JPH065590B2 - デイスクプレ−ヤ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。

Ａ 産業上の利用分野 Ｂ 発明の概要 Ｃ 従来の技術 Ｄ 発明が解決しようとする問題点 Ｅ 問題点を解決するための手段 Ｆ 作 用 Ｇ 実施例 Ｇ−１ 要部の構成及びディスクカートリッジ（第１
図，第２図，第３図，第４図，第５図） Ｇ−２ ディスクカートリッジ及びディスク着脱動作
（第３図，第４図，第５図） Ｈ 発明の効果 Ａ 産業上の利用分野 本発明は、ディスク装着部に装着されたディスクをクラ
ンプ部で固定して、情報の記録もしくは再生に供するよ
うにしたディスクプレーヤに関する。

Ｂ 発明の概要 本発明は、ディスク装着部に装着されたディスクを支持
アーム部材により支持されたクランプ部を用いて固定す
るディスクプレーヤにおいて、クランプ部を支持する支
持アーム部材を主シャーシ部材に取り付け、ディスク装
着部を主シャーシ部材に付勢手段が介在せしめられて移
動可能に支持された副シャーシ部材に設置するととも
に、支持アーム部材に係合する案内部と副シャーシ部材
に係合する係合部とを備えたロッキング部材を主シャー
シ部材に回動可能に取り付け、副シャーシ部材が上記デ
ィスク装着部にディスクに係合する位置をとらせるべく
主シャーシ部材に対して付勢手段の付勢力に抗して移動
するとき、ロッキング部材が副シャーシ部材の移動によ
り回動せしめられ、その案内部によって支持アーム部材
にクランプ部をディスク装着部に近接させる作動位置を
とらせるとともに、その係合部によって付勢手段の付勢
力に抗して副シャーシ部材を移動位置に拘束するものと
なる構成をとることにより、比較的簡単で、大なる作動
スペースを要さない構成のもとに、ディスク装着部への
ディスクの装着及びディスク装着部に装着されたディス
クのクランプ部材による固定が自動的に、しかも、確実
に行われるようにしたものである。

Ｃ 従来の技術 円盤状記録媒体としてのディスクは、中央部に設けられ
た透孔、即ち、中央孔を有し、その周囲に情報が記録さ
れる記録面が拡がるものとされ、記録面への情報の記録
もしくは記録面に記録された情報の再生に供されるに際
しては、所定のディスク装着部にその中央孔の周囲部分
が係合せしめられて装着され、さらに、ディスク装着部
に係合した中央孔の周囲部分がクランプ部によって押さ
えられてディスク装着部に固定され、回転駆動される。

斯かるディスクを用いての情報の記録もしくは再生をす
べくディスク装着部とクランプ部とを備えたディスクプ
レーヤにおいては、ディスクがディスク装着部に装着さ
れてクランプ部により押さえられた状態ではディスクが
ディスク装着部とクランプ部とによって挾持されること
になるが、斯かる状態とするためのディスクのディスク
装着部への装着動作及びディスク装着部に装着されたデ
ィスクに対するクランプ部による押さえ動作が、自動的
に行われるようにされることが望まれ、そのためのディ
スク装着部及びクランプ部を含んだディスク自動装着機
構が種々提案されている。斯かるディスク自動装着機構
としては、例えば、ディスク装着部とクランプ部とを、
ディスク装着部に対してクランプ部を近接及び離隔せし
め得るようにして対向配置するとともにディスク搬送手
段を設け、クランプ部がディスク装着部から離隔した状
態で、ディスク搬送手段にディスクをディスク装着部の
位置まで搬送してディスク装着部に載置する動作を行わ
せ、その後、クランプ部にディスク装着部に近接してデ
ィスク装着部に載置されたディスクを押さえて固定させ
る動作を行わせるようにするものが、広く採用されてい
る。

Ｄ 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述の如くディスク自動装着機構を備え
たディスクプレーヤは、そのディスク自動装着機構に係
る部分が、複雑な構成を有し、誤動作を生じ易いものと
なる傾向にあり、また、ディスク自動装着機構を構成す
るディスク搬送手段やクランプ部等の可動部の夫々が比
較的大なる作動スペースを必要とするものとなり、その
ため、ディスクプレーヤの容積の増大がもたらされると
いう問題を伴う。特に、ディスクを、不使用時において
その記録面を損傷あるいは埃塵による汚損から保護すべ
く全体的に収容し、かつ、その使用に際しても、ディス
クを内蔵した状態でディスクプレーヤに装着されるディ
スクカートリッジが装着され、そのディスクカートリッ
ジに内蔵されたディスクを用いての情報の記録もしくは
再生を行うようにされたディスクプレーヤにあっては、
上述の如くディスク自動装着機構が、ディスクカートリ
ッジを保持するカートリッジ装着部や、ディスクカート
リッジが備える内蔵ディスクを外部に臨ませるための開
口部に対する開閉蓋体に、ディスクカートリッジがカー
トリッジ装着部により保持された状態で、開口部を開状
態にする位置をとらせる蓋体開閉手段等をも含むものと
なり、そのため、構成が一層複雑化するとともに動作の
確実性が低下する不都合が生じ、また、各作動部間にお
ける動作タイミングに関しての煩わしい調整が要求され
ることになる虞がある。

斯かる点に鑑み、本発明は、比較的簡単で、必要とされ
る作動スペースが小とされる構成のもとに、比較的単純
な動作をもって、ディスク装着部へのディスクの装着及
びディスク装着部に装着されたディスクのクランプ部に
よる固定を自動的にかつ確実に行うことができ、特に、
ディスクを内蔵したディスクカートリッジが装着されて
用いられるものとされるに好適なディスクプレーヤを提
供することを目的とする。

