JPH0656317A - ブランクの搬送装置 - Google Patents

ブランクの搬送装置

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JPH0656317A
JPH0656317A JP20525192A JP20525192A JPH0656317A JP H0656317 A JPH0656317 A JP H0656317A JP 20525192 A JP20525192 A JP 20525192A JP 20525192 A JP20525192 A JP 20525192A JP H0656317 A JPH0656317 A JP H0656317A
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posture
blank
conveyor
actual
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JP20525192A
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English (en)
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Shozo Imanishi
詔三 今西
Hisashi Takahashi
悠 高橋
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】搬送中にブランクの姿勢を基準姿勢に直す。 【構成】複数のコンベア要素(23A,23B)を平行
配設してなる搬送コンベア(20)を用いて第1箇所
(P1)で引渡されたブランク(W)を基準距離(L)
だけ隔てた第2箇所(P2)まで搬送するブランクの搬
送装置において、各コンベア要素(23A,23B)を
異なる速度で搬送運転可能に形成するとともに、基準姿
勢記憶手段(53S)と実際姿勢読取手段(40)と同
異性判別手段(51,52)と個別搬送速度選択手段
(51,52,53V)と個別駆動制御手段(51,5
2)とを設け、搬送中にブランク(W)の姿勢を基準姿
勢に自動補正できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のコンベア要素を
平行配設してなる搬送コンベアを用いてブランクを基準
距離だけ搬送するブランクの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送コンベアを用いて、第1箇所で引渡
されたブランクを基準距離だけ隔てた第2箇所まで搬送
するブランクの搬送装置が知られ、例えばプレス機械で
はいわゆる中間搬送装置として利用されている。
【0003】かかる中間搬送装置として使用する場合、
搬送装置は図9,図10に示す如く構造とされているの
が一般的である。図9において、20は搬送コンベア
で、一対のロール21A,22A、21B,22Bに張
設された複数(2つ)のコンベア要素23A,23B
を、図10に示すように平行配設した構成とされてい
る。各コンベア要素23A,23Bは、図10に示すエ
コライザ軸27で連結された各駆動ロール25A,25
Bを共通の駆動モータ26で回転するものとされ、同一
速度(V)で搬送運転される。搬送運転すべき距離は、
適宜に選択決定された第1箇所P1から第2箇所P2ま
での基準距離Lである。
【0004】この搬送コンベア20でブランクWを搬送
するには、ブランクWを各コンベア要素23A,23B
上に載置させる方法と、各コンベア要素23A,23B
下に吸着させる方法とがあるが、ブランクWが異形状や
磁性体の場合には一般的に後者が選択される。例えば、
図9に示すバキューム方式あるいはマグネット方式の吸
着手段24を設置して具現化される。
【0005】ここに、プレス機械に使用される場合、第
1箇所P1にはディスタック装置10が配設され、第2
箇所P2には受台35とノックアウト装置30とが配設
される。ディスタック装置10は、パレット11内に収
容されたブランクWを保持爪13まで押上げるリフター
12と、保持爪13で保持された複数枚のブランクWの
うち最上位のブランクWを分離する磁力分離手段14
と、分離された1枚のブランクWを吸着する例えばバキ
ュームカップ17を上下動させるシリンダ装置15(ピ
