JPH0655996A - 車両用エアバッグの作動制御装置 - Google Patents

車両用エアバッグの作動制御装置

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JPH0655996A
JPH0655996A JP4234168A JP23416892A JPH0655996A JP H0655996 A JPH0655996 A JP H0655996A JP 4234168 A JP4234168 A JP 4234168A JP 23416892 A JP23416892 A JP 23416892A JP H0655996 A JPH0655996 A JP H0655996A
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JP
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collision
airbag
ignition
vehicle
sensor
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JP4234168A
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English (en)
Inventor
Noribumi Iyoda
紀文 伊豫田
Yoshikazu Ono
芳和 大野
Koichi Fujita
浩一 藤田
Naoki Ishii
直樹 石井
Toshiaki Matsuhashi
俊明 松橋
Yukifumi Okada
行史 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要なエアバッグの展開を禁止する。 【構成】 衝突を検知する衝突センサAと、検出した衝
突荷重の入力方向から衝突方向を割出す衝突方向割出し
手段Bと、その割出された衝突方向に基づいて決定され
る位置のエアバッグに点火信号を出力する点火信号出力
手段Cと、それ以外のエアバッグの点火を禁止する点火
禁止手段Dとを有し、衝突方向に応じて必要な位置のエ
アバッグのみを作動させるとともに、それ以外のエアバ
ッグの作動を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の衝突を検知し
たときに、エアバッグを展開させて乗員を保護するため
のエアバッグ装置に関し、特に衝突方向に基づいて決定
される位置のエアバッグだけを作動させる車両用エアバ
ッグの作動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時の安全性を高めるために、車
両の前面衝突および側面衝突に備えて、前面衝突用と側
面衝突用との2種類のエアバッグ装置を搭載する場合が
あり、例えば、特願平3−293551号の願書に添付
された明細書(未公知)に記載されているものがある。
【0003】この装置では図23に示すように、車室内
の助手席の前方のインストルメントパネル1に前面衝突
用エアバッグ装置2が、また助手席の側方のサイドドア
3内に側面衝突用エアバッグ4がそれぞれ設けられてい
る。そして、例えば車両の正面衝突時には、前面衝突用
エアバッグ装置2の図示してないインフレータが着火
し、発生するガスによってエアバッグが膨張し、乗員の
前面に展開して、二次衝突から頭部や胸部等を保護し、
また側面衝突用エアバッグ4は、側面衝突時に、前記前
面衝突用エアバッグ装置2のインフレータで発生したガ
スが、弁の切替え操作によりダクト5,6を介して供給
されて膨張し、乗員の側面に展開して、サイドドア3の
窓ガラス等との二次衝突から乗員を保護する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前面衝突用
のエアバッグ装置と側面衝突用エアバッグ装置とを併せ
て装備する場合には、それぞれの点火制御を独立して行
うのが一般的である。また、前面衝突と側面衝突とは車
両の衝突形態で区別され、主に前方向に減速度が発生す
る場合に乗員は前方へ移動し、前突用のエアバッグが必
要とされ、また主に左右方向に加速度が加わる場合に
は、側突用のエアバッグが必要とされる。
【0005】しかし、実際には前面衝突時に左右方向の
加速度が、また側面衝突時に前後方向の加速度が、それ
ぞれ大きく発生する可能性があり、このような場合には
前突用エアバッグとともに側突用エアバッグも展開し、
また側突用エアバッグとともに前突用エアバッグが展開
してしまうという恐れがあった。特に高速走行での前面
衝突時には側面方向の加速度も加わって側突用エアバッ
グも展開することが考えられる。
【0006】また、側面衝突によって車体左右方向に大
きな加速度が入力された場合には入力側の側突用エアバ
ッグが展開するとともに、この加速度の反作用によって
揺れ返しが生じ、この揺れ返しによって、展開させる必
要のない反対側の側突用エアバッグも展開してしまうと
いう恐れもあった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、衝突方向に応じて必要な位置のエアバッグを作動
させるとともに、それ以外のエアバッグの不要な展開を
防止する車両用エアバッグの作動制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として請求項1の発明は、図1(a) に示すよう
に、車両の衝突時に展開して乗員を保護する複数のエア
バッグの作動を制御する車両用エアバッグの作動制御装
置において、衝突を検知する衝突センサAと、検出した
衝突荷重の入力方向から衝突方向を割出す衝突方向割出
し手段Bと、その割出された衝突方向に基づいて決定さ
れる位置のエアバッグに点火信号を出力する点火信号出
力手段Cと、それ以外のエアバッグの点火を禁止する点
