JP3010401B2 - 中間搬送装置 - Google Patents

中間搬送装置

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JP3010401B2
JP3010401B2 JP4128929A JP12892992A JP3010401B2 JP 3010401 B2 JP3010401 B2 JP 3010401B2 JP 4128929 A JP4128929 A JP 4128929A JP 12892992 A JP12892992 A JP 12892992A JP 3010401 B2 JP3010401 B2 JP 3010401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間搬送装置に関し、
プレス加工用材料であるブランクを一枚ずつ間欠的に吸
着搬送してプレス機械本体へ送る中間搬送装置に利用で
きる。
【0002】
【背景技術】従来より、ディスタック装置の吸着部材に
より吸着されたブランクをプレス機械本体へ送る方法に
は、マグネットコンベアを利用する方法が用いられてい
る(実公昭60-25316号)。図3には、この従来例である
中間搬送装置80が示されている。同図において、中間搬
送装置80は、ブランク91をプレス機械本体95に供給する
材料供給装置81の一部を構成している。材料供給装置81
は、ディスタック装置90と中間搬送装置80とにより構成
されており、以下のようにブランク91をプレス機械本体
95に供給する。
【0003】すなわち、先ず、ディスタックステージR1
において、ディスタック装置90の磁気式分離器92により
上下に分離保持されたブランク91をシリンダ装置94を操
作することによりバキュームカップ93で吸着上昇させ、
そして、中間搬送装置80のマグネットコンベア82の下面
に吸着させ、このマグネットコンベア82によりプレス機
械本体95の方向へ一枚ずつ間欠的に1フィードピッチP
だけ送る。
【0004】次に、ブランク供給アイドルステージR2に
おいて、二枚ブランク検出器83によりブランク91が二枚
重なっているか否かを検出し、ブランク91が二枚重なっ
ている場合には図示されない排除手段により排除する。
そして、ブランク91を再びマグネットコンベア82により
プレス機械本体95の方向へ一枚ずつ間欠的に1フィード
ピッチPだけ送る。
【0005】その後、プレスアイドルステージR3(中間
搬送装置80の最終ステージ)において、ノックアウト装
置84によりマグネットコンベア82の下面に吸着保持され
たブランク91を下方に押し下げ、マグネットコンベア82
からブランク91を離脱させる。この際、昇降ブランク受
台85を上昇させておく(図中二点鎖線)。そして、この
マグネットコンベア82から離脱したブランク91を、ノッ
クアウト装置84と昇降ブランク受台85とにより挟持しな
がら下降移動させ、固定ブランク受台86の上面の所定位
置に置く。
【0006】最後に、固定ブランク受台86の上面の所定
位置に置かれたブランク91を、プレス機械本体95のフィ
ードバー96によりフィードストロークFSだけ移動し、プ
レスの第一加工ステージR4へ送る。以上により、ブラン
ク91はプレス機械本体95に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレス加工
では、プレス機械本体95の金型でブランク91を加工する
際、金型とブランク91との摩擦を少なくしてプレス作業
を円滑に進めるために、プレスアイドルステージR3にお
いて、ブランク91への塗油を行うことが必要とされる。
しかしながら、このような従来例では、プレスアイドル
ステージR3の上方にマグネットコンベア82があるので、
このプレスアイドルステージR3で上方からブランク91へ
の塗油を行うことが困難であるという問題がある。
【0008】また、プレスアイドルステージR3から第一
加工ステージR4へブランク91をフィードバー96により移
動させる際に、フィードバー96はブランク91の送り方向
の前後進動の他に上昇下降動を行うため、このフィード
バー96の移動範囲を確保するようにマグネットコンベア
82の高さを設定する必要がある。このため、固定ブラン
ク受台86の上面の高さとマグネットコンベア82のブラン
ク91の送り線高さとの上下間隔が長くなり、ノックアウ