ストンロッド16)とから構成され、第1箇所P1にお
いてブランクWを各コンべア要素23A,23Bの下面
に持上げて引渡すことができる。
【0006】一方、ノックアウト装置30は、図9に示
す押圧片33とこれを上下動するシリンダ装置31(ピ
ストンロッド32)とからなり、各コンベア要素23
A,23Bの下面に吸着されていたブランクWを第2箇
所P2に配設された受台35上にノアックアウトでき
る。受台35上のブランクWは、トランスファ装置(図
示省略)によって、図9で右方向にあるプレス機械へ搬
送される。
【0007】かかる搬送コンベア20は、ディスタック
装置10とノックアウト装置30との関連をもって、図
11に示す駆動制御ユニット50で搬送運転される。す
なわち、第1箇所P1において、1枚のブランクWがデ
ィスタック装置10で分離上昇され各コンベア要素23
A,23Bの下面に吸着手段24の吸着力によって吸着
される〔図12のST40のY(YES)〕と、図11
に示すドライバーコントローラ26Dに駆動信号を出力
して駆動モータ26を回転制御し、搬送コンベア20
(各コンベア要素23A,23B)を基準速度Vで搬送
運転する(ST41)。そして、ブランクWが基準距離
Lだけ隔たった第2箇所P2に到達する(ST42のY
ES)と、駆動モータ26を停止する(ST43)とと
もに、ノックアウト装置30を働かせる(ST44)。
したがって、ブランクWを受台35に載置できる。搬送
コンベア20(23A,23B)を連続駆動する方式も
あるが、本質は変らない。
【0008】なお、図11中の15Sはディスタック用
シリンダ装置15のソレノイドバルブユニット、12S
はリフター12のソレノイドバルブユニット、31Sは
ノックアウト用シリンダ装置31のソレノイドバルブユ
ニットである。
【0009】ところで、第2箇所P2において、ブラン
クWを受台35上に図13(A)に示す基準姿勢で引渡
す場合、つまりプレス機械へ基準姿勢で引渡さなければ
ならない場合、第1箇所P1においてブランクWが搬送
コンベア20(23A,23B)の下面にその基準姿勢
で引渡されれば問題はない。しかし、図13(B)に示
されるように、第1箇所P1において搬送コンベア20
(23A,23B)の下面に基準姿勢と異なる姿勢で引
渡されると、基準姿勢と異なったままの姿勢で第2箇所
P2に配設された受台35上に引渡されてしまうから問
題である。
【0010】かくして従来は、第1箇所P1においてブ
ランクWを搬送コンベア20に基準姿勢で引渡すために
ディスタック装置10側を調整する方法か、第2箇所P
2において受台35上に載置された状態でブランクWの
姿勢を直す方法(例えば、特開平1−241338号公
報等)が採られていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法のいずれでも、一層の高能率化,高速化,高精度
化および装置の小型軽量化が求められる今日的要請を満
すことができなくなって来た。
【0012】すなわち、前者方法だと、パレット11の
セット位置変更,保持爪13や磁力分離手段14の位置
調整,バキュームカップ17の形態や数の変更調整を、
ブランクWの引渡し姿勢が変わる都度に行う必要があ
り、その手間と時間が掛かり能率が悪い。
【0013】また、後者方法だと、受台35自体を回動
構造としかつその回動駆動源や制御装置を設けなければ
ならないでレイアウト的にもコスト的にも負担が大き過
ぎる。また、第2箇所P2への搬送が終わった後に、姿
勢調整作業を行うので、プレス機械への引渡しサイクル
タイムが遅くなってしまう。
【0014】さらに、両方法ともに、ブランクWの形態
が変わるごとに複雑な調整作業を行い、かつその結果
(受台35上に載置されたブランクWの姿勢が基準姿勢
になったか否か)を確認し、再び調整作業するという繰
返しをしなければならない。
【0015】さらにまた、姿勢調整ができても、第2箇
所P2に正確に位置づけできなかったり、ノックアウト
タイミングがずれてしまうという問題がある。
【0016】本発明の目的は、ブランクの姿勢を搬送中
に基準姿勢に容易かつ正確に補正することができる構造
簡単でコンパクトかつ適応性の広いブランクの搬送装置
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブランクの
搬送装置は、複数のコンベア要素を平行配設してなる搬
