JPH0655805U

JPH0655805U - 自動車用ホイールキャップ

Info

Publication number: JPH0655805U
Application number: JP33893U
Authority: JP
Inventors: 清裕池沢
Original assignee: 金井宏之
Priority date: 1993-01-11
Filing date: 1993-01-11
Publication date: 1994-08-02

Abstract

(57)【要約】【目的】ホイールキャップの着脱が容易で、しかも走
行中に外れたり、着脱時にホイールの塗装を剥がすこと
がない。【構成】金属板、合成樹脂板等の弾性部材により形成
され、断面略皿状を有すると共に、外周にホイールのフ
ランジ外周縁部と係合する係合部２を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用ホイールの外側に装着する自動車用ホイールキャップの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動車用ホイールキャップの固定方法としては、リムハンプの内周面に自動車用ホイールキャップの係止片を嵌合させたものや、自動車用ホイールを固定するハブナットでホイールカバーを共締めするものなどがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のホイールキャップの固定方法では、まずリムハンプの内周面にホイールキャップの係止片を嵌合させたものでは、ホイールキャップを押し込むように取り付けたり、引き抜くように取り外したりしなければならない為、嵌合を強くすると脱着作業が困難になり、また嵌合を弱くすると脱着は容易になるが、走行中に外れたり、さらに、ホイールキャップの脱着を繰り返すことによりホイール表面は係止片との擦れにより塗装が剥がれるという問題点があった。

【０００４】また、ハブナットにより共締めするホイールキャップでは、ホイールキャップだけを取り外したい場合でも、ハブナットを緩めることによりホイールまで外さなくてはならず、さらに取り付けの際には規定のトルクでハブナットを慎重に締め付けなくてはならず、非常に手間のかかる作業を強いられるという問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決すべく成されたものであり、ホイールキャップをリムフランジ部に弾性を利用して強固に固定することを目的とするものであり、弾性部材により形成され、断面略皿状を有すると共に、外周にホイールのフランジ外周縁部と係合する係合部を形成した自動車用ホイールキャップを提供するものである。

【０００６】

【作用】

ホイールキャップは十分な弾性を有し、取り付け時においてホイールキャップを湾曲することにより、全体の外径を容易に縮めることが出来、外径部を十分に縮めた状態で最小部をホイールのリムのフランジ外周縁部の溝部に挿入し、ホイールキャップ自体の弾性力で溝に係合されることによりホイールキャップは固定される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】図１は本考案の自動車用ホイールキャップの断面図であり、図２は上記自動車用ホイールキャップを装着した状態を示すホイールの断面図である。

【０００９】図１に示すように、金属板もしくは合成樹脂板等の弾性部材により形成された円板状のホイールキャップ本体１を折り曲げて断面略皿状に形成し、上記ホイールキャップ本体１の外周縁を逆方向に折り曲げてホイールのフランジ外周縁部と係合する係合部２を全周に亘って形成し、自動車用ホイールキャップ３を構成する。

【００１０】上記のように構成された自動車用ホイールキャップ３は、その略中央部をたわませて、ホイールキャップ３の係合部２をディスクホイール４のフランジ外周縁部６の内径より小さくし、ディスクホイール４のフランジ外周縁部６の溝部５に挿入する。挿入後、ホイールキャップ３のたわみを解除することによりホイールキャップ３の外周部が元の外径に復帰し、図２に示すように、ホイールキャップ３の係合部２がディスクホイール４の溝部５に係合され、固定される。

【００１１】さらに、上記ホイールキャップ３の装着を安定させる為にホイールキャップ３の係合部２にゴム、樹脂等の緩衝材を取り付けることも出来る。また、図３に示すごとく、フランジ外周縁部６をディスクホイール４の中心方向に大きく巻き込ませることにより、装着を安定させることも可能である。

【００１２】また図４は、本考案の他の実施例を示すホイールキャップ７をディスクホイール４に取り付けた状態を示す平面図である。上記ホイールキャップ７は、ホイールキャップ７の外周部に係合部２を残して切り欠き部８を設けたものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のホイールキャップは上記構成である為、ディスクホイールのリムのフランジ外周縁部の内径よりホイールキャップの外周部の外径をわずか小さくする事により、極めて容易に装着できると共に、いったん装着されればホイールキャップ自体の弾性力により、ホイールキャップが外れることがなく、しかも回り止めに作用すると共に、ホイール自体の塗装を剥がすこともない。また、ホイールキャップを取り外す場合にも、ホイールを止めたハブナットを緩めることなく容易に脱着が可能である。その上、構造がたいへん簡単であり、部品点数も少ないので、大幅にコストを削減できるという実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の自動車用ホイールキャップの一実施例
を示す断面図である。

【図２】本考案の自動車用ホイールキャップを装着した
ディスクホイールの断面図である。

【図３】本考案の自動車用ホイールキャップを装着した
ディスクホイールの他の実施例を示す要部断面図であ
る。

【図４】本考案の自動車用ホイールキャップの他の実施
例を示し、ディスクホイールに装着した状態を示す平面
図である。

【符号の説明】

１ホイールキャップ本体２係合部３、7 自動車用ホイールキャップ４ディスクホイール５溝部６フランジ外周縁部８切り欠き部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属板、合成樹脂板等の弾性部材より形
成され、断面略皿状を有すると共に、外周にホイールの
フランジ外周縁部と係合する係合部を形成したことを特
徴とする自動車用ホイールキャップ。