Ｅ 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係るディスクプレー
ヤは、ディスク装着部に対するクランプ部を支持し、ク
ランプ部をディスク装着部に近接させる作動位置とディ
スク装着部から離隔させる作動位置とをとる支持アーム
部材が取り付けられた主シャーシ部材と、上述のディス
ク装着部が設置されるとともに被ロック部が設けられ、
主シャーシ部材に移動可能に支持された副シャーシ部材
と、主シャーシ部材及び副シャーシ部材の両者に係合し
て、副シャーシ部材を主シャーシ部材に対して所定の方
向に付勢する付勢手段と、支持アーム部材に係合してそ
の位置規制を行う案内部と副シャーシ部材に設けられた
被ロック部に係合する係合部とを有して主シャーシ部材
に回動可能に支持されロッキング部材とを備えて構成さ
れる。そして、ロッキング部材は、副シャーシ部材がデ
ィスク装着部にディスクに係合する位置をとらせるべく
主シャーシ部材に対して付勢手段の付勢力に抗して移動
するとき、副シャーシ部材の移動により回動せしめられ
て、その案内部により支持アーム部材に作動位置をとら
せるとともに、その係合部により付勢手段の付勢力に抗
して副シャーシ部材を移動位置に拘束するものとされ
る。

Ｆ 作 用 上述の如くの本発明に係るディスクプレーヤにおいて
は、ディスク装着部が設置された副シャーシ部材は、主
シャーシ部材に対して付勢手段の付勢力に抗する方向の
移動を行い、所定の移動位置に達するとき、ディスク装
着部にディスクに係合する位置をとらせる。そして、副
シャーシ部材は斯かる移動を行うとき、その被ロック部
に係合する係合部を有したロッキング部材を主シャーシ
部材に対して回動させる。副シャーシ部材が所の移動位
置に達すると、副シャーシ部材によって回動せしめられ
たロッキング部材は、支持アーム部材に係合した案内部
によって支持アーム部材の位置制御を行い、支持アーム
部材を作動位置に拘束する。作動位置に拘束された支持
アーム部材に支持されたクランプ部は、ディスクに係合
する位置をとるものとされたディスク装着部に近接せし
められ、ディスク装着部に装着されたディスクを押へて
ディスク装着部に固定させる。

また、このときロッキング部材は、相対的に、支持アー
ム部材によってその案内部が係止され、主シャーシ部材
に対して回動できない状態とされる。これにより、ロッ
キング部材は、その係合部に被ロック部をもって係合し
た副シャーシ部材を、付勢手段の付勢力に抗して拘束す
ることになり、副シャーシ部材はディスク装着部にディ
スクを装着せしめた移動位置に拘束され、その結果、デ
ィスクがディスク装着部に装着されクランプ部によって
ディスク装着部に固定された状態が維持される。

このように、本発明に係るディスクプレーヤにあって
は、副シャーシ部材が主シャーシ部材に対して付勢手段
の付勢力に抗して移動せしめられるだけで、ディスクを
ディスク装着部に装着してクランプ部によってディスク
装着部に固定し、かつ、その状態を維持する動作が自動
的にかつ確実に行われ、しかも、斯かる確実な動作が、
クランプ部を支持する支持アーム部材を備えた主シャー
シ部材と、ディスク装着部とを備えて主シャーシ部材に
対する単純な移動を行う副シャーシ部材と、主シャーシ
部材に回動可能に支持されて支持アーム部材と副シャー
シ部材とに係合し、副シャーシ部材の移動に伴って単純
な回動を行うロッキング部材とを含む比較的簡単な構成
で得られることになる。

Ｇ 実施例 Ｇ−１ 要部の構成及びディスクカートリッジ（第１
図，第２図，第３図，第４図，第５図） 以下に、本発明に係るディスクプレーヤの一例について
図を参照して述べるが、この例は、ディスクを内蔵する
とともにディスクを外部に臨ませる開口部と開口部に対
する可動蓋体とを有するディスクカートリッジが装着さ
れ、そのディスクカートリッジに内蔵されたディスクを
用いての情報の記録もしくは再生を行うものとされてい
る。

第１図は、本発明に係るディスクプレーヤの一例の要部
を分解して示す。

この例は、主シャーシ部材である固定シャーシ１０と、
この固定シャーシ１０に移動可能に支持される副シャー
シ部材としての可動シャーシ４０とを備えるものとされ
ている。そして、固定シャーシ１０には、カートリッジ
装着部２０が設けられており、このカートリッジ装着部
２０は、固定シャーシ１０に形成された切抜孔１０ａを
挾む固定シャーシ１０の対向側縁部に取り付けられた一
対のカートリッジ案内部２１ａ及び２１ｂを有して形成
されている。

カートリッジ装着部２０にはディスクを内蔵したディス
クカートリッジが装着されるが、斯かるディスクカート
リッジとしては、例えば、第２図に示される如くのもの
が用いられる。この第２図に示されるディスクカートリ
ッジ３０は匣体３１を有しており、その内部にディスク
Ｄが収納されている。匣体３１の底板３１ａには、収納
されたディスクＤの中央孔Ｄ’及びその周囲部分に対応
する位置からディスクＤの外周縁部の一部分に対応する
位置まで半径方向に伸びる開口部３２が設けられてお
り、また、第２図には表れていない上板には、ディスク
Ｄの中央孔Ｄ’及びその周囲部分に対応する位置に円形
開口部３３が設けられている。

