JPH0655848A - 通電熱転写記録媒体 - Google Patents
通電熱転写記録媒体Info
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- JPH0655848A JPH0655848A JP22939492A JP22939492A JPH0655848A JP H0655848 A JPH0655848 A JP H0655848A JP 22939492 A JP22939492 A JP 22939492A JP 22939492 A JP22939492 A JP 22939492A JP H0655848 A JPH0655848 A JP H0655848A
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- electrothermal
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- Y10T428/31721—Of polyimide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 再生使用が可能であり、繰り返し使用によっ
て良好な画質を得ることができる、機械的強度、耐熱性
および熱安定性に優れた通電熱転写記録媒体を提供する
ことにある。 【構成】 通電熱転写記録媒体は、金属支持体1の一面
に、少なくとも1樹脂と導電粉からなり、23℃〜45
0℃の温度域において、線膨脹係数が絶対値で2×10
-5/℃以下であり、かつ、0.5Kgf/mm2 の応力
時の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃にお
ける体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電
気抵抗層2を設けるか、または上記金属支持体のさらに
他の一面に、粉体インク保持層4を設けたことを特徴と
する。
て良好な画質を得ることができる、機械的強度、耐熱性
および熱安定性に優れた通電熱転写記録媒体を提供する
ことにある。 【構成】 通電熱転写記録媒体は、金属支持体1の一面
に、少なくとも1樹脂と導電粉からなり、23℃〜45
0℃の温度域において、線膨脹係数が絶対値で2×10
-5/℃以下であり、かつ、0.5Kgf/mm2 の応力
時の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃にお
ける体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電
気抵抗層2を設けるか、または上記金属支持体のさらに
他の一面に、粉体インク保持層4を設けたことを特徴と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電熱転写記録方法に
用いられる通電熱転写記録媒体に関するものであって、
特に、再生して繰り返し使用が可能な通電熱転写記録媒
体に関する。
用いられる通電熱転写記録媒体に関するものであって、
特に、再生して繰り返し使用が可能な通電熱転写記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、異方導電層及び発熱抵抗層を設け
たインク媒体に、画像信号に対応する電気信号を通電し
て、記録媒体上にインクを転写する通電熱転写記録方式
については、種々の提案がなされており、例えば、特開
昭56−10479号、同60−259485号、及び
特開平1−113276号公報には、通電熱転写記録媒
体上に粉体インクを付着させて熱溶融し、レベリング化
したインク層を有するインク媒体を用い、印字記録する
方法が開示されている。また、特開昭63−29708
4号公報には、通電熱転写記録媒体に、粉体インクを静
電気力により一様に付着させ、画像信号に応じて記録シ
ートに転写する印字記録方法が記載されている。そし
て、通電熱転写記録媒体に関しては、特開昭62−19
6187号公報に、厚さ2〜30μmの金属箔上に樹脂
マトリックスと金属以外の導電粉からなる抵抗体を積層
し、他面にポリエチレンワックスインクを塗布した通電
熱転写記録媒体が記載され、樹脂マトリックスとして、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド等が例示され
ている。また、特開昭56−93585号公報には、ス
テンレス箔を基板とし、抵抗層がポリイミドおよびカー
ボンから構成された通電熱転写記録媒体が記載されてい
る。
たインク媒体に、画像信号に対応する電気信号を通電し
て、記録媒体上にインクを転写する通電熱転写記録方式
については、種々の提案がなされており、例えば、特開
昭56−10479号、同60−259485号、及び
特開平1−113276号公報には、通電熱転写記録媒
体上に粉体インクを付着させて熱溶融し、レベリング化
したインク層を有するインク媒体を用い、印字記録する
方法が開示されている。また、特開昭63−29708
4号公報には、通電熱転写記録媒体に、粉体インクを静
電気力により一様に付着させ、画像信号に応じて記録シ
ートに転写する印字記録方法が記載されている。そし
て、通電熱転写記録媒体に関しては、特開昭62−19
6187号公報に、厚さ2〜30μmの金属箔上に樹脂
