JPH0656039B2 - 屋根の改修方法 - Google Patents

屋根の改修方法

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JPH0656039B2
JPH0656039B2 JP9949585A JP9949585A JPH0656039B2 JP H0656039 B2 JPH0656039 B2 JP H0656039B2 JP 9949585 A JP9949585 A JP 9949585A JP 9949585 A JP9949585 A JP 9949585A JP H0656039 B2 JPH0656039 B2 JP H0656039B2
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正行 黒羽
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中鋼株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、古くなつた金属板葺きの屋根、特に蟻掛葺、
立はぜ葺、平はぜ葺、瓦棒葺などで葺かれた屋根におい
て、古い葺材を剥さないで改修する屋根の改修方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
金属板で葺いた屋根は、施工後数年間隔で塗装し直すな
どの補修を施せば、長期に亘つた変らぬ性能を保持して
行くが、補修の手を抜くと次第に傷みがひどくなる。こ
のため、古い金属板を剥して新しい金属板で葺き替えて
いたが、最近はこのような傷んだ屋根の改修方法とし
て、古い金属板を剥さずに、その上を直接新しい屋根材
で覆つてしまう改修方法が種々開発され、一部実施に移
されている。
第6図はこのような改修方法の一例を示すもので、野地
板1上に所定のピツチで設けられた瓦棒2の上に、防水
シート3を介してカラー鉄板等4で葺いた古い屋根10
を改修するため、古い屋根10の上を石綿セメント系の
材料で成形した波形瓦5で覆つたものである。
第8図はカラー鉄板等4により立はぜ葺又は蟻掛葺で葺
いた古い屋根10の上に、新しいカラー鉄板等4aによ
り同じ工法で葺き替えたものである。
また、第9図に示す改修工法は、古い屋根10の上に瓦
棒2と直交して所定のピツチで桟木7を取付け、この桟
木7の上にプレス成形された金属瓦8を取付けるように
したものである。
さらに、第10図に示すような表面平坦なカラー鉄板等
4bを連結して、古い屋根を改修する工法もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第6図に示す石綿セメント系の波形瓦5による改修工法
は、近年比較的温緩な地域で多くみられるようになつた
が、石綿系が素材であるため北海道や東北地方などの寒
冷地では、冬期に水分吸収による凍結割れが発生するた
め、使用できない。また、金属瓦に比べて自重が3〜5
倍あり、古い屋根にそれだけ過大な負担が加わること
は、構造上好ましくない。さらに、波形瓦5で屋根を葺
くにあたつては、第7図に示すように瓦棒2に合わせ
て、軒側の波形瓦5の棟側にコ字状の吊子5bを釘等で
打付け、この吊子5bに棟側の波形瓦5aの軒側を差込
んで葺いているため、外観が悪いばかりでなく、釘等を
打込んだ穴から雨水等が侵入するおそれもある。
また、第8図に示す古い屋根10と同じ工法で新しい屋
根を葺く工法は、カバールーフ工法などと呼ばれて各種
のものが提案されており、金属板を使用するため軽く仕
上り、施工も比較的容易であるが、はぜ締め機のような
特殊な施工工具を必要とするばかりでなく、古い屋根1
0の上をこれと同じ形状のものでカバーするだけなの
で、仕上り後の意匠性は古い屋根と全く同じであり、変
り映えがしない。特に居住者は、改修、即イメージチエ
ンジを望む場合が多いので、この面からも好ましくない
工法ということができる。
第9図の金属瓦8を使用する工法は、軽い、意匠性が良
いなど、上記各工法に比べて優れた点が多いけれども、
金属瓦8を固定するため、下地に桟木7などの材木を多
量に使用する必要があり、その上桟木7の割付及び取付
に多くの時間を要するため、コスト高になる欠点があ
る。
また、第10図に示す表面平坦なカラー鉄板等4bを用
いた工法は、第11図に示すように立はぜ部6等の空間
gが形成されるため、上方からの荷重に対して破線で示
すように簡単に変形してしまう。このような変形を防止
するため、第12図に示すように空間gに枕木の如き補
強材9を装入する必要があり、これまたコストアツプの
原因となつている。
このように、従来の改修工法はそれぞれ問題があり、早
期解決が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、 蟻掛葺、立はぜ葺、瓦棒葺等によつて葺かれた古い屋根
をプレス成形した金属瓦で改修する工法において、横方
向に山部と谷部が交互に形成され、該山部の間隔は前記
古い屋根の突条の間隔に整合し、かつ前縁部に軒側係合
部がまた後縁部に棟側係合部が形成された金属瓦と、該
金属瓦の棟側係合部と係合する係合部と、前記突条に嵌
合する切除部が設けられた固定部とからなる吊子を有
し、前記金属瓦の山部を古い屋根の突条に合せて配設
し、該金属瓦の棟側係合部に前記吊子の係合部を係合さ
せてその固定部を古い屋根に固定し、前記吊子の上から
棟側係合部に次段の金属瓦の軒側係合部を係合して屋根