さらに、匣体３１には、開口部３２及び３３を開状態と
する位置と閉状態とする位置をとるものとされた可動蓋
体３４が、底板３１ａ及び上板に対して摺動可能に取り
付けられている。可動蓋体３４には、開口部３２が近接
する匣体３１の外縁部に一端が係止されたばね部材３５
の他端が係止されており、このばね部材３５によって、
可動蓋体３４は、通常、第２図において一点鎖線で示さ
れる如くの開口部３２及び３３を閉状態とする位置をと
るべく付勢されている。可動蓋体３４には、後述する開
閉アーム機構によって、開口部３２及び３３を閉状態と
する位置から第２図において実線で示される如くの開口
部３２及び３３を開状態とする位置に、ばね部材３５に
よる付勢力に抗して移動せしめられるとき、開閉アーム
機構の一部に係合する切欠部３６が形成されている。な
お、匣体３１の底板３１ａの対向側縁部には夫々ロック
用凹部３７が設けられており、ディスクカートリッジ３
０がカートリッジ装着部２０に装着される場合に、ディ
スクカートリッジ３０がカートリッジ装着部２０に対し
て固定され得るようになされている。

このように構成されるディスクカートリッジ３０は、固
定シャーシ１０に備えられたカートリッジ装着部２０に
装着されるに際してはカートリッジ装着部２０に、その
外部から、カートリッジ案内部２１ａ及び２１ｂに案内
されて第１図における矢印Ｑで示される方向に挿入さ
れ、所定の挿入位置においてカートリッジ装着部２０に
対して固定される。

また、固定シャーシ１０の対向側縁部から垂下する側板
部１８の夫々には、傾斜透孔１８ａ及び１８ｂが設けら
れており、これら傾斜透孔１８ａ及び１８ｂには、可動
シャーシ４０の対向側縁部から垂下する側板部４１の夫
々に軸着される係合部材１９ａ及び１９ｂが、夫々、嵌
合せしめられる。そして、係合部材１９ａ及び１９ｂは
夫々傾斜透孔１８ａ及び１８ｂ内を移動し、それに伴っ
て、可動シャーシ４０が、係合部材１９ａ及び１９ｂの
傾斜透孔１８ａ及び１８ｂに伴う移動の範囲内で、固定
シャーシ１０に対し、矢印Ｑで示されるカートリッジ装
着部２０へのディスクカートリッジ３０の挿入方向に移
動すると同時に、傾斜透孔１８ａ及び１８ｂの傾斜に従
っての昇降移動を行うようにされている。

可動シャーシ４０には、回動駆動されるディスク装着部
４２が、固定シャーシ１０に設けられた切抜孔１０ａに
臨ましめられるべく設置されており、また、光学ヘッド
手段４３が、可動シャーシ４０の下面側に取り付けられ
た２本の案内軸部材４４によって可動シャーシ４０に形
成された切抜孔４０ａ内で移動可能に支持されて設置さ
れている。光学ヘッド手段４３は、ディスクカートリッ
ジ３０がカートリッジ装着部２０に装着され、それに内
蔵されたディスクＤが、開状態とされた開口部３２を通
じて、固定シャーシ１０に設けられた切抜孔１０ａに臨
ましめられたディスク装着部４２に装着され、ディスク
カートリッジ３０内で回転せしめられる状態において、
ディスクＤへの情報記録もしくはディスクＤからの情報
再生を光学的に行う。また、可動シャーシ４０の切抜孔
４０ａを挾む位置には、固定シャーシ１０に取り付けら
れたカートリッジ案内部２１ａ及び２１ｂの夫々に設け
られた切欠部２２に対応して固定シャーシ１０に形成さ
れた貫通孔１０ｂの夫々を通じて、カートリッジ装着部
２０に装着されたディスクカートリッジ３０のロック用
凹部３７に係合するための係合ピン４７が立設されてい
る。

さらに、固定シャーシ１０には、切抜孔１０ａに近接す
る位置に支持部材１１が取り付けられている。この支持
部材１１には、ディスク押へ手段を形成するクランプ部
５２を支持する支持アーム部材５０が軸１２を介して回
動自在に取り付けられており、また、軸１３を介してロ
ッキングレバー６１が回動自在に取り付けられている。
ロッキングレバー６１には、軸１２に一端が係止された
コイルばね部材１４の他端が係止されており、また、ロ
ッキングレバー６１の一端部には「Ｌ」字状の案内用透
孔６１ｂが形成され、さらに、ロッキングレバー６１の
他端部は、第４図及び第５図に明瞭に示される如く、支
持部材１１の貫通孔１１ａ及びこれに対応する固定シャ
ーシ１０の透孔を通じて固定シャーシ１０の下面側に伸
びており、このロッキングレバー６１の他端部には
「Ｕ」字状のロック用係合部６１ａが形成されている。

支持アーム部材５０が、その先端部で支持するクランプ
部５２は、例えば、マグネット式のものとされており、
通常、このクランプ部５２が固定シャーシ１０の切抜孔
１０ａの上方に位置せしめられる。この支持アーム部材
５０には、ロッキングレバー６１の案内用透孔６１ｂを
貫通する連結部材５１が設けられ、また、支持部材１１
に一端が係止されたばね部材１５の他端が係止されてい
て、支持アーム部材５０は、ばね部材１５により、軸１
２を回動支点軸としてクランプ部５２が固定シャーシ１
０に近接する方向に付勢されており、通常においては、
第４図において一点鎖線で示される如くの、連結軸材５
１がロッキングレバー６１に形成された案内用透孔６１
ｂにおける凹部６２とは反対側の端部に係合する状態と
される。このとき、支持アーム部材５０に支持されたク
ランプ部５２は、ディスク装着部４２から離隔せしめら
れた状態とされ、支持アーム部材５０は非作動位置にお
かれることになる。