マトリックスと金属以外の導電粉からなる抵抗体を積層
し、他面にポリエチレンワックスインクを塗布した通電
熱転写記録媒体が記載され、樹脂マトリックスとして、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド等が例示され
ている。また、特開昭56−93585号公報には、ス
テンレス箔を基板とし、抵抗層がポリイミドおよびカー
ボンから構成された通電熱転写記録媒体が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来使
用されている通電熱転写記録媒体では、印字時に媒体自
体が熱によって変形し、繰り返し使用することができな
いという問題があった。例えば、上記特開昭62−19
6187号公報に記載のものにおいては、樹脂マトリッ
クスとして比較的熱および機械的強度の低い樹脂を用い
ているため、多数回の印字記録において、通電による熱
とヘッド押圧により変形を受け、均質で精細な画質を繰
り返し得ることはできないという欠点を有している。ま
た、特開昭56−93585号公報に記載の場合におい
ても、使用されるポリイミドでは、通電熱転写記録に要
求される熱および機械的強度が十分には得られず、多数
回の印字において同様に通電による熱とヘッド押圧によ
リ変形を受け、均質で精細な画質を繰り返し得ることは
できないという欠点を有している。
用されている通電熱転写記録媒体では、印字時に媒体自
体が熱によって変形し、繰り返し使用することができな
いという問題があった。例えば、上記特開昭62−19
6187号公報に記載のものにおいては、樹脂マトリッ
クスとして比較的熱および機械的強度の低い樹脂を用い
ているため、多数回の印字記録において、通電による熱
とヘッド押圧により変形を受け、均質で精細な画質を繰
り返し得ることはできないという欠点を有している。ま
た、特開昭56−93585号公報に記載の場合におい
ても、使用されるポリイミドでは、通電熱転写記録に要
求される熱および機械的強度が十分には得られず、多数
回の印字において同様に通電による熱とヘッド押圧によ
リ変形を受け、均質で精細な画質を繰り返し得ることは
できないという欠点を有している。
【0004】本発明は、従来の技術における上記のよう
な実情に鑑みてなされたものである。したがって、本発
明の目的は、再生使用が可能であり、繰り返し使用によ
って良好な画質を得ることができる機械的強度、耐熱性
および熱安定性に優れた通電熱転写記録媒体を提供する
ことにある。
な実情に鑑みてなされたものである。したがって、本発
明の目的は、再生使用が可能であり、繰り返し使用によ
って良好な画質を得ることができる機械的強度、耐熱性
および熱安定性に優れた通電熱転写記録媒体を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の通電熱記
録媒体は、金属支持体の一面に、少なくとも樹脂と導電
粉からなり、23℃〜450℃の温度域において、線膨
脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、かつ、4
50℃の温度において、0.5Kgf/mmの応力時の
引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃における
体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電気抵
抗層を設けたことを特徴とする。本発明の第2の通電熱
転写記録媒体は、金属支持体の一面に、少なくとも樹脂
と導電粉からなり、23℃〜450℃の温度域におい
て、線膨脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、
かつ、450℃の温度において、0.5Kgf/mm2
の応力時の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23
℃における体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmで
ある電気抵抗層を設け、該金属箔の他面に粉体インク保
持層を設けてなることを特徴とする。
録媒体は、金属支持体の一面に、少なくとも樹脂と導電
粉からなり、23℃〜450℃の温度域において、線膨
脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、かつ、4
50℃の温度において、0.5Kgf/mmの応力時の
引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃における
体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電気抵
抗層を設けたことを特徴とする。本発明の第2の通電熱
転写記録媒体は、金属支持体の一面に、少なくとも樹脂
と導電粉からなり、23℃〜450℃の温度域におい
て、線膨脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、
かつ、450℃の温度において、0.5Kgf/mm2
の応力時の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23