送コンベアを用いて第1箇所で引渡されたブランクを基
準距離だけ隔てた第2箇所まで搬送するブランクの搬送
装置において、前記搬送コンベアの駆動モータをそのコ
ンベア要素ごとに別個に設けて各コンベア要素を異なる
速度で搬送運転可能に形成し、前記第1箇所で搬送コン
ベアに引渡されるブランクの基準姿勢を記憶する基準姿
勢記憶手段と、搬送コンベアに吸着されたブランクの実
際姿勢を読取る実際姿勢読取手段と、記憶された基準姿
勢と読取られた実際姿勢とを比較してその同異性を判別
する同異性判別手段と、実際姿勢が基準姿勢と異なるも
のと判別された場合にそのブランクを前記第2箇所へ搬
送する迄に該実際姿勢を該基準姿勢に直すために必要と
する各コンベア要素の個別搬送速度を選択する個別搬送
速度選択手段と、選択された個別搬送速度で該各コンベ
ア要素を搬送運転させるように各駆動モータを駆動制御
する個別駆動制御手段と、を設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】上記構成による本発明では、第1箇所において
ブランクが搬送コンベア(複数のコンベア要素)に吸着
されると、実際姿勢読取手段が働きその実際姿勢を読取
る。すると。同異性判別手段が、基準姿勢記憶手段に記
憶されている基準姿勢と読取られた実際姿勢とを比較し
てその同異性を判別する。相異すると判別されると、個
別搬送速度選択手段が各コンベア要素ごとの個別搬送速
度を選択する。個別駆動制御手段は、このようにして選
択された各個別搬送速度となるように各駆動モータを駆
動制御する。したがって、第1箇所で引渡されたブラン
クWの姿勢が基準姿勢と異なる場合でも、搬送中に各コ
ンベア要素の搬送速度差によってブランクWの姿勢を補
正することができる。よって、ブランクを何時でも基準
姿勢として第2箇所へ引渡せる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本搬送装置は、図1,図2に示すように、基本的
構成(10,20,30等)が従来例(図9,図10)
と同様でプレス機械の中間搬送装置とて使用されるもの
とされ、かつ複数(2つ)の各コンベア要素23A,2
3Bを異なる速度で搬送運転可能に形成するとともに、
基準姿勢記憶手段53Sと実際姿勢読取手段40と同異
性判別手段(51,52)と個別搬送速度選択手段(5
1,52,53V)と個別駆動制御手段(51,52)
とを設け、搬送中にブランクWの姿勢を基準姿勢に自動
的に補正できる構成とされている。
【0020】また、この実施例では、実際姿勢読取手段
40の導入に着目し、ワークWの搬送距離も自動補正す
るものと形成されている。つまり、第1箇所P1におい
て引渡されたワークWの搬送方向の位置ずれ量l(図8
に示すls,lo)を、自動補正して第2箇所P2に正
確に引渡すことができるように形成されている。
【0021】なお、従来例(図9,図10)と同一また
は共通する部分については、同一の符号を付して、その
説明を簡略または省略する。
【0022】図1,図2において、搬送コンベア20
は、複数(2つ)のコンベア要素23A,23Bから形
成され、かつ別個の駆動モータ26A,26Bでそれぞ
れの搬送速度Va,Vbを異なるものとして搬送運転可
能に形成されている。すなわち、図6に示すように、例
えば同(A)に実線で示すように傾いた姿勢でブランク
Wが引渡された場合、コンベア要素23Aの速度Va
(補正速度CVa)をコンベア要素23Bの速度Vbよ
りも高速とすることによって、ワークWを図6で右回転
させながら、その姿勢調整を行えるように形成したので
ある。
【0023】また、本装置全体を駆動制御する駆動制御
ユニット50は、図3に示す如く、CPU51,ROM
52,RAM53,操作パネル54,入力ポート55,
出力ポート56等を含み、搬送装置20,ディスタック
装置10,ノックアウト装置30等を適時に適量だけ駆
動制御するように形成されている。出力ポート56には
各駆動モータ26A,26Bのドライバーコントローラ
26Da,26Dbが接続され、また、入力ポート55
には、実際姿勢読取手段40が接続されている。
【0024】この実施姿勢読取手段40は、図1に示す
ように、搬送コンベア20(コンベア要素23A,23
B)に吸着されたブランクWの実際の姿勢を読取るもの
で、この実施例ではブランクWの全体形状を光学的にイ
メージデータとして読取るビデオカメラから形成されて