また、支持アーム部材５０は、ロッキングレバー６１の
コイルバネ部材１４の付勢力に抗しての軸１３を回動支
点軸とする回動に連動して、軸１２を回動支点軸として
回動し、第４図において実線で示される如くの、連結部
材５１が案内用透孔６１ｂの凹部６２に係合する状態と
される。斯かる状態において、支持アーム部材５０に支
持されたクランプ部５２は、ディスク装着部４２に近接
せしめられ、ディスクカートリッジ３０がカートリッジ
装着部２０に装着されて、ディスク装着部４２に装着さ
れたディスクカートリッジ３０内のディスクＤを、ディ
スクカートリッジ３０の上板に形成された円形開口部３
３を通じて押へて、ディスク装着部４２に固定するクラ
ンプ動作を行い、支持アーム部材５０が作動位置におか
れることになる。なお、このとき、支持アーム部材５０
の先端部に設けられた下方に突出するストッパ部５４
が、カートリッジ装着部２０に装着されたディスクカー
トリッジ３０の上板に当接して、支持アーム部材５０の
位置の安定化が図られる。

さらに、支持アーム部材５０には、第５図において明瞭
に示される如く、固定シャーシ１０に形成された透孔１
０ｃを通じて固定シャーシ１０の下面側へ突出するアー
ム従動レバー５３を有しており、このアーム従動レバー
５３が固定シャーシ１０の下面側で、後述される解除機
構により操作されて、支持アーム部材５０が、ばね部材
１５による付勢力に抗して、軸１２を回動支点軸として
クランプ部５２がディスク装着部４２から離隔する方向
に回動せしめられることにより、案内用透孔６１ｂの凹
部６２と連結部材５１との係合が解除されて、クランプ
部５２が固定シャーシ１０の切抜孔１０ａの上方に位置
せしめられる状態がとられる。

さらにまた、固定シャーシ１０には、支持部材１１に隣
接して、開閉アーム機構案内部７０が形成されており、
この開閉アーム機構案内部７０に、ディスクカートリッ
ジ３０に備えられた可動蓋体３４を移動させる開閉アー
ム機構８０を構成するアーム部材８１が係合せしめられ
ている。

開閉アーム機構案内部７０は、第３図にも示される如
く、「く」字状の案内孔７１と、第１図における矢印Ｑ
で示される、カートリッジ装着部２０に対するディスク
カートリッジ３０の装着方向に沿う方向に伸びる直線的
な案内孔７２とで形成されている。そして、開閉アーム
機構案内部７０の案内孔７２に、開閉アーム機構８０を
構成するアーム部材８１が有する連結軸受部８２が係合
せしめられており、また、案内孔７１に、連結軸受部８
２から下方に突出する係合ピンが挿入されている。

連結軸受部８２の端部には、一端が支持部材１１に係止
されたコイルばね部材８５の他端が取り付けられてい
て、このコイルばね部材８５とアーム部材８１とで開閉
アーム機構８０が形成されている。

連結軸受部８２を備えて固定シャーシ１０に対して略並
行に伸びる「く」字状に形成されたアーム部材８１の先
端部には、上述した如くのディスクカートリッジ３０に
備えられた可動蓋体３４の切欠部３６に係合する係合片
８６が、下方に突出して設けられている。そして、連結
軸受部９８２に、可動シャーシ４０の角部に立設された
回動軸８７が、第３図に示される如くに挿入される。

斯かるアーム部材８１は、その移動時に、開閉アーム機
構案内部７０に案内されるとともに、連結軸受部８２と
案内孔７２との係合により、回動軸８７に沿う方向にお
ける位置規制がなされ、カートリッジ装着部２０に対し
てディスクカートリッジ３０が挿入されるに際して、デ
ィスクカートリッジ３０が第１の挿入位置に達する以前
に、その係合片８６がディスクカートリッジ３０に備え
られた可動蓋体３４の切欠部３６に係合する位置をとる
ものとされる。そして、係合片８６がディスクカートリ
ッジ３０に備えられた可動蓋体３４の切欠部３６に係合
した状態からディスクカートリッジ３０が引き続き挿入
されて第１の挿入位置に達するまでの状態では、アーム
部材８１が、ディスクカートリッジ３０の挿入に応じ
て、回動軸８７を中心にして、案内孔７１に案内されて
回動し、それによってディスクカートリッジ３０の可動
蓋体３４を移動させ、開口部３２及び３３を開状態とす
る位置をとらせる。続いて、ディスクカートリッジ３０
が第１の挿入位置から第２の挿入位置へとさらに挿入さ
れる状態では、アーム部材８１は、ディスクカートリッ
ジ３０の可動蓋体３４に開口部３２及び３３を開状態と
する位置を維持させた状態で、可動シャーシ４０の移動
に伴い、案内孔７１及び７２に案内されて、ディスクカ
ートリッジ３０の挿入方向に沿う方向に直線移動し、そ
れによって、ディスクカートリッジ３０が第２の挿入位
置をとるものとされ、それに内蔵されたディスクＤがデ
ィスク装着部４２に装着される状態を許容する。

