JP3383816B2 - 車両用エアバッグ作動制御装置 - Google Patents

車両用エアバッグ作動制御装置

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JP3383816B2
JP3383816B2 JP22790592A JP22790592A JP3383816B2 JP 3383816 B2 JP3383816 B2 JP 3383816B2 JP 22790592 A JP22790592 A JP 22790592A JP 22790592 A JP22790592 A JP 22790592A JP 3383816 B2 JP3383816 B2 JP 3383816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の衝突を検知し
たときに、衝突方向に応じて前突用エアバッグまたは側
突用エアバッグを展開させて乗員を保護するための車両
用エアバッグ作動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時の安全性を高めるために、車
両の前面衝突および側面衝突に備えて、前面衝突用と側
面衝突用との2種類のエアバッグ装置を搭載する場合が
あり、例えば、特願平3−293551号の願書に添付
した明細書(特開平5−105022号公報)に記載さ
れているものがある。
【0003】これは図11に示すように、車室内の助手
席の前方のインストルメントパネル1に前面衝突用エア
バッグ装置2が、また助手席の側方のサイドドア3内に
側面衝突用エアバッグ4がそれぞれ設けられている。そ
して、例えば車両の正面衝突時は、前面衝突用エアバッ
グ装置2の図示してないインフレータが着火し、発生す
るガスによってエアバッグが膨張し、乗員の前面に展開
して、二次衝突から頭部や胸部等を保護し、また側面衝
突用エアバッグ4は、側面衝突時に、前記前面衝突用エ
アバッグ装置2のインフレータで発生したガスが、弁の
切替え操作によりダクト5,6を介して供給されて膨張
し、乗員の側方に展開して、サイドドア3の窓ガラス等
との二次衝突から乗員を保護する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、前面衝突用のエ
アバッグ装置と側面衝突用エアバッグ装置とを合せて装
備する場合には、それぞれの点火制御を独立して行うの
が一般的である。また、前面衝突と側面衝突とは車両の
衝突形態で区別され、主に前方向に減速度が発生する場
合に乗員は前方へ移動し、前突用のエアバッグが必要と
され、また主に左右方向に加速度が加わる場合には、乗
員は左または右方向に移動するため側突用のエアバッグ
が必要とされる。
【0005】ところで、例えば側面衝突のうち、走行中
の車両の側面に他の車両が衝突した場合は、左右方向の
加速度と前後方向の加速度との両方が検出される。また
斜め前方や斜め側方からの衝突の場合にも、前後方向の
加速度と左右方向の加速度とが共に検出されることがあ
る。
【0006】このような衝突形態の場合には、実際の衝
突規模は、エアバッグを作動させるレベルであるにもか
かわらず、前面衝突用と側面衝突用との両センサにおい
て、検出される衝突レベルはそれぞれ低いものとなっ
て、各エアバッグを作動させるものとはならない場合が
ある。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、衝突時における2方向からの加速度を合成したベ
クトル値から、衝突方向を検出するとともに衝突方向に
よって作動させるエアバッグを予め設定できる車両用エ
アバッグ作動制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として請求項1の発明は、図1に示すように、
車両の前面衝突時に展開する前突用エアバッグと、側面
衝突時に展開する側突用エアバッグとを備えた車両用エ
アバッグ作動制御装置において、車両の前後方向と側面
方向との2方向からの加速度を検出する加速度センサA
と、この加速度センサAによって検出された2方向の加
速度をベクトル演算によって合成し、合成したベクトル
値から、車両の衝突が前後方向または側面方向であるか
を検出する衝突方向検出手段Bと、前記ベクトル値か
ら、前記衝突方向検出手段Bにより検出された車両の衝
突方向における加速度を検出する衝突加速度検出手段E
と、車両の衝突方向によって、前記前突用エアバッグま
たは前記側突用エアバッグうち、いずれか一方を作動
させることを予め設定する作動エアバッグ設定手段D
と、前記衝突方向検出手段Bによって検出された車両の
衝突方向と前記作動エアバッグ設定手段Dの設定内容と
に基づいて、前記前突用エアバッグまたは前記側突用エ
アバッグのいずれか一方を作動させることを決定する作
動エアバッグ決定手段Cと、前記衝突加速度検出手段E