℃における体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmで
ある電気抵抗層を設け、該金属箔の他面に粉体インク保
持層を設けてなることを特徴とする。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明の第1の通電熱転写記録媒体の模式的断面図であ
り、金属支持体1の一面に電気抵抗層2が設けられてい
る。図においては電気抵抗層の上にインク層3が形成さ
れた状態を示している。また、図2は、本発明の第2の
通電熱転写記録媒体の模式的断面図であり、金属支持体
1の一面に電気抵抗層2が設けられ、他面に粉体インク
保持層4が形成されている。5は粉体インクを示す。
本発明の第1の通電熱転写記録媒体の模式的断面図であ
り、金属支持体1の一面に電気抵抗層2が設けられてい
る。図においては電気抵抗層の上にインク層3が形成さ
れた状態を示している。また、図2は、本発明の第2の
通電熱転写記録媒体の模式的断面図であり、金属支持体
1の一面に電気抵抗層2が設けられ、他面に粉体インク
保持層4が形成されている。5は粉体インクを示す。
【0007】本発明の通電熱転写記録媒体における金属
支持体としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル基合
金、チタン合金などが好ましく使用できる。金属支持体
の厚さは、通常5〜15μmの範囲が望ましい。金属支
持体の厚さが上記の範囲よりも厚くなると、印字に際し
て発生した熱が拡散して、解像度の劣る画質のものとな
り、また薄過ぎると強度が不足して支持体としての役割
を果たすことができなくなる。
支持体としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル基合
金、チタン合金などが好ましく使用できる。金属支持体
の厚さは、通常5〜15μmの範囲が望ましい。金属支
持体の厚さが上記の範囲よりも厚くなると、印字に際し
て発生した熱が拡散して、解像度の劣る画質のものとな
り、また薄過ぎると強度が不足して支持体としての役割
を果たすことができなくなる。
【0008】金属支持体の上に設ける電気抵抗層は、接
触電極からの電流によってジュール熱を発生して発熱す
るものであって、通常1〜100μm、好ましくは5〜
50μmの厚さを有するものが使用される。この電気抵
抗層は、23℃〜450℃の温度域において、線膨脹係
数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、かつ、0.5
Kgf/mm2 の応力時の引っ張り伸びが5%以下であ
ること、および23℃における体積固有抵抗値が10-1
〜103 Ω・cmであることの3つの要件を満たすこと
が必要である。23℃〜450℃の温度域における線膨
脹係数が2×10-5/℃よりも大きくなると、印字記録
時に十分な熱安定性が得られず、繰り返し使用した場合
に、熱変形が起きて印字が不可能になる。また、450
℃の温度における0.5Kgf/mm2 の応力時の引っ
張り伸びが5%よりも大きくなると、十分な機械的強度
を得ることができず、印字部分に凹み等の変形が生じる
ようになる。また、体積固有抵抗値が10-1Ω・cmよ
りも低くなると、電流が流れてもジュール熱に変換され
難くなり、また、103 Ω・cmよりも高くなると、電
流が流れ難くなって発熱しなくなる。
触電極からの電流によってジュール熱を発生して発熱す
るものであって、通常1〜100μm、好ましくは5〜
50μmの厚さを有するものが使用される。この電気抵
抗層は、23℃〜450℃の温度域において、線膨脹係
数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、かつ、0.5
Kgf/mm2 の応力時の引っ張り伸びが5%以下であ
ること、および23℃における体積固有抵抗値が10-1
〜103 Ω・cmであることの3つの要件を満たすこと
が必要である。23℃〜450℃の温度域における線膨
脹係数が2×10-5/℃よりも大きくなると、印字記録
時に十分な熱安定性が得られず、繰り返し使用した場合
に、熱変形が起きて印字が不可能になる。また、450
℃の温度における0.5Kgf/mm2 の応力時の引っ
張り伸びが5%よりも大きくなると、十分な機械的強度
を得ることができず、印字部分に凹み等の変形が生じる
ようになる。また、体積固有抵抗値が10-1Ω・cmよ
りも低くなると、電流が流れてもジュール熱に変換され
難くなり、また、103 Ω・cmよりも高くなると、電
流が流れ難くなって発熱しなくなる。
【0009】本発明における上記の要件を満たす樹脂と
しては、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジア
ミンを主成分とするモノマーを重縮合させて得られるポ
リアミド酸をイミド化してなる芳香族ポリイミドの中か
ら、選択することができる。本発明に使用できる芳香族
ポリアミドとしては、具体的には、ピロメリット酸二無
水物またはビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、フ
ェニレンジアミンまたは2,2′位に嵩高の置換基、例
えばトリフルオロメチル基、t−ブチル基等を有するジ
アミノビフェニルとの重縮合体があげられ、さらに具体