ト装置84および昇降ブランク受台85の昇降ストロークが
長くなり、これらの作動時間が長くなるうえ、固定ブラ
ンク受台86の上面に載置されるブランク91の姿勢の安定
性を損なうおそれがあるという問題がある。
【0009】さらに、プレス加工では、ブランク91の種
別に応じて金型が取り替えられるが、これに従ってプレ
ス側におけるフィードバー96のフィードストロークFSを
切り換える必要が生じる場合がある。このため、プレス
アイドルステージR3の位置もフィードストロークFSの切
り換えに対応させて切り換えなければならないが、前述
のような従来例では材料供給装置81側の1フィードピッ
チPが不変となっているため、この要求に対応できない
という問題がある。
【0010】本発明の目的は、プレスアイドルステージ
において、プレス加工前のブランクへの塗油をブランク
の上方から容易に行うことができるとともに、マグネッ
トコンベア等による移動手段からブランクを離脱させる
ためのブランク移動を短時間に行え、かつ、ブランク姿
勢の安定性を確保することができる中間搬送装置を提供
することにある。
【0011】また、本発明の目的は、プレス機械本体の
金型の取り替えに伴うフィードバーのフィードストロー
クの切り換えに対応してプレスアイドルステージの位置
を容易に切り換えることができる中間搬送装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第一発明に係る
中間搬送装置は、第一マグネットコンベアと第二マグネ
ットコンベアとを有しており、前記第二マグネットコン
ベアはブランクの送り方向に前後進移動することができ
る。前記第一マグネットコンベアは、プレス加工用材料
であるブランクをディスタック装置の吸着部材から受け
取り、このブランクを下面に吸着しながら搬送してプレ
ス機械本体の方向へ送る。そして、ブランクは、中間搬
送装置の途中において、前記第一マグネットコンベアか
ら前記第二マグネットコンベアへと受け渡される。ブラ
ンクを前記第一マグネットコンベアから受け取った前記
第二マグネットコンベアは、このブランクを上面に吸着
しながら搬送してプレス機械本体へ送る。
【0013】本発明の第二発明に係る中間搬送装置は、
第一マグネットコンベアと第二マグネットコンベアとを
有しており、前記第二マグネットコンベアの終端はブラ
ンクの送り方向に伸縮することができる。前記第一マグ
ネットコンベアは、プレス加工用材料であるブランクを
ディスタック装置の吸着部材から受け取り、このブラン
クを下面に吸着しながら搬送してプレス機械本体の方向
へ送る。そして、ブランクは、中間搬送装置の途中にお
いて、前記第一マグネットコンベアから前記第二マグネ
ットコンベアへと受け渡される。ブランクを前記第一マ
グネットコンベアから受け取った前記第二マグネットコ
ンベアは、このブランクを上面に吸着しながら搬送して
プレス機械本体へ送る。
【0014】
【作用】このような本発明の第一発明および第二発明
おいては、中間搬送装置は第一マグネットコンベアと第
二マグネットコンベアとを有し、第一マグネットコンベ
アはディスタック装置の吸着部材から受け取ったブラン
クをその下面にて吸着搬送して第二マグネットコンベア
へ送り、第二マグネットコンベアは第一マグネットコン
ベアから受け取ったブランクをその上面にて吸着搬送し
てプレス機械本体へ送るので、プレスアイドルステージ
(中間搬送装置の最終ステージ)において上方空間を充
分に確保できるようになる。このため、プレスアイドル
ステージにおいて、プレス加工前のブランクへの塗油を
ブランクの上方から容易に行うことができるようにな
る。
【0015】また、上述のように中間搬送装置の途中で
第一マグネットコンベアによる下面搬送から第二マグネ
ットコンベアによる上面搬送に切り換わっているため、
プレスアイドルステージにおける第二マグネットコンベ
アからのブランク離脱を上昇動にて行うことができるよ
うになり、従来例のようにフィードバーの上下移動範囲
を確保するためにブランク離脱を行うための装置の昇降
ストロークを長くしなければならないという不都合を解
消できるようになり、ブランクを僅かに上昇移動させれ
ばブランク離脱を行うことができるようになる。このた
め、ブランク離脱を行うための装置の昇降ストロークを
短くすることができるようになり、その作動時間を短縮
できるようになるうえ、ブランク姿勢の安定性を確保す
ることができるようになる。
