1,3−チアゾリル基、チオフェニル基、
    ピロリジニル基、モルホリニル基、フラニル基、インド
    リル基、ピラゾリル基、1,2−オキサゾリル基,ピロ
    リル基、イミダゾリル基,ピラゾリル基および1,2,
    4−トリアゾリル基の群から選択された複素環基を表す
    請求項13記載の式Icの化合物。
  15. 【請求項15】9−{4−クロロ−2−フルオロ−5−
    [2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキ
    シカルボニル]−フェニルイミノ}−8−チア−1,6
    −ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン,
    および9−{4−クロロ−2−フルオロ−5−[2−
    (ピリジン−2−イル)−エトキシカルボニル]−フェ
    ニルイミノ}−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
    [4.3.0]ノナン−7−オン の群から選択された
    請求項13記載の化合物。
  16. 【請求項16】式Id (式中、Yは酸素原子を表し;Xは酸素原子;または硫
    黄原子を表し;R1 は塩素原子を表し;Aは炭素原子数
    2ないし4のアルキレン鎖を表し;kは0を表し; そ
    してR14は炭素原子数1ないし10のアルキル基; を表し;そしてR15は炭素原子数1ないし4のアルキル
    基;ハロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基を表す。)により表される請求項1記載の化合
    物。
  17. 【請求項17】式中、Xは酸素原子を表し;Aは−CH
    (CH3 )−CH2 −;または−CH2 −CH2 −を表
    し;kは0を表し;R14は炭素原子数1ないし6のアル
    キル基; を表し;そしてR15は炭素原子数1ないし4のアルキル
    基;ハロゲン原子;または炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基を表す式Idの請求項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】式中、Aが−CH(CH3 )−CH2
    を表し;そしてQが炭素原子数1ないし5のアルキルチ
    オ基を表す請求項16に記載の式Idの化合物。
  19. 【請求項19】9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−
    (2−メチルチオ−1−メチルエトキシカルボニル)−
    フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
    [4.3.0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−
    2−フルオロ−5−(2−エチルチオ−1−メチルエト
    キシカルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,
    6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン,
    9−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(2−プロピル
    チオ−1−メチルエトキシカルボニル)−フェニルイミ
    ノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
    0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−2−フルオ
    ロ−5−(2−イソプロピルチオ−1−メチルエトキシ
    カルボニル)−フェニルイミノ]−8−チア−1,6−
    ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン,9−
    [4−クロロ−2−フルオロ−5−(2−n−ブチルチ
    オ−1−メチルエトキシカルボニル)−フェニルイミ
    ノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
    0]ノナン−7−オン,9−[4−クロロ−2−フルオ
    ロ−5−(2−フェニルチオ−エトキシカルボニル)−
    フェニルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
    [4.3.0]ノナン−7−オン および9−[4−ク
    ロロ−2−フルオロ−5−(2−p−クロロフェニルチ
    オ−1−メチル−エトキシカルボニル)−フェニルイミ
    ノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ[4.3.
    0]ノナン−7−オン の群から選択された請求項16
    記載の式Idの化合物。
  20. 【請求項20】請求項1記載の式Iの化合物の製造法で
    あって、 a)式II (式中、R1 、X、AおよびQは式I中と同じに定義さ
    れる。)により表されるイソチオシアナート−安息香酸
    エステルをヘキサヒドロピリダジンと共に、式III により表される化合物に変換し、次いでこの化合物を塩
    基の存在下、式IV CYCl2 (IV) (式中、Yは酸素原子または硫黄原子を表す。)の化合
    物と反応させること;または b)式VI 〔式中、R1 およびYは式I中と同じに定義されそして
    Zは塩素、臭素、アジドまたは−O−CO−(炭素原子
    数1ないし4のアルキル)のような親核基であるか、ま
    たはOHである。〕により表される化合物を、式VII H−X−A−Q (VII) (式中、X、AおよびQは式I中と同じに定義され
    る。)により表されるアルコールまたはチオールと反応
    させること;または c)式VIII (式中、X、Y、R1 およびAは式I中と同じに定義さ
    れそしてZは塩素、臭素、アジドまたは−O−CO−
    (炭素原子数1ないし4のアルキル)のような親核基で
    あるか、またはOHである。〕により表される化合物
    を、式IX HO−R16 (IX) (式中、R16は式I中と同じに定義される。)により表
    されるアルコールまたはチオールと反応させて、式I' (式中、X、Y、R1 、R16およびAは式I中と同じに
    定義される。)により表される化合物を生成すること;
    または d)式If (式中、R1 、R14およびAは請求項1記載の式I中と
    同じに定義される。)により表されるチオエーテルを酸
    化して、式Ie により表される化合物を生成せしめることを特徴とする
    方法。
  21. 【請求項21】式II (式中、R1 、X、AおよびQは請求項1中と同じに定
    義される。)により表されるイソチオシアナート−安息
    香酸エステル。
  22. 【請求項22】式III (式中、R1 、X、AおよびQは請求項1中と同じに定
    義される。)により表されるチオ尿素。
  23. 【請求項23】請求項21記載の式II により表されるイソチオシアナート−安息香酸エステル
    の製造法であって、式X (式中、R1 、X、AおよびQは上述と同じに定義され
    る。)により表されるアニリンを、チオホスゲンと反応
    せしめることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】請求項1ないし19のいずれかに記載の
    式Iの一種以上の化合物を含有することを特徴とする除
    草剤。
  25. 【請求項25】所望でない植物の成長を防除する方法で
    あって、請求項1ないし19のいずれかに記載の式Iの
    化合物のまたはそのような化合物を含有する組成物の有
    効量を、該植物またはそれらの生育箇所に適用すること
    を特徴とする方法。
  26. 【請求項26】有効成分をヘクタール当り0.001な
    いし5kgの量で適用することを特徴とする請求項25記
    載の方法。
  27. 【請求項27】請求項1ないし19のいずれかに記載の
    式Iの一種以上の化合物を含有することを特徴とする植
    物生長調節剤。
  28. 【請求項28】植物の成長を阻止する方法であって、請
    求項1ないし19のいずれかに記載の式Iの化合物のま
    たはそのような化合物を含有する組成物の有効量を、該
    植物またはそれらの生育箇所に適用することを特徴とす
    る方法。
  29. 【請求項29】増収の目的のために植物の生長に影響を
    与える方法であって、請求項1ないし19のいずれかに
    記載の式Iの化合物のまたはそのような化合物を含有す
    る組成物の有効量を、該植物またはそれらの生育箇所に
    適用することを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】有用植物の作物における雑草の選択的発
    芽前または発芽後防除のための請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】穀草類、ダイズまたはトウモロコシ中の
    雑草の選択的発芽前または発芽後防除のための請求項3
    0記載の方法。
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