的には、次の構造単位よりなる芳香族ポリイミドが好ま
しいものとしてあげられる。
しては、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジア
ミンを主成分とするモノマーを重縮合させて得られるポ
リアミド酸をイミド化してなる芳香族ポリイミドの中か
ら、選択することができる。本発明に使用できる芳香族
ポリアミドとしては、具体的には、ピロメリット酸二無
水物またはビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、フ
ェニレンジアミンまたは2,2′位に嵩高の置換基、例
えばトリフルオロメチル基、t−ブチル基等を有するジ
アミノビフェニルとの重縮合体があげられ、さらに具体
的には、次の構造単位よりなる芳香族ポリイミドが好ま
しいものとしてあげられる。
【0010】
【化1】
【0011】上記の樹脂に配合される導電粉としては、
カーボンブラック、黒鉛、TiC、TiN、TiB2 、
ZrB2 および金属粉から選択された一種または二種以
上の混合物が使用でき、好ましくは、アセチレンブラッ
ク等の導電性カーボンが使用される。これら導電粉は、
電気抵抗性フィルムが上記の体積固有抵抗の範囲内にな
る量、通常は10〜50重量%、好ましくは15〜30
重量%の範囲で含有させる。
カーボンブラック、黒鉛、TiC、TiN、TiB2 、
ZrB2 および金属粉から選択された一種または二種以
上の混合物が使用でき、好ましくは、アセチレンブラッ
ク等の導電性カーボンが使用される。これら導電粉は、
電気抵抗性フィルムが上記の体積固有抵抗の範囲内にな
る量、通常は10〜50重量%、好ましくは15〜30
重量%の範囲で含有させる。
【0012】本発明の第2の通電熱転写記録媒体におい
て、上記金属支持体他面に設ける粉体インク保持層は、
粉体インクを均一な薄層として保持し、粉体インクが溶
融した場合、容易に転写が可能な材料より構成されるも
のであって、通常、臨界表面張力35ダイン/cm以下
であり、粘着力が90°引き剥がし法で5g/25mm
〜1000g/25mmの範囲のものが、好ましく使用
できる。上記のような粉体インク保持層を形成するため
には、粘弾性物質が使用されるが、例えば、シリコーン
ゴム、液状シリコーン、変性シリコーン、フロロシリコ
ーンゴム、シリコーンレジン、シリコーンコーティング
剤等が使用できる。インク剥離層の膜厚は、0.3〜1
0μmの範囲で設定すればよい。
て、上記金属支持体他面に設ける粉体インク保持層は、
粉体インクを均一な薄層として保持し、粉体インクが溶
融した場合、容易に転写が可能な材料より構成されるも
のであって、通常、臨界表面張力35ダイン/cm以下
であり、粘着力が90°引き剥がし法で5g/25mm
〜1000g/25mmの範囲のものが、好ましく使用
できる。上記のような粉体インク保持層を形成するため
には、粘弾性物質が使用されるが、例えば、シリコーン
ゴム、液状シリコーン、変性シリコーン、フロロシリコ
ーンゴム、シリコーンレジン、シリコーンコーティング
剤等が使用できる。インク剥離層の膜厚は、0.3〜1
0μmの範囲で設定すればよい。
【0013】本発明において、通電熱転写記録媒体は、
使用に際してインク層を設けるが、第1の通電熱転写記
録媒体の場合、インク層は、如何なるインクを用いて形
成してもよい。また、第2の通電熱転写記録媒体の場
合、粉体インクが使用されるが、粉体インクとしては、
公知のものならば、如何なるものでも使用することがで
き、例えば、熱溶融性の樹脂中に着色剤を含有する平均
粒径が2〜20μmの粒子からなるものが好ましく使用
される。
使用に際してインク層を設けるが、第1の通電熱転写記
録媒体の場合、インク層は、如何なるインクを用いて形
成してもよい。また、第2の通電熱転写記録媒体の場
合、粉体インクが使用されるが、粉体インクとしては、
公知のものならば、如何なるものでも使用することがで
き、例えば、熱溶融性の樹脂中に着色剤を含有する平均
粒径が2〜20μmの粒子からなるものが好ましく使用
される。
【0014】次に、本発明の上記通電熱転写記録媒体を
用いて通電熱転写記録を行う方法について図面を参照し
て説明する。図3は、通電熱転写記録に使用する印字記
録装置の一例の概略構成図である。図中、10は2に示
される構造の無端ベルト状の通電熱転写記録媒体であ
り、インク媒体搬送ロール11、対向ロール12、テン
ションロール13に懸架されている。
用いて通電熱転写記録を行う方法について図面を参照し
て説明する。図3は、通電熱転写記録に使用する印字記
録装置の一例の概略構成図である。図中、10は2に示
される構造の無端ベルト状の通電熱転写記録媒体であ
り、インク媒体搬送ロール11、対向ロール12、テン
ションロール13に懸架されている。
【0015】20は粉体インク再生装置であって、ホッ
パー21内に粉体インク担持体23が配設されており、
そして粉体インク22が収容されている。粉体インク担
持体23は、対向ロール12と、所定の間隔をおいて対
向するように配置されており、そして、バイアス電源2
5によりバイアス電圧が印加されている。なお、24
は、粉体インク規制部材である。
パー21内に粉体インク担持体23が配設されており、
そして粉体インク22が収容されている。粉体インク担
持体23は、対向ロール12と、所定の間隔をおいて対