【0016】さらに、本発明の第発明および第発明
においては、第二マグネットコンベアをブランクの送り
方向に前後進移動させる、あるいは第二マグネットコン
ベアの終端をブランクの送り方向に伸縮させることによ
り、プレスアイドルステージの位置を切り換えることが
できるようになるので、プレス機械本体の金型の取り替
えに伴うフィードバーのフィードストロークの切り換え
に対応できるようになり、これらにより前記目的が達成
される。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、中間搬送装置30は、ブランク11
をプレス機械本体12に供給する材料供給装置10の一部を
構成している。材料供給装置10は、ディスタック装置20
と中間搬送装置30とにより構成されている。
【0018】ディスタック装置20は、ブランク11を上下
に分離保持する磁気式分離器21と、ブランク11を収納す
るマガジン22と、マガジン22から磁気式分離器21へブラ
ンク11を持ち上げるリフトシリンダ23と、磁気式分離器
21により分離保持されたブランク11を吸着上昇させる吸
着部材であるバキュームカップ24と、バキュームカップ
24を昇降移動させるピックアップシリンダ25とを含み構
成されている。
【0019】中間搬送装置30は、ブランク11を下面に吸
着保持しながら搬送する第一移動手段である第一マグネ
ットコンベア31と、ブランク11を上面に吸着保持しなが
ら搬送する第二移動手段である第二マグネットコンベア
32と、第一マグネットコンベア31にブランク11を吸着さ
せるための吸着手段であるマグネット33Aと、第二マグ
ネットコンベア32にブランク11を吸着させるための吸着
手段であるマグネット33B と、第一マグネットコンベア
31を駆動する第一モータ34と、第二マグネットコンベア
32を駆動する第二モータ35とを有している。
【0020】第一マグネットコンベア31と第二マグネッ
トコンベア32との前後位置関係は、第一マグネットコン
ベア31がディスタック装置20側に配置され、第二マグネ
ットコンベア32がプレス機械本体12側に配置されてお
り、これをブランク11の搬送移動順序でみると、ディス
タック装置20、第一マグネットコンベア31、第二マグネ
ットコンベア32、プレス機械本体12の順序でブランク11
が搬送されるように配置されている。
【0021】第一マグネットコンベア31と第二マグネッ
トコンベア32との上下位置関係は、第一マグネットコン
ベア31が第二マグネットコンベア32より上側に配置され
ており、第一マグネットコンベア31の下面に形成される
ブランク11の送り線と第二マグネットコンベア32の上面
に形成されるブランク11の送り線とが略一直線になるよ
うに配置されている。
【0022】また、第一マグネットコンベア31のプレス
機械本体12側の端部と、第二マグネットコンベア32のデ
ィスタック装置20側の端部とは、ブランク11の受渡しの
ために前後方向(ブランク11の送り方向)に重複してい
る。
【0023】さらに、中間搬送装置30は、第一マグネッ
トコンベア31で搬送されるブランク11が二枚重なってい
ないか否かを検出する二枚ブランク検出器36と、二枚重
なっているブランク11を排出する二枚ブランク排出手段
37と、この二枚ブランク排出手段37により排出されたブ
ランク11を収容するバケット38と、第二マグネットコン
ベア32の上面に吸着保持されたブランク11を上方に押し
上げて第二マグネットコンベア32からブランク11を離脱
させる上下動可能なシュート39と、このシュート39を上
下動させるシリンダ装置42と、第二マグネットコンベア
32等をブランクの送り方向(図中X方向)に前後進移動
させる第二マグネットコンベア位置切換手段であるシリ
ンダ装置40と、第二マグネットコンベア32等を上面に設
置されたスライダ41とを有している。
【0024】また、中間搬送装置30は、六つのステ−ジ
S1, S2, S3, S4, S5, S6に分かれており、各ステージS1
〜S6の間のそれぞれの距離は、通常の状態(第二マグネ
ットコンベア32が図中実線の状態)では、同一になるよ
うに構成されている。そして、ブランク11は、第一マグ
ネットコンベア31および第二マグネットコンベア32によ
り、この六つの各ステ−ジS1〜S6を1フィードピッチP
ずつ間欠的にプレス機械本体12の方向に送られる。この
際、通常の状態では、第一マグネットコンベア31および