可動シャーシ４０の対向側縁部には、固定シャーシ１０
の対向側縁部に設けられた貫通孔２５の夫々を通じて、
固定シャーシ１０の上面側に突出する立上り部４８が設
けられている。立上り部４８の夫々にはローラ４９が取
り付けられており、これらローラ４９の夫々は、通常、
固定シャーシ１０に取り付けられたカートリッジ案内部
２１ａ及び２１ｂの支持部材１１側の端部において、カ
ートリッジ装着部２０に挿入されて、第１の挿入位置に
到達したディスクカートリッジ３０に当接する位置に置
かれるものとされる。これにより、可動シャーシ４０
は、カートリッジ装着部２０に挿入されたディスクカー
トリッジ３０が、アーム部材８１によって可動蓋体３４
が開口部３２及び３３を開状態とする位置をとるものと
された後、第１の挿入位置から第２の挿入位置へとさら
に挿入される状態において、ローラ４９の夫々がディス
クカートリッジ３０に当接されて押圧されることによ
り、ディスクカートリッジ３０の挿入方向に移動せしめ
られる。

また、可動シャーシ４０のディスク装着部４２側とは反
対側の端部には、一対の立下り部４１ａが形成され、こ
れら立下り部４１ａには、被ロック部材６３が固着され
ている。この被ロック部材６３は、可動シャーシ４０の
固定シャーシ１０に対しての移動に伴って、支持部材１
１に軸１３を介して回動可能に取り付けられたロッキン
グレバー６１の固定シャーシ１０の下面側に位置するロ
ック用係合部６１ａに係合し、ロッキングレバー６１を
コイルばね部材１４の付勢力に抗して回動させるように
なされている。

さらに、固定シャーシ１０の下面側には、第５図に示さ
れる如く、支持アーム部材５０が有するアーム従動レバ
ー５３の固定シャーシ１０の下面側に突出する先端部に
係合する解除機構２４が設けられている。この解除機構
２４は、回動レバー９１とスライドレバー９４とを主要
構成部材として構成されており、アーム従動レバー５３
を移動せしめて、支持アーム部材５０をばね部材１５に
よる付勢力に抗して軸１２の周囲に回動させ、それによ
り、クランプ部５２をディスク装着部４２から離隔せし
めるようになす。

回動レバー９１は、固定シャーシ１０に形成された透孔
１０ｃの近傍において、軸９２を介して固定シャーシ１
０の下面に回動自在に取り付けられて、支持アーム部材
５０のアーム従動レバー５３の先端部に係合し得るもの
とされており、また、一端が固定シャーシ１０の係止さ
れたコイルばね部材９３の他端に係合している。スライ
ドレバー９４には、長孔９４ａ及び９４ｂが形成されて
おり、これら長孔９４ａ及び９４ｂは、固定シャーシ１
０の下面から突出する固定ガイドピン９５ａ及び９５ｂ
が夫々挿入されており、それらに係止部材９６が取り付
けられることにより、スライドレバー９４は、固定シャ
ーシ１０の下面側に、長孔９４ａ及び９４ｂの長さの範
囲内で摺動可能に取り付けられている。そして、このス
ライドレバー９４の一端に回動レバー９１の一端が軸着
されている。回動レバー９１は、コイルばね部材９３の
付勢力により、通常、支持アーム部材５０が有するアー
ム従動レバー５３の先端部に接触しない位置をとるとと
もに、スライドレバー９４を第５図における矢印Ｒで示
される方向とは逆の方向に押圧するように付勢されてい
る。

このような解除機構２４が作動せしめられる状態では、
支持アーム部材５０が、その連結部材５１がロッキング
レバー６１に設けられた案内用透孔６１ｂの凹部６２に
係合する状態とされて、クランプ部５２をクランプ動作
状態をとらせる作動位置に拘束されている。斯かる状態
において、スライドレバー９４が矢印Ｒで示される長孔
９４ａ及び９４ｂが伸びる方向に押し込まれて摺動せし
められ、それによって回動レバー９１がコイルばね部材
９３の付勢力に抗して回動せしめられる。これにより、
回動レバー９１が支持アーム部材５０が有するアーム従
動レバー５３の先端部に係合してこれを矢印Ｒで示され
る方向とは逆の方向に移動させる。その結果、支持アー
ム部材５０をばね部材１５による付勢力に抗して軸１２
の周囲に回動させて、クランプ部５２をクランプ動作状
態から開放する非作動位置をとらせる。

そして、上述の如くに夫々各種の部材が配された固定シ
ャーシ１０と可動シャーシ４０との間には、一端が固定
シャーシ１０に係止されるとともに他端が可動シャーシ
４０に係止されたコイルばね部材９０が、固定シャーシ
１０に形成された透孔１０ｄ及び可動シャーシ４０に形
成された透孔４０ｂを通じて配されており、このコイル
ばね部材９０によって、可動シャーシ４０は、常時、固
定シャーシ１０に対して、第１図における矢印Ｑで示さ
れるディスク装着部２０に対するディスクカートリッジ
３０の挿入方向とは反対の方向に付勢されている。

Ｇ−２ ディスクカートリッジ及びディスク着脱動作
（第３図，第４図，第５図） 斯かる構成のもとに、第２図に示される如くのディスク
カートリッジ３０がカートリッジ装着部２０に装着さ
れ、装着されたディスクカートリッジ３０に収納された
ディスクＤに対する情報の記録もしくはディスクＤから
の情報の再生が行われるにあたっては、先ず、ディスク
カートリッジ３０が、その可動蓋体３４が、ばね部材３
５による付勢力のもとに、開口部３２及び３３を閉状態
とする位置をとるものとされてカートリッジ装着部２０
に第３図及び第４図における矢印Ｑで示される方向に挿
入される。このとき、可動シャーシ４０は、コイルばね
部材９０の作用により、第４図において一点鎖線で示さ
れる如くの、固定シャーシ１０に対して最も降下した位
置におかれ、従って、可動シャーシ４０に取り付けられ
た係合部材１９ａ及び１９ｂは、夫々、傾斜透孔１８ａ
及び１８ｂの下端に係合する状態にある。