を改修することを特徴とする屋根の改修方法を提供する
ものである。
〔作用〕
金属瓦の山部を古い屋根の突条に合せて配設し、その棟
側係合部に吊子の係合部を係合させて固定部を釘等で古
い屋根に固定し、吊子の上から棟側係合部に次段の金属
瓦の軒側係合部を係合する。このように軒側から順次軒
側へ金属瓦を連結して屋根を改修する。
〔実施例〕
第1図は本発明の改修工法に使用する金属瓦の一例を示
す斜視図である。図において、11はプレス成型された
金属瓦で、屋根面に対して桁方向に一定の間隔で山部1
2と谷部13が交互に形成されており、特に山部12の
間隔は、改修する古い屋根10の瓦棒2、立はぜ部、蟻
掛部等6(以下これらを一括して突条6という)のピツ
チと整合させてある。また、屋根の流れ方向に対する断
面は、軒先側前縁部には下方に折曲げたのちさらに軒側
に折曲げたほゞコ字状の棟側係合部14が形成され、棟
側後縁部には上方に折曲げたのちさらに軒側に折曲げた
ほゞコ字状の棟側係合部15が形成されている。なお、
この金属瓦11の寸法は各種のものであるが、一般に長
さ90〜200cm、幅20〜40cmのものが使用されて
いる。
第2図は本発明の改修工法に使用する吊子16の一例を
示すもので、先端下面に断面コ字状の係合部17を有
し、その後部を傾斜して下方に延出したのちほゞ水平に
延出させて固定部18を形成し、固定部18から傾斜部
にかけてほゞ中央部に、突条6と嵌合する切除部19を
設けたものである。なお、20は固定部18に設けた釘
穴、21は補強リブである。
次に第3図〜第5図により本発明に係る改修工法の実施
例を説明する。先ず第3図に示すように、古い屋根10
の上の軒先側に金属瓦11を配設し、突条6に金属瓦1
1の山部12を合わせる。次に軒側係合部15に吊子1
6の係合部17を係合し、切除部19を古い屋根10の
突条6に嵌合し、釘穴20から古い屋根10に釘等を打
付け、固定する。
ついで、第4図に示すように、2段目の金属瓦11aの
軒側係合部14aを前段の金属瓦11の軒側係合部15
と吊子16の係合部17の上から係合し、前記と同様に
軒側を吊子16により古い屋根10に固定する。このよ
うにして、金属瓦11,11a,11b……を順次軒側
に連結固定することにより、古い屋根10の上を新らし
い金属瓦11,11a,11b……で葺き、改修する。
なお、図示していないが、横方向にも金属瓦11を凍結
することは云う迄もない。
改修した状態では、第4図、第5図に示すように、金属
瓦11の山部12は突条6の上にあり、谷部13は突条
6の間に位置しかつ棟側は古い屋根10の表面に当接し
ている。
上記の説明では、本発明の改修方法に第1図に示す金属
瓦を使用した場合を示したが、本発明に使用する金属瓦
は上記形状のものに限定するものではなく、横方向に山
部と谷部を交互に備え、かつ軒側係合部と棟側係合部を
有するものであれば、他の形状のものでもよい。同様に
して、吊子も同じ機能のものであれば、第2図に示す形
状以外のものでもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のよ
うな顕著な効果がある。
(1)金属瓦の山部を古い屋根の突条に合せ、吊子によ
り直接古い屋根に固定するので施工がきわめて容易であ
り、意匠性も優れている。
(2)石綿系の波形瓦等に比べてきわめて軽量なので構
造上問題がなく、また凍害のおそれもない。
(3)金属瓦を古い屋根に固定する吊子は表面に出ない
ので、体裁が良いばかりでなく、雨水等が浸入するおそ
れもない。
(4)改修にあたつては特殊な施工工具を必要とせず、
また桟木等も必要としないので、コストを低減できる。
(5)改修後は金属瓦の谷部は古い屋根の表面に近接し
ているので、上方からの荷重に対して変形するおそれが
ほとんどなく、したがつて、古い屋根と金属瓦との間に
補強材を装入する必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用する金属瓦の一例の斜視図、第2
図は同じく吊子の一例の斜視図、第3図,第4図は本発
明に係る改修工法の説明図、第5図は改修後の状態を示
す正断面図、第6図〜第12図は従来の各種工法の説明
図である。 2:瓦棒、6:突条、10:古い屋根、11,11a,
11b:金属瓦、12:山部、13:谷部、14:軒側
係合部、15:棟側係合部、16:吊子、17:係合
部、18:固定部、19:切除部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蟻掛葺、立はぜ葺、瓦棒葺等によつて葺か
    れた古い屋根をプレス成形した金属瓦で改修する工法に
    おいて、 横方向に山部と谷部が交互に形成され、該山部の間隔は
    前記古い屋根の突条の間隔に整合し、かつ前縁部に軒側
    係合部がまた後縁部に棟側係合部が形成された金属瓦
    と、 該金属瓦の棟側係合部と係合する係合部と、前記突条に
    嵌合する切除部が設けられた固定部とからなる吊子を有
    し、 前記金属瓦の山部を古い屋根の突条に合せて配設し、該
    金属瓦の棟側係合部に前記吊子の係合部を係合させてそ
    の固定部を古い屋根に固定し、前記吊子の上から棟側係
    合部に次段の金属瓦の軒側係合部を係合して屋根を改修
    することを特徴とする屋根の改修方法。
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