JPH0656768B2 - レドツクスフロ−電池 - Google Patents

レドツクスフロ−電池

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JPH0656768B2
JPH0656768B2 JP62053581A JP5358187A JPH0656768B2 JP H0656768 B2 JPH0656768 B2 JP H0656768B2 JP 62053581 A JP62053581 A JP 62053581A JP 5358187 A JP5358187 A JP 5358187A JP H0656768 B2 JPH0656768 B2 JP H0656768B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、レドックスプロー電池に関するものであ
り、特に、隔膜にアニオン基とカチオン基を形成させた
高分子基板フィルムを用いたレドックスフロー電池に関
するものである。
[従来の技術] レドックスフロー電池に用いる隔膜の例として、ジビニ
ルベンゼン−スチレン共重合体にアニオン基またはカチ
オン基を導入したイオン交換膜がよく知られている(C
MC社出版:「イオン交換膜の最新応用技術」を参照さ
れたし)。また、特公昭61−18307号公報には、
第3A図に示すような、高分子フィルムに親水性である
アクリル酸またはメタクリル酸のごときアニオン性モノ
マーを放射線化学反応でグラフトさせた、隔膜が開示さ
れている。
また、第3B図に示すような、カチオン基を有する隔膜
とアニオン基を有する隔膜を2枚重ね合わせて作った隔
膜も知られている。
さらに、第3C図に示すような、隔膜をモザイク状に分
割し、その一区間にカチオン基を形成し、他の区間にア
ニオン基を形成した、隔膜も公知である。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、レドックスフロー電池に用いる隔膜の役割は
2つある。1つは電解質を保持し電解質の移動を防止す
ることであり、もう1つはある種のイオン(たとえばH
イオン)を透過させ、電気伝導性を付与することであ
る。この2つは、一般的に相反する性質のものである。
すなわち、電解質の隔離性を良くすれば電気伝導性が低
下し、電気伝導性を良くすれば電解質の隔離性が低下す
る。電気伝導性の低下および電解質の隔離性低下は電池
のエネルギ効率の低下につながる。
このような観点にたって従来の隔膜を見てみると、ジビ
ニルベンゼン−スチレン共重合体を用いたイオン交換膜
の場合には、電気伝導性は優れているが電解質の隔離性
は良くない。それゆえ、エネルギ効率が低下するとい
う、問題点がある。
また、第3A図に示すような、親水性であるアニオン性
モノマーを放射線化学反応により高分子フィルムにグラ
フトさせた、隔膜についても同様である。
また、第3B図に示すような、カチオン基を有する隔膜
とアニオン基を有する隔膜を重ね合わせて得た隔膜の場
合には、カチオン基とアニオン基が共に存在するので、
電解質を保持する性能が優れる。また、カチオン基とア
ニオン基を併有していることにより、水への膨潤性が増
大するので、電気伝導性も優れてくる。第3C図に示す
ような、モザイク状にカチオン基とアニオン基が形成さ
れた隔膜にあっても同様である。それゆえ、これらの隔
膜をレドックス電池に応用すると、エネルギ効率の高い
ものが得られると考えられる。しかしながら、カチオン
基を有する隔膜とアニオン基を有する隔膜を重ね合わせ
たり、隔膜をモザイク状に分割し一区間にカチオン基を
形成し、他の区間にアニオン基を形成することは、非常
に手間がかかり、製造コストも高くつく。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、エネルギ効率が高くかつ製造コストの安価な
隔膜を用いたレドックスフロー電池を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係るレドックスフロー電池は、正極と負極と
の間を隔膜により分離し、正極に正極液を負極に負極液
を供給し、充放電を行なうレドックスフロー電池に係る
ものである。そして、同一高分子基板フィルムにアニオ
ン性モノマーおよびカチオン性モノマーをグラフト重合
させることによって、親水性に富むアニオン基と親水性