が所定値以上の加速度を検出したときに、前記作動エア
バッグ決定手段Cによって決定された前突用エアバッグ
または前記側突用エアバッグの一方を作動させるエアバ
ッグ作動手段F1,F2とを有することを特徴としてい
る。また、請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記側突用エアバッグに対応するインフレータに着
火して前記側突用エアバッグを展開させるスクイブと電
源との間に、車体に一定以上の衝突荷重が加わった場合
に導通されるセーフィングセンサが設けられていること
を特徴としている。さらに、請求項3の発明は、前記衝
突方向検出手段Bにより検出される前突エリアと側突エ
リヤとの境界部分は、所定の角度範囲で重複していると
ともに、前記作動エアバッグ設定手段Dは、前記衝突方
向検出手段Bにより、前記所定の角度範囲で衝突が発生
したことが検出された場合に、前記前突用エアバッグお
よび前記側突用エアバッグの両方を作動させることを設
定する機能を備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記のように構成することによって、請求項1
の発明は、例えば、加速度センサAが検出した2方向の
加速度をベクトル演算によって合成し、合成されたベク
トル値から、衝突方向検出手段Bにより車両の衝突方向
が前後方向または側面方向であるかが検出され、かつ、
衝突加速度検出手段Eがその衝突方向における加速度を
検出する。一方、作動エアバッグ設定手段Dにより、車
両の衝突方向に応じて、前突用エアバッグまたは側突用
エアバッグのうち、いずれか一方のエアバッグを作動さ
せることが予め設定されている。そして、作動エアバッ
グ設定手段Dと、前記衝突方向検出手段Bによって検出
された衝突方向とに基づいて、前突用エアバッグまたは
側突用エアバッグのいずれを展開させるのかが、作動エ
アバッグ決定手段Cにより決定される。そして、車両の
前後方向または側面方向の衝突時に、前記衝突加速度検
出手段Eが所定以上の加速度を検出すると、エアバッグ
作動手段F1,F2により、前突用エアバッグまたは側
突用エアバッグのいずれか一方が展開され、衝突の方向
に応じたエアバッグが的確に展開される。また、請求項
2の発明は請求項1と同様の作用が生じるほかに、非衝
突時や、側面衝突時に加わる荷重が小さい場合には、セ
ーフィングセンサが導通されず、エアバッグの不要な展
開を防止することができる。請求項3の発明によれば、
請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、所
定の角度範囲で衝突が発生したことが検出された場合
に、前突用エアバッグおよび側突用エアバッグの両方が
作動される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の車両用エアバック作動制御
装置の一実施例を図2ないし図10に基づいて説明す
る。
【0011】図5に示すように、車両の運転席Mおよび
助手席Pのそれぞれ側方となるサイドドア11の車室内
側には、折畳まれたエアバッグとインフレータとを収容
したサイドエアバッグモジュール12a,12bが、ド
アインナパネル(図示せず)に支持して設けられてい
る。また車体のほぼ中央に位置するセンタコンソールの
下部には、各エアバッグの作動を制御するエアバッグ作
動制御装置13と、衝突を検出する加速度センサ(以下
Gセンサという。)14とを備えている。
【0012】また、運転席Mの前方には、ステアリング
ホイール15の中心部に、インフレータと共に装着され
た前突用のM席用エアバッグモジュール16が、また助
手席Pの前方のインストルメントパネル17内には、同
様にエアバッグとインフレータとを一体に納めた前突用
の助手席用エアバッグモジュール18がそれぞれ設けら
れている。
【0013】そして、前記Gセンサ14としては、例え
ば図8に示した半導体Gセンサ19がある。これは金属
製で板状のカンチレバー部19aと、このカンチレバー
部19aの付根に形成されたゲージ部19bと、カンチ
レバー部19aの先端側が錘となって揺動した際のゲー
ジ部19bの変形に伴う抵抗変化を信号として取り出す
集積回路部19cとから構成されている。この半導体G
センサ19は、カンチレバー部19aが車体の前後方向
へ揺動可能に取付ければ前突用Gセンサとして使用で
き、車体前方を正(+)、後方を負(−)の値で表し、
またカンチレバー部19aが車体の左右方向に揺動可能
に取付ければ側突用Gセンサとして使用でき、前進時の
車体右方向を正(+)、左方向を負(−)の値で表すこ
とができる。
【0014】また、エアバッグの作動を制御する前記制
御装置13は、図2のブロック図に示すように、車両の
前面衝突を検出する前後方向加速度センサ14aと側面
衝突を検出する左右方向加速度センサ14bとが検出し
た検出値を、それぞれデジタル信号に変換するA/D変