向するように配置されており、そして、バイアス電源2
5によりバイアス電圧が印加されている。なお、24
は、粉体インク規制部材である。
【0016】30は記録部であり、画像に対応する電気
信号を印加するスタイラスヘッド31が通電熱転写記録
媒体の電気抵抗性フィルム表面に圧接した状態で配設さ
れている。スタイラスヘッド31と対向して背面圧接ロ
ール33が設けられ、また、スタイラスヘッドに近接し
て加圧装置39が設けられている。また、記録媒体34
は、記録媒体搬送ロール35〜38によって搬送される
ように配設されている。なお、32は帰路電極ロールで
ある。
信号を印加するスタイラスヘッド31が通電熱転写記録
媒体の電気抵抗性フィルム表面に圧接した状態で配設さ
れている。スタイラスヘッド31と対向して背面圧接ロ
ール33が設けられ、また、スタイラスヘッドに近接し
て加圧装置39が設けられている。また、記録媒体34
は、記録媒体搬送ロール35〜38によって搬送される
ように配設されている。なお、32は帰路電極ロールで
ある。
【0017】上記の印字記録装置により通電熱転写記録
を行う場合、通電熱転写記録媒体を、インク媒体搬送ロ
ール11を駆動させることによって矢印方向に搬送させ
る。通電熱転写記録媒体の粉体インク保持層の上には、
粉体インク再生装置によって粉体インク22が供給され
粉体インク層が形成され、記録部に搬送される。記録部
において、スタイラスヘッドが電気抵抗性フィルムの表
面と圧接した状態で、画像に対応した電気信号を通電熱
転写記録媒体に印加する。それにより電気抵抗性フィル
ムが電気信号に対応して発熱し、粉体インク層の粉体イ
ンクを溶融する。粉体インク層は、記録媒体と圧接した
状態で搬送されるため、溶融した粉体インクは記録媒体
に転写され、記録媒体上に転写画像が形成される。な
お、粉体インク層を有する通電熱転写記録媒体と記録媒
体とが圧接されない場合には、溶融した粉体インク層が
溶融していない粉体インク層の厚さよりも薄くなるた
め、記録媒体と接触しなくなり、転写不良が発生するの
で、圧接は十分に行うことが必要である。
を行う場合、通電熱転写記録媒体を、インク媒体搬送ロ
ール11を駆動させることによって矢印方向に搬送させ
る。通電熱転写記録媒体の粉体インク保持層の上には、
粉体インク再生装置によって粉体インク22が供給され
粉体インク層が形成され、記録部に搬送される。記録部
において、スタイラスヘッドが電気抵抗性フィルムの表
面と圧接した状態で、画像に対応した電気信号を通電熱
転写記録媒体に印加する。それにより電気抵抗性フィル
ムが電気信号に対応して発熱し、粉体インク層の粉体イ
ンクを溶融する。粉体インク層は、記録媒体と圧接した
状態で搬送されるため、溶融した粉体インクは記録媒体
に転写され、記録媒体上に転写画像が形成される。な
お、粉体インク層を有する通電熱転写記録媒体と記録媒
体とが圧接されない場合には、溶融した粉体インク層が
溶融していない粉体インク層の厚さよりも薄くなるた
め、記録媒体と接触しなくなり、転写不良が発生するの
で、圧接は十分に行うことが必要である。
【0018】本発明においては、粉体インク保持層が上
記のような構成を有しているため、粉体インク層再生装
置において粉体インクが供給されると、粉体インクは、
転写後、即ち印字抜け部の、粉体インク保持層が露出し
た部分に付着する。その場合、2層目以上の粉体インク
は電気抵抗性フィルムまたはインク保持層と接触しない
ため付着しないので、ほぼ1層、即ち粉体インクの粒径
の厚さで均一に付着する。本発明においては、電気抵抗
性フィルムまたは粉体インク保持層に付着した粉体イン
クは、加熱処理を行ってレベリング化する必要がなく、
ほぼ1層の状態で安定に付着させることが可能である。
記のような構成を有しているため、粉体インク層再生装
置において粉体インクが供給されると、粉体インクは、
転写後、即ち印字抜け部の、粉体インク保持層が露出し
た部分に付着する。その場合、2層目以上の粉体インク
は電気抵抗性フィルムまたはインク保持層と接触しない
ため付着しないので、ほぼ1層、即ち粉体インクの粒径
の厚さで均一に付着する。本発明においては、電気抵抗
性フィルムまたは粉体インク保持層に付着した粉体イン
クは、加熱処理を行ってレベリング化する必要がなく、
ほぼ1層の状態で安定に付着させることが可能である。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
する。 実施例1 ピロメリット酸二無水物 100モル p−フェニレンジアミン 92モル テトラアミノビフェニル 8モル 上記の化合物をN−メチル−2−ピロリドン溶媒中にて
反応させ、固形分10%のポリアミド酸を得た。このポ
リアミド酸溶液100重量部にカーボンブラック(XC
−72R:米国キャボット社製)2.5重量部を加え、
ボールミルにて分散させた配合物を、厚さ7μmのステ
ンレス鋼(SUS304H)箔の一面に流延し、窒素雰
囲気中で450℃においてイミド化を行った。それによ
りステンレス鋼箔上に3μmの膜厚を有する電気抵抗層
を設けた通電熱転写記録媒体が得られた。この通電熱転
写記録媒体における電気抵抗層の樹脂フィルムを別に作
製し、測定したところ、23℃〜450℃の温度域にお
いて、1.2×10-5/℃の線膨脹係数を有し、かつ、
温度450℃で、引っ張り応力0.5Kgf/mm2 の