に富むカチオン基を前記同一高分子基板フィルム上に形
成させてなる膜を前記隔膜に用いることを特徴とする。
本発明に用いる隔膜のベースとなる高分子フィルムに
は、特に制限はないが、一般にはエチレン,プロピレ
ン,ブテン,4−ペンテン−1,四フッ化エチレン,六
フッ化プロピレンの重合体またはその共重合体等が好ま
しく用いられる。
また、本発明に用いる隔膜を製造するためのアニオン性
モノマーには、アニオン基を発生させるものであれば特
に制限されずに用いられるが、一般にはアクリル酸,メ
タクリル酸,スチレンスルホン酸,マレイン酸,イタコ
ン酸等が好ましく用いられる。
また、本発明に用いる隔膜を製造するためのカチオン性
モノマーには、カチオン基を発生させるものであれば特
に制限されず用いられるが、一般にはN,N−ジメチル
アミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩,N,Nジ
メチルアミノプロピルアクリレート塩化メチル4級塩等
が好ましく用いられる。
[作用] 作用を、Fe3+/Cr2+系レドックスフロー電池を
例にとり、説明する。
Fe3+/Cr2+系レドックスフロー電池は、隔膜を
介して隔てられた、Fe3+イオン塩酸溶液とCr2+
イオン塩酸溶液間で、次式に示す電子移動を起こさせ
て、充放電を行なうものである。
第2A図は、第3A図に示す隔膜を用いて形成した、F
3+/Cr2+系レドックスフロー電池の概略構成図
であり、第2B図はカチオン基とアニオン基を併有する
隔膜を用いた本発明に係るFe3+/Cr2+系レドッ
クスフロー電池の概略構成図である。
従来の隔膜1を用いた場合(第2A図参照)、充放電時
に、Hが正極と負極との間を透過する。このとき、H
イオンが隔膜を透過すると同時に、Fe3+イオン等
も隔膜1を透過する。
一方、本発明に係るレドックスフロー電池に用いる隔膜
2には、同一高分子基板上にアニオン基だけでなく、さ
らにカチオン基をも形成されている(第2B図参照)。
それゆえ、隔膜2の表面のカチオン基により、C
2+,Fe3+イオンはイオン反発させられる。結果
として、これらは膜2を透過できなくなる。
もカチオンではあるが、その大きさは非常に小さ
い。そのためHイオンは、多少のイオン反発があって
も、隔膜2を透過できる。
また、アニオン基に加えて、さらにカチオン基が加わっ
ているので、隔膜2の水に対する膨潤度は、アニオン基
だけのものに比べて、さらに大きくなる。そのため、ア
ニオン基だけのものに比べて、隔膜2の抵抗がさらに小
さくなる。結果として、Hイオンはさらに隔膜2を透
過しやすくなり、電気導電性が一層高まる。
また、同一高分子基板フィルムにアニオン性モノマーお
よびカチオン性モノマーをグラフト重合させるという簡
単な操作により、アニオン基およびカチオン基が共に形
成された隔膜が製造できる。それゆえ、これを用いたレ
ドックスフロー電池の製造コストは安くなる。
[実施例] 以下、実施例により説明する。
実施例1〜3および比較例1〜3 下記の条件でポリエチレンフィルムを製作し、電子線照
射、グラフト重合反応を行ない、隔膜を形成し電池特性
の評価を行なった。
(1) ポリエチレンフィルムの製作 密度0.93,メルトインデックス1.0のポリエチレ
ンをD−ダイで押出し、50μm厚さのフィルムを押出
した。押出機ダイ温度は160℃である。
(2) 使用した反応性モノマー アニオン性モノマーとしてアクリル酸、カチオン性モノ
マーとしてN,Nジメチルアミノエチルアクリレート塩
化メチル4級塩(60%水溶液)を用いた。
(3) 電子線照射 300 kVバンデグラフ電子線照射機を用い、−76℃
で10Mrad の電子線を照射した。
(4) グラフト反応 第1のグラフト反応 ポリエチレンフィルムに10Mrad の電子線を照射した
後、当該フィルムをアクリル酸中に浸漬し、45℃で所
定の時間、加熱反応させた。
第2のグラフト反応 比較例1〜3の場合には必要のない工程であるが、上記
第1のグラフト反応後のポリエチレンフィルムを、さら
にN,Nジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル
4級塩の60%水溶液中に浸漬し、45℃で10分間加
熱反応させた。
グラフト化しているかどうかの確認は、IRスペクトル
分析で行なった。グラフト化することにより、もとの大
きさの4倍の大きさになる。それゆえ、IRスペクトル