火禁止手段Dとを有することを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明は、図1(b) に示すよ
うに、車両の衝突時に展開して乗員を保護する複数のエ
アバッグの作動を制御する車両用エアバッグの作動制御
装置において、衝突を検知する衝突センサEと衝突方向
によって極性が変化する一つの衝突検出信号を生成する
信号生成手段Fと、この生成された信号の極性によって
衝突方向を識別する衝突方向識別手段Hと、識別される
衝突方向に基づいて決定される位置のエアバッグに点火
信号を出力する点火信号出力手段Jと、それ以外のエア
バッグの点火を禁止する点火禁止手段Kとを有すること
を特徴としている。
【0010】さらに請求項3の発明は、図1(c) に示す
ように、車両の衝突時に展開して乗員を保護する複数の
エアバッグの作動を制御する車両用エアバッグの作動制
御装置において、衝突を検知する衝突センサLと、最初
に入力された衝突検出信号から衝突方向を割出す衝突方
向割出し手段Mと、その割出された衝突方向に基づいて
決定される位置のエアバッグに点火信号を出力する点火
信号出力手段Nと、それ以外のエアバッグの点火を一定
時間禁止する一定時間点火禁止手段Pとを有することを
特徴としている。
【0011】
【作用】上記のように構成することによって、請求項1
の発明の車両用エアバッグの作動制御装置においては、
例えば、衝突センサAが衝突を検知したときに、衝突方
向割出し手段Bが衝突方向を前方と割出せば、点火信号
出力手段Cから前突用エアバッグに点火信号が出力され
るとともに、点火禁止手段Dによって左右の両側突用エ
アバッグの点火が禁止される。また、衝突センサAが衝
突を検出したときに、衝突方向割出し手段Bが衝突方向
を車両の一方の側面と割出せば、点火信号出力手段Cか
ら一方の側突用エアバッグに点火信号が出力されるとと
もに、点火禁止手段Dによって他方の側突用エアバッグ
および前突用エアバッグの点火が禁止される。
【0012】また、単一の衝突センサEが衝突を検出す
ると、信号生成手段Fにおいてこの検出データに基づい
て、極性の変化する一つの衝突検出信号が生成され、こ
の生成された識別信号から衝突方向識別手段Hによって
衝突方向を認識し、認識された衝突方向に応じた位置の
エアバッグに対して点火信号出力手段Jから点火信号が
出力されるとともに、点火禁止手段Kによって、それ以
外のエアバッグの点火が禁止される。
【0013】さらに、請求項3の発明においては、衝突
センサLが衝突を検出すると、この衝突センサLが最初
に入力された衝突検出信号に基づいて衝突方向割出し手
段Mによって衝突方向が割出され、点火信号出力手段N
からその衝突方向に応じた位置のエアバッグに点火信号
が出力されるとともに、それ以外のエアバッグは、一定
時間点火禁止手段Pによってそのエアバッグの点火が一
定時間禁止され、その後、一定時間経過すると禁止が解
除され、次の衝突が検知された際に、その衝突方向に応
じた位置の未展開のエアバッグを展開できるように待機
する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の車両用エアバッグの作動制
御装置の実施例を説明する。
【0015】図2はこの発明の第1実施例を示すもの
で、ここに示す作動制御装置は、図9に示すアバッグ装
置を対象とするものである。すなわち図9において、車
両の運転席Dおよび助手席Pのそれぞれ側方となるサイ
ドドア11の車室内側には、折畳まれたエアバッグとイ
ンフレータとを収容したサイドエアバッグモジュール1
2a,12bが、ドアインナパネル(図示せず)に支持
して設けられている。また車体のほぼ中央に位置するセ
ンタコンソールの下部には、各エアバッグの作動を制御
するエアバッグ作動制御装置13と、衝突を検出する加
速度センサ(以下Gセンサという。)14とを備えてい
る。また、Gセンサとしては、例えば図6に示した半導
体Gセンサ15がある。これは金属製で板状のカンチレ
バー部15aと、このカンチレバー部15aの付根に形
成されたゲージ部15bと、カンチレバー部15aの先
端側が錘となって揺動した際のゲージ部15bの変形に
伴う抵抗変化を信号として取り出す集積回路部15cと
から構成されている。この半導体Gセンサ15は、カン
チレバー部15aが車体の前後方向へ揺動可能に取付け
れば前突用Gセンサとして使用でき、車体前方を正
(+)、後方を負(−)の値で表し、またカンチレバー
部15aが車体の左右方向に揺動可能に取付ければ側突
用Gセンサとして使用でき、前進時の車体右方向を正
(+)、左方向を負(−)の値で表すことができる。
【0016】そして、側面衝突時に展開する側突用エア
バッグの作動を制御する側突用エアバッグ制御装置17
は、図2にブロック図として示す回路を備えた構成とす
ることができ、側面衝突用の半導体Gセンサ15が車体
側方からの衝突荷重を検出すると、衝突判定回路17a
と点火判定演算回路17bとが作動して、その検出値の
大きさや荷重の方向によって点火回路18を導通させる
か否かが判定される。
【0017】このような判定をマイクロコンピュータで
行うよう構成した例を図3に示す。図3において、側面
衝突用のGセンサである半導体Gセンサ15が車体側方
からの衝突荷重を検出すると、その検出値は、A/D変
換器16によってデジタル信号化されて、CPU(中央
演算処理装置)を主体とする側突用エアバッグ制御装置
17に入力される。そして検出値を単純積分した値が正
負のいずれとなるかの判定が行われ、また検出値がサイ
ドエアバッグモジュール12a,12bの各インフレー
タを着火するレベルであるか否かの点火判定が行われ
る。
【0018】この点火判定では、検出された衝突荷重の
経時変化に基づいて、1〜100ミリセコンド(ms.)の
オーダで短時間区間積分と長時間区間積分とを行ない、
演算して得られる短時間区間積分値SSと、長時間区間