換器22,23と、この両A/D変換器22,23から
入力されるデジタル信号に基づいて、エアバッグの点火
判定および各種演算を行うマイクロプロセッサ24とを
有しており、このマイクロプロセッサ24と前記エアバ
ッグ12a,12b,16,18の点火回路25の各ス
クイブ26a,26b,26c,26dとの間は、マイ
クロプロセッサ24から出力される点火信号がそれぞれ
に伝達されるように結線されるとともに、各スクイブ2
6a,26b,26c,26dは、セーフィングセンサ
27をそれぞれ介して電源に接続されている。
【0015】また、前記セーフィングセンサ27として
は、非衝突時におけるエアバッグの誤作動を防止するも
ので、例えば図9に示す水銀式のセーフィングセンサ2
1や、図10に示すローラマイト式のセーフィングセン
サ31がある。
【0016】前者のセーフィングセンサ21は、試験管
状の容器22内に所定量の水銀23を入れ、その容器2
2の上部に陰陽の電極50,50を離間させて配設した
状態で密封したもので、衝突荷重が加わる方向(車体の
左または右方向)に傾斜させた状態に取付けられる。そ
して、常態においては重力の作用によって容器22の底
に溜った水銀23は、側面衝突時に車体に一定以上の衝
突荷重が加わると、その慣性力にって容器22内の水銀
23は傾斜内面を上昇して電極50の位置まで移動して
両電極50,50を導通させる。また、非衝突時や加わ
る荷重が小さい場合には、容器22内の水銀23が電
50の位置まで移動せず、したがって、セーフィングセ
ンサ21が導通しないためスクイブは点火せず、エアバ
ッグの不要な展開を防止することができるとともに、非
衝突側のエアバッグを点火させずに残しておくことによ
って、その後に発生する側突時に、このエアバッグを有
効に利用できる。
【0017】また後者のセーフィングセンサ31は、外
側にプレートスプリング26の一端側が巻き付けられた
ローラ32と、このローラ32の表面に形成された回転
接点28と、前記プレートスプリング26の巻かれてい
ない他端側に形成された開口部から突出した固定接点2
9とを備えている。そして、非作動時には、プレートス
プリング26の所期セット荷重により、ローラ32は
トッパ30に当っており、固定接点29と回転接点28
は離れている。そして、車体側面に衝突荷重が加わる
ローラ32が回転し、ローラ32に設けられた回転接点
28が移動して固定接点29に接触してON信号を出力
するようになっている。
【0018】そして、マイクロプロセッサ24において
は、図3に示すように、前後方向加速度センサ14aと
左右方向加速度センサ14bとがそれぞれ検出した検出
値をA/D変換し、更に積分等によって加工したデータ
fx ,fy に基づいてベクトル演算を行い、衝突強さと
衝突方向とを求める。
【0019】即ち衝突強さは、(fx 2 +fy 2 )の平
方根を求め、その値が予め設定されたしきい値fThより
大きいか否かの比較を行ない、また衝突方向θは、(ta
n -1・fy /fx )を求め、その衝突方向θの値(=角
度)から展開すべきエアバッグを決定する。
【0020】その結果、(fx 2 +fy 2 )の平方根が
しきい値より大きな場合には、衝突方向θに該当する位
置のエアバッグモジュールのインフレータを着火させ
て、発生するガスによってエアバッグを膨張展開させ
る。
【0021】また、マイクロプロセッサ24にて演算に
用いる数値としては、図6に示すように、両加速度セン
サ14a,14bのそれぞれの検出値Gx ,Gy をその
まま用いるか、または、この検出値Gx ,Gy の一回積
分値Vx ,Vy を使用するか、または検出値Gx ,Gy
の二回積分値Sx ,Sy を使用することができる。なお
一回積分値Vx ,Vy は、衝突の速度に衝突時該当し、
二回積分値Sx ,Syはの乗員の移動距離に該当する。
【0022】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図3および図4を参照して説明すると、先ず、
車両の側面のサイドドア11の部分に他の車両が衝突し
た場合には、車体のほぼ中央に設けられた加速度センサ
14のうちの前後方向加速度センサ14aと左右方向加
速度センサ14bが、それぞれ車体の前後方向と左右方
向との加速度を検出する。その検出値Gx ,Gy は、A
/D変換された後、図3に示すようにそれぞれ判定演算
に用いる演算値fx ,fy に加工される。そして、ステ
ップ1 において、衝突強さ、すなわち(fx 2 +fy 2
)の平方根が計算される。またステップ2 では、衝突
方向θ、すなわち(tan -1・fy /fx )が計算され
る。そして、ステップ3 においては、求められた(fx
2 +fy 2 )の平方根と、しきい値fThの比較を行な
い、根がしきい値以下の場合にはステップ1 に戻り、エ
アバッグは展開させない。またステップ3 において(f
x 2 +fy 2 )の平方根がしきい値より大きい場合には