分析を行なうまでもなく、グラフト化の有無は肉眼で容
易に判定できた。グラフト化されたポリエチレンフィル
ムは、苛性ソーダの濃厚水溶液で中和した後、レドック
スフロー電池の隔膜に供した。
(5) 電池特性の評価 上記工程で得た隔膜を、Fe3+/Cr2+系レドック
スフロー電池で評価した。
エネルギ効率は次式により求めた。
エネルギ効率(%) =電圧効率×電流効率×100 第1図は、試験に用いた、レドックスフロー電池の概略
構成図である。
レドックスフロー電池5は、電子セル6と、正極液タン
ク7と、負極液タンク8からなっている。電池セル6
は、電池用隔膜20で隔離された、正極液層6a と負極
液層6b とからなっている。正極液層6a には正極9
が、負極液層6b には負極10が浸漬されている。正極
液タンク7には、FeClの塩酸溶液が入っている。
ポンプPにより、正極液層6a と正極液タンク7との間
で、該電解質液が一定の流量で循環する。正極液タンク
8には、CrClの塩酸溶液が入っている。ポンプP
により、負極液層6bと負極液タンク8との間で、当該
電解質溶液が一定の流量で循環する。
電池の条件は次のとおりである。
電極:10cm 電解液 正極液:1モル/のFeCl1規定塩酸溶液、4 m
l 負極液:1モル/のCrCl1規定塩酸溶液、4 m
l 流量:4 ml/分 電流密度:50 mA/cm 充電最高電圧:1.3V 結果を表1にまとめ、それぞれについて説明する。
実施例1 第1のグラフト反応時間20分に、第2のグラフト反応
時間10分を加えて、総反応時間30分のグラフトをし
たものは、エネルギ効率72%のレドックスフロー電池
になった。
一方、比較例1から明らかなように、グラフト反応時間
30分のものはエネルギ効率69%のレドックスフロー
電池になった。
実施例2 第1のグラフト反応時間50分に、第2のグラフト反応
時間10分を加えて、総反応時間60分のグラフト反応
をしたものは、エネルギ効率77%のレドックスフロー
電池になった。
一方、比較例2から明らかなように、グラフト反応時間
60分のものはエネルギ効率73%のレドックスフロー
電池になった。
実施例3 第1のグラフト反応時間80分に、第2のグラフト反応
時間10分を加え、総反応時間90分のグラフト反応を
したものは、エネルギ効率88%のレドックスフロー電
池になった。
一方、比較例3から明らかなように、グラフト反応時間
90分のものはエネルギ効率72%のレドックスフロー
電池になった。
次に、他の実施例および比較例を説明する。
実施例4〜6 上記実施例1〜3では、10Mrad の照射を1回だけ行
なったが、これを9Mrad の照射と1Mrad の照射の2
回に分けて、グラフト反応を行ない、隔膜を形成してみ
た。
すなわち、ポリエチレンフィルムに−76℃で9Mrad
の電子線を照射し、室温に戻した後、該フィルムをアク
リル酸中に浸漬して、45℃で所定の時間、加熱反応さ
せる。次いで、該フィルムを−75℃に冷却し、再び1
Mrad の電子線照射を行なった後、該フィルムを60%
のN,Nジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル
4級塩水溶液中に浸漬し、45℃で10分加熱反応させ
た。
そして、中和し、得られたフィルムをレドックスフロー
電池の膜に供して、電池特性を評価した。その結果を表
2に示す。
これらのフィルムを隔膜に用いて作成したレドックスフ
ロー電池のエネルギ効率は、実施例1〜3に挙げたもの
とほぼ同じ値を示した。
比較例4 25μm厚のポリエチレンフィルムに、実施例1と同様
の条件下で、10Mrad の電子線を照射した後、アクリ
ル酸中、45℃で90分間加熱反応させた(A)。これ
とは別途に、25μm厚のポリエチレンに1Mrad の電
子線照射後、該フィルムをN,Nジメチルアミノエチル
アクリレート塩化メチル4級水溶液中に浸漬し、実施例
1と同様の条件下で、加熱反応させた(B)。
次いで、得られたフィルム(A)と(B)を2枚重ね
て、隔膜を形成した。これは、第3B図に示す従来例に
相当するものである。この隔膜を用いてレドックスフロ
ー電池を形成し、実施例1と同一の条件下で電池特性の
評価を行なったところ、電池効率99%,電圧効率54
%,エネルギ効率53%の値が得られた。本比較例を、
実施例3と比較して、考察してみる。
実施例3の場合、同一フィルム基板上にカチオン基とア
ニオン基がそれぞれ共存している。一方、比較例4の場