条件において、1.5%の引っ張り伸びを示した。ま
た、23℃における体積固有抵抗値は、2.5Ω・cm
であった。この通電熱転写記録媒体におけるステンレス
鋼箔の他の一面に、軟化点75℃のポリエチレンワック
スに着色剤として、7重量%カーボンブラックを分散さ
せたインクを3μmの厚みになるように塗布し、リボン
を形成した。得られたリボンを用いて通電熱転写記録を
行ったところ、良好な熱転写プリントが得られ、100
回繰り返し通電熱転写記録を行っても、通電熱転写記録
媒体の変形は認められず、良好な熱転写プリントが得ら
れた。
する。 実施例1 ピロメリット酸二無水物 100モル p−フェニレンジアミン 92モル テトラアミノビフェニル 8モル 上記の化合物をN−メチル−2−ピロリドン溶媒中にて
反応させ、固形分10%のポリアミド酸を得た。このポ
リアミド酸溶液100重量部にカーボンブラック(XC
−72R:米国キャボット社製)2.5重量部を加え、
ボールミルにて分散させた配合物を、厚さ7μmのステ
ンレス鋼(SUS304H)箔の一面に流延し、窒素雰
囲気中で450℃においてイミド化を行った。それによ
りステンレス鋼箔上に3μmの膜厚を有する電気抵抗層
を設けた通電熱転写記録媒体が得られた。この通電熱転
写記録媒体における電気抵抗層の樹脂フィルムを別に作
製し、測定したところ、23℃〜450℃の温度域にお
いて、1.2×10-5/℃の線膨脹係数を有し、かつ、
温度450℃で、引っ張り応力0.5Kgf/mm2 の
条件において、1.5%の引っ張り伸びを示した。ま
た、23℃における体積固有抵抗値は、2.5Ω・cm
であった。この通電熱転写記録媒体におけるステンレス
鋼箔の他の一面に、軟化点75℃のポリエチレンワック
スに着色剤として、7重量%カーボンブラックを分散さ
せたインクを3μmの厚みになるように塗布し、リボン
を形成した。得られたリボンを用いて通電熱転写記録を
行ったところ、良好な熱転写プリントが得られ、100
回繰り返し通電熱転写記録を行っても、通電熱転写記録
媒体の変形は認められず、良好な熱転写プリントが得ら
れた。
【0020】実施例2 ビフェニルテトラカルボン酸無水物とp−フェニレンジ
アミンを1:1のモル比にし、N−メチル−2−ピロリ
ドン溶媒中にて反応させ、固形分10%のポリアミド酸
を得た。このポリアミド酸溶液100重量部にカーボン
ブラック(XC−72R:米国キャボット社製)2.0
重量部を加え、ボールミルにて分散させた配合物を、厚
さ10μmのチタン箔(TR28C、東洋精箔社製)の
一面に流延し、窒素雰囲気中で450℃においてイミド
化を行った。それによりチタン箔上に厚さ5μmの電気
抵抗層が形成された。この電気抵抗層は、23℃〜45
0℃の温度域において、1.8×10-5/℃の線膨脹係
数を有し、かつ、温度450℃で、引っ張り応力0.5
Kgf/mm2 の条件において、1.7%の引っ張り伸
びを示した。また、23℃における体積固有抵抗値は、
15.6Ω・cmであった。上記チタン箔の他の一面
に、シリコーン樹脂(KR−2706を架橋したもの、
信越化学社製)を塗布し、膜厚4μmの粉体インク保持
層(粘着力:50g/25mm)を形成して、通電熱転
写記録媒体を得た。軟化点120℃のポリエステル樹脂
100重量部と鉄黒粉30重量部とを混練粉砕してなる
平均粒子径7μmの粉体に、粉体100重量部に対して
カーボンブラック0.8重量部を混合付着させた導電性
磁性粉体インクを、上記通電熱転写記録媒体のインク保
持層上に一層になるように保持させて、リボンを得た。
得られたリボンを用いて通電熱転写記録を行ったとこ
ろ、文字の先鋭な熱転写プリントが得られ、100回繰
り返し通電熱転写記録を行っても、通電熱転写記録媒体
の変形は認められず、文字等の画質劣化のない良好な熱
転写プリントが得られた。
アミンを1:1のモル比にし、N−メチル−2−ピロリ
ドン溶媒中にて反応させ、固形分10%のポリアミド酸
を得た。このポリアミド酸溶液100重量部にカーボン
ブラック(XC−72R:米国キャボット社製)2.0
重量部を加え、ボールミルにて分散させた配合物を、厚
さ10μmのチタン箔(TR28C、東洋精箔社製)の
一面に流延し、窒素雰囲気中で450℃においてイミド
化を行った。それによりチタン箔上に厚さ5μmの電気
抵抗層が形成された。この電気抵抗層は、23℃〜45
0℃の温度域において、1.8×10-5/℃の線膨脹係
数を有し、かつ、温度450℃で、引っ張り応力0.5
Kgf/mm2 の条件において、1.7%の引っ張り伸
びを示した。また、23℃における体積固有抵抗値は、
15.6Ω・cmであった。上記チタン箔の他の一面
に、シリコーン樹脂(KR−2706を架橋したもの、
信越化学社製)を塗布し、膜厚4μmの粉体インク保持
層(粘着力:50g/25mm)を形成して、通電熱転
写記録媒体を得た。軟化点120℃のポリエステル樹脂
100重量部と鉄黒粉30重量部とを混練粉砕してなる
平均粒子径7μmの粉体に、粉体100重量部に対して
カーボンブラック0.8重量部を混合付着させた導電性
磁性粉体インクを、上記通電熱転写記録媒体のインク保
持層上に一層になるように保持させて、リボンを得た。
得られたリボンを用いて通電熱転写記録を行ったとこ
ろ、文字の先鋭な熱転写プリントが得られ、100回繰
り返し通電熱転写記録を行っても、通電熱転写記録媒体