そして、ディスクカートリッジ３０が第３図及び第４図
において実線で示される第１の挿入位置に達する前の、
第３図において一点鎖線で示される挿入位置をとる状態
となるとき、第３図において一点鎖線で示される待機位
置をとるアーム部材８１の係合片８６がディスクカート
リッジ３０に備えられた可動蓋体３４の切欠部３６に係
合する。

続いて、アーム部材８１の係合片８６がディスクカート
リッジ３０に備えられた可動蓋体３４の切欠部３６に係
合した状態で、ディスクカートリッジ３０が引き続き挿
入されて第１の挿入位置に達するまでの間に、アーム部
材８１が、ディスクカートリッジ３０の挿入に応じ、コ
イルばね部材８５による付勢力に抗して、回動軸８７を
中心にして回動し、それによってディスクカートリッジ
３０の可動蓋体３４を移動させ、開口部３２及び３３を
開状態とする位置をとらせる。そして、ディスクカート
リッジ３０が第１の挿入位置に達し、アーム部材８１
が、第３図において実線で示される位置をとるものとな
るとき、ディスクカートリッジ３０の可動蓋体３４は開
口部３２及び３３を完全に開状態とする位置をとるもの
とされる。また、このとき、ディスクカートリッジ３０
の先端部が、可動シャーシ４０に設けられた立上り部４
８に取り付けられたローラ４９に当接する。

さらに続いて、ディスクカートリッジ３０が第１の挿入
位置から第３図において二点鎖線で示される第２の挿入
位置へと挿入される状態では、第４図において一点鎖線
で示される如くの位置にある可動シャーシ４０が、ディ
スクカートリッジ３０によってローラ４９が押圧される
ことによって、矢印Ｑで示される、ディスクカートリッ
ジ３０の挿入方向に移動せしめられる。このとき、可動
シャーシ４０に取り付けられた係合部材１９ａ及び１９
ｂが夫々傾斜透孔１８ａ及び１８ｂ内をディスクカート
リッジ３０の挿入方向に移動するので、可動シャーシ４
０は、固定シャーシ１０に対し、ディスクカートリッジ
３０の挿入方向に移動すると同時に、傾斜透孔１８ａ及
び１８ｂの傾斜に従っての上昇移動を行う。斯かる可動
シャーシ４０のディスクカートリッジ３０の挿入方向へ
の移動に伴い、アーム部材８１が、ディスクカートリッ
ジ３０の可動蓋体３４に開口部３２及び３３を開状態と
する位置を維持させた状態で、案内孔７１及び７２によ
る案内のもとに、ディスクカートリッジ３０の挿入方向
に直線移動する。また、このとき、可動シャーシ４０に
取り付けられた被ロック部材６３が、ロッキングレバー
６１の固定シャーシ１０の下面側に設けられたロック用
係合部６１ａに係合して、これをディスクカートリッジ
３０の挿入方向に移動させる。これにより、ロッキング
レバー６１が軸１３の周囲をコイルばね部材１４の付勢
力に抗して回動せしめられ、それに伴って支持アーム部
材５０に取り付けられた連結部材５１が、相対的に、ロ
ッキングレバー６１に設けられた案内用通孔６１ｂの凹
部６２に接近していく。

そして、ディスクカートリッジ３０が第２の挿入位置に
到達するとき、可動シャーシ４０は、第４図において実
線で示される如くの、固定シャーシ１０に対して最も上
昇した位置をとるものとされる。従って、このとき、可
動シャーシ４０に取り付けられた係合部材１９ａ及び１
９ｂは第４図において係合部材１９ａが実線で示される
如く、傾斜透孔１８ａ及び１８ｂの上端に係合するもの
となる。斯かる状態において、可動シャーシ４０に立設
された係合ピン４７が、固定シャーシ１０に設けられた
貫通孔１０ｂ及びカートリッジ案内部２１ａ及び２１ｂ
の夫々に形成された切欠部２２を通じて、ディスクカー
トリッジ３０の底板３１ａに形成されたロック用凹部３
７に係合し、これにより、ディスクカートリッジ３０が
カートリッジ装着部２０に固定される。このとき、アー
ム部材８１は、ディスクカートリッジ３０の可動蓋体３
４を開口部３２及び３３を開状態とする位置に保持し
て、第３図において二点鎖線で示される如くの、ディス
クカートリッジ３０の挿入方向における最も後退した位
置をとるものとされる。