積分値SLとをグラフ化した図5からも解るように、例
えば車体の右側面に衝突されて、衝突荷重が正側に加わ
って正側のしきい値を越えた後、その揺れ返しが負側に
生じて負側のしきい値を超えてしまっても、この負側の
しきい値を越えた2番目以降の信号に対しては、衝突と
して検出されないようになっている。
【0019】そして、側突用エアバッグ制御装置17か
らは、点火回路18の車体右側のエアバッグのスクイブ
19aヘ、あるいは車体左側のエアバッグのスクイブ1
9bヘ着火信号が流れる。なお、図3の点火回路18中
の符号20a,20bはそれぞれセーフィングセンサ
で、非衝突時におけるエアバッグの誤作動を防止するも
ので、例えば図7に示す水銀式のセーフィングセンサ2
1や、図8に示すローラマイト式のセーフィングセンサ
25がある。
【0020】前者のセーフィングセンサ21は、試験管
状の容器22内に所定量の水銀23を入れ、その容器2
2の上部に正負の両電極24,24を離間させて配設し
た状態で密封したもので、衝突荷重が加わる方向(車体
の左または右方向)に傾斜させた状態に取付けられる。
そして、常態において容器22の底に溜った水銀23
が、側面衝突時に一定以上の荷重が加わると、傾斜内面
を上昇して電極24の位置まで移動し、両電極24,2
4を導通させる。また、非衝突時や加わる荷重が小さい
場合には、容器22内の水銀23が電極24の位置まで
移動せず、したがって、セーフィングセンサ21が導通
しないためスクイブ19a,19bは点火せず、エアバ
ッグの不要な展開が防止されるとともに、非衝突側のエ
アバッグを点火させずに残しておくことによって、その
後に発生する側突時に、このエアバッグが有効に利用さ
れる。
【0021】また後者のセーフィングセンサ25は、外
側にプレートスプリング26の一端側が巻き付けられた
ローラ27と、このローラ27の表面に形成された回転
接点28と、前記プレートスプリング26の巻かれてい
ない他端側に形成された開口部から突出した固定接点2
9とを備えている。そして、非作動時には、プレートス
プリング26の所期セット荷重により、ローラ27はス
トッパ30に当っており、固定接点29と回転接点28
とが離れている。衝突荷重が加わると、ローラが回転
し、ローラに設けられた回転接点28が移動して固定接
点29に接触してON信号を出力するようになってい
る。
【0022】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用、すなわちエアバッグの点火および点火禁止制御
について図4を参照して説明する。
【0023】車両の側面のサイドドア11の部分に他の
車両が衝突した側面衝突は、車体のほぼ中央に配設され
た側突用の半導体Gセンサ15のカンチレバー部15a
が揺動することによって検出される。半導体Gセンサ1
5は、衝突荷重の大きさおよびその方向に応じた信号を
出力し、A/D変換器16によってデジタル信号化され
た後、側突用エアバッグ制御装置17に入力される。
【0024】側突用エアバッグ制御装置17において
は、検出値を単純積分した値が正負のいずれとなるかの
判定が行われる。また例えば経時変化する入力データを
1ms.のオーダで短時間区間積分した積分値SSと、1
00ms. 前後のオーダで長時間区間積分した積分値SL
とをそれぞれ求め、これを演算値として用いている。
【0025】この側突用エアバッグ制御装置17におい
て行われている制御を、図4のフローチャートに基づい
て説明すると、まず、ステップ1 においては、入力され
るデータに基づいて短時間区間積分を行い、その積分値
SSを求める。次にステップ2において同様にして長時
間区間積分を行い、その積分値SLを求め、ステップ3
においては、短時間区間積分して求めた積分値SSの絶
対値が、予め設定されているしきい値Vthの絶対値より
大きいか否かを判定し、しきい値の絶対値より小さい場
合にはステップ1 に戻る。
【0026】またステップ3 において積分値SSの絶対
値がしきい値Vthの絶対値より大きい場合には、ステッ
プ4 に進み、短時間区間積分して得られた積分値SS
と、長時間区間積分して得られた積分値SLとの積が正
であるか、すなわち積分値SSと積分値SLとが共に正
側あるいは共に負側にあるか調べる。両積分値SS,S
Lが正側と負側とに別れている場合にはステップ1 にも
どる。
【0027】そして、ステップ4 においてSS・SL>
0となる場合にはステップ5 に進んで、短時間区間積分
して得た積分値SSが正であるかどうか調べ、正であれ
ばステップ6 に進んで運転席D側(右側)のサイドエア
バッグモジュール12aのインフレータのスクイブ19
aを点火する。このときセーフィングセンサ20aが衝
突時の慣性力によってONしているためD席側のエアバ
ッグが展開する。またステップ5 において積分値SSが
負であればステップ7 に進んで助手席P側(左側)のサ
イドエアバッグモジュール12bのインフレータのスク
イブ19bを点火する。このときセーフィングセンサ2
0bが衝突時の慣性力によってONしているためP席側
のエアバッグが展開する。以上の処理では、ステップ3
で衝突の程度がエアバックを作動させるか否か判定し、
ステップ4 で衝突側以外のエアバッグの作動を禁止し、
ステップ5 で衝突方向を割出す。
【0028】なお、この実施例においては、エアバッグ
の点火禁止制御を、半導体Gセンサ15による検出値を
単純積分した値が正であるか否かを判定することによっ
て行なったが、図10にブロック図を示すように、単純
積分による衝突判定回路17aの代りに、二重積分の衝
突判定回路17cを採用しても制御することができる。
この場合の微分量Gdt の二重積分値は、衝突時の乗員の
移動距離に相当する。因みに微分量Gdt の単純積分値
は、衝突の速度に相当する。
【0029】また図11は、側面衝突時に半導体Gセン