の変形は認められず、文字等の画質劣化のない良好な熱
転写プリントが得られた。
【0021】実施例3 ビフェニルテトラカルボン酸無水物とp−フェニレンジ
アミンを1:1のモル比にし、N−メチル−2−ピロリ
ドン溶媒中にて反応させ、固形分10%のポリアミド酸
を得た。このポリアミド酸溶液100重量部に炭化チタ
ン(TiC−007:新日本金属社製)8.0重量部を
加え、ボールミルにて分散させた配合物を、厚さ10μ
mのチタン箔(TR28C、東洋精箔社製)の一面に流
延し、窒素雰囲気中で450℃においてイミド化を行っ
た。それによりチタン箔上に厚さ5μmの電気抵抗層を
設けた。この電気抵抗層は、23℃〜450℃の温度域
において、1.8×10-5/℃の線膨脹係数を有し、か
つ、温度450℃で、引っ張り応力0.5Kgf/mm
2 の条件において、1.4%の引っ張り伸びを示した。
また、23℃における体積固有抵抗値は、132Ω・c
mであった。上記チタン箔の他の一面に、粉体インク保
持のために、シリコーン樹脂(KR−2706を架橋し
たもの、信越化学社製)よりなる層を膜厚4μmになる
ように設けて通電熱転写記録媒体を得た。軟化点120
℃のポリエステル樹脂100重量部と鉄黒粉30重量部
とを混練粉砕してなる平均粒子径7μmの粉体に、粉体
100重量部に対してカーボンブラック0.8重量部を
混合付着させた導電性磁性粉体インクを、上記通電熱転
写記録媒体のインク保持層上に一層になるように保持さ
せて、リボンを得た。得られたリボンを用いて通電熱転
写記録を行ったところ、文字の先鋭な熱転写プリントが
得られ、100回繰り返し通電熱転写記録を行っても、
通電熱転写記録媒体の変形は認められず、文字等の画質
劣化のない良好な熱転写プリントが得られた。
アミンを1:1のモル比にし、N−メチル−2−ピロリ
ドン溶媒中にて反応させ、固形分10%のポリアミド酸
を得た。このポリアミド酸溶液100重量部に炭化チタ
ン(TiC−007:新日本金属社製)8.0重量部を
加え、ボールミルにて分散させた配合物を、厚さ10μ
mのチタン箔(TR28C、東洋精箔社製)の一面に流
延し、窒素雰囲気中で450℃においてイミド化を行っ
た。それによりチタン箔上に厚さ5μmの電気抵抗層を
設けた。この電気抵抗層は、23℃〜450℃の温度域
において、1.8×10-5/℃の線膨脹係数を有し、か
つ、温度450℃で、引っ張り応力0.5Kgf/mm
2 の条件において、1.4%の引っ張り伸びを示した。
また、23℃における体積固有抵抗値は、132Ω・c
mであった。上記チタン箔の他の一面に、粉体インク保
持のために、シリコーン樹脂(KR−2706を架橋し
たもの、信越化学社製)よりなる層を膜厚4μmになる
ように設けて通電熱転写記録媒体を得た。軟化点120
℃のポリエステル樹脂100重量部と鉄黒粉30重量部
とを混練粉砕してなる平均粒子径7μmの粉体に、粉体
100重量部に対してカーボンブラック0.8重量部を
混合付着させた導電性磁性粉体インクを、上記通電熱転
写記録媒体のインク保持層上に一層になるように保持さ
せて、リボンを得た。得られたリボンを用いて通電熱転
写記録を行ったところ、文字の先鋭な熱転写プリントが
得られ、100回繰り返し通電熱転写記録を行っても、
通電熱転写記録媒体の変形は認められず、文字等の画質
劣化のない良好な熱転写プリントが得られた。
【0022】比較例 ピロメリット酸二無水物とオキシジアニリンを1:1の
モル比にし、N−メチル−2−ピロリドン溶媒中にて反
応させ、固形分10%のポリアミド酸を得た。このポリ
アミド酸溶液100重量部にカーボンブラック(XC−
72R:米国キャボット社製)2.5重量部を加え、ボ
ールミルにて分散させた配合物を、厚さ7μmのステン
レス鋼(SUS304H)箔の一面に流延し、窒素雰囲
気中で450℃においてイミド化を行った。それにより
ステンレス鋼箔上に3μmの膜厚を有する電気抵抗層を
設けた通電熱転写記録媒体が得られた。この電気抵抗層
は、23℃〜450℃の温度域において、2.5×10
-5/℃の線膨脹係数を有し、かつ、温度450℃で、引
っ張り応力0.5Kgf/mm2 の条件において、6.
5%の引っ張り伸びを示した。また、23℃における体
積固有抵抗値は、2.5Ω・cmであった。上記ステン
レス鋼箔の他の一面に、軟化点75℃のポリエチレンワ
ックスに着色剤として7重量%のカーボンブラックを分
散させたインクを、厚さ3μmになるように塗布し、リ
ボンを得た。得られたリボンを用いて通電熱転写記録を
行ったところ、一回目は良好な熱転写プリントが得られ
たが、媒体の変形が大きく、二回目の通電熱転写記録を
行うことができなかった。
モル比にし、N−メチル−2−ピロリドン溶媒中にて反
応させ、固形分10%のポリアミド酸を得た。このポリ
アミド酸溶液100重量部にカーボンブラック(XC−
72R:米国キャボット社製)2.5重量部を加え、ボ
ールミルにて分散させた配合物を、厚さ7μmのステン
レス鋼(SUS304H)箔の一面に流延し、窒素雰囲
気中で450℃においてイミド化を行った。それにより
ステンレス鋼箔上に3μmの膜厚を有する電気抵抗層を
設けた通電熱転写記録媒体が得られた。この電気抵抗層
は、23℃〜450℃の温度域において、2.5×10
-5/℃の線膨脹係数を有し、かつ、温度450℃で、引
っ張り応力0.5Kgf/mm2 の条件において、6.