第二マグネットコンベア32の送り速度は同一である。
【0025】各ステージS1〜S6は以下のように構成され
ている。ステージS1は、いわゆるディスタックステージ
であり、ここで中間搬送装置30はディスタック装置20か
らブランク11を受け取る。ステージS2では、二枚ブラン
ク検出器36によるブランク11の二枚重ね状態の検出が行
われる。ステージS3では、ステージS2で行われたブラン
ク11の二枚重ね状態の検出結果に基づいて二枚重ねのブ
ランク11の排出が行われる。そして、排出されたブラン
ク11はバケット38に収容される。
【0026】ステージS4は、第一マグネットコンベア31
と第二マグネットコンベア32との間でブランク11の受渡
しが行われるステージであり、ここでブランク11の搬送
は、第一マグネットコンベア31による下面搬送から第二
マグネットコンベア32による上面搬送に切り換えられ
る。また、このステージS4では、第一マグネットコンベ
ア31と第二マグネットコンベア32との間の隙間は略ブラ
ンク11の板厚に相当する程度になっているとともに、第
一マグネットコンベア31用のマグネット33A の磁力が弱
く、第二マグネットコンベア32用のマグネット33B の磁
力が強くなっている。
【0027】ステージS6は、いわゆるプレスアイドルス
テージであり、中間搬送装置30の最終ステージとなって
いる。このステージS6では、シュート39の上昇動により
第二マグネットコンベア32からのブランク11の離脱が行
われる。
【0028】また、プレス機械本体12の最初のプレス作
業ステージには、第一加工ステージであるステージS7が
形成されており、ここで第一回目のプレスが行われる。
そして、ステージS6とS7との間の距離は、フィードバー
13により間欠的にブランク11を搬送移動させるフィード
ストロークFSとなっている。
【0029】シリンダ装置40は、第二マグネットコンベ
ア32の下側に設けられているスライダ41をブランク11の
送り方向(図中X方向)に前後進移動させるように構成
されている。そして、このスライダ41に第二マグネット
コンベア32および第二マグネットコンベア32用のマグネ
ット33B が配置されており、さらにスライダ41の上面に
は、第二モータ35とシュート39とシリンダ装置42とが設
けられており、これらは全てスライダ41と共にシリンダ
装置40により前後進移動されるように構成されている。
【0030】このような本実施例においては、以下のよ
うにブランク11をプレス機械本体12に供給する。すなわ
ち、先ず、ステージS1において、ディスタック装置20の
磁気式分離器21により上下に分離保持されたブランク11
をシリンダ装置25を操作することによりバキュームカッ
プ24で吸着上昇させ、そしてこのブランク11を中間搬送
装置30の第一マグネットコンベア31の下面に吸着させ、
この第一マグネットコンベア31によりプレス機械本体12
の方向へ一枚ずつ間欠的に1フィードピッチPだけ送
る。
【0031】次に、ステージS2において、二枚ブランク
検出器36によりブランク11の二枚吸着を検出する。そし
て、ステージS3において、ステージS2における検出結果
に基づき、ブランク11が二枚重なっている場合には、二
枚ブランク排出手段37によりこれを排出し、バケット38
に収容する。また、ブランク11が一枚の正常な状態の場
合には、二枚ブランク排出手段37を作動させず、ブラン
ク11を再び第一マグネットコンベア31によりプレス機械
本体12の方向へ一枚ずつ間欠的に1フィードピッチPだ
け送る。
【0032】その後、ステージS4において、第一マグネ
ットコンベア31から第二マグネットコンベア32へのブラ
ンク11の受渡しを行い、ここで第一マグネットコンベア
31による下面搬送から第二マグネットコンベア32による
上面搬送への切り換えを行う。この際、第一マグネット
コンベア31と第二マグネットコンベア32との間の隙間は
略ブランク11の板厚に相当する程度になっており、第一
マグネットコンベア31用のマグネット33A の磁力が弱
く、第二マグネットコンベア32用のマグネット33B の磁
力が強くなっていることから、第一マグネットコンベア
31により下面搬送されてきたブランク11は、自ずと第二
マグネットコンベア32へ受け渡され、この第二マグネッ
トコンベア32により上面搬送されてプレス機械本体12の
方向へ送られる。