サ(図6参照)によって検出されたデータを、バンドパ
スフィルターを通して加工した値に基づいて描かれたグ
ラフを示している。検出信号のこのような加工を行なっ
た場合、状況の判定基準として、Gの発生してない状態
を0(零)とし、正側のしきい値G右thと負側のしきい
値G左thがそれぞれ設定されている。そして、正側のし
きい値G右thおよび負側のしきい値G左thを越えた回数
を、右側の場合はn=+1、また負側の場合はn=−1
としてΣnを求める。これはCPUを主体とする制御装
置あるいはカウンタ回路で行なわれる。
【0030】その結果、Σnの値が正の場合には、右側
エアバッグの点火を許可するとともに左側エアバッグの
点火を禁止し、また、Σnの値が負の場合には、左側エ
アバッグの点火を許可するとともに右側エアバッグの点
火を禁止するように制御する。
【0031】このようなデータ処理を行なった場合に
は、Σn=+1となり、車体右側に側面衝突されたと判
断して、インフレータが点火されて右側エアバッグが展
開するとともに、非衝突側である左側エアバッグの点火
が禁止される。したがって、この左側エアバッグは展開
せず、不要なエアバッグの展開を防止することができる
とともに、右側への側面衝突の後に、左側へ側面衝突さ
れた際には、左側エアバッグを展開させて、再び乗員を
保護することができる。
【0032】なお、図11に示すように検出信号を加工
した場合、衝突時に検出される加速度Gが、設定値(し
きい値)を何回越えたかによって非衝突側のサイドエア
バッグの点火を禁止することに替えて、図12に示すよ
うに、衝突時に検出される加速度Gが、設定値(しきい
値:G右th,G左th)を越えた時間Tnを求め、ΣTn
の正負によって、アバッグの点火およびその禁止を制御
することができる。
【0033】また図13は、車両の側面衝突時に行われ
るエアバッグ作動制御プログラムの他のフローチャート
を示しており、ここに示す例では、エアバッグの点火制
御をタイマを使用して行なっている。
【0034】すなわち、車両の側面衝突時に、半導体G
センサによる加速度Gの検出値はA/D変換器によって
デジタル信号化されて側突用エアバッグ制御装置に入力
される(車体右側への衝突が正、左側への衝突が負の
値)。G信号が入力されると、ステップ1 において、第
1実施例における積分処理と同様の点火判定演算が行わ
れ、ステップ2 においては、ステップ1 の演算で得られ
た演算値の絶対値が、予め設定されているしきい値以上
であるか否かの判定を行い、演算値の絶対値がしきい値
より小さい場合にはステップ1 に戻る。また演算値の絶
対値がしきい値より大きい場合にはステップ3 に進む。
【0035】ステップ3 においては、演算値が正である
か否かの判定を行い、演算値が正であれば車体右側への
衝突であると特定し、ステップ4 に進んで先ず左側エア
バッグが先に点火していないかチェックし、点火してい
なければ衝突後の揺れ返しではないため、ステップ5 に
進んで右側エアバッグの点火を許可する。
【0036】また、ステップ4 にてチェックした結果、
左側エアバッグが先に点火されていた場合には、衝突後
の揺れ返しであるためステップ6 に進む。そして、ステ
ップ6 において、予め定めた一定時間のカウントの完
了、すなわちタイムアップを判断し、一定時間が経過す
るまでの間はステップ1 に戻り、右側エアバッグの点火
を禁止する。そして、一定時間が経過するとステップ5
に進み、右側エアバッグの点火が許可される。
【0037】一方、ステップ3 において演算値が負であ
れば車体左側への衝突であると特定し、ステップ7 に進
んで、先ず右側エアバッグが先に点火しているか否かの
チェックを行い、点火していなければ衝突後の揺れ返し
ではないため、ステップ8 に進んで左側エアバッグの点
火を許可する。
【0038】また、ステップ7 にてチェックした結果、
右側エアバッグが既に点火されていた場合には、衝突後
の揺れ返しであるためステップ9 に進む。そして、ステ
ップ9 において、予め定めた一定時間のカウントがスタ
ートし、一定時間が経過するまでの間はステップ1 に戻
り、右側エアバッグの点火を禁止する。そして、一定時
間が経過するとステップ8 に進み、左側エアバッグの点
火が許可される。
【0039】したがって、左右のエアバッグのうち、必
ず衝突方向のエアバッグが先に点火するため、衝突の揺
れ返し時には、一定時間タイマによって非衝突側のエア
バッグの点火が禁止されており、不要なエアバッグの展
開を防止できるとともに、一方の側面衝突の後に、反対
側に側面衝突された場合に、エアバッグを有効に展開さ
せることができる。
【0040】また図14ないし図16はこの発明の第2
実施例を示すもので、この制御装置は、左右の側突用エ
アバッグのうちの非衝突側エアバッグの作動禁止を、衝
突荷重の入力方向を機械的に検出するセンサの信号によ
って制御する例である。なお、前述した第1実施例と同
一の構成部分には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略して以下に説明する。
【0041】図14は、この実施例の制御装置の構成を
示すブロック図で、半導体Gセンサ等の側突用Gセンサ
15からの信号に基づいて点火判定の演算を行なう側突
用エアバッグ制御装置の点火判定演算回路17bと、衝
突荷重の入力方向を検出する左右G入力方向検出センサ
31と、点火判定演算回路17bから得た演算値と左右
G入力方向検出センサ31からの検出信号とによって、
点火回路18に信号電流が流れてインフレータ(図示せ
ず)が着火され、発生するガスによって、衝突方向の側
突用エアバッグを膨張させ、車室内の所定の位置に展開
させる。
【0042】また図15は、左右G入力方向検出センサ
31を備えたこの実施例の制御装置の回路図で、側突用
エアバッグ制御装置17には、側突用Gセンサ15がA
/C変換器16を介して接続されるとともに、左右G入