ステップ4 に進む。
【0023】ステップ4 においては、ステップ2 で算出
された衝突方向θの値に基づいて、展開させるエアバッ
グの決定を行う。例えば、図4に示すように、求めたθ
の値の絶対値より前突しきい値の方が大きい場合、すな
わち lθl <θF の場合は、前面衝突と判断して、ステ
アリングホイール15の中心に配設されている前突用の
D席用エアバッグモジュール16と、助手席Pの前方の
インストルメントパネル17内に配設されている前突用
の助手席用エアバッグモジュール18のそれぞれのイン
フレータを着火し、発生するガスによってエアバッグを
膨張・展開させて、ステアリングホイール15やインス
トルメントパネル17等との二次衝突から乗員を保護す
る。
【0024】また、求めたθの値が、−θS <θ<−θ
F の場合は、車体の左側面への衝突と判断して、左側の
サイドドア内に収容されているサイドエアバッグモジュ
ール12bのインフレータを着火し、発生するガスによ
ってエアバッグを膨張・展開させて、左側サイドドア内
壁や窓ガラスとの二次衝突から乗員を保護する。
【0025】さらに、求めたθの値が、θF <θ<θS
の場合は、車体の右側面への衝突と判断して、右側のサ
イドドア内に収容されているサイドエアバッグモジュー
ル12aのインフレータを着火し、発生するガスによっ
てエアバッグを膨張・展開させて、右側サイドドア内壁
や窓ガラスとの二次衝突から乗員を保護する。
【0026】したがって、車両の衝突時に、前方衝突を
検出するセンサと側面衝突を検出するセンサとが共に衝
突を検出した場合に、前方と側方との2方向の加速度G
をベクトル演算し、求めたベクトル値によって、エアバ
ッグの点火判定および点火方向の判定および点火するエ
アバッグの決定を行うので、不要なエアバッグを展開さ
せるような誤作動がなく、また的確なエアバッグを膨張
・展開させることができる。
【0027】このとき、側突の場合は、衝突荷重を吸収
する部材として、サイドドア等の車体側部構成材のみで
衝撃吸収量が、エンジンルーム内に設置された各種の部
品やシャーシ材等が圧縮されて衝撃を吸収する前突の場
合と比べて、衝突の影響が乗員に及び易いという問題が
あった。そのため、側突の判定基準、すなわち、側突し
きい値を前突のしきい値に比べて小さく設定している。
【0028】例えば図7に示すように、車体前面から左
右に角度θ(θ=約30度)ずつ開いた扇形の前突エリ
ヤ内への衝突においては、衝撃吸収量が多いため衝突の
判定基準とする値を大きく設定し、また、車体側面から
斜め前方へ90−θ度開いた側突エリヤ内の衝突におい
ては、サイドドア等による衝撃吸収量が少ないため、乗
員を確実に保護できるように、衝突の判定基準とする値
を前突の場合より小さく設定して、前突の場合よりも比
較的小さな衝突荷重であっても、衝突と判定して、乗員
の安全を確保するようになっている。
【0029】また、前記前突エリヤと側突エリヤとの境
界部分は、所定の角度α(約5〜10度)の範囲で重複
するようになっており、この角度αの範囲に衝突した場
合には、前突用エアバッグと側突用エアバッグとの両方
が展開して、乗員を保護するようになっている。
【0030】なお、前記実施例は、代表的な一例を挙げ
て説明したもので、この発明の衝突検出装置は、この実
施例に限定されるものではなく、例えば後突(追突や後
方走行時の衝突)用エアバッグ装置を備えた車両にも適
用してよい。
【0031】また、前記実施例においては、この発明の
衝突検出装置を、車両用エアバッグ装置の衝突センサと
して用いた場合について説明したが、車両用エアバッグ
装置以外に、例えばシートベルトのロック機構や他のパ
ッシブレストレイントシステムや安全設備の衝突検出装
置にも適用することができる。なお、前述した制御装置
13が、この発明の衝突方向検出手段B、作動エアバッ
グ決定手段C、作動エアバッグ設定手段D、衝突加速度
検出手段E、エアバッグ作動手段F1,F2に相当す
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、車両衝突時の前後方向と左右方向との2方向から
の加速度をベクトル演算によって合成し、求められたベ
クトル値に基づいて、衝突方向および衝突加速度を検出
するとともに、衝突方向に応じて作動エアバッグを設定
するので、衝突方向が高精度に検出されるとともに、衝
突方向に応じていずれか一方のエアバッグを展開させる
ことができる。また、請求項2の発明によれば、請求項
1の発明と同様の効果を得られるほかに、側面衝突が一
定値以上になった場合に、セーフィングセンサが導通さ
れてインフレータに着火されるため、不要なエアバッグ
の展開を防止することができる。請求項3の発明によれ
ば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他
に、所定の角度範囲で衝突が発生したことが検出された