いる。但し、姿勢を読取れればよいので、必ずしもブラ
ンクWの全体を捉えなくともよい。例えば、CCDセン
サやラインヘッドから形成しても実施できる。
【0025】また、実際姿勢読取手段40の配設位置つ
まりは搬送コンベア20に吸着されたブランクWの読取
位置は、第1箇所P1またた第1箇所P1に近接する位
置とするのが好ましい。ブランクWの姿勢調整領域を拡
大できるからである。しかし、バキュームカップ17の
上下動範囲等から離すことが好ましい場合もある。読取
精度の向上、手段40の構造簡素化、レイアウト上の自
由度拡大等を図れるからである。本実施例では、図1に
示すように、第1箇所P1からやや下流側にずらせて配
設している。なお、この実際姿勢読取手段40は、搬送
中でもブランクWの姿勢を読取ることができる。
【0026】ここに、駆動制御ユニット50は、図4に
示す如く、ブランクWが搬送コンベア20(23A,2
3B)の下面に吸着されたことを確認する(ST10の
YES)と、両駆動モータ26A,26Bを回転駆動す
る(ST11)。この場合の搬送コンベア20の搬送速
度は基準速度Va,Vbである。両コンベア要素23
A,23Bは、同一速度(Va=Vb)で同期搬送運転
される。そして、ブランクWが実際姿勢読取手段40の
読取可能位置つまりは所定位置に到達する(ST12の
YES)と、ブランクWの実際姿勢を自動読取する(S
T13)ものと形成されている。読取られた実際姿勢
(実際イメージデータ)は、RAM53のワークエリア
に一時記憶される。
【0027】次に、基準姿勢記憶手段53Sは、図3に
示すRAM53の一部記憶エリア(53S)をもって形
成され、ブランクWを搬送コンベア20に引渡す姿勢、
すなわちプレス機械へ引渡す受台35上の姿勢としての
複数の基準姿勢(基準イメージデータ)を記憶する。こ
の基準姿勢は、使用されるブランクWごとに決められ、
どの基準姿勢を選択するかは操作パネル54上のキー操
作によって当該ブランクWの“No.”を打込むことに
より実行される。
【0028】また、同異性判別手段は、図4のST13
において読取られたブランクWの実際姿勢と、基準姿勢
記憶手段53Sに記憶されかつ選択された当該ブランク
W用の基準姿勢とを比較してその同異性を判別する手段
であり、CPU51、ROM52とから形成され図4の
ST15で実行される。例えば、図6(B)に示すブラ
ンクWの基準姿勢に対して、実際姿勢が同(A)に実線
または2点鎖線で示すような場合には、相異〔ST15
のN(NO)〕と判別される。この判別結果もRAM5
3のワークエリアに一時記憶される。
【0029】個別搬送速度選択手段は、実際姿勢が基準
姿勢と異なるものと判別された場合(ST15のNO)
に、そのブランクWを第2箇所P2へ搬送する迄の間に
その基準姿勢に直すために必要とする速度差つまり各コ
ンベア要素23A,23Bの個別搬送速度(Va,V
b)を選択する手段で、CPU51,ROM52から形
成され図4のST16で実行される。
【0030】この実施例の場合、ST13で読取った実
際姿勢のうちその傾き(θ),(−θ)〔図6(A)参
照〕を求めてRAM53のワークエリアに一時記憶させ
ておき、その傾き(θ),(−θ)をなくすために必要
とする一方コンベア要素23Aの個別搬送速度Vaと他
方コンベア要素23Bの個別搬送速度Vbとを求める。
さらに詳しくは、図3に示す補正速度記憶手段53V
に、傾き(θi)とコンベア要素23Aの補正速度CV
a並びに傾き(−θi)とコンベア要素23Bの補正速
度CVbを予め記憶させておく。そして、傾き(θi)
の場合におけるその相手方のコンベア要素23Bの速度
は基準速度Vbのままとし、同様に傾き(−θi)の場
合におけるその相手方のコンベア要素23Aの速度は基
準速度Vaのままとするものとされている。かくして、
個別搬送速度選択手段(51,52,53V)は、その
傾きθi(−θi)に応じた補正速度CVa(CVb)
を読取ることによって、個別搬送速度CVa,Vb(V
a,CVb)を選択する(図4のST16)。なお、C
Va>Va,CVb>Vbである。
【0031】引続き、個別駆動制御手段は、CPU5
1,ROM52から形成され、個別搬送速度選択手段
(51,52,53V)で選択された個別搬送速度CV
a,VbまたはVa,CVbで対応駆動モータ26A,
26Bを回転させるようにドライバーコントローラ26