力方向検出センサ31と、インフレータに着火するスク
イブ19a,19bおよびセーフィンセンサ21a,2
1bを有する点火回路18とが接続されている。
【0043】次に、側突用エアバッグ制御装置17によ
って行われるエアバッグ作動禁止制御を、図16のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0044】先ず、ステップ1 において左右G検出セン
サ31の信号をチェックし、ステップ2において、この
左右G検出センサ31がONしているか否かの判定を行
ない、ONしていない場合にはステップ1 に戻る。ま
た、ONしている場合にはステップ3 に進み、左右G検
出センサ31が左右のどちら側への加速度Gを検出した
かチェックする。そして右側からの加速度Gが検出され
た場合にはステップ4 に進んで、右側エアバッグの点火
を許可するとともに、反対側の左側エアバッグの作動を
禁止する。そしてステップ5 に進むと一定時間タイマが
スタートし、予め設定された一定時間to が経過するま
でステップ6 において禁止状態が保持される。そして、
ステップ6 において一定時間が経過(t>to )する
と、ステップ7 に進み、左側エアバッグの作動禁止が解
除された後、ステップ1 に戻る。
【0045】また、ステップ3 において、左側からの加
速度Gが検出された場合にはステップ8 に進んで、左側
エアバッグの点火を許可するとともに、反対側の右側エ
アバッグの作動を禁止する。そしてステップ9 に進むと
一定時間タイマがスタートし、予め設定された一定時間
to が経過するまでステップ10において禁止状態が保持
される。そして、ステップ10において一定時間が経過
(t>to )すると、ステップ11に進み、右側エアバッ
グの作動禁止が解除された後、ステップ1 に戻る。
【0046】また図17はこの発明の第3実施例を示す
もので、この制御装置は、左右の側突用エアバッグのう
ちの非衝突側エアバッグの作動禁止を、衝突荷重の入力
方向を機械的に検出することのできるセーフィングセン
サおよびタッチスイッチ式の衝突センサからの信号を利
用して制御している。なお、前述した図14に示す実施
例と同一の構成部分には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略して以下に説明する。
【0047】また図17は、側突用Gセンサ15と側突
エアバッグ用のタッチスイッチ式衝突センサ32a,3
2bとを備えたこの実施例の制御装置の回路図を示すも
ので、側突用エアバッグ制御装置17には、側突用Gセ
ンサ15がA/D変換器16を介して接続されるととも
に、インフレータに着火するスクイブ19a,19bお
よびセーフィンセンサ21a,21bが接続されてお
り、このセーフィンセンサ21a,21bとそれぞれ並
列に前記衝突センサ32a,32bが接続されている。
【0048】したがって、図14に示す実施例の場合と
同様に、側突用Gセンサ15が衝突を検出すると、例え
ば右側への側面衝突を検出するために専用に設けられて
いる右側セーフィングセンサ21aが、車体右側方向か
らの加速度Gによって先ずスイッチオンし、そのON信
号が側突用エアバッグ制御装置17に入力されると、先
ず右側エアバッグの作動が許容されるとともに、非衝突
側である左側エアバッグの作動が禁止される。
【0049】また同様に左側への側面衝突を検出するた
めに専用に設けられている左側セーフィングセンサ21
bが、車体左側方向からの加速度Gによって先ずスイッ
チオンし、そのON信号が側突用エアバッグ制御装置1
7に入力されると、左側エアバッグの作動が許容される
とともに、非衝突側である右側エアバッグの作動が禁止
され、図14に示す実施例と同様に、非衝突側エアバッ
グの展開を防止することができる。なお、図17におい
て符号32c,32dは、前述の衝突センサ32a,3
2bと同様のタッチスイッチ式衝突センサである。
【0050】さらに、図18ないし図20はこの発明の
第4実施例を示すもので、図20に示すように、車両の
運転席Dおよび助手席Pのそれぞれ側方となるサイドド
ア41の車室内側には、折畳まれたエアバッグとインフ
レータとを収容したサイドエアバッグモジュール42
a,42bが、ドアインナパネル(図示せず)に支持し
て設けられている。
【0051】また、運転席Dの前方には、ステアリング
ホイール43の中心部に、インフレータと共に装着され
た前突用のD席用エアバッグモジュール44が、また助
手席Pの前方のインストルメントパネル45内には、同
様にエアバッグとインフレータとを一体に納めた前突用
のP席用エアバッグモジュール46がそれぞれ設けられ
ており、車室内のセンタコンソール付近には、側面衝突
用および前面衝突用の各エアバッグの作動を制御するエ
アバッグ作動制御装置47と、衝突を検出する加速度セ
ンサ(以下Gセンサという。)48とを備えている。ま
た、加速度センサとしては、例えば図6に示した半導体
Gセンサ15がある。これはカンチレバー部15aの先
端側が錘となって揺動した際の変形に伴う抵抗変化で加
速度Gを検出するもので、加速度Gの大きさとともに、
その方向を正負の値でそれぞれ示すことができ、前記カ
ンチレバー部15aを車体前後方向に揺動可能に取付け
れば前突用Gセンサとして使用でき、車体前方を正
(+)、後方を負(−)の値で、また車体の左右方向に
揺動可能に取付ければ側突用Gセンサとして使用でき、
車体右側を正(+)、左側を負(−)の値でそれぞれ表
すことが可能である。
【0052】そして、車両衝突時に展開するエアバッグ
の作動を制御するエアバッグ制御装置17においては、
図18のブロック図に示すように、側面衝突用の加速度
センサ48aが車体側方からの衝突荷重を検出すると、
その検出値は、前記第1実施例の場合と同様に、A/D
変換器16によってデジタル信号化されて、側突用エア
バッグ制御装置17に入力される。そして単純積分した
