JPH0656175U - 消火栓凍結防止器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 冬期間の消火栓凍結事故を未然に防ぐ為のも
のである。 【構成】 鋳製管体や弁棒等の熱伝導による熱損失を防
ぎ、管体上部からの対流寒気を遮断しつつ、放水時に支
障をきたさない様に、ゴムパッキンを使用した３カ所の
ゴム製開閉弁４を持つスリーブ３を制作し、凍結深度以
下の管体下部より挿入しフランジにて固定し、断熱空気
層を設け寒気を遮断して、消火栓弁部の凍結を防止する
構成とする。 【効果】 管体内部の３カ所の開閉弁によってつくられ
る２つの空気層の寒気遮断効果により、消火栓弁部の凍
結を防ぐ事が可能となる。また、寒冷凍結地に既に設置
された消火栓に、この凍結防止器を取り付けるだけで、
消火栓弁部の凍結事故に防止する事が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は冬期間消化栓の凍結事故を防止し惨事を防ぐ構造の消火栓凍結防止器 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の消火栓は寒冷時において、真冬日が続くと夜間の冷え込みで外部消火栓 は冷却され、鋳鉄製管体や弁棒等も熱伝導により、冷却される。また、管体内部 では上層空気が冷却され、管体下層の水分を含んだ温かい空気は上昇し、対流現 象が生じ寒気が下部に蓄積する。上記の２つの理由により、凍結深度以下に有る 弁部は凍結する結果となる

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の事がらを解決するためのもので、以下図面に基づいて説明する 。凍結深度以下の地中管２内に下からの水圧で作動するゴム製開閉弁４と受け具 ５からなる開閉弁３カ所をもつスリーブ管３を挿入する。通常ゴム製開閉弁４は 受け具５に密着し、水圧が加わるとゴム製開閉弁４が図６の様に開く。ゴム製開 閉弁４は受け具５に開いている止め穴６にボルトとナットで４ヶ所止められてお り、ゴム製開閉４の開閉を自在にさせる。又スリーブ管３内の一番上に装着され る開閉弁には図中７の様に受け具中心部管をさげている。

【０００４】

【作用】

地中管２に挿入されているスリーブ管３内に下から水圧がかかると、ゴム製開 閉弁４が上方に開き水を流し未使用時には弁が閉ざされ、３層の部屋を作り温度 差が作られ凍結深度又はそれ以下の弁部をも凍結から防ぐ事ができる。

【０００５】

【実施例】

消火栓地中管２が凍結深度又はそれ以下の部分の地中管内において３カ所のゴ ム製開閉弁４を持つスリーブ管３を挿入し消火栓使用後に逆流する水については 弁の微細な間隙を通って下へ戻る。冬期間において３カ所の開閉弁４が作り出す ３つの層は、それぞれ温度差を維持する。又、上部取付開閉弁には空気層内の暖 気上昇を防ぐ為に受け具中心部管７を下げている。

【０００６】

【効果】

寒冷凍結地に既に設置された消火栓にこの凍結防止器を取り付ける事によって 消火栓弁部の凍結事故を完全に防止する事が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】消火栓全体の断面図である。

【図２】地中管、スリーブ管の断面図である。

【図３】地中管、スリーブ管内の開弁状態である。

【図４】ゴム製開閉弁である。

【図５】開閉弁受け具である。

【図６】開閉弁と受け具の斜視図である。

【符号の説明】

１ 消火栓上部 ２ 地中管 ３ スリーブ管 ４ ゴム製開閉弁 ５ 受け具 ６ 止め穴 ７ 受け具中心部管 ８ 給水本管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 消火栓１下部地中管２の凍結深度以下の
   地中管内２において下からの水圧で作動する３カ所のゴ
   ム製開閉弁４をもつスリーブ管３を挿入し、フランジで
   固定した消火栓凍結防止器３、４、５、７。