合、それぞれが別途の基板フィルムに形成され、該2つ
のフィルムが貼り合わされているにすぎない。この差異
が、エネルギ効率の顕著な差異として現われたものと考
えられる。
比較例5 50μm厚さのポリエチレンフィルムに、1Mrad の電
子線を照射し、N,Nジメチルアミノエチルアクリレー
ト塩化メチル4級塩のみをグラフトさせて隔膜を作り、
これを用いてレドックスフロー電池を形成し、電池特性
を測定した。その結果、電流効率99%,電圧効率50
%,エネルギ効率50%のレドックスフロー電池を得
た。実施例3の場合には、同一フィルム基板上にカチオ
ン基とアニオン基が共に形成されているのに対し、比較
例5の場合にはカチオン基のみが形成されている。この
差異が顕著なエネルギ効率の差異として現われたものと
考えられる。
考察 本発明において、電圧効率の向上は、官能基量が多くな
ったことに起因する、隔膜の抵抗低下で説明できる。ま
た、電流効率の向上は、正イオン基を付加したことに起
因する、隔膜の液離隔性の向上で説明できる。
エネルギ効率はこれらの積で表わされるので、電圧効率
の向上および電流効率の向上はエネルギ効率の向上につ
ながる。
なお、上記実施例ではポリエチレンフィルムを用いた場
合を例にして示したが、含フッ素高分子フィルムを用い
ても同様の効果が得られた。
また、上記実施例では、アニオン性モノマーとしてアク
リル酸を例にとり説明したが、前述の他の反応性モノマ
ーを用いても同様の結果が得られた。
[発明の効果] 本発明に係るレドックスフロー電池は、以上説明したよ
うに、同一フィルム基板上にカチオン基とアニオン基が
共存した隔膜を用いている。そのため、官能基量が多く
なり隔膜の抵抗が減るために、電圧効率が向上する。ま
た、該隔膜は同一フィルム基板上にカチオン基を付加し
たものであるので、隔膜の液隔離性が上がり電流効率が
向上する。その結果、本発明に係るレドックスフロー電
池はエネルギ効率の高いものとなる。
また、本発明に係るレドックスフロー電池に用いる隔膜
は、同一フィルム基板上にカチオン基とアニオン基を一
括して導入したものであるので、従来の隔膜(第3B図
および第3C図)のごとき面倒な製造工程を経ることが
ない。それゆえ、これを用いたレドックスフロー電池の
製造コストは安くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第2A
図および第2B図はこの発明に用いる隔膜の作用を説明
するための図、第3A図、第3B図、第3C図は従来の
隔膜の模式図である。 図において、2は高分子基板フィルム、2a はアニオン
基、2b はカチオン基、5はレドックスフロー電池、2
0は隔膜である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極と負極との間を隔膜により分離し、正
    極に正極液を負極に負極液を供給し、充放電を行なうレ
    ドックスフロー電池において、 前記隔膜が、同一高分子基板フィルムにアニオン性モノ
    マーおよびカチオン性モノマーをグラフト重合させるこ
    とによって、親水性に富むアニオン基と親水性に富むカ
    チオン基を前記同一高分子基板フィルム上に形成させて
    なる、膜であることを特徴とするレドックスフロー電
    池。
  2. 【請求項2】前記高分子基板フィルムがポリオレフィン
    フィルムまたは含フッ素高分子フィルムである特許請求
    の範囲第1項記載のレドックスフロー電池。
  3. 【請求項3】前記グラフト重合は電子線照射により行な
    われる特許請求の範囲第1項または第2項記載のレドッ
    クスフロー電池。
  4. 【請求項4】前記アニオン性モノマーがアクリル酸であ
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
    のレドックスフロー電池。
  5. 【請求項5】前記カチオン性モノマーがN,Nジメチル
    アミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩である特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のレド
    ックスフロー電池。
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