値が正負のいずれとなるかの判定が行われ、またサイド
エアバッグモジュール42a,42bの各インフレータ
を着火するか否かの判定が行われる。
【0053】この点火判定では、検出された衝突荷重の
経時変化に基づいて、1〜100ミリセコンド(ms.)の
オーダで短時間区間積分と長時間区間積分とを行ない、
その短時間積分区間の積分値の絶対値が、予め設定され
ているしきい値の絶対値を超えた場合に側突用エアバッ
グを点火するようになっている。ところが、側面衝突の
場合には、例えば車体の右側面に衝突荷重が正側に加わ
った後、その揺れ返しが負側に生じて負側のしきい値を
超えてしまうが、この揺れ返しは衝突として検出され
ず、そのため非衝突側となる左側のエアバッグのスクイ
ブが点火せず、不要なエアバッグの展開を防止するよう
になっている。
【0054】さらに、この実施例のように側突用エアバ
ッグモジュール42a,42bとともに前突用のD席用
エアバッグモジュール44およびP席用エアバッグモジ
ュール46を備えている場合には、これらのエアバッグ
の中の一つが最初に展開した場合に、残りの全てのエア
バッグの展開を禁止するように制御する必要がある。
【0055】そこで、この実施例においては、側突用エ
アバッグの点火判定には、前突用制御装置47aからの
情報を入力して、前突エアバッグが先に展開していない
かチェックし、前突エアバッグが先に展開していた場合
には、前面衝突の衝突荷重が誤検出されたものと判断し
て、側突用エアバッグの点火を一定時間禁止するように
している。
【0056】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図19を参照して説明する。
【0057】車両の側面のサイドドア41の部分に他の
車両が衝突した側面衝突は、車体のほぼ中央に配設され
た加速度センサ48aによって検出される。この検出値
はA/D変換器16によってデジタル信号化された後、
側突用エアバッグ制御装置17に入力される。
【0058】側突用エアバッグ制御装置17において
は、検出値を単純積分した値が正負のいずれとなるかの
判定が行われる。また点火判定においては、例えば、経
時変化する入力データを1ms. のオーダで短時間区間積
分した積分値SSと、100ms. 前後のオーダで長時間
区間積分した積分値SLとをそれぞれ求め、これを演算
値として用いている。
【0059】この側突用エアバッグ制御装置17におい
て行われている制御を、図19のフローチャートに基づ
いて説明すると、まず、ステップ1 においては、入力さ
れるデータに基づいて短時間区間積分を行い、その積分
値SSを求める。次にステップ 2において同様にして長
時間区間積分を行い、その積分値SLを求め、ステップ
3 においては、短時間区間積分して求めた積分値SS
が、予め設定されているしきい値Vth以上であるかを判
定し、しきい値より小さい場合にはステップ1 に戻る。
【0060】またステップ3 において積分値SSがしき
い値より大きい場合には、ステプ4に進み、短時間区間
積分して得た積分値SSと、長時間区間積分して得た積
分値SLとの積が正であるか、すなわち積分値SSと積
分値SLとが共に正側あるいは共に負側にあるか調べ
る。両積分値SS,SLが正側と負側とに別れている場
合にはステップ1 にもどる。
【0061】そして、ステップ4 においてSS・SL>
0となる場合にはステップ5 に進む。ステップ5 では、
前突用エアバッグ制御装置47aからの情報に基づい
て、前突用エアバッグ44,46が先に点火されていな
いかチェックし、前突用エアバッグ44,46が共に点
火されていない場合はステップ6 に進む。
【0062】ステップ6 においては、短時間区間積分し
て得た積分値SSが正であるかどうか調べ、正であれば
ステップ7 に進んで運転席D側(右側)のサイドエアバ
ッグモジュール42aのインフレータのスクイブを点火
する。またステップ6 において積分値SSが負であれば
ステップ8 に進んで助手席P側(左側)のサイドエアバ
ッグモジュール12bのインフレータのスクイブを点火
する。
【0063】また、ステップ5 において、前突用エアバ
ッグ44,46のうち、いずれか一方、もしくは両方が
点火していた場合には、ステップ9 に進み、一定時間側
突用エアバッグの展開を禁止する。そして、一定時間経
過した後、側突用エアバッグの展開禁止が解除されてス
テップ1 に戻る。
【0064】また同様に、前突用エアバッグの点火判定
には、側突用制御装置47bからの情報を入力して、側
突用エアバッグが先に展開していないかチェックし、側
突用エアバッグが展開していない場合には、図21のブ
ロック図に示すように、前面衝突であると判断して前突
用エアバッグ44,46を点火し、また、側突用エアバ
ッグが先に展開していた場合には、側面衝突の衝突荷重
が誤検出されたものと判断して、前突用エアバッグの点
火を一定時間禁止するように制御する。
【0065】さらに、図22はこの発明の第5実施例を
示すもので、これは、前記各実施例の場合に衝突センサ
として用いていた半導体式加速度センサの代りに、メカ
ニカルな加速度(G)センサ51,52を用いてエアバ
ッグの点火制御を行うもので、前突用の点火制御回路
(図22において右半部分)と側突用の点火制御回路
(図22において左半部分)とが、互いのエアバッグ作
動を禁止する禁止回路(トランジスタTr1 ,Tr2 で
構成されている)を介して相互接続されており、それぞ
れ前突用GセンサON/OFF検出回路53と、側突用
GセンサON/OFF検出回路54とを備えている。そ
して、両GセンサON/OFF検出回路53,54のい
ずれか一方がGセンサ51またはGセンサ52のON状
態を検出すると、相手側の禁止回路を作動させて、不要
なエアバッグの展開を防止するようになっている。な
お、エアバッグ作動の禁止状態は、タイマ回路55によ