Da,26Dbに駆動信号を出力する(図4のST1
7)。したがって、ブランクWは両コンベア要素23
A,23Bの速度差によって除々に回動されつつ搬送さ
れるから、ブランクWが第2箇所P2に到達したとき
(図5のST18のYES)には、ブランクWの姿勢が
基準姿勢に補正されている。
【0032】しかる後に、駆動制御ユニット50(5
1)は、駆動モータ26A,26Bを停止する(ST1
9)とともに、引続き、ノックアウト装置30(31)
を働かす(ST20)。したがって、受台35上にブラ
ンクWを基準姿勢として載置できる。
【0033】ところで、各駆動モータ26A,26Bの
回転量は、図1,図2,図6,図8に示す第1箇所P1
から第2箇所P2までの基準距離LだけブランクWを搬
送させるものとされている。したっがって、第1箇所P
1で搬送コンベア20(23A,23B)に引渡される
ブランクW(図心G)の位置が、図8で実線で示す基準
位置であるなら第2箇所P2に正確に送ることができ
る。
【0034】しかし、第1箇所P1において、図8で点
線で示す左側に位置ずれ(ls),〔2点鎖線で示す右
側に位置ずれ(lo)〕した状態で引渡されると、基準
距離Lだけ搬送した場合、第2箇所P2に正確に位置づ
けできない。つまり、ショートラン(オーバラン)とな
ってしまう。この現象は、第1箇所P1において搬送コ
ンベア20に引渡されるブランクWの姿勢が、図8に示
す基準姿勢の場合のみならず、図6(A)に示す異なる
姿勢(実際姿勢)で引渡された場合にも同様に生ずる。
【0035】ここに、本実施例では、図3に示すRAM
53の一部記憶エリアをもって形成された基準位置記憶
手段53Pに第1箇所P1において搬送コンベア20に
引渡すべき各ブランクWの基準位置を記憶させておき、
図4のST13において読取られた実際姿勢(実際イメ
ージデータ)を利用して実際位置を読取る(図7のST
32)。そして、比較手段(51,52)で、読取った
実際位置と読出した基準位置とを比較して、その初期位
置ずれ量(±l)を求める(ST33)。かくして、駆
動制御ユニット50は、基準距離Lに初期位置ずれ量
(±l)を加減した補正距離(L±l)を目標値とした
駆動信号を生成し、この駆動信号を各ドライバコントロ
ーラ26Da,26Dbに出力する。回転速度は、基準
速度Va,Vbである(ST34)。以下、図7ST3
4〜38に示すように初期位置ずれ量(±l)を自動補
正しつつブランクWを搬送するものと形成されている。
【0036】したがって、ブランクWの姿勢補正は、各
コンベア要素23A,23Bの速度差によって行われ、
かつ初期位置ずれ量の補正は目標値の設定変更で行われ
る。よって、両補正を行う場合は、図4,図5および図
7とが同時的に実行される。
【0037】次に、この実施例の作用を説明する。な
お、説明便宜のために、姿勢補正作用と初期位置ずれ量
の補正作用とは別個に分けて説明する。
【0038】まず、図1に示すパレット11内に収容さ
れたブランクWの“No.”を図3に示す操作パネル5
4上のキー操作により打込む。すると、基準姿勢記憶手
段53Sに記憶されていた複数の基準姿勢の中から当該
ブランクWの基準姿勢が特定される。以下では、ブラン
クWの形状と基準姿勢が図6(B)に示すものである場
合について述べる。
【0039】さて、ディスタック装置10が働き、1枚
のブランクWが搬送コンベア20(23A,23B)の
下面に押付けられる。すると、ブランクWは、図1の吸
着手段24によってその下面に吸着される。ここに、C
PU51はブランクWが吸着されたことを確認する(図
4のST10のYES)と、駆動モータ26A,26B
を搬送速度が基準速度Va,Vbとなるように回転駆動
させる(ST11)。そして、ブランクWが、両コンベ
ア要素23A,23Bによって、搬送されて所定位置に
到達する(ST12のYES)と、実際姿勢読取手段4
0がブランクWの実際姿勢を自動読取りする(ST1
3)。この場合の実際姿勢は、図6(A)に実線で示す
傾き(θ)があり基準姿勢〔同(B)〕と異なる姿勢で
あったとする。
【0040】すると、同異性判別手段(51,52)
が、読取ったブランクWの実際姿勢と、基準姿勢記憶手
段53Sから読出(ST14)した基準姿勢とを比較し
て、その同異性を判別する(ST15)。“同一”と判
別(ST15のYES)されると、駆動モータ26A,
26BはブランクWを基準速度Va,Vb(Va=V