【0033】最後に、ステージS6において、シリンダ装
置42を操作してシュート39により第二マグネットコンベ
ア32の上面に吸着保持されたブランク11を上方に押し上
げて第二マグネットコンベア32からブランク11を離脱さ
せる。そして、シュート39の上面に載置されたブランク
11を、プレス機械本体12のフィードバー13によりフィー
ドストロークFSだけ移動し、プレス側のステージS7へ送
る。以上により、ブランク11はプレス機械本体12に供給
される。
【0034】なお、プレス加工では、ブランク11の種別
に応じてプレス機械本体12の金型が取り替えられるが、
これに従ってプレス側におけるフィードバー13のフィー
ドストロークFSを切り換える必要が生じる場合がある。
この場合には、シリンダ装置40により第二マグネットコ
ンベア32等をブランク11の送り方向(図中X方向)に前
後進移動する(図中二点鎖線)。この際、ステージS5お
よびS6の位置は第二マグネットコンベア32等の移動に伴
い変化するが、ブランク11の受渡しが行われるステージ
S4の位置は変化しない。
【0035】このような本実施例によれば、中間搬送装
置30の途中(ステージS4)で第一マグネットコンベア31
から第二マグネットコンベア32へのブランク11の受渡し
を行い、第一マグネットコンベア31による下面搬送から
第二マグネットコンベア32による上面搬送への切り換え
を行っているので、ステージS6(プレスアイドルステー
ジ)において上方空間を充分に確保できる。このため、
ステージS6において、プレス加工前のブランク11への塗
油をブランク11の上方から容易に行うことができる。
【0036】また、上述のようにステージS4で上面搬送
に切り換わっているため、ステージS6における第二マグ
ネットコンベア32からのブランク11の離脱をシュート39
の上昇動にて行うことができ、従来例のようにフィード
バー96の上下移動範囲を確保するためにノックアウト装
置84および昇降ブランク受台85の昇降ストロークが長く
なることがなくなり、ブランク11を僅かに上昇移動させ
ればブランク11の離脱を行うことができる。このため、
従来例のノックアウト装置84および昇降ブランク受台85
の場合に比べて、ブランク11を上昇移動させる装置であ
るシュート39の昇降ストロークを短くすることができ、
その作動時間を短縮できるうえ、ブランク11の姿勢の安
定性を確保することができる。
【0037】さらに、シリンダ装置40により第二マグネ
ットコンベア32等をブランク11の送り方向に前後進移動
することができるので、ステージS6(プレスアイドルス
テージ)の位置を切り換えることができる。このため、
プレス機械本体12の金型の取り替えに伴うフィードバー
13のフィードストロークFSの切り換えに対応することが
できる。
【0038】また、第一マグネットコンベア31および第
二マグネットコンベア32は、それぞれ第一モータ34、第
二モータ35を有しており、個別にブランク11の送り速度
を変えることができる。このため、プレス機械本体12の
金型の取り替えに伴うフィードバー13のフィードストロ
ークFSの切り換えに対応させてステージS6の位置を切り
換えた場合、すなわち第二マグネットコンベア32の1フ
ィードピッチPが変わった場合には、これに対応させて
第二マグネットコンベア32の送り速度を変えることがで
きる。
【0039】さらに、ディスタック装置20は、新たな設
計を必要とせず、従来と同一のものを使用することがで
きる。そして、中間搬送装置30には、二枚ブランク検出
器36、二枚ブランク排出手段37、バケット38が備わって
いるため、ブランク11の二枚吸着、二枚排出等を従来と
同様に行うことができる。
【0040】また、ステージS4では、第一マグネットコ
ンベア31と第二マグネットコンベア32との間の隙間は略
ブランク11の板厚に相当する程度になっているととも
に、第一マグネットコンベア31用のマグネット33A の磁
力が弱く、第二マグネットコンベア32用のマグネット33
B の磁力が強くなっているため、ブランク11の受渡しを
円滑に行うことができるうえ、他の装置、例えば突き落
としシリンダなどを使用しないでブランク11の受渡しを
行うことができる。
【0041】図2には、本発明の他の実施例が示されて
いる。同図において、中間搬送装置50は、ブランク11を
下面に吸着保持しながら搬送する第一移動手段である第