って一定時間保持された後、解除されるようになってい
る。なお、図22において符号56、57は、各エアバ
ッグを膨張させるインフレータのスクイブである。
【0066】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、各Gセンサ51,52には、ダイ
アグノーシス抵抗51a,52aの作用で常時電流が流
れており、各GセンサON/OFF検出回路53,54
の+(プラス)側にハイレベル信号が入力され、そして
各GセンサON/OFF検出回路53,54からはハイ
レベル信号が出力されている。
【0067】例えば、前突用Gセンサ51が先にONす
ると、前突用タッチセンサON/OFF検出回路53の
+側にローレベル信号が入力されることによってON状
態が検出され、この前突用タッチセンサON/OFF検
出回路53からローレベル信号が出力され、このローレ
ベル信号は側突用の禁止回路に入力される。
【0068】そして、トランジスタTr1 ,Tr2 から
なる側突用の禁止回路は、前突用タッチセンサON/O
FF検出回路53からローレベル信号が入力されると、
トランジスタがOFF状態となって、スクイブ56への
通電が遮断されて、側突用エアバッグの展開が禁止され
る。
【0069】また、この側突用エアバッグの展開禁止状
態は、タイマ回路55によって一定時間保持される。そ
して、一定時間経過すると、タイマ回路55からハイレ
ベル信号が出力されてトランジスタTr1 ,Tr2 から
なる側突用の禁止回路による禁止が解除され、側突用エ
アバッグの展開が許容される。
【0070】また側突用タッチセンサ52が先にONし
た場合には、同様にして前突用の禁止回路が作動して、
前突用エアバッグの展開を一定時間禁止するように制御
される。
【0071】したがって、この実施例の制御装置によれ
ば、前突用エアバッグと側突用エアバッグとのいずれか
一方のエアバッグが先に展開した場合に、他方のエアバ
ッグの展開を一定時間禁止するので、不要なエアバッグ
の展開を防止することができるとともに、非衝突側のエ
アバッグの誤作動を防止することによって、このエアバ
ッグが残されている方向への新たな衝突が発生した際
に、このエアバッグを展開させて有効に使用することが
できる。
【0072】また、前記各実施例は、それぞれ代表的な
一例を挙げて説明したもので、この発明の制御装置は、
これらの実施例に限定されるものでなく、他に例えば車
体後部への衝突(追突あるいはバック走行時の衝突)か
ら乗員を保護する後突用エアバッグ装置と組合わせた場
合の制御装置にも応用することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の車両用エ
アバッグの作動制御装置は、衝突方向に応じて必要な位
置のエアバッグを展開させるとともに、それ以外のエア
バッグの作動を禁止するので、確実に乗員を保護できる
とともに不要なエアバッグの展開を防止できる。また、
エアバッグの作動禁止を一定時間経過後に解除すれば、
その後に起る衝突時にこの未展開のエアバッグを展開さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は請求項1のクレームに対応するブロッ
ク図、(b)は請求項2のクレームに対応するブロック
図、(c)は請求項3のクレームに対応するブロック図
である。
【図2】この発明の第1実施例の制御装置の原理説明図
である。
【図3】第1実施例の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図4】第1実施例の制御装置で行われる制御を示すフ
ローチャートである。
【図5】第1実施例の制御装置で用いる演算値の線図で
ある。
【図6】加速度センサの一例である半導体Gセンサの斜
視図である。
【図7】水銀式のセーフィングセンサの斜視図である。
【図8】ローラマイト式のセーフィングセンサの斜視図
である。
【図9】第1実施例におけるエアバッグモジュールおよ
び制御装置の配置図である。
【図10】第1実施例の変形例の原理説明図である。
【図11】しきい値を超えた回数によって点火禁止制御
を行なう場合の演算値のグラフである。
【図12】しきい値を超えた合計時間によって点火禁止
制御を行なう場合の演算値のグラフである。
【図13】第1実施例の他の例のエアバッグ作動制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図14】この発明の第2実施例の制御装置の作動原理
を示すブロック図である。
【図15】第2実施例の制御装置の回路図である。
【図16】第2実施例の制御装置で行われる制御を示す
フローチャートである。
【図17】この発明の第3実施例の制御装置の主要な回
路構成を示す回路図である。
【図18】この発明の第4実施例の制御装置の構成を示
す説明図である。
【図19】第4実施例の制御装置で行われる制御を示す
フローチャートである。
【図20】第4実施例におけるエアバッグモジユールお
よび制御装置の配置図である。
【図21】第4実施例の制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図22】この発明の第5実施例の制御装置の主要な回
路を示す回路図である。
【図23】従来の前突用と側突用とを併せ持ったエアバ