b)のまま回転続行される。
【0041】しかし、“相異”と判別される(ST15
のNO)と、個別搬送速度選択手段(51,52,53
V)が各コンベア要素23A,23Bごとの個別搬送速
度を選択する(ST16)。この場合における個別搬送
速度は、図6に示すようにコンベア要素23A側の速度
は基準速度Vaより高速の補正速度CVaであり、コン
ベア要素23B側の速度は基準速度Vbのままである。
【0042】かくして、個別駆動制御手段(51,5
2)は、このように選択された各個別搬送速度(CV
a,Vb)でブランクWを搬送するように、各駆動モー
タ26A,26Bを回転制御する(ST17)。したが
って、図6(A)に示す第1箇所P1で引渡されたブラ
ンクWの姿勢が基準姿勢と異なる実線で示す姿勢であっ
ても、同(C)に示すようにその搬送中に各コンベア要
素23A,23Bの搬送速度差(CVa−Vb)によっ
て回動させつつ姿勢を補正することができる。この場合
には、搬送中にブランクWが図6で右回動されつつ同
(B)に示す基準姿勢に自動補正されて、第2箇所P2
まで搬送される(図5のST18)。
【0043】第2箇所P2に到達したこと(ST18の
YES)を確認すると、駆動制御ユニット50(51)
は、両駆動モータ26A,26Bを停止(ST19)す
るとともに、ノックアウト装置30を働かせる(ST2
0)。よって、受台35上には基準姿勢となったブラン
クWが載置される。
【0044】次に、第1箇所P1において搬送コンベア
20(23A,23B)の下面に吸着(図7のST3
0)されたブランクWの初期位置が図8に点線で示すよ
うにやや左側に位置ずれ(位置ずれ量1s)されている
場合を考える。
【0045】すると、CPU51は、実際姿勢読取手段
40で読取られた実際イメージデータから、実際位置を
読取る(ST31)。続いて、基準位置記憶手段53P
から当該ブランクWの基準位置を読出す(ST33)。
すると、比較手段(51,52)が、両者を比較して初
期位置ずれ量(±l),この場合には図8に示す(−l
s)を求める(ST33)。
【0046】かくして、駆動制御ユニット50(51)
は、駆動モータ26A,26Bを基準速度Va,Vbで
駆動するとともに、初期位置ずれがない場合(ST35
のNO)には基準距離Lを目標値とするのに対して、初
期位置ずれが有る場合(ST35のYES)には補正距
離(L±l)つまりこの場合は(L+ls)を目標値と
して回転駆動させる。
【0047】したがって、初期位置ずれ量(−ls)が
あっても、補正距離(L+ls)だけブランクWを搬送
する(ST36)から、第2箇所P2に正確に位置づけ
できる。その後、CPU51はモータ26A,26Bを
停止(ST38)させ、かつノックアウト装置30を駆
動する(ST39)。
【0048】しかして、この実施例によれば、搬送コン
ベア20を構成するコンベア要素ごとに別個の駆動モー
タ26A,26Bを設けて各コンベア要素23A,23
Bを異なる速度で搬送可能に形成し、かつ基準姿勢記憶
手段53Sと実際姿勢読取手段40と同異性判別手段
(51,52)と個別搬送速度選択手段(51,52,
53V)と個別駆動制御手段(51,52)とを設け、
搬送コンベア20(23A,23B)による搬送中に各
コンベア要素23A,23Bの速度差(CVa−Vb)
または(CVb−Va)を利用してブランクWの姿勢を
基準姿勢に自動補正できる構成とされているので、従来
例による第1箇所P1側のディスタック装置10側を調
整したり、第2箇所P2側の受台35を調整することに
よる装置大型,コスト増大,煩雑で長時間の調整作業,
サイクルタイムの時間遅れ等々の不利不便を一掃でき、
構造簡単でコンパクトかつ適用性の広い搬送装置を提供
できる。
【0049】また、初期位置ずれ量(ls,lo)を自
動補正する機能が設けられているので、搬送方向の位置
づけを高精度で行える。
【0050】さらに、基準姿勢記憶手段53S,同異性
判別手段(51,52),個別搬送速度選択手段(5
1,52,53V),個別駆動制御手段(51,52)
が、駆動制御ユニット50を構成するCPU51,RO
M52,RAM53等の構成要素とそれらの持つ機能を
利用して構築されているので、高速処理ができかつ信頼
性が高い。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、搬送コンベアを構成す