場合に、前突用エアバッグおよび側突用エアバッグの両
方が作動される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図2】この発明の制御装置の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】エアバッグの制御プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図4】演算値と衝突方向との関係を示す説明図であ
る。
【図5】エアバッグモジュールおよび制御装置の配置図
である。
【図6】比較判定に用いる演算値の種類を示す説明図で
ある。
【図7】車体部位別に設定されたしきい値の大きさを示
す説明図である。
【図8】半導体加速度センサの斜視図である。
【図9】水銀式のセーフィングセンサの斜視図である。
【図10】ローラマイト式のセーフィングセンサの斜視
図である。
【図11】従来の前突用エアバッグと側突用エアバッグ
とを併せ持つエアバッグ装置の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 サイドドア 12a サイドエアバッグモジュール 12b サイドエアバッグモジュール 13 制御装置 14 加速度センサ 14a 前後方向加速度センサ 14b 左右方向加速度センサ 15 ステアリングホイール 16 前突用のM席用エアバッグ 17 インストルメントパネル 18 前突用のP席用エアバッグ 19 半導体Gセンサ 21,27,31 ーフィングセンサ 24 マイクロプロセッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 行史 愛知県刈谷市昭和町一丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−281455(JP,A) 実開 平3−121155(JP,U) 特表 平4−500642(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前面衝突時に展開する前突用エア
    バッグと、側面衝突時に展開する側突用エアバッグとを
    備えた車両用エアバッグ作動制御装置において 両の前後方向と側面方向との2方向からの加速度を検
    出する加速度センサAと、この加速度センサAによって
    検出された2方向の加速度をベクトル演算によって合成
    し、合成したベクトル値から、車両の衝突が前後方向ま
    たは側面方向であるかを検出する衝突方向検出手段B
    と、前記ベクトル値から、前記衝突方向検出手段Bによ
    り検出された車両の衝突方向における加速度を検出する
    衝突加速度検出手段Eと、車両の衝突方向によって、前
    記前突用エアバッグまたは前記側突用エアバッグのう
    ち、いずれか一方を作動させることを予め設定する作動
    エアバッグ設定手段Dと、前記衝突方向検出手段Bによ
    って検出された車両の衝突方向と前記作動エアバッグ設
    定手段Dの設定内容とに基づいて、前記前突用エアバッ
    グまたは前記側突用エアバッグのいずれか一方を作動さ
    せることを決定する作動エアバッグ決定手段Cと、前記
    衝突加速度検出手段Eが所定値以上の加速度を検出した
    ときに、前記作動エアバッグ決定手段Cによって決定さ
    れた前突用エアバッグまたは前記側突用エアバッグの一
    方を作動させるエアバッグ作動手段F1,F2とを有す
    ることを特徴とする車両用エアバッグ作動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記側突用エアバッグに対応するインフ
    レータに着火して前記側突用エアバッグを展開させるス
    クイブと電源との間に、車体に一定以上の衝突荷重が加
    わった場合に導通されるセーフィングセンサが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバ
    ッグ作動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記衝突方向検出手段Bにより検出され
    る前突エリアと側突エリヤとの境界部分は、所定の角度
    範囲で重複しているとともに、前記作動エアバッグ設定
    手段Dは、前記衝突方向検出手段Bにより、前記所定の
    角度範囲で衝突が発生したことが検出された場合に、前
    記前突用エアバッグおよび前記側突用エアバッグの両方
    を作動させることを設定する機能を備えていることを特
    とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ作
    動制御装置。
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