ッグ装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 衝突センサ B 衝突方向割出し手段 C 点火信号出力手段 D 点火禁止手段 F 信号生成手段 K 点火禁止手段 P 一定時間点火禁止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 芳和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 藤田 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石井 直樹 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 松橋 俊明 愛知県刈谷市昭和町一丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 岡田 行史 愛知県刈谷市昭和町一丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の衝突時に展開して乗員を保護する
    複数のエアバッグの作動を制御する車両用エアバッグの
    作動制御装置において、 衝突を検知する衝突センサと、検出した衝突荷重の入力
    方向から衝突方向を割出す衝突方向割出し手段と、その
    割出された衝突方向に基づいて決定される位置のエアバ
    ッグに点火信号を出力する点火信号出力手段と、それ以
    外のエアバッグの点火を禁止する点火禁止手段とを有す
    ることを特徴とする車両用エアバッグの作動制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の衝突時に展開して乗員を保護する
    複数のエアバッグの作動を制御する車両用エアバッグの
    作動制御装置において、 衝突を検知する衝突センサと、衝突方向によって極性が
    変化する一つの衝突検出信号を生成する信号生成手段
    と、この生成された信号の極性によって衝突方向を識別
    する衝突方向識別手段と、識別される衝突方向に基づい
    て決定される位置のエアバッグに点火信号を出力する点
    火信号出力手段と、それ以外のエアバッグの点火を禁止
    する点火禁止手段とを有することを特徴とする車両用エ
    アバッグの作動制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の衝突時に展開して乗員を保護する
    複数のエアバッグの作動を制御する車両用エアバッグの
    作動制御装置において、 衝突を検知する衝突センサと、最初に入力された衝突検
    出信号から衝突方向を割出す衝突方向割出し手段と、そ
    の割出された衝突方向に基づいて決定される位置のエア
    バッグに点火信号を出力する点火信号出力手段と、それ
    以外のエアバッグの点火を一定時間禁止する一定時間点
    火禁止手段とを有することを特徴とする車両用エアバッ
    グの作動制御装置。
JP4234168A 1992-08-04 1992-08-10 車両用エアバッグの作動制御装置 Pending JPH0655996A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234168A JPH0655996A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 車両用エアバッグの作動制御装置
US08/560,591 US5609358A (en) 1992-08-04 1995-11-20 Activation control system for vehicular air bags

Applications Claiming Priority (1)

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JP4234168A JPH0655996A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 車両用エアバッグの作動制御装置

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JP4234168A Pending JPH0655996A (ja) 1992-08-04 1992-08-10 車両用エアバッグの作動制御装置

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JP (1) JPH0655996A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5978722A (en) * 1995-12-25 1999-11-02 Fujitsu Ten Limited Apparatus for determining collision for air bag
US8370026B2 (en) 2009-03-06 2013-02-05 Denso Corporation Activation device for occupant protection apparatus and method for activating the occupant protection apparatus
CN103409970A (zh) * 2013-07-30 2013-11-27 苏州豪建纺织有限公司 一种立式滚筒洗涤机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5978722A (en) * 1995-12-25 1999-11-02 Fujitsu Ten Limited Apparatus for determining collision for air bag
US8370026B2 (en) 2009-03-06 2013-02-05 Denso Corporation Activation device for occupant protection apparatus and method for activating the occupant protection apparatus
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Effective date: 19991116