一マグネットコンベア51と、ブランク11を上面に吸着保
持しながら搬送する第二移動手段である第二マグネット
コンベア52と、第一マグネットコンベア51にブランク11
を吸着させるための吸着手段であるマグネット53A と、
第二マグネットコンベア52にブランク11を吸着させるた
めの吸着手段であるマグネット53Bと、第一マグネット
コンベア51を駆動する第一モータ54と、第二マグネット
コンベア52を駆動する第二モータ55とを有している。
【0042】第二マグネットコンベア52は、上下に昇降
可能なアイドル回転体56と、ブランク11の送り方向に前
後進移動可能なプレス機械本体12側のスライド回転体57
とを有している。アイドル回転体56は、第二マグネット
コンベア終端伸縮手段であるシリンダ昇降装置58により
上下に昇降可能なように構成されている。スライド回転
体57は、ガイド59により案内されることによりブランク
11の送り方向に前後進移動可能なように構成されてお
り、常にバネ60によりプレス機械本体12側へ付勢されて
いる。また、第二マグネットコンベア52用のマグネット
53B は、その終端部53C (プレス機械本体12側端部)が
マグネット53B 本体に対してブランク11の送り方向に摺
動可能になっており、このマグネット53B は、スライド
回転体57の前後進移動に伴いブランク11の送り方向に伸
縮するように構成されている。
【0043】そして、第二マグネットコンベア52は、シ
リンダ昇降装置58を操作してアイドル回転体56を上下さ
せ、それに伴いスライド回転体57がガイド59により案内
されてブランク11の送り方向に前後進移動することによ
り、その終端がブランク11の送り方向に伸縮するように
構成されている。なお、中間搬送装置50のその他の構成
は、前記実施例の中間搬送装置30の場合と同様である。
【0044】このような他の実施例においては、プレス
側におけるフィードバー13のフィードストロークFSを切
り換える必要が生じた場合には、シリンダ昇降装置58に
より第二マグネットコンベア52の終端をブランク11の送
り方向に伸縮させ、ステージS6の位置を切り換える(図
中二点鎖線)。また、通常のブランク11のプレス機械本
体12への供給は、前記実施例の中間搬送装置30の場合と
同様に行われる。
【0045】このような他の実施例によれば、シリンダ
昇降装置58により第二マグネットコンベア32の終端をブ
ランク11の送り方向に伸縮させることができるので、ス
テージS6(プレスアイドルステージ)の位置を切り換え
ることができる。このため、プレス機械本体12の金型の
取り替えに伴うフィードバー13のフィードストロークFS
の切り換えに対応することができる。また、シリンダ昇
降装置58による第二マグネットコンベア32の終端の伸縮
機構を除いては前記実施例と同様な構成となっているの
で、前記実施例と同様なその他の効果を得ることができ
る。
【0046】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば以下に示すような変形等も本発明
に含まれるものである。すなわち、前記各実施例のディ
スタック装置20では、吸着部材はバキュームカップ24と
されているが、電磁式マグネット等であってもよく、要
するにブランク11の吸着を確実に行えて、第一マグネッ
トコンベア31, 51にブランク11を受け渡すことができれ
ばよい。
【0047】そして、前記各実施例では、第一マグネッ
トコンベア31, 51から第二マグネットコンベア32,52へ
のブランク11の受渡しは、第一マグネットコンベア31,
51用のマグネット33A,53A と第二マグネットコンベア3
2, 52用のマグネット33B,53Bとの磁力の強弱を利用する
ことにより行っているが、例えば、突き落としシリンダ
などを用いてブランク11を第二マグネットコンベア32,
52上へ落下させることにより受け渡しを行うようにして
もよく、要するに円滑に下面搬送から上面搬送に切り換
わればよい。
【0048】さらに、前記各実施例では、中間搬送装置
30, 50には六つのステージS1〜S6が設けられていたが、
ステージの数は任意であり、例えば多くの機能を持たせ
たい場合などには、ステージの数は六つ以上にしてもよ
く、要するに、ディスタック装置20からブランク11を受
け取るステージS1と下面搬送から上面搬送に切り換わる
ステージS4とプレス機械本体12へブランク11を引き渡す