このようにして、可動シャーシ４０が固定シャーシ１０
に対して最も上昇した位置をとるものとされると、可動
シャーシ４０に設置されたディスク装着部４２と、ディ
スクカートリッジ３０に内蔵されたディスクＤの中央孔
Ｄ’とが互いに対向する位置をとるものとなり、即ち、
ディスク装着部４２がディスクＤに係合する位置をとる
ことになり、ディスクＤの中央孔Ｄ’及びその周辺部
が、開口部３２を通じてディスク装着部４２に係合し、
ディスクＤがディスクカートリッジ３０の内面部に接触
しない状態でディスク装着部４２に装着される。また、
このとき、支持アーム部材５０に取り付けられた連結部
材５１が、ロッキングレバー６１に設けられた案内用透
孔６１ｂの凹部６２に係合する状態となり、このため、
支持アーム部材５０がばね部材１５に付勢されて軸１２
の周囲を回動し、支持アーム部材５０の先端部に設けら
れたクランプ部５２が、第２の挿入位置に固定されたデ
ィスクカートリッジ３０に向かって降下せしめられる。
そして、クランプ部５２は、ディスクカートリッジ３０
の上板に設けられた開口部３２を通じてディスク装着部
４２に装着されたディスクＤにその上方から当接し、デ
ィスクＤをディスク装着部４２とで挾持してクランプす
る。この場合、クランプ部５２とディスク装着部４２と
は磁気的に係合するものとされる。

上述の如くに、ディスクカートリッジ３０が第２の挿入
位置においてカートリッジ着部２０に固定されると、デ
ィスクカートリッジ３０による可動シャーシ４０を第３
図及び第４図において矢印Ｑで示される方向に押圧する
力がなくなり、可動シャーシ４０はコイルばね部材９０
の付勢力によって矢印Ｑで示される方向とは反対の方向
に引かれることになる。しかしながら、このとき、支持
アーム部材５０に取り付けられた連結部材５１がロッキ
ングレバー６１に設けられた案内用透孔６１ｂの凹部６
２に係合しており、これによって、相対的に、ロッキン
グレバー６１が支持アーム部材５０に取り付けられた連
結部材５１に係止されて、軸１３の周囲を回動すること
が出来ない状態となされる。このため、斯かるロッキン
グレバー６１が、そのロック用係合部６１ａに係合した
可動シャーシ４０に取り付けられた被ロック部材６３を
拘束することになり、その結果、可動シャーシ４０が固
定シャーシ１０に対して最も上昇した位置に拘束される
ことになる。

このようにして、ディスクカートリッジ３０が第２の挿
入位置においカートリッジ装着部２０に固定され、可動
シャーシ４０が固定シャーシ１０に対して最も上昇した
位置に拘束されて、ディスクカートリッジ３０に内蔵さ
れたディスクＤがディスク装着部４２に装着されてクラ
ンプ部５２によるクランプがなされた状態で、可動シャ
ーシ４０に設けられた気抜孔４０ａの範囲内を２本の案
内軸部材４４に沿って移動する光学ヘッド手段４３によ
る情報記録もしくは情報再生が行われる。

次に、光学ヘッド手段４３による情報記録もしくは情報
再生が終了した後には、第５図に示される如くに、固定
シャーシ１０の下面側に設けられた解除機構２４によ
り、前述の如くにして、固定シャーシ１０の透孔１０ｃ
を通じて固定シャーシ１０の下面側に突出する支持アー
ム部材５０が有するアーム従動レバー５３が操作され
て、支持アーム部材５０が軸１２の周囲をばね部材１５
による付勢力に抗して回動せしめられる。これにより、
支持アーム部材５０がクランプ部５２をディスク装着部
４２に装着されたディスクＤから離隔せしめる状態とさ
れ、また、支持アーム部材５０に取り付けられた連結部
材５１とロッキングレバー６１に設けられた案内用透孔
６１ｂの凹部６２との係合が解除される。このため、ロ
ッキングレバー６１が軸１３の周囲を回動し得る状態と
され、可動シャーシ４０がコイルばね部材９０の付勢力
により矢印Ｑで示される方向とは反対の方向に戻される
べく移動する。このとき、可動シャーシ４０に取り付け
られた係合部材１９ａ及び１９ｂが夫々傾斜透孔１８ａ
及び１８ｂ内を矢印Ｑで示される方向とは反対の方向に
移動するので、可動シャーシ４０は、固定シャーシ１０
に対し、矢印Ｑで示される方向とは反対の方向に移動す
ると同時に、傾斜透孔１８ａ及び１８ｂの傾斜に従って
の下降移動を行う。これにより、可動シャーシ４０に設
置されたディスク装着部４２がディスクカートリッジ３
０に内蔵されたディスクＤから離脱せしめられるととも
に、係合ピン４７が可動シャーシ４０に伴って降下し
て、ディスクカートリッジ３０の第２の挿入位置での固
定状態が解除される。斯かる可動シャーシ４０の移動
は、係合部材１９ａ及び１９ｂが夫々傾斜透孔１８ａ及
び１８ｂの下端に当接して停止される。

矢印Ｑで示される方向とは反対の方向に移動する可動シ
ャーシ４０は、ローラ４９によりディスクカートリッジ
３０を矢印Ｑで示される方向とは反対の方向に押圧し、
ディスクカートリッジ３０は第２の挿入位置から第１の
挿入位置に向けて移動せしめられる。また、このとき、
アーム部材８１は、その係合片８６を可動蓋体３４の切
欠部３６に係合させた状態で、第３図において二点鎖線
で示される位置から実線で示される位置へと、案内孔７
１及び７２による案内のもとに、可動シャーシ４０に伴
って移動せしめられる。第３図において実線で示される
位置に達したアーム部材８１は、コイルばね部材８５の
付勢力により回動軸８７を移動支点軸として、第３図に
おいて実線で示される位置から一点鎖線で示される位置
へと回動せしめられる。このとき、アーム部材８１は、
ディスクカートリッジ３０の可動蓋体３４を開口部３２
及び３３を閉状態とする位置に移動せしめるとともに、
ディスクカートリッジ３０を第１の挿入位置から第３図
において一点鎖線で示される位置に移動させ、ディスク
カートリッジ３０が第３図において一点鎖線で示される
位置をとる状態で、アーム部材８１の係合片８６と可動
蓋体３４の切欠部３６との係合状態が解除される。