5%の引っ張り伸びを示した。また、23℃における体
積固有抵抗値は、2.5Ω・cmであった。上記ステン
レス鋼箔の他の一面に、軟化点75℃のポリエチレンワ
ックスに着色剤として7重量%のカーボンブラックを分
散させたインクを、厚さ3μmになるように塗布し、リ
ボンを得た。得られたリボンを用いて通電熱転写記録を
行ったところ、一回目は良好な熱転写プリントが得られ
たが、媒体の変形が大きく、二回目の通電熱転写記録を
行うことができなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の通電熱転写記録媒体は、金属支
持体の上に、上記のように特定の線膨脹係数、引っ張り
伸び、および体積固有抵抗値を有する電気抵抗性フィル
ムを使用したから、機械的強度および電気的特性におい
て優れたものであり、再生して反復使用することができ
ると共に、長期間繰り返し通電熱転写記録を行っても、
品質劣化のない良好な熱転写プリントを得ることが可能
である。
持体の上に、上記のように特定の線膨脹係数、引っ張り
伸び、および体積固有抵抗値を有する電気抵抗性フィル
ムを使用したから、機械的強度および電気的特性におい
て優れたものであり、再生して反復使用することができ
ると共に、長期間繰り返し通電熱転写記録を行っても、
品質劣化のない良好な熱転写プリントを得ることが可能
である。
【図1】 本発明の第1の通電熱転写記録媒体の模式的
断面図。
断面図。
【図2】 本発明の第2の通電熱転写記録媒体の模式的
断面図。
断面図。
【図3】 本発明の通電熱転写記録媒体を用いて通電熱
転写記録を行うための印字記録装置の一例の概略構成
図。
転写記録を行うための印字記録装置の一例の概略構成
図。
1…金属支持体、2…電気抵抗層、3…インク層、4…
粉体インク保持層、5…粉体インク、10…通電熱転写
記録媒体、11…インク媒体搬送ロール、12…対向ロ
ール、13…テンションロール、20…粉体インク層再
生装置、21…ホッパー、22…粉体インク、23…粉
体インク担持体、24…粉体インク規制部材、25…バ
イアス電源、30…記録部、31…スタイラスヘッド、
32…帰路電極ロール、33…背面圧接ロール、34…
記録媒体、35〜38…記録媒体搬送ロール、39…加
圧装置。
粉体インク保持層、5…粉体インク、10…通電熱転写
記録媒体、11…インク媒体搬送ロール、12…対向ロ
ール、13…テンションロール、20…粉体インク層再
生装置、21…ホッパー、22…粉体インク、23…粉
体インク担持体、24…粉体インク規制部材、25…バ
イアス電源、30…記録部、31…スタイラスヘッド、
32…帰路電極ロール、33…背面圧接ロール、34…
記録媒体、35〜38…記録媒体搬送ロール、39…加
圧装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属支持体の一面に、少なくとも樹脂と
導電粉からなり、23℃〜450℃の温度域において、
線膨脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、か
つ、450℃において、0.5Kgf/mm2 の応力時
の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃におけ
る体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電気
抵抗層を設けたことを特徴とする通電熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 金属支持体の一面に、少なくとも樹脂と
導電粉からなり、23℃〜450℃の温度域において、
線膨脹係数が絶対値で2×10-5/℃以下であり、か
つ、450℃において、0.5Kgf/mm2 の応力時
の引っ張り伸びが5%以下であり、また、23℃におけ
る体積固有抵抗値が10-1〜103 Ω・cmである電気
抵抗層を設け、該金属箔の他面に粉体インク保持層を設
けてなることを特徴とする通電熱転写記録媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22939492A JPH0655848A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 通電熱転写記録媒体 |
US08/102,417 US5399436A (en) | 1992-08-06 | 1993-08-05 | Electro-sensitive thermal transfer recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22939492A JPH0655848A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 通電熱転写記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655848A true JPH0655848A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16891518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22939492A Pending JPH0655848A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 通電熱転写記録媒体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5399436A (ja) |
JP (1) | JPH0655848A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5669052A (en) * | 1995-06-06 | 1997-09-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and intermediate transfer member |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62196187A (ja) * | 1986-02-24 | 1987-08-29 | Sekisui Chem Co Ltd | 通電感熱転写記録方法 |
JPH02164592A (ja) * | 1988-12-16 | 1990-06-25 | Toray Ind Inc | 導電性フィルムおよび感熱記録用転写体 |
JPH04101882A (ja) * | 1990-08-21 | 1992-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 通電昇華印字装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4253775A (en) * | 1979-06-29 | 1981-03-03 | Ibm Corporation | Apparatus for re-inking a ribbon in a thermal transfer printing system |
US4309117A (en) * | 1979-12-26 | 1982-01-05 | International Business Machines Corporation | Ribbon configuration for resistive ribbon thermal transfer printing |
US4419024A (en) * | 1981-12-22 | 1983-12-06 | International Business Machines Corporation | Silicon dioxide intermediate layer in thermal transfer medium |
JPS5921790A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-02-03 | 住友化学工業株式会社 | 湿潤強力紙の離解方法 |
US4491431A (en) * | 1982-12-30 | 1985-01-01 | International Business Machines Corporation | Metal-insulator resistive ribbon for thermal transfer printing |
JPS60259485A (ja) * | 1984-06-06 | 1985-12-21 | Hitachi Ltd | 転写型感熱方式プリンタのインクリボンのインク塗布装置 |
JPS63297084A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 | Matsushita Graphic Commun Syst Inc | 熱転写型記録装置 |
JPH01113276A (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-01 | Seiko Epson Corp | インクシートの再生方法 |
US4897669A (en) * | 1988-10-14 | 1990-01-30 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Thermal transfer recording media |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP22939492A patent/JPH0655848A/ja active Pending
-
1993
- 1993-08-05 US US08/102,417 patent/US5399436A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62196187A (ja) * | 1986-02-24 | 1987-08-29 | Sekisui Chem Co Ltd | 通電感熱転写記録方法 |
JPH02164592A (ja) * | 1988-12-16 | 1990-06-25 | Toray Ind Inc | 導電性フィルムおよび感熱記録用転写体 |
JPH04101882A (ja) * | 1990-08-21 | 1992-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 通電昇華印字装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5399436A (en) | 1995-03-21 |
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