ステージS6とが設けられていればよい。
【0049】また、前記実施例では、中間搬送装置30の
第二マグネットコンベア位置切換手段は、シリンダ装置
40となっているが、別の駆動機構であってもよく、要す
るに第二マグネットコンベア32等をブランク11の送り方
向(図中X方向)に移動させることができればよい。
【0050】さらに、前記他の実施例では、中間搬送装
置50の第二マグネットコンベア終端伸縮手段は、シリン
ダ昇降装置58となっているが、別の駆動機構であっても
よく、要するに第二マグネットコンベア52の終端をブラ
ンク11の送り方向に伸縮させることができればよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の第一発明
よび第二発明によれば、中間搬送装置の途中で第一マグ
ネットコンベアから第二マグネットコンベアへのブラン
クの受渡しを行い、下面搬送から上面搬送への切り換え
を行っているので、プレスアイドルステージにおいて上
方空間を充分に確保でき、プレス加工前のブランクへの
塗油をブランクの上方から容易に行うことができるとと
もに、プレスアイドルステージにおける装置の作動時間
を短縮できるうえ、ブランク姿勢の安定性を確保するこ
とができる。
【0052】また、本発明の第発明および第発明に
よれば、第二マグネットコンベアをブランクの送り方向
に前後進移動させる、あるいは第二マグネットコンベア
の終端をブランクの送り方向に伸縮させることにより、
プレスアイドルステージの位置を切り換えることができ
るので、プレス機械本体の金型の取り替えに伴うフィー
ドバーのフィードストロークの切り換えに対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図3】従来例を示す構成図。
【符号の説明】
10 材料供給装置 11 ブランク 12 プレス機械本体 13 フィードバー 20 ディスタック装置 24 吸着部材であるバキュームカップ 30,50 中間搬送装置 31,51 第一移動手段である第一マグネットコンベア 32,52 第二移動手段である第二マグネットコンベア 39 シュート 40 第二マグネットコンベア位置切換手段であるシリン
ダ装置 58 第二マグネットコンベア終端伸縮手段であるシリン
ダ昇降装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 43/24 B21D 43/12 B21D 43/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工用材料であるブランクをディ
    スタック装置の吸着部材から受け取りプレス機械本体へ
    送る中間搬送装置であって、第一マグネットコンベアと
    第二マグネットコンベアとを有し、前記第二マグネット
    コンベアはブランクの送り方向に前後進移動し、前記第
    一マグネットコンベアは前記ディスタック装置の吸着部
    材から受け取った前記ブランクをその下面にて吸着搬送
    して前記第二マグネットコンベアへ送り、前記第二マグ
    ネットコンベアは前記第一マグネットコンベアから受け
    取った前記ブランクをその上面にて吸着搬送し、最終ス
    テージに設けられたシュートにより第二マグネットコン
    ベアからブランク材を分離させてプレス機械本体へ送る
    ことを特徴とする中間搬送装置。
  2. 【請求項2】 プレス加工用材料であるブランクをディ
    スタック装置の吸着部材から受け取りプレス機械本体へ
    送る中間搬送装置であって、第一マグネットコンベアと
    第二マグネットコンベアとを有し、前記第二マグネット
    コンベアの終端はブランクの送り方向に伸縮し、前記第
    一マグネットコンベアは前記ディスタック装置の吸着部
    材から受け取った前記ブランクをその下面にて吸着搬送
    して前記第二マグネットコンベアへ送り、前記第二マグ
    ネットコンベアは前記第一マグネットコンベアから受け
    取った前記ブランクをその上面にて吸着搬送し、最終ス
    テージに設けられたシュートにより第二マグネットコン
    ベアからブランク材を分離させてプレス機械本体へ送る
    ことを特徴とする中間搬送装置。
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