上述の如くにして、カートリッジ装着部２０にディスク
カートリッジ３０が挿入装着されるに際しては、カート
リッジ装着部２０に挿入されるディスクカートリッジ３
０によりアーム部材８１が回動せしめられ、そのアーム
部材８１の回動によって、ディスクカートリッジ３０の
可動蓋体３４が開口部３２及び３３を開状態とする位置
に移動せしめられ、その後、さらに挿入されるディスク
カートリッジ３０により、可動シャーシ４０が固定シャ
ーシ１０に対してディスクカートリッジ３０の挿入方向
に移動せしめられるとともに上昇移動せしめられる。斯
かる可動シャーシ４０の移動に基づき、アーム部材８１
のディスクカートリッジ３０の可動蓋体３４に開口部３
２及び３３を開状態とする位置をとらせた状態でのディ
スクカートリッジ３０の挿入方向への移動と、ディスク
カートリッジ３０の挿入終了位置におけるカートリッジ
装着部２０への固定とが行われるとともに、ディスク装
着部４２がカートリッジ装着部２０に固定されたディス
クカートリッジ３０内のディスクＤに係合する位置をと
るものとされ、また、ロッキングレバー６１が回動せし
められて、支持アーム部材５０が作動位置に拘束され、
カートリッジ装着部２０に固定されたディスクカートリ
ッジ３０内のディスクＤのディスク装着部４２への装着
及びクランプ部５２によるクランプが行われることにな
り、さらに、ロッキングレバー６１による可動シャーシ
４０自体の固定シャーシ１０に対して上昇した位置での
拘束が行われるのである。

従って、誤動作が生じ難い比較的単純な動作のもとに、
ディスクカートリッジ３０の可動蓋体３４が開口部３２
及び３３を開状態とする位置に移動せしめられた後、デ
ィスクカートリッジ３０に内蔵されたディスクＤがディ
スク装着部４２に装着されるとともにクランプ部５２に
よりディスク装着部４２に固定される状態が、確実にと
られて維持されることになる。

Ｈ 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るディスクプ
レーヤによれば、ディスクをディスク装着部とクランプ
部とにより保持して回動せしめ、情報の記録もしくは再
生を行うに際し、クランプ部を支持する支持アーム部材
を備えた主シャーシ部材と、ディスク装着部を備えて主
シャーシ部材に付勢手段を介在せしめて支持され、主シ
ャーシ部材に対する単純な移動を行う副シャーシ部材
と、主シャーシ部材に回動可能に支持されて支持アーム
部材と副シャーシ部材とに係合し、副シャーシ部材の移
動に伴って単純な回動を行うロッキング部材とを含む比
較的簡単な構成のもとに、副シャーシ部材を主シャーシ
部材に対して付勢手段の付勢力に抗して移動せしめるだ
けで、ディスクがディスク装着部に装着されるとともに
クランプ部によってディスク装着部に固定され、かつ、
その状態が維持される動作が自動的かつ確実に行われる
状態を作り出すことができる。また、斯かることからし
て、本発明に係るディスクプレーヤは、特に、ディスク
を内蔵したディスクカートリッジが装着されて用いられ
るものとされるに好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るディスクプレーヤの一例の要部を
示す分解斜視図、第２図は第１図に示される例に装着さ
れて使用されるディスクカートリッジの一例を示す斜視
図、第３図及び第４図は第１図に示される例の構成及び
動作の説明に供される平面図及び一部破断側面図、第５
図は第１図に示される例に用いられる固定シャーシの下
面を示す斜視図である。 図中、１０は固定シャーシ、２０はカートリッジ装着
部、３０はディスクカートリッジ、４０は可動シャー
シ、４２はディスク装着部、５０は支持アーム部材、５
１は連結部材、５２はクランプ部、６１はロッキングレ
バー、６１ａはロック用係合部、６１ｂは案内用透孔、
６３は被ロック部材、８０は開閉アーム機構である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスク装着部に対するクランプ部を支持
   し、該クランプ部を上記ディスク装着部に近接させる作
   動位置と上記クランプ部を上記ディスク装着部から離隔
   させる非作動位置とをとる支持アーム部材が取り付けら
   れた主シャーシ部材と、 上記ディスク装着部が設置されるとともに被ロック部が
   設けられ、上記主シャーシ部材に移動可能に支持された
   副シャーシ部材と、 上記主シャーシ部材と上記副シャーシ部材とに係合し、
   上記副シャーシ部材を上記主シャーシ部材に対して所定
   の方向に付勢する付勢手段と、 上記支持アーム部材に係合して該支持アーム部材の位置
   規制を行う案内部と上記副シャーシ部材に設けられた被
   ロック部に係合する係合部とが設けられて、上記主シャ
   ーシ部材に回動可能に支持され、上記副シャーシ部材が
   上記ディスク装着部にディスクに係合する位置をとらせ
   るべく上記主シャーシ部材に対して上記付勢手段の付勢
   力に抗して移動するとき、該副シャーシ部材の移動によ
   り回動せしめられて、上記案内部が上記支持アーム部材
   に上記作動位置をとらせるとともに、上記係合部が上記
   付勢手段の付勢力に抗して上記副シャーシ部材を移動位
   置に拘束する状態とされるロッキング部材と、 を備えて構成されたディスクプレーヤ。