るコンベア要素ごとに別個の駆動モータを設けて各コン
ベア要素を異なる速度で搬送運転可能に形成し、かつ基
準姿勢記憶手段と実際姿勢読取手段と同異性判別手段と
個別搬送速度選択手段と個別駆動制御手段とを設け、搬
送コンベアによる搬送中に各コンベア要素の速度差を利
用してブランクの姿勢を基準姿勢に自動補正できる構成
とされているので、従来法による第1箇所側のディスタ
ック装置側を調整したり、第2箇所側の受台を調整する
ことによる装置大型,コスト増大,煩雑で長時間の調整
作業,サイクルタイムの時間遅れ等々の不利不便を一掃
でき、構造簡単でコンパクトかつ適用性の広い搬送装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の主に機械的構成を説明するた
めの側面図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】同じく、主に電子的構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図4】同じく、姿勢補正動作を説明するためのフロー
チャート(1)である。
【図5】同じく、姿勢補正動作を説明するためのフロー
チャート(2)である。
【図6】同じく、実際姿勢を基準姿勢に補正する動作を
説明するための図である。
【図7】同じく、初期位置ずれ量の補正動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】同じく、初期位置ずれを説明するための図であ
る。
【図9】従来例の主に機械的構成を説明するための側面
図である。
【図10】同じく、平面図である。
【図11】同じく、主に電子的構成を説明するためのブ
ロック図である。
【図12】同じく、ブランクの搬送動作を説明するため
のフローチャートである。
【図13】同じく、基準姿勢と実際姿勢との関係とその
問題点とを説明するための図である。
【符号の説明】
10 ディスタック装置 11 パレット 12 リフター 13 保持爪 14 磁力分離手段 15 シリンダ装置 17 バキュームカップ 20 搬送コンベア 21A,21BV ロール 22A,22B ロール 23A,23B コンベア要素 24 吸着手段 25A,25B 駆動ロール 26A,26B 駆動モータ 26Da,26Db ドライバーコントローラ 30 ノックアウト装置 31 シリンダ装置 35 受台 40 実際姿勢読取手段 50 駆動制御ユニット 51 CPU(同異性判別手段,個別搬送速度選択手
段,個別駆動制御手段) 52 ROM(同異性判別手段,個別搬送速度選択手
段,個別駆動制御手段) 53 RAM 53S 基準姿勢記憶手段 53V 補正速度記憶手段(個別搬送速度選択手段) 53P 基準位置記憶手段 54 操作パネル P1 第1箇所 P2 第2箇所 W ブランク L 基準距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンベア要素を平行配設してなる
    搬送コンベアを用いて第1箇所で引渡されたブランクを
    基準距離だけ隔てた第2箇所まで搬送するブランクの搬
    送装置において、 前記搬送コンベアの駆動モータをそのコンベア要素ごと
    に別個に設けて各コンベア要素を異なる速度で搬送運転
    可能に形成し、前記第1箇所で搬送コンベアに引渡され
    るブランクの基準姿勢を記憶する基準姿勢記憶手段と、
    搬送コンベアに吸着されたブランクの実際姿勢を読取る
    実際姿勢読取手段と、記憶された基準姿勢と読取られた
    実際姿勢とを比較してその同異性を判別する同異性判別
    手段と、実際姿勢が基準姿勢と異なるものと判別された
    場合にそのブランクを前記第2箇所へ搬送する迄に該実
    際姿勢を該基準姿勢に直すために必要とする各コンベア
    要素の個別搬送速度を選択する個別搬送速度選択手段
    と、選択された個別搬送速度で該各コンベア要素を搬送
    運転させるように各駆動モータを駆動制御する個別駆動
    制御手段と、を設けたことを特徴とするブランクの搬送
    装置。
JP20525192A 1992-07-31 1992-07-31 ブランクの搬送装置 Pending JPH0